| 【発明の名称】 |
タイミング校正方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】クリストファー バーク バーロッソ
【氏名】バイロン ファ チェン
【氏名】ギオヴァンニ ヴァンヌッチ
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| 【要約】 |
【課題】GPSタイミングを基準にして、フレーム境界を校正することにより正確な全地球測位衛星(GPS)を入手するための方法を提供する。
【解決手段】時間の校正は、GPS基準時間(または、パルス)とn番目のフレーム境界との間の時間差Δtを決定することにより行うことができる。時間差Δt、およびn番目のフレーム境界を指定するフレーム境界識別子が、全部または一部のGPS受信機を備えるデバイスに供給される。その結果、GPSを装備しているデバイスは、自分自身をGPSタイミングに同期させることができる。自分自身をGPSタイミングに同期させると、GPSを装備しているデバイスは、例えば、WAGサーバのような地理的位置サーバが供給する情報を使用してGPS信号を検索することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 時間校正方法であって、システム・タイミング情報および埋設されている衛星タイミング情報を使用して校正時間を決定するステップと、基準フレーム識別子が、前記システム・タイミング情報から入手したフレーム境界を指定している場合に、前記校正時間と前記基準フレーム識別子を送信するステップとを含む時間校正方法。 【請求項2】 時間校正方法であって、一つまたはそれ以上のフレームによりメッセージを受信する場合に、校正時間および基準フレーム識別子を含む前記メッセージを受信するステップと、前記校正時間、前記基準フレーム識別子、および前記基準フレーム識別子が指定するあるフレームの基準点により、前記受信機を衛星タイミングに同期させるステップとを含む時間校正方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、概して、無線通信システムに関し、特に、無線通信システムを使用する地理的位置に関する。 【0002】 【従来の技術】衛星をベースとするナビゲーション・システムは、世界中のユーザに正確な三次元位置情報を供給する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術の衛星をベースとするナビゲーション・システムは、位置情報を決定するのに時間の掛かる検索プロセスを使用している。ナビゲーション・システムの場合には、時間の掛かる検索プロセスは望ましいものではなく、特に、ユーザが移動している場合、またはすぐに助けが必要な緊急な状況の場合には、望ましいものではない。 【0004】図1は、全地球測位システム(GPS)10と呼ばれる周知の衛星をベースとするナビゲーション・システムである。GPS10は、複数の衛星12−jと、少なくとも一台のGPS受信機14を備える。ここで、j=1,2,...,nである。各衛星12−jは、既知の速度vjで地球を周回し、他の衛星12−jから既知の距離だけ離れている。各衛星12−jは、一意の疑似ランダム・ノイズ(PN−j)コード、および特定の衛星12−jに関連するナビゲーション・データ(ND−j)により変調された既知の周波数fを持つキャリヤ信号を含むGPS信号11−jを送信する。この場合、PN−jコードは、PNチップの一意のシーケンスを含み、ナビゲーション・データND−jは、衛星識別子、天体暦情報、および仰角αjおよび方位角φjのような軌道データを含む。図2は、ナビゲーション・データND−jのシーケンスの他に、PN−jコードの20の全シーケンスを含むGPS信号11−jの通常20ミリ秒の長さを持つフレームである。 【0005】GPS受信機14は、GPS信号11−jを受信するためのアンテナ15と、GPS信号11−jを検出するための複数の相関器16−kと、ナビゲーション・データND−jにより位置を決定するためのソフトウェアを含むプロセッサ17とを備える。ここで、k=1,2,...,mである。GPS受信機14は、PN−jコードによりGPS信号11−jを検出する。