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【発明の名称】 集積回路
【発明者】 【氏名】池田 雄一

【氏名】森河 徹

【要約】 【課題】本発明は、回路規模を増大させることなしにバウンダリスキャンレジスタの集積回路ロジック部側のテストをATPGでスキャンテストパタンを生成することで実施し、故障検出数を増やすことを目的とする。

【解決手段】tckに同期してtmsよりTAPコントローラ160にJTAGユーザ定義命令を入力することにより、命令解読部170はユーザ定義命令を解読しセレクタ181に1を出力し、セレクタ181は入力端子151より入力されるスキャンクロック信号を選択する。これによりフルスキャンテストが可能な集積回路ロジック部とバウンダリスキャンセル内部のフリップフロップ回路310間のテストはATPGを用いてスキャンテストパタンを生成しこのテストパタンを用いて実施することが可能となり、回路規模を増大させることなくこの部分の検出できる故障数を増加することが可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 故障検査を行うスキャンテストが実行可能なデータ処理実行手段と、前記データ処理実行手段への信号の入出力を行う入出力端子と、前記データ処理実行手段と前記各入出力端子との間にあって入出力信号の取り込み及び設定を行い各々がチェーン状に接続してデータをシリアル転送可能であるバウンダリスキャンレジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtck入力端子と、第1クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第2クロック信号として出力する第1選択手段とを有することを特徴とする集積回路。
【請求項2】 故障検査を行うスキャンテストが実行可能なデータ処理実行手段と、前記データ処理実行手段への信号の入出力を行う入出力端子と、前記データ処理実行手段と前記各入出力端子との間にあって入出力信号の取り込み及び設定を行い各々がチェーン状に接続してデータをシリアル転送可能であるバウンダリスキャンレジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtdi入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtck入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtms入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を出力するtdo出力端子と、第1制御信号により第1クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第3クロック信号として出力する第1選択手段と、前記tdi入力端子よりシリアルデータを入力し前記tck入力端子よりクロック信号を入力し前記tms入力端子より制御シリアル信号を入力し前記tdo出力端子にシリアルデータを出力し前記第1選択手段に前記第1クロック信号及び前記第1制御信号を出力し前記バウンダリスキャンレジスタに第2クロック信号、第2制御信号及び第3制御信号を出力する制御手段とを有し、前記バウンダリスキャンレジスタは、前記第2制御信号によって前記データ処理実行手段もしくは前記入出力端子から入力するデータと前段の前記バウンダリスキャンレジスタから出力されるシフトデータとを選択して出力する第2選択手段と、前記第2選択手段の出力を前記第3クロック信号のタイミングで保持する第1保持手段と、前記第1保持手段の出力を前記第2クロック信号のタイミングで保持する第2保持手段と、前記第3制御信号によって前記データ処理実行手段もしくは前記入出力端子から入力するデータと前記第2保持手段の出力とを選択して出力する第3選択手段とを備え、前記制御手段は、前記入力信号tckと前記入力信号tmsにより入力された信号と一定のデータ値とが一致するか否かを解読する解読手段と、前記解読手段の解読結果に基づいて前記第1選択手段の選択を制御する前記第1制御信号を出力する信号出力手段とを備えることを特徴とする集積回路。
【請求項3】 請求項2記載の集積回路において、前記解読手段は、前記入力信号tckと前記入力信号tmsにより入力された信号と一定のデータ値とが一致しないことを解読し、前記解読手段の解読結果に基づいて前記信号出力手段は、前記第1選択手段を前記制御手段から出力される第1クロック信号に選択する前記第1制御信号を出力し、前記制御手段は、シフト動作の場合は前記第2選択手段を前段の前記バウンダリスキャンレジスタから出力されるシフトデータに選択する前記第2制御信号及び前記第1保持手段を動作させる前記第1クロック信号を出力し、キャプチャ動作の場合は前記第2選択手段を前記データ処理実行手段もしくは前記入出力端子から入力するデータに選択する前記第2制御信号及び前記第1保持手段を動作させる前記第1クロック信号を出力し、アップデート動作の場合は前記第2保持手段を動作させる前記第2クロック信号及び前記第3選択手段を前記第2保持手段の出力に選択する前記第3制御信号を出力することにより前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実施することを特徴とする集積回路。
