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【発明の名称】 閃光発光装置
【発明者】 【氏名】内田 高行

【要約】 【課題】コードのスパイラル部のテンションが発光部の向きを設定するのに邪魔にならないようにする閃光発光装置を提供すること。

【解決手段】図1において1はカメラ本体、2は撮影レンズ、3は閃光発光装置の発光部、4は閃光発光装置の発光部をレンズ先端に取り付けるためのアダプタである。コード保持部材40にコードを保持しない場合、ピント合わせ等でレンズ全長が変化すると、コードのテンションが発行部3に伝わってしまう。コード保持部材40でコードを保持した場合、ピント合わせ等でレンズ全長が変化しても、コードのテンションが発行部3に伝わる事はない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 制御部と、発光部と、この発光部をレンズ先端に取り付けるためのアダプタ部と、前記制御部と前記発光部を接続するコードを備えるコード部からなる閃光発光装置において、前記コード部は、第1の伸縮部と第2の伸縮部と前記第1第2の伸縮部の間の非伸縮部とを有し、前記アダプタ部は前記発光部を取りつけるための発光部取りつけ部を有すると共に、前記コードの第1第2の伸縮部の間の非伸縮部を着脱可能に保持するコード保持部を有していることを特徴とする閃光発光装置。
【請求項2】 請求項1記載の閃光発光装置において、前記発光部は、照射方向を可変にする可動部を有する事を特徴とする請求項1記載の閃光発光装置。
【請求項3】 前記アダプタ外周の所定の範囲内で移動可動な発光部取付部を持つ事を特徴とする請求項1または2記載の閃光発光装置。
【請求項4】 制御部と、発光部と、発光部をレンズ先端に取り付けるためのアダプタ部と、前記制御部と前記発光部を接続するコード部からなる閃光発光装置において、前記発光部は、照射方向可変の可動部を有し、前記コード部は、第1の伸縮部と第2の伸縮部と第1第2の伸縮部の間の非伸縮部を有し、前記アダプタ部は前記発光部を取り付けるための発光部取り付け部を有し、前記発光部取り付け部は前記アダプタ外周のある範囲内で可動であると共に、前記発光部取り付け部には前記コードの第1第2の伸縮部の間の非伸縮部を着脱可能に保持する保持部を有し、前記発光部の可動部は、前記発光部取付部の取付面の略垂直軸に対してクリックを有して可動可能でかつ前記発光部取付部の取付面に対して略平行な軸に対してクリックを有して可動可能であり、前記コード部の非伸縮部から前記発光部に伸びる第2の伸縮部の密着長さは前記保持部から前記発光部のコード出口までの距離と略等しいことを特徴とする閃光発光装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は閃光発光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、接写撮影用閃光発光装置として、図21のように閃光発光装置が発光部102と制御部103とに分割しているものが知られている。これらは発光部102をアダプタ101を介してレンズ先端に取り付け、制御部103はカメラ110上部に設けられたアクセサリシューに取り付けて使えるようになっている。発光部102と制御部103はコード104によって電気的な接続がなされている。また、制御部103と発光部102を接続しているコード104の片端は着脱可能なコネクタとなっている。また、コード形状は、使用されるレンズ毎の長さの違いやピント合わせや撮影倍率変更に伴なって変化するレンズの長さ変化に対応するため、図22(a)のようにコード351の途中がスパイラル状になっているものや、図22(b)のように使用が想定される最も長いレンズ及び撮影光学系に合わせてコード351bの長さを決定したストレートコードのものがあった。また、図22(c)のように、制御部から発光部にいく途中まではコード351c1本で途中から二股に分岐し、それぞれの発光部に行くものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図22(a)のようにスパイラルコードの場合、コードのスパイラル部によってテンションが発生してしまい、発光部の向きを変える場合においては、そのテンションが発光部向き設定の邪魔となっていた。また、レンズ全長が変わった場合、スパイラル部のテンションによって、発光部の向きが勝手に変わってしまうなどの不具合があった。
