| 【発明の名称】 |
立体写真入れ |
| 【発明者】 |
【氏名】稲垣 昇
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| 【要約】 |
【課題】二次元画像にレンチキュラーシートを貼り合せることなく容易に立体写真の鑑賞ができる立体写真入れを得る。
【解決手段】表板14には窓部15に沿って一対のガイド板32が貼り付けられており、レンチキュラーシート18が表板14に嵌め込まれた状態でレンチキュラーシート18の谷部18Aに対して直交した状態となるようにガイド板32を配設している。このガイド板32の離間距離は、鑑賞用シート20の幅D2と略同一となっており、鑑賞用シート20はガイド板32内をスライド可能となっている。このため、鑑賞用シート20に形成された線状像28とレンチキュラーシート18の谷部18Aとは常に平行となった状態で鑑賞用シート20をスライドさせることができる。このため、レンチキュラーレンズ30内に線状像群29を合わせるだけなので、誰でも簡単に鑑賞用シート20の位置決めができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 視差を有する線状像群が二次元画像として形成された鑑賞用シートと、前記線状像群のピッチと同一のレンズ幅を有するレンチキュラーレンズの集合体で構成されたレンチキュラーシートと、前記レンチキュラーシート及び前記鑑賞用シートが重ね合わせて収納され、レンチキュラーシートと鑑賞用シートとが相対的に移動可能なフレームと、を有することを特徴とする立体写真入れ。 【請求項2】 前記レンチキュラーシートの谷部に対して線状像が平行となった状態で前記鑑賞用シートをスライド可能とするガイドが前記フレームに設けられたことを特徴とする請求項1に記載の立体写真入れ。 【請求項3】 前記レンチキュラーシートが前記フレームに固定され、レンチキュラーシートとの間に前記鑑賞用シートを挟む当て板に穴部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の立体写真入れ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、線状像として配置され、視差を有する線状像群が二次元画像として形成された鑑賞用シートをフレームに入れるだけで容易に立体画像が鑑賞できる立体写真入れに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、立体写真を作成する場合には、まず、複数のカマボコ状のレンチキュラーレンズが配列された撮影用レンチキュラーレンズが備えられた撮影機材を用いて奥行きを有する三次元的な被写体を撮影する。 【0003】このとき被写体に対して、一定間隔で水平方向に位置の異なる観測点、或いは被写体に対して弧状に一定角度で位置の異なる観測点から撮影を行う。次に、各観測点から得られる視差の異なる複数の二次元画像を観測点に対応するように投射角度を変えて撮影用レンチキュラーレンズ下の感光材料を露光し、感光材料に結像形成させる。 【0004】そして、撮影用レンチキュラーレンズを通して感光材料に画像が結ばれると、横方向に像が圧縮されるため、投射された画像は個々のレンチキュラーレンズ毎に分離された線状像群として得られる。 【0005】この感光材料を現像し、焼付け・引伸ばしされた鑑賞用シートと鑑賞用シートに再現された線状像群のピッチと同一のレンズ幅を有するレンチキュラーレンズの集合体で構成されたレンチキュラーシートとを貼り合せる。これによって、個々の線状像が復元され、被写体を立体的に鑑賞することができる。 【0006】しかし、鑑賞用シートにレンチキュラーシートを貼り合せる作業では、線状像に対してレンチキュラーシートの谷部が平行となるようにレンチキュラーシートを位置決めし、かつ、個々の線状像群が各レンチキュラーレンズ内に収まるようにレンチキュラーシートを位置合わせして貼り合せなければならないので、人的作業では手間が掛かって困難である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考慮し、鑑賞用シートにレンチキュラーシートを貼り合せることなく容易に立体写真の鑑賞ができることを課題とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明では、鑑賞用シートは、視差を有する線状像群が二次元画像として形成されている。一方、レンチキュラーシートは鑑賞用シートに再現された線状像群のピッチと同一のレンズ幅を有するレンチキュラーレンズの集合体で構成されている。 