GPS信号12−jの検出は、相関関係チェック・プロセスを含み、この場合、相関器16−kは、搬送周波数の大きさ、およびコード位相の大きさのPN−jコードを検索するために使用される。上記相関関係チェック・プロセスは、受信したGPS信号11−jで、コピーされたキャリヤ信号上で変調された、位相シフトされ、コピーされたPN−jコードのリアルタイムでのかけ算として実行され、その後で、積分プロセスとダンプ・プロセスが行われる。 【0006】GPS信号11−jをGPS受信機14が受信した場合、GPS受信機14は、GPS信号11−jの各周波数と一致させるために、搬送周波数にキャリヤ信号をコピーする。しかし、ドップラー効果により、GPS信号11−jがGPS受信機14に到着する前に、GPS信号11−jが送信される周波数fは、未知の量Δfjだけ変化する。すなわち、各GPS信号11−jは、GPS受信機14に到着した時、周波数f+Δfjを持つことになる。ドップラー効果を考慮して、GPS受信機14は、コピーしたキャリヤ信号が受信したGPS信号11−jの周波数に一致するまで、f+Δfminからf+Δfmaxまでの周波数スペクトルfspec全体にわたって、キャリヤ信号をコピーする。この場合、ΔfminおよびΔfmaxは、周波数の最小および最大の変化であり、GPS信号11−jは、衛星12−jからGPS受信機14に到着するまでにドップラー効果の影響を受ける。すなわち、Δfmin≦Δfj≦Δfmaxとなる。 【0007】GPS受信機14は、コード位相に、各衛星12−jに関連する一意のPN−jコードをコピーする。コピーされたPN−jコードの位相は、コピーされたPN−jコードで変調されたコピーされたキャリヤ信号が、少しでもGPS受信機14が受信中のGPS信号11−jと相関関係を持つまで、コード位相スペクトルRj(spec)全体にわたってシフトする。この場合、各コード位相スペクトルRj(spec)は、関連するPN−jコードに対するすべての可能な位相シフトを含む。GPS信号11−jが、相関器16−kにより検出された場合、GPS受信機14は、検出したGPS信号11−jからナビゲーション・データND−jを抽出し、当業者であれば周知のようにGPS受信機14の位置を決定するために、ナビゲーション・データND−jを使用する。 【0008】相関器16−kは、周波数スペクトルfspec、およびコード位相スペクトルRj(spec)全体にわたって、複数のPN−jコードを並列に検索するように構成される。すなわち、複数の各相関器16−kは、f+Δfminとf+Δfmaxの間の可能性のある各周波数、およびPN−jコードの可能性のあるそれぞれ全体にわたって、特定のPN−jコードを検索する専用の装置である。相関器16−kが、あるPN−jコードの検索を終了した場合、相関器16−kは、f+Δfminとf+Δfmaxとの間で、可能性のある各周波数全体にわたって、およびそのPN−jコードの可能性のある位相シフトにわたって、他のPN−jコードを検索する。このプロセスは、すべてのPN−jコード全体が、複数の相関器16−kにより検索されるまで継続する。例えば、衛星が12−jだけ存在すると仮定しよう。その場合には、12の一意のPN−jコードが存在することになる。GPS受信機14が6台の相関器16−kを持っている場合には、GPS受信機14は、一度に、2組の六つの異なるPN−jコードを検索するために、その相関器16−kを使用する。より詳細に説明すると、相関器16−kは、第一の六つのPN−jコードを検索する。すなわち、相関器16−1はPN−1を検索し、相関器16−2はPN−2を検索する。以下同じ。第一の六つのPN−jコードの検索が終了すると、相関器16−kは、次の六つのPN−jコードを検索する。すなわち、相関器16−1は、PN−7コードを検索し、相関器16−2は、PN−8コードを検索する。 【0009】検索中の各PN−jコードの場合、相関器16−kは、PN−jコードに対する周波数シフトおよび位相シフトの各組合せに対して積分プロセスおよびダンプ・プロセスを実行する。例えば、周波数スペクトルfspecが、キャリヤ信号に対して、50の可能性のある周波数を含み、PN−jコードに対するコード位相スペクトルRj(spec)が、2,046の可能性のある半チップ位相シフトを含んでいると仮定しよう。