トップ :: G 物理学 :: G01 測定;試験




【発明の名称】 光バリア装置
【発明者】 【氏名】白井 稔人

【氏名】蓬原 弘一

【要約】 【課題】検出領域を狭めることなく受光素子数を削減してコスト低減を図った光バリア装置を提供する。

【解決手段】光ビーム発光回路11からの光ビームをスキャンミラー12で反射して走査ビームBM1で検出領域1を走査する。走査ビームBM1を他方のユニットの反射器アレイ23で反射させて受光素子14で受光する。受光素子14の受光出力のパルスの欠落の有無を信号欠落検出回路15で検出し、パルス欠落がなければ、信号欠落検出回路15の出力Zは物体不在を示す論理値1となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】検出領域を挟んで互いに対面する第1及び第2のユニットを備え、前記第1及び第2のユニットは、光ビーム発生手段と、該光ビーム発生手段で発生した光ビームを、前記検出領域を含む領域を走査するように反射する光ビーム走査手段と、該光ビーム走査手段から前記検出領域を介して入射する走査ビームを略180度折り返して反射する光ビーム反射手段と、前記光ビーム走査手段の近傍に配置され光ビーム反射手段からの反射ビームを受光する受光手段と、該受光手段の出力信号の欠落の有無を検出して欠落無しの時に物体不在の通報出力を発生する信号欠落検出手段と、をそれぞれ備え、前記第1のユニットの光ビーム走査手段及び受光手段と第2のユニットの光ビーム走査手段及び受光手段を、前記検出領域を挟んで略対角位置に配置する構成としたことを特徴とする光バリア装置。
【請求項2】前記第1のユニット側の走査ビーム方向が対角方向の時に前記第2のユニット側の走査ビーム方向も対角方向となるよう、第1及び第2のユニットの両光ビーム走査手段を互いに同期させる同期駆動手段を備える請求項1に記載の光バリア装置。
【請求項3】前記第1のユニットと第2のユニットの物体検出動作が重複しないように、前記第1及び第2のユニットを選択駆動する選択駆動手段を備える請求項1に記載の光バリア装置。
【請求項4】前記選択駆動手段から互いに相補の関係の第1及び第2選択信号を前記第1及び第2のユニットの光ビーム発生手段に出力して選択駆動する構成とすると共に、前記第1選択信号で第1のユニットの光ビーム発生手段が選択駆動されている時に第1のユニットの信号欠落検出手段の出力を有効とし、前記第2選択信号で第2のユニットの光ビーム発生手段が選択駆動されている時に第2のユニットの信号欠落検出手段の出力を有効とする信号選択回路を備える請求項3に記載の光バリア装置。
【請求項5】前記第1のユニットと第2のユニットの各光ビーム発生手段からそれぞれ発生する光ビームの発光波長を互いに異ならせる構成とした請求項1〜4のいずれか1つに記載の光バリア装置。
【請求項6】前記第1のユニットと第2のユニットの各光ビーム反射手段からそれぞれ反射する反射ビームの明滅周波数を互いに異ならせる構成とした請求項1〜4のいずれか1つに記載の光バリア装置。
【請求項7】前記第1及び第2のユニットの各光ビーム反射手段を、それぞれ複数の反射器からなる反射器アレイとし、第1のユニットの反射器間のピッチと第2のユニットの反射器間のピッチを異ならせる構成とした請求項6に記載の光バリア装置。
【請求項8】前記第1及び第2のユニットの各光ビーム反射手段を、それぞれ1個の反射器上に間隔を設けてマスクを配置して分割された複数の反射部を備える構成とし、第1のユニットの前記マスクの幅と第2のユニットの前記マスクの幅を異ならせる構成とした請求項6に記載の光バリア装置。
【請求項9】前記第1及び第2のユニットの各信号欠落検出手段は、前記受光手段の出力信号から自ユニットの光ビーム信号成分のみを抽出する信号抽出手段を備える構成である請求項5〜8のいずれか1つに記載の光バリア装置。
【請求項10】前記各信号欠落検出手段は、前記受光手段の受光出力が前記光ビーム反射手段からの反射ビームに基づくものであることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成である請求項1〜9のいずれか1つに記載の光バリア装置。
【請求項11】前記信号欠落検出手段は、予め定めた少なくとも1つの特定の反射器からの反射ビームが周期的に受信されていることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成である請求項10に記載の光バリア装置。
【請求項12】前記特定の反射器は、走査光ビームを前記受光手段の方向に反射する位置と、走査光ビームを前記受光手段の方向に反射しない位置とに当該反射器を周期的に駆動して反射ビームを変調する変調手段を備え、前記信号欠落検出手段は、前記受光手段から特定の反射器の前記駆動周波数に応じた交流信号が出力されていることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成である請求項11に記載の光バリア装置。
【請求項13】前記光ビーム反射手段が、複数の反射部に分割構成される時、前記信号欠落検出手段は、走査1周期当たりの前記受光手段の受光出力のパルス数を計数し、計数値が前記光ビーム反射手段の反射部の数と一致した時に物体不在の通報出力を発生する構成である請求項10に記載の光バリア装置。
【請求項14】前記信号欠落検出手段は、自ユニット以外の光ビームが前記検出領域を介して周期的に受光されていることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成である請求項1に記載の光バリア装置。
【請求項15】他方のユニットの走査ビームを、前記検出領域を介して自ユニットの受光手段で受光されるように反射する反射器を別途設ける構成とし、前記信号欠落検出手段は、前記他方のユニットの走査ビームが前記反射器に入射する走査タイミングで受光されていることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成である請求項14に記載の光バリア装置。
【請求項16】前記走査ビームが前記検出領域を含む領域の範囲内で走査されていることを確認する走査確認手段を設けた請求項1〜15のいずれか1つに記載の光バリア装置。
【請求項17】前記走査確認手段は、前記検出領域外に配置した1対の走査確認用受光素子と、これら1対の走査確認用受光素子の出力信号の欠落の有無を検出し欠落無しの時に走査正常の出力を発生する走査確認用信号欠落検出手段とを備えた請求項16に記載の光バリア装置。
【請求項18】前記ビーム反射手段にレトロリフレクタを用いた請求項1〜17のいずれか1つに記載の光バリア装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業機械用安全装置等に用いられる光バリア装置に関し、特に、検出領域を光ビームで走査し、その反射ビームが受光される時を物体不在と判定し、受光されない時を物体存在と判定する光バリア装置(光バリアセンサとも呼ばれる)に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光ビ一ム走査型光バリア装置としては、例えば国際公開W097/33186等で開示されたものがあり、これについて簡単に説明する。
