| 【発明の名称】 |
人体検知装置及び便器電装品 |
| 【発明者】 |
【氏名】井戸田 育哉
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| 【要約】 |
【課題】人体検知エリアの境界を自ら設定しうる人体検知装置と、これを用いた便器電装品を提供することを目的とする。
【解決手段】人体が人体検知センサ22の検知エリア内に入ると便蓋16が起立回動し、該エリア外に出ると便蓋16が倒伏回動する。検知エリア調節信号が入力された場合には人体検知センサ22の検知距離最大値を少しずつ減少させ、トイレルームの壁やドアが初めて検知されなくなったときの距離Lを求め、L−50mmを最大検知距離Lmaxとして設定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 検知エリア内の人体を検知する人体検知装置において、検知エリアの境界を徐々に変更し対象物が初めて検知又は不検知になったときの境界に基づいて検知エリアの境界を設定する境界設定手段を設けたことを特徴とする人体検知装置。 【請求項2】 請求項1において、人体検知装置は赤外線センサにより該センサから対象物までの距離を測定し、この距離が予め設定された下限値と上限値との間にあるときに人体検知信号を出力するものであることを特徴とする人体検知装置。 【請求項3】 請求項2において、前記境界設定手段は該上限値を設定するものであることを特徴とする人体検知装置。 【請求項4】 人体検知装置の人体検知信号により制御される便器電装品において、人体検知装置が請求項1ないし3のいずれか1項に記載の人体検知装置であることを特徴とする便器電装品。 【請求項5】 請求項4において、便器電装品は、便蓋の自動開閉装置、便器の自動洗浄装置、又は脱臭装置であることを特徴とする便器電装品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は人体検知装置及び便器電装品に係り、特に便蓋の自動開閉装置等に適用するのに好適な便器電装品と、この便器電装品に用いられる人体検知装置とに関する。 【0002】 【従来の技術】第3図は便蓋の自動開閉装置を備えた洋風便器の斜視図である。この洋風便器10に便座ボックス12が設置され、便座14及び便蓋16が上下方向回動可能に該便座ボックス12に取り付けられている。符号18はロータンクを示す。 【0003】この便座ボックス12は側方に張り出す張出部20を備えており、この張出部20上に人体臀部を温水で洗浄する温水洗浄装置等の操作スイッチが設けられている。 【0004】この便座ボックス12内に便蓋16を起倒回動させるためのモータ等の駆動装置が設けられており、張出部20にはこの駆動装置を作動させるべく人体検知センサ22が設けられている。 【0005】この人体検知センサとしては赤外線センサ例えばPSD (position sensitivedetector) などが用いられている。このPSDは、発光素子からセンサを発光させ、人体からの反射光をPSD素子上に集光させ、該PSD素子上の集光位置に基づいてセンサから人体までの距離を求めるようにしたものである。 【0006】第4,5図に示すように、この人体検知センサ22の赤外線は洋風便器10の前方斜め上方、且つ洋風便器10の中央側に向って放射される。 【0007】通常の場合、該センサ20は、人体が洋風便器10の前端付近までの距離Lminとそれよりも約300mm先までの距離Lmaxとの間の検知エリアに入り込むと人体検知信号を出力する。この信号の入力を受けた制御回路が便蓋駆動装置を駆動し、便蓋16が起立回動する。検知エリア内に人体が検知されなくなると、所定時間(例えば1分)経過後に便蓋18が自動的に閉止回動する。 【0008】なお、便座14に着座した人体を検知する着座センサを設けておき、着座が検知されなくなってから所定時間後に便蓋18を自動的に閉止させることもある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】トイレルームが狭い場合、洋風便器の前方300mm程度の位置に壁やドアが位置することがある。このような場合、従来の便蓋自動開閉装置付き洋風便器は、(壁又はドアが常に検知されるため)設置できないことになる。 【0010】また、トイレルームが広い場合には、トイレルームに人が入った段階ですぐに便蓋が開くようにしたいことがあるが、従来の人体検知装置では人体が洋風便器に300mm程度にまで近づかないと便蓋が開かないという不便がある。 【0011】本発明は、このような不便を解消し、人体検知エリアの境界を自ら設定しうる人体検知装置と、これを用いた便器電装品を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の人体検知装置は、検知エリア内の人体を検知する人体検知装置において、検知エリアの境界を徐々に変更し対象物が初めて検知又は不検知になったときの境界に基づいて検知エリアの境界を設定する境界設定手段を設けたことを特徴とするものである。 