| 【発明の名称】 |
物体検知装置及びその動作確認装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】白井 稔人
【氏名】森貞 晃
【氏名】蓬原 弘一
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| 【要約】 |
【課題】不感距離によらず、指向性に応じて設置し得る物体検知装置を提供する。
【解決手段】送波器1は、検知区域7に向けてレーダ波を送出する。受波器3は、レーダ波の反射レーダ波を受信する。導波路5は、検知区域7に送出されたレーダ波の一部が入射され、入射されたレーダ波を通過させる。受信信号処理部6は、受波器3から供給される反射レーダ波の受波信号から検知区域7の内部における被検知物9の有無を検知するとともに、導波路5を通った検査用レーダ波の受波信号から検知系の動作正常を確認する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送波器と、導波路と、受波器と、受信信号処理部とを含む物体検知装置であって、前記送波器は、検知区域に向けてレーダ波を送出し、前記導波路は、一端側から検知区域に送出されたレーダ波の一部が入射され、入射された前記レーダ波を通過させるものであり、前記受波器は、前記レーダ波の反射レーダ波、及び、前記導波路を通ったレーダ波を受けるものであり、前記受信信号処理部は、前記受波器から供給される反射レーダ波の受波信号から前記検知区域内における被検知物の有無を検知するとともに、前記導波路を通った前記レーダ波の受波信号から検知系の動作正常を確認する物体検知装置。 【請求項2】 請求項1に記載された物体検知装置であって、前記導波路は、通過する前記レーダ波に対し、前記検知区域に向けて送出されたレーダ波による残響と区別できる程度の遅れ時間を与える物体検知装置。 【請求項3】 請求項1に記載された物体検知装置であって、前記導波路は、通過する前記レーダ波の速度を調節する手段を含む物体検知装置。 【請求項4】 請求項1に記載された物体検知装置であって、前記導波路は、通過する前記レーダ波の強度を調節する手段を含む物体検知装置。 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載された物体検知装置であって、前記送波器及び前記受波器は、1つの送受波器によって構成されており、前記導波路は、前記送受波器から送出されたレーダ波を一端側から入射させ、入射された前記レーダ波を、同一端から前記送受波器に向けて出射する物体検知装置。 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載された物体検知装置であって、前記導波路は、前記検知区域と非検知区域との境界付近において、前記レーダ波が入射される物体検知装置。 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載された物体検知装置であって、前記受信信号処理部は、前記レーダ波の送信時を基準にして、所定時間経過後に、前記導波路を通過したレーダ波に対応する信号が受信されたとき、機能正常と判定する物体検知装置。 【請求項8】 請求項1乃至6の何れかに記載された物体検知装置であって、前記受信信号処理部は、所定の送信方位で、前記導波路を通過したレーダ波に対応する信号が受信されたとき、機能正常と判定する物体検知装置。 【請求項9】 請求項1乃至8の何れかに記載された物体検知装置であって、前記受信信号処理部は、前記導波路を通過したレーダ波に対応する信号が所定以上の値を有するとき、機能正常と判定する物体検知装置。 【請求項10】 物体検知装置の動作正常を確認する装置であって、導波路と、受信信号処理部とを含んでおり、前記物体検知装置は、送波器により検知区域へレーダ波を送出し、反射レーダ波を受波器で受信したときに物体ありとする装置であり、前記導波路は、一端側から検知区域に送出されたレーダ波の一部が入射され、入射された前記レーダ波を通過させ、前記受波器に供給するものであり、前記受信信号処理部は、前記導波路を通り前記受波器によって受信された前記レーダ波の受波信号が供給され、前記受波信号を処理して、前記物体検知装置の動作正常を確認する動作確認装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、物体検知装置及びその正常動作を確認する動作確認装置に関する。更に詳しくは、レーダを用いた物体検知装置であって、物体検知系が正常に動作していることを確認し得る確認手段を有する物体検知装置に係る。本発明に係る物体検知装置は、自動車等の移動体に搭載するのに適しており、高度道路交通システム(ITS)にも適用が可能である。 【0002】 【従来の技術】障害物が検知される区域(検知区域)へレーダ波を送出し、反射レーダ波の受信で物体ありとする物体検知装置では、物体検知装置が検知区域を監視していることの確認が安全上必要とされる。従来、このような確認は、所定位置の検査用反射体からの反射レーダ波の受信あり確認により行われてきた。 【0003】例えば、交通制御用の超音波センサは、検知区域内での車両の存在/不在を検知すると共に、車両不在時に受信される路面からの反射レーダ波に基づき動作正常確認を行う。また、特願平9-305932号の「光バリア装置」では、光レーダセンサと、光ビームを空間内で走査する光ビーム走査手段とを備え、所定の走査角のときに予め設けられた検査用反射体からの反射光が受信されることを以て正常を確認する。