| 【発明の名称】 |
電気光学プローブ |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 昭成
【氏名】太田 克志
【氏名】品川 満
【氏名】永妻 忠夫
【氏名】久良木 億
【氏名】大野 一英
【氏名】神 好人
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| 【要約】 |
【課題】2つのフォトダイオードへの入射光量を調整し、測定信号のS/Nを向上させることができる電気光学プローブを提供する。
【解決手段】計測器本体の制御信号に基づいてレーザ光を発するレーザダイオードと、端面に反射膜を有する電気光学素子と、ダイオードと電気光学素子との間に設けられ、レーザダイオードが発したレーザ光を通過させレーザ光が反射膜によって反射された反射光を分離するアイソレータと、アイソレータにおいて分離された反射光を電気信号に変換する2つのフォトダイオードとを備える電気光学プローブにおいて、フォトダイオードとアイソレータとを結ぶ光路を進む光を遮断する遮光板を備えたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 計測器本体の制御信号に基づいてレーザ光を発するレーザダイオードと、端面に反射膜を有する電気光学素子と、前記ダイオードと前記電気光学素子との間に設けられ、前記レーザダイオードが発したレーザ光を通過させ前記レーザ光が前記反射膜によって反射された反射光を分離するアイソレータと、前記アイソレータにおいて分離された反射光を電気信号に変換する2つのフォトダイオードと、を備える電気光学プローブにおいて、前記フォトダイオードと前記アイソレータとを結ぶ光路を進む光を遮断する遮光板を備えたことを特徴とする電気光学プローブ。 【請求項2】 前記遮光板は、前記2つのフォトダイオードのうちいずれか一方のフォトダイオードへ入射する光を遮光することにより、2つのフォトダイオードへ入射する光量が同一になるように調整されることを特徴とする請求項1記載の電気光学プローブ。 【請求項3】 計測器本体の制御信号に基づいてレーザ光を発するレーザダイオードと、端面に反射膜を有する電気光学素子と、前記ダイオードと前記電気光学素子との間に設けられ、前記レーザダイオードが発したレーザ光を通過させ前記レーザ光が前記反射膜によって反射された反射光を分離するアイソレータと、前記アイソレータにおいて分離された反射光を電気信号に変換する2つのフォトダイオードと、前記アイソレータにおいて分離された反射光を前記フォトダイオードまで伝播する2本の光ファイバと、を備える電気光学プローブにおいて、前記光ファイバに光減衰器を備え、前記フォトダイオードへ入射する前記反射光の光量を調整することを特徴とする電気光学プローブ。 【請求項4】 前記光減衰器は、前記2つのフォトダイオードのうちいずれか一方のフォトダイオードへ入射する光を光ファイバの曲げにより損失させることにより、2つのフォトダイオードへ入射する光量が同一になるように調整されることを特徴とする請求項3記載の電気光学プローブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、被測定信号によって発生する電界を電気光学結晶に結合させ、この電気光学結晶に光を入射し、入射光の偏光状態により、被測定信号の波形を観測する電気光学プローブであって、特に、光学系を改良した電気光学プローブに関する。 【0002】 【従来の技術】被測定信号によって発生する電界を電気光学結晶に結合させ、この電気光学結晶にレーザ光を入射し、レーザ光の偏光状態により被測定信号の波形を観測することができる。ここでレーザ光をパルス状にし、被測定信号をサンプリングすると非常に高い時間分解能で測定することができる。この現象を利用した電気光学プローブを用いたのが電気光学サンプリングオシロスコープである。 【0003】この電気光学サンプリング(Electro Optic Sampling)オシロスコープ(以下「EOSオシロスコープ」と略記する)は、電気式プローブを用いた従来のサンプリングオシロスコープと比較して、1)信号を測定する際に、グランド線を必要としないため、測定が容易である2)電気光学プローブの先端にある金属ピンが回路系から絶縁されているので高入力インピーダンスを実現でき、その結果被測定点の状態をほとんど乱すことがない3)光パルスを利用することからGHzオーダーまでの広帯域測定が可能であるといった特徴があり注目を集めている。 【0004】EOSオシロスコープによる信号測定を行う際に用いられる従来の電気光学プローブの構成を図5を参照して説明する。図5において、符号1は、絶縁体でできたプローブヘッドであり、この中心に金属ピン1aが嵌め込まれている。符号2は、電気光学素子であり、金属ピン1a側の端面に反射膜2aが設けられ、金属ピン1aに接している。