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【発明の名称】 二輪車両位置検出装置
【発明者】 【氏名】神田 実

【氏名】小林 浩治

【氏名】三澤 篤志

【要約】 【課題】盗難にあって転倒放置されても、現在の位置を検出しやすくする。

【解決手段】二輪車両10に搭載されGPS受信処理を行ない、二輪車両10の位置に関する情報を携帯電話の通信回線あるいはPHSの通信回線を利用して管理センター20に通知する二輪車両位置検出装置30において、二輪車両10の傾倒にかかわらずGPSアンテナ面31を水平面にたもつよう、GPSアンテナ面31を可動に支持するようにして、取り付けられた二輪車両10が盗難にあって転倒放置されても、現在の位置を検出しやすい二輪車両位置検出装置30を提供するようにした。さらに、GPSアンテナ面31の回転中心となる回転軸Cを、二輪車両10の前後方向に一致させるよう配置したため、GPSアンテナ31は回転軸Cを中心に回転することができ、常にGPSアンテナ31が上方を向くようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 二輪車両に搭載されGPS受信処理を行ない、前記二輪車両の位置に関する情報を携帯電話の通信回線あるいはPHSの通信回線を利用して管理センターに通知する二輪車両位置検出装置において、前記二輪車両の傾倒にかかわらずGPSアンテナ面を水平面にたもつよう、GPSアンテナ面を可動に支持することを特徴とする二輪車両位置検出装置。
【請求項2】 前記GPSアンテナ面の回転中心となる回転軸を、二輪車両の前後方向に一致させるよう配置されたことを特徴とする請求項1記載の二輪車両位置検出装置。
【請求項3】 前記GPSアンテナ面に対して、PHS通信用のアンテナを、垂直になるよう設けたことを特徴とする請求項1または2記載の二輪車両位置検出装置。
【請求項4】 前記GPSアンテナ面に対して、携帯電話通信用のアンテナを、垂直になるよう設けたことを特徴とする請求項1または2記載の二輪車両位置検出装置。
【請求項5】 少なくとも前記GPSアンテナ面を内包するカバーを、電波の透過性の良好な樹脂材で形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の二輪車両位置検出装置。
【請求項6】 二輪車両のライト近傍に配置され前記ライトと電源を共用したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の二輪車両位置検出装置。
【請求項7】 外部からの指示入力により起動すると報知音を周囲に発する報知音発生手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の二輪車両位置検出装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盗難にあった二輪車両の現在位置をGPSを利用して検出する二輪車両位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車や原動機付き二輪車に代表される二輪車両には、盗難防止策として、勝手に車輪を回そうとすると警報音を発する機能や、駐輪状態にサドルをはねあげて乗りにくい状態になる機能など、さまざまな機能が備えられていた。
【0003】しかし、このような盗難防止機能をかいくぐられて盗難にあった後には、該盗難二輪車両を発見するために、専用の発見用システムが入用であった。このような発見用システムの一例を図4に示す。図4は、GPS(Global PositioningSystem)とPHS(Personal Handy-phone System )とを流用して所望の盗難二輪車両を探し出す発見用システムをあらわしている。二輪車両10が盗難にあったあとでも、二輪車両10の持ち主が二輪車両盗難管理センター20へ届け出ると、二輪車両盗難管理センター20からの遠隔操作によって、二輪車両位置検出装置30が、二輪車両10の現在位置の検出を開始する。