これらは、いずれも、物体検知装置が空間内で固定されていること、即ち、検査用反射体と装置の位置関係が不変であることを前提としている。従って、物体検知装置を移動体に搭載したような場合には、移動に伴い検査用反射体と装置の相対位置(距離や角度)は刻々変化するので、反射レーダ波受信による正常確認手段として、上記手法に更なる処置を要する。 【0004】移動体に搭載した物体検知装置の検査手段としては、例えば特開平3-238384号公報に記載された超音波式監視装置が挙げられる。この先行技術では、超音波振動子の近傍の車両表面に反射物(基準反射物体)を取り付け、この反射物からの反射レーダ波の反射レベルが設定値以下になったときに異常と判断して異常信号を出力する制御手段を備えた検査構成を示している。具体的には、自動車のバンパーに超音波レーダセンサを取り付け、センサから所定距離離れたバンパー表面に基準反射物体を固定している。所定距離離して取り付ける理由は、基準反射物体からの反射レーダ波を、送信後の残響と区別して検出するためである。 【0005】上記特許公開公報には、送信時間0.2msのときに残響時間は約0.8msとなるので、反射物体とセンサを送信時間十残響時間で定まる不感距離である約15cm以上離して取付ける必要があると記載されている。 【0006】しかし、上記特許公開公報に記載された技術では、送信時間を長くしたり、あるいは検知区域を遠方まで拡げるために受信アンプをゲインアップする程に、送信時間と残響時間との和で定まる不感距離が伸びるので、センサと基準反射物体をさらに離して設置する必要がある。 【0007】しかも、その位置は、送信レーダ波が到達する範囲内にあらねばならない。例えば、車両のバンパー表面に物体検知装置と基準反射物体を並べて取り付ける場合、不感距離が伸びるほど両者を離して設置せざるを得ず、また、基準反射物体にレーダ波が届くようにレーダの指向性を定めなければならない。即ち、物体検知装置と基準反射物体とを、離して設置するほど、指向性を拡大せざるを得ない。このことは、上記特許公開公報に記載された手法では、不感距離と指向性を関連付けて物体検知装置を設計する必要が生じることを意味する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、不感距離によらず、指向性に応じて設置し得る動作確認装置、及び、この動作確認装置を有する物体検知装置を提供することである。 【0009】本発明のもう一つの課題は、残響の影響を、簡単、かつ、確実に解消し得る動作確認装置、及び、この動作確認装置を有する物体検知装置を提供することである。 【0010】本発明の更にもう一つの課題は、空間検知領域の範囲確認を、容易、かつ、確実に行うことができる動作確認装置、及び、この動作確認装置を有する物体検知装置を提供することである。 【0011】本発明の更にもう一つの課題は、送出されたレーダ波の強度確認を、容易、かつ、確実に行うことができる動作確認装置、及び、この動作確認装置を有する物体検知装置を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するため、本発明に係る物体検知装置は、その基本動作として、送波器により検知区域へレーダ波を送出し、反射レーダ波を受波器で受信したときに物体ありとする。本発明に係る物体検知装置の特徴は、導波路と、導波路を通った検査用レーダ波の処理を行う受信信号処理部とを含む点にある。前記導波路と、前記受信信号処理部は動作確認装置または手段を構成する。 【0013】前記導波路は、一端側から検知区域に送出されたレーダ波の一部が入射され、入射された前記レーダ波を通過させ、通過させたレーダ波を受波器に供給する。 【0014】前記受信信号処理部は、前記受波器から供給される反射レーダ波の受波信号から前記検知区域内における被検知物の有無を検知するとともに、前記導波路を通った前記レーダ波の受波信号から検知系の動作正常を確認する。 【0015】上記構成の物体検知装置によれば、導波路を通るレーダ波は、導波路を通る際の伝搬時間だけ遅れる。導波路における伝播遅れ時間は、例えば、導波路の長さを変えたり、または伝播速度を変えることにより、任意に設定できる。このため、残響の影響を、簡単、かつ、確実に解消し得る。従って、検査用レーダ波と区別するために、物体検知装置及び基準反射物体の空間的配置を配慮する必要がなくなる。 【0016】しかも、導波路の入射端は所定強度以上のレーダ波が到達する範囲内の任意の位置に設置できる。よって、不感距離によらず、指向性に応じて設置し得る動作確認用の手段を有する物体検知装置を実現することができる。 【0017】また、物体検知装置の正常動作確認において、検査用レーダ波の受信強度を確認すればよい。このため、残響の影響を、簡単、かつ、確実に解消し得る。 【0018】更に、導波路の入射端を、例えば、検知区域の端部に配置することにより、検知区域において、レーダ波の強度を直接的に確認することができる。 【0019】更に、導波路での減衰率などを調節することにより、入射強度と出射強度の比を設定できるので、送出されたレーダ波の強度確認を、容易、かつ、確実に行うことができる。 【0020】本発明の他の目的、構成及び利点については、実施例である添付図面を参照し、更に詳しく説明する。図は単なる例示に過ぎない。 【0021】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係る物体検知装置の概念を示す図である。