【0004】図22(b)のようにストレートコードの場合、短い長さのレンズを使用した場合、コードがまわりのものに引っかかったりして、発光部の向きが勝手に変わってしまったりするなどの不具合があった。
【0005】図22(c)のように制御部から発光部にいく途中まではコード1本で途中から二股に分岐し、それぞれの発光部に行くものの場合、発光部をレンズ取りつけ部から外して、全く別の場所において使用する場合、コードを途中から分岐しているために発光部を置く場所の自由度が制限されるという問題があった。
【0006】本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、コードのスパイラル部のテンションが発行部の向きを設定するのに邪魔にならないようにする閃光発光装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本願の請求項1記載の発明は制御部と、発光部と、この発光部をレンズ先端に取り付けるためのアダプタ部と、前記制御部と前記発光部を接続するコードを備えるコード部からなる閃光発光装置において、前記コード部は、第1の伸縮部と第2の伸縮部と前記第1第2の伸縮部の間の非伸縮部を有し、前記アダプタ部は前記発光部を取りつけるための発光部取りつけ部を有すると共に、前記コードの第1第2の伸縮部の間の非伸縮部を着脱可能に保持するコード保持部を有していることを特徴とする閃光発光装置であり、また請求項2記載の発明は請求項1記載の閃光発光装置において、前記発光部は、照射方向を可変にする可動部を有する事を特徴とする請求項1記載の閃光発光装置であり、請求項3記載の発明は前記アダプタ外周の所定の範囲内で移動可動な発光部取付部を持つ事を特徴とする請求項1または2記載の閃光発光装置であり、請求項4記載の発明は制御部と、発光部と、発光部をレンズ先端に取り付けるためのアダプタ部と、前記制御部と前記発光部を接続するコード部からなる閃光発光装置において、前記発光部は、照射方向可変の可動部を有し、前記コード部は、第1の伸縮部と第2の伸縮部と第1第2の伸縮部の間の非伸縮部を有し、前記アダプタ部は前記発光部を取り付けるための発光部取り付け部を有し、前記発光部取り付け部は前記アダプタ外周のある範囲内で可動であると共に、前記発光部取り付け部には前記コードの第1第2の伸縮部の間の非伸縮部を着脱可能に保持する保持部を有し、前記発光部の可動部は、前記発光部取付部の取付面の略垂直軸に対してクリックを有して可動可能でかつ前記発光部取付部の取付面に対して略平行な軸に対してクリックを有して可動可能であり、前記コード部の非伸縮部から前記発光部に伸びる第2の伸縮部の密着長さは前記保持部から前記発光部のコード出口までの距離と略等しいことを特徴とする閃光発光装置である。
【0008】これらの構成により、コードのスパイラル部によってテンションが発生してしまっても、発光部の向きを変える場合において、そのテンションが発光部向き設定の邪魔とならない。また、レンズ全長が変わった場合でも、スパイラル部のテンションによって、発光部の向きが勝手に変わってしまう事がない。また、コードがまわりのものに引っかかったりして、発光部の向きが勝手に変わってしまったりする事を無くす事ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本発明における閃光発光装置をカメラ及びレンズに取り付けた状態を示す図で図1(a)は斜視図、(b)上面図である。図1において、1はカメラ本体、2は撮影レンズ、3は閃光発光装置の発光部、4は閃光発光装置の発光部をレンズ先端に取り付けるためのアダプタである。