【0009】このレンチキュラーシート及び鑑賞用シートはフレームに重ね合わせて収納されており、レンチキュラーシートと鑑賞用シートとは相対的に移動可能となっている。 【0010】このように、収納された状態でレンチキュラーシートと鑑賞用シートとが相対的に移動可能となっているため、レンチキュラーシートと鑑賞用シートとをピッチを合わせて互いに貼り合せる必要がない。また、フレームにレンチキュラーシートを取付けたものを予め用意すれば、顧客が鑑賞用シートを入れ換えて楽しむこともできる。 【0011】請求項2に記載の発明では、フレームにはガイドが設けられており、このガイドはレンチキュラーシートの谷部に対して線状像が平行となった状態で鑑賞用シートをスライド可能としている。このようなガイドをフレームに設けることによって、ピッチだけを合わせれば良いので、誰でも簡単に鑑賞用シートの位置決めができる。 【0012】請求項3に記載の発明では、レンチキュラーシートとの間に鑑賞用シートを挟む当て板には、穴部が設けられている。このように、当て板に穴部を設けることによって、鑑賞用シートの端部を挟持して鑑賞用シートを移動させるだけでなく、穴部を通じて鑑賞用シートを移動させてピッチを合わせることもできる。 【0013】 【発明の実施の形態】図1〜図3には、本形態に係る立体写真入れ10が示されている。 【0014】この立体写真入れ10のフレーム12は、厚紙で形成されており、表板14と、ガイド板32と、当て板16と、で構成され、互いに接着剤で貼り合わされている。表板14には窓部15が形成されており、窓部15の周囲には落込み部14Aが設けられている。 【0015】この落込み部14Aには後述するレンチキュラーシート18が嵌め込み可能となっている。このレンチキュラーシート18を落込み部14Aに嵌め込んだ状態でレンチキュラーシート18の裏面と表板14の裏面とが面一となる。 【0016】ここで、立体写真入れ10に収納される鑑賞用シート20を作成する場合には、図4に示すように、奥行きを有する三次元的な被写体22に対して、一定間隔で水平方向に位置の異なる観測点P1、P2、P3で撮影を行う。 【0017】一方、鑑賞用シート20を撮影する撮影機材24には、撮影用レンチキュラーレンズ26が備えられている。このため、撮影された画像を、図5に示すように、撮影用レンチキュラーレンズ26を透して露光すると、各観測点P1、P2、P3毎に幅方向に圧縮された線状像n1、n2、n3として一つのレンチキュラーレンズ27毎に配置され、焼付けられると共に引伸ばし倍率に応じて引伸ばされ、図6に示すように、鑑賞用シート20が作成される。 【0018】ここで、レンチキュラーシート18に用いるレンチキュラーレンズ30のレンズ幅W2をレンチキュラーレンズ27(図5参照)のレンズ幅W1に引伸ばし倍率を乗じた寸法とすることによって、レンチキュラーシート18を透して鑑賞用シート20を鑑賞したとき、引伸ばされた各線状像n1’、n2’、n3’が復元された状態で鑑賞者に入射される。なお、撮影された画像の引伸ばしを行わず焼付けのみを行う場合もあり、このとき、線状像n1、n2、n3とn1’、n2’、n3’とは同じ幅となる。 【0019】一方、図1〜図3に示すように、表板14には落込み部14Aに沿って一対のガイド板32が貼り付けられており、レンチキュラーシート18が落込み部14Aに嵌め込まれた状態でレンチキュラーシート18の谷部18Aに対して直交した状態となるようにガイド板32を配設している。 【0020】このガイド板32によって表板14と後述する当て板16との間には、鑑賞用シート20が収納可能な収納部21が設けられ、当て板16と共にガイド板32に案内されて鑑賞用シート20がフレーム12内へ収納される。 【0021】このため、従来のように、鑑賞用シート20にレンチキュラーシート18を貼り合せるのではなく、レンチキュラーシート18を嵌め込んだフレーム12を用いることによって、顧客が鑑賞用シート20を入れ換えて楽しむことができる。 【0022】また、ガイド板32の離間距離D1は、鑑賞用シート20の幅D2と略同一となっており、鑑賞用シート20はガイド板32内をスライド可能となっている。このため、鑑賞用シート20に形成された線状像28とレンチキュラーシート18の谷部18Aとは常に平行となった状態で鑑賞用シート20をスライドさせることができる。 【0023】このため、レンチキュラーレンズ30内に鑑賞用シート20に形成された線状像28の線状像群29を合わせるだけなので、誰でも簡単に鑑賞用シート20の位置決めができる。従って、予め、線状像28のピッチを粗くして、鑑賞用シート20が若干ズレても支障がないようにする必要もない。 【0024】なお、ガイド板32の両端部の離間距離は、鑑賞用シート20を入れ易くするため、間口は若干広くしている。 