図示された物体検知装置は、送波器と受波器が分離されているタイプヘの適用例を示す。図示された物体検知装置は、送波器1と、受波器3と、導波路5と、受信信号処理部6とを含む。送波器1は、検知区域7に向けてレーダ波を送出する。レーダ波は超音波、電磁波または光波等を含む。検知区域7は境界線Nの内側の領域として示されている。送波器1は送信部8によって励振される。 【0022】受波器3は、送波器1から分離して備えられ、レーダ波の反射レーダ波を受信する。送波器1から送出されたレーダ波は、障害物等の被検知物9によって反射され、その反射レーダ波が受波器3によって受けられる。 【0023】導波路5の入射端11は、所定強度以上のレーダ波が到達する範囲内の任意の位置に配置することができる。図示実施例では、導波路5の入射端11は検知区域7の内部に設けてある。送波器1から送信されたレーダ波は、検知区域7に送出されると共に、導波路5へも入射する。そして、導波路5を伝搬して出射端12から検査用レーダ波として出射される。出射端12は受波器3へ向けられている。これにより、受波器3は、検知区域7の内部に存在する障害物等の被検知物9からの反射レーダ波を受信すると共に、検査用レーダ波も受信することになる。 【0024】受信信号処理部6は、受波器3から供給される反射レーダ波の受波信号から検知区域7の内部における被検知物9の有無を検知するとともに、導波路5を通った検査用レーダ波の受波信号から検知系の動作正常を確認する。受信信号処理部6は、導波路5と共に、動作確認装置または手段を構成する。受波器3も動作確認装置または手段を構成する一部とみなすことができる。 【0025】受信信号処理部6における検査用レーダ波の受信時刻は、送波器1から入射端11への伝播時間、及び、出射端12から受波器3への伝播時間をとりあえず無視すれば、導波路5の内部を通る際の伝搬時間で概ね調節できる。伝搬時間Tは、導波路の長さをL、検査用レーダ波の伝搬速度をvとおくと、T=L/vで与えられる。従って、長さLや伝播速度vを選ぶことにより、受信時刻を任意に設定することができる。 【0026】伝播速度vは、導波路5の伝搬媒体を選ぶことで調節できる。例えば、超音波レーダセンサにおいて、伝搬速度である音速は、空気中では約330m/sであるのに対して、二硫化炭素中では約190m/s、ヘリウム中では約970m/sのように伝搬媒体により異なる。 【0027】導波路5の入射端11および出射端12を、音波を通過させ、気体を阻止する物体で封止し、適当な音速を持つ気体を、導波路5の内部に封入しておけば、導波路5内の伝搬速度は変わる。また、導波路5の伝搬媒体を金属とすれば、音速は空気中の10倍程度にもなる。 【0028】導波路5の一部分のみに、伝搬速度を変える部分を設けてもよい。このように、長さLの調節及び伝播媒体の選択により、導波路5を通る検査用レーダ波の伝搬時間を任意に設定できる。また、光(電磁波)をレーダ波として用いる形式の物体検知装置でも、同様の構成を採ることができることは明らかである。この場合も、導波路5の長さL、伝搬速度vについて、伝搬時間T=L/vとなる。速度は、媒質の屈折率に依存する。 【0029】更に、送信されたレーダ波と、受信された反射レーダ波との位相差から被検知物9までの距離を検出する方式の物体検知装置であってよい。この場合には、上述の伝搬時間Tを、位相差Rに置き換えて適用し得る。導波路5の長さをLとし、導波路5での波長をλとすると、位相差R=2πL/λ十φでほぼ与えられる。 【0030】従って、音波を用いた場合に特に問題となる、残響と検査用レーダ波とを区別するための不感距離を、空間的配置によって確保する必要は最早ない。導波路5の入射端11は送波器1から送信されたレーダ波を入射できる位置であれば何処でもよい。例えば、送波器1の直近でもよい。不感距離を配慮する必要はなく、検知装置の指向性に合わせて任意に設置できる。 【0031】検知区域7の内部の被検知物9からの反射レーダ波と、検査用レーダ波とは、互いに区別する必要があるので、受信時刻は、送信後の残響がなくなった直後や、検知区域7の端までの往復時間経過後が通常選ばれる。後述の検査用レーダ波受信に基づく正常確認のための回路構成で詳述する。 【0032】図2は検知区域の範囲確認を行う構成を示す図である。図2に示す実施例では、検知区域7の範囲確認をより明確に行うための、検知区域7と、導波路5の入射端11との配置関係を例示している。一点鎖線Nは正常時の検知区域7の範囲を画定する境界を示す。実際には、一点鎖線N示されるような明確な境界がある訳ではないが、説明の都合上、図示のような一点鎖線Nで境界を示した。 【0033】入射端11は、送波器1から送出されて、ほぼ境界N上を通過するレーダ波が入射されるように配置される。導波路5の出射端12から出射される検査用レーダ波は受波器3で受信され、その受信強度から検知区域7が正常な範囲を有することが検出される。 【0034】検知区域7が、例えば点線Mで示されるように縮小された場合、導波路5の入射端11に入射するレーダ波の強度が低下するので、受波器3で受信される検査用レーダ波の強度も低下し、検知区域7が正常範囲よりも縮小されていることが検出されることになる。 【0035】検査用レーダ波の強度は、送波器1から送信されたレーダ波の強度に比例しているので、導波路5の入射端11を、図1に示すように配置しても、検査用レーダ波の強度を調べることにより、検知区域7の範囲の正常/異常を検知することができる。