| 【発明の名称】 |
カメラ |
| 【発明者】 |
【氏名】加賀谷 洋明
【氏名】中山 春樹
【氏名】井口 竹喜
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| 【要約】 |
【課題】スライドカバー部材を移動させる構造が外観に露出しないので外観品質が向上し、しかもスライドカバー部材を閉じた状態でカメラの外形形状に段差を生じさせない構造が簡単で、小型化可能なカメラの提供。
【解決手段】カメラボディ1の前カバー2の内側には外観部材であるスライドカバー部材20をその開閉移動に伴い位置の浮き沈みさせる為のカム溝40、41が形成されている。スライドカバー部材20は支持部20cと一体的に構成されている。支持部20cの両端部にはカム溝40、41と係合する突起部20e、20fが形成されている。カバー部材20の開閉移動によるカム溝40、41と突起部20e、20fとの作用によりカバー部材20は浮き沈みの位置をとる。閉じている図の状態ではカバー部材20と前カバー2の表面は略同一面のフラットとなり、又移動させる機構は外部に露出しない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】カメラボディーと、該カメラボディーを覆う外観部材と、撮影レンズと、該撮影レンズの前面を覆う第1位置と、前記撮影レンズの前面から退避する第2位置との間を移動可能なスライドカバー部材を有するカメラにおいて、カバー部と支持部から構成される前記スライドカバー部材が前記第1位置にあるとき、前記カバー部と前記外観部材とで、前記支持部と、前記支持部と係合する前記カメラボディー及び/又は前記外観部材に形成された係合部と、を略完全に遮蔽し、前記第1位置から前記第2位置へ移動する際に前記支持部及び/又は係合部を露出することを特徴とするカメラ。 【請求項2】前記カメラを正位置から見て、前記カメラボディーの上下方向に前記支持部を挟み込むように配置し、さらにその上下方向に前記外観部材を配置し、前記支持部を前記カメラボディーと前記外観部材との間で摺動可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。 【請求項3】カメラボディーと、該カメラボディーを覆う外観部材と、撮影レンズと、該撮影レンズの前面を覆う第1位置と、前記撮影レンズの前面から退避する第2位置との間を移動可能なスライドカバー部材を有するカメラにおいて、前記スライドカバー部材は前記外観部材の前面を移動するカバー部と、該カバー部の前記第1位置への移動方向上流部に位置する連結部を介して一体的に設けた前記外観部材背面を移動する支持部と、から構成されることを特徴とするカメラ。 【請求項4】前記支持部は、前記連結部から前記カバー部の第2位置方向に伸びるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカメラ。 【請求項5】前記カメラボディー及び/又は前記外観部材にカム溝を有し、前記支持部に前記カム溝と係合する突起部を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のカメラ。 【請求項6】前記カム溝にクリック部を設け、前記スライドカバー部材を前記第1位置及び/又は前記第2位置の状態を保持することを特徴とする請求項5に記載のカメラ。 【請求項7】前記カム溝と前記突起部の係合により、前記スライドカバー部材を、第2位置の状態で前記カメラボディー側へ付勢したことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のカメラ。 【請求項8】前記スライドカバー部材が第1位置から第2位置に移動する際に、前記カバー部と、前記支持部との間に前記外観部材の一部が入り込むように構成したことを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載のカメラ。 【請求項9】前記スライドカバー部材は前記第1位置から第2位置に移動する際に、前記スライドカバー部材の裏面が前記外観部材よりも沈んだ位置から前記外観部材よりも突出した位置に移動し、かつ前記第2位置において前記外観部材の前方に重なるように位置することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のカメラ。 【請求項10】前記スライドカバー部材が前記第1位置にあるとき、前記スライドカバー部材の表面と、前記外観部材の表面が略フラットとなるように構成したことを特徴とする請求項9に記載のカメラ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、カメラボディーを覆う外観部材を有するカメラに関する。 【0002】 【従来の技術】カメラには、図17乃至図19に示すように、撮影レンズ100の前面を覆う第1位置と、撮影レンズ100の前面から退避する第2位置との間を移動可能なスライドカバー部材101を有するものがあり、このスライドカバー部材101はカメラボディーを覆う外観部材102の上下に形成された溝103にスライド可能に係合されている。 