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【発明の名称】 導光管
【発明者】 【氏名】黒澤 充

【氏名】森安 義忠

【要約】 【課題】従来の導光管を用いた発光面では発光にムラがあり且つ十分な輝度も確保されておらず視認性のうえで問題があり、それを解決する導光管が必要となっていた。

【解決手段】入光面2b側の幅寸法bを少なくとも発光面2a側の幅寸法aよりも小さくし、反射面2cを傾斜させる構成としたことにより、入光面2bから入射した入射光を最短距離で発光面2aへ導くことができるので、外部から目視した時の輝度が高く、発光むらをなくすことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部を入射光が移動する導光管であって、光源からの光を入射する入光面と、前記入光面から入射された入射光を外部へ発光する発光面と、前記入光面と前記発光面とを結ぶ位置に所定角度傾斜して配されかつ前記入光面からの入射光を反射させるように導光管内面に設けられた反射面とを有し、前記入光面の幅寸法は前記発光面の幅寸法よりも小さくしたことを特徴とする導光管。
【請求項2】 入光面は、鏡面であるとともに、その幅寸法は少なくとも光源からの上限最大入射光と下限最大入射光とが入光面に到達した位置の、両間の距離になるように設定してあることを特徴とする請求項1記載の導光管。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラなどの各種小型携帯機器の発光面に用いて有効な導光管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、あらゆる小型携帯機器において一層の小型化が進み機器を携帯し屋外の強い太陽光のもとで使用する頻度が増している。しかし従来の導光管を用いた発光面では発光にムラがあり且つ十分な輝度も確保されておらず視認性のうえで問題があり、それを解決する導光管が必要となっていた。
【0003】以下に従来のビデオカメラに使用されている導光管について説明する。
【0004】図4は従来の導光管を用いた機器の発光面分の分解斜視図、図5は発光面の横方向断面の断面図、図6は図5と同じ断面の導光管だけ示したもので導光管内での光の反射を示した模式図である。
【0005】図4において、7はビデオカメラ本体で、説明の便宜上、レンズ付近の前部のみを示した。12はビデオカメラ本体7内に配されたプリント基板、11はプリント基板12上に実装され電流を流すことにより発光する発光素子で、通常は発光ダイオードなどで構成される。8は発光素子11で発光した光を一端面で入射し他端面から出射する導光管で、その一端面は発光素子11の前部に配され、他端面はビデオカメラ本体7に装着した時に外部より発光状態が目視できるような位置に配される。この導光管は、光の透過率の比較的良好(例えば、3mm厚試験片での透過率90%前後)な透明な材料でできている。9は遮光ピス、10は窓であり、窓10は本体7と溶着用リブ10aがはまり込み溶着されることで固定される。また導光管8と遮光ビス9はビデオカメラ本体7と窓10の間に挟み込まれてビデオカメラ本体7に取り付く。プリント基板12はビデオカメラ本体7とビス止めされることで固定され発光素子11が図6のような位置関係になる。
【0006】また図5は発光面の横方向断面図で、11aは発光素子11の光源で、全方位に光を発している。ここで8bは導光管8の入光面で、8c及び8dは入光面8bが鏡面(凹凸の無い滑らかな面)の場合のそれぞれ上側及び下側の最大入射光入射点で、この点に入射する光線11b及び11cより外側の光は入光面8bで反射され入光しない。図6は導光管内部の光線の経路5°刻みに示したもので、説明の便宜上、導光管8は一点鎖線にて描いている。このような経路を辿って、光源11aから出光し導光管8に入射した光は、導光管8の上下内面の反射部8cで反射し、発光面8aより外部へ放出され発光して見える。また、入光面8bは反射面8cに対して略直角で、発光面8aも反射面8cに対して略直角となっており、上下の反射面8cはそれぞれ水平になっている。