PN−jコードに対する周波数シフトおよび半チップの位相シフトのすべての可能な組合せを検索するために、相関器16−kは、102,300回の積分プロセスを行わなければならない。相関器16−kの、通常の積分時間は1ミリ秒である。衛星と受信機の間に障害物がないか、またはアンテナ15と衛星12−jとの間の直線距離内に障害物がない場合には、GPS受信機14がGPS信号11−jを検出するには、通常、この時間で十分である。それ故、上記の例の場合には、一台の相関器16−kが、PN−jコードに対する周波数シフトおよび半チップ位相シフトの、すべての可能な組合せを検索するのに要する時間は102.3秒である。 【0010】しかし、現在、GPS受信機14は、移動電話、または何時でも衛星と受信機の間に障害物がないところで使用するとは限らない他のタイプの移動通信デバイスに内蔵されている。それ故、GPS受信機14が使用される場所では、何時でも衛星と受信機の間に障害物がないとは限らない。この場合、GPS受信機14が受信するGPS信号11−jのS/N比は、通常、GPS受信機14を、衛星と受信機との間に障害物がない状態で使用する場合のS/N比と比較すると遥かに悪い。それ故、GPS受信機14が、GPS信号11−jを検出するのがより難しくなる。悪いS/N比を補償し、GPS信号11−jの検出を改善するために、積分時間が長い相関器16−kを構成することができる。この場合、十分な積分時間は約1秒である。それ故、上記例の場合には、相関器16−kが、PN−jコードに対する周波数シフトおよび半チップシフトのすべての可能な組合せを検索するには、102,300秒掛かる。積分時間が長いと、検出するGPS信号11−jの取得時間が長くなる。取得時間が長くなることは望ましいことではない。 【0011】短い積分時間、および長い積分時間を持つように構成されたGPS受信機により、GPS信号11−jを容易に検出するための無線援用GPS(WAG)システムが開発された。WAGシステムは、GPS信号11−jを検索する相関器16−kが実行する積分プロセスの回数を少なくすることで、GPS信号11−jの検出を容易にする。積分プロセスの回数は、検索する周波数範囲およびコード位相範囲を狭くすることにより少なくなる。より詳細に説明すると、WAGシステムは、GPS信号11−jの検索を、本明細書では検索窓と呼ぶ時間的間隔の間に特定の一つの周波数、または複数の周波数、およびコード位相スペクトルRj(spec)より少ないコード位相の範囲に制限する。 【0012】図3は、一台のWAGサーバ22と、複数の基地局23と、少なくとも一台のWAGクライアント24とを備えるWAGシステム20である。WAGサーバ22は、衛星と受信機の間に障害物がない既知の固定位置に設置されたアンテナ27を持つGPS受信機26を含む。GPS受信機26は、通常、短い積分時間を持つように構成された相関器を持つ。何故なら、アンテナ27のところの衛星と受信機の間に障害物がないからである。WAGサーバ22は、有線または無線インターフェースにより基地局23と通信することができる。各基地局23は、既知の位置を持ち、基地局23に関連する地理的エリアまたはセル25内に位置するWAGクライアントに通信サービスを提供する。この場合、各セル25は、既知の大きさを持ち、複数のセクターに分割される。WAGクライアント24は、GPS受信機28および恐らく、移動電話27を持ち、通常、衛星と受信機の間に障害物がない場所を、または衛星と受信機の間に障害物がある場所を移動するか、および/または未知の場所に位置する。相関器を持つGPS受信機28は、通常、長い積分時間を持つように構成される。本明細書においては、「移動電話」という用語は、任意の通信デバイスを含むものと解釈すべきであるが、それに限定されない。 【0013】図4は、WAGシステム20の動作を示すフローチャート300である。ステップ310においては、WAGサーバ22は、そのGPS受信機26を使用して、そのGPS信号11−jにより複数の衛星12−jを検出する。WAGサーバ22は、検出した各衛星12−jから下記の情報を要求する。すなわち、検出した衛星12−jに関連する衛星12−jおよび周波数fjの識別、コード位相、仰角αj、方位角φjを要求する。この場合、仰角αjは、WAGサーバ22またはWAGクライアント24から衛星12−jへの視線と水平面上への視線の投影との間の角度と定義され、方位角φjは、水平面上への視線の投影と水平面上への北方向の投影との間の角度であると定義される。