但し、図2に示すような配置とすることにより、検知区域7の境界Nにおいて、レーダ波の強度を検知し、より直接的に、検知区域7の範囲の正常/異常を確認できる。 【0036】図3は検知区域7を確認するための別の例を示す。正常の検知区域7の境界Nが実線で示されており、図2の例と同様に、導波路5の入射端11は境界Nに丁度かかるような配置としてある。検知区域7が縮小して、点線Mのようになると、入射端11に入射するレーダ波の強度が低下するので、検知区域7が縮小したことが検知される。検知区域7の境界Nにおける部分Qは、超音波レーダセンサなどで見られるサイドローブを模擬している。サイドローブと検知区域7のそれぞれの送信されたレーダ波強度に相関があれば、たとえ図示と異なりサイドローブQが検知区域7に含まれていなくても、サイドローブでの送信されたレーダ波を検査用レーダ波として、導波路5に導入する配置でもよい。 【0037】ところで、被検知物9で反射され、受波器3で受信されるレーダ波の強度は、一般的には、送波器1から送信されたレーダ波の強度よりも格段に小さい。受波器3は、このような低強度の反射レーダ波を検出するためのしきい値を有する。一方、検査用レーダ波は、送波器1から送信されたレーダ波を伝搬させただけであるので、その強度は被検知物9から反射されたレーダ波強度よりも格段に大きいと看做すことができる。従って、前述のように検査用レーダ波の強度から検知区域7の異常を知るためには、異なる複数のしきい値を有して時刻により使い分ける必要が生じる。 【0038】図4はそのような手間を省くための一手法として、導波路5の一部、または全部に減衰部13を設けた例を示す。減衰部13は、レーダ波が通過するときに、レーダ波の強度を低下させる。減衰部13において、レーダ波の強度を低下させる手段としては、例えば、図の左方から右方へ伝搬するレーダ波の一部を反射するか、一部を吸収するか、または一部を別の物理量に変換するなどの手法が挙げられる。例えば、音波の場合であれば、共鳴器、弾性板吸音材料、多孔材料などである。 【0039】さらに、導波路5の一部もしくは全部において、伝搬するレーダ波の一部を外部に漏洩させる構成であってもよい。例えば、レーダ波を光波とし、導波路5に光ファイバを用いたとき、伝搬する光波を光ファイバの内面で全反射させずに、一部を外部へ漏洩させ、レーダ波の強度を低下させることができる。 【0040】レーダ波を電磁波とし、導波路5に同軸線を用いた場合には、同軸線として漏れ同軸線を用いることができる。また、誘電体線路や導波管などを用いて実現することもできる。入射端11および出射端12にアンテナを付ける場合が普通であるが、アンテナの能率によっても減衰量を調節できる。 【0041】図5は導波路の別の構成例を示している。図5に示す例では、検査用レーダ波を、一旦、導波路5の出射端15から反射物19へ送出し、反射物19で反射された検査用レーダ波を、再度、導波路5の入射端17へ入射して伝搬させる構成となっている。この場合は、反射物19の反射率を調整することにより、検査用レーダ波の強度を調整することができる。 【0042】図6は導波路の更に別の例を示す。図6に示すように、2つの導波路5、5の間に透過物21を配置し、透過物21の透過率を調整することにより、検査用レーダ波の強度を調整できる。 【0043】上記の反射物19や透過物21の介装位置は、上述した位置には限定されない。例えば、送出されたレーダ波を反射もしくは透過させて導波路5へ入射させる構成や、導波路5から出射された検査用レーダ波を反射もしくは透過させて受波器3へ伝搬させる構成であってもよい。 【0044】このように受波器3に入射される検査用レーダ波の強度を調節することにより、被検知物9の存在/不在の判定しきい値を用いて、検査用レーダ波の強度判定を行うことができる。即ち、検査用反射体の強度から検知区域7の異常を知るために別のしきい値を設ける必要がない。構成について、送波器と受波器とが合体された送受波器を用いた場合を説明する。 【0045】図7は送波器と受波器とが1ユニットに合体されている送受波器10を用いたときの導波路5の適用を例示している。導波路5の入射端11と出射端12は、いずれも送受波器10に向き合っている。導波路5の入射端11は所定強度以上のレーダ波が到達する範囲内の任意の位置に設置でき、導波路5の出射端12は送受波器10へ検査用レーダ波を伝搬するように配置される。導波路5の長さLと伝搬速度vから、入射端11から出射端12までの伝搬遅れ時間Tが定まる。従って、図7に示す実施例の場合も、不感距離によらず指向性に応じて設置でき、かつ、検査用レーダ波の受信遅れ時間を任意に設定することができる。また、図7に示すような配置であっても、図2〜6の適用が可能であることは明らかである。 【0046】図8は、送波器と受波器が1ユニットとして合体されている送受波器10への導波路5の別の適用を例示している。導波路5の一端は反射面13となっている。レーダ波は、導波路5の一端11より入射し、導波路5を伝搬して反射面13で反射され、逆方向に伝搬して導波路5の一端11より出射する。即ち、入射端と出射端は同一の一端11にある。入射から出射までの伝搬遅れ時間Tは、導波路5の長さをL、伝搬速度をvとすると、T=2L/vでほぼ与えられる。この配置であっても、図2〜6の適用が可能であることは明らかである。なお、反射面13の反射率を調整することによっても、検査用レーダ波の強度を調節することができる。 【0047】図9は、送信レーダ波の方位を刻々変化させて、検知区域7内を走査し、被検知物9を検知する物体検知装置への導波路5の適用を例示する。