【0025】一方、フレーム12の当て板16を断続的に切り取り、外側に折り出すことによって脚部36が形成される。この脚部36には同じように切り取って外側に折り出された支持部37が食い込み、脚部36を動かないように支持する。 【0026】このように、脚部36は当て板16の一部を切り取って外側に折り出すことで、脚部36として利用する部分には、穴部38を設けることができる。この穴部38によって、鑑賞用シート20の端部を挟持して鑑賞用シート20を移動させるだけでなく、穴部38を通じて鑑賞用シートの裏面を押して移動させてピッチを合わせることもできる。 【0027】このため、フレーム12の中央部での鑑賞用シート20の微調整が容易である。このように、鑑賞用シートをフレーム12の中央部で微調整するための穴部38を単に設けるだけでなく、当て板16を部分的に切り取ることによって、脚部36としても利用できる。 【0028】なお、ここでは、レンチキュラーシート18を嵌め込んで鑑賞用シート20をスライドさせて鑑賞用シート20の位置決めを行ったが、鑑賞用シート20がフレーム12に取付けられた状態でレンチキュラーシート18をスライドさせて位置決めを行うようにしても良い。この場合、レンチキュラーシート18は表面が凸凹となっているため、指が掛かりスライドさせ易い。 【0029】また、フレーム12は厚紙で形成されているが、厚紙に限るものではなく、軟質の合成樹脂で成形しても良い。この場合、表板14とガイド板32と当て板16とを互いに接着剤で貼り合わせるのではなく、例えば、ガイドが形成された表板14のコーナー部に突起部を設け、当て板16には突起部に係合する穴部を形成して、互いに係合させるようにしても良い。 【0030】さらに、フレーム12の当て板16に脚部36を設け、フレーム12を立てられるようにしたが、必ずしも脚部36を設ける必要はなく、壁掛けとして壁に直接取付けるようにしても良い。 【0031】また、本発明の鑑賞用シート20では、視差を有する線状像群を二次元画像として、鑑賞用シートの全域に形成させているが、鑑賞用シートの作成方法はこれに限るものではなく、例えば、普通に撮影された二次元画像と視差を有する線状像群が形成された二次元画像との合成によって鑑賞用シートを作成しても良い。 【0032】この場合、まず、レンチキュラーレンズを備えた撮影機器によって、被写体に対して距離の異なる位置(遠景及び近景)で撮影を行う。これによって、二次元画像として形成された線状像群は、遠景及び近景による複数画像となる。このようにして得られた該二次元画像に普通に撮影された二次元画像をコンピュータによって合成させる。 【0033】通常、普通に撮影された二次元画像は、あくまでも二次元的にしか再現されないが、遠景及び近景による複数画像として線状像群が形成された二次元画像に合成させることによって、普通に撮影された二次元画像が中景として立体感を得ることができる。以上のような方法によって、鑑賞用シートを作成しても良い。 【0034】 【発明の効果】本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、レンチキュラーシートとシートとをピッチを合わせ互いに貼り合せる必要がない。また、フレームにレンチキュラーシートを取付けたものを予め用意すれば、顧客がシートを入れ換えて楽しむこともできる。請求項2に記載の発明では、ガイドをフレームに設けることによって、ピッチだけを合わせれば良いため、誰でも簡単にシートの位置決めができる。請求項3に記載の発明では、当て板に穴部を設けることによって、シートの端部を挟持してシートを移動させるだけでなく、穴部を通じてシートを移動させてピッチを合わせることもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000136376 【氏名又は名称】株式会社フジカラーサービス
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| 【出願日】 |
平成12年3月16日(2000.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079049 【弁理士】 【氏名又は名称】中島 淳 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−264905(P2001−264905A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−73450(P2000−73450) |
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