トップ :: G 物理学 :: G02 光学




【発明の名称】 光分岐結合器及びその製造方法
【発明者】 【氏名】高木 正人

【要約】 【課題】光ファイバ配線形状の自由度が大きく、量産に適した光分岐結合器を得る。

【解決手段】複数に分岐した、光伝送コア用溝8とそれらの溝と連結して配置されたコネクタの雌側3,4をそれぞれ左右端部に一体に形成したクラッド体2と、前記光伝送コア用溝8に形成された光伝送コア9と、前記光伝送コア用溝8上部を覆ったクラッド材部とにより構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数に分岐した、光伝送コア用溝とそれらの溝と連結して配置されたコネクタの雌側をそれぞれ左右端部に一体に形成したクラッド体と、前記光伝送コア用溝に形成された光伝送コアと、前記光伝送コア用溝上部を覆ったクラッド材部と、を有することを特徴とする光分岐結合器。
【請求項2】 前記クラッド体が、前記光伝送コアに対応するクラッド材から成ることを特徴とする請求項1記載の光分岐結合器。
【請求項3】 前記クラッド体の前記光伝送コア用溝内側に、前記光伝送コアに対応するクラッド材をコートしたことを特徴とする請求項1記載の光分岐結合器。
【請求項4】 複数に分岐した、光伝送コア用溝とそれらの溝と連結して配置されたコネクタの雌側をそれぞれ左右端部に一体にしたクラッド体を射出成形により形成する工程と、光伝送コア材により前記光伝送コア用溝に光伝送コアを形成する工程と、前記光伝送コア用溝上部をクラッド材で覆う工程と、を有することを特徴とする光分岐結合器の製造方法。
【請求項5】 複数に分岐した、光伝送コア用溝とそれらの溝と連結して配置されたコネクタの雌側をそれぞれ左右端部に一体にしたクラッド体を射出成形により形成する工程と、クラッド材を前記光伝送コア用溝にコートする工程と、光伝送コア材により前記光伝送コア用溝に光伝送コアを形成する工程と、前記光伝送コア用溝上部をクラッド材で覆う工程と、を有することを特徴とする光分岐結合器の製造方法。
【請求項6】光伝送コア材により前記光伝送コア用溝に光伝送コアを形成する工程が、光伝送コア材によって重合法で前記光伝送コア用溝に光伝送コアを形成する工程であることを特徴とする請求項4又は5記載の光分岐結合器の製造法。
【請求項7】前記光伝送コア材に加熱重合してポリマーとなる化合物を使用することを特徴とする請求項6記載の光分岐結合器の製造法。
【請求項8】前記光伝送コア材に紫外線または電子線照射により重合してポリマーとなる化合物を使用することを特徴とする請求項6記載の光分岐結合器の製造法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラスチック光ファイバを用いて伝送される光信号を分岐、結合する光分岐結合器とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバ分岐器を図4(a),(b)に示した。このうち(a)は、ポリメチルメタアクリレートを材料としたプラスチック光ファイバ(以下、POFと略す)2本を超音波融着によって製造された2×2光分岐結合器(特開平11−119052号)であり、また(b)はコア用のスライドピンをいれた金型をつくり、これにクラッドを射出成型して得られたクラッド片からスライドピンを抜き、空間にコア層を射出成型して作成した光分岐結合器(特開平8−334644号)である。
【0003】(a)の超音波融着によって作られる光分岐結合器はその製法から分かるように同じ仕様のものを再現性良く大量生産することは困難である。
【0004】図4の(c)には、この図4(b)の光分岐器を成型するための金型を示している。この図4(c)からも分かるように、クラッド成型後スライドピンを抜き取るために、スライドピンは直線でなければならない。またθはより小さい角度が望ましいため、分岐後のコア導波路の間隔は、標準の2心コネクタ(PNコネクタ)ピッチ間の距離10.16mmとすることができない。なぜならこれに合わせようとすればクラッド片の長さが非実用的長さになってしまう。したがって、この方法で作成した光分岐器のコネクタはそれ自身に適用される特注品となってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】POF融着型光分岐結合器は同質のものを大量生産することに難点があり、スライドピンを使った射出法での光分岐結合器は既にJISとなっている標準のコネクタをPOF配線時に直接使用することが難しく、新たに標準コネクタを取り付けるさらなる工夫をしなければならない。