図示例では、送波器1が送出したレーダ波を、スキャンミラー23(ガルバノミラー)で反射させて、検知空間7の内部を走査し、検知区域7の内部に存在する被検知物9からの反射レーダ波を、受波器3で受信して、被検知物9を検知する。スキャンミラー23は回転軸25を持ち、矢印MZ1またはMZ2の方向に回転駆動される。この様な物体検知装置は、例えば、特願平9−305932号などで示されている。 【0048】導波路5の入射端11は、所定強度以上のレーダ波が到達する範囲内の任意の位置に設置でき、導波路5の出射端12は受波器3へ検査用レーダ波を伝搬するように配置される。この配置であっても、図2、図3の適用は可能であることは明らかである。特に、入射端11を所定強度以上のレーダ波が到達する範囲端に配置すれば、走査範囲の正常確認を行うことができる。即ち、走査範囲が狭くなると、入射端11にレーダ波が到達しなくなったり、あるいは、強度が低下する。これを検知することにより、検知区域7が縮小していることを検知することができる。また、不感距離によらず指向性に応じて設置でき、かつ、検査用レーダ波の受信遅れ時間を任意に設定することができる。 【0049】図10は、フェーズド・アレイ・レーダ装置への導波路5の適用を例示している。複数個nの送波器110〜1n0のそれぞれのレーダ波の位相をずらすことにより、所望の方位ヘレーダ波を送出する。この装置へも、図9と同様に導波路5を適用できる。 【0050】図11は、走査型構成であって、送波器1から送信されたレーダ波と受波器3への被検知物9からの反射レーダ波が、ほぼ同一の経路を通る構成の物体検知装置への適用を例示する。導波路5の入射端11は所定強度以上のレーダ波が到達する範囲内の任意の位置に設置でき、導波路5の出射端12は受波器3へ検査用レーダ波をへ伝搬するように配置される。この実施例の場合も、不感距離によらず指向性に応じて設置でき、かつ、検査用レーダ波の受信遅れ時間を任意に設定することができる。 【0051】図12は、走査型構成であって、送波器1から送信されたレーダ波と受波器3への被検知物9からの反射レーダ波がほぼ同一の経路を通る構成の物体検知装置への適用を例示する。図5と同様に、導波路5の一端を反射面として、もう一端を入射端11及び出射端12とする。この実施例の場合も、不感距離によらず指向性に応じて設置でき、かつ、検査用レーダ波の受信遅れ時間を任意に設定することができる。 【0052】導波路5は上述の説明図では、いわゆるホーンの外側に設けて示したが、必ずしもその構成に限定されない。例えば、図13で示すように、ホーン27の内部に端部11を設置することも可能である。また、図14に示すように、ホーン27の一部に、入射端11を設け、入射端11に導波路5を連続させる構造を採ることもできる。図13、14において、参照符号29はトランスジューサを示す。 【0053】導波路5の固定方法としては、内部を伝搬する検査用レーダ波を妨害しない方法が採られる。例えば、レーダ波が超音波である場合に、導波路5として、中空管を用い、超音波漏洩が無視できるようにすれば、固定方法は比較的自由である。一方、中実管を用いるなどで表面からの超音波漏洩が無視できないならぱ、音響的絶縁体(超音波では例えばコルク)を介して固定すればよい。 【0054】図15、16の例では、開放された空間を導波路5として用いる例を示している。これらの例は、導波路5は必ずしも閉鎖されてなくてもよいことを教示している。図15の例では、送波器1から送出されたレーダ波の一部を、反射体31で反射させ、空間導波路5を通って受波器3の位置する方向に伝播させる。空間導波路5を通った検査用レーダ波は、反射体33で反射され、受波器3に入射される。 【0055】図16の例では、送受波器10から送出されたレーダ波の一部を、検査用レーダ波として、反射体31で反射させ、空間導波路5を通って反射体35に導く。検査用レーダ波は反射体35によって逆方向に反射され、空間導波路5を逆方向に通り、反射体31によって送受波器10に入射される。 【0056】図17は本発明に係る物体検知装置の構成例を示すブロック図である。図示された物体検知装置は、送波器1と、受波器3と、受信信号処理部6と、送信部8とを含んでいる。 【0057】送信部8は、送信回路37と、タイミング信号発生回路38とを含む。送信回路37は、タイミング信号発生回路38からの信号S1を受信して送信信号を生成し、その信号に基づき送波器1から送信されたレーダ波が空間へ送出される。 【0058】受信信号処理部6は、受信回路39と、動作確認判定回路40とを含む。受信回路39は、受波器3から供給される信号に基づき受信ありを表す信号R1を生成する。 【0059】動作確認判定回路40は、不存在判定回路41と、確認回路43と、論理積演算回路45とを含んでいる。不存在判定回路41は、少なくとも、送信の時刻を示す信号S1と受信ありを表す信号R1とを受信し、送信後の所定期間内の反射レーダ波の有無から被検知物9の有無を判定する。被検知物9なしのときには、論理値1の信号Abを生成し、被検知物9ありのときには論理値0の信号Abを生成する。 【0060】確認回路43は、送信の時刻を示す信号と反射レーダ波に基づき生成される受信ありを示す信号R1を少なくとも受信し、送信時刻と検査用レーダ波の受信時刻を比較し、両時刻の差が所定範囲内であるときに正常として、論理値1の信号Zを生成し、所定範囲外であるときに異常として論理値0の信号Zを生成する。 