| 【発明の名称】 |
内蔵ストロボユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】若林 勤
【氏名】中島 篤史
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| 【要約】 |
【課題】回動角をできるだけ大きくしながらも、バネ力により格納位置から使用位置へ回動するときに発生する衝撃により、騒音や振動が発生するのを防止することができる。
【解決手段】格納位置Aと使用位置Bとを移動可能であって、少なくとも下ケース21と上ケース22とを含む内蔵ストロボユニット20であって、下ケース21と上ケース22とを、フック221及びこのフック221にクリアランス(組立用間隙)δを介して係合する切り欠き212によって、係合する係合構造と、下ケース21と上ケース22との間に挿入され、クリアランスδの寸法よりも厚い振動吸収部材26とを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 格納位置と使用位置とを移動可能であって、少なくとも第1のケースと第2のケースとを含む内蔵ストロボユニットであって、前記第1のケースと前記第2のケースとを、フック部及びこのフック部に組立用間隙を介して係合する切り欠き部によって、係合する係合構造と、前記第1のケースと第2のケースとの間に挿入され、前記組立用間隙の寸法よりも厚い振動吸収部材と、を備えた内蔵ストロボユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ内蔵カメラに取り付けられ、格納位置と使用位置とを移動可能な内蔵ストロボユニットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のストロボ内蔵カメラとして、ペンタプリズム上部に使用位置と格納位置との間を移動可能なストロボを内蔵した一眼レフカメラ(例えば、特開平10−48712号公報)が知られている。このストロボ内蔵カメラは、内蔵ストロボが格納位置から使用位置への回動途中に、抵抗部材が抵抗力を発生することにより、内蔵ストロボの回動速度を減速するとともに、使用位置となる直前に、ゴム等の軟弾性部材で形成された衝撃吸収部材が、この衝撃吸収部材を変形させながら使用位置への回動を継続して、使用位置への回動完了時の速度低減をすることによって、使用位置となったときの衝撃を低減をすることが開示されている。 【0003】一方、上記特開平10−48712号公報に示されるカメラは、ストロボポジションレバーやこれにカシメられるピンの部品代及びその組み込み代が発生するので、コストアップにつながってしまう。そして、近年のカメラの低価格化の流れから、このような部品の一体化による廃止がなされ、例えば、特開平9−43693号公報では、ピンがカメラの上カバーに一体化されるとともに、ストロボポジションレバーが廃止されている。さらに、この公報の内蔵ストロボは、内蔵ストロボの上下ケースを、上ケースと一体に設けられた2本のフックと、このフックが入り込んで係合する下ケースに形成された2つの切り欠き穴とを係合させ、2本のビスで締結することにより、上下ケースの固定がなされている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の内蔵ストロボは、上記特開平10−48712号公報に開示されるような軟弾性部材で形成された衝撃吸収部材を、上記特開平9−43693号公報に開示されるピンに嵌め込もうとすると、その内蔵ストロボの回動角を大幅に増加させるのが困難になるという問題点があった。 【0005】本発明の目的は、上記の問題点を解決して、回動角をできるだけ大きくしながらも、バネ力により格納位置から使用位置へ回動するときに発生する衝撃により、騒音や振動が発生するのを防止することができる内蔵ストロボユニットを提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、請求項1の発明は、格納位置(A)と使用位置(B)とを移動可能であって、少なくとも第1のケース(21)と第2のケース(22)とを含む内蔵ストロボユニット(20)であって、前記第1のケースと前記第2のケースとを、フック部(221)及びこのフック部に組立用間隙を介して係合する切り欠き部(212)によって、係合する係合構造と、前記第1のケースと第2のケースとの間に挿入され、前記組立用間隙の寸法よりも厚い振動吸収部材(26)と、を備えた内蔵ストロボユニットである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面などを参照しながら、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態による内蔵ストロボユニットを備えたカメラを示した側面図である。カメラ本体1は、外付けレンズLEを装着可能であり、上部の中央部に内蔵ストロボユニット2が配置されている。内蔵ストロボユニット2は、回動中心Oを中心として、格納位置Aと使用位置Bとの間を回動可能となっている。 【0008】内蔵ストロボユニット2は、不図示のネジリコイルバネにより、格納位置Aから使用位置Bに向けて付勢されており、使用位置Bにおいて、内蔵ストロボユニット2の先端を、所定の力(約35g程度)で押し下げる力と釣り合うバネ力が設定されている。また、内蔵ストロボユニット2は、格納位置Aにあるときには、不図示の係止部材により係止され、不図示の係止部材の係止を解除することにより、不図示のネジリコイルバネのバネ力により使用位置Bへと回動する。 【0009】図2は、本実施形態による内蔵ストロボユニット2の中央を切断した断面図である。内蔵ストロボユニット2は、カメラ本体1の上面カバー11に設けられており、下ケース21,上ケース22,プロテクタ23,リフレクタ24,キセノン管25等から構成されている。そして、下ケース21には、プロテクタ23,リフレクタ24,キセノン管25が保持されている。 【0010】キセノン管25は、不図示のストロボ発光回路から発せられた発光信号に基づいて、放電を開始して閃光を発生する。リフレクタ24は、キセノン管24を保持すると共に、そのキセノン管25から発生した光を集光して投射する。プロテクタ23は、リフレクタ24の位置を固定すると共に、そのリフレクタ24によって集光された光を制御する。このプロテクタ23は、下ケース21に嵌め込まれて固定されている。 【0011】突起211は、下ケース21と一体に形成され、図2の紙面裏側へ突出し、上面カバー11に形成されたガイド溝111に入り込んでいる。