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、プラスチック光ファイバの配線を分岐或いは結合する場合、標準コネクタとの結合を可能化できる等の自由な形状を得ることができ、また大量生産に適した、光分岐結合器及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、複数に分岐した、光伝送コア用溝とそれらの溝と連結して配置されたコネクタの雌側をそれぞれ左右端部に一体に形成したクラッド体と、前記光伝送コア用溝に形成された光伝送コアと、前記光伝送コア用溝上部を覆ったクラッド材部と、を有する光分岐結合器とした。これによって結合のための自由な形状を可能とし、大量生産に適した光分岐結合器ができる。
【0008】請求項2の発明は、前記クラッド体が、前記光伝送コアに対応するクラッド材から成るものとして、さらに量産化に適するものとした。
【0009】請求項3の発明は、前記クラッド体の前記光伝送コア用溝内側に、前記光伝送コアに対応するクラッド材をコートすることとして、クラッド体の材料の自由度を確保できるものとした。
【0010】請求項4の発明は、複数に分岐した、光伝送コア用溝とそれらの溝と連結して配置されたコネクタの雌側をそれぞれ左右端部に一体にしたクラッド体を射出成形により形成する工程と、光伝送コア材により前記光伝送コア用溝に光伝送コアを形成する工程と、前記光伝送コア用溝上部をクラッド材で覆う工程と、を有する光分岐結合器の製造方法として、量産容易で形状の自由度を確保できるものとした。
【0011】請求項5の発明は、 複数に分岐した、光伝送コア用溝とそれらの溝と連結して配置されたコネクタの雌側をそれぞれ左右端部に一体にしたクラッド体を射出成形により形成する工程と、クラッド材を前記光伝送コア用溝にコートする工程と、光伝送コア材により前記光伝送コア用溝に光伝送コアを形成する工程と、前記光伝送コア用溝上部をクラッド材で覆う工程と、を有する光分岐結合器の製造方法として、クラッド体の材質の選択をより自由にし量産に適するものとした。
【0012】請求項6の発明は、光伝送コア材により前記光伝送コア用溝に光伝送コアを形成する工程が、光伝送コア材によって重合法で前記光伝送コア用溝に光伝送コアを形成する工程であるとし、これによって結合のための自由な形状を可能とし、大量生産に適した光分岐結合器ができる。
【0013】請求項7の発明は、光伝送コア材として加熱重合してポリマーとなる化合物を使用することにより量産化に適するものとした。
【0014】請求項8の発明は、光伝送コア材として紫外線または電子線照射により重合してポリマーとなる化合物を使用することによりさらに量産化に適するものとした。
【0015】なお、本発明の光伝送コアをコア材で重合法で形成する方法としては、まず予備重合を行い、そのコア用溝に注入して最終的に重合を完了させる方法がより好ましい。
【0016】
【作用】上記の光分岐結合器のそれぞれのコネクタの雌側に、光コネクタが嵌合されて、一方の入射側コネクタからの光が、分岐または結合され、他方の出射側コネクタに出力される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0018】(実施の形態1)図1は、本発明による光分岐結合器1の平面中央断面図である。クラッド材としてのポリメチルメタアクリレート(以下、PMMAと略す)を用いて2分岐で分岐結合角度が6度のクラッド体2を作成した例を示し、このクラッド体2に標準の単心プラスチックコネクタ(JISF05)の雌側3及び2心のプラスチック光コネクタ(PNコネクタ)の雌側4を同時に一体成形している。クラッド体2には、光伝送コア用溝8が形成されている。この溝にはコア9が形成される。図2は、図1で示したクラッド体のコネクタの雌側3,4にそれぞれ単心プラスチック光コネクタ(JISF05)の雄側5及び2心プラスチック光コネクタ(PNコネクタ)の雄側6を取り付けた図である。
【0019】図3は、図1に示した分岐結合器の一部を断面とした立面図である。クラッド体2の上にコア用溝8を覆う、クラッド材部10が形成されている。図3は本クラッド材部10を一体成型されているコネクタの雌側の高さまで形成した例である。
【0020】次に、図1乃至図3に示した光分岐結合器1の製造方法を説明する。