【0013】本発明の人体検知装置は、赤外線センサにより該センサから対象物までの距離を測定し、この距離が予め設定された下限値と上限値との間にあるときに人体検知信号を出力するものであることが好ましい。 【0014】本発明の便器電装品は、かかる人体検知装置によって制御されるものである。 【0015】 【発明の実施の形態】第1図は実施の形態に係る人体検知装置を備えた便蓋自動開閉装置のブロック図である。 【0016】この便蓋自動開閉装置を備えた洋風便器の外観構成は前記第3図と同様であり、便座ボックスの張出部20に人体検知センサ22が設けられている。また、便座14又はその支持部に着座センサ24が設けられている。便座ボックス12の適宜の箇所例えば張出部20には、この人体検知センサ22の検知エリアの上限値を設定する検知エリア調節スイッチ26が設けられているが、このスイッチ26は単独に独立して設けられたものであってもよく、他の2個以上のスイッチ(例えば洗浄スイッチと乾燥スイッチ)を同時に押すこと等によって検知エリア調節信号を発生するものであってもよい。 【0017】人体検知信号、着座信号及び検知エリア調節信号は制御回路28に入力され、この制御回路28によって便蓋16の回動用のモータ駆動回路30が制御される。 【0018】この便蓋自動開閉装置においても、人体が人体検知センサ22の検知エリア内に入ると便蓋16が起立回動し、該エリア外に出ると便蓋16が倒伏回動する。また、便蓋16が起立した後、着座信号が入力し、その後着座が不検知になると所定時間(例えば1分)経過後に便蓋16が閉止回動する。 【0019】検知エリア調節スイッチ26から検知エリア調節信号が入力された場合には第2図に示す制御が実行される。 【0020】即ち、まず検知エリアの上限(最大距離)Lを十分に大きな値L0に設定する。このL0は例えば1000mmとしたり、或いは人体検知センサ22の検知上限距離に設定される。 【0021】そして、このL〜Lminの間に物体(例えばトイレルームの壁又はドア。なお、ドアの場合はドアを閉めておく。)が存在するか否かを判定する。L0を十分に大きな値としているので、通常は壁又はドアが検知される。そこで、次にLを10mmだけ短い距離に設定し、再度L〜Lminの間のエリアに壁やドアが検知されるか否かを判定する。このプロセスを壁やドアが検知されなくなるまで繰り返す。そして壁やドアが初めて検知されなくなったときのLから50mm減じた値をLmaxとして設定する。 【0022】これにより、トイレルームが狭く壁やドアが洋風便器前方に近接している場合であっても便蓋自動開閉装置付き洋風便器を該トイレルームに設置することが可能となる。また、トイレルームが広い場合であってもトイレルームに入るとすぐに便蓋が開くようになる。 【0023】この第2図にあってはLを徐々に減少させているが、逆にLをLmin(あるいはLminよりも少しだけ大きい値)から徐々に増大させてもよい。 【0024】なお、第2図で例示した10mmや50mmはあくまでも一例であり、他の値であってもよいことは明らかである。 【0025】また、第2図ではLmaxを1回の調節プロセスにて決定しているが、2回以上調節プロセスを繰り返し、それらの平均値などを採用してもよく、このようにすればLmaxを精度よく設定することができる。 【0026】本発明は便蓋自動開閉装置以外の便器電装品例えば、便器の自動洗浄装置、又は脱臭装置或いは操作部等の自動照明などにも適用可能である。この自動洗浄装置は大便使用時、小便使用時のいずれでもよい。また、赤外線以外の超音波や可視光などによって距離を測定する人体検知装置にも本発明を適用できる。 【0027】 【発明の効果】以上の通り、本発明によると検知エリアを自動的に設定しうる人体検知装置と、これを用いた便器電装品が提供される。本発明によれば、例えば狭いトイレルームに便蓋自動開閉装置付きの洋風便器を設置したり、広いトイレルームであっても入室すると直ちに便蓋が開くように便蓋自動開閉装置を構成すること等が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000479 【氏名又は名称】株式会社イナックス
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| 【出願日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086911 【弁理士】 【氏名又は名称】重野 剛
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| 【公開番号】 |
特開2001−194465(P2001−194465A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−6750(P2000−6750) |
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