【0003】国際公開W097/33186の図2では、検出領域を挟んで一側にレーザビーム発生手段とレーザ走査手段を配置し、他側に受光素子アレイを配置したものが示されている。このものは、レーザビーム発生手段で発生したレーザビームをレーザ走査手段に投光し、レーザ走査手段は、検出領域を含む領域を走査するようにレーザビームを反射する。検出領域内に物体が存在しなければ、レーザビームは受光素子アレイで受光される。検出領域内に物体が存在すると、レーザビームは物体で遮断されて受光素子アレイ中の物体の影に位置する受光素子ではレーザビームは受光されない。この時に生じる受光素子アレイの受光出力信号の欠落を信号欠落検出手段で検出して物体の存在を通報する。
【0004】また、国際公開W097/33186の図3及び図6には反射鏡を利用した構成が示されている。図3では、レーザビーム発生手段、レーザ走査手段及び受光素子アレイを同じ側に配置し、他側に凹面反射鏡を配置する構成である。レーザビーム発生手段で発生されたレーザビームは、レーザ走査手段により所定の拡がり角で走査され、他側に配置された凹面反射鏡に投光される。凹面反射鏡で反射されたレーザビームは、互いに平行光として検出領域を通過して受光素子アレイに向かう。また、図6では、図3の受光素子アレイを単一の受光素子に置き換えた構成であり、凹面反射鏡の反射光が単一の受光素子に集光するよう、レーザ走査手段の配置、凹面反射鏡の形状及び配置は調整される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の光ビ一ム走査型光バリア装置では、図2や図3の構成では、受光素子アレイを用いているため、受光素子アレイの受光指向特性を各々の素子に対して調整しなければならない。また、各受光素子毎に受光回路を必要とするので、コスト低減が難しいという問題がある。
【0006】また、図6の構成では、受光素子が1つで図2や図3に比較してコストを低減できるが、物体検出ができない領域が生じて検出領域が狭くなるという問題がある。
【0007】本発明は上記問題点に着目してなされたもので、検出領域を狭めることなくコスト低減を可能とした光バリア装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1の発明の光バリア装置では、検出領域を挟んで互いに対面する第1及び第2のユニットを備え、前記第1及び第2のユニットは、光ビーム発生手段と、該光ビーム発生手段で発生した光ビームを、前記検出領域を含む領域を走査するように反射する光ビーム走査手段と、該光ビーム走査手段から前記検出領域を介して入射する走査ビームを略180度折り返して反射する光ビーム反射手段と、前記光ビーム走査手段の近傍に配置され光ビーム反射手段からの反射ビームを受光する受光手段と、該受光手段の出力信号の欠落の有無を検出して欠落無しの時に物体不在の通報出力を発生する信号欠落検出手段とをそれぞれ備え、前記第1のユニットの光ビーム走査手段及び受光手段と第2のユニットの光ビーム走査手段及び受光手段を、前記検出領域を挟んで略対角位置に配置する構成とした。
【0009】かかる構成では、光ビーム発生手段から発生した光ビームを光ビーム走査手段で反射走査する。検出領域に物体が存在すれば、走査ビームは光ビーム反射手段に到達せず受光手段に所定レベル以上の光ビームが受光されない。検出領域に物体が存在しなければ、走査ビームは光ビーム反射手段で反射されて受光手段で所定レベル以上の光ビームが受光される。信号欠落検出手段は、受光手段の出力レベルが所定レベル以上であれば物体不在の通報出力を発生する。このような物体検出を第1のユニットと第2のユニットでそれぞれ実行する。そして、第1のユニットの光ビーム走査手段及び受光手段と第2のユニットの光ビーム走査手段及び受光手段を、前記検出領域を挟んで略対角位置に配置するので、物体検出可能な領域は四角形状となる。
【0010】請求項2のように、前記第1のユニット側の走査ビーム方向が対角方向の時に前記第2のユニット側の走査ビーム方向も対角方向となるよう、第1及び第2のユニットの両光ビーム走査手段を互いに同期させる同期駆動手段を備える構成とすれば、他方のユニットの光ビームが誤って受光され易い、走査ビーム方向が対角方向の時は、ビームの光軸上に物体が存在すれば走査ビームは物体で遮断されて他方の走査ビームの受光に起因する誤通報を防止できる。
【0011】請求項3のように、前記第1のユニットと第2のユニットの物体検出動作が重複しないように、前記第1及び第2のユニットを選択駆動する選択駆動手段を備える構成とすれば、一方のユニットが駆動している時は他方のユニットは停止しているので、他方の走査ビームの受光に起因する誤通報を防止できる。
【0012】請求項4のように、前記選択駆動手段から互いに相補の関係の第1及び第2選択信号を前記第1及び第2のユニットの光ビーム発生手段に出力して選択駆動する構成とすると共に、前記第1選択信号で第1のユニットの光ビーム発生手段が選択駆動されている時に第1のユニットの信号欠落検出手段の出力を有効とし、前記第2選択信号で第2のユニットの光ビーム発生手段が選択駆動されている時に第2のユニットの信号欠落検出手段の出力を有効とする信号選択回路を備える構成としても、第1のユニットと第2のユニットの動作は重複しないので、他方の走査ビームの受光に起因する誤通報を防止できる。
【0013】請求項5のように、前記第1のユニットと第2のユニットの各光ビーム発生手段からそれぞれ発生する光ビームの発光波長を互いに異ならせる構成としても、自ユニットの光ビームと他方のユニットの光ビームを弁別できるので、他方の走査ビームの受光に起因する誤通報を防止できる。
【0014】また、請求項6のように、前記第1のユニットと第2のユニットの各光ビーム反射手段からそれぞれ反射する反射ビームの明滅周波数を互いに異ならせる構成としてもよい。具体的には、請求項7のように、前記第1及び第2のユニットの各光ビーム反射手段を、それぞれ複数の反射器からなる反射器アレイとし、第1のユニットの反射器間のピッチと第2のユニットの反射器間のピッチを異ならせる構成としてもよく、請求項8のように、前記第1及び第2のユニットの各光ビーム反射手段を、それぞれ1個の反射器上に間隔を設けてマスクを配置して分割された複数の反射部を備える構成とし、第1のユニットの前記マスクの幅と第2のユニットの前記マスクの幅を異ならせる構成としてもよい。
【0015】かかる請求項6〜請求項8の構成でも、他方の走査ビームの受光に起因する誤通報を防止できる。請求項9の発明では、前記第1及び第2のユニットの各信号欠落検出手段は、前記受光手段の出力信号から自ユニットの光ビーム信号成分のみを抽出する信号抽出手段を備える構成とした。
【0016】請求項10の発明では、前記各信号欠落検出手段は、前記受光手段の受光出力が前記光ビーム反射手段からの反射ビームに基づくものであることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成とした。
【0017】具体的には、請求項11のように、前記信号欠落検出手段は、予め定めた少なくとも1つの特定の反射器からの反射ビームが周期的に受信されていることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成とすればよい。この場合、請求項12のように、前記特定の反射器は、走査光ビームを前記受光手段の方向に反射する位置と、走査光ビームを前記受光手段の方向に反射しない位置とに当該反射器を周期的に駆動して反射ビームを変調する変調手段を備え、前記信号欠落検出手段は、前記受光手段から特定の反射器の前記駆動周波数に応じた交流信号が出力されていることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成とすればよい。
