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【発明の名称】 カメラ
【発明者】 【氏名】槌谷 浩

【要約】 【課題】フイルム巻き戻し終了時にカートリッジ内のフイルムスプールの回転が防止されたカメラを提供する。

【解決手段】カートリッジ装填室23に装填されたフイルムカートリッジ50に駆動力を伝達することによりフイルムスプール52を回転させる駆動力伝達部200をカートリッジ蓋24に備え、その駆動力伝達部200を構成する駆動ギア244のリング状の溝244aに、駆動ギア244とその駆動ギア244に面する押え板243との間に摩擦を生じさせる摩擦部材250を備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フイルムスプールを有するフイルムカートリッジが装填されるカートリッジ装填室と、該カートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジから写真フイルムを送り出し、該フイルムカートリッジに巻戻し収容させるための駆動力伝達機構および駆動力伝達機構の一部に前記写真フイルムの送出し、巻戻し方向に駆動力を切換えるための遊星ギア機構部を備えたカメラにおいて、前記カートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジのフイルムスプールに駆動力を伝達するための前記遊星ギア機構部からフイルムスプール駆動軸に至るまでのいずれかのギアに摩擦力ないしは摩擦力に相当する制動力を付加したことを特徴とするカメラ。
【請求項2】 前記いずれかのギアと、該ギアと該ギアに面する部材との間に摩擦を生じさせる摩擦部材を介在させて摩擦力を得るものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項3】 前記いずれかのギア自体に摩擦力を発生させる部分をギアと共に一体成形で形成し、該ギアと該ギアに面する部材との間で摩擦力を得るようにしたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項4】 前記いずれかのギアに面する部材側に、摩擦力を発生させる部分をその部材と共に一体成形で形成し、該ギアと該ギアに面する部材との間で摩擦力を得るようにしたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項5】 フイルムスプールを有するフイルムカートリッジが装填されるカートリッジ装填室と、該カートリッジ装填室を開閉自在に覆うカートリッジ蓋を備え、前記カートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジから写真フイルムを送り出し、該フイルムカートリッジに収容させるカメラにおいて、前記カートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジに駆動力を伝達することにより該フイルムスプールを回転させる駆動力伝達部を前記カートリッジ蓋に備えるとともに、前記カートリッジ蓋の開閉に応じて前記駆動力伝達部に係脱する、前記駆動力伝達部に駆動力を伝達する駆動力伝達機構及び原動部をカメラ本体に備え、前記駆動力伝達部が、前記駆動力伝達機構及び原動部からの駆動力を受けて摩擦を伴って駆動され、前記カートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジに駆動力を伝達するものであることを特徴とするカメラ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状写真フイルムを収容するフイルムカートリッジが装填されるカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にアドバンスドフォトシステム(APS)と称される写真システムを構成するカメラとして数多くの製品が商品化されている。それらのカメラでは、APS専用の光密性フイルムカートリッジ(以下、単にフイルムカートリッジと記述する)が使用され、そのフイルムカートリッジの使用にあたっては、一般的にカメラ底部に配置されたカートリッジ蓋を開いてカートリッジ装填室にそのフイルムカートリッジをその軸方向に装填し、装填後カートリッジ蓋を閉じるという操作が行なわれる。
【0003】そのような、APSに適合したカメラにおいては、カートリッジ装填室内に装填されたフイルムカートリッジ内に収容されているフイルムスプールに駆動力を伝達するために、そのフイルムスプールに係合してフイルムスプールを回転させる駆動力伝達部をカートリッジ蓋内に備えるとともに、カートリッジ蓋の開閉に応じて上記駆動力伝達部の一部に係脱し、カートリッジ蓋閉時は上記駆動力伝達部に係合して駆動力を伝達する駆動力伝達機構及び原動部をカメラ本体に備えることがある。
