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【発明の名称】 SSR信号処理装置
【発明者】 【氏名】高橋 和之

【氏名】楠田 陽一郎

【要約】 【課題】連続した質問信号に対する応答が可能で、1ヒットのみの目標の方位検出に比べ応答方位の精度を向上させたSSR信号処理装置を得る。

【解決手段】SSRビデオからSSRコードを抽出するデコーダ回路4と、SSR振幅ビデオから振幅情報を抽出する振幅情報抽出回路5と、デコーダ回路から出力されたSSRコード、振幅情報抽出回路から出力されたSSR振幅情報、および方位信号をレポート化するためのレポート作成回路6と、モノパルス測角に基づき、このレポート作成回路から出力された方位信号、SSRコード及びSSR振幅情報の相関処理を行い、目標を検出する相関回路7と、この相関回路における送信毎のSSR応答方位差を相関処理して戻すスイープ相関回路9と、を備え、地上局からの連続した質問信号に対する応答信号を用いて応答方位を得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 SSRビデオを入力する入力端子と、方位信号を入力する入力端子と、上記SSRビデオからSSRコードを抽出するデコーダ回路と、SSR振幅ビデオを入力する入力端子と、SSR振幅ビデオから振幅情報を抽出する振幅情報抽出回路と、上記デコーダ回路から出力された上記SSRコード、振幅情報抽出回路から出力されたSSR振幅情報、および方位信号をレポート化するためのレポート作成回路と、このレポート作成回路から出力された上記方位信号、SSRコード及びSSR振幅情報の相関処理を行い、目標を検出する相関回路と、この相関回路における送信毎のモノパルス測角計算によるSSR応答方位差を相関処理するスイープ相関回路と、を備え、地上局からの連続した質問信号に対する応答信号を用いて応答方位を得ることを特徴とするSSR信号処理装置。
【請求項2】 地上局からの連続した異なった質問信号に対する応答信号を用いて応答方位を得るものであって、上記デコーダ回路が質問信号別にSSRコードを抽出するマルチ・デコーダ回路であることを特徴とする請求項1に記載のSSR信号処理装置。
【請求項3】 同一距離で方位方向に連なる応答信号から所定の計算により検出目標の中心方位を求める方位検出回路を備え、上記相関回路が応答信号の受信電力が大きい近距離の場合は方位検出回路からの方位情報を選択し、応答信号の受信電力が小さい遠距離の場合は上記スイープ相関回路からの方位情報を選択し、目標を検出することを特徴とする請求項2に記載のSSR信号処理装置。
【請求項4】 上記方位検出回路で得られる方位情報を基準に上記スイープ相関回路からの方位情報を補正する方位補正回路を備え、上記相関回路が補正された方位情報から目標検出を行うことを特徴とする請求項3に記載のSSR信号処理装置。
【請求項5】 1次レーダと、この1次レーダで得られる方位情報を基準に上記スイープ相関回路からの方位情報を補正する方位補正回路を備え、上記相関回路が補正された方位情報から目標検出を行うことを特徴とする請求項2に記載のSSR信号処理装置。
【請求項6】 上記方位検出回路で得られる方位情報を基準として上記スイープ相関回路からの方位情報との差分を検出しその差分だけ方位情報を自動的に補正する自動方位補正回路を備え、上記相関回路が自動補正された方位情報から目標検出を行うことを特徴とする請求項3に記載のSSR信号処理装置。
【請求項7】 応答信号がモードC応答であり、上記応答信号から得られる目標の高度情報から求まる仰角に対応する誤差感度係数を上記相関回路に出力する抑角補正回路を備え、上記相関回路がこの誤差感度係数を利用してモノパルス測角を行うことを特徴とする請求項2または6に記載のSSR信号処理装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はレーダの信号処理技術に属し、特にSSR(Secondary Surveillance Radar)応答目標検出のための例えば方位測定装置に適用されるSSR信号処理装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平4−319686号公報に開示されている従来のSSR信号処理装置は、図10のSSRビデオの応答に示す通り、図面左側にある自局(特に図示せず)からの質問に対する航空機からのSSR応答は、同図の○印の通り、同一距離で方位方向に連なって得られる。
【0003】従って、方位方向に所要のヒット数が得られることによって目標を識別することができる。この場合、連続する応答信号から方位を得る手段として、検出目標の中心方位は、次のような計算式を使用し求めていた。