【0018】かかる構成では、光ビーム反射手段からの反射光と物体で反射した光とを識別できるようになるので、物体の反射率が高く物体からの反射光の受光レベルが所定レベル以上である場合や、物体が受光手段の近傍で物体からの乱反射光の受光レベルが所定レベル以上である場合でも、誤通報を防止できる。
【0019】請求項13の発明では、前記光ビーム反射手段が、複数の反射部に分割構成される時、前記信号欠落検出手段は、走査1周期当たりの前記受光手段の受光出力のパルス数を計数し、計数値が前記光ビーム反射手段の反射部の数と一致した時に物体不在の通報出力を発生する構成とした。
【0020】かかる構成では、物体が存在すれば、光ビーム反射手段からの反射光の数が減少するので、光ビーム反射手段からの反射光と物体で反射した光とを識別できるようになる。
【0021】請求項14の発明では、前記信号欠落検出手段は、自ユニット以外の光ビームが前記検出領域を介して周期的に受光されていることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成とした。
【0022】かかる構成では、受光手段近傍に物体が存在する場合には、自ユニット以外の光ビームは物体で遮断されて受光手段に入射しないようになる。具体的には、請求項15のように、他方のユニットの走査ビームを、前記検出領域を介して自ユニットの受光手段で受光されるように反射する反射器を別途設ける構成とし、前記信号欠落検出手段は、前記他方のユニットの走査ビームが前記反射器に入射する走査タイミングで受光されていることを確認して物体不在の通報出力を発生する構成とすればよい。
【0023】請求項16の発明では、前記走査ビームが前記検出領域を含む領域の範囲内で走査されていることを確認する走査確認手段を設ける構成とした。かかる構成では、走査確認手段で、走査ビームが検出領域を走査していることが確認できるようになる。
【0024】具体的には、請求項17のように、前記走査確認手段は、前記検出領域外に配置した1対の走査確認用受光素子と、これら1対の走査確認用受光素子の出力信号の欠落の有無を検出し欠落無しの時に走査正常の出力を発生する走査確認用信号欠落検出手段とを備える構成とした。
【0025】請求項18のように、前記ビーム反射手段にレトロリフレクタを用いれば、第1のユニットと第2のユニット間の距離が変化しても、入射ビームは常に180度折り返し反射されるのでユニット間の調整が不要になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に、本発明に係る光バリア装置の第1実施形態の概略構成を示す。
【0027】図1において、本実施形態の光バリア装置は、検出領域1を挟んで互いに対面する第1及び第2のユニット10,20からなる。各ユニット10,20は、光ビーム発生手段としての光ビーム発生回路11,21(図2に示す)と、光ビーム発生回路11,21から発生された光ビームを所定の拡がり角で検出領域1を走査するように反射して走査ビームBM1,BM2を生成するスキャンミラー12、22と、検出領域1の上下方向に配置された多数の反射器13−1〜13−n,23−1〜23−nを有し検出領域1を介して入射する走査ビームBM1,BM2を略180度折り返して反射する光ビーム反射手段としての反射器アレイ13,23と、前記スキャンミラー12、22の近傍に配置されて反射器アレイ13,23で反射されて検出領域1を介して入射する反射ビームを受光する受光手段としての受光素子14,24と、この受光素子14,24の出力信号の欠落の有無を検出して欠落無しの時に物体不在の通報出力を発生する信号欠落検出手段としての信号欠落検出回路15,25(図2に示す)とを備えて構成される。
【0028】本実施形態の光バリア装置の1つのユニットによる検出領域は、第1のユニット10(第2のユニット20)側のスキャンミラー12(スキャンミラー22)と対向する第2のユニット20(第1のユニット10)側の両端反射器23−1と23−n(反射器13−1と13−n)を頂点とする略3角形状になる。そして、本実施形態の光バリア装置では、前記第1のユニット10のスキャンミラー12及び受光素子14と前記第2のユニット20のスキャンミラー22及び受光素子24とを、検出領域1を挟んで図1に示すように対角状に配置するので、本実施形態の光バリア装置では図1のように略四角形状の検知領域1が得られる。
【0029】尚、使用する光ビームは、狭指向性であればよく、例えばレーザビームが好ましいが、発光素子としてLED等を用いて発生した光線をレンズ光学系等で狭指向性とした光ビームを使用することもできる。
【0030】図2に、第1のユニット10の構成を詳述する。図2において、前記光ビーム発生回路11は、発光素子駆動回路11Aにより発光素子11Bから光ビームを発生させる。光ビームを高周波パルス発光とすることで、太陽光等の外乱光の影響を効果的に抑制することができる。例えば、発光素子駆動回路11Aを無安定マルチバイブレータ等を用いた発振回路とし、その発振出力で発光素子11Bを明滅させるようにする。
【0031】スキャンミラー12は、発光素子11Bから入射する光ビームを所定の拡がり角の範囲内で走査するように反射する。スキャンミラー駆動回路16により他方のユニット20の各反射器23−1〜23−nに走査ビームBM1が到達するように回動軸12a回りに所定周期で図中矢印のように回動する。スキャンミラー12とスキャンミラー駆動回路16で光ビーム走査手段を構成する。
【0032】信号欠落検出回路15は、受光回路17と、コンパレータ18と、パルス欠落検出回路19を備える。受光回路17は、受光素子14からの受光信号を増幅する。コンパレータ18は、受光回路17の出力信号Saの包絡線検波を行う整流回路18A及び整流回路18Aの整流出力S1を閾値演算する閾値演算回路18Bを備え、信号Saの整流出力S1のレベルが閾値Vt1以上の時にSb=1(論理値1)を出力し、整流出力S1のレベルが閾値Vt1未満の時にSb=0(論理値0)となる。パルス欠落検出回路19は、コンデンサC、ダイオードD及び閾値Vt2を有する閾値演算回路19aを備えて信号Sbの立下りを所定のオフ・ディレー時間Tof遅延させるオフ・ディレー回路19Aと、オフ・ディレー回路19Aの出力S2の立上りを所定のオン・ディレー時間Ton遅延させるオン・ディレー回路19Bを備える。
【0033】尚、第2のユニット20も第1のユニット10と同一の構成である。次に、図3のタイムチャートに基づいて本実施形態の物体検出動作を説明する。
【0034】発光素子駆動回路11Aの発振出力で発光素子11Bから高周波光ビームが発生する。光ビームは、スキャンミラー12で反射されて検出領域1を横切って走査ビームBM1として第2のユニット20側に入射する。スキャンミラー12は、スキャンミラー駆動回路16により所定周期で回動しており、検知領域1を走査する走査ビームBM1の投光方向は刻々変化し、検知領域1は走査ビームBM1で走査される。走査ビームBM1は、物体30(図2に示す)が存在していなければ検知領域1を通過して順次第2のユニット20の反射器23−1〜23−nに入射し、略180度折り返されるように反射され(説明の都合上、図ではスキャンミラー12と受光素子14を離し走査ビームBM1と反射ビームBM1′に角度を付けて表してある)、走査ビームBM1と略同経路を辿って反射ビームBM1′が受光素子14で受光される。受光素子14の受光出力は、受光回路17で増幅され、信号Saとしてコンパレータ18に入力される。コンパレータ18に入力した信号Saは、整流回路18Aで包絡線検波されて信号S1として閾値演算回路18Bに入力する。閾値演算回路18Bは、入力閾値Vt1と信号S1のレベルを比較し、信号S1がVt1以上であればSb=1(論理値1)を生成し、信号S1がVt1よりも低レベルであればSb=0(論理値0)となる。コンパレータ18の出力信号Sbは、パルス欠落検出回路19内のオフ・ディレー回路19Aへ入力される。オフ・ディレー回路19Aは、信号Sbの立上り(0→1)に即応して信号S2=1を出力し、Sbの立下り(1→0)には即応せずSb=1をオフ・ディレ一時間Tofだけ継続する。オフ・ディレー時間Tofは、正常時に生じる反射ビームBM1′の受光されない期間よりも長く設定されているので、正常時に物体30が存在しなければ図3に示されるように信号S2=1は継統する。この継続時間がオン・ディレー回路19Bのオン・ディレー時間Ton以上になると、オン・ディレー回路19BからZ1=1が生成されて物体30の不在を通報する。