【0004】図5は、従来のカメラの、カートリッジ装填室内にフイルムカートリッジが装填されてカートリッジ蓋が閉じられた状態の断面図である。
【0005】この図5には、カメラ本体のカートリッジ装填室23内に装填されたフイルムカートリッジ50と、そのカートリッジ装填室23を覆うカートリッジ蓋34が示されている。フイルムカートリッジ50内には、長尺ロールフイルムを巻回して収容するためのフイルムスプール52があり、該フイルムスプール52はスプール駆動穴523およびキー溝524を有する。一方、カートリッジ蓋34には、フイルムスプール52に駆動力を伝達することによりフイルムスプール52を回転させる駆動力伝達部400が備えられている。この駆動力伝達部400は、基部241と、その基部241に設けられた嵌合軸2413と、その嵌合軸2413に嵌合された駆動ギア344と、その嵌合軸2413の中央部に立設された嵌合ピン2414と、その嵌合ピン2414に挿入されたコイルバネ245と、そのコイルバネ245に嵌め込まれた駆動軸247と、押え板243とで構成されている。駆動ギア344は、駆動軸247が挿入される駆動軸挿入部2442およびスプール駆動穴523が嵌合されるフイルムスプール嵌合軸2441を有する。駆動軸247は、コイルバネ245で図5の上向きに付勢されてキー溝524に嵌入されてなる駆動キー2471を有する。
【0006】駆動ギア344には、後述する図6に示す駆動力伝達機構及び原動部300からの駆動力が伝達され、これにより駆動ギア344が回転する。駆動ギア344が回転すると駆動軸247も回転し、その駆動軸247の駆動キー2471がフイルムスプール52のキー溝524に嵌入していることからフイルムスプール52が回転し、これにより、写真フイルムが給送され、また撮影済フイルムが再びフイルムカートリッジ50内に巻回、収納される。
【0007】図6は、駆動力伝達機構及び原動部の、フイルムカートリッジの写真フイルムを給送する動作を説明するためのギア列および遊星機構を示す図である。
【0008】図6に示す駆動力伝達機構及び原動部300には、ギア3611からギア3612までで構成される第1のギア列361と、ギア3621からギア3622までで構成される第2のギア列362と、第1のギア列361と第2のギア列362を連結する遊星機構363とが備えられている。該遊星機構363は、駆動力をフイルム送出し方向とフイルム巻戻し方向に切換えるために備えられたものである。写真撮影を行なうためにフイルムカートリッジ50から写真フイルムを給送する場合は、図示しない給送モータが正転する。すると、第1のギア列361のギア3611を介して終端のギア3612と遊星機構363の太陽ギア3631が噛合するとともに第2のギア列362のギア3621と遊星機構363の遊星ギア3633が噛合して駆動ギア344に駆動力が伝達されてその駆動ギア344が矢印A方向に回転してフイルムがカートリッジから送出されるとともに、図示しないフイルム巻取室に配置されたフイルム巻取用スプールが回転して写真フイルムが巻き上げられる。次いで、シャッタを操作することにより写真撮影が行なわれる。全ての写真フイルムについて写真撮影が終了すると、撮影済フイルムが再びフイルムカートリッジ50内に巻き戻されるという動作が行なわれる。
【0009】図7は、駆動力伝達機構及び原動部の、撮影された写真フイルムをフイルムカートリッジに巻き戻す動作を説明するためのギア列および遊星機構の状態を示す図である。
【0010】撮影された写真フイルムをフイルムカートリッジ50に巻き戻す場合は、給送モータが逆転する。すると、遊星機構363の遊星ギア3634と第2のギア列362のギア3621が噛合するとともに遊星機構363の遊星ギア3633がフリー状態にされて駆動ギア344が矢印B方向に回転することにより、フイルムカートリッジ50内に写真フイルムが巻き戻される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】フイルムカートリッジ50内に写真フイルムが全て巻き戻され、巻き戻された写真フイルムがフイルムスプール52に巻き締められた状態で、駆動力伝達機構及び原動部300からの、駆動ギア344への駆動力が停止する。すると、写真フイルムがフイルムカートリッジ50内で巻きほぐれ、その巻きほぐれによる力がフイルムスプール52,駆動ギア344を経由して第2のギア列362のギア3621にまで伝達される。