【0004】二輪車両位置検出装置30は、二輪車両10に搭載されるものであって、GPSアンテナ31でGPS衛星40、40、・・からのGPS電波を受信し、その結果得た現在位置情報を、PHSを利用して、すなわちPHS通信用のアンテナ32から現在位置情報を発して、地上のPHS基地局50へ通報する。PHS基地局50に届いた二輪車両10の現在位置情報は、公衆回線Tを経由して二輪車両盗難管理センター20に集約される。このように、二輪車両位置検出装置30は、二輪車両10に搭載されGPS受信処理を行ない、盗難された二輪車両10の位置に関する情報を、PHSの通信回線32、50、Tを利用して、管理センターたる二輪車両盗難管理センター20に通知することができる装置なのである。このような装置でPHSの通信回線32、50、Tを使わずとも携帯電話の通信回線を都合に応じて使いわけることも、容易に想到しうる。なお、二輪車両10の現在位置をGPSを利用して探すものに限っては、特開平7−255874号公報にも一部のみではあるが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のような従来の二輪車両位置検出装置30では、GPSアンテナ31のGPSアンテナ面は向きが固定であり、しかも、盗難された二輪車両10が、スタンドをかけて立てた状態で放置されるとは限らず、乱暴に横倒しで放置される場合もあるので、そのような横倒しの状態ではGPSアンテナ31のGPSアンテナ面は向きが水平ではないためGPS電波の受信が困難となるという問題点があった。
【0006】本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、盗難にあって転倒放置されても、現在の位置を検出しやすい二輪車両位置検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の二輪車両位置検出装置にあっては、二輪車両に搭載されGPS受信処理を行ない、二輪車両の位置に関する情報を携帯電話の通信回線あるいはPHSの通信回線を利用して管理センターに通知する二輪車両位置検出装置において、二輪車両の傾倒にかかわらずGPSアンテナ面を水平面にたもつよう、GPSアンテナ面を可動に支持することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の二輪車両位置検出装置にあっては、請求項1記載の二輪車両位置検出装置において、GPSアンテナ面の回転中心となる回転軸を、二輪車両の前後方向に一致させるよう配置されたことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の二輪車両位置検出装置にあっては、請求項1または2記載の二輪車両位置検出装置において、GPSアンテナ面に対して、PHS通信用のアンテナを、垂直になるよう設けたことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の二輪車両位置検出装置にあっては、請求項1または2記載の二輪車両位置検出装置において、GPSアンテナ面に対して、携帯電話通信用のアンテナを、垂直になるよう設けたことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の二輪車両位置検出装置にあっては、請求項1乃至4のいずれかに記載の二輪車両位置検出装置において、少なくともGPSアンテナ面を内包するカバーを、電波の透過性の良好な樹脂材で形成したことを特徴とする。
【0012】請求項6記載の二輪車両位置検出装置にあっては、請求項1乃至5のいずれかに記載の二輪車両位置検出装置において、二輪車両のライト近傍に配置されライトと電源を共用したことを特徴とする。
【0013】請求項7記載の二輪車両位置検出装置にあっては、請求項1乃至6のいずれかに記載の二輪車両位置検出装置において、外部からの指示入力により起動すると報知音を周囲に発する報知音発生手段を設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る二輪車両位置検出装置の一実施の形態を図1乃至図3に基づいて説明する。図1は二輪車両位置検出装置の透視斜視図である。図2は二輪車両位置検出装置のブロック図である。図3は二輪車両の斜視図であって、二輪車両への二輪車両位置検出装置の取り付け位置の例を示す図である。
【0015】図1、図2に示すように、二輪車両位置検出装置30は、GPSアンテナ31と、PHS通信用のアンテナ32と、カバー33とを備えて構成され、二輪車両10に備えられてなる。GPSアンテナ31は、回路基板34の片面に設けられている。回路基板34は、図2に示すように、GPS受信回路部35と、変復調回路部36と、CPU37と、メモリ38と、PHS送受信回路部39とを備えている。さらに、回路基板34は、図1に示すように、GPSアンテナ31のアンテナ面に対して、PHS通信用のアンテナ32を、常時垂直になるよう設けられている。回路基板34の端部には、図1に示すように、回転軸Cが形成されている。回路基板34は、内部空間が円筒形に空いたカバー33のなかに納められ、回転軸Cを回転の中心として回転する。カバー33は、蓋33aと嵌め合わされて内部で回路基板34を回転自在に保持する。カバー33は、GPS電波やPHS電波など電波の透過性の良好な樹脂材で、形成してある。
