| 【発明の名称】 |
マイケルソン干渉計型光合分波器 |
| 【発明者】 |
【氏名】千葉 貴史
【氏名】上塚 尚登
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| 【要約】 |
【課題】パスバンド特性が平坦で周期性を有するとともに、マッハツェンダ干渉型光合分波器におけるようなFSRに制約のない光合分波器を提供する。
【解決手段】光回路用基板5上に第1および第2のチヤネル導波路1、2と、長さの異なる第3および第4のチヤネル導波路3、4を形成してこれらをマルチモードカップラー6により接続し、第3のチヤネル導波路3の所定の個所に部分反射ミラー7を挿入するとともに、第3および第4のチヤネル導波路3、4の端末に全反射ミラー8を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】光回路用基板と、前記光回路用基板上に形成され、一端が入出射ポートに接続された第1および第2のチヤネル導波路と、前記光回路用基板上に形成され、マルチモードカップラーを介して前記第1および第2のチヤネル導波路の他端に一端が接続された所定の長さだけ導波路長が異なる第3および第4のチヤネル導波路と、前記第3のチヤネル導波路の所定の個所に挿入された部分反射ミラーと、前記第3および第4のチヤネル導波路の端末に設けられた全反射ミラーより構成されることを特徴とするマイケルソン干渉計型光合分波器。 【請求項2】前記部分反射ミラーは、Siの薄膜、TiO2 の薄膜、あるいはAu、AgまたはAlの薄膜のいずれかによって構成され、前記全反射ミラーは、誘電体多層膜、あるいはAu、AgまたはAlの薄膜のいずれかによって構成されることを特徴とする請求項1項記載のマイケルソン干渉計型光合分波器。 【請求項3】前記第1のチヤネル導波路は、前記一端が光サーキュレータを介して波長分割多重信号を入力する前記入射ポートに接続されることを特徴とする請求項1項記載のマイケルソン干渉計型光合分波器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マイケルソン干渉計型光合分波器に関し、特に、パスバンド特性が平坦で周期性を有し、共振周波数間隔(Free Spectral Range:FSR)を任意に選択することのできるマイケルソン干渉計型光合分波器に関する。 【0002】 【従来の技術】高密度波長多重通信システムにおいては、既に使用中のチヤネル波長の中間に新しいチヤネルの波長を注入することによって通信容量をアップグレードすることが行われている。これに使用される光合分波器としては、周期性を有し、透過域および阻止域等のパスバンド特性が平坦であることが必要であり、その代表的なものとしてマッハツェンダー干渉を利用した光合分波器が知られている。 【0003】図4は、このタイプの光合分波器を示したもので、5は石英の光回路用基板、21〜24は基板5の両端に形成された入出力用導波路を示す。25、26は基板5の中央に形成された長さの異なる2本の導波路を示し、その両端には、3dBカップラー27、28が配置されており、これらを介して入出力用導波路21〜24に接続されている。 【0004】以上の構成による光合分波器の出力λ1 〜λ6 ・・・は、波長損失特性が正弦的であり、従って、マッハツェンダーの片方のアーム26にFSRが1/2倍のリング共振器29を追加することでパスバンド特性の平坦化を図ることが行われている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のリング共振器29を追加したマッハツェンダー干渉型光合分波器によると、FSRは、リング共振器29の半径rと反比例の関係にあるため、FSRの拡大を図ろうとするとリング共振器29の径が小さくなり、その結果、曲げ損失が大きくなって、20GHz以上のFSRの達成が難しくなるという問題を有している。 【0006】従って、本発明の目的は、パスバンド特性が平坦で周期性を有するとともに、マッハツェンダー干渉型光合分波器におけるようなFSRに制約のない光合分波器を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を達成するため、光回路用基板と、前記光回路用基板上に形成され、一端が入出射ポートに接続された第1および第2のチヤネル導波路と、前記光回路用基板上に形成され、マルチモードカップラーを介して前記第1および第2のチヤネル導波路の他端に一端が接続された所定の長さだけ導波路長が異なる第3および第4のチヤネル導波路と、前記第3のチヤネル導波路の所定の個所に挿入された部分反射ミラーと、前記第3および第4のチヤネル導波路の端末に設けられた全反射ミラーより構成されることを特徴とするマイケルソン干渉計型光合分波器を提供するものである。 【0008】上記の部分反射ミラーとしては、Siの薄膜、Ti02 の薄膜、あるいはAu、AgまたはAlの薄膜より選択されるいずれかの金属箔膜により構成することが好ましく、一方、全反射ミラーは、誘電体多層膜、あるいはAu、AgまたはAlの薄膜のいずれかによって構成することが好ましい。 【0009】 【発明の実施の形態】次に、本発明によるマイケルソン干渉計型光合分波器の実施の形態を説明する。 図1の(a)は、単一モードの第1および第2のチャネル導波路1および2と、同じく単一モードで長さの異なる第3および第4のチヤネル導波路3および4を表面に形成した光回路用基板を示す。 【0010】第1および第2のチヤネル導波路1、2と第3および第4のチャネル導波路3、4は、石英の光回路用基板5に形成した矩形の凹部を高屈折率のコアで埋め、このコアを低屈折率のクラッド材で覆うことによって形成されている。