【0003】不撮影時には、スライドカバー部材101が第1位置に位置して撮影レンズ100の前面を覆い、撮影時にはスライドカバー部材101をスライドさせて開き、撮影レンズ100の前面から退避させ、撮影レンズ100を露出させるようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このようなカメラでは、スライドカバー部材101をスライドさせる溝103が外観に露出し、しかもスライドカバー部材101を閉じた状態でも、スライドカバー部材101とカメラの外形形状に段差が生じてデザインの自由度が低下し、あるいはゴミが付着する。また、外観部材102の上下に形成された溝103があるため、外観部材102を金属化することが困難である。 【0005】また、特開平8−6114号公報に記載されるように、スライドカバー部材をスライドさせる溝を形成することなく、スライドカバー部材をスライドさせるものがあるが、ギヤとピニオン等が必要であり構造が複雑で、部品点数が多く、組み込み性が悪く、スライドカバー部材に厚みが必要であり、その分大型化する等の問題がある。 【0006】この発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、スライドカバー部材を移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向上し、しかもスライドカバー部材を閉じた状態でカメラの外形形状に段差を生じさせない構造が簡単で、部品点数が少なく、組付けが容易で小型化が可能なカメラを提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。 【0008】請求項1に記載の発明は、『カメラボディーと、該カメラボディーを覆う外観部材と、撮影レンズと、該撮影レンズの前面を覆う第1位置と、前記撮影レンズの前面から退避する第2位置との間を移動可能なスライドカバー部材を有するカメラにおいて、カバー部と支持部から構成される前記スライドカバー部材が前記第1位置にあるとき、前記カバー部と前記外観部材とで、前記支持部と、前記支持部と係合する前記カメラボディー及び/又は前記外観部材に形成された係合部と、を略完全に遮蔽し、前記第1位置から前記第2位置へ移動する際に前記支持部及び/又は係合部を露出することを特徴とするカメラ。』である。 【0009】請求項1に記載の発明によれば、スライドカバー部材が第1位置にあるとき、カバー部と外観部材とで、支持部と、支持部と係合するカメラボディー及び/又は外観部材に形成された係合部と、を略完全に遮蔽し、第1位置から第2位置へ移動する際に支持部及び/又は係合部を露出することで、スライドカバー部材を移動させる構造が第1位置にあるとき、外観に露出せず外観品質が向上し、ゴミの侵入を軽減できる。 【0010】請求項2に記載の発明は、『前記カメラを正位置から見て、前記カメラボディーの上下方向に前記支持部を挟み込むように配置し、さらにその上下方向に前記外観部材を配置し、前記支持部を前記カメラボディーと前記外観部材との間で摺動可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。』である。 【0011】請求項2に記載の発明によれば、スライドカバー部材の支持部を、カメラボディーと外観部材との間で摺動可能にしたから、スライドカバー部材を移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向上し、しかも外観部材に従来のように溝を形成することがないから、外観部材を金属化することが容易である。 【0012】請求項3に記載の発明は、『カメラボディーと、該カメラボディーを覆う外観部材と、撮影レンズと、該撮影レンズの前面を覆う第1位置と、前記撮影レンズの前面から退避する第2位置との間を移動可能なスライドカバー部材を有するカメラにおいて、前記スライドカバー部材は前記外観部材の前面を移動するカバー部と、該カバー部の前記第1位置への移動方向上流部に位置する連結部を介して一体的に設けた前記外観部材背面を移動する支持部と、から構成されることを特徴とするカメラ。』である。 【0013】請求項3に記載の発明によれば、スライドカバー部材が外観部材の前面を移動するカバー部と、カバー部の第1位置への移動方向上流部に位置する連結部を介して一体的に設けた外観部材背面を移動する支持部とから構成され、スライドカバー部材を特有の形状とすることで、簡単な構造でスライドカバー部材を移動させることができ、部品点数が少なく、組付けが容易で小型化が可能である。 【0014】請求項4に記載の発明は、『前記支持部は、前記連結部から前記カバー部の第2位置方向に伸びるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカメラ。』である。 