【0004】中心方位(AZc)=開始方位(AZst)+{(終了方位(AZsp)−開始方位(AZst))/2}
中心方位(AZc)=開始方位(AZst)+{(ヒット数)/2}×ΔAZ【0005】また、1ヒットの航空機応答に対しモノパルス測角による演算方式により、応答目標の中心方位を演算していた。
【0006】図11は従来のSSR信号処理装置のブロック構成を示す。図において、1はSSRビデオを入力する入力端子、2はSSR振幅ビデオを入力する入力端子、3は方位信号を入力する入力端子、4はSSRビデオをデコードするデコーダ回路、5は振幅情報抽出回路、6はSSRビデオ、SSR振幅情報および方位信号を後段の回路へメッセージ情報として送出するためのレポート作成回路、7はSSR振幅ビデオのΣビデオとΔビデオとの相関処理を行う相関回路、8は検出目標を出力する出力端子である。
【0007】次に動作について説明する。まず入力端子1よりSSRビデオ、即ち航空機からの応答を入力し、デコーダ回路4でSSRコード、即ち航空機からの応答内容の抽出を行う。入力端子1に入力するSSRビデオは、図12に示すとおりF1パルス、コード列及びF2パルスで構成する。コード列は全部で12個のパルス列で構成されており、F1パルス−F2パルス間を20.3μsで一致させることにより航空機からの応答内容が抽出できる。また、このコード列は212つまり4096通りの組み合わせ、即ち4096通りのコードを航空機に与えることが可能である。
【0008】デコーダ回路4の概略機能を図13に示す。デコーダ回路4では同図に示すように遅延線41に入力し、F1パルス及びコード列の取り出しタップより、F1パルス及びコード列を取り出す。F1パルス−F2パルス間を20.3μsで一致を取り、BRACKET(以下BCと称す)パルスを作成する。そのBCパルスでレジスタ42をセットすることによりコードが抽出され、BCパルス及びコードをレポート作成回路6へ出力する。
【0009】次に振幅情報抽出回路5の動作について説明する。SSR振幅ビデオは図14のアンテナの和と差のパターンに示すとおり、Σビデオ及びΔビデオにより構成されている。このΣビデオとΔビデオを用いてΔ/Σを求めると、図に示すようなΔ/Σ、ΔAZ、K(誤差感度係数)のそれぞれの関係が成り立っており、メインビーム・センターからのずれ(ΔAZ)が得られる。またSSR振幅ビデオは、図12のSSRビデオと同じで、各パルスの部分に振幅がある。
【0010】振幅情報抽出回路5の概略機能を図15に示す。デコーダ回路4と同様にSSR振幅ビデオを遅延線51に入力し、コード列の取り出しタップより振幅情報を取り出し、平均算出回路52へ出力する。平均算出回路52では、Σビデオ及びΔビデオを独立してコード列のパルス数で振幅の平均値を求めることより、目標検出の精度を向上させることができる。この平均値はレジスタ53へ送出されるが、デコーダ回路4からのBCパルスによりレジスタへセットされ、デコーダ回路4のコードと同期してレポート作成回路6へΣ情報、Δ情報、SIGN情報が出力される。
【0011】レポート作成回路6では、相関回路7に対してAZIMUTH(以下AZと称す)レポート及びヒット・レポートを作成する。
【0012】AZレポートは方位信号入力端子3から入力された方位信号を含み作成され、送信時の状態(送信モード、方位情報、アンテナ回転数)をレポート化したもので、送信時点で作成し出力される。
【0013】ヒット・レポートは、SSRビデオ及びSSR振幅ビデオに基づき作成されレポート化したもので、コード情報、距離情報、Σ情報、Δ情報、SIGN情報、その他が含まれ、SSRビデオが入力される毎に作成し出力される。いずれのレポートも次段の回路に設けられているCPU(特に図示せず)に対してのメッセージ情報である。
【0014】相関回路7ではレポート作成回路6からのAZレポート及びヒット・レポートにより、相関を行い目標検出を行う。モノパルス測角方式によれば、1回の送信によるひとつのSSR応答により下式と用いて方位を求めていた。
【0015】目標方位=メインビーム方位+K(Δ/Σ)K:誤差感度計数【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のSSR信号処理装置では、1ヒットの航空機応答のモノパルス測角により目標方位を算出していた。従って、連続した質問信号に対応していないので受信信号が小さい場合には安定した方位情報を得ることができなかった。