【0035】図2に示すように、検知領域1内に物体30が存在する場合、走査ビームBM1は物体30で遮断され、物体30の影になる位置にある反射器からの反射ビームBM1′はなくなる。この場合、物体30で乱反射した光が受光素子14で受光されてもその受光レベルは小さい。従って、信号S1のレベルがコンパレータ18の閾値Vt1より低レベルとなり、信号Sb=0の状態がオフ・ディレー時間Tof以上継続して信号S2=0となり、オン・ディレー回路19Bの出力がZ1=0となり物体0の存在を通報する。
【0036】オン・ディレー回路19Bのオン・ディレー時間Tonは、走査ビームBM1の1走査周期よりも長く設定されるので、一度、パルス欠落検出回路15から生じたZ1=0は、その後少なくとも走査ビームBM1の1走査周期以上保持され、次回の走査周期以降もS2=0が継続する限りはZ1=0が継続される。
【0037】第2のユニット20においても上述と同様の動作が行われ、第1のユニット10の通報出力をZ1、第2のユニット20の通報出力をZ2とし、両ユニット10,20の出力Z1,Z2を論理積演算回路に入力しその論理積演算結果を、光バリア装置の最終的な通報出力Zとする。これにより、第1のユニット10で図1の検出領域1の下側三角領域を監視し、第2のユニット20で検出領域1の上側三角領域を監視し、全体として四角形状の検出領域1を監視できる。
【0038】尚、上記実施形態では、各反射器13−1〜13〜n,23−1〜23〜nを間隔を設けて配置した構成としたので、反射ビームBM1′は間欠的となりコンパレータ18の出力信号Sbがパルス信号になる。反射器13−1〜13〜n,23−1〜23〜nを切れ目無く連続的に配置した場合、信号Sbはパルス信号ではなく連続信号になるが、この場合も図2の信号欠落検出回路を適用して物体の存在/不在を監視できる。また、光ビームに高周波パルスではなく直流光を使用しても、コンパレータ18の整流回路18Aが不要になるだけで他はそのまま適用できる。
【0039】かかる構成の光バリア装置によれば、受光素子は各ユニット10,20で1つ設ければよく、受光素子及び受光回路の数を大幅に削減できコストを低減できる。しかも、ユニット10,20間の領域を四角形状で監視できる。
【0040】尚、各反射器13−1〜13〜n,23−1〜23〜nが平板状の場合、ユニット10,20間の距離(即ち、スキャンミラー12,22と反射器アレイ23,13の距離)が変わると反射ビームの到達位置等のずれが生じるので、ユニット10,20間の距離を変える場合には、その都度、各反射器23−1〜23〜n,13−1〜13〜nの角度調整を要する。しかし、各反射器アレイ13,23の反射器として図4に示すレトロリフレクタを用いれば、走査ビームを180度折り返して反射することができるので、ユニット10,20間の距離を変えても反射器の角度調整が不要となる利点がある。
【0041】ところで、図1のように2つのユニット10,20を組み合わせた本発明の光バリア装置の場合、一方のユニットの走査ビームが他方のユニットの受光素子で受光されないよう走査ビームの走査範囲を予め調整するが、環境の変化等により、本来受光されるべきでない他方の走査ビームが受光される事態が起こり得る。例えば、第1のユニット10の受光素子14に第2のユニット20のスキャンミラー22からの走査ビームBM2が誤って直接受光される場合等である。
【0042】このような場合、次のような問題を生じる。即ち、図5(A)のように物体30があるとする。この場合、前述のように第1のユニット10側の走査ビームBM1が遮断されて物体30の影に位置する反射器からの反射ビームが受光素子14で受光されず、同図(B)で点線で示すように走査ビームBM1による受光出力にパルスの欠落を生じる。このパルス欠落を埋めるようなタイミングで、第2のユニット20側のスキャンミラー22からの走査ビームBM2が受光素子14で直接受光されて受光パルスが発生すると、受光素子14の実際の受光出力は同図(B)に示すように正常時と同様のパルス欠落のない信号となり、物体30が存在するにも拘わらず物体30の不在が通報されてしまう。
【0043】このような問題を解消するための第2〜第6実施形態を以下に示す。図6に示す第2実施形態は、第1及び第2のユニット10,20のスキャンミラー駆動回路16,26を、同期駆動手段である同期信号発生回路40からの同期信号で同期させる構成である。即ち、図7に示すように、第1のユニット10側の走査ビームBM1の方向が対角方向の時に、第2のユニット20側の走査ビームBM2の方向も対角方向となるよう、スキャンミラー12,22の回動動作を互いに同期させる構成である。尚、図6において、その他の構成は図2と同一であるので図示は省略する。
【0044】第2実施形態の動作を説明する。第1のユニット10側の走査ビームBM1が反射器23−1に向かう時に、第2のユニット20側の走査ビームBM2は反射器13−nに向かう。この時、物体30が光軸上に存在しなければ、第1のユニット側10の受光素子14で走査ビームBM2を、第2のユニット20側の受光素子2で走査ビームBM1を受光する可能性がある。しかし、物体不在で走査ビームを受光することは安全上問題はない。
【0045】一方、もし図中点線で示すように光軸上に物体30が存在していれば、走査ビームBM1,BM2はそれぞれ物体30で遮断されて受光素子24,14へは到達しない。また、物体30の存在で走査ビームBM1,BM2は反射器23−1,13−nへそれぞれ到達しないので、反射ビームも受光することはない。従って、受光素子14,24のいずれも受光出力を発生せず物体30の存在が検知されるので、物体30の存在を誤りなく検知できる。
【0046】図8に、別の構成例である本発明の第3実施形態を示す。本実施形態は、第1及び第2のユニット10,20が互いに重複して物体検出動作を行わないように時分割で交互に動作させる構成である。このようにすれば、一方のユニットにおいて走査ビームを発生して物体検出を行っている間は、他方のユニットの走査ビームは発生していないので、図5で説明した誤受光を起こすことはない。
【0047】図8において、本実施形態では、駆動するユニットを選択するための選択信号E1,E2を発生する選択駆動手段としての選択回路50と、受光出力を処理する信号選択手段としての信号処理回路51を付加して構成される。
【0048】選択回路50は、同時に論理値1になることはない互いに相補の選択信号E1,E2を発生し、選択信号E1を第1のユニット10の光ビーム発生回路11の発光素子駆動回路11Aへ、選択信号E2を第2のユニット20の光ビーム発生回路21の発光素子駆動回路21Aへ、それぞれ供給する。