符号3、8は、コリメートレンズである。符号4は、1/4波長板である。符号5及び7は、偏光ビームスプリッタである。符号6は、入射された光の偏光面を45度回転するファラディー素子である。符号9は、EOSオシロスコープ本体19のパルス発生回路(図示せず)から出力された制御信号に応じてレーザ光を発するレーザダイオードである。符号10及び11はコリメートレンズである。符号12及び13は、フォトダイオードであり、入力されたレーザ光を電気信号にしてEOSオシロスコープ本体へ出力する。符号14は、1/4波長板4、偏光ビームスプリッタ5、7及びファラディー素子6からなるアイソレータである。符号15は、絶縁体でできたプローブ本体である。 【0005】次に、図5を参照して、レーザダイオード9から発せられたレーザ光の光路について説明する。図5において、レーザ光の光路を符号Aで表す。先ず、レーザダイオード9から出射したレーザ光はコリメートレンズ8により平行光に変換され、偏光ビームスプリッタ7、ファラデー素子6及び偏光ビームスプリッタ5を直進し、さらに、1/4波長板4を通って、コリメートレンズ3によって集光されて電気光学素子2に入射する。入射した光は、金属ピン1a側の電気光学素子2の端面に形成された反射膜2aにより反射する。 【0006】反射したレーザ光は、コリメートレンズ3によって再び平行光にされ、1/4波長板4を通り、レーザ光の一部は、偏光ビームスプリッタ5により反射されて、フォトダイオード12へ入射する。偏光ビームスプリッタ5を透過したレーザ光は、偏光ビームスプリッタ7で反射されて、フォトダイオード13へ入射する。なお、1/4波長板4はフォトダイオード10とフォトダイオード11へ入射するレーザ光の強度が同一になるように調整するものである。 【0007】次に、図5に示した電気光学プローブを用いて、被測定信号を測定する動作について説明する。金属ピン1aを、測定点に接触させると、金属ピン1aに加わる電圧によって、電気光学素子2では、その電界が電気光学素子2へ伝搬し、ポッケルス効果により複屈折率が変化する現象が起きる。これにより、レーザダイオード9から発せられたレーザ光が電気光学素子2へ入射して、そのレーザ光が電気光学素子2を伝搬するときに光の偏光状態が変化する。そして、この偏光状態が変化したレーザ光は、反射膜2aによって反射され、フォトダイオード12、13へ入射し、電気信号に変換される。 【0008】測定点の電圧の変化にともなって、電気光学素子2によって偏光状態の変化がフォトダイオード12とフォトダイオード13の出力差になり、この出力差を検出することによって、金属ピン1aに加わる電気信号を測定することができる。 【0009】なお、以上説明した電気光学プローブにおいて、フォトダイオード12、13から得られた電気信号は、EOSオシロスコープに入力されて、処理されるが、これに代えて、フォトダイオード12、13に専用コントローラを介してリアルタイムオシロスコープ等の従来からある測定器を接続し、信号測定を行うこともできる。これにより、電気光学プローブを使用して広帯域測定を簡単に行うことができる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術の電気光学プローブにあっては、フォトダイオード12とフォトダイオード13の出力差を検出することによって、金属ピン1aに加わる電気信号を測定しているために、金属ピン1aに電気信号が加わっていない状態において、フォトダイオード12とフォトダイオード13へ入射する光量が同一である必要がある。しかしながら、電気光学プローブを構成する光学部品に透過率のばらつきがあるために、その影響が2つのフォトダイオード12、13の出力差となり、結果的に測定信号のS/N比が悪化するという問題がある。 【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、2つのフォトダイオードへの入射光量を調整し、測定信号のS/Nを向上させることができる電気光学プローブを提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、計測器本体の制御信号に基づいてレーザ光を発するレーザダイオードと、端面に反射膜を有する電気光学素子と、前記ダイオードと前記電気光学素子との間に設けられ、前記レーザダイオードが発したレーザ光を通過させ前記レーザ光が前記反射膜によって反射された反射光を分離するアイソレータと、前記アイソレータにおいて分離された反射光を電気信号に変換する2つのフォトダイオードとを備える電気光学プローブにおいて、前記フォトダイオードと前記アイソレータとを結ぶ光路を進む光を遮断する遮光板を備えたことを特徴とする。 