衛星12−jおよびWAGサーバ22またはWAGクライアント24に対応する仰角αjおよび方位角φjを示す図5を参照されたい。 【0014】ステップ315においては、WAGサーバ22は、現在、WAGクライアント24と通信しているか、WAGクライアント24にサービスを提供している基地局23からセクター情報を受信する。この場合、セクター情報は、WAGクライアント24が現在位置するあるセクターを示す。ステップ320においては、WAGサーバ22は、サービスを提供する。基地局の既知の位置に基づいて、WAGクライアントの位置、サービスを提供している基地局に関連するセル・サイズ、WAGクライアント24が現在位置するセクター、およびWAGクライアント24とサービスを提供している基地局との間の片道の遅延の最初の推定を行う。ある実施形態の場合には、WAGサーバ22は、最初に、WAGクライアント24が、例えば、セクターのほぼ中心の点のようなセクター内の基準点に位置するものと推定する。他の実施形態の場合には、WAGサーバ22は、最初、周知の強化順方向リンク三角測量法(FELT)技術により、WAGクライアント24の位置を推定する。 【0015】ステップ330においては、検出した各衛星12−jに対して、WAGサーバ2は、基準時間tjに対する、基準点の周波数fj(r)、セクター内、またはWAGクライアント24が、現在位置するセクターより狭い推定エリア内の何処かに到着するGPS信号11−jに対するすべての可能なコード位相を予測するために、検出したGPS信号11−jから入手した情報を使用する。この場合、基準時間tjはGPS時間である。ステップ340においては、WAGサーバ22は、サービスを提供している基地局23に検索メッセージを送信する。この場合、検索メッセージは、検出した各衛星12−jに対する、関連するPN−jコード、予測周波数fj(r)、コード位相検索範囲Rj(sect)および基準時間tjに関する情報を含む。 【0016】ステップ350においては、サービスを提供している基地局23は、WAGクライアント24に検索メッセージを送信し、WAGクライアント24は、ステップ360において、検索メッセージに表示されている衛星12−jに対する基準時間tjが表示する検索窓で並列検索をスタートする。より詳細に説明すると、WAGクライアント24は、コード位相検索範囲Rj(sect)、および基準時間tjが示す検索窓の制限内で、予測した周波数fj(r)のところで、各GPS信号11−jを同時に検索するために、その相関器を使用する。それ故、コード位相検索範囲Rj(sect)の制限内の予測周波数fj(r)に対する積分プロセスの回数が少なくなる。 【0017】WAGクライアント24が、検索を正しく行うことができるように、WAGクライアント24は、すでに説明したように、GPS時間である基準時間tjが示す適当な時間にGPS信号11−jを検索するように、WAGクライアント24をGPS時間と同期させる必要がある。WAGクライアント24は、通常、基地局23を、同じ無線通信システムに属する他の基地局23に同期させるために使用するタイミングに対応するシステム時間と同期している。システム時間がGPS時間に同期している場合には、WAGクライアント24は、GPS時間を理解し、基準時間tjが示す適当な時間にGPS信号11−jを検索する。周知のIS−95規格、またはIS−2000規格をベースとする無線通信システムは、GPS時間と同期しているシステム時間を使用する。しかし、W−CDMA、TDMAまたはGSMのような他の規格をベースとする無線通信システムは、GPS時間に同期しているシステム時間を使用しない。このような無線通信システムの場合には、WAGクライアント24は、システム時間で表示された基準時間tjを受信しなければならない、またはそれ自身をGPS時間に同期させることができるものでなければならない。従って、WAG技術を、GPS時間に同期していない無線通信システムに適用することができるように正確なGPSタイミングを入手する必要がある。 【0018】本発明は、GPSタイミングに対してフレーム境界を校正することにより、正確な全地球測位衛星(GPS)タイミングを入手するための方法である。 