【0049】信号処理回路51は、第1のユニット10の信号欠落検出回路15の出力と選択信号E1を論理積演算する第1論理積演算回路52、第2のユニット20の信号欠落検出回路25の出力と選択信号E2を論理積演算する第2論理積演算回路53、及び両論理積演算回路52,53の出力を論理和演算する論理和回路54を備え、論理和演算回路54の出力を物体検出出力Zとする構成である。
【0050】動作を説明する。選択回路50の選択信号E1が論理値1の時に第1のユニット10の発光素子11Bから光ビームが発生し、この時、選択信号E2は論理値0であり、第2のユニット20の検出動作は停止している。一方、選択信号E2が論理値1の時は第2のユニット20の発光素子21Bから光ビームを発生し、この時、選択信号E1は論理値0であり、第1のユニット10の検出動作は停止している。選択信号E1,E2は同時に論理値1になることはないので、走査ビームBM1,BM2が同時に生じることはない。
【0051】信号処理回路51は、選択信号E1が論理値1の時、即ち、走査ビームBM1が発生している時のみ、信号欠落検出回路15の出力Z1を論理積演算回路52の出力として論理和演算回路54に伝達して有効出力とし、選択信号E2が論理値1の時、即ち、走査ビームBM2が発生している時のみ、信号欠落検出回路25の出力Z2を論理積演算回路53の出力として論理和演算回路54に伝達して有効出力とする。
【0052】かかる構成によれば、万が一第1のユニット10側の走査ビームBM1が第2のユニット20側の受光素子24に、第2のユニット20側の走査ビームBM2が第1のユニット10側の受光素子14に、直接受光されたとしても、論理積演算回路52,53の出力が論理値1になることはなく、他のユニット側の走査ビーム誤受光により物体が存在している時に誤って物体不在の出力が発生することはない。
【0053】尚、走査ビームBM1,BM2が他方のユニット側の受光素子24、14で受光されないように処置されていれば、走査ビームBM1が発生している期間では信号欠落検出回路25の出力はZ2=0となり、走査ビームBM2が発生している期間では信号欠落検出回路15の出力はZ1=0になるので、信号処理回路51は両論理積回路52,53を省略して論理和演算回路54のみでよく、選択信号E1,E2を供給する必要もない。
【0054】図9(A)、(B)に、更に別の構成例である本発明の第4実施形態を示す。図9に示す本発明の第4実施形態は、第1のユニット10側の発光素子11Bで発生する光ビームの発光周波数と第2のユニット20側の発光素子21Bで発生する光ビームの発光周波数を異ならせる構成である。
【0055】図9(A)のように、本実施形態では、発光素子11Bの光ビーム発光周波数をf1とし、発光素子21Bの光ビーム発光周波数をf2とする(f1≠f2)。
【0056】図9(B)に、本実施形態の信号欠落検出回路の構成を示す。図において、本実施形態の信号欠落検出回路15の受光回路17′は、増幅回路61と、自身のユニットの走査ビーム信号成分のみを抽出する信号抽出手段として中心周波数f1の帯域通過フィルタ62を有する。尚、第2のユニット20の信号欠落検出回路25は、受光回路内の帯域通過フィルタの中心周波数がf2であることを除いては第1のユニット10側と同様であるので、図示を省略する。その他の構成は図2に示す第1実施形態と同様である。
【0057】図10のタイムチャートを参照して第1のユニット10側の動作を説明する。受光素子14が反射ビームを受光すると、受光回路17′は、受光素子14の出力信号を増幅回路61で増幅し、受光信号S3を生成する。信号S3は、帯域通過フィルタ62に入力されて周波数検定される。帯域通過フィルタ62は、受光素子14で本来受光されるべき発光周波数f1の光ビームをほとんど減衰せずに出力する。この場合、フィルタ62の入力信号S3と出力信号SaのレベルはSa≒S3である。信号Saは、コンパレータ18に入力されて図2の第1実施形態の場合と同様にレベル検定される。信号Saの整流出力S1レベルが閾値Vt1以上であればSb=1を生成し、信号S1レベルがVt1よりも低レベルであればSb=0となる。
【0058】コンパレータ18の出力信号Sbは、パルス欠落検出回路19内のオフ・ディレー回路19Aへ入力され、正常に周波数f1の反射ビームBM1′が受光されていれば、信号S2=1が継統し、この継続時間がオン・ディレー回路19Bのオン・ディレー時間Ton以上になると、オン・ディレー回路19BからZ1=1が生成されて物体の不在が通報される。検出領域1内に物体30があれば、図10に点線で示すようなパルス欠落が生じ、信号Sb=0がオフ・ディレー時間Tof以上継続すれば信号S2=0が生じ、オン・ディレー回路19Bの出力Z1はZ1=0となり、物体の存在が通報される。
【0059】一方、本来受光されるべきでない第2のユニット20側の周波数f2の光ビームBM2が受光素子14で受光されて信号S3が発生しても、帯域通過フィルタ62で周波数検定されて排除される。即ち、発光周波数f2の光ビームBM2の受光により信号S3が最大レベルになっても、図示のように信号S1レベルは閾値Vt1より低いレベルとなるように帯域通過フィルタ62の減衰特性は設定されている。これにより、信号Sb=1は発生せず、他のユニットからの走査ビームの誤受光による問題を避けることができる。
【0060】また、図11(A)に示す本発明の第5実施形態のように、第1のユニット10の反射器アレイ13と第2のユニット20の反射器アレイ23における反射器13−1〜13−nと23−1〜23−mのピッチL1,L2を異ならせる構成としてもよい。この場合は、同図(B)に示すように、走査1周期における受光素子14と24の各受光信号の包絡線検波信号の周波数、即ち、反射ビームの明滅周波数が異なることになる。本実施形態の信号欠落検出回路は図9(B)の回路と同様である。ただし、帯域通過フィルタ62の中心周波数f1,f2は、反射ビームの明滅周波数となる。
【0061】また、図12の第6実施形態のように、1枚の反射板13A,23A上に幅L1,L2のマスク13a,23aを所定間隔で貼り付け、実質的に複数の反射部(図中では反射器13−1〜13−n、23−1〜23−mとして示す)を設けた反射器アレイ13,23とする構成としても、図11と同様の作用、効果を得ることができる。
【0062】尚、両ユニット10,20の反射器(又は反射部)を同数配置し、スキャンミラー12,22の走査速度を異ならせても、両ユニット10,20の走査1周期の受光出力の明滅周波数は異なるので、図11及び図12の場合と同様の作用、効果が得られる。図11及び図12の場合には、走査ビームBM1,BM2に直流光を使用しても太陽光等の外乱光の影響を抑制することができる。
【0063】図11及び図12に示す第5及び第6実施形態の構成によれば、後述する物体からの乱反射光の受光強度大で恰も反射器(又は反射部)からの受光と見なすような誤りも防ぐことができる。
【0064】即ち、第5及び第6実施形態では、反射器アレイ13,23からの反射ビームは、それぞれ走査1周期において所定の周波数f1,f2の明滅光になる。一方、物体からの乱反射を受光した時はそのような明滅光にならない。従って、反射器アレイからの光と乱反射光とを区別でき、乱反射光が存在すれば信号欠落検出回路15の出力Z1は論理値0となる。