【0013】請求項2に記載の発明は、前記遮光板は、前記2つのフォトダイオードのうちいずれか一方のフォトダイオードへ入射する光を遮光することにより、2つのフォトダイオードへ入射する光量が同一になるように調整されることを特徴とする。 【0014】請求項3に記載の発明は、計測器本体の制御信号に基づいてレーザ光を発するレーザダイオードと、端面に反射膜を有する電気光学素子と、前記ダイオードと前記電気光学素子との間に設けられ、前記レーザダイオードが発したレーザ光を通過させ前記レーザ光が前記反射膜によって反射された反射光を分離するアイソレータと、前記アイソレータにおいて分離された反射光を電気信号に変換する2つのフォトダイオードと、前記アイソレータにおいて分離された反射光を前記フォトダイオードまで伝播する2本の光ファイバとを備える電気光学プローブにおいて、前記光ファイバに光減衰器を備え、前記フォトダイオードへ入射する前記反射光の光量を調整することを特徴とする。 【0015】請求項4に記載の発明は、前記光減衰器は、前記2つのフォトダイオードのうちいずれか一方のフォトダイオードへ入射する光を光ファイバの曲げにより損失させることにより、2つのフォトダイオードへ入射する光量が同一になるように調整されることを特徴とする。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による電気光学プローブ(以下プローブと称す)を図面を参照して説明する。図1は同実施形態の構成を示した図である。図1において、符号1は、絶縁体でできたプローブヘッドであり、この中心に金属ピン1aが嵌め込まれている。符号2は、電気光学素子であり、金属ピン1a側の端面に反射膜2aが設けられ、金属ピン1aに接している。符号3、8は、コリメートレンズである。符号4は、1/4波長板である。符号5及び7は、偏光ビームスプリッタである。符号6は、入射された光の偏光面を45度回転するファラディー素子である。符号9は、EOSオシロスコープ本体19のパルス発生回路(図示せず)から出力された制御信号に応じてレーザ光を発するレーザダイオードである。符号10及び11はコリメートレンズである。符号12及び13は、フォトダイオードであり、入力されたレーザ光を電気信号にしてEOSオシロスコープ本体へ出力する。符号14は、1/4波長板4、偏光ビームスプリッタ5、7及びファラディー素子6からなるアイソレータである。符号15は、絶縁体でできたプローブ本体である。 【0017】図1に示すプローブが従来技術と異なる点は、プリズム52、72を設け、コリメートレンズ10、11へ入射するレーザ光の光軸が、レーザダイオード9が出射したレーザ光の光軸に平行になるようにコリメートレンズ10、11を配置した点と、フォトダイオード12、13をEOSオシロスコープ本体に設け、プローブ本体15とフォトダイオード12、13との間を光ファイバ18によって接続した点である。さらに、図1に示すプローブは、プリズム52、72とコリメートレンズ10、11のそれぞれを結ぶ光路を遮断する遮光板20を設けてある。その他の構成及び動作は、従来技術と同じであるので、ここでは詳細な説明を省略する。 【0018】図2は、遮光板20、及びコリメートレンズ8、10、11を、プローブヘッド1側から見た側面図である。遮光板20は、レーザダイオード9から出射されるレーザ光の光軸周りに回転できるように遮光板固定部20aに取り付けられている。この遮光板20は、初期状態において、コリメートレンズ10、11のいずれも遮光状態になっていない。また、遮光板20は、レーザダイオード9が発するレーザ光の波長に対する反射率が低い材質が用いられるか、または反射率が低い塗料が塗られている。 【0019】次に、作業者が遮光板20によってフォトダイオード12、13へ入射する光量を同一にする動作を説明する。まず、遮光板20は、図3に示すように、コリメートレンズ10、11を遮らない状態に保持される。この状態において、レーザダイオード9からレーザ光を発して、この光をコリメートレンズ10、11を介して2つのフォトダイオード12、13によって受光する。この受光された光は、2つのフォトダイオード12、13によって、電気信号に変換される。作業者は、2つのフォトダイオード12、13から出力された電気信号を参照して、出力の大きい方を特定する。そして、出力される電気信号が大きい方のフォトダイオードへ入射する光量を遮光板20によって減少させる。 【0020】例えば、コリメートレンズ10へ入射する光量が大きい場合、遮光板20をコリメートレンズ10側へ回転(図2において、反時計回りに回転)する。図1において、遮光板固定部20aは符号Aで示す面が摺動面であり、遮光板20は、遮光板固定部20aを回転することによって、レーザダイオード9が発するレーザ光の光軸周りに転する。これによって、コリメートレンズ10へ入射する光量が減少し、コリメートレンズ11へ入射する光量と同一になるまで、遮光板20を回転する。