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【発明の名称】 光表示用レンズ
【発明者】 【氏名】宮井 大介

【要約】 【課題】外表面がセレーションカットされていながら、ダイヤカットされているのと大差のない常態時の見掛けが得られるようにする。

【解決手段】光ガイド部材の端部16a(レンズ)の外表面が、複数列のセレーションカット18を、その歯18aの並びが隣り合うものとずれるように形成したことで、単純なセレーションカットより複雑な形状となるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源の発した光を透過させて光表示をするものにおいて、前記光源側とは反対側の外表面に、複数列のセレーションカットを、その歯の並びが、隣り合うものとずれるように形成したことを特徴とする光表示用レンズ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外表面にセレーションカットを施した光表示用レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のインストルメントパネルには、各種のスイッチと共に各種の光表示器が設けられている。この光表示器は、LEDランプ等の光源と、この光源が発した光を透過させるレンズとを有し、そのレンズで透過させた光により、例えばスイッチのオンや、夜間におけるスイッチの所在等を光表示するようになっている。
【0003】図4及び図5は、その従来の一般的な光表示用レンズ1を示しており、これの外表面にはダイヤカット2が施されている。図6及び図7はそれとは異なる従来の光表示用レンズ3を示しており、これの外表面にはセレーション(鋸歯状)カット4が施されている。
【0004】このうち、前者のレンズ1においては、光がダイヤカット2の多くの面により多方向に分散されて出射されるため、全体として輝度が低い。これに対して、後者のレンズ3においては、光がセレーションカット4の比較的少ない面により限られた方向に出射されるため、全体として輝度が高い。
【0005】しかして、これらのレンズ1,3は、例えばその輝度の違いで異なる内容の表示をし得るものであり、それを目的として、レンズ1を具えた光表示器と、レンズ3を具えた光表示器とが一つのインストルメントパネルに設けられているものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のレンズ1を具えた光表示器と、レンズ3を具えた光表示器とが一つのインストルメントパネルに設けられたものの場合、その各表示器の光源が光を発していない常態時でも、レンズ1のダイヤカット2と、レンズ3のセレーションカット4とでは、それらの見え方が大きく異なり、不調和感をいだかせてしまっていた。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、外表面がセレーションカットされていながら、ダイヤカットされているのと大差のない常態時の見掛けを得ることのできる光表示用レンズを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の光表示用レンズは、光源の発した光を透過させて光表示をするものにおいて、前記光源側とは反対側の外表面に、複数列のセレーションカットを、その歯の並びが、隣り合うものとずれるように形成したことを特徴とする。このものによれば、レンズの外表面が、複数列のセレーションカットをその歯の並びが隣り合うものとずれるように有することで、単純なセレーションカットより複雑な形状となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき、図1ないし図3を参照して説明する。まず図3には、例えば自動車のインストルメントパネルに組込まれるスイッチ11を示しており、このスイッチ11は、遮光材により形成したケース12を外殻としている。このケース12内には、図中右側の基部に回路基板13を装着しており、この回路基板13には、光源としてのLEDランプ14を実装し、そのほか、接点機構部等(図示せず)をも実装している。
【0010】又、ケース12内の先方側(図中左側部)には、ノブホルダ15を図中左右方向に摺動可能に挿設している。ノブホルダ15は筒状で、遮光材により形成しており、内部に透光材、例えば透明のプラスチックにより形成した光ガイド部材16を装填している。この光ガイド部材16の図中右側の端面は、ノブホルダ15から露出し、前記LEDランプ14に臨んでいる。
【0011】なお、ノブホルダ15の図中右方向への摺動は、図示しないが、前述の接点機構部に伝えられるようにしており、それによってその接点機構部が動作するようになっている。又、その接点機構部の動作により、LEDランプ14が発光するようになっている。更に、そのノブホルダ15の図中右方向の摺動に対して、ケース12内には、該ノブホルダ15を図中左方向に戻し摺動させるスプリング等の復帰手段(図示せず)を設けている。