【0065】尚、走査ビームBM1とBM2を区別する方法として、走査ビームBM1とBM2の波長を異ならせてもよい。この場合には、各ユニット10,20のそれぞれの受光素子14,24の受光面に、それぞれ本来受光すべき波長の走査ビームBM1,BM2のみ透過し、受光すべきでない波長の走査ビームBM2,BM1を強度減衰若しくは遮断する波長フィルタを設ければよい。こうすることで、受光すべきでない走査ビームの誤受光を防ぐことができる。尚、受光側の信号欠落検出回路15,25には、図2の構成を用いればよい。
【0066】尚、各ユニットにおける略三角形状の検出領域の幾何学的配置を工夫することで、他のユニットからの走査ビーム誤受光の問題を解決することができる。一般的には、図13(A),(B)に示すように、第1のユニット10の三角形状の検出領域1Aの面と、第2のユニット20の三角形状の検出領域1Bの面が同一平面とならないようにユニット10,20の各スキャンミラー及び受光素子を配置すればよい。このように配置することで、他のユニットの走査ビームを直接受光するのを防止できる。図13の(A)は上面図、(B)は正面図である。
【0067】ところで、反射率のよい物体(例えば鏡等)の場合、検出領域1内の存在位置によっては物体で走査ビームが拡散されずに略180度折り返し反射されて十分な強度の光が受光素子で受信されることが起こり得る。また、物体がスキャンミラー及び受光素子の近傍に在る場合には、走査ビームが物体で拡散反射されても、その乱反射光が物体不在を誤って示す程度の強度で受光素子で受信される可能性がある。
【0068】このような問題を解決するための実施形態を以下に示す。図14に示す第7実施形態は、受光素子で受光される反射ビームが、反射器で反射したものであることを確認する機能を設ける構成である。尚、図14の基本的な構成は、特開平10−38194号公報等で公知である。
【0069】図14において、本実施形態では、反射器アレイ13の少なくともいずれか1つを特定の反射器13−P(P=1〜n)とし、反射器13−Pは、その一端が支軸71で回動自由に軸支されている。他端には、変調手段としての電歪素子72が取り付けられている。電歪素子72は、図示しない駆動回路で周波数f3で交流駆動される。一方、信号欠落検出回路15は、図2の構成に、包絡線検波回路73、パルス欠落検出回路74及び論理積演算回路75を新たに付加する。包絡線検波回路73は、コンパレータ18の出力Sbを包絡線検波し、入力信号周波数がf3以上の高周波信号のみSc=1を出力する整流回路である。パルス欠落検出回路74は、オフ・ディレー回路とオン・ディレー回路を備え、包絡線検波回路73の出力Scのパルス欠落を検出する。ただし、パルス欠落検出回路74のオフ・ディレー回路のオフ・ディレー時間Tof1は、正常時に生じる包絡線検波回路73の出力Sc=0期間より長くSc=1生成の2周期より短い。また、オン・ディレー回路のオン・ディレー時間は、少なくともSc=1生成周期よりも長く設定される。尚、第2のユニット20側も同様の構成である。
【0070】以下に、図15のタイムチャートを参照して動作を説明する。監視動作時に、反射器13−Pは電歪素子72で周波数f3で交流駆動される。反射器13−Pは、電圧が印加されない時は図14の実線で示す状態となり、この状態では走査ビームBM1は受光素子14の方向に反射されて受光される。電圧が印加された時は図14の点線で示す状態になり、この状態では走査ビームBM1は受光素子14の方向へは反射されず受光されない。従って、電歪素子72の駆動周波数がf3であれば、反射器13−Pからの反射ビーム受光に基づく受光素子14の受光出力は周波数f3で交互に受光あり/なしを繰り返す。これにより、受光回路17の出力信号Saは、図15に示すように周波数f1の信号が周波数f3で振幅変調された波形になる。尚、(反射器13−Pからの反射光ビーム受信時間)>1/f3>1/f1の関係にある。
【0071】走査ビームBM1は所定の周期で走査されるので、正常時は反射器13−Pによる変調信号も図15のように周期的に生じる。コンパレータ18の出力Sbのうち、周波数f3の信号は包絡線検波回路73で検波されてSc=1として出力される。Sc=1が周期的に生じていればパルス欠落検出回路74は出力Y1=1を継続して生成する。もしも、反射器13−Pからの反射ビームが受光されない場合には、信号Sbに周波数f3の信号が生じないので、包絡線検波回路73の出力はSc=0となり図15の点線で示すようにパルスの欠落が生じる。これにより、パルス欠落検出回路74の出力はY1=0となる。この信号Y1とパルス欠落検出回路19の出力Z1を論理積演算回路75で論理積演算し、その結果の出力ZYを、第1のユニット10側の物体存在/不在を示す信号とする。
【0072】尚、反射器アレイの複数の反射器に上述の電歪素子等の変調手段を取り付けた場合でも、図14の回路構成を用いることができる。また、全ての反射器に変調手段を取り付けて同一周波数f3で走査ビームを変調する構成とすれば、光ビームを直流光としても受光時には周波数f3の交流光になっているので、発光周波数f1とする必要はない。また、第2のユニット20側の全反射器に変調手段を取り付けて走査ビームBM1を周波数f3で変調し、第1のユニット10側も同様にして走査ビームBM2をf3と異なる周波数で変調すれば、図9の第4実施形態と同様、他のユニット側の走査ビームの誤受光による問題も解消できる。その場合、信号欠落検出回路の受光回路に、図9(B)の回路を用いればよい。
【0073】次に、別の構成例である本発明の第8実施形態を図16に示し説明する。尚、本実施形態は、光ビーム反射手段が、複数に分割された反射領域で構成されている、即ち、反射部と不反射部が複数交互に配置されて場合に適用する。例えば、複数の反射器で構成されている場合や、図11,12に示したような複数のマスクを設けた場合である。ここでは、反射器アレイが複数の反射器で構成されている場合として説明する。
【0074】図16において、図2の信号欠落検出回路15のコンパレータ18の出力Sbとスキャンミラー駆動回路16の駆動信号SD1とを入力し、スキャンミラー12の走査1周期当たりの信号Sbの発生数をカウントする計数回路90を設け、計数回路90の出力Zcと信号欠落検出回路15の出力Z1(パルス欠落検出回路19の出力)とを論理積演算回路91で演算し、論理積演算回路91の出力を物体存在/不在の検出信号Zとする構成である。
【0075】図1で示されるように反射器アレイ13,23が複数の分割された反射器13−1〜13−n,23−1〜23−nで構成されている場合、走査ビームの走査一周期で受光される反射ビームのパルス数は反射器アレイ13,23の反射器数に等しい。物体が存在すれば、少なくとも1個以上の反射ビームが受光されないので反射ビームのパルス数が減少する。また、物体からの乱反射光の受光強度大で受光有りと見なす誤りも防止するには、検出対象の最小物体からの乱反射光が少なくとも反射器2個分以上継続するよう隣接する反射器の間隔を狭く設定すれば、反射パルス数は減少する。
【0076】動作は、計数回路90が、信号SD1に基づいてスキャンミラー12の走査1周期当たり入力する信号Sbの数をカウントし、このカウント値と予め反射器の数に対応する設定値とを比較し、カウント値が設定値と一致すれば計数回路90はZc=1を出力する。カウント値が設定値と不一致であればZc=0となる。このパルス数の確認信号Zcとパルス欠落検出回路19の出力Z1を論理積演算回路91へ入力し、その結果出力Zを物体存在/不在の検出信号とする。
【0077】尚、本実施形態で用いた計数回路は、スキャンミラーの走査1周期当たりのパルス数を計数することからパルス欠落検出回路19と同等の機能を有するので、前述した各実施形態におけるパルス欠落検出回路19を計数回路90で置き換えることが可能である。