【0010】図2〜5を用いて図1に示すアダプタ4の説明を行う。5、6はアダプタ4の筐体を構成する前ケース、後ケースである。9はレンズ着脱時に操作する操作部材であるところのレンズ着脱釦である。
【0011】8はレンズ取付手段であるところのレンズ係合爪、9はレンズ取付手段であるところのレンズ係合爪である。レンズ係合爪8、9はそれぞれ軸5cを中心に揺動する。10、11はレンズ係合爪8、9をレンズ側に付勢している付勢手段であるところのバネである。レンズ係合爪8、9はレンズ着脱釦7と当接しており、レンズ着脱釦7が押し込まれると、連動してレンズ係合爪8、9はバネ10、11の付勢力に抗して前ケース内部内に向けて退避する。
【0012】図4は後ケースを背面から見た図である。面6aは後ケースに設けられた凹み部であり、発光部をレンズ先端に取り付けた際に、面6aにレンズ先端が突き当たるようになっている。6bは後ケースに設けられたレンズ係合固定爪である。図5はレンズ先端にアダプタ4を取りつけた時の断面図である。凹み部形状は円ではなく図中S寸法部がストレート部分となっている。この様な形状にする事で進退可能なレンズ係合爪をアダプタの片側に配置するだけで、アダプタ4をレンズに対して着脱可能にできるようになっている。
【0013】アダプタ4の外周には、閃光発光装置の発光部が着脱可能に取り付けられる発光部取り付け部である可動台座12が設けられている。可動台座12の上部には発光部を取りつけるための溝部12aが設けられていて、ここに閃光発光装置の発光部が着脱可能に取り付けられる。可動台座12はアダプタ外周の図3に示す可動台座作動範囲内で任意の位置に移動・固定可能となっている。図3に示す溝部5a、5bに後述する可動台座ケースの出っ張り部12bが入っているので、可動台座は溝部5a、5bが設けられた範囲で移動可能となっている。また、後ケース6にも溝部5a、5bに対応する位置に同様の溝部が設けられている。アダプタ外形のうち、前記発光部可動台座作動範囲以外の部分一部がストレート部を形成し、レンズ光軸に寄っている形状、すなわちDカット形状となっている。
【0014】可動台座の側面には可動台座ロック解除釦14があり、この釦14を押し込むことによって可動台座12が移動可能となる。
【0015】可動台座12の背面には、コードを脱着可能に保持する弾性体からなるコード保持部材がある。図4では後ケース6の止めビス15を説明するためにコード保持部材は取りついていない状態を示している。
【0016】図4、図9により、可動台座12に設けられたコード保持部の構成を説明する。40はコード保持部材であり、コード保持部は円弧状一部を切り欠いたC字形状となっている。コード保持部材は図示しているように側面に設けられたビス止め用穴部40aを介して可動台座後ケース13のビス穴13bにビス止めされている。また、可動台座後ケース13には、コード保持部材まわりに突起部13aを有し、コード保持部材を破損しないようにしている。
【0017】図3〜6を用いて可動台座の移動・ロック機構について説明を行う。12は可動台座ケースであり、上部には発光部を取り付けのための溝部12aとアダプタの前ケース、後ケースの溝部5a、5bに入る出っ張り部12bがある。可動台座ケース12の側面には可動台座ロック解除釦14の円筒部に摺動可能に嵌合する穴がある。13は可動台座ケース内にある可動台座ロック機構部品を隠すための部材であり、ビス15によって可動台座ケースに固定されている。14は可動台座ロック解除釦であり、可動台座ケース12の穴部に摺動可能に嵌合する円筒部と可動台座ロックコマ16をアダプタケース側に押しつける凸部14aとロックバネ17を所定位置に規制するための軸部14bよりなっている。17はロックバネであり可動台座ロック解除釦14を可動台座に押しつける方向にバネ力が作用している。16は可動台座ロックコマであり可動台座ロックコマ16にはアダプタケースとの接触面にはゴム18が固定されており、アダプタケースとの摩擦力により可動台座をアダプタケースに固定している。