【0007】しかしこの場合、入光面8dから発光面8eの間は発光せず、正面から見た時に明るい部分と暗い部分ができてしまうため入光面8bに細かい凹凸をつけて光を乱反射させることで光を散らせて発光のむらを少なくするようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の構成では、入光面8bで光を乱反射させているため、本来入射するはずの光も反射してしまうなど入光面8bでの光の損失や、光源11aから導光管内部の反射部8cまでの距離が長く、上下の反射面8cがそれぞれ水平であるため、全体として光路が長くなり導光管内での光の損失が大きくなる等、発光面8aにおける輝度が低くなってしまうといった課題がある。このような課題を解決するためには、輝度を確保するために発光素子の数を増やしたり、電圧をあげたりする方法があるが、コストアップになったり、装置全体が大型化したり、消費電力が大幅に増大してしまうという問題点を伴っていた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもので、導光管の形状を工夫することで光の損失が少ない導光管を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明の導光管は、内部を入射光が移動する導光管であって、光源からの光を入射する入光面と、前記入光面から入射された入射光を外部へ発光する発光面と、前記入光面と前記発光面とを結ぶ位置に所定角度傾斜して配されかつ前記入光面からの入射光を反射させるように導光管内面に設けられた反射面とを有し、前記入光面の幅寸法は前記発光面の幅寸法よりも小さくしたものである。
【0011】この構成によって、輝度の高い光むらの少ない品格に優れた導光管を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、内部を入射光が移動する導光管であって、光源からの光を入射する入光面と、前記入光面から入射された入射光を外部へ発光する発光面と、前記入光面と前記発光面とを結ぶ位置に所定角度傾斜して配されかつ前記入光面からの入射光を反射させるように導光管内面に設けられた反射面とを有し、前記入光面の幅寸法は前記発光面の幅寸法よりも小さくしたものであり、このような構成により、輝度が高く、光むらの少ない品格に優れた導光管を得ることができる。
【0013】以下、本発明の実施の形態の導光管について図面を用いて説明する。
【0014】(実施の形態1)図1は本実施の形態の導光管を用いたビデオカメラの要部分解構成を示す分解斜視図、図2は同実施の形態における発光面の横方向断面図、図3は導光管における光の反射を示した模式図である。
【0015】図1において、1は本実施の形態の導光管を使用した電気機器の一例を示すビデオカメラ本体で、説明の便宜上、レンズ近傍のビデオカメラ前部のみを示した。1cはビデオカメラ本体1の前部に導光管2を装着するために設けられた導光管装着部、6はビデオカメラ本体1内に収納固定されるプリント基板、5はプリント基板6上に実装され電流を流すことによって所定の光を発する発光素子で、例えば発光ダイオードなどで構成される。2は発光素子5の近傍(本実施の形態では前部)に配されその内部を光が通過し他面側で出射する導光管で、光の透過率の良好(例えば、3mm厚の試験片の透過率90%前後)な透明な材料でできている。3は導光管2の出射面側に装着され目視に必要な部分以外の部分を遮光する遮光ビス、4はビデオカメラ本体1の前部に固定される窓であり、窓4はビデオカメラ本体1と溶着用リブ4aがはまり込み溶着されることで固定される。また導光管2と遮光ビス3はビデオカメラ本体1と窓4の間に挟み込まれてビデオカメラ本体1に取り付く。プリント基板6はビデオカメラ本体1とビス止めされることで固定され発光素子5が図2のような位置関係になる。
【0016】また、図2及び図3において、5aは発光素子5の光源で、全方位に光を発する無指向性光源を用いた。2bは導光管2の入光面で、その幅bは入射する上下の最大入射光5b及び5cより外側の光は幅bを大きくしても反射され入光しないように設定されている。ここで、最大入射光5bと5cとして示している一点鎖線は、光線を示している。2cは導光管2の内面に設けられ入射した光線を反射させる反射面、2aは反射面2cにより反射された光線を外部へ出射する発光面で、ビデオカメラ本体1に装着した時に、この面が外部より目視可能となる。