【0021】複数に分岐した、光伝送コア用溝8とそれらの溝と連結して配置されたコネクタの雌側3と4とをそれぞれ左右端部に一体にしたクラッド体2を射出成形により形成する。この射出成形用材料として、上記のPMMAを用いることができる。もしクラッド材以外の射出成形に適する材料を用いる場合には、クラッド材を前記光伝送コア用溝8にコートすることが、行われる。
【0022】次に光伝送コア材の形成については、例えばポリスチレンをテトラヒドロフラン(THF)に溶かした溶液(65wt%)を上面が盛り上がるように前記光伝送コア用溝8に流し込み固化させることにより可能である。
【0023】前記光伝送コア用溝8をクラッド材部10で覆う方法としては、クラッド材をコーティングする方法、またはクラッド材からなるクラッド片を、前記光伝送コア用溝8上に押圧して、クラッド体2にエポキシ樹脂接着剤等で固定する方法等が使用される。
【0024】なお、光分岐結合器のコアの形状をV字状ではなく、出射光側端面に垂直に導波路がなるように分岐後の2本の導波路を曲線状にし、標準の2心プラスチック光コネクタ(PNコネクタ)及び単心のプラスチック光コネクタ(JISF05)の雄側とバットカップリングできるように導波路間の距離を調節した。
【0025】このようにして形成された光分岐結合器の特性評価を次のように行った。まず、100.50μW,650nmのLED光源及び光パワー測定器を用意する。また、両端にJISF05コネクタ付き、長さ1mのPOF A:挿入損失3.15dBとPOF B:挿入損失3.21dBの2本を用意する。次に、光源−POF A−光分岐結合器(出射側のポート1或いはポート2)−POF B−パワー測定器と接続する。
【0026】測定結果は、光分岐結合器入射側より650nmの光を入射した場合、光分岐結合器の出射側ポート1の出力値は10.54μW(挿入損失は、9.79dB)であり、光分岐結合器の出射側ポート2の出力値は10.44μW(挿入損失は、9.79dB)であった。これら得られた2つの挿入損失の値から2本のPOFの挿入損失、6.36dB(=3.15dB+3.21dB)をそれぞれの測定値から差し引くと、出射側ポート1の挿入損失は3.43dBであり、出射側ポート2挿入損失は3.43dBであった。
【0027】(実施の形態2)図1乃至図3は、実施の形態1と共通であるので、これらを用いる。
【0028】図1は、光分岐結合器1の平面中央断面図で、ある。クラッド材としてのポリオレフィン樹脂(TPX:三井化学株式会社製、以下TPXと略す)を用いて2分岐で分岐角度が6度のクラッド体2を作成した例を示し、このクラッド体2に標準の単心プラスチックコネクタ(JISF05)の雌側3及び2心のプラスチック光コネクタ(PNコネクタ)の雌側4を同時に一体形成している。クラッド体2には、光伝送コア用溝8が形成されている。この溝にはコア9が形成される。図2には、図1で示したクラッド体のコネクタの雌側3,4にそれぞれ単心プラスチック光コネクタ(JISF05)の雄側5及び2心プラスチック光コネクタ(PNコネクタ)の雄側6を取り付けた図である。
【0029】図3は、図1に示した分岐結合器の一部を断面とした立面図である。クラッド体2の上にコア用溝8を覆う、クラッド材部10が形成されている。図3は本クラッド材部10を一体成型されているコネクタの雌側の高さまで形成した例である。
【0030】次に、図1から図3に示した実施の形態2の光分岐結合器1の製造方法を説明する。
【0031】複数に分岐した、光伝送コア用溝8とそれ等の溝と連結して配置されたコネクタの雌側3と4とをそれぞれ左右端部に一体にしたクラッド体2を射出成型により形成する。もしクラッド材以外の射出成型に適する材料を用いる場合には、クラッド材を前記光伝送コア用溝8にコートすることが、行われる。
【0032】次に光伝送コア材の形成については、メチルメタクリル酸エステル(以下MMAと略す)2ml(17.8mmol/l)に、4mlのアセトンに20mgのアゾビスイソブチルニトリルを溶かした溶液0.2ml(0.006mmol/l)を混ぜ、密閉中、80℃で8時間加熱した。熱源を絶ち、室温で冷やして、コア層がクラッド層にコートされた導波路を得た。上面が盛り上がったコア層の余分なMMA重合樹脂をサンドペーパーで研磨してのぞき、ガラス板上で歯磨き用ペーストをつけて研磨し、さらに鹿皮で研磨した。