【0019】 【課題を解決するための手段】時間の校正は、GPS基準時間(または、パルス)とn番目のフレーム境界との間の校正時間Δtを決定することにより行うことができる。GPS装備デバイスが、自身をGPSタイミングに同期させることができるように、校正時間Δt、およびn番目のフレーム境界を指定するフレーム境界識別子が、全部または一部のGPS受信機を備えるデバイスに供給される。自分自身をGPSタイミングに同期させると、GPS装備デバイスは、例えば、WAGサーバのような地理的位置サーバが供給する情報を使用してGPS信号を検索することができる。 【0020】 【発明の実施の形態】本発明の機能、特徴および利点は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面を読めばもっとよく理解することができるだろう。 【0021】図6は、本発明の無線通信システム、または無線援用GPS(WAG)システム60である。WAG60は、少なくとも一つの基地局62と、専用タイミング校正(DTC)ユニット66と、WAGサーバ68と、少なくとも一台のWAGクライアント69とを備える。基地局62は、既知の位置を持ち、関連する地理的エリアまたはセル内に位置するWAGクライアントに通信サービスを提供する。基地局62は、有線インターフェース65、または無線インターフェース67を通して、DTCユニット66、およびWAGサーバ68に接続している。DTCユニット66は、校正を行うためのデバイスであり、有線インターフェース、または無線インターフェース61を通して、WAGサーバ68に接続することができる。DTC66は、発振器、およびGPS衛星64−kからGPS信号を受信するために、遮るもののない空の下に位置するアンテナを持つGPS受信機を含む。WAGサーバ68は、遮るもののない空の、既知の固定位置に設置されたアンテナを持つGPS受信機を含む。WAGクライアント69は、発振器、GPS受信機、および恐らく移動電話を含み、通常、移動中か、および/または遮るもののない空の下の、または何かで遮られている空の下の未知の場所に位置する。本明細書の目的のための「移動電話」という用語は、任意の通信デバイスを含むが、それに限定されないと解釈すべきである。 【0022】DTCユニット66は、システム・タイミングとGPSタイミングとの間で、時間の校正を行う。DTCユニット66の時間校正機能の実行方法を説明するために、システム・タイミングとGPSタイミングについてここで説明する。システム・タイミングとは、基地局62およびWAGクライアント69が属する無線通信システムが使用するタイミングである。一方、GPSタイミングは、GPS衛星64が使用するタイミングである。システム・タイミングは、GPSタイミングとは同期しないと考えられている。例えば、複数の基地局の間の同期の微調整のために使用することができる、システム・タイミングが、GPSタイミングと同期している場合には、本発明を適用することができることを理解されたい。 【0023】システム・タイミングは、同じ無線通信システムに属する他の基地局と同期している基地局62、および同じ無線通信システムに属するWAGクライアント24、または他の移動局にも使用することができる。基地局62は、複数のフレームにより、WAGクライアント24にデータを送信する。この場合、各フレームは、既知の時間的間隔の長さを持ち、各フレームの送信は、システム・タイミングにより同期している。図7は、それによりデータが送信される一連のフレーム70−nである。各フレーム70−nは、時間tnで送信をスタートし、時間tn+1で送信を終了する。この場合、時間tnと時間tn+1との間の持続時間はTである。フレーム70−nは、フレーム境界72−nおよび/または72−n+1により形成される。各フレーム70−nは、フレーム境界72−nおよび/または72n+1を示すための同期ビット74を含む。図7の同期ビット74は、一つのフレームのスタートのところに位置することに留意されたい。同期ビット74は、同期ビット74が、フレーム境界72−nおよび/または72n+1の位置を示す限り、フレーム70−n内の任意の場所に挿入することができることを理解されたい。 【0024】GPS衛星64−Kは、GPSタイミングにより相互に同期している。GPSタイミングは、GPS信号に埋設され、その後で、DTCユニット66、WAGサーバ68、WAGクライアント69、およびGPS受信機を装備している、任意の他のデバイスに送信される。