【0017】この発明は上記の課題を解消するためになされたもので、連続した質問信号に対する応答が可能で、1ヒットのみの目標の方位検出に比べ応答方位の精度を向上させたSSR信号処理装置を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この発明は、SSRビデオを入力する入力端子と、方位信号を入力する入力端子と、上記SSRビデオからSSRコードを抽出するデコーダ回路と、SSR振幅ビデオを入力する入力端子と、SSR振幅ビデオから振幅情報を抽出する振幅情報抽出回路と、上記デコーダ回路から出力された上記SSRコード、振幅情報抽出回路から出力されたSSR振幅情報、および方位信号をレポート化するためのレポート作成回路と、このレポート作成回路から出力された上記方位信号、SSRコード及びSSR振幅情報の相関処理を行い、目標を検出する相関回路と、この相関回路における送信毎のモノパルス測角計算によるSSR応答方位差を相関処理するスイープ相関回路と、を備え、地上局からの連続した質問信号に対する応答信号を用いて応答方位を得ることを特徴とするSSR信号処理装置にある。
【0019】またこの発明は、地上局からの連続した異なった質問信号に対する応答信号を用いて応答方位を得るものであって、上記デコーダ回路が質問信号別にSSRコードを抽出するマルチ・デコーダ回路であることを特徴とする請求項1に記載のSSR信号処理装置にある。
【0020】またこの発明は、同一距離で方位方向に連なる応答信号から所定の計算により検出目標の中心方位を求める方位検出回路を備え、上記相関回路が応答信号の受信電力が大きい近距離の場合は方位検出回路からの方位情報を選択し、応答信号の受信電力が小さい遠距離の場合は上記スイープ相関回路からの方位情報を選択し、目標を検出することを特徴とする請求項2に記載のSSR信号処理装置にある。
【0021】またこの発明は、上記方位検出回路で得られる方位情報を基準に上記スイープ相関回路からの方位情報を補正する方位補正回路を備え、上記相関回路が補正された方位情報から目標検出を行うことを特徴とする請求項3に記載のSSR信号処理装置にある。
【0022】またこの発明は、1次レーダと、この1次レーダで得られる方位情報を基準に上記スイープ相関回路からの方位情報を補正する方位補正回路を備え、上記相関回路が補正された方位情報から目標検出を行うことを特徴とする請求項2に記載のSSR信号処理装置にある。
【0023】またこの発明は、上記方位検出回路で得られる方位情報を基準として上記スイープ相関回路からの方位情報との差分を検出しその差分だけ方位情報を自動的に補正する自動方位補正回路を備え、上記相関回路が自動補正された方位情報から目標検出を行うことを特徴とする請求項3に記載のSSR信号処理装置にある。
【0024】またこの発明は、応答信号がモードC応答であり、上記応答信号から得られる目標の高度情報から求まる仰角に対応する誤差感度係数を上記相関回路に出力する抑角補正回路を備え、上記相関回路がこの誤差感度係数を利用してモノパルス測角を行うことを特徴とする請求項2または6に記載のSSR信号処理装置にある。
【0025】この発明に係わるSSR信号処理装置では、SSR振幅ビデオ(Σビデオ、Δビデオ、SIGNビデオ)を入力し、振幅情報抽出回路においてSSRビデオ応答パルスの各振幅レベルの平均値を求め、レポート作成回路により方位信号、SSRコード及びSSR振幅情報をレポート化し、相関回路にて上記各種信号の相関処理を行い、モノパルス測角計算によりアンテナ・メインからの方位差を求め、スイープ相関回路にて送信毎の方位差の相関をとることによりSSR目標方位を求めるようにしたものである。これにより、送信毎の方位差の相関を取ることで、連続した質問信号に対応した方位情報の検出を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明を各実施の形態に従って説明する。
実施の形態1.図1はこの発明の一実施の形態によるSSR信号処理装置のブロック構成を示す。従来のものと同一もしくは相当部分は同一符号で示す。9は送信毎のモノパルス測角計算による方位差の相関処理を行うスイープ相関回路である。
【0027】次に動作について説明する。まず入力端子1よりSSRビデオ、即ち航空機からの応答を入力し、デコーダ回路4でSSRコード、即ち航空機からの応答内容の抽出を行う。
【0028】デコーダ回路4では、コード列を取り出す。F1パルス−F2パルス間を20.3μsで一致を取り、BCパルスを作成する。そのBCパルスでレジスタをセットすることによりコードが抽出され、BCパルス及びコードをレポート作成回路6へ出力する(図13参照)。
【0029】振幅情報抽出回路5では、Σビデオ及びΔビデオを独立してコード列のパルス数で振幅の平均値を求められ、デコーダ回路4のコードと同期してレポート作成回路6へΣ情報、Δ情報、SIGN情報が出力される。
【0030】レポート作成回路6では、相関回路7に対して、AZレポート及びヒット・レポートを作成する。
【0031】AZレポートは方位信号入力端子3から入力された方位信号を含み作成され、送信時の状態(送信モード、方位情報、アンテナ回転数)をレポート化したもので、送信時点で作成し出力される。