【0012】一方、ノブホルダ15と光ガイド部材16の図中左側の部分は、ケース12から突出しており、この突出した部分の端部に操作ノブ17を被着している。この操作ノブ17はキャップ状で、遮光材により形成しており、端面部に透窓17aを有している。そして、その透窓17aからは、前記光ガイド部材16の端部16aを露出させており、この露出した光ガイド部材16の端部16aが、後述のごとく光表示用のレンズとして機能するようになっている。
【0013】しかして、上記光ガイド部材16の端部16aの、前記LEDランプ14側とは反対側の外表面には、図1及び図2に示すように、複数列のセレーションカット18を、その歯18aの図中斜め左右方向の並びが、図中斜め上下方向に隣り合うものとずれるように形成している。なお、このセレーションカット18の歯18aのずれは、この場合、見掛けを最も良くするために、歯18aのピッチPの半分ずつ、すなわち、半ピッチ(P/2)ずつとしているが、それに限られず、1ピッチ以内であれば良く、又、全部が等しいピッチでずれる規則的なものでなく、異なるピッチでずれる不規則なものであっても良い。
【0014】なお、前記LEDランプ14と、光ガイド部材16(端部16a)は、光表示器を構成するものである。又、前述のインストルメントパネルには、その光表示器(セレーションカット18をしたレンズを具えたもの)と共に、ダイヤカットをしたレンズを具えた光表示器(図示せず)も組込んでいる。
【0015】さて、上述のごとく構成したものの場合、操作ノブ17を図3中左側の外部より押圧操作すると、操作ノブ17と共にノブホルダ15及び光ガイド部材16がケース12内を図中右方向に押し込まれ、それによって、接点機構部が動作すると共に、LEDランプ14が発光する。このLEDランプ14の発した光は、光ガイド部材16を透過し、更にその光ガイド部材16の端部16aを透過して、外表面のセレーションカット18の各歯18aから出射することにより、接点機構部の動作(スイッチのオン)を光表示する。
【0016】このとき、セレーションカット18においては、その比較的少ない各歯18aの面により、光が限られた方向に出射されるため、ダイヤカットの多くの面から多方向に分散されて出射されるものより、全体として輝度が高く、その輝度の違いで、ダイヤカットされたものとは異なる内容の表示をする。
【0017】そして又、光ガイド部材16の端部16aにおいては、その外表面における複数列のセレーションカット18が、その歯18aの並びを、隣り合うものとずれるように形成しており、図6及び図7に示した従来の単純なセレーションカットより複雑な形状となっている。これにより、光ガイド部材16の端部16aの外表面においては、各表示器の光源が光を発していない常態時に、ダイヤカットされたものと大差のない見掛けを得ることができ、もって、従来のもののような不調和感をいだかせることのないようにすることができる。
【0018】なお、LEDランプ14は、接点機構部の動作により発光するものでなく、夜間における他のランプの点灯操作と共に発光するものであっても良いものであり、このときにも同様の光表示をするが、それは、夜間におけるスイッチの所在を表すものである。又、そのLEDランプ14や光ガイド部材16(端部16a)、すなわち光表示器は、スイッチと共に設けず、他の装置と共に、あるいは単独に設けても良い。
【0019】更に、自動車には、インストルメントパネルの中央部に、各種のスイッチや各種の表示器、及び空調用吹出し口と共に各種のメータを集中配置するセンタクラスタを有したものがある。このものにおいては、そのセンタクラスタを右ハンドル仕様車及び左ハンドル仕様車で共用するため、表示光もその右、左の両方向に出射する必要があり、従って、光が多方向に出射されるダイヤカットをしたレンズが使用される。又、これに対して、一部の車種、グレードには、右ハンドル仕様又は左ハンドル仕様だけのものがあり、このものにおいては、表示光は右又は左の一方向にのみ出射すれば良いため、光が限られた方向に出射されるセレーションカットをしたレンズが使用される。すなわち、セレーションカットをしたレンズと、ダイヤカットをしたレンズは、そのように使い分けても良い。そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0020】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明の光表示用レンズによれば、外表面がセレーションカットされていながら、ダイヤカットされているのと大差のない常態時の見掛けを得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
【出願日】 平成12年1月14日(2000.1.14)
【代理人】 【識別番号】100071135
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 強
【公開番号】 特開2001−194512(P2001−194512A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−5670(P2000−5670)