ここで、入光面2bの幅寸法bは、少なくとも発光面2aの幅寸法aよりも小さく設定してあり、この幅bは少なくとも上限最大入射光5bと下限最大入射光5cとが入光面2bに到達した位置の、両間の距離になるように設定してある。このように入光面2bと発光面2aとで寸法差を設けることによって、反射面2cを有する導光管2の側部は傾斜した形状となる。2dは導光管2を所定位置に位置決めするために導光管受け部1aと当接すべく設けられた鍔部、1aはビデオカメラ本体1の一部であり導光管2の光源5aに対する位置決めを行っている導光管受け部である。図3は導光管2内部の光線の経路を5°刻みに示したもので、説明の便宜上、各光線は実線で示し、導光管2は一点鎖線で示した。このような経路を辿って、光線は発光面2aより外部へ放出され、発光面2a側からは発光して見える。
【0017】以上のように構成された本実施の形態の導光管について、その動作について以下説明する。
【0018】まず、導光管2をビデオカメラ本体1に対する組立動作について説明する。
【0019】図1において、発光素子5が実装されたプリント基板6をビデオカメラ本体1の内部に、ビスなどの固定手段によって、所定位置に固定される。次に、導光管2の一部を挿入できるような孔部が設けられた遮光ビス3に導光管2を装着して、両部品をビデオカメラ本体1の前部に設けられた導光管装着部1cに挿入する。この時、図2に示すように導光管2の鍔部2dと導光管受け部1aとが当接するように装着することによって、導光管2と発光素子5との距離を正確に確保できる。次に、窓4をビデオカメラ本体1に対して、溶着リブ4aの溶着により固着される。この時、遮光ビス3と導光管2とは、窓4とビデオカメラ本体1とに挟み込まれることで固定される。
【0020】次に、光の経路について説明する。
【0021】図2及び図3において、本実施の形態の導光管2では、反射面2cと入光面2bとに光の反射しない部分が無く、むらの少ない発光が得られるため、従来技術のように入光面に細かい凹凸をつけて光を乱反射させる必要は無い。よって、入光面2bは鏡面にすればよく、入光面2bでの光の損失が従来技術に比べて極端に低くできる。
【0022】さらに、入光面2bの幅bを、少なくとも発光面2aの幅aよりも小さくし、反射面2cに角度aの傾斜を持たせることで、入射光を最短に近い光路で発光面2aまで導くことができ、導光管内での光の損失を低減させられる。従来技術では図6に示すように、上下の反射部を用いて反射する光線がいくつかできてしまい、その分の距離が長くなってしまう。これに対して本実施の形態の導光管では、反射面2cを傾斜させて設けており、光線の反射角度を従来に比べて鈍角にすることができるので、上下どちらかの反射のみで発光面2aに光を到達させることができ、最短距離での光の導きができることとなる。
【0023】尚、本実施の形態では入光面の幅bが2.4mm、発光面の幅aが4.0mm、反射面の傾斜角が約6.2°に設定されているがこれらの数値は光源から発光面までの距離aや、デザイン、導光管の材質等によってそれぞれの場合で変化する。また、導光管内の総ての光の光路長を最短にする反射面の形状は複雑な曲面になるので実使用上は今回のように傾斜をもった反射面を用いた簡単な形状で代用して効果を得ることが妥当である。
【0024】以上のように本実施の形態によれば、入光面2b側の幅寸法bを少なくとも発光面2a側の幅寸法aよりも小さくし、反射面2cを傾斜させる構成としたことにより、入光面2bから入射した入射光を最短距離で発光面2aへ導くことができるので、外部から目視した時の輝度が高く、発光むらをなくすことができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、鏡面の入光面とそれに続く傾斜を持った反射部を持つ導光管を採用することで、従来実施の形態よりも輝度の高くむらの無い視認性に優れた発光面を実現するものである。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成12年1月12日(2000.1.12)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−194533(P2001−194533A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−3280(P2000−3280)