GPS信号を受信した場合、DTCユニット66は、GPS時間tGPS-derivedを入手し、GPSタイミングを表わすGPSパルス列を発生するために、その発振器を使用する。この場合、GPSパルス列は、GPS時間tGPS-derivedと同期している。DTCユニット66は、発振器のドリフトによるGPSパルス列内のエラーを統制し、または修正するために、周期的に他のGPS時間tGPS-derivedを入手する。図8は、GPS信号およびその発振器により入手したGPSパルス列80を示す。GPSパルス列80は、一連のパルス82を含む。この場合、パルス82の間隔は、例えば、1ミリ秒である。 【0025】時間校正は、基地局信号およびGPS信号63−kを使用して、DTCユニット66により行われる。通常、基地局信号としては、一つまたはそれ以上のフレーム70により、基地局62が送信した任意の信号を使用することができる。ある実施形態の場合には、基地局信号は、時間校正を行うために、DTCユニット66(または、GPS受信機を装備している他のデバイス)に対する要求を含む。図9は、無線インターフェースを通して、DTCユニット66に送信中の基地局信号90およびGPS信号63−kである。 【0026】図10は、DTCユニット66による時間校正方法である。基地局信号90を受信すると、DTCユニット66は、同期ビット74により、一つまたはそれ以上のフレーム境界72−nの受信時間を決定し、パルス94−nを含むシステム・パルス列92を発生する。この場合、パルス94−nは、フレーム境界72−nまたはフレーム70−n内の基準点に対応する。同様に、GPS信号63−kを受信した場合には、DTCユニット66は、GPS時間tGPS-derivedを入手し、入手したGPS時間tGPS-derivedおよびその発振器を使用して、GPSパルス列80を発生する。GPSパルス列80およびシステム・パルス列92に基づいて、DTCユニット66は、その発振器により校正時間Δtを決定する。この校正時間Δtは、基準GPSパルス(または時間)82と基準システム・パルス94−nとの間の時間差である。この場合、DTCの発振器は、好適には、0.05ppmまたはそれ以上の精度で、タイミング情報を供給することが好ましい。ある実施形態の場合には、基準GPSパルス(または時間)82は、予め決定され、DTCユニット66およびWAGクライアント69に通知される。例えば、基準GPSパルス82は、基準GPS時間からの各100番目のパルスまたはミリ秒に対応する。校正時間Δtを決定した場合、DTCユニット66は、基地局62に、校正時間Δtおよび基準フレーム識別子を送信する。この場合、基準フレーム識別子は、基準システム・パルス94−nに対応する、フレーム境界72−n(またはフレーム70−n)を指定する。 【0027】他の実施形態の場合には、基地局90信号は、有線インターフェースを通して、DTCユニット66に送信されることに留意されたい。さらに他の実施形態の場合には、DTCユニット66は、システム・タイミングに同期していて、フレーム境界72の送信時間を予め知っているために、基地局信号90はDTCユニット66に送信される。 【0028】DTCユニット66が、GPS信号63−kをもっと速く入手し、検出することができれば、GPSパルス列80を容易に発生することができる。ある実施形態の場合には、基地局信号90は、タイミング校正に対する要求、および基地局62および/またはDTCユニット66、および関連ドップラー周波数fk(r)を考慮に入れた、GPS衛星64−kを示す情報を含む。他の実施形態の場合には、 基地局信号90は、タイミング校正に対する要求、および(WAGサーバ68が、基地局62を通してWAGクライアント69に供給するような)援助情報を含む。この場合、上記援助情報が何時終了したのかを示す最大保持時間ΔTを含む。 【0029】図10の上記説明は、DTCユニット66が基地局62と一緒に配置されていて、そのため、DTCユニット66への基地局信号90の伝播の遅延は、無視することができるとの仮定に基づいていることに留意されたい。基地局62とDTCユニット66との間の伝播遅延が無視できない場合にも、本発明を適用できることを理解されたい。