【0015】請求項4に記載の発明によれば、スライドカバー部材の支持部は、連結部からカバー部の第2位置方向に伸びるように形成されるから、スライドカバー部材を確実に支持して移動させることができる。 【0016】請求項5に記載の発明は、『前記カメラボディー及び/又は前記外観部材にカム溝を有し、前記支持部に前記カム溝と係合する突起部を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のカメラ。』である。 【0017】請求項5に記載の発明によれば、カメラボディー及び/又は外観部材にカム溝を有し、スライドカバー部材の支持部にカム溝と係合する突起部を有し、特別な移動機構を有しないカム構造による簡単な構造でスライドカバー部材を移動させることができ、部品点数が少なく、組付けが容易で小型化が可能である。 【0018】請求項6に記載の発明は、『前記カム溝にクリック部を設け、前記スライドカバー部材を前記第1位置及び/又は前記第2位置の状態を保持することを特徴とする請求項5に記載のカメラ。』である。 【0019】請求項6に記載の発明によれば、カム溝にクリック部を設け、スライドカバー部材を第1位置及び/又は第2位置の状態を保持することで、スライドカバー部材を簡単な構成でクリックすることができる。 【0020】請求項7に記載の発明は、『前記カム溝と前記突起部の係合により、前記スライドカバー部材を、第2位置の状態で前記カメラボディー側へ付勢したことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のカメラ。』である。 【0021】請求項7に記載の発明によれば、カム溝と突起部の係合により、スライドカバー部材を、第2位置の状態でカメラボディー側へ付勢したから、スライドカバー部材のガタツキ、あるいは外側に開くことを防止することができる。 【0022】請求項8に記載の発明は、『前記スライドカバー部材が第1位置から第2位置に移動する際に、前記カバー部と、前記支持部との間に前記外観部材の一部が入り込むように構成したことを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載のカメラ。』である。 【0023】請求項8に記載の発明によれば、スライドカバー部材が第1位置から第2位置に移動する際に、スライドカバー部材のカバー部と、支持部との間に外観部材の一部が入り込むように構成したから、スライドカバー部材を移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向上する。 【0024】請求項9に記載の発明は、『前記スライドカバー部材は前記第1位置から第2位置に移動する際に、前記スライドカバー部材の裏面が前記外観部材よりも沈んだ位置から前記外観部材よりも突出した位置に移動し、かつ前記第2位置において前記外観部材の前方に重なるように位置することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のカメラ。』である。 【0025】請求項9に記載の発明によれば、スライドカバー部材は第1位置から第2位置に移動する際に、スライドカバー部材の裏面が外観部材よりも沈んだ位置から外観部材よりも突出した位置に移動し、かつ第2位置において外観部材の前方に重なるように位置することで、スライドカバー部材を円滑に移動することができ、しかもスライドカバー部材がカメラ側方へ突出する量を極力小さくできる。 【0026】請求項10に記載の発明は、『前記スライドカバー部材が前記第1位置にあるとき、前記スライドカバー部材の表面と、前記外観部材の表面が略フラットとなるように構成したことを特徴とする請求項9に記載のカメラ。』である。 【0027】請求項10に記載の発明によれば、スライドカバー部材が第1位置にあるとき、スライドカバー部材の表面と、外観部材の表面が略フラットとなるように構成したから、スライドカバー部材が沈んだ位置でカメラ外形形状と同一面となり、カメラの外形形状に段差を生じさせないから外観品質が向上する。 【0028】 【発明の実施の形態】以下、この発明のカメラの一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、この発明はこの実施の形態に限定されない。 【0029】図1乃至図16はこの発明が適用されるカメラを示し、図1はスライドカバー部材を閉じた状態のカメラの正面図、図2は同上面図、図3は同背面図、図4はスライドカバー部材を開いた状態のカメラの正面図、図5は同上面図、図6はスライドカバー部材を閉じた状態の移動機構を示すカメラの正面図、図7は同上面図、図8は図6のVIII-VIII線に沿う断面図、図9はスライドカバー部材を開いた状態の移動機構を示すカメラの正面図、図10は同上面図、図11は図9のXI-XI線に沿う断面図、図12はカバー地板を示す図、図13はスライドカバー部材の開閉作動を示す図、図14は図9のXIV-XIV線に沿う断面図、図15はスライドカバー部材のクリックを説明する図、図16はカム溝の構造を示す図である。 