【0018】図7を用いて、発光部の説明を行う。31、32は発光部の筐体を構成するケースA、Bであり、前面には拡散板33が配置されている。また、ケースの中には不図示のXe管、反射笠が配置されている。発光部筐体の下側には可動台座の上面に取り付けられる足部34がある。足部34には照射方向を変更するための可動機構部を持っている。発光部筐体の側面からコード35がでており、他端は制御部に接続されている。
【0019】図7、8を用いて足部の可動機構の構成を説明する。36は可動台座の溝部に取り付けられる結合部を持つ結合部材である。結合部材36の上半部には突出部36aが形成されており、この突出部36a内には、撮影レンズの光軸と略垂直な面と平行となる方向に穴部36bが形成されている。
【0020】発光部筐体ケースBの下側には突出部32aが設けられている。この突出部32aの略中央には上記結合部材36の突出部36aの横幅と略同幅の切欠部32bが設けられていて、切欠部の両側壁の略中央には穴部32c、32dが設けられている。また切欠部の両側壁の外側の穴部32c、32dの周図には凹部32c′、32d′が設けられている。凹部32d′の平面形状は略円形であって、凹部32c′の平面形状は略円形の一部が切りかかれているいわゆるD字形状になっている。
【0021】軸37は、結合部材の穴部36bと発光部筐体ケースBの穴部32c、32dに摺動可能に嵌合する軸部37aと、発光部筐体ケースBに設けられたD字形状の凹部32c′に嵌合するD字形状の鍔部37bを有し、軸部37aには雌ネジ37a′が設けられている。
【0022】38はワッシャであり、39はネジであって、ネジ39はワッシャ38の穴を通して軸37の雌ネジ37a′に締め付けられる。またワッシャ38は発光部筐体ケースBの凹部32dに入る大きさとなっている。
【0023】図8を用いて可動機構部の動きを説明する。図8は可動機構部の断面を示している。図8(a)はネジ39を締め付けた状態、図8(b)はネジ39を緩めた状態である。
【0024】軸37は鍔部37bと凹部32c′によって回転しないようになっているため、ネジ39を締め付けると、ワッシャ38と軸37がそれぞれ引き込まれる事により、鍔部37bとワッシャ38がそれぞれ発光部筐体ケースBの突出部の両側壁をたわませて内側に押し込む。その結果、発光部筐体ケースBの突出部の両側壁と結合部材を固定する事になる。ネジ39を緩めると、発光部筐体ケースBの突出部の両側壁と結合部材が摺動可能になる。
【0025】図20を用いて、コード35の形状について説明を行う。コード35は、第1の伸縮部となる第1のスパイラル部と第2の伸縮部となる第2のスパイラル部と第1第2のスパイラル部の間のストレート部を有している。第1のスパイラル部は使用が想定されるレンズの長さやベーローズ等の長さを考慮した長さとなっている。第1第2のスパイラル部の間のストレート部は、前記可動台座の背面に設けられているコード保持部材に保持される。第2のスパイラル部は、第1第2のスパイラル部の間のストレート部がコード保持部に保持された時に発光部の照射方向設定の妨げになったり、スパイラル部のテンションで発光部の照射方向が勝手に変わったりしないような長さに設定されている。本実施の形態においては、第2のスパイラル部の密着長さは、コード保持部から発光部のコード出口までの距離と略等しくなっている。
【0026】図1(b)を用いて、本実施の形態におけるコード保持部材40でコード35を保持した場合と保持しない場合の状態について説明する。図中に示しているように、コード保持部材40にコードを保持しない場合、ピント合わせ等でレンズ全長が変化すると、コードのテンションが発光部3に伝わってしまう。コード保持部材40でコードを保持した場合、ピント合わせ等でレンズ全長が変化しても、コードのテンションが発光部3に伝わる事はない。
【0027】上記構成の閃光発光装置を用いる事によって可能となるライティングの例を、図19を使って説明する。