【請求項4】 請求項2記載の集積回路において、前記解読手段は、前記入力信号tckと前記入力信号tmsにより入力された信号と一定のデータ値とが一致することを解読し、前記解読手段の解読結果に基づいて前記信号出力手段は、前記第1選択手段を前記tck入力端子より入力されるクロック信号に選択する前記第1制御信号を出力し、前記制御手段は、シフト動作の場合は前記第2選択手段を前段の前記バウンダリスキャンレジスタから出力されるシフトデータに選択する前記第2制御信号を出力し、キャプチャ動作の場合は前記第2選択手段を前記データ処理実行手段から入力するデータに選択する前記第2制御信号を出力することにより前記バウンダリスキャンレジスタを用いてスキャンテストを実施することを特徴とする集積回路。
【請求項5】 故障検査を行うスキャンテストが実行可能なデータ処理実行手段と、前記データ処理実行手段への信号の入出力を行う入出力端子と、前記データ処理実行手段と前記各入出力端子との間にあって入出力信号の取り込み及び設定を行い各々がチェーン状に接続してデータをシリアル転送可能であるバウンダリスキャンレジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtdi入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtck入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtms入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を出力するtdo出力端子と、第1制御信号により第1クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第3クロック信号として出力する第1選択手段と、第2制御信号により第2クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第4クロック信号として出力する第2選択手段と、前記tdi入力端子よりシリアルデータを入力し前記tck入力端子よりクロック信号を入力し前記tms入力端子より制御シリアル信号を入力し前記tdo出力端子にシリアルデータを出力し前記第1選択手段に前記第1クロック信号及び前記第1制御信号を出力し前記第2選択手段に前記第2クロック信号及び前記第2制御信号を出力し前記バウンダリスキャンレジスタに第3制御信号及び第4制御信号を出力する制御手段とを有し、前記バウンダリスキャンレジスタは、前記第3制御信号によって前記データ処理実行手段もしくは前記入出力端子から入力するデータと前段の前記バウンダリスキャンレジスタから出力されるシフトデータとを選択して出力する第3選択手段と、前記第3選択手段の出力を前記第3クロック信号のタイミングで保持する第1保持手段と、前記第1保持手段の出力を前記第4クロック信号のタイミングで保持する第2保持手段と、前記第4制御信号によって前記データ処理実行手段もしくは前記入出力端子から入力するデータと前記第2保持手段の出力とを選択して出力する第4選択手段とを備え、前記制御手段は、前記入力信号tckと前記入力信号tmsにより入力された信号と一定のデータ値とが一致するか否かを解読する解読手段と、前記解読手段の解読結果に基づいて前記第1選択手段の選択を制御する前記第1制御信号及び前記第2選択手段の選択を制御する前記第2制御信号を出力する信号出力手段とを備えることを特徴とする集積回路。
【請求項6】 請求項5記載の集積回路において、前記解読手段は、前記入力信号tckと前記入力信号tmsにより入力された信号と一定のデータ値とが一致することを解読し、前記解読手段の解読結果に基づいて前記信号出力手段は、前記第1選択手段を前記tck入力端子より入力されるクロック信号に選択する前記第1制御信号及び前記第2選択手段を前記tck入力端子より入力されるクロック信号に選択する前記第2制御信号を出力し、前記制御手段は、前記第3選択手段を前段の前記バウンダリスキャンレジスタから出力されるシフトデータに選択する前記第3制御信号及び前記第4選択手段を前記第2保持手段の出力に選択する前記第4制御信号を出力することにより前記バウンダリスキャンレジスタを用いてスキャンテストを実施することを特徴とする集積回路。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボードテスト用回路を内蔵した集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年電子機器の軽薄短小化が進み、またBGA(Ball Glid Array)パッケージのデバイスが増加するにしたがい従来手法によるインサーキットテストが限界となってきており、新しいボードテスト法としてJTAG(Joint Test Action Group)テストが脚光をあびてきている。このテスト法は1990年にIEEE1149.1として規格化され、以降多くの集積回路がJTAGテスト対応となっている。
