| 【発明の名称】 |
バッテリーの管理システム |
| 【発明者】 |
【氏名】小原 広道
【氏名】山本 博之
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| 【要約】 |
【課題】ニッケルカドニウムバッテリーを構成する直列に接続した複数個のバッテリーセルのうち劣化したものを簡易に検出して、交換することができるようにすることにより、バッテリーの継続使用可能な時間を延長するとともに、各バッテリーセルの寿命を延長して、保守費用の低減を図るようにしたバッテリーの管理システムを提供すること。
【解決手段】複数個のバッテリーセル2を直列に接続して構成したバッテリー1における各バッテリーセル2の充電中b−c及び放電中d−eのセル電圧を測定し、充電終了1時間前c’のセル電圧が予め設定した電圧値以下のバッテリーセル及び放電容量が予め設定した容量以下のバッテリーセルを不良として判定するようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数個のバッテリーセルを直列に接続して構成したバッテリーの管理システムにおいて、各バッテリーセルの充電中及び放電中のセル電圧を測定し、充電終了1時間前のセル電圧が予め設定した電圧値以下のバッテリーセル及び放電容量が予め設定した容量以下のバッテリーセルを不良として判定するようにしたことを特徴とするバッテリーの管理システム。 【請求項2】 放電容量を、各バッテリーセルの放電中のセル電圧が予め設定した電圧値に低下するまでに要する時間によって測定することを特徴とする請求項1記載のバッテリーの管理システム。 【請求項3】 バッテリーセルのセル電圧を測定する測定器のピン状に形成した測定用端子をクリップに配設するとともに、バッテリーセルの電極に螺合するボルトの頭部の中心に前記測定器の測定用端子が嵌入する小穴を形成し、さらに、ボルトの外周部に電気的絶縁処理を施したことを特徴とする請求項1又は2記載のバッテリーの管理システム。 【請求項4】 測定器のピン状に形成した測定用端子を、クリップに出没可能に配設したことを特徴とする請求項3記載のバッテリーの管理システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数個のバッテリーセルを直列に接続して構成したバッテリーの管理システムに関し、特に、ニッケルカドニウムバッテリー(本明細書において、単に「バッテリー」という場合がある。)を構成する直列に接続した複数個のバッテリーセルのうち劣化したものを簡易に検出して、交換できるようにすることにより、バッテリーの継続使用可能な時間を延長するとともに、各バッテリーセルの寿命を延長して、保守費用の低減を図るようにしたバッテリーの管理システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、無人搬送車等の電源として用いられるバッテリーには、所定の電圧及び容量を有するバッテリーセルを、必要とされる電圧及び容量が得られるように、通常、複数個を直列(場合によっては直列及び並列)に接続するとともに、取り扱いが容易となるように、この複数個のバッテリーセルを一体的になるように組み合わせたものが用いられている。そして、直列に接続した両端のバッテリーセルの電極に充電器のターミナルを接続して充電を行うとともに、使用時には負荷を接続して放電を行い、以下、この充電と放電とを繰り返すようにしている。 【0003】ところで、バッテリーの寿命は、通常、十分充電したバッテリーの継続使用可能な時間が短くなって、バッテリーが度々ダウン(必要とされる電圧が得られなくなることをいう。)することを指標として判断し、このような場合には、バッテリーを構成するすべてのバッテリーセルを新しいものと交換する方法が採られていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッテリーを構成する各バッテリーセルの寿命は必ずしも一様ではないため、継続使用可能な時間が短くなったバッテリーを構成するバッテリーセルをすべて新しいものと交換するようにすると、使用可能な正常なバッテリーセル(以下、「正常セル」という。)まで廃棄することになり、保守費用の増大を招くという問題があった。 【0005】また、寿命がきたバッテリーセル(以下、「不良セル」という。)