【0028】図19(a)は、アダプタ外形のストレート部をレンズの下側に向け、閃光発光装置の発光部3をレンズの上側に配置している。この様なライティングを行う事でレンズ下側に出っ張りを少なくでき、ローアングルでの閃光発光装置を使ったマクロ撮影が可能となる。
【0029】図19(b)は、アダプタ外形のストレート部をレンズの下側に向け、閃光発光装置の発光部3をレンズの左右両側に配置している。ローアングルでかつ図9(a)とは違ったライティングでのマクロ撮影が可能となる。
【0030】図19(c)は、アダプタ外形のストレート部をレンズの横側に向け、閃光発光装置の発光部3をレンズの上下に配置している。被写体の上下から閃光発光装置を照射するライティングでのマクロ撮影が可能となる。
【0031】図19(d)は、アダプタ外形のストレート部をレンズの下側略45度方向に向け、閃光発光装置の発光部3をレンズの上側及び横側に配置している。この様なライティングを行う事で被写体の上と側面から閃光発光装置を照射するライティングでのマクロ撮影が可能となる。
【0032】上記実施の形態により以下の様な効果が得られる。レンズ先端に設けられた溝部に着脱可能に取り付けられる閃光発光装置取り付けアダプタにおいて、前記アダプタは、閃光発光装置を取り付けるための取付部材と、前記レンズ溝部に係合する係合爪と、前記アダプタをレンズから着脱可能にするために係合爪を進退させる操作部材と、前記アダプタ外周のある範囲内で可動可能な閃光発光装置取付部を持ち、前記アダプタ全体はレンズ光軸に対して回転可能に保持されアダプタ外形の一部は、前記閃光発光装置取付部が設けられている面よりもレンズ光軸に寄っている構成となっている事で、アダプタとレンズの着脱をワンアクションで行えるため、アダプタのレンズ着脱操作性が良く、かつ、アダプタ外径の一部をカットしているので、ローアングル撮影にも対応できる。また、発光部を所定の範囲で移動可能でかつアダプタ全体がレンズに対して任意の位置に固定できるので、様々なライティングが可能となるので、ライティングの自由度を損なわない。
【0033】コード35は、第1の伸縮部となる第1のスパイラル部と第2の伸縮部となる第2のスパイラル部と第1第2のスパイラル部の間のストレート部を有している。第1のスパイラル部は使用が想定されるレンズの長さやベーローズ等の長さを考慮した長さとなっている。第1第2のスパイラル部の間のストレート部は、前記可動台座12の背面に設けられているコード保持部材に保持される。第2のスパイラル部は、第1第2のスパイラル部の間のストレート部がコード保持部に保持された時に発光部3の照射方向設定の妨げになったり、スパイラル部のテンションで発光部の照射方向が勝手に変わったりしないような長さに設定されている。そして前記第1第2のスパイラル部の間のストレート部は可動台座12の背面に設けられたコード保持部材40に保持させることで、撮影途中にレンズ全長が変わったり、可動台座12をアダプタ4に対して位置を変えたりアダプタ4をレンズ光軸に対して回転したりしてコード35の第1のスパイラル部のテンションが発光部に伝わらないので、発光部の位置を変更する際の邪魔とならない。
【0034】(第2の実施の形態)図10は、本発明における閃光発光装置をカメラ及びレンズに取り付けた状態を示す図である。1はカメラ本体、2は撮影レンズ、3は閃光発光装置の発光部、4は閃光発光装置の発光部をレンズ先端に取り付けるためのアダプタである。
【0035】図11〜15を用いてアダプタ4の説明を行う。5、6はアダプタの筐体を構成する前ケース、後ケースである。9はレンズ着脱時に操作する操作部材であるところのレンズ着脱釦である。8はレンズ取付手段であるところのレンズ係合爪、9はレンズ取付手段であるところのレンズ係合爪である。レンズ係合爪8、9はそれぞれ軸5cを中心に揺動する。10、11はレンズ係合爪8、9をレンズ側に付勢している付勢手段であるところのバネである。レンズ係合爪8、9はレンズ着脱釦7と当接しており、レンズ着脱釦7が押し込まれると、連動してレンズ係合爪8、9はバネ10、11の付勢力に抗して前ケース内部内に向けて退避する。