【0003】図7は第一の従来のボードテスト用回路を内蔵した集積回路のブロック図を示す。
【0004】集積回路700は、バウンダリスキャンレジスタ711〜716と、フルスキャンテストが実施可能となっている集積回路ロジック部730と、集積回路700内部と外部とを接続する入出力端子741〜746と、IEEE1149.1により定められる信号tdiの入力端子750と、IEEE1149.1により定められる信号tckの入力端子751と、IEEE1149.1により定められる信号tmsの入力端子752と、IEEE1149.1により定められる信号trstの入力端子754と、IEEE1149.1により定められる信号tdoの出力端子753と、TAP(Test Access Port)コントローラ760とから構成され、TAPコントローラ760から出力されるクロック信号1及びクロック信号2はバウンダリスキャンレジスタ711〜716へ供給される。
【0005】バウンダリスキャンレジスタ711〜716は、図2に示すように、入出力端子210から入力される信号を信号入力とし集積回路ロジック部220に入力する信号を信号出力とするバウンダリスキャンセル230と、集積回路ロジック部220から出力される信号を信号入力とし入出力端子210に出力される信号を信号出力とするバウンダリスキャンセル231と、集積回路ロジック部220から出力される信号を信号入力とし入出力端子210の出力制御信号を信号出力とするバウンダリスキャンセル232とから構成され、バウンダリスキャンレジスタ200に入力されるシフトデータ入力信号はバウンダリスキャンセル230のシフトデータ入力として供給される。バウンダリスキャンセル232のシフトデータ出力はバウンダリスキャンレジスタ200のシフトデータ出力信号となる。TAPコントローラ760の出力するクロック信号1及びクロック信号2はバウンダリスキャンセル230〜232に供給される。
【0006】バウンダリスキャンセル230〜232は、図3に示すように、フリップフロップ回路310、311と、入力制御信号が1の場合シフトデータ入力を選択し入力制御信号が0の場合データ入力を選択するセレクタ320と、出力制御信号が1の場合フリップフロップ回路311の出力を選択し出力制御信号が0の場合データ入力を選択するセレクタ321とから構成される。TAPコントローラ760の出力するクロック信号1はフリップフロップ310に供給される。TAPコントローラ760の出力するクロック信号2はフリップフロップ311に供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第一の従来の集積回路のバウンダリスキャンレジスタは、バウンダリスキャンレジスタの集積回路ロジック部側をテストするためにはファンクションテストを実施する必要がある。しかし集積回路のピン数の増大に伴いバウンダリスキャンレジスタ数も増大するためにこの部分の検証に多大な工数を要する。また検出できない故障が存在する可能性があるという問題点がある。
【0008】これらの問題点を解決するためには、バウンダリスキャンレジスタにATPG(Automatic Test Pattern Generator)でスキャンテストパタンを生成することで故障検出数を増やすことが可能であるが、スキャンテスト用に回路を入れることは集積回路全体の回路規模の増大につながる。また既存の回路でスキャンテストを実施しようとしても、バウンダリスキャンレジスタに供給されるクロック信号はTAPコントローラで生成されるゲーティッドクロックであるため、スキャンパタンを生成することができないといった問題点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため本発明の集積回路は、故障検査を行うスキャンテストが実行可能なデータ処理実行手段と、前記データ処理実行手段への信号の入出力を行う入出力端子と、前記データ処理実行手段と前記各入出力端子との間にあって入出力信号の取り込み及び設定を行い各々がチェーン状に接続してデータをシリアル転送可能であるバウンダリスキャンレジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtck入力端子と、第1クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第2クロック信号として出力する第1選択手段とを備えている。