を、そのまま正常セルと組み合わせて使用すると、正常セルが不良セルに追従して急速に劣化し、正常セルの寿命が著しく短くなるという問題があった。 【0006】ところで、このような問題点に対処するために、鉛蓄電池の場合には、鉛蓄電池を構成する直列に接続した複数個のバッテリーセルのうち劣化したものを簡易に検出し、交換することができるようにしたバッテリーの管理システムが提案されている(例えば、特開平10−253725号公報参照)。 【0007】しかしながら、このバッテリーの管理システムは、鉛蓄電池を対象とするもので、バッテリーの放電により残存容量が一定値を過ぎると急激に低下して使用不能となる特性を有し、電圧の低下傾向からバッテリーの残存容量を予測することが困難なニッケルカドニウムバッテリーには、適用できないものである。 【0008】本発明は、上記の複数個のバッテリーセルを直列に接続して構成したニッケルカドニウムバッテリーの有する問題点に鑑み、ニッケルカドニウムバッテリーを構成する直列に接続した複数個のバッテリーセルのうち劣化したものを簡易に検出して、交換することができるようにすることにより、バッテリーの継続使用可能な時間を延長するとともに、各バッテリーセルの寿命を延長して、保守費用の低減を図るようにしたバッテリーの管理システムを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のバッテリーの管理システムは、複数個のバッテリーセルを直列に接続して構成したバッテリーの管理システムにおいて、各バッテリーセルの充電中及び放電中のセル電圧を測定し、充電終了1時間前のセル電圧が予め設定した電圧値以下のバッテリーセル及び放電容量が予め設定した容量以下のバッテリーセルを不良として判定するようにしたことを特徴とする。 【0010】このバッテリーの管理システムは、複数個のバッテリーセルを直列に接続して構成したバッテリーの各バッテリーセルの充電中及び放電中のセル電圧を測定し、充電終了1時間前のセル電圧が予め設定した電圧値以下のセル及び放電容量が予め設定した容量以下のセルを不良として判定することにより、バッテリーセルのうち劣化したものを簡易に検出して、交換することができる。 【0011】この場合において、放電容量を、各バッテリーセルの放電中のセル電圧が予め設定した電圧値に低下するまでに要する時間によって測定することができる。 【0012】これにより、各バッテリーセルの放電容量を簡易に測定することができる。 【0013】また、バッテリーセルのセル電圧を測定する測定器のピン状に形成した測定用端子をクリップに配設するとともに、バッテリーセルの電極に螺合するボルトの頭部の中心に前記測定器の測定用端子が嵌入する小穴を形成し、さらに、ボルトの外周部に電気的絶縁処理を施すようにすることができる。 【0014】これにより、複数のバッテリーセルを直列に配列して組み合わせて一体としたバッテリーの各バッテリーセルの電極と測定器の測定用端子を、バッテリーセルの電極に螺合したボルトにクリップを取り付けるだけで、ボルトを介して、ショート等の事故を起こすことなく、簡易に、短時間で接続することができ、作業時間を短縮することができる。 【0015】また、測定器のピン状に形成した測定用端子を、クリップに出没可能に配設することができる。 【0016】これにより、複数のバッテリーセルを直列に配列して組み合わせて一体としたバッテリーの各バッテリーセルの電極と測定器の測定用端子を、バッテリーセルの電極に螺合するボルトを介して、より確実に接続することができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明のバッテリーの管理システムの実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0018】図1〜図5に、本発明のバッテリーの管理システムの一実施例を示す。このバッテリーの管理システムは、無人搬送車等の電源として用いられるニッケルカドニウムバッテリー1を構成する直列に接続した複数個のバッテリーセル2のうち劣化したものを簡易に検出して、交換することができるようにするためのもので、バッテリーセルのセル電圧を測定する測定器3、充電器5、充電ボックス6等で構成されている。 