【0032】ヒット・レポートは、SSRビデオ及びSSR振幅ビデオに基づき作成されレポート化したもので、コード情報、距離情報、Σ情報、Δ情報、SIGN情報、その他が含まれ、SSRビデオが入力されるごとに作成し出力される。いずれのレポートも次段の回路に設けられているCPU(特に図示せず)に対してのメッセージ情報である。
【0033】相関回路7ではレポート作成回路6からのAZレポート及びヒット・レポートにより、相関を行い目標検出を行う。ここで、モノパルス測角による方位差をスイープ相関回路9へ出力する。
【0034】スイープ相関回路9では相関回路7からモノパルス測角による方位差を入力し、送信毎の相関処理を行い、方位情報として相関回路7へ出力する。
【0035】このように、スイープ相関回路9において送信毎に得られるモノパルス測角結果を相関処理するため、従来技術に比べ応答方位の精度を向上することができる。
【0036】実施の形態2.次に上記実施の形態1のSSR信号処理装置において、地上局からの連続した異なる質問信号に対するそれぞれの応答信号に対しても応答方位を得る場合について説明する。図2はこの発明の別の実施の形態によるSSR信号処理装置のブロック構成を示す。上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す。10は異なる質問信号に対応したマルチ・デコーダ回路である。
【0037】マルチ・デコーダ回路10は、質問信号別にF1パルス及びコード列を取り出すことができる。F1パルス−F2パルス間を20.3μsで一致を取り、BCパルスを作成する。そのBCパルスでレジスタ(図13参照)をセットすることによりコードが抽出され、BCパルス及びコードをレポート作成回路6へ出力する(図13参照)。
【0038】このようにマルチ・デコーダ回路10により異なる質問信号に対応できるため、連続した異なる質問信号に対するそれぞれの応答信号に対して応答方位を得ることができる。
【0039】実施の形態3.次に上記実施の形態2のSSR信号処理装置において、近距離においては従来からの連続する応答信号から方位を得る手段による方位演算を適用し、遠距離においてはモノパルス測角方式で方位演算を行う場合について説明する。図3はこの発明の別の実施の形態によるSSR信号処理装置のブロック構成を示す。上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す。11は連続する応答信号から方位を検出する方位検出回路である。
【0040】方位検出回路11は、従来技術による方位算出を行い、相関回路7へ方位情報を出力する。図10のSSRビデオの応答に示す通り、自局からの質問に対する航空機からのSSR応答は、同図の○印の通り、同一距離で方位方向に連なって得られるため、連続する応答信号から方位を得る手段として、検出目標の中心方位は、次のような計算式を使用し求められる。
【0041】中心方位(AZc)=開始方位(AZst)+{(ヒット数)/2}×ΔAZ【0042】ここで相関回路7は近距離の場合は方位検出回路11からの方位情報を選択し、目標情報として出力する。また、遠距離の場合はスイープ相関回路9の方位情報を選択し、目標情報として出力する。
【0043】このように比較的安定に応答が得られる近距離は従来技術による方位演算を適用し、受信電力が弱くなる遠距離はモノパルス測角方式で方位演算を適用するため、比較的応答信号が少なくなっても方位情報が安定に得られる。
【0044】実施の形態4.次に上記実施の形態3のSSR信号処理装置において、固定トランスポンダ無しで従来技術の方位情報によりモノパルス測角方式で得られる方位情報を補正する場合について説明する。図4はこの発明の別の実施の形態によるSSR信号処理装置のブロック構成を示す。上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す。12は方位情報を補正する方位補正回路である。
【0045】方位補正回路12は、方位検出回路11から得られる方位情報を基準として、スイープ相関回路9から得られる方位情報を補正し、相関回路7へ方位情報を出力する。補正された方位情報は相関回路7により目標情報として出力される。
【0046】このように従来、方位補正に必要であった固定トランスポンダ無しで応答方位の方位補正ができるため、高度山頂設置(山頂等の高度の高い場所に設置する)の面から非常に困難であった固定トランスポンダを設置する必要がなくなる。
【0047】実施の形態5.次に上記実施の形態2のSSR信号処理装置において、固定トランスポンダ無しで1次レーダの方位情報によりモノパルス測角方式で得られる方位情報を補正する場合について説明する。図5はこの発明の別の実施の形態によるSSR信号処理装置のブロック構成を示す。上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す。12は方位情報を補正する方位補正回路、13は通常SSRと組み合わされる1次レーダである。