【0010】本発明の集積回路は、故障検査を行うスキャンテストが実行可能なデータ処理実行手段と、前記データ処理実行手段への信号の入出力を行う入出力端子と、前記データ処理実行手段と前記各入出力端子との間にあって入出力信号の取り込み及び設定を行い各々がチェーン状に接続してデータをシリアル転送可能であるバウンダリスキャンレジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtdi入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtck入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtms入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を出力するtdo出力端子と、第1制御信号により第1クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第3クロック信号として出力する第1選択手段と、前記tdi入力端子よりシリアルデータを入力し前記tck入力端子よりクロック信号を入力し前記tms入力端子より制御シリアル信号を入力し前記tdo出力端子にシリアルデータを出力し前記第1選択手段に前記第1クロック信号及び前記第1制御信号を出力し前記バウンダリスキャンレジスタに第2クロック信号、第2制御信号及び第3制御信号を出力する制御手段とを備え、前記バウンダリスキャンレジスタは、前記第2制御信号によって前記データ処理実行手段もしくは前記入出力端子から入力するデータと前段の前記バウンダリスキャンレジスタから出力されるシフトデータとを選択して出力する第2選択手段と、前記第2選択手段の出力を前記第3クロック信号のタイミングで保持する第1保持手段と、前記第1保持手段の出力を前記第2クロック信号のタイミングで保持する第2保持手段と、前記第3制御信号によって前記データ処理実行手段もしくは前記入出力端子から入力するデータと前記第2保持手段の出力とを選択して出力する第3選択手段とからなり、前記制御手段は、前記入力信号tckと前記入力信号tmsにより入力された信号と一定のデータ値とが一致するか否かを解読する解読手段と、前記解読手段の解読結果に基づいて前記第1選択手段の選択を制御する前記第1制御信号を出力する信号出力手段とからなる。
【0011】本発明の集積回路は、故障検査を行うスキャンテストが実行可能なデータ処理実行手段と、前記データ処理実行手段への信号の入出力を行う入出力端子と、前記データ処理実行手段と前記各入出力端子との間にあって入出力信号の取り込み及び設定を行い各々がチェーン状に接続してデータをシリアル転送可能であるバウンダリスキャンレジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtdi入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtck入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtms入力端子と、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を出力するtdo出力端子と、第1制御信号により第1クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第3クロック信号として出力する第1選択手段と、第2制御信号により第2クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第4クロック信号として出力する第2選択手段と、前記tdi入力端子よりシリアルデータを入力し前記tck入力端子よりクロック信号を入力し前記tms入力端子より制御シリアル信号を入力し前記tdo出力端子にシリアルデータを出力し前記第1選択手段に前記第1クロック信号及び前記第1制御信号を出力し前記第2選択手段に前記第2クロック信号及び前記第2制御信号を出力し前記バウンダリスキャンレジスタに第3制御信号及び第4制御信号を出力する制御手段とを備え、前記バウンダリスキャンレジスタは、前記第3制御信号によって前記データ処理実行手段もしくは前記入出力端子から入力するデータと前段の前記バウンダリスキャンレジスタから出力されるシフトデータとを選択して出力する第3選択手段と、前記第3選択手段の出力を前記第3クロック信号のタイミングで保持する第1保持手段と、前記第1保持手段の出力を前記第4クロック信号のタイミングで保持する第2保持手段と、前記第4制御信号によって前記データ処理実行手段もしくは前記入出力端子から入力するデータと前記第2保持手段の出力とを選択して出力する第4選択手段とからなり、前記制御手段は、前記入力信号tckと前記入力信号tmsにより入力された信号と一定のデータ値とが一致するか否かを解読する解読手段と、前記解読手段の解読結果に基づいて前記第1選択手段の選択を制御する前記第1制御信号及び前記第2選択手段の選択を制御する前記第2制御信号を出力する信号出力手段とからなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0013】(実施の形態1)図1は、本発明の第一の実施の形態における集積回路のブロック図を示す。
