| 【発明の名称】 |
アンテナ追尾信号発生回路 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯島 浩太
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| 【要約】 |
【課題】ノイズによる追尾の誤動作を防止して、衛星放送信号によってのみ衛星を追尾し得るアンテナ追尾信号発生回路を提供する。
【解決手段】衛星を追尾するアンテナ1で受信された衛星放送信号を周波数変換して中間周波信号を出力する混合器6と、中間周波信号を復調してベースバンド信号を出力する直交復調器10とを有し、ベースバンド信号のレベルと直交復調器10から出力されるノイズであってベースバンド信号の帯域外のノイズのレベルとの差に比例する信号をアンテナ1を追尾するための信号とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衛星を追尾するアンテナで受信された衛星放送信号を周波数変換して中間周波信号を出力する混合器と、前記中間周波信号を復調してベースバンド信号を出力する直交復調器とを有し、前記ベースバンド信号のレベルと前記直交復調器から出力されるノイズであって前記ベースバンド信号の帯域外のノイズのレベルとの差に比例する信号を前記アンテナを追尾するための信号としたことを特徴とするアンテナ追尾信号発生回路。 【請求項2】 前記直交復調器の次段にローパスフィルタとハイパスフィルタとを並設し、前記ローパスフィルタと前記ハイパスフィルタとの後段に差動増幅器を設け、前記ベースバンド信号を前記ローパスフィルタを介して前記差動増幅器に入力し、前記ノイズを前記ハイパスフィルタを介して前記差動増幅器に入力し、前記差動増幅器から前記ベースバンド信号のレベルと前記ベースバンド信号の帯域外のノイズのレベルとの差に比例する信号を出力するようにしたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ追尾信号発生回路。 【請求項3】 前記混合器と前記直交復調器との間にバンドパスフィルタを設け、前記バンドパスフィルタの通過帯域を前記ベースバンド信号の帯域よりも広くしたことを特徴とする請求項1または2記載のアンテナ追尾信号発生回路。 【請求項4】 前記バンドパスフィルタの通過帯域をほぼ27MHz以上40MHz以下としたことを特徴とする請求項3記載のアンテナ追尾信号発生回路。 【請求項5】 前記ハイパスフィルタと前記差動増幅器との間に前記ノイズのレベルを調整するレベル調整手段を設けたことを特徴とする請求項2または3または4記載のアンテナ追尾信号発生回路。 【請求項6】 前記レベル調整手段を増幅器と前記増幅器に直列接続した減衰器とで構成したことを特徴とする請求項4記載のアンテナ追尾信号発生回路。 【請求項7】 前記ベースバンド信号はI信号とQ信号であり、前記直交復調器は前記I信号を出力する第一出力端子と前記Q信号を出力する第二端子とを有し、前記ローパスフィルタおよび前記ハイパスフィルタを前記第一端子または第二端子の何れか一方と前記差動増幅器との間に接続したことを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載のアンテナ追尾信号発生回路。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車載用の衛星放送受信用パラボラアンテナの追尾のために使用されるアンテナ追尾信号発生回路に関する。 【0002】 【従来の技術】図4は従来のアンテナ追尾信号発生回路を説明する衛星放送受信機の構成図である。同図において、パラボラアンテナ31は移動体、例えば車の屋根に搭載され、車の進行方向に関わらず常に衛星の方向に向くように制御されている。そして、パラボラアンテナ31で受信されたほぼ12GHzの衛星放送信号はダウンコンバータ32によってほぼ1GHzの第一の中間周波信号に周波数変換され、ケーブル33によって車内の受信機に導かれる。 【0003】第一の中間周波信号は車内の受信機の低雑音増幅器34で増幅され、レベル調整手段35を経て混合器36に入力される。そして、局部発振器37から混合器36に入力される局部発振信号と混合され、ほぼ480MHzの第二の中間周波信号に変換される。第二の中間周波信号は中間周波増幅器38によって増幅され、次いで、通過帯域がほぼ27MHzのバンドパスフィルタ39を介して直交復調器40に入力される。 【0004】直交復調器40は内蔵している搬送波発振器(図示せず)によって復調動作を行い、I信号とQ信号との二つのベースバンド信号を出力し、これらのベースバンド信号は次段のQPSK復調器41によってデジタル信号に復調される。