【0030】カメラは、カメラボディー1を外観部材を構成する金属製の前カバー2と裏カバー3とで覆い、カメラボディー1には裏蓋4が開閉自在に組り付けられている。この裏蓋4は裏蓋開閉レバー5を引くことにより開くことができる。裏蓋4には、フィルム確認窓6が設けられている。裏カバー3には、ズーム操作ボタン7、ファインダの覗き窓8、モードセットボタン9、デートセットボタン10及びマニュアルリワインド釦11が設けられている。 【0031】前カバー2の上面側には、レリーズボタン12及び表示部13が設けられ、表示部13には、フィルム残量やデート等が表示される。また、前カバー2の正面側には、フラッシュ窓14が設けられ、さらに中央部に開口部15が設けられ、この開口部15はスライドカバー部材20により開閉可能になっている。 【0032】カメラボディー1の正面部1aには、撮影レンズ30、オートフォーカスの投光窓31a及び受光窓31b、測光窓32、赤目防止及びセルフタイマー操作表示窓33、リモコン受光窓34及びファインダー窓35が設けられ、これらのカメラ部品はスライドカバー部材20により保護可能になっている。 【0033】このスライドカバー部材20は、図1乃至図3、図6乃至図8に示す撮影レンズ30の前面を覆う第1位置と、図4及び図5、図9乃至図11に示す撮影レンズ30の前面から退避する第2位置との間を移動可能になっている。 【0034】即ち、カメラを使用しない不撮影時には、スライドカバー部材20を閉じて開口部15を塞いでカメラ部品を覆い保護する第1位置にあり、撮影時にスライドカバー部材20を移動させて第2位置に退避させ、開口部15からカメラ部品を露出させる。 【0035】次に、このスライドカバー部材20の移動して開閉する構造について詳細に説明する。 【0036】このカメラのカメラボディー1は、カメラ部品を有する正面部1aと、この正面部1aと連続する上下の両側面部1bとを有する。上下の両側面部1bには、カム溝40,41からなる係合部が形成されている。カム溝40は、カメラボディー1の正面から見て左側に位置し、スライド溝部40aと浮き上がり/沈み込み溝部40bとを有している。さらに、スライド溝部40aの端部から僅かな間隔D1をおいてクリック部40cが設けられている。また、浮き上がり/沈み込み溝部40bの端部にはクリック部40dが設けられている。 【0037】カム溝41は、カメラボディー1の正面から見て中央側に位置し、スライド溝部41aと浮き上がり/沈み込み溝部41bとを有している。このカム溝40,41は、前カバー2に覆われており、外部からは見えないようになっている。 【0038】スライドカバー部材20は、金属カバーとカバー地板とを一体化されてなり、外観部材である前カバー2の前面を移動する金属カバーにより構成されるカバー部20aと、このカバー部20aの第1位置への移動方向上流部に位置するカバー地板から構成される連結部20bを介して一体的に設けた外観部材である前カバー2の背面を移動する支持部20cと、から構成される。この支持部20cは、連結部20bからカバー部20aの第2位置方向に伸びるように形成されている。 【0039】カバー部20aには、摘み部20a1が一体に形成され、ユーザーは指を摘み部20a1にかけて容易に開閉することができるようになっている。このカバー部20aを金属カバーで構成することで、強固で極力薄くでき、しかも外観品質を向上することができる。 【0040】カバー地板から構成される連結部20bは、金属カバーのカバー部20aに取付けられる取付部20dの端部に一体に形成され、この取付部20dとそれぞれの支持部20cとの間には、図12(a),(b)に示すように、隙間D2が形成されている。また、一対の支持部20cの両端部には、カム溝40と係合する突起部20e,20fが一体または別体に設けられ、突起部20e,20fは移動方向の前後に位置している。 【0041】スライドカバー部材20は、支持部20cを、カメラボディー1の両側面部1bと前カバー2との間に配置し、この支持部20cの突起部20eと両側面部1bのカム溝40に凹凸係合させ、突起部20fをカム溝41に凹凸係合させて移動可能に構成している。スライドカバー部材20の一対の支持部20cは、カメラボディー1の両側面部1bと前カバー2との間に配置され、移動機構の省スペース化が可能であり、部品点数が少なく、組付けが容易である。 【0042】このスライドカバー部材20の移動は、図13に示すように行なわれる。図13(a)はスライドカバー部材20が撮影レンズ30の前面を覆う第1位置の閉じた状態を示し、図13(b)はスライドカバー部材20が退避する時の状態を示し、図13(c)はスライドカバー部材20が撮影レンズ30の前面から退避する第2位置の開いた状態を示している。 【0043】図13(a)のスライドカバー部材20が第1位置の閉じた状態では、突起部20eがカム溝40の浮き上がり/沈み込み溝部40bに凹凸係合し、突起部20fがカム溝41の浮き上がり/沈み込み溝部41bに凹凸係合し、カバー部20aが前カバー2の開口部15を塞ぎ、カバー部20aの裏面が前カバー2より沈み、カバー部20aの表面と前カバー2の表面とは同一面の略フラットになっている。 