このため、内蔵ストロボユニット2は、回動中心Oを中心として、格納位置Aから使用位置Bへ回動するときに、突起211が上面カバー11のガイド溝111内を移動して、その端面111aに当接することにより制限となって、使用位置Bの回動位置が決定される。一方、内蔵ストロボユニット2は、格納位置Aにあるときには、下ケース21の突起211がガイド溝111の端面111bとは当接しておらず、不図示の係止部材により係止されて、その位置が決定されている。 【0012】この内蔵ストロボユニット2は、まず、下ケース21にプロテクタ23,リフレクタ24,キセノン管25等の部品を取り付けた後に、上ケース22に一体で形成されたフック221を下ケース22に設けられた切り欠き穴212へ入り込ませて係合させてから、ビス201を下ケース21のバカ穴213を貫通させて、上ケース22のネジ穴222へ螺合して、上下ケース21,22を固定することによって組み立てられる。なお、フック221が切り欠き穴212へ入り込んで係合するときに、フック221の先端部が弾性変形して係合するようになっている。 【0013】また、フック221を切り欠き穴212へ入り込ませて係合させるときに、それに先行して、上ケース22と下ケース21の位置決めができるように、後述する図3に示すように、下ケース21と一体の位置決め用ピン214が上ケース22のピン穴223、入り込むようになっている。 【0014】ここで、図2において、振動吸収部材26は、下ケース21と上ケース22との間に挟み込まれ、上下ケース21,22の微細な隙間を広げるようにする部材であり、例えば、ゴム、Kフォーム、ネオプレン(登録商標)スポンジ、植毛紙等の軟弾性材料から構成されている。 【0015】図3は、下ケース21にプロテクタ23,リフレクタ24,キセノン管25等の部品を取り付けた状態を示した上面図と上ケース22を取り外して開いた(ひっくり返した)状態を示した平面図である。振動吸収部材26は、上ケース22に貼り付けられ、下ケース21の対応する位置Cと接触するようになっている。 【0016】図4,図5は、図2の上ケース22のフック221の近傍拡大図であって、図4は、衝撃吸収部材26を取り付た場合を示した図、図5は、衝撃吸収部材26を取り付けない場合を示した図である。図5に示すように、通常、上ケース22に設けたフック221の係合面は、下ケース21の切り欠き穴212の係合面212aとは、若干のクリアランス(組立用間隙)δを設けて、フック221が切り欠き穴212と係合可能となっている。この理由は、この図5に示すようなクリアランスδがないと、フック221が弾性変形しても、その先端の係合面221aが切り欠き穴212の係合面212aに入り込めなくなるためにである。 【0017】ところが、このようなクリアランスを設けると、下ケース21と上ケース22とが、このクリアランスδ分だけ、相対的に移動可能となる。そうすると、不図示のネジリコイルバネの力によって、内蔵ストロボユニット2が使用位置Bまで回動して、下ケース21の突起211が上カバー11のガイド溝111の端面111aと当接すると衝撃が発生する。上ケース22と下ケース21との間にクリアランスδがあると、この衝撃により、上ケース22と下ケース21間で微細振動が発生して、衝撃が助長されるとともに、衝撃音も増大されてしまう。 【0018】そこで、本実施形態では、振動吸収部材26を、図4に示すように挿入することにより、上ケース22に設けたフック221の係合面と、下ケース21の切り欠き穴212の係合面212aとは、振動吸収部材26の弾性によって接触することになる。なお、振動吸収部材26の厚さは、前述したクリアランスよりも大であることが望ましい。 【0019】こうすることによって、不図示のネジリコイルバネの力によって内蔵ストロボユニット2が使用位置Bまで回動して、下ケース21の突起211が上カバー11のガイド溝111の端面111aと当接すると、衝撃が発生した場合であっても、上ケース22と下ケース21との間にクリアランスδがなくなるので、この衝撃によって、上ケース22と下ケース21間で微細振動が発生しなくなると共に、この微細振動による騒音もなくなる。 【0020】なお、振動吸収部材26を挿入することによって、クリアランスδがなくなるので、フック221の係合面は、切り欠き穴212の係合面212aと接触してフック221が弾性変形しても、切り欠き穴212と係合できないように思えるが、上ケース22の上面を押し込むと、振動吸収部材26の弾性により、その厚さが減少するので、クリアランスδが発生して、前述したように、フック221が切り欠き穴212と係合可能となる。 【0021】このように、本実施形態によれば、上下ケース間に組立上ガタとなるクリアランスが必要となる場合に、このクリアランスを振動吸収部材によりなくしたので、内蔵ストロボユニットが使用位置の制限と当接して衝撃が発生しても、このクリアランスによる微細振動が発生しなくなると共に、それによる騒音の発生もなくなり、衝撃の低減にもなる。 【0022】以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、フックが下ケース、切り欠きが上ケースにあるような係合構造であってもよい。振動吸収部材を挿入する位置は、下ケースの下ケースの間であれば、他の位置であってもよく、また、その大きさも図示のものに限定されない。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、上ケースと下ケースの係合構造に組立用間隙が必要な場合であっても、振動吸収部材を挿入することによって、内蔵ストロボユニットが使用位置となるときの衝撃により、微細振動が発生することを防止して、その結果、振動防止による静音化及び衝撃低減ができる、という効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004112 【氏名又は名称】株式会社ニコン
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| 【出願日】 |
平成12年4月21日(2000.4.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092576 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 久男
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| 【公開番号】 |
特開2001−305618(P2001−305618A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−120278(P2000−120278) |
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