【0078】また、信号Sbとして生じるパルス信号の周波数を検定する方法も取り得る。前述の第5、6実施形態の説明でも述べたように、物体不在で受光される周波数f1の反射パルス光は、物体が存在するとその物体を走査ビームで走査している間は生じない。即ち、物体存在で、反射光の周波数はf1以外となるので、受光信号の周波数検定を行うことで、物体の存在/不在を検出できる。尚、ユニット10,20による反射光の明滅周波数は、他ユニットの走査ビーム受光の問題等を配慮しなければ、同一としても構わない。
【0079】周波数検定は、例えば、図16において帯域通過フィルタ(中心周波数f1)を設けて信号Sbを入力し、その出力を別途設けたコンパレータに入力して閾値演算し、その出力をパルス欠落検出回路19へ入力する構成とすればよい(この場合計数回路は当然省くことができる)。
【0080】物体存在で信号Sbの周波数がf1以外になると、図10と同様にフィルタ出力レベルが低下してコンパレータの閾値より低くなりパルス欠落が生じて物体有りが検出できる。或いは、発光ビームを直流光として図9(B)の回路を用いて反射ビームの周波数を検定してもよい。
【0081】図17(A)、(B)に、更に別の構成例である本発明の第9実施形態を示す。図17において、本実施形態では、同図(A)に示すように、自身のユニット以外の光ビーム、例えば第2のユニット20側の走査ビームBM2が所定方向に投光された時に、この走査ビームBM2を第1のユニット10側の受光素子14で受光されるように反射する反射器Tp1,Tp2を別途設ける構成である。このため、同図(B)に示すように、受光側に、図9(B)の構成の信号欠落検出回路15の他に、受光素子14で所定の周期で周波数f2の走査ビームBM2が受光されていることを確認する他ビーム受光確認回路80を備えて構成される。
【0082】他ビーム受光確認回路80は、中心周波数f2の帯域通過フィルタ81と、コンパレータ82と、第2のユニット20側のスキャンミラー駆動信号SD2の入力でタイミング信号TMを出力するタイミング信号発生回路83と、論理積演算回路84と、パルス欠落検出回路85を備え、所定タイミングで走査ビームBM2が正常に受光素子14で受光されている時、出力V1=1を発生する。
【0083】かかる第9実施形態の動作を図18のタイムチャートを参照して説明する。反射ビームの受光で受光素子14から受光出力が発生すると、増幅回路61で増幅された受光信号S1が帯域通過フィルタ62,81にそれぞれ入力する。図9の第4実施形態で説明したように、周波数f1以外の信号は、帯域通過フィルタ62で減衰されて信号Saとしてコンパレータ18へ出力され、パルス欠落検出回路19でレベル検定される。一方、他ビーム受光確認回路80の帯域通過フィルタ81は、周波数f2以外の信号を減衰してコンパレータ82に信号Sa′として出力する。尚、本実施例では、受光素子14で両走査ビームBM1,BM2が同時に受光されても、受光素子14及び増幅回路61は飽和しないものとする。
【0084】他ビーム受光確認回路80のタイミング信号発生回路83は、走査ビームBM2が図17(A)で示した反射器Tp1、Tp2、受光素子14の経路となるような走査位置に第2のユニット20側のスキャンミラー22が駆動されたことを示す駆動信号SD2の入力でタイミング信号TMを出力する。このタイミングで正常に走査ビームBM2が反射器Tp1,Tp2で反射されて受光素子14で受光されていれば、図18に示すように帯域通過フィルタ81からSa′=1が発生し、コンパレータ83からSb′=1が発生し、論理積演算回路84からSf=1が発生する。タイミング信号TM=1は周期的に生じ、その時にSb′=1が発生すれば、論理積演算回路84からSf=1が周期的に生じる。パルス欠落検出回路85は、Sf=1が所定の周期で生じている時にV1=1を生成する。ここで、パルス欠落検出回路85のオフ・ディレー回路のオフ・ディレー時間Tof2は、正常時に生じる論理積演算回路84の出力Sf=0期間より長くSf=1生成の2周期より短い。また、オン・ディレー回路のオン・ディレー時間は、少なくともSf=1生成周期よりも長く設定される。
【0085】一方、走査ビームBM2が、図18の点線で示す本来受光されるべきタイミング信号TM=1の発生時に受光されなければ、論理積演算回路84からSf=1が生成されずパルスに欠落が生じ、パルス欠落検出回路85の出力はV1=0となる。この信号V1と信号欠落検出回路15の出力Z1を論理積演算回路86で論理積演算し、その結果の出力ZVを、第1のユニット10側の物体の存在/不在を示す信号とする。
【0086】かかる構成によれば、物体が前記光路上に存在して走査ビームBM2が遮断されればV1=0となり、論理積演算回路86の出力は物体の存在を示すZV=0となる。また、このような光路を設ける構成では、両ユニット10,20の位置が正規の位置からずれると、走査ビームBM2が正確に受光素子14に入射せず受光されないので、両ユニット10,20の位置合わせにも適用できる。
【0087】尚、図17では一光路の場合を示したが反射器を追加して複数の光路を設けてもよく、その場合には受光されるべきタイミング毎にタイミング信号TM=1を生成し、スキャンミラー22の走査一周期中にTM=1を複数回発生させることになる。また、走査ビームBM2を用いずに走査ビームBM1,BM2とは異なる周波数を有する光ビームを発生する専用の発光素子を設けて光路を形成するようにしてもよい。また、連続的に受光する構成とすれば、タイミング信号発生回路83及び論理積演算回路84は不要となる。
【0088】上記第9実施形態では、走査ビームBM1と異なる周波数の光ビームを使用する構成としたが、光ビームの波長を異ならせてもよい。この場合には、受光素子は共用できないので、別途受光素子と増幅回路を設けて両ビームを別々に受光する構成として処理すればよい。
【0089】次に、本発明の光バリア装置を機械の安全確保設備として用いるのに好適な実施形態について説明する。機械の安全確保設備として用いるためには、検出領域1を走査ビームBM1,BM2が確かに走査していることを確認することが望ましい。
【0090】図19〜図21に、このような確認を行うための走査確認手段としての走査確認部の構成例を示す。この走査確認部は、スキャンミラーが所定の拡がり角の範囲内で光ビームを走査していることを確認するものである。
【0091】図19は走査確認部の構成例を示し、図20は走査確認部のブロック図を示し、図21は走査確認部の動作タイムチャートを示す。この走査確認部の構成は国際公開W097/33186で既に公知であり、ここでは簡単に説明する。
【0092】図19において、101,102は一対の走査確認用受光素子で、検出領域外に配置され、スキャンミラー103により検出領域外へ反射される光ビーム104,105を受光する。106は走査確認用信号欠落検出手段である走査確認信号処理回路で、その入力側に走査確認用受光素子101,102の出力が供給されている。走査確認信号処理回路106は、図20に示すように図2の信号欠落検出回路15と同様の回路で構成されており、受光回路106A,106Bと、コンパレータ106Cと、パルス欠落検出回路106Dを備え、受光素子101,102からの信号のパルス欠落により光ビームによる走査の異常を検出している。