【0036】図13は後ケースを背面から見た図である。面6aは後ケースに設けられた凹み部であり、発光部をレンズ先端に取り付けた際に、面6aにレンズ先端が突き当たるようになっている。6bは後ケースに設けられたレンズ係合固定爪である。図15はレンズ先端にアダプタを取りつけた時の断面図である。凹み部形状は円ではなく図中R寸法部がストレート部分となっている。この様な形状にする事で進退可能なレンズ係合爪をアダプタの片側に配置するだけで、アダプタをレンズに対して着脱可能にできるようになっている。
【0037】アダプタ外周には、閃光発光装置の発光部が着脱可能に取り付けられる発光部取り付け部である可動台座12が設けられている。可動台座12の上部には発光部を取りつけるための溝部12aが設けられていて、ここに閃光発光装置の発光部が着脱可能に取り付けられる。可動台座12はアダプタ外周の図12に示す可動台座作動範囲内で任意の位置に移動・固定可能となっている。図12に示す溝部5a、5bに後述する可動台座ケースの出っ張り部12bが入っているので、可動台座は溝部5a、5bが設けられた範囲で移動可能となっている。また、後ケース6にも溝部5a、5bに対応する位置に同様の溝部が設けられている。アダプタ外形のうち、前記発光部可動台座作動範囲以外の部分一部がストレート部を形成し、レンズ光軸に寄っている形状、すなわちDカット形状となっている。
【0038】可動台座12の側面には可動台座ロック解除釦14があり、この釦を押し込むことによって可動台座12が移動可能となる。可動台座12の背面には、コードを脱着可能に保持する弾性体からなるコード保持部材40がある。図13では後ケース6の止めビス15を説明するためにコード保持部材40は取りついていない状態を示している。
【0039】図13、14により、可動台座12に設けられたコード保持部の構成を説明する。40はコード保持部材であり、コード保持部は円弧状一部を切り欠いたC字形状となっている。コード保持部材40は図示しているように側面に設けられたビス止め用穴部を介して可動台座後ケース13のビス穴にビス止めされている。また、可動台座後ケース13には、コード保持部材まわりに突起部13aを有し、コード保持部材を破損しないようにしている。
【0040】図13〜16を用いて可動台座の移動・ロック機構について説明を行う。可動台座12のケースは、上部には発光部を取り付けるための溝部12aとアダプタの前ケース、後ケースの溝部5a、5bに入る出っ張り部12bがある。可動台座ケース側面には可動台座ロック解除釦14の円筒部に摺動可能に嵌合する穴がある。13は可動台座12のケース内にある可動台座ロック機構部品を隠すための部材であり、ビス15によって可動台座ケースに固定されている。14は可動台座ロック解除釦であり、可動台座ケースの穴部に摺動可能に嵌合する円筒部と可動台座ロックコマ16をアダプタケース側に押しつける凸部14aとロックバネ17が所定の位置に規制するための軸部14bよりなっている。17はロックバネであり可動台座ロック解除釦を可動台座に押しつける方向にバネ力が作用している。16は可動台座ロックコマであり可動台座ロックコマにはアダプタケースとの接触面にはゴム18が固定されており、アダプタケースとの摩擦力により可動台座をアダプタケースに固定している。
【0041】図17を用いて、発光部の説明を行う。31、32′は発光部の筐体を構成するケースA、Bであり、前面には拡散板33が配置されている。また、ケースの中には不図示のXe管、反射笠が配置されている。発光部筐体の下側には可動台座の上面に取り付けられる足部34′がある。足部には照射方向を変更するための可動機構部を持っている。発光部筐体の側面からコード35がでており、他端は制御部に接続されている。