復調されたデジタル信号は図示しない処理回路で処理される。 【0005】一方、バンドパスフィルタ39を経由した第二の中間周波信号は検波器42によって検波され、検波電圧はAGC電圧としてレベル調整器35の制御のために使用されると共に、アンテナ追尾信号としてアンテナ追尾制御回路43に入力される。アンテナ追尾制御回路43は入力された検波電圧に基づき、パラボラアンテナ31の方向回転の指示信号をパラボラアンテナ31に送る。 【0006】ここで、例えば、パラボラアンテナ31が衛星の方向に向かうように回転していた場合、パラボラアンテナ31で受信された衛星放送信号のレベルが漸次増加して検波電圧も増加していく。そして、パラボラアンテナ31が衛星の方向に向いた時に検波電圧がピークに達し、それ以後は低下する。従って、アンテナ追尾制御回路43は検波電圧のピーク点を検出したときに指示信号の送出を停止する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】以上に説明したように、従来のアンテナ追尾信号は衛星放送信号のレベルに比例した検波電圧を用いているので、パラボラアンテナ31が衛星の方向を向いていない時はバンドパスフィルタ9からはノイズが出力される。そして、パラボラアンテナ31が衛星を追尾する過程で、例えば、太陽の方向に向いた場合、バンドパスフィルタ9から出力されるノイズは、太陽雑音によってそのレベルが高くなる。このノイズも検波器42で検波されるので、ノイズに基づく検波電圧によってアンテナ追尾制御回路43からは指示信号が出力される。そして、ノイズに基づく検波電圧のピーク点を検出したときにアンテナ追尾制御回路43は指示信号の出力を停止してしまう。 【0008】従ってパラボラアンテナ31は太陽の方向を向いたまま停止することとなって正常な受信が出来なくなる。そこで、本発明は、このようなノイズによる追尾の誤動作を防止して、衛星放送信号によってのみ衛星を追尾し得るアンテナ追尾信号発生回路を提供する。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段として、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、衛星を追尾するアンテナで受信された衛星放送信号を周波数変換して中間周波信号を出力する混合器と、前記中間周波信号を復調してベースバンド信号を出力する直交復調器とを有し、前記ベースバンド信号のレベルと前記直交復調器から出力されるノイズであって前記ベースバンド信号の帯域外のノイズのレベルとの差に比例する信号を前記アンテナを追尾するための信号とした。 【0010】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、前記直交復調器の次段にローパスフィルタとハイパスフィルタとを並設し、前記ローパスフィルタと前記ハイパスフィルタとの後段に差動増幅器を設け、前記ベースバンド信号を前記ローパスフィルタを介して前記差動増幅器に入力し、前記ノイズを前記ハイパスフィルタを介して前記差動増幅器に入力し、前記差動増幅器から前記ベースバンド信号のレベルと前記ベースバンド信号の帯域外のノイズのレベルとの差に比例する信号を出力するようにした。 【0011】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、前記混合器と前記直交復調器との間にバンドパスフィルタを設け、前記バンドパスフィルタの通過帯域を前記ベースバンド信号の帯域よりも広くした。 【0012】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、前記バンドパスフィルタの通過帯域をほぼ27MHz以上40MHz以下とした。 【0013】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、前記ハイパスフィルタと前記差動増幅器との間に前記ノイズのレベルを調整するレベル調整手段を設けた。 【0014】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、前記レベル調整手段を増幅器と前記増幅器に直列接続した減衰器とで構成した。 【0015】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、前記ベースバンド信号はI信号とQ信号であり、前記直交復調器は前記I信号を出力する第一出力端子と前記Q信号を出力する第二端子とを有し、前記ローパスフィルタおよび前記ハイパスフィルタを前記第一端子または第二端子の何れか一方と前記差動増幅器との間に接続した。