【0061】論理積演算回路45は、不存在判定回路41から出力される信号Abと、確認回路43から出力される信号Zの論理積演算を行い、論理積演算の結果として、信号Yを出力する。信号Yは、正常が確認されていて、被検知物9が不在のときに論理値1となる。 【0062】図18は確認回路43の具体的な回路構成を示す電気回路である。点線大枠で表示された確認回路43は、時間窓回路51と、一致確認回路53と、記憶回路55とを含む。タイミング信号発生回路38は、所定周期毎に、論理値1の信号S1を生成する。信号S1は送信回路37へ伝達されており、信号S1が論理値1のとき、送波器1は送信されたレーダ波を所定期間送出する。 【0063】受波器3で所定強度以上の反射レーダ波が受信されると、その期間、論理値1の信号R1が生成される。受信されていないときには、信号R1は論理値0となる。 【0064】送信時刻を示す信号S10は確認回路43へも入力される。ただし、信号S10は、ここでは信号S1の反転信号とする。以下の説明では被検知物9からの反射レーダ波並びに検査用レーダ波に対して受波器3は同一のしきい値で強度を判定するとして述べているが、両者を異なるしきい値で強度判定することもあり得る。 【0065】時間窓回路51は、送信時刻を示す信号S10を受信し、信号S10が論理値1になってから、所定時間後に、所定期間の間、論理値1の信号S2を生成する。 【0066】図示された時間窓回路51は、オン・ディレー回路57と、パルス生成回路59とを含んでいる。オン・ディレー回路57の出力側に付加されたダイオード表示は整流回路を示している。論理値1の信号S10が時間窓回路51のオン・ディレー回路57へ入力される。オン・ディレー回路57はオン・ディレー時間τ1を有しており、信号S10の論理値1の状態が、オン・ディレー時間τ1以上継続した時点から、信号S10が論理値0になるまでの間、論理値1の信号Sa1を生成する。信号Sa1はパルス生成回路59へ入力される。 【0067】パルス生成回路59は、論理値1の信号Sa1を受信してから所定期間、論理値1の信号S2を生成する。図示されたパルス生成回路59は、発光ダイオードD12及びフォトトランジスタQ11の組み合わせよりなるフォトカプラと、レベル検定回路61とを含んでいる。発光ダイオードD12には抵抗R11が接続されており、フォトトランジスタQ11のエミッタには抵抗R12が接続されている。フォトトランジスタQ11のエミッタと、抵抗R12との接続点は、コンデンサC12を介して、レベル検定回路61の入力端に導かれている。レベル検定回路61の入力端には、電源電圧Vccが、ダイオードD13を介して供給される。 【0068】時間窓回路51から出力される信号S2は、信号R1と共に、一致確認回路53内の論理積回路65へ入力される。論理積回路65の出力S3は、S2とR1が同時に論理値1をとらなければ、論理値1になることはない。信号S2が論理値1となる時刻は、正常時に検査用レーダ波が受信される時刻であるように、オン・ディレー時間τ1やパルス発生期間は予め設定されている。従って、検査用レーダ波が受信されるべき時刻に受信されれば、論理値1の信号S3が生成され、受信されなければ、信号S3は論理値Oになる。 【0069】図示実施例では、一致確認回路53は、コンデンサC13と、ダイオードD14とを含み、信号R1は、コンデンサC13を介して、論理積回路65の入力端の一方に供給される。論理積回路65の入力端の一方には、電源電圧Vccが、ダイオードD14を介して供給される。 【0070】信号S3は、記憶回路55の自己保持回路67のトリガ信号Tとして伝達される。自己保持回路67のホールド信号Hとしては、信号S10が入力される。ホールド信号Hは、レーダ波の送信後から、次のレーダ波の送信時刻まで、論理値1になる。そして、送信後から所定期間後に正常であれば、信号S3が論理値1となるので、トリガ信号Tは論理値1になる。その時点からホールド信号Hが論理値1を継続している間、論理値1の信号Sc1が生成される。信号Sc1はオフ・ディレー回路69へ入力される。 【0071】オフ・ディレー回路69は、論理値1の信号Sc1が入力されたとき、論理値1の信号Zを生成し、信号Sc1が論理値Oになっても、所定のオフ・ディレー時間η1の間は、信号Zを論理値1の状態に保つ。信号Sc1が論理値0である状態がオフ・ディレー時間η1を越えて継続すると、信号Zは論理値Oになる。 【0072】従って、検査用レーダ波が受信されないなどで所定時刻に、論理値1の信号R1が生成されない場合、信号S3は論理値1とならないので、ホールド信号Hに論理値1になっても、論理値1の信号Sc1は生成されない。オフ・ディレー時間η1は、オン・ディレー時間τ1よりも長く設定されるので、正常であれば、論理値1の信号Z1が継続して生成されるが、信号S10が論理値0となる周期よりも短く設定されるので、論理値1の信号Sc1が一度でも正常に生成されないと、論理値0の信号Zが生じて異常が通報される。 【0073】図18において、オフ・ディレー回路69は、ダイオードD15と、コンデンサC14と、レベル検定回路71とを含む。自己保持回路67から出力される信号Sc1は、ダイオードD15を通して、レベル検定回路71に供給される。レベル検定回路71の入力端には、他端が電源Vccに接続されたコンデンサC14が接続される。参照符号49、63は、インターフェース回路を示す。インターフェース回路49、63はコンデンサC11、C13及びダイオードD11、D14を有する。 