【0042】図17、18を用いて足部の可動機構の構成を説明する。発光部は図17に示すA、Bの2方向に可動できるようになっている。34′は可動台座の溝部に取り付けられる結合部を持つ結合部材である。結合部材34′とケース32′の間には首振り部材37′があり、押え部材38′によってケース32′に可動可能に保持される。
【0043】図18(a)は、図17において図中に記載している断面指示Xにおける断面図である。結合部材34′には軸部内に貫通した穴部がありクリック力発生用のボールとバネが取りつけられる。結合部材34′と首振り部材37′は結合部材34′の軸部で回転可能に嵌合し、結合部材34′のビス締め部にビスを締め付けることで外れないように保持される。首振り部材37′には、2ヶ所の腕部があり、それぞれの腕部には貫通していない穴部がありクリック力発生用のボールとバネが取りつけられる。首振り部材37′は押え部材38′がケース32′に不図示のビスで固定される事によって可動可能に保持される。
【0044】図18(b)は図18(a)において図中記載している断面指示Yにおける断面図である。首振り部材37′の結合部材34′と回転可能に嵌合する穴部にはクリック発生用の凹部が設けられており、結合部材34′が回転したときにこの山をボールが乗り越える際に発生する力によってクリック力を発生する。この様な構成とする事で発光部は図17に示すEの方向へ回転可能になる。また押え部材38′にも同様の凹部が設けられており、この様な構成とする事で発光部は図17に示すFの方向へ可動可能になる。
【0045】図20を用いて、コード35の形状について説明を行う。コード35は、第1の伸縮部となる第1のスパイラル部と第2の伸縮部となる第2のスパイラル部と第1第2のスパイラル部の間のストレート部を有している。第1のスパイラル部は使用が想定されるレンズの長さやべ一ローズ等の長さを考慮した長さとなっている。第1第2のスパイラル部の間のストレート部は、前記可動台座の背面に設けられているコード保持部材に保持される。第2のスパイラル部は、第1第2のスパイラル部の間のストレート部がコード保持部に保持された時に発光部の照射方向設定の妨げになったり、スパイラル部のテンションで発光部の照射方向が勝手に変わったりしないような長さに設定されている。本実施の形態においては、第2のスパイラル部の密着長さは、コード保持部から発光部のコード出口までの距離と略等しくなっている。
【0046】上記構成の閃光発光装置を用いる事によって可能となるライティングの例を、図19を使って説明する。
【0047】図10(b)を用いて、本実施の形態におけるコード保持部材でコード35を保持した場合と保持しない場合の状態について説明する。図中に示しているように、コード保持部材にコードを保持しない場合、ピント合わせ等でレンズ全長が変化すると、コードのテンションが発光部に伝わってしまう。コード保持部材でコードを保持した場合、ピント合わせ等でレンズ全長が変化しても、コードのテンションが発光部に伝わる事はない。
【0048】図19(a)は、アダプタ外形のストレート部をレンズの下側に向け、閃光発光装置の発光部をレンズの上側に配置している。この様なライティングを行う事でレンズ下側に出っ張りを少なくでき、ローアングルでの閃光発光装置を使ったマクロ撮影が可能となる。
【0049】図19(b)は、アダプタ外形のストレート部をレンズの下側に向け、閃光発光装置の発光部をレンズの左右両側に配置している。ローアングルでかつ図9(a)とは違ったライティングでのマクロ撮影が可能となる。
【0050】図19(c)は、アダプタ外形のストレート部をレンズの横側に向け、閃光発光装置の発光部をレンズの上下に配置している。被写体の上下から閃光発光装置を照射するライティングでのマクロ撮影が可能となる。
【0051】図19(d)は、アダプタ外形のストレート部をレンズの下側略45度方向に向け、閃光発光装置の発光部をレンズの上側及び横側に配置している。この様なライティングを行う事で被写体の上と側面から閃光発光装置を照射するライティングでのマクロ撮影が可能となる。