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明のアンテナ追尾信号発生回路を図1乃至図3に従って説明する。図1は本発明のアンテナ追尾信号発生回路を有する衛星放送受信機の構成図である。同図において、パラボラアンテナ1は移動体、例えば車の屋根に搭載され、車の進行方向に関わらず常に衛星の方向に向くように制御されている。パラボラアンテナ1ではほぼ12GHzの衛星放送信号が受信される。1チャンネル当たりの衛星放送信号の帯域はほぼ27MHzである。そして、受信された衛星放送信号はダウンコンバータ2によってほぼ1GHzの第一の中間周波信号に周波数変換される。そして、ケーブル3によって車内に導かれ、車内受信機に入力される。 【0017】第一の中間周波信号は車内受信機の低雑音増幅器4で増幅され、可変減衰器等のレベル調整手段5を経て混合器6に入力される。混合器6には発振周波数が可変の局部発振器7から局部発振信号が入力され、第一の中間周波信号は局部発振信号と混合されて中心周波数がほぼ480MHzの第二の中間周波信号に変換される。1チャンネル当たりの第二の中間周波信号の帯域も27MHzとなる。 【0018】第二の中間周波信号は中間周波増幅器8によって増幅され、次いでバンドパスフィルタ9を介して直交復調器10とRF検波器11とに入力される。バンドパスフィルタ9は表面弾性波フィルタで構成され、その通過帯域はおよそ40MHzとなって、第二の中間周波信号の帯域(27MHz)よりも広くなっている。 【0019】第二の中間周波信号はRF検波器11で検波され、検波電圧はAGC電圧としてレベル調整手段5に入力され、混合器6に入力される第一の中間周波信号のレベルが一定となるように制御する。 【0020】直交復調器10は内蔵している搬送波発振器(図示せず)によって復調動作を行い、I信号とI信号とは90度位相が異なるQ信号との二つのベースバンド信号を出力する。I信号は第一出力端子10aから、Q信号は第二出力端子からそれぞれ出力される。搬送波発振器が出力する搬送波は第二の中間周波信号の周波数(480MHz)と同じなので、ベースバンド信号の帯域は27MHzの半分のほぼ13.5MHzとなる。そして、直交復調器10の前段には通過帯域幅が40MHzのバンドパスフィルタ9が設けられているので、直交復調器10からは13.5MHz以上20MHz以下のノイズがベースバンド信号とともに出力される。ベースバンド信号は次段のQPSK復調器12によってデジタル信号に復調される。復調されたデジタル信号は図示しない処理回路で処理される。 【0021】直交復調器10の第一出力端子1aにはローパスフィルタ13とハイパスフィルタ14とが接続される。ここで、ローパスフィルタ13とハイパスフィルタ14とのカットオフ周波数はほぼ13.5MHzにしてある。従って、ローパスフィルタ13ではベースバンド信号(I信号)が通過し、ノイズは通過しない。一方、ハイパスフィルタ14ではノイズが通過し、ベースバンド信号(I信号)は通過しない。なお、図1では、ローパスフィルタ13を通過させるベースバンド信号をI信号としたが、Q信号であってもよい。この場合は、ローパスフィルタ13とハイパスフィルタ14とを第二出力端子10bに接続すればよい。また、ローパスフィルタ13、ハイパスフィルタ14を第一出力端子10aまたは第二出力端子10bのいずれに接続しても良い。 【0022】ローパスフィルタ13を通過したベースバンド信号(図1の場合ではI信号)はベースバンド信号検波器15によって検波され、検波電圧が差動増幅器16の非反転入力端(+)に入力される。一方、ハイパスフィルタ14を通過したノイズは一旦ノイズ増幅器17で増幅された後にベースバンド信号検波器18で検波される。そして、検波電圧は減衰器19によってレベルが調整されて差動増幅器16の反転入力端(−)に入力される。 【0023】そして、差動増幅器16からはベースバンド信号のレベルとノイズのレベルとの差に比例した信号が出力される。この出力信号はベースバンド信号のC/Nを表しており、本発明では、これをアンテナ追尾信号として使用する。 【0024】ここで、減衰器19の調整は次のように行う。先ず、パラボラアンテナ1で衛星放送信号を受信しない状態にしてローパスフィルタ13とハイパスフィルタ14とからノイズのみを出力する。この状態で、差動増幅器16に入力される二つのノイズのレベルが等しくなるように減衰器19を調整する。すると、差動増幅器16の出力電圧は0ボルト(または或る基準値)となる。この状態では、ベースバンド信号のC/Nは最低の0(dB)である。 【0025】そして、パラボラアンテナ1に実際に衛星放送信号が入力されると、RF信号検波器11からAGC信号が出力されてレベル調整手段5が動作して混合器6に入力される第二の中間周波信号のレベルが下がる。