【0033】前記光伝送コア用溝8を、TPXを使って射出成型法で作成したクラッド材部10で覆いエポキシ接着剤で固定した。なお、光分岐結合器のコア形状をV字でなく、出射光側端面に垂直に導波路がなるように分岐後の2本の導波路を曲線状にし、標準の2心プラスチック光コネクタ(PNコネクタ)及び単心のプラスチック光コネクタ(JISF05)の雄側とバットカップリングできるように導波路の距離を調節した。
【0034】このようにして形成された光分岐結合器の特性評価を次のように行った。
【0035】まず、110μW、520nmのレーザー光源及び光パワー測定器を用意する。また両端にJISF05コネクタ付き、長さ1mのPOF A:挿入損失3.15dBとPOF B:挿入損失3.21dBの2本を用意する。次に光源−POF A−光分岐結合器(出射側のポート1或いはポート2)−POF B−パワー測定器と接続する。
【0036】測定結果は、光分岐結合器入射側より520nmの光を入射した場合、光分岐結合器の出射側ポート1の出力値は9.7μW(挿入損失、10.54dB)であり、光分岐結合器の出射側ポート2の出力値は11.8μW(挿入損失、10.96dB)であった。これら得られた2つの挿入損失の値から2本のPOFの挿入損失、6.36dB(=3.15dB+3.21dB)をそれぞれ差し引くと、出射側ポート1の挿入損失は4.18dBであり、出射側ポート2の挿入損失は4.60dBであった。
【0037】(実施の形態3)実施の形態2で作成するクラッド材の前記光伝送コア用溝8にコア材として、エポキシ樹脂を次のようにコートした。
【0038】まず、エポキシ樹脂(EPO-KWICK(商標)米国 BUEHLER 社製)5gと同社製の硬化剤(Hardner(商標)) 1gを透明になるまで混合攪乱し、上記クラッド材の前記光伝送コア用溝8に注入し、6時間室温で放置した。上面が盛り上がったコア層の余分なエポキシ重合樹脂を実施の形態2と同様にしてサンドペーパーで研磨してのぞき、ガラス板上で歯磨き用ペーストをつけて研磨し鹿皮でさらに研磨した。実施の形態2と同様にして、光伝送コア用溝8を、TPXを使って射出成型法で作成したクラッド材部10で覆いエポキシ接着剤で固定した。
【0039】このようにして形成された光分岐結合器の特性評価を実施の形態2と全く同様にして行い次の結果を得た。
【0040】出射側ポート1の出力値は11.0μW(挿入損失、10.90dB)であり、光分岐結合器の出射側ポート2の出力値は12.0μW(挿入損失、10.96dB)であった。これら得られた2つの挿入損失の値から2本のPOFの挿入損失、6.36dB(=3.15dB+3.21dB)をそれぞれ差し引くと、出射側ポート1の挿入損失は4.54dBであり、出射側ポート2の挿入損失は4.60dBであった。
【0041】(実施の形態4)実施の形態2で作成するクラッド材の前記光伝送コア用溝8にコア材として、メチルメタクリル酸エステルにβ−メチルスチレンを3:1の割合の混合物、2ml(MMA:13.4mmol/l β−メチルスチレン:4.5mmol/l)に、4mlのアセトンに20mgのアゾビスイソブチルニトリルを溶かした溶液0.1ml(アゾビスイソブチルニトリル:0.003mmol/l)を混ぜ、密閉中、80℃で40分加熱した。このようにして予備重合させた混合液に、20mgの1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトンを1mlのアセトンに溶かした溶液0.2ml(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン:0.02mmol/l)を混合し、前記クラッド体2のコア溝8に注入して、UVランプ(BOND Wand(商標).米国ELECTRO LIFE社製)で、約20分間照射した。
【0042】上面で盛り上がったコア層の余分な重合樹脂を実施の形態2と同様にしてサンドペーパーで研磨してのぞき、ガラス板上で歯磨き用ペーストをつけて研磨し鹿皮でさらに研磨した。実施の形態2と同様にして、光伝送コア用溝8を、TPXを使って射出成型法で作成したクラッド材部10で覆いエポキシ接着剤で固定した。
【0043】このようにして形成された光分岐結合器の特性評価を実施の形態2と全く同様にして行い次の結果を得た。
【0044】出射側ポート1の出力値は10.8μW(挿入損失、11.00dB)であり、光分岐結合器の出射側ポート2の出力値は11.5μW(挿入損失、10.98dB)であった。これら得られた2つの挿入損失の値から2本のPOFの挿入損失、6.36dB(=3.15dB+3.21dB)をそれぞれ差し引くと、出射側ポート1の挿入損失は4.64dBであり、出射側ポート2の挿入損失は4.62dBであった。