【0074】図19は本発明に係る物体検知装置の別の実施例を示すブロック図である。図において、図17に現れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付してある。図示された物体検知装置は、特徴部分として、走査回路73と、スキャンミラー23とを含み、レーダ波は検知区域7内を走査するように送出され、被検知物9からの反射レーダ波の受信に基づき被検知物9を検知する。 【0075】走査回路73はレーダ波を空間内へ走査するように送出させる。受波器3は反射レーダ波を受信して電気信号に変換し、受信回路39へ供給する。受信回路39はその信号に基づき受信ありを表す信号R1を生成する。 【0076】不存在判定回路41は、送信の方位を示す信号S1と、受信ありを表す信号R1とを少なくとも受信し、所定方位内の反射レーダ波の有無から被検知物9の有無を判定する。被検知物9なしのときには、論理値1の信号Abを生成し、被検知物9ありのときには論理値0の信号Abを生成する。なお、同図においては、J方向が所定方位に相当する。 【0077】確認回路43は、レーダ波の送出方位を示す信号と反射レーダ波に基づき生成される受信ありを示す信号を少なくとも受信し、送出方位と検査用レーダ波の受信有無を比較し、所定方位内で受信ありを正常として、論理値1の信号Zを生成する。また、受信なしを異常として、論理値0の信号Zを生成する。 【0078】論理積演算回路45は、信号Abと信号Zとの論理積を演算し、その演算の結果として、信号Yを出力する。正常が確認されていて、かつ、被検知物9が不在のときに、信号Yは論理値1となる。 【0079】図20は図19に示した物体検知装置において採用し得る確認回路43の具体的な電気回路である。図示された確認回路43は、方位信号発生回路75と、一致確認回路77と、記憶回路79とを含む。方位信号発生回路75は、方位を示す信号S1から検査用レーダ波が受信されるべき方位であることを示す信号S2を生成する。 【0080】走査回路73は、所定周期毎に、論理値0の信号S1を生成する。信号S1はスキャンミラー23へ伝達されており、信号S1が論理値0のとき、スキャンミラー23は特定の方位に向くとする。所定強度以上の反射レーダ波が、受波器3によって受信されると、受信回路39では、その期間、論理値1の信号R1が生成される。所定強度以上の反射レーダ波が受信されていないときには、信号R1は論理値Oとなる。 【0081】方位信号発生回路75は、信号S1を受信して、検査用レーダ波が受信される方位をスキャンミラー23が向いているときに、論理値1の信号S2を生成する。ここでは、スキャンミラー23の駆動周波数は定まっており、信号S1が論理値1となってから所定時間後に、検査用レーダ波が受信される方位をスキャンミラー23が向くとする。具体的には、図9で示される時間窓回路51を用いることができる。オン・ディレー時間τ1とパルス生成期間を調整することで、所定期間、論理値1の信号S2を生成することができる。 【0082】信号S2は、信号R1と共に一致確認回路77へ入力される。一致確認回路77は、インバータ回路85と、論理和回路87と、レベル検定回路89とを含んでいる。 【0083】インバータ回路85は、発光ダイオードD22とフォトトランジスタQ21とより構成されるフォトカプラを含んでいる。発光ダイオードD22に対しては、方位信号発生回路75から出力される信号S2が、抵抗R21を介して供給される。フォトトランジスタQ21のコレクタには、コンデンサC22の一端が接続されており、コンデンサC22の他端から、信号S2の反転信号S20を出力する。フォトトランジスタQ21のコレクタには抵抗R22を通して、動作電源Vccが供給される。コンデンサC22の他端には、ダイオードD23を通して、動作電源Vccが供給される。 【0084】論理和回路87は、ダイオードD25のカソードと、ダイオードD26のカソードとを接続したワイヤード.オアとして構成されている。論理和回路87には一致確認回路77を構成するインバータ85から出力される反転信号S20と、受信回路39から出力される信号R1が入力される。検知系の動作が正常であれば、信号S2及び信号R1は、ほぼ同時に論理値1または論理値Oになる。従って、正常であれば、信号S20と信号R1は相補的に変化する。即ち、正常時には(S20、R1)=(1、O)または(O、1)となるので、信号S20と信号R1の論理和は常時論理値1になる。 【0085】レベル検定回路89は、少なくとも、論理和回路87の論理値1と論理値Oの出力を区別する下限しきい値を有する。論理和回路87の出力が論理値1であるときに、論理値1の信号S3を出力する。もし検査用レーダ波が受信されるべき方位で受信されないときには、信号S20及び信号R1は論理値0となるから、レベル検定回路89から出力される信号S3は論理値0になる。 【0086】記憶回路79は、信号S3を受信し、信号S3が論理値1のとき、論理値1の信号Zを生成する。記憶回路79はオフ・ディレー時間η2を有しており、信号S3が論理値Oとなっても、オフ・ディレー時間η2が経過するまでは、論理値1の信号Zを生成し続ける。オフ・ディレー時間η2は、信号S20と信号R1の多少の時間的誤差を許容するために設けられている。論理値0の信号S3がオフ・ディレー時間η2を越えて継続すると、信号Zは論理値0になる。従って、検査用レーダ波が受信されないなどで所定時刻に、論理値1の信号R1が生成されない場合、信号S3は論理値Oになるが、オフ・ディレー時間η1は信号S3が論理値0となる期間よりも短く設定されるので、論理値0の信号Zが生じて異常が通報される。 