6は第1および第2のチヤネル導波路1、2と第3および第4のチヤネル導波路3、4の間を接続した3dBマルチモードカップラー(3dBマルチモード干渉型分岐器あるいは3dB方向性結合器)を示す。 【0011】図1の(b)は、以上の構成の光回路用基板5を図1の(a)のA−Aより切断し、切断した部分と端末にそれぞれ部分反射ミラー7と全反射ミラー8を配置した本実施の形態における光合分波器の構成を示す。反射率が11%のSiより成膜された部分反射ミラー7は、第3のチヤネル導波路3にのみ挿入されており、一方、全反射ミラー8は、第3および第4のチヤネル導波路3、4の双方の端末に配置されている。 【0012】第3および第4のチヤネル導波路3、4は、切断部9の前後においてそれぞれ心合わせされており、以上の構成の結果、経路の長い第3のチヤネル導波路3の側には、部分反射ミラー7と全反射ミラー8の組み合わせによるファブリペロー共振器が形成されている。10は第1のチヤネル導波路1に接続された光サーキュレータを示す。 【0013】以上の構成において、λ1 〜λ6 ・・・の光波が入射ポートを介して第1のチヤネル導波路1に入射されると、入射された光波は、マルチモードカップラー6によって分波され、長さの異なる第3および第4のチヤネル導波路3および4にそれぞれ入射される。 【0014】次いで、第3および第4のチヤネル導波路3、4を経た後、部分反射ミラー7および全反射ミラー8によって反射された光は、第3および第4のチヤネル導波路3、4を逆方向に進み、マルチモードカップラー6によって分波ないしは合波され、第1および第2のチヤネル導波路1、2に入射される。 【0015】第2のチヤネル導波路2の側からは、光波λ2 、λ4 、λ6 ・・・が出射され、一方、光が入射された第1のチヤネル導波路1の側からは、光サーキュレータ10によって分波された光波λ1 、λ3 、λ5 ・・・が分岐路11より出射され、以上により光の合分波が行われる。 【0016】図2は、本実施の形態におけるマイケルソン干渉計型光合分波器の概念図を示す。ポートIより入射(Ein)した光をマルチモードカップラー6のハーフミラー6aによって光路B(第3のチヤネル導波路3)と光路C(第4のチヤネル導波路4)の2つの光路に分離し、一方の光路Bの途中に部分反射ミラー7を挿入し、これにより全反射ミラー8との間にキャビティ12を形成する。 【0017】この構成において、部分反射ミラー7が存在しない場合には、一般的なマイケルソン干渉計と同じであり、従って、その場合のポートIおよびポートIIへ戻るEout1とEout2における光の波長−損失特性は、正弦的な応答となり、平坦化したものにはならない。 【0018】しかし、これに対して本実施形態の場合には、反射率を11%に設定した部分反射ミラー7が存在するため、光路Bと光路Cの路長差ΔLを部分反射ミラー7および全反射ミラー8により形成されるキャビティ12の長さDの1/2+半波長の長さに設定すれば、パスバンド特性の平坦化した矩形状に近い応答を得ることができる。 【0019】図3は、光路B(第3のチヤネル導波路3)に部分反射ミラー7が挿入されていてキャビティ12が形成されている場合と、部分反射ミラー7がなく、従って、キャビティ12が存在しない場合とを対比して、それぞれの挿入損失および位相の波長特性を示したものである。 【0020】これによれば、キャビティ12の存在しないものが正弦波的なパスバンド特性を示しているのに比べ、キャビティ12が存在する場合には、周期性のある平坦な櫛状のパスバンド特性を示していることが認められ、部分反射ミラー7の挿入による効果が明瞭に現れている。 【0021】従って、これにより第3のチヤネル導波路3における部分反射ミラー7の位置を調整することによってキャビティ12の長さDを設定し、さらに、これに合わせて第3および第4のチヤネル導波路3、4の路長差ΔLを調整すれば、ファブリペロー共振構造を利用して任意のFSR値を有する光合分波器を構成することができ、この結果、たとえば、20GHzあるいはそれ以上の高FSR値を有した光合分波器の構成が可能となる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によるマイケルソン干渉計型光合分波器によれば、第1および第2のチヤネル導波路と、長さの異なる第3および第4のチヤネル導波路を光回路用基板上に形成してこれらをマルチモードカップラーで接続し、さらに、第3のチヤネル導波路の所定の個所に部分反射ミラーを挿入するとともに、第3および第4のチヤネル導波路の端末に全反射ミラーを形成することによって、周期性を有した平坦なパスバンド特性を有し、FSR値を任意の水準に設定することのできる光合分波器を提供するものであり、その有用性は大である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005120 【氏名又は名称】日立電線株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月13日(2000.1.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071526 【弁理士】 【氏名又は名称】平田 忠雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−194543(P2001−194543A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−4244(P2000−4244) |
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