すると、そのギア3621が遊星機構363の遊星ギア3634をはねのけて、第2のギア列362がフリー状態(いわゆる逃げ勝手)となり、従ってフイルムスプール52が回転することとなる。ここで、APSフイルムカートリッジ50のフイルムスプール52には、フイルムの使用状況を示すための表示機能を有する表示板が固着されている。この表示板は、フイルム巻戻し終了時のその表示板の停止位置に応じて、フイルムカートリッジ50本体の下端面に設けた複数の穿孔窓の形状とともに、フイルムが未使用か、使用済みか、使用途中か等の情報を表示する。このため、駆動力伝達機構及び原動部300からの駆動力が停止した後にフイルムスプール52が回転すると問題である。また、フイルムカートリッジ本体の上端面に形成された切り欠き部にバーコード情報を表示するためのデータディスクが備えられており、フイルムスプール52と一体に回転するデータディスクの内容を光学的に読むカメラの場合、巻き戻し途中においてフイルムスプール52が異常振動を起こすと、バーコード情報を誤認識する場合がある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、フイルム巻き戻し終了時にカートリッジ内のフイルムスプールの回転が防止されたカメラを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発明のカメラは、フイルムスプールを有するフイルムカートリッジが装填されるカートリッジ装填室と、そのカートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジから写真フイルムを送り出し、そのフイルムカートリッジに巻戻し収容させるための駆動力伝達機構および駆動力伝達機構の一部に上記写真フイルムの送出し、巻戻し方向に駆動力を切換えるための遊星ギア機構部を備えたカメラにおいて、上記カートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジのフイルムスプールに駆動力を伝達するための上記遊星ギア機構部からフイルムスプール駆動軸に至るまでのいずれかのギアに摩擦力ないしは摩擦力に相当する制動力を付加したことを特徴とする。
【0014】本発明のカメラは、フイルムカートリッジ内に写真フイルムが全て巻き戻され、巻き戻された写真フイルムがフイルムスプールに巻き締められた状態で駆動力が停止して、遊星ギア機構部のギア列がフリー状態(いわゆる逃げ勝手)となり、フイルムスプールに回転力が作用した場合であっても、そのフイルムスプールの回転力は、遊星ギア機構部からフイルムスプール駆動軸に至るまでのいずれかのギアに摩擦力ないしは摩擦力に相当する制動力が付加されるため、フイルムスプールが回転するということが防止される。従って、写真フイルムの巻きほぐれによりフイルムスプールが回転して、フイルムの使用状況を示すデータを誤認識することが防止される。また、フイルムスプールの走行状態が安定するため、巻き戻し途中においてフイルムスプールが異常振動を起こすことがなく、バーコード情報の誤認識が防止される。
【0015】ここで、上記いずれかのギアと、そのギアとそのギアに面する部材との間に摩擦を生じさせる摩擦部材を介在させて摩擦力を得るものであることが好ましい。
【0016】このような摩擦部材を介在させて摩擦力を得ると、比較的簡単な構成で済む。
【0017】また、上記いずれかのギア自体に摩擦力を発生させる部分をギアと共に一体成形で形成し、そのギアとそのギアに面する部材との間で摩擦力を得るようにすることも好ましい態様である。
【0018】このようにすると、部品点数を削減することができる。
【0019】さらに、上記いずれかのギアに面する部材側に、摩擦力を発生させる部分をその部材と共に一体成形で形成し、そのギアとそのギアに面する部材との間で摩擦力を得るようにすることも好ましい。
【0020】このようにしても、部品点数を削減することができる。
【0021】また、フイルムスプールを有するフイルムカートリッジが装填されるカートリッジ装填室と、そのカートリッジ装填室を開閉自在に覆うカートリッジ蓋を備え、上記カートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジから写真フイルムを送り出し、そのフイルムカートリッジに収容させるカメラにおいて、上記カートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジに駆動力を伝達することによりそのフイルムスプールを回転させる駆動力伝達部を上記カートリッジ蓋に備えるとともに、上記カートリッジ蓋の開閉に応じて上記駆動力伝達部に係脱する、上記駆動力伝達部に駆動力を伝達する駆動力伝達機構及び原動部をカメラ本体に備え、上記駆動力伝達部が、上記駆動力伝達機構及び原動部からの駆動力を受けて摩擦を伴って駆動され、上記カートリッジ装填室に装填されたフイルムカートリッジに駆動力を伝達するものであってもよい。