【0019】このバッテリー1は、所定の電圧及び容量を有するバッテリーセル2を、必要とされる電圧及び容量が得られるように、複数個(本実施例においては、20個)を直列に接続するとともに、取り扱いが容易となるように、この複数個のバッテリーセル2を一体的になるように組み合わせて構成し、その外周面に充電及び放電を行うためのバッテリー1の電極11を形成するようにしている。この場合、バッテリーセル2は、バッテリーセル2のうち劣化したもののみを交換できるように単独で着脱可能とし、バッテリーセル2,2の電極間に導電性を有する金属板22を架け渡し、電極に螺合したボルト21により固定するようにしている。 【0020】また、各バッテリーセル2のセル電圧を測定する測定器3は、ケーブルKを介してピン状に形成した測定用端子41に接続されている。そして、この測定用端子41をバッテリーセル2の電極に螺合したボルト21を挟持する挟持片42を有するクリップ4に配設するとともに、バッテリーセル2の電極に螺合するボルト21の頭部の中心に測定用端子41が嵌入する小穴21aを形成し、さらに、小穴21aを除いてボルト21の外周部を合成樹脂で以てコーティング等することにより電気的絶縁層21bを形成するようにしている。この場合、測定器3のピン状に形成した測定用端子41を、ばね41aにより突出方向に抜け止め状態にして付勢することにより、クリップ4に出没可能に配設するようにしている。 【0021】これにより、複数のバッテリーセル2を直列に配列して組み合わせて一体としたバッテリー1の各バッテリーセル2の電極と測定器3の測定用端子41を、バッテリーセル2の電極に螺合したボルト21にクリップ4を取り付けるだけで、ボルト21を介して、ショート等の事故を起こすことなく、簡易に、短時間で確実に接続することができ、作業時間を短縮することができる。 【0022】充電器5は、特に限定されるものではないが、充電する際、各バッテリーセル2を完全放電させた後充電する放電機能を備えたものを用いることが望ましい。 【0023】次に、バッテリーの管理システムによるバッテリーセル2の良否の判定方法を、図4に示すセル電圧の変化を示すグラフに基づいて説明する。 【0024】まず、バッテリー1を構成する各バッテリーセル2の電極と測定器3の測定用端子41を、バッテリーセル2の電極に螺合したボルト21にクリップ4を取り付けることにより、ボルト21を介して、接続した後、バッテリー1を充電ボックス6に収納し、バッテリー1の電極11に、充電器5を接続するようにする(図4(a))。 【0025】この状態から、放電機能を備えた充電器5によりバッテリー1を完全放電して、バッテリー1の残容量を空にする(図4(b))。 【0026】そして、充電器5によりバッテリー1の均等充電を行う。このとき、各バッテリーセル2毎の充電電圧を測定し、経時的な充電電圧の変化を記録する。この場合、バッテリー1の均等充電は、例えば、定電流I0(具体的には、バッテリー1の容量の1/5の電流値)で、バッテリー1の容量の1.4〜2.0倍の容量の充電量(AH)の充電を行い、その後、予め設定された時間(例えば、4時間)のインターバルを継続したとき自動的に充電を終了するようにする(図4(d))。 【0027】次に、充電器5により均等充電が完了したバッテリー1の放電を行う。このとき、各バッテリーセル2毎の放電電圧を測定し、経時的な放電電圧の変化を記録する。そして、バッテリー1を完全放電して、バッテリー1の残容量が空になると放電を終了する(図4(e)、(f))。この場合、バッテリー1を構成する各バッテリーセル2が新しい状態のときに測定した放電電圧を初期設定電圧として保存するようにする。 【0028】そして、後述の方法により、バッテリーセル2のうち劣化した不良セルを検出して、新しいものと交換した後、充電器5によりバッテリー1の保守充電(実使用のための充電)を行い(図4(g)、(h))、バッテリー1を無人搬送車等に搭載する。 【0029】このようにして、バッテリーセルのうち劣化した不良セルを検出して、交換することから、バッテリー1の継続使用可能な時間を延長するとともに、各バッテリーセル2の寿命を延長して、保守費用の低減を図ることができるものとなる。 【0030】次に、このようにして測定した各バッテリーセル2の充電中及び放電中のセル電圧を用いて行うバッテリーセル2の良否の判定方法について説明する。バッテリーセル2の良否の判定は、充電終了1時間前のセル電圧(図4(c’)のセル電圧)及びバッテリーセル2の放電容量により行うようにする。