【0093】図21に動作タイムチャートを示す。スキャンミラー103での光ビームの反射が無かったり、スキャンミラー103が回動しなかったり、或いは回動角度が減少する等の故障が発生した場合、受光素子101,102の少なくとも一方の出力が無くなり、図中点線で示すようにパルスの欠落が生じる。パルス欠落検出回路106D内のオフ・ディレー回路のオフ・ディレー時間Tof′は、受光出力の発生周期より多少長く設定されているので、パルス欠落が発生すると、パルス欠落検出回路106Dの出力はH=1からH=0になり、前述のような故障が継続しパルス欠落が周期的に生じる間はH=0に維持され、光ビームの走査異常が通報される。尚、一度でも異常が生じた後、異常が検出されなくなってからも自動的な正常通報を阻止するためには、例えば、信号Hをフリップフロップに入力してH=0を記憶するようにすればよい。
【0094】このような走査確認部を本発明の光バリア装置に適用する場合は、前記走査確認部を各ユニット10,20にそれぞれ設け、図22に示すように、各走査確認部の出力H1,H2と各ユニット10,20の物体存在/不在を示す信号Z1,Z2を、それぞれ論理積演算回路111,112で論理積演算し、これら演算結果の各出力を論理積演算回路113で論理積演算し、光バリア装置の最終的な出力とする。この際に、走査確認用受光素子101,102を各ユニット10,20の反射器アレイ13、23両端部にそれぞれ取り付ける構成とすれば、反射器アレイ13,23の位置で光ビームが正常に走査されていることを確認できる利点がある。
【0095】以上の各実施形態で使用するスキャンミラーとしては、例えば市販のガルバノミラーを用いることができる。また、半導体ガルバノミラーを用いれば、スキャンミラーを小型にでき、延いては、光バリア装置の小型化を図ることができる。
【0096】半導体ガルバノミラーとしては、後述する電磁型ガルバノミラーの外に静電型ガルバノミラーや圧電型ガルバノミラーがある。静電型ガルバノミラーは、半導体素子製造プロセスで製造された素子で、ミラーを形成した可動板を静電気力で駆動するものであり、例えば特開平5−60993号公報等に開示されている。また、圧電型ガルバノミラーは、ミラーを形成した可動板を圧電共振で駆動するものであり、例えば、SPIE-The InternationalSociety for Optical Engineering1991年7月発行の「Reprinted from Miniature and Micro-Optics; Fabrication and System Applications Volume 1554」に開示されている。
【0097】ここでは、スキャンミラーとして好適な電磁型ガルバノミラーについて詳述する。尚、ここで説明する電磁型ガルバノミラーは、本出願人の出願にかかる特開平8−220453号公報等で公知である。
【0098】図23は電磁型半導体ガルバノミラーの分解斜視図である。尚、判り易くするため、大きさを誇張して示している。図23において、絶縁基板上に載置するシリコン基板の内側に、シリコン基板に一体形成したトーションバー及びこのトーションバーにより支持された可動板を設ける。可動板上の周辺には平面コイルを設け、中央部にミラーを設ける。シリコン基板の対向する側面には、永久磁石を配置する。永久磁石の極性は、一方の側面では上がNで下がS、他方の側面では下がNで上がSとなっている。
【0099】その動作は、電極端子から平面コイルに電流を流すと、永久磁石による静磁界を横切って電流が流れ、可動板の両端にフレミングの左手の法則に従って力が働き、可動板は回動する。平面コイルに交流電流を流すと、可動板は周期的に回動し、ミラーに入射する光ビームを反射走査することができる。可動板は一定の周波数で共振し、振幅のピ−クを示す。従って、共振時には小さい入力で大きい変位角か得られるので、共振状態で用いるのが好ましい。
【0100】尚、上述した本発明の光バリア装置の各実施形態では、発光素子からの光ビームをスキャンミラーで反射する構成で検出領域を監視しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、スキャンミラーの位置に発光素子を載置した半導体ガルバノミラータイプの走査素子を設け、発光素子を回動させて検出領域を発光素子からの光ビームで走査する構成でもよい。
【0101】上述の各本実施形態の光バリア装置を高い安全性で実現するには、信号欠落検出回路や走査確認部をフェールセーフに構成すればよい。各回路で用いられた閾値演算回路や論理積演算回路をフェールセーフに構成する場合は、米国特許第5,345,138号明細書、同4,661,880号明細書、同5,027,114号明細書等で開示されているフェールセーフ・ウィンドウコンパレータ/ANDゲートを用いることが出来る。この回路と動作及びフェールセーフ特性に関しては、電気学会論文誌(TRAN.IEE of JAPAN)Vol.109-C,No.9,Sep.1989(窓特性を持つフェールセーフ論理素子を使ったインタロックシステムの一構成法)や、“Application of Window Comparator to Majority Operation" Proc.of 19th International Symp. On Multiple-Valued Logic,IEEE Computer Society(May 1989)等の文献で示した。オン・ディレー回路は、国際公開WO94/23303、国際公開WO94/23496、特公平1−23006号公報、特開平9−162714号公報等で公知のフェールセーフなオン・ディレー回路を用いることが出来る。整流回路や増幅回路のフェールセーフ構成はPCT/JP93/00411等で公知である。また、故障時に減衰量が低下することのないフェールセーフな帯域通過フィルタの構成は、電気学会産業計測制御研究会資料、IIC−94−23,(94−7)等の文献で示されている。これらを用いることで、光バリア装置を、故障時に誤って物体なしを通報することのないフェールセーフな安全装置として構成できる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によれば、検出領域を走査する走査ビームを反射して1つの受光手段で受光させ、この受光出力の有無により物体の存在/不在を検出する構成としたので、受光素子アレイが不要で受光素子及び受光回路の数を削減できコストを低減できる。また、対面する各ユニットが互いに対角状に走査するので、検出領域が四角形状となり検出領域を広くとれる。
【0103】請求項2〜9の発明によれば、他方のユニットの光ビームの受光に起因する誤通報を防止できる。請求項10〜16の発明によれば、光ビーム反射手段からの反射光と物体で反射した光とを識別できるようになるので、物体の反射率が高く物体からの反射光の受光レベルが所定レベル以上である場合や、物体が受光手段の近傍で物体からの乱反射光の受光レベルが所定レベル以上である場合に、これらの誤った受光出力に起因する誤通報を防止できる。
【0104】請求項16、17の発明によれば、走査ビームが検出領域を正常に走査していることを確認できるので、機械の安全確保設備として用いる場合に光バリア装置の信頼性を向上できる。
【出願人】 【識別番号】000004651
【氏名又は名称】日本信号株式会社
【出願日】 平成12年1月6日(2000.1.6)
【代理人】 【識別番号】100078330
【弁理士】
【氏名又は名称】笹島 富二雄
【公開番号】 特開2001−194466(P2001−194466A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−1135(P2000−1135)