このとき、2つのコリメートレンズ10、11へ入射した光量が同一になったか否かは、これらのコリメートレンズを介して光が入射する2つのフォトダイオード12、13からの電気信号の出力差を参照することによって判断する。なお、この調整動作は、プローブを組み立てる場合に行われるものである。 【0021】このように、偏光ビームスプリッタ5、7によって分離されたレーザ光がプリズム52、72によって90度折り返されてコリメートレンズ10、11にそれぞれ入射する光路の途中に遮光板20を設け、金属ピン1aに電気信号が加わっていない状態において、フォトダイオード12とフォトダイオード13へ入射する光量が同一になるように遮光板20によって調整できるようにしたため、フォトダイオード12とフォトダイオード13へ入射する光量を同一にすることができる。 【0022】次に、図3、4を参照して他の実施形態について説明する。図3は、プローブ内に遮光板20を設ける代わりにプローブとオシロスコープ本体とを結ぶ2本の光ファイバ18の途中に設けた光減衰器の構成を示す平面図である。図4は、図3に示す光減衰器の側面図である。図3、4において、符号18は、2本の光ファイバを示している。この光ファイバ18はそれぞれコリメートレンズ10、11によって集光されたレーザ光を入射し、この光をオシロスコープ本体に備えられたフォトダイオード12、13へ伝播するものである。符号31は、光減衰器の可動部である。符号32は、送りねじであり、この送りねじを回転することによって、可動部31がガイド34に沿って移動する。符号33a、33bは、ガイド34を固定する固定部である。2本の光ファイバ18は、図4に示すように、固定部33aと可動部31との間に1本配置され、また、固定部33bと可動部31との間に1本配置される。 【0023】次に、作業者が図3、4に示す光減衰器によってフォトダイオード12、13へ入射する光量を同一にする動作を説明する。まず、2本の光ファイバ18は、図3に示す状態において直線の状態に保持される。この状態において、レーザダイオード9からレーザ光を発して、この光を2つのフォトダイオード12、13によって受光する。この受光された光は、2つのフォトダイオード12、13によって、電気信号に変換される。作業者は、2つのフォトダイオード12、13から出力された電気信号を参照して、出力の大きい方を特定する。そして、出力される電気信号が大きい方のフォトダイオードに接続されている光ファイバ18の損失を与えるため、送りねじを回転して、光減衰器の可動部31を、損失を与える側の光ファイバ18が配置されている方へ移動する。これによって、光ファイバ18が曲がり、その曲がった点において透過する光の損失が発生する。可動部31が固定部33bに近づくにつれ、光ファイバ18の曲率半径は小さくなり、損失が大きくなる。 【0024】例えば、フォトダイオード12へ入射する光量が大きい場合、可動部31を移動して、フォトダイオード12へ接続されている光ファイバ18に損失を与え、フォトダイオード12へ入射される光量を減少させる。これによって、フォトダイオード12へ入射する光量が減少し、フォトダイオード13へ入射する光量と同一になるまで、可動部31を移動する。このとき、フォトダイオード12、13へ入射した光量が同一になったか否かは、これらのフォトダイオード12、13から出力される電気信号の出力差を参照することによって判断する。 【0025】このように、プローブとオシロスコープ本体とを結ぶ2本の光ファイバ18の途中に光減衰器を設け、2本の光ファイバ18のうちいずれか一方に曲げによる損失を与えるようにしたため、2つのフォトダイオード12、13へ入射する光量を同一にすることができる。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、2つのフォトダイオードのうちいずれか一方へ入射する光量を減少するようにして、2つのフォトダイオードへ入射する光量を同一にするように調整できるようにしたため、電気光学プローブによる測定信号のS/N比を向上させることができるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000117744 【氏名又は名称】安藤電気株式会社 【識別番号】000004226 【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月28日(1999.12.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194430(P2001−194430A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−377341 |
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