【0016】回路基板34は、GPSアンテナ31の設けられていない側の片面のほうを、GPSアンテナ31の設けられた側の片面よりも、重くなるようにつくられている。つまり、回路基板34は、カバー33のなかで回転軸Cを中心に回転する際に、GPSアンテナ31の設けられていない側の片面が常に下に向くよう、つくられているのである。
【0017】GPS受信回路部35は、GPSアンテナ31で受けたGPS電波を電気信号に変換し、変復調回路部36に送る。変復調回路部36は、GPS受信回路部35から受けた電気信号を復調して復調信号とし、CPU37に送る。CPU37は、変復調回路部36から受けた復調信号を基にして、演算を行ない、現在の二輪車両位置検出装置30の緯度、経度などの位置情報を、算出し、必要に応じてメモリ38に記憶する。CPU37は、得た位置情報を、変復調回路部36に変調させた後PHS送受信回路部39にPHS通信で送信させるのである。
【0018】このような二輪車両位置検出装置30は、図3に示すように、回転軸Cを、二輪車両10の前後方向に一致させるよう、しかもサドルなどの座席のなかに配置されている。一般に、自転車や原動機付き二輪車などの二輪車両10は、盗難にあうと、スタンドを立てて通常の立位で放置されるか、または倒された状態で乗り捨てられてあるはずである。スタンドを立てて放置されている場合には、サドルなどの座席は、二輪車両10を構成するパーツのなかでは、比較的高い位置にある。故に、二輪車両位置検出装置30は、二輪車両10の他のパーツの陰に隠れることが少ないためGPS受信には有利である。
【0019】二輪車両10が倒された状態で乗り捨てられてある場合には、坂道でも無い限り、二輪車両10の前後方向を結ぶ方向を中心軸にして、倒れているはずである。故に、この状態では、GPSアンテナ31は回転軸Cを中心に回転することができ、常にGPSアンテナ31が上方を向くようになるのである。
【0020】また、二輪車両位置検出装置30は、図3の符号11に示すライト11など、二輪車両10のライト11の近傍に配置され、しかもライト11と電源を共用するようにしてもよい。このようにすれば、二輪車両位置検出装置30がライト11の近傍に配置されているので、二輪車両位置検出装置30に電源を供給するための電源線を、もともと使用されていたライト11用電源供給配線と兼用でき、二輪車両10の配線を増やさずに済む。
【0021】さらに、図示はしないが、報知音発生手段を設けてもよい。この報知音発生手段は、外部からの指示入力により起動すると報知音を周囲に発するもので、二輪車両10の持ち主が二輪車両盗難管理センターへ盗難や紛失の届け出をすると、二輪車両盗難管理センターからの遠隔操作によって、鳴動を開始するものである。周囲にいる人は、この鳴動音を聞いて、盗難車であることを知ることができるのである。
【0022】以上に説明した二輪車両位置検出装置30は、従来の技術の段で説明した従来例と同様に(図4を再度参照)、二輪車両10の持ち主が二輪車両盗難管理センター20へ盗難や紛失の届け出をすると、二輪車両盗難管理センター20からの遠隔操作によって、二輪車両位置検出装置30が、二輪車両10の現在位置の検出を開始する。すなわち、二輪車両位置検出装置30は、二輪車両10に搭載され、GPSアンテナ31でGPS衛星40、40、・・からのGPS電波を受信し、その結果得た現在位置情報を、PHSを利用して、すなわちPHS通信用のアンテナ32から現在位置情報を発して、地上のPHS基地局50へ通報する。PHS基地局50に届いた二輪車両10の現在位置情報は、公衆回線Tを経由して二輪車両盗難管理センター20に集約される。このように、二輪車両位置検出装置30は、二輪車両10に搭載されGPS受信処理を行ない、盗難された二輪車両10の位置に関する情報を、PHSの通信回線32、50、Tを利用して、管理センターたる二輪車両盗難管理センター20に通知することができる装置なのである。このような装置でPHSの通信回線32、50、Tを使わずとも携帯電話の通信回線を都合に応じて使いわけることも、容易に想到しうる。携帯電話の通信回線を使う場合には、PHS通信用のアンテナ32のかわりに、携帯電話通信用のアンテナを、PHS通信用のアンテナ32同様にGPSアンテナ31のアンテナ面に対して常時垂直になるよう設けておく必要がある。
【0023】従って、二輪車両10に搭載されGPS受信処理を行ない、二輪車両10の位置に関する情報を携帯電話の通信回線あるいはPHSの通信回線を利用して管理センター20に通知する二輪車両位置検出装置30において、二輪車両10の傾倒にかかわらずGPSアンテナ面31を水平面にたもつよう、GPSアンテナ面31を可動に支持したため、取り付けられた二輪車両10が盗難にあって転倒放置されても、現在の位置を検出しやすい二輪車両位置検出装置30を提供できる。さらに、GPSアンテナ面31の回転中心となる回転軸Cを、二輪車両10の前後方向に一致させるよう配置したため、GPSアンテナ31は回転軸Cを中心に回転することができ、常にGPSアンテナ31が上方を向くようになるのである。