【0044】このようにスライドカバー部材20は、カメラ部品を覆う状態で沈み込みカメラ外形形状と同一面をなしており、カメラの外形形状に段差を生じさせないから外観品質が向上する。また、スライドカバー部材20の閉じ状態では、移動させる機構が外部に露出しないし、しかもゴミ等が移動機構部に溜ることが防止される。 【0045】図13(b)のスライドカバー部材20が移動する時には、カム溝40の浮き上がり/沈み込み溝部40bの傾斜角度θ1をカム溝41の浮き上がり/沈み込み溝部41bの傾斜角度θ2より大きくし、スライドカバー部材20を移動する時には側部側端部20a2が急激に浮き上がり、中央部側端部20a3が緩やかに浮き上がり、また閉じる時には中央部側端部20a3が緩やかに沈み込み、側部側端部20a2が急激に沈み込み、円滑に移動できるようになっている。 【0046】また、浮き上がり/沈み込み溝部40bが、図16(a)に示すように、曲線状にすることにより、図16(b)に示すように、直線状にしたものに対して動き初めのカム溝方向の分力Fが大きくなり動き易くなり、スライドカバー部材20は動きやすくなる。 【0047】また、図13(c)のスライドカバー部材20が第2位置の退避した状態では、カバー部20aの突起部20eがカム溝40のスライド溝部40aに凹凸係合し、突起部20fがカム溝41のスライド溝部41aに凹凸係合する。このように、スライドカバー部材20は第1位置から第2位置に移動する際に、スライドカバー部材20の裏面が外観部材である前カバー2よりも沈んだ位置から前カバー2よりも突出した位置に移動し、かつ第2位置において前カバー2の前方に重なるように位置することで、スライドカバー部材20を円滑に移動することができ、しかもスライドカバー部材20がカメラ側方へ突出することが少なくなり、コンパクトである。 【0048】このスライドカバー部材20が第1位置から第2位置に移動する際に、カバー部20aと、支持部20cとの間に外観部材である前カバー2の一部が入り込むように構成されており、スライドカバー部材を移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向上する。 【0049】このカバー部20aと支持部20cとの間に形成される隙間D2に前カバー2が入っていく時に、スライド溝部40aとスライド溝部41aは、カバー部20aと支持部20cは、図13(a)の状態では平行であるが、図13(c)の状態では、平行状態より角度θ3開くように形成されている。このように、スライドカバー部材20は、カバー部20aが図13(c)の状態で平行状態より角度θ3開くことで、第2位置の状態でカメラボディー1側へ付勢し、スライドカバー部材20のガタツキ、あるいは外側に開くことを防止することができる。 【0050】そして、図15に示すように、スライドカバー部材20を開いていき(図15(a))、その支持部20cの突起部20eがカム溝40のスライド溝部40aのクリック部40cを乗り越えていき(図15(b))、支持部20cの突起部20eがクリック部40cを乗り越えるとクリック部40cのテーパ面40c1により図面上左方向に付勢され(図15(c))、突起部20fがカム溝41のスライド溝部41aの端部に押し付けられてクリックして位置決めされる。 【0051】また、スライドカバー部材20を閉じる時、その支持部20cの突起部20eがカム溝40の浮き上がり/沈み込み溝部40bのクリック部40dを乗り越えていき(図15(d))、突起部20eがクリック部40dを乗り越えるとクリック部40dのテーパ面40d1により図面上右方向に付勢され、突起部20fがカム溝41の浮き上がり/沈み込み溝部41bの端部に押し付けられてクリックして位置決めされる。 【0052】このようにスライドカバー部材20の第1位置及び第2位置でクリック部40c,40dによりクリックされ、スライドカバー部材20はカム溝40を利用した簡単な構成でクリックすることができる。 【0053】また、図15(e)のように、支持部20cの先端の形状を変えることにより、クリックの強弱を容易に可変できる。 【0054】カメラは、撮影レンズ30の前面を覆う第1位置と、撮影レンズ30の前面から退避する第2位置との間を移動可能なスライドカバー部材20を有し、スライドカバー部材20が第1位置にあるとき、カバー部20aと外観部材である前カバー2とで、支持部20cと、支持部20cと係合するカメラボディー1に形成された係合部であるカム溝40,41と、を略完全に遮蔽し、第1位置から第2位置へ移動する際に支持部20c及び係合部であるカム溝40,41を露出し、スライドカバー部材20を移動させる構造が第1位置にあるとき、外観に露出せず外観品質が向上する。 