【0022】このようにすると、撮影された写真フイルムの巻き戻し終了時に発生する写真フイルムの巻きほぐれにより、フイルムスプールに回転力が作用した場合であっても、そのフイルムスプールの回転力は摩擦を伴って駆動される駆動力伝達部により阻止されてフイルムスプールが回転するということが防止される。従って、写真フイルムの巻きほぐれによりフイルムスプールが回転して、フイルムの使用状況を示すデータを誤認識することが防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施形態のカメラを正面斜めから見た外観斜視図である。
【0025】このカメラ10の正面中央部には、撮影レンズ11が内部に保持されたレンズ鏡胴12が備えられており、このカメラ10の正面上部には、ファインダ対物窓13、アクティブオートフォーカス(AF)用のAF投光窓14およびAF受光窓15、被写体の明るさ測定用のAE受光窓16が配置されている。また、このカメラ10の上面には、シャッタボタン17が配置されている。
【0026】図2は、図1のカメラを、背面および底面があらわれる方向から見た外観斜視図である。
【0027】このカメラ10の背面には、ファインダ接眼窓21が備えられており、また、このカメラ10の底面には、APSフォトシステムに準拠したAPSフイルムカートリッジ50が装填されるカートリッジ装填室23の入口部分を閉じるカートリッジ蓋24、およびそのカートリッジ蓋24を開くためのカートリッジ蓋開閉ロックレバー25が備えられている。
【0028】フイルムカートリッジ50には、スプールに巻回された状態の写真フイルムが内蔵されており、そのフイルム出入口が光密構造の開閉蓋(図示せず)で覆われていて、通常はユーザによっては開閉されないようになっている。また、フイルムカートリッジ50のスプールの、カメラ装填室に向かう側の鍔面の外側にはバーコード(図示せず)が設けられており、フイルムカートリッジ50の端面に設けられている窓からそのバーコードが見えるようになっている。
【0029】カメラ10の底部にあるカートリッジ蓋開閉ロックレバー25を開方向に回動してカートリッジ蓋24を開け、APSフイルムカートリッジ50を、カートリッジ装填室23に、図示の矢印の通り軸方向に装填する。
【0030】次にカートリッジ蓋24を閉じると、この閉動作に連動して、フイルムカートリッジ50のフイルム出入口を光密に保っている開閉蓋が開かれ、引き続いてカメラの作動が開始されるが、ここではフイルムカートリッジ50内部の写真フイルムは先ずフイルム送出し方向とは逆の方向に回転駆動され、その間に、装填されたフイルムカートリッジ50内の写真フイルムが未使用か使用済みかの判別が行なわれ、同時にその写真フイルムの感度が検出される。
【0031】その装填されたフイルムカートリッジ50内の写真フイルムが未使用であることを検知すると、今度は写真フイルムの駆動方向が反転してその写真フイルムが送出し方向に回転駆動され、最初の駒が撮影位置まで送り出されるとフイルム給送が停止して撮影準備が完了する。
【0032】以後、ひと駒分の撮影が終了するごとに写真フィルムがひと駒分送り出され、それが繰り返されて最終駒の撮影が終了すると今度はその写真フィルムがフィルムカートリッジ内に巻き戻される。
【0033】図3は、図1に示すカメラの、カートリッジ装填室内にフイルムカートリッジが装填されてカートリッジ蓋が閉じられた状態の断面図である。
【0034】尚、図5に示すカメラの構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付し、重複説明は省略する。
【0035】図3に示すカートリッジ蓋24には、前述した図6に示す駆動力伝達機構及び原動部300からの駆動力を受けて摩擦を伴って駆動され、カートリッジ装填室23に装填されたフイルムスプール52に駆動力を伝達する駆動力伝達部200が備えられている。この駆動力伝達部200には、駆動力伝達機構及び原動部からの駆動力を受けて回転する、リング状の溝244aを有する駆動ギア244が備えられている。尚、前述した図6に示す駆動ギア344は、本実施形態では、この駆動ギア244に置き換えられている。この駆動ギア244は、カートリッジ蓋24の基部241に設けられた嵌合軸2413に嵌合されている。また、駆動ギア244の溝244aには、駆動ギア244とその駆動ギア244に面する押え板243との間に摩擦力を生じさせる摩擦部材250が備えられている。