【0087】図示はされていないが、図10で示されるようなフェーズド・アレイ・レーダ装置でも、レーダ波の送出方位を示す信号を、信号S1として確認回路43へ入力すれば、同様に物体検知性能を確認することができる。 【0088】図21は本発明に係る物体検知装置の更に別の実施例を示すブロック図である。図において、先に示された図面に現れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付してある。図示された物体検知装置は、送波器1は光波を送出するレーザダイオードで構成されている。受波器3は光波を受け、電気信号に変換する受光素子を含んでいる。レーザダイオードで構成された送波器1は、送信部8によって駆動される。導波路5は一端側から検知区域7に送出された光波であるレーダ波の一部が入射され、入射されたレーダ波を通過させる。導波路5を通過した検査用レーダ波は、受光素子でなる受波器3に供給される。 【0089】スキャンミラー23としては、特開平7−218857等で公知の半導体ガルバノミラーを用いることができる。スキャンミラー23は駆動回路91によって、回転軸25を中心にして、矢印MZ1、MZ2の方向に回転操作される。スキャンミラー23の回転変移は、回転変移検出手段93によって検出される。特開平7−218857において、可動板の変位角の検出を目的として、2個の検出コイルが設けられている。この検出コイルは、可動板に設けられた平面コイルと電磁結合が可能であるように配置される。可動板の変位により、平面コイルと2個の検出コイルそれぞれとの相互インダクタンスが変化する。 【0090】回転変移検出手段93はコイルを示す。回転変移検出回路95は、例えば、この相互インダクタンスに基づいて出力される電圧信号により、変動板の変位角を検出する。その出力信号を、方位を示す信号として受信信号処理部6に供給する。受信信号処理部6の構成、及び、機能につては、既に説明したので、ここでは省略する。この実施例の場合も、先に述べた実施例と同様の作用効果を奏する。 【0091】図18、20で用いられるレベル検定回路及び論理積回路をフェールセーフ要素として構成する場合は、米国特許第5、345、138号明細書、同4、661、880号明細書、同5、027、114号明細書等で開示されているフェールセーフ・ウィンドウ・コンパレータ/ANDゲートを用いることができる。また、回路とその動作およびフエールセーフ特性に関しては、電気学会論文誌(Trans.IEE of Japan)Vo1、109-c、No.9、Sep.1989(窓特性を持つフェールセーフ論理素子使ったインタロックシステムの一構成法)に開示されており、また、”App1ication of Window Comparator to Majority Operation" Proc.of 19th International Symp.on Mu1tip1e-Va1ued Logic、IEEE Computer Society(May 1989)等の文献にも記載されている。また、オン・ディレー回路としては、国際公開WO94/23303号公報、国際公開W094/23496号公報、特公平1-23006号公報、特開平7-22932号公報、特開平9-162714号公報等で公知のフエールセーフなオン・ディレー回路を用いることができる。自己保持回路には、国際公開WO94/23303号公報、国際公開WO94/23496号公報等で公知のフェールセーフな回路を用いることができる。また、整流回路のフェールセーフ性は例えば国際公開WO93/23772号公報などで詳述されている。この様なフェールセーフ要素類を用いることで、送受信の誤りをフエールセーフに検知できる安全性の高い確認回路を構成できる。 【0092】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。 (a)不感距離によらず、指向性に応じて設置し得る動作確認装置、及び、この動作確認装置を有する物体検知装置を提供することができる。 (b)残響の影響を、簡単、かつ、確実に解消し得る動作確認装置、及び、この動作確認装置を有する物体検知装置を提供することができる。 (c)空間検知領域の範囲確認を、容易、かつ、確実に行うことができる動作確認装置、及び、この動作確認装置を有する物体検知装置を提供することができる。 (d)送出されたレーダ波の強度確認を、容易、かつ、確実に行うことができる動作確認装置、及び、この動作確認装置を有する物体検知装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004651 【氏名又は名称】日本信号株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月30日(1999.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081606 【弁理士】 【氏名又は名称】阿部 美次郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−13238(P2001−13238A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−186999 |
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