また、ローパスフィルタ13を通過したベースバンド信号とハイパスフィルタ14を通過したノイズとが差動増幅器16に入力されるが、図2に示すように、差動増幅器16に入力されるベースバンド信号のレベルに対してノイズのレベルが相対的に下がる。この結果、結果差動増幅器16ではその差のレベルが増幅されて出力される。従って、図3に示すように、衛星放送信号の受信レベルの増大に伴ってベースバンド信号のC/Nが大きくなる。 【0026】差動増幅器16の出力信号はアンテナ追尾信号としてアンテナ追尾制御回路20に入力され、アンテナ追尾制御回路20はパラボラアンテナ1の方向回転の指示信号をパラボラアンテナ1に送る。 【0027】このように、パラボラアンテナ1の追尾に使用する指示信号がベースバンド信号のC/Nに基づくので、パラボラアンテナ1が衛星の方向に回転している過程で太陽の方向に向いても太陽雑音によって回転が停止することはない。そして、パラボラアンテナ1が衛星の方向に向いた時に差動増幅器16の出力電圧がピークに達し、それ以後は低下し、アンテナ追尾制御回路20がピーク点を検出したときに指示信号の送出を停止する。 【0028】 【発明の効果】以上のように、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、衛星を追尾するアンテナで受信された衛星放送信号を周波数変換して中間周波信号を出力する混合器と、中間周波信号を復調してベースバンド信号を出力する直交復調器とを有し、ベースバンド信号のレベルと直交復調器から出力されるノイズであってベースバンド信号の帯域外のノイズのレベルとの差に比例する信号をアンテナを追尾するための信号としたので、アンテナが衛星の方向に回転している過程で太陽の方向に向いても太陽雑音によって回転が停止することはない。 【0029】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、直交復調器の次段にローパスフィルタとハイパスフィルタとを並設し、ローパスフィルタとハイパスフィルタとの後段に差動増幅器を設け、ベースバンド信号をローパスフィルタを介して差動増幅器に入力し、ノイズをハイパスフィルタを介して差動増幅器に入力し、差動増幅器からベースバンド信号のレベルと前記ベースバンド信号の帯域外のノイズのレベルとの差に比例する信号を出力するようにしたので、ベースバンド信号とノイズとを完全に分離してそれらのレベル差に比例する信号をC/Nとして正確に得ることが出来る。 【0030】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、混合器と直交復調器との間にバンドパスフィルタを設け、バンドパスフィルタの通過帯域をベースバンド信号の帯域よりも広くしたので、直交復調器からはベースバンド信号の帯域外のノイズを得られる。 【0031】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、バンドパスフィルタの通過帯域をほぼ27MHz以上40MHz以下としたので隣接チャンネルの衛星放送信号の影響を受けることなく充分なノイズを得られる。 【0032】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、ハイパスフィルタと差動増幅器との間にノイズのレベルを調整するレベル調整手段を設けたので、差動増幅器から得られる信号をバースバンド信号のC/Nに対応させることが出来る。 【0033】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、レベル調整手段をノイズ増幅器と直列接続した減衰器とで構成したので、差動増幅器の入力レベルの設定が容易となる。 【0034】また、本発明のアンテナ追尾信号発生回路は、ベースバンド信号はI信号とQ信号であり、直交復調器はI信号を出力する第一出力端子とQ信号を出力する第二端子とを有し、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタを第一端子または第二端子の何れか一方と差動増幅器との間に接続したので、回路接続の自由度が高くなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月1日(1999.7.1) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−13234(P2001−13234A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−188185 |
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