【0055】また、カメラを正位置から見て、カメラボディー1の上下方向に支持部20cを挟み込むように配置し、さらにその上下方向に外観部材である前カバー2を配置し、支持部20cをカメラボディー1と前カバー2との間で摺動可能であり、スライドカバー部材20を移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向上し、しかも外観部材に従来のように溝を形成することがないから、外観部材を金属化することが容易である。 【0056】なお、この実施の形態では、スライドカバー部材20を金属カバーとカバー地板との2部材で構成しているが、1部材で構成してもよい。 【0057】また、この実施の形態では、カメラボディー1にカム溝の係合部を形成し、スライドカバー部材20の支持部20cと係合するようにしているが、カム溝の係合部を外観部材に形成してもよく、あるいはカメラボディー1及び外観部材に形成してもよい。 【0058】 【発明の効果】前記のように、請求項1に記載の発明では、スライドカバー部材が第1位置にあるとき、カバー部と外観部材とで、支持部と、支持部と係合するカメラボディー及び/又は外観部材に形成された係合部と、を略完全に遮蔽し、第1位置から第2位置へ移動する際に支持部及び/又は係合部を露出することで、スライドカバー部材を移動させる構造が第1位置にあるとき、外観に露出せず外観品質が向上し、ゴミの侵入を軽減できる。 【0059】請求項2に記載の発明では、スライドカバー部材の支持部を、カメラボディーと外観部材との間で摺動可能にしたから、スライドカバー部材を移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向上し、しかも外観部材に従来のように溝を形成することがないから、外観部材を金属化することが容易である。 【0060】請求項3に記載の発明では、スライドカバー部材が外観部材の前面を移動するカバー部と、カバー部の第1位置への移動方向上流部に位置する連結部を介して一体的に設けた外観部材背面を移動する支持部とから構成され、スライドカバー部材を特有の形状とすることで、簡単な構造でスライドカバー部材を移動させることができ、部品点数が少なく、組付けが容易で小型化が可能である。 【0061】請求項4に記載の発明では、スライドカバー部材の支持部は、連結部からカバー部の第2位置方向に伸びるように形成されるから、スライドカバー部材を確実に支持して移動させることができる。 【0062】請求項5に記載の発明では、カメラボディー及び/又は外観部材にカム溝を有し、スライドカバー部材の支持部にカム溝と係合する突起部を有し、特別な移動機構を有しないカム構造による簡単な構造でスライドカバー部材を移動させることができ、部品点数が少なく、組付けが容易で小型化が可能である。 【0063】請求項6に記載の発明では、カム溝にクリック部を設け、スライドカバー部材を第1位置及び/又は第2位置の状態を保持することで、スライドカバー部材を簡単な構成でクリックすることができる。 【0064】請求項7に記載の発明では、カム溝と突起部の係合により、スライドカバー部材を、第2位置の状態でカメラボディー側へ付勢したから、スライドカバー部材のガタツキ、あるいは外側に開くことを防止することができる。 【0065】請求項8に記載の発明では、スライドカバー部材が第1位置から第2位置に移動する際に、スライドカバー部材のカバー部と、支持部との間に外観部材の一部が入り込むように構成したから、スライドカバー部材を移動させる構造が外観に露出せず外観品質が向上する。 【0066】請求項9に記載の発明では、スライドカバー部材は第1位置から第2位置に移動する際に、スライドカバー部材の裏面が外観部材よりも沈んだ位置から外観部材よりも突出した位置に移動し、かつ第2位置において外観部材の前方に重なるように位置することで、スライドカバー部材を円滑に移動することができ、しかもスライドカバー部材がカメラ側方へ突出する量を極力小さくできる。 【0067】請求項10に記載の発明では、スライドカバー部材が第1位置にあるとき、スライドカバー部材の表面と、外観部材の表面が略フラットとなるように構成したから、スライドカバー部材が沈んだ位置でカメラ外形形状と同一面となり、カメラの外形形状に段差を生じさせないから外観品質が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001270 【氏名又は名称】コニカ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081709 【弁理士】 【氏名又は名称】鶴若 俊雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−305612(P2001−305612A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−124124(P2000−124124) |
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