【0048】1次レーダ13は、取得した目標の方位情報を相関回路7へ出力する。方位補正回路12は1次レーダ13から得られる方位情報を基準として、スイープ相関回路9から得られる方位情報を補正し、相関回路9へ補正された方位情報を出力する。補正された方位情報は相関回路9により目標情報として出力される。
【0049】このように従来、方位補正に必要であった固定トランスポンダ無しで応答方位の方位補正ができるため、高度山頂設置という面から非常に困難であった固定トランスポンダを設置する必要がなくなる。また、1次レーダの目標情報を利用できるため実施の形態4に比べ回路が簡略化できる。
【0050】実施の形態6.次に上記実施の形態3のSSR信号処理装置において、従来技術の方位情報によりモノパルス測角方式で得られる方位情報を自動補正する場合について説明する。図6はこの発明の別の実施の形態によるSSR信号処理装置のブロック構成を示す。上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す。14は方位情報を自動的に補正する自動方位補正回路である。
【0051】自動方位補正回路14は、方位検出回路11から得られる方位情報を基準として、スイープ相関回路9から得られる方位情報との差分を検出し、その差分だけ方位情報を補正し、相関回路7へ補正された方位情報を出力する。自動補正された方位情報は相関回路7により目標情報として出力される。
【0052】このように従来の方位補正に必要であった固定トランスポンダ無しで自動的に応答方位の方位補正ができるため、高度山頂設置という面から非常に困難であった固定トランスポンダを設置する必要がなくなる。
【0053】実施の形態7.次に上記実施の形態2のSSR信号処理装置において、航空機のモードC応答(高度情報応答)を利用して目標の仰角を算出し、モノパルス測角手段で得られた方位情報を仰角区分毎に方位補正できるようにする場合について説明する。図7はこの発明の別の実施の形態によるSSR信号処理装置のブロック構成を示す。上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す。15は方位情報を仰角区分毎に補正する仰角補正回路である。
【0054】仰角補正回路15は図8に示すようにモードCの高度情報から仰角の区分を検出し、あらかじめ区分毎に設定された誤差感度係数を相関回路7に出力する。相関回路7は上記誤差感度係数を利用してモノパルス測角を行い、方位情報を出力する。
【0055】このようにフェーズドアレイ方式のSSRにおいて仰角によりビームが変形する場合に、モノパルス測角の誤差を補正することができるため、実施の形態2に比べ応答方位の精度を向上することができる。
【0056】実施の形態8.次に上記実施の形態2のSSR信号処理装置において、航空機のモードC応答(高度情報応答)を利用して目標の仰角を算出し、従来技術の方位検出手段で得られる方位情報に対してモノパルス測角手段で得られた方位情報を仰角区分毎に自動方位補正できるようにする場合について説明する。図9はこの発明の別の実施の形態によるSSR信号処理装置のブロック構成を示す。1〜15は実施の形態6、実施の形態7と同等である。
【0057】仰角補正回路15は図8に示すようにモードCの高度情報から仰角の区分を検出し、あらかじめ区分毎に設定された誤差感度係数を相関回路7に出力する。相関回路7は上記誤差感度係数を利用してモノパルス測角を行う。ここで、モノパルス測角による方位差をスイープ相関回路9に出力する。
【0058】さらに、自動方位補正回路14は、方位検出回路11から得られる方位情報を基準として、スイープ相関回路9から得られる方位情報との差分を検出し、その差分だけ方位情報を補正し、相関回路9へ補正された方位情報を出力する。自動補正された方位情報は相関回路9により目標情報として出力される。
【0059】このようにフェーズドアレイ方式のSSRにおいて仰角によりビームが変形する場合に、モノパルス測角の誤差を自動的に補正することができるため、実施の形態7に比べさらに応答方位の精度を向上することができる。なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、所望の実施の形態を組み合わせたものを含むことは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】上記のようにこの発明の第1の発明によれば、SSRビデオを入力する入力端子と、方位信号を入力する入力端子と、上記SSRビデオからSSRコードを抽出するデコーダ回路と、SSR振幅ビデオを入力する入力端子と、SSR振幅ビデオから振幅情報を抽出する振幅情報抽出回路と、上記デコーダ回路から出力された上記SSRコード、振幅情報抽出回路から出力されたSSR振幅情報、および方位信号をレポート化するためのレポート作成回路と、このレポート作成回路から出力された上記方位信号、SSRコード及びSSR振幅情報の相関処理を行い、目標を検出する相関回路と、この相関回路における送信毎のモノパルス測角計算によるSSR応答方位差を相関処理するスイープ相関回路と、を備え、地上局からの連続した質問信号に対する応答信号を用いて応答方位を得ることを特徴とするSSR信号処理装置としたので、送信毎に得られるモノパルス測角結果を相関処理するため、従来技術に比べ応答方位の精度を向上することができる。
【0061】また第2の発明では第1の発明において、地上局からの連続した異なった質問信号に対する応答信号を用いて応答方位を得るものであって、上記デコーダ回路が質問信号別にSSRコードを抽出するマルチ・デコーダ回路であることを特徴とするSSR信号処理装置としたので、連続した異なる質問信号に対する応答信号に対して応答方位を得ることができるため応答方位の精度を向上することができる。
【0062】また第3の発明では第2の発明において、同一距離で方位方向に連なる応答信号から所定の計算により検出目標の中心方位を求める方位検出回路を備え、上記相関回路が応答信号の受信電力が大きい近距離の場合は方位検出回路からの方位情報を選択し、応答信号の受信電力が小さい遠距離の場合は上記スイープ相関回路からの方位情報を選択し、目標を検出することを特徴とするSSR信号処理装置としたので、比較的安定に応答が得られる近距離は従来技術による方位演算を適用し、受信電力が弱くなる遠距離はモノパルス測角方式で方位演算を適用するため、比較的応答信号が少なくなっても方位情報を安定に得ることができる。
【0063】また第4の発明では第3の発明において、上記方位検出回路で得られる方位情報を基準に上記スイープ相関回路からの方位情報を補正する方位補正回路を備え、上記相関回路が補正された方位情報から目標検出を行うことを特徴とするSSR信号処理装置としたので、従来の方位補正に必要であった固定トランスポンダ無しで応答方位の方位補正ができるため、高度山頂設置の面から非常に困難であった固定トランスポンダを設置する必要がなくなる。
【0064】また第5の発明では第2の発明において、1次レーダと、この1次レーダで得られる方位情報を基準に上記スイープ相関回路からの方位情報を補正する方位補正回路を備え、上記相関回路が補正された方位情報から目標検出を行うことを特徴とするSSR信号処理装置としたので、従来の方位補正に必要であった固定トランスポンダ無しで応答方位の方位補正ができるため、高度山頂設置の面から非常に困難であった固定トランスポンダを設置する必要がなくなる。また、1次レーダの目標情報を利用できるため第4の発明に比べ回路が簡略化できる。
【0065】また第6の発明では第3の発明において、上記方位検出回路で得られる方位情報を基準として上記スイープ相関回路からの方位情報との差分を検出しその差分だけ方位情報を自動的に補正する自動方位補正回路を備え、上記相関回路が自動補正された方位情報から目標検出を行うことを特徴とするSSR信号処理装置としたので、従来の方位補正に必要であった固定トランスポンダ無しで自動的に応答方位の方位補正ができるため、高度山頂設置の面から非常に困難であった固定トランスポンダの設置する必要がなくなる。
【0066】また第7の発明では第2の発明において、応答信号がモードC応答であり、上記応答信号から得られる目標の高度情報から求まる仰角に対応する誤差感度係数を上記相関回路に出力する抑角補正回路を備え、上記相関回路がこの誤差感度係数を利用してモノパルス測角を行うことを特徴とするSSR信号処理装置としたので、フェーズドアレイ方式のSSRにおいて仰角によりビームが変形する場合に、モノパルス測角の誤差を補正することができるため、応答方位の精度を向上することができる。また、第6の発明において同様な構成としたので、フェーズドアレイ方式のSSRにおいて仰角によりビームが変形する場合に、モノパルス測角の誤差を自動的に補正することができるため、上記のものに比べさらに応答方位の精度を向上することができる。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成12年1月12日(2000.1.12)
【代理人】 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
【公開番号】 特開2001−194453(P2001−194453A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−3634(P2000−3634)