【0036】駆動力伝達機構及び原動部300からの駆動力は、駆動力伝達部200を構成する駆動ギア244に伝達され、これにより駆動ギア244が回転する。駆動ギア244が回転すると駆動軸247も回転し、その駆動軸247の駆動キー2471がフイルムスプール52のキー溝524に嵌入していることからフイルムスプール52が回転し、これにより、写真フイルムが給送され、また撮影済フイルムが再びフイルムカートリッジ50内に巻回、収納される。ここで、フイルムカートリッジ50内に写真フイルムが全て巻き戻され、巻き戻された写真フイルムがフイルムスプール52に巻き締められた状態で駆動力が停止して、図7を参照して説明したように、遊星ギア機構のギア列がフリー状態(いわゆる逃げ勝手)となり、フイルムスプール52に回転力が作用した場合であっても、本実施形態では、駆動ギア244とその駆動ギア244に面する押え板243との間に摩擦を生じさせる摩擦部材250が備えられているため、そのフイルムスプール52の回転力は、遊星ギア機構からフイルムスプール52の駆動軸247に至るまでの駆動ギア244に摩擦力が付加されて、フイルムスプールが回転することが防止される。従って、フイルムの使用状況を示すデータを誤認識することが防止される。また、フイルムスプールの走行状態が安定するため、巻き戻し途中においてフイルムスプールが異常振動を起こすことがなく、バーコード情報の誤認識が防止される。
【0037】また、駆動ギア244は、リング状の溝244aに備えられた摩擦部材250で押え板243により平均的に押さえられているため、駆動ギア244の傾きが防止されるという効果も有する。
【0038】図4は、図3に示す摩擦部材による手段とは異なる手段で摩擦力を得る構成を示す図である。
【0039】図4(a)には、押え板243と駆動ギア244との斜視図が示されている。図3では、押え板243と駆動ギア244との間に摩擦部材250を介在させて摩擦力を得たが、以下のようにして摩擦力を得てもよい。
【0040】図4(b)には、摩擦力を発生させる凸状の摩擦部244_1aが一体成形で形成されてなる駆動ギア244_1の斜視図が示されている。このように、駆動ギア244に代わる駆動ギア244_1自体に摩擦部244_1aを一体成形で形成し、その駆動ギア244_1とその駆動ギア244_1に面する押え板243との間で摩擦力を得るようにすると、部品点数を削減することができる。
【0041】また、図4(c)には、駆動ギア244の表面側に、摩擦力を発生させる板バネ状の摩擦部243_1aが一体成形で形成されてなる押え板243_1の斜視図が示されている。さらに、図4(d)には、駆動ギア244と、その駆動ギア244の裏面側に摩擦力を発生させるバネ板251とのペアの斜視図が示されている。このように、駆動ギア244とその駆動ギア244の表面側あるいは裏面側に面する部材との間で摩擦力を得るようにしてもよい。
【0042】尚,本実施形態では、駆動ギア244が摩擦力によって制止される例で説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、フイルムスプールの回転軸に至るいずれかのギアが摩擦力によって制止されていれば良い。
【0043】また、本実施形態では、カートリッジ蓋24に駆動力伝達部200が配置された例で説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、フイルムスプールを回転させるための駆動機構が本体内に配置されていてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、フイルム巻き戻し終了時にカートリッジ内のフイルムスプールの回転を防止することができる。従って、フイルムの使用状況を示すデータを誤認識することが防止される。また、フイルムカートリッジ内に備えられたバーコード情報を表示するためのデータディスクの内容を光学的に読むカメラにおいて、フイルムスプールの、巻き戻し途中における異常振動によるバーコードパターンの誤認識が防止される。
【出願人】 【識別番号】000005201
【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
【出願日】 平成12年4月20日(2000.4.20)
【代理人】 【識別番号】100094330
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 正紀 (外2名)
【公開番号】 特開2001−305621(P2001−305621A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−119706(P2000−119706)