より具体的には、充電終了1時間前のセル電圧が予め設定した電圧値以下(例えば、初期設定電圧2.0Vのものであれば、1.75V以下)のバッテリーセル2及び放電容量が予め設定した容量以下(例えば、バッテリーセル2が新しい状態のときの初期設定容量の70%以下)のバッテリーセルを不良として判定するようにする。なお、このとき、併せて、内部で短絡を起こしているバッテリーセル2を検出し、不良として判定するようにする。 【0031】ここで、充電終了1時間前(図4(c’))のセル電圧とは、より具体的には、n番目(図1及び図2(C)の丸付き数字)の電圧Enと、n+1番目の電圧En+1との差が予め設定された電圧以上(例えば、En−En+1≧0.125V)となる点(図4(c))から1時間前のセル電圧を意味する。 【0032】また、放電容量は、各バッテリーセル2が放電することによってセル電圧が予め設定した電圧値(例えば、1.0V)に低下するまでに要する時間によって測定し、その時間が、例えば、3.5時間以下の場合、バッテリーセルを不良として判定するようにする。 【0033】そして、測定器3にパソコン(図示省略)を接続しておくことにより、各バッテリーセル2の充電中及び放電中のセル電圧等のデータ、これに基づくバッテリーセル2の良否の判定及び判定結果を、記録したり、表示することができる。 【0034】このようにして、バッテリー1を構成する各バッテリーセル2の良否の判定を簡易に行うことができるが、その具体的な実施要用の一例を、図5にフローチャートとして示す。 【0035】 【発明の効果】本発明のバッテリーセルの管理システムによれば、複数個のバッテリーセルを直列に接続して構成したニッケルカドニウムバッテリーの各バッテリーセルの充電中及び放電中のセル電圧を測定し、充電終了1時間前のセル電圧が予め設定した電圧値以下のバッテリーセル及び放電容量が予め設定した容量以下のバッテリーセルを不良として判定することにより、バッテリーセルのうち劣化したものを簡易に検出して、交換することができ、これにより、バッテリーの継続使用可能な時間を延長するとともに、各バッテリーセルの寿命を延長して、保守費用の低減を図ることができる。 【0036】この場合、放電容量を、各バッテリーセルの放電中のセル電圧が予め設定した電圧値に低下するまでに要する時間によって測定することができ、これにより、各バッテリーセルの放電容量を簡易に測定することができる。 【0037】また、バッテリーセルのセル電圧を測定する測定器の測定用端子をピン状に形成するとともに、バッテリーセルの電極に螺合するボルトの頭部の中心に前記測定器の測定用端子が嵌入する小穴を形成し、さらに、ボルトの外周部に電気的絶縁処理を施すようにすることにより、複数のバッテリーセルを直列に配列して組み合わせて一体としたバッテリーの各バッテリーセルの電極と測定器の測定用端子を、バッテリーセルの電極に螺合したボルトにクリップを取り付けるだけで、ボルトを介して、ショート等の事故を起こすことなく、簡易に、短時間で接続することができ、作業時間を短縮することができる。 【0038】この場合、測定器のピン状に形成した測定用端子を、クリップに出没可能に配設することができ、これにより、複数のバッテリーセルを直列に配列して組み合わせて一体としたバッテリーの各バッテリーセルの電極と測定器の測定用端子を、バッテリーセルの電極に螺合するボルトを介して、より確実に接続することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社 【識別番号】000233206 【氏名又は名称】日立機電工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月17日(2000.1.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102211 【弁理士】 【氏名又は名称】森 治 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194434(P2001−194434A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−7859(P2000−7859) |
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