通常の当業者であれば上記状況の下で、時間校正を行うことができる。 【0030】図11は、本発明のWAGシステム60を使用する一つの可能な地理的位置プロセスのフローチャート100である。ステップ102においては、位置サーバが始動し、DTCユニット66にタイミング校正を要求する。ステップ104においては、DTCユニット66が、タイミング校正を実行する。すなわち、特定の基地局62に対する校正時間Δtを決定する。ステップ106においては、DTCユニット66は、基地局62を通して、WAGサーバ68に、n番目のフレーム境界に関する校正時間Δtを供給する。ステップ108においては、WAGサーバ68は、基地局62に、WAGサーバ68が検出した各衛星に関する下記の情報を供給する。すなわち、n番目のフレーム境界に関する校正時間Δt、WAGクライアント69が、現在位置しているセクター内の基準点での推定周波数fk(r)、セクターまたはWAGクライアント69が現在位置するセクターの大きさより小さいエリア内の任意の場所に到着するGPS信号63−kに対するすべての可能なコード位相を含むコード位相検索範囲Rk(sect)、および推定周波数fk(r)およびコード位相検索範囲Rk(sect)が有効な持続時間または検索窓を示すGPS基準時間tkを供給する。 【0031】ステップ110においては、基地局62は、WAGクライアント69に強化検索メッセージを送信する。この場合、強化検索メッセージは、一連のフレーム70により送信される。強化検索メッセージは、推定周波数fk(r)、コード位相検索範囲Rk(sect)、GPS基準時間tk、校正時間Δt,および遅延情報を含む。遅延情報は、少なくとも強化検索メッセージの送信による遅延を含むが、基地局チャネル素子での、強化検索メッセージおよび/または基地局信号の発生から、それぞれ、WAGクライアント69および/またはDTCユニット66のところでの上記信号の受信までの基地局信号の送信による遅延は含まない。通常、遅延情報は、基地局のアンテナの設置点からWAGクライアント69への信号の送信中の遅延に対応する片道(または往復)の伝播遅延を含む。伝播遅延は、周知の方法で測定することができる。校正時間Δtと片道の伝播遅延OWDとの間の関係を示す図12を参照されたい。 【0032】ステップ112においては、WAGクライアント69は、強化検索メッセージ、同期ビットおよびその内部クロックにより、上記強化検索メッセージを受信した時間のタイム・スタンプを受信し、校正時間Δtおよび強化検索メッセージに含まれている遅延情報により、その内部クロックを同期する。より詳細に説明すると、その内部クロックをGPSタイミングに同期させる目的で、WAGクライアント69は、DTCユニット66により、共通のフレーム境界基準時間を発生するために、最初に、WAGクライアント69が強化検索メッセージを受信した時間から片道の伝播遅延OWDを差し引くことにより、基地局62とWAGクライアント69との間の片道の伝播遅延を使用する。共通のフレーム境界基準時間は、基地局62からDTCユニット66への信号の送信と基地局62からWAGクライアント69への送信との間の共通でない遅延が考慮される基準時である。その後で、GPSタイミングを入手するために、共通のフレーム境界基準時間から校正時間Δtが差し引かれる(または加えられる)。 【0033】ステップ112は、DTCユニット66が、伝播遅延がほぼゼロまたは無になるように基地局62と無線で接続していて、基地局62と同じ場所に設置されていると仮定していることに留意されたい。従って、基地局62から、DTCユニット66およびWAGクライアント69に、送信された信号は、基地局チャネル素子と基地局のアンテナの設置点との間の送信遅延と同じ送信遅延を起こすことになる。しかし、DTCユニット66と基地局との間の接続が、有線インターフェースにより行われている場合、時間校正を行っている場合には、送信遅延を考慮にいれる必要がある。何故なら、基地局チャネル素子とDTCユニット66との間の送信遅延は、基地局チャネル素子と基地局アンテナ設置点(および/またはWAGクライアント69)との間の送信遅延と同じであると思われるからである。より詳細に説明すると、基地局チャネル素子とDTCユニット66との間の送信遅延は、考慮に入れる必要があり、基地局チャネル素子とアンテナ設置点との間の送信遅延も考慮に入れなければならない。