【0024】また、GPSアンテナ面31に対して、携帯電話通信用のアンテナやPHS通信用のアンテナ32を、垂直になるよう設けたため、携帯電話通信用のアンテナやPHS通信用のアンテナ32が常時鉛直に近い状態に位置し、従って二輪車両10の傾倒にかかわらず垂直偏波に近い状態で送受信できる。
【0025】また、少なくともGPSアンテナ面31を内包するカバー33を、電波の透過性の良好な樹脂材で形成したので、GPS、PHS、携帯電話、の各電波の通過を極力妨げないので、良好な送受信が期待できる。
【0026】二輪車両10のライト11近傍に配置されライト11と電源を共用したので、二輪車両位置検出装置30に電源を供給するための電源線を、もともと使用されていたライト11用電源供給配線と兼用でき、二輪車両10の配線を増やさずに済む。
【0027】また、外部からの指示入力により起動すると報知音を周囲に発する報知音発生手段を設ければ、二輪車両10の持ち主が二輪車両盗難管理センターへ盗難や紛失の届け出をすると、二輪車両盗難管理センターからの遠隔操作によって、鳴動を開始するので、周囲にいる人は、この鳴動音を聞いて、盗難車であることを知ることができる。
【0028】なお、二輪車両位置検出装置30は、できるだけ電波障害物のない上方に位置するほうがのぞましい。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、二輪車両に搭載されGPS受信処理を行ない、二輪車両の位置に関する情報を携帯電話の通信回線あるいはPHSの通信回線を利用して管理センターに通知する二輪車両位置検出装置において、二輪車両の傾倒にかかわらずGPSアンテナ面を水平面にたもつよう、GPSアンテナ面を可動に支持したため、取り付けられた二輪車両が盗難にあって転倒放置されても、現在の位置を検出しやすい二輪車両位置検出装置を提供できる。
【0030】請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の発明の効果に加えて、GPSアンテナ面の回転中心となる回転軸を、二輪車両の前後方向に一致させるよう配置されたため、GPSアンテナは回転軸Cを中心に回転することができ、常にGPSアンテナが上方を向くようになるのである。
【0031】請求項3記載の発明にあっては、請求項1または2記載の発明の効果に加えてGPSアンテナ面に対して、PHS通信用のアンテナを、垂直になるよう設けたため、PHS通信用のアンテナが常時鉛直に近い状態に位置し、従って二輪車両の傾倒にかかわらず垂直偏波に近い状態で送受信できる。
【0032】請求項4記載の発明にあっては、請求項1または2記載の発明の効果に加えてGPSアンテナ面に対して、携帯電話通信用のアンテナを、垂直になるよう設けたため、携帯電話通信用のアンテナが常時鉛直に近い状態に位置し、従って二輪車両の傾倒にかかわらず垂直偏波に近い状態で送受信できる。
【0033】請求項5記載の発明にあっては、請求項1または4記載の発明の効果に加えて少なくともGPSアンテナ面を内包するカバーを、電波の透過性の良好な樹脂材で形成したので、GPS、PHS、携帯電話、の各電波の通過を極力妨げないので、良好な送受信が期待できる。
【0034】請求項6記載の発明にあっては、請求項1または5記載の発明の効果に加えて二輪車両のライト近傍に配置されライトと電源を共用したので、二輪車両位置検出装置に電源を供給するための電源線を、もともと使用されていたライト用電源供給配線と兼用でき、二輪車両の配線を増やさずに済む。
【0035】請求項7記載の発明にあっては、請求項1または6記載の発明の効果に加えて外部からの指示入力により起動すると報知音を周囲に発する報知音発生手段を設ければ、二輪車両の持ち主が二輪車両盗難管理センターへ盗難や紛失の届け出をすると、二輪車両盗難管理センターからの遠隔操作によって、鳴動を開始するので、周囲にいる人は、この鳴動音を聞いて、盗難車であることを知ることができる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成11年6月30日(1999.6.30)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
【公開番号】 特開2001−13236(P2001−13236A)
【公開日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【出願番号】 特願平11−185380