【0052】上記実施の形態により以下の様な効果が得られる。レンズ先端に設けられた溝部に着脱可能に取り付けられる閃光発光装置取り付けアダプタにおいて、前記アダプタは、閃光発光装置を取り付けるための取付部材と、前記レンズ溝部に係合する係合爪と、前記アダプタをレンズから着脱可能にするために係合爪を進退させる操作部材と、前記アダプタ外周のある範囲内で可動可能な閃光発光装置取付部を持ち、前記アダプタ全体はレンズ光軸に対して回転可能に保持されアダプタ外形の一部は、前記閃光発光装置取付部が設けられている面よりもレンズ光軸に寄っている構成となっている事で、アダプタとレンズの着脱をワンアクションで行えるため、アダプタのレンズ着脱操作性が良く、かつ、アダプタ外径の一部をカットしているので、ローアングル撮影にも対応できる。また、発光部を所定の範囲で移動可能でかつアダプタ全体がレンズに対して任意の位置に固定できるので、様々なライティングが可能となるので、ライティングの自由度を損なわない。 コード35は、第1の伸縮部となる第1のスパイラル部と第2の伸縮部となる第2のスパイラル部と第1第2のスパイラル部の間のストレート部を有している。第1のスパイラル部は使用が想定されるレンズの長さやベーローズ等の長さを考慮した長さとなっている。第1第2のスパイラル部の間のストレート部は、前記可動台座の背面に設けられているコード保持部材に保持される。第2のスパイラル部は、第1第2のスパイラル部の間のストレート部がコード保持部に保持された時に発光部の照射方向設定の妨げになったり、スパイラル部のテンションで発光部の照射方向が勝手に変わったりしないような長さに設定されている。そして前記第1第2のスパイラル部の間のストレート部は可動台座12の背面に設けられたコード保持部材40に保持させることで、撮影途中にレンズ全長が変わったり、可動台座12をアダプタ4に対して位置を変えたりアダプタ4をレンズ光軸に対して回転したりしてコード35の第1のスパイラル部のテンションが発光部に伝わらないので、発光部の位置を変更する際の邪魔とならない。また、発光部の位置をロックする機構がなくてもコード35の第1のスパイラル部のテンションが発光部に伝わらないので、発光部の位置が勝手にずれたりする事がない。 また、上記ふたつの実施の形態において、発光部をレンズ先端に取りつけるためのアダプタ部は、レンズ先端に設けられた溝部に係合するようになっているが、アダプタ部をレンズ先端に設けられたフィルターネジ部に締め付けるようにしても、その他の構成を本発明の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】本願の発明は制御部と、発光部と、発光部をレンズ先端に取り付けるためのアダプタ部と、前記制御部と前記発光部を接続するコード部からなる閃光発光装置において、前記コード部は、第1の伸縮部と第2の伸縮部と第1第2の伸縮部の間の非伸縮部を有し、前記アダプタ部は前記発光部を取りつけるための発光部取りつけ部を有すると共に、前記コードの第1第2の伸縮部の間の非伸縮部を着脱可能に保持する保持部を有していることを特徴とする閃光発光装置とする。
【0054】上記構成により、コードのスパイラル部によってテンションが発生してしまっても、発光部の向きを変える場合において、そのテンションが発光部向き設定の邪魔とならない。また、レンズ全長が変わった場合でも、スパイラル部のテンションによって、発光部の向きが勝手に変わってしまう事がない。。また、コードがまわりのものに引っかかったりして、発光部の向きが勝手に変わってしまったりする事を無くす事ができる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成12年4月19日(2000.4.19)
【代理人】 【識別番号】100089510
【弁理士】
【氏名又は名称】田北 嵩晴
【公開番号】 特開2001−305617(P2001−305617A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−117620(P2000−117620)