さらに、遅延情報も、基地局チャネル素子から、基地局アンテナ設置点への送信の際の遅延に対応する送信遅延情報を含んでいなければならない。 【0034】ステップ114において、WAGクライアント69は、入手したGPSタイミングにより、強化検索メッセージに表示されているGPS信号の検索を開始する。例えば、DTCユニット66は、GPS時間tkが表示している検索窓の推定周波数fk(r)およびコード位相検索範囲Rkf(sect)内で、関連PRNコードPN−kを検索することによりGPS衛星63−kを検索する。 【0035】ステップ116においては、WAGクライアント69は、検出したGPS信号63−kを検出し、処理する。ステップ118においては、WAGクライアントは、検出したGPS信号を処理する際に、GPS時間tGPS-derivedを入手し、第二の校正時間Δt’を決定するために、上記GPS時間tGPS-derivedを、基地局62が送信した信号のフレーム境界と比較する。この場合、校正時間Δt’は、WAGクライアント69と基地局62との間の片道伝播遅延を考慮に入れてもよいし、入れなくてもよい。ステップ120においては、第二の校正時間Δt’が、基地局62に返送される。ステップ122においては、(他の、または同じWAGクライアント69に対して)、時間校正に対する他の要求が行われた場合には、第二の校正時間Δt’を使用することができる。その後で、他の校正時間Δt”が、第二の校正時間を受信しているWAGクライアントにより決定され、基地局62に返送される。 【0036】いくつかの実施形態を参照しながら、本発明を説明してきた。本発明は、他の方法でも実施することができること、また、本発明は、上記の実施形態に制限されないことを理解されたい。 【0037】例えば、ハンドオフ性能を改善する目的で、WCDMAシステムの基地局間の時間のズレを予測するために本発明を使用することができる。現在、WCDMAのいくつかの基地局でのシステム・タイミングは、±500マイクロ秒ズレても構わない。このことは、移動局がある局から他の局にハンドオフした場合には、(第一の基地局から移動局への距離、および第二の基地局から移動局への距離が、同じであると仮定した場合)、第二の基地局から信号を入手するために、移動局の検索窓の大きさは、±500マイクロ秒でなければならないことを意味する。時間校正Δt’を使用することにより、WCDMAシステムは、基地局から基地局へのシステム・タイミングの差に関するオフセット情報を入手する。それ故、第二の基地局から送信した信号からの検索窓を狭くするために、移動局の検索窓を形成するパラメータを改善することができる。従って、ハンドオフの遷移時間を短縮することができ、システムの性能が向上する。 【0038】他の例の場合には、従来からの移動局(すなわち、GPSを装備していない移動局)をカバーするために、非同期ネットワークでネットワークをベースとする地理的位置を発見するために本発明を使用することができる。システム・タイミングは、ダウンリンクによる移動局における、またはアップリンク信号を通しての複数の基地局における到着の時間差(TDOA)を記録するために使用される。複数の記録におけるシステム・タイミングは、GPSタイミングにより校正される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596092698 【氏名又は名称】ルーセント テクノロジーズ インコーポレーテッド
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| 【出願日】 |
平成12年11月10日(2000.11.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064447 【弁理士】 【氏名又は名称】岡部 正夫 (外11名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194443(P2001−194443A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−343097(P2000−343097) |
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