【0045】この発明に用いられる合成樹脂光分岐器のクラッド材は、以下のようなアクリル系、メタアクリル系、カルボネート系、ポリオレフィン系、環状ポリオレフィン系、スルホン系、シリコーン系、ビニール系、フッソ化合物であり特にこれに限定するものではない。例えば、ポリ(4−メチルペンテン−1)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ(1,1,−ジヒドロパーフルオロヘキシルアクリレート)、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリトリフルオロイソプロピルメタクリレート、ポリブチルアセテート、ポリエチルアクリレート、ポリビニルアセテート、ポリビニルブチラール、ポリメチルアクリレート、ポリイソブチルメタアクリレート、ポリモノフルオロエチルメタクリレート、ポリ(n−ヘキシルメタクリレート)、ポリエチルメタクリレート、ポリ(n−ブチルメタクリレート)、ポリ(β−エトキシメタクリレート)、ポリ(n−プロピルメタクリレート)、ポリ(3,3,5−トリメチルシクロヘキシルメタクリレート)、ポリメチルメタクリレート、ポリ(2−ニトロ−2−メチルプロピルメタクリレート)、ポリトリエチルカルビニルメタクリレート)、ポリ(α−メチルメタクリレート)、ポリ(3−メチルシクロヘキシルメタクリレート)、ポリ(4−メチルシクロヘキシルメタクリレート)などが挙げられる。
【0046】また、この発明の光分岐器のコア材としては、特に限定されるものではないが、加熱或いは紫外線または電子線で重合した後に生成するポリマーの屈折率が共に使用するクラッド材よりも屈折率の高いことが必要である。アクリル系、メタアクリル系、オレフィン系、ビニール系、スチレン系、エポキシ系等の化合物が挙げられる。
【0047】例えば、テトラフルオロエチレン、1,1,−ジヒドロパーフルオロヘキシアクリレート、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロイソプロピルメタクリレート、エチルアクリレート、ビニルアセテート、メチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、モノフルオロエチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、β−エトキシメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、2−ニトロ−2−メチルプロピルメタクリレート、トリエチルカルビニルメタクリレート、α−メチルメタクリレート、3−メチルシクロヘキシルメタクリレート、4−メチルシクロヘキシルメタクリレート、スチレン、β−メチルスチレン等が挙げられる。これらの化合物のなかで室温で固体の化合物はメチルメタクリレートのような室温で液体の化合物と混合して、各種条件下での重合に使用できる。エポキシ系の化合物としては、グリシジルビスフェノールエーテル、グリシジルパルミネート、グリシジルイソシアヌレート、脂環式エポキシ化合物(アデカレジン EP-4080)等が有り、これらエポキシ化合物は、脂肪族アミン変性物(アクリロニトリルのエチレンジアミンアダクト)、メタフェニレンジアミン、無水フタール酸、等の硬化剤と共に使用する。また、二重結合を有する化合物に対しては、通常使用される重合開始剤が使用される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の光分岐結合器によれば、量産に適するだけでなく、POF配線をする場合に、市販の標準コネクタの利用を可能な形とすることもできる等の自由度が大きい。
【出願人】 【識別番号】000205122
【氏名又は名称】大宏電機株式会社
【出願日】 平成12年6月29日(2000.6.29)
【代理人】 【識別番号】100075258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 研二 (外2名)
【公開番号】 特開2001−194544(P2001−194544A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−195547(P2000−195547)