【0014】集積回路100は、バウンダリスキャンレジスタ111〜116と、フルスキャンテストが実施可能となっている集積回路ロジック部130と、集積回路100内部と外部とを接続する入出力端子141〜146と、IEEE1149.1により定められる信号tdiの入力端子150と、IEEE1149.1により定められる信号tckの入力端子151と、IEEE1149.1により定められる信号tmsの入力端子152と、IEEE1149.1により定められる信号trstの入力端子154と、IEEE1149.1により定められる信号tdoの出力端子153と、TAP(Test Access Port)コントローラ160と、定義したJTAGユーザ命令を解読した場合は1を出力しそれ以外の命令を解読した場合は0を出力する命令解読部170と、命令解読部170から出力されるイネーブル信号が1の場合入力端子151から入力される信号を選択し命令解読部170から出力されるイネーブル信号が0の場合TAPコントローラ160から供給されるゲーティッドクロック信号を選択するセレクタ181と、命令解読部170から出力されるイネーブル信号が1の場合入力端子150から入力される信号を選択し命令解読部170から出力されるイネーブル信号が0の場合TAPコントローラ160から供給されるデータ信号を選択するセレクタ182と、命令解読部170から出力されるイネーブル信号が1の場合バウンダリスキャンレジスタ116から出力される信号を選択し命令解読部170から出力されるイネーブル信号が0の場合TAPコントローラ160から供給されるデータ信号を選択するセレクタ183とから構成され、セレクタ181により選択されたクロック信号1及びTAPコントローラ160から与えられるクロック信号2はバウンダリスキャンレジスタ111〜116へ供給される。セレクタ182により選択されたデータ信号はバウンダリスキャンレジスタ113へ供給される。セレクタ183により選択されたデータ信号は出力端子153へ出力される。
【0015】バウンダリスキャンレジスタ111〜116は、図2に示すように、入出力端子210から入力される信号を信号入力とし集積回路ロジック部220に入力する信号を信号出力とするバウンダリスキャンセル230と、集積回路ロジック部220から出力される信号を信号入力とし入出力端子210に出力される信号を信号出力とするバウンダリスキャンセル231と、集積回路ロジック部220から出力される信号を信号入力とし入出力端子210の出力制御信号を信号出力とするバウンダリスキャンセル232とから構成され、バウンダリスキャンレジスタ200に入力されるシフトデータ入力信号はバウンダリスキャンセル230のシフトデータ入力として供給される。バウンダリスキャンセル232のシフトデータ出力はバウンダリスキャンレジスタ200のシフトデータ出力信号となる。セレクタ181の出力信号はクロック1としてバウンダリスキャンセル230〜232に供給される。TAPコントローラ160の出力信号はクロック2としてバウンダリスキャンセル230〜232に供給される。
【0016】バウンダリスキャンセル230〜232は、図3に示すように、フリップフロップ回路310、311と、入力制御信号が1の場合シフトデータ入力を選択し入力制御信号が0の場合データ入力を選択するセレクタ320と、出力制御信号が1の場合フリップフロップ回路311の出力を選択し出力制御信号が0の場合データ入力を選択するセレクタ321とから構成される。セレクタ181の出力信号はクロック1としてフリップフロップ310に供給される。TAPコントローラ160の出力信号はクロック2としてフリップフロップ311に供給される。
【0017】以上のように構成された本発明の第一の実施の形態による集積回路について、その動作を説明する。図4に示すように、tckに同期してtmsを適切に入力することによりTAPコントローラ160にJTAG命令を入力し、命令解読部170はTAPコントローラ160に入力された命令を解読する。JTAG命令にはボードテスト時に用いられるJTAG必須命令とオプション命令及びマイクロコントローラユニットのデバッグに用いる等自由に設定可能なユーザが定義するJTAGユーザ命令がある。JTAG必須命令にはEXTEST命令、BYPASS命令、SAMPLE/PRELOAD命令の三つの命令がある。オプション命令は概要のみが示されていて実装されていなくてもよく、INTEST命令、RUNBIST命令、IDCODE命令、USERCODE命令、CLAMP命令、HIGHZ命令の六つの命令がある。ここでは、図5に示すように、EXTEST命令にはコード0000を割り当てる。BYPASS命令にはコード0001を割り当てる。SAMPLE/PRELOAD命令にはコード0010を割り当て、ATPGを用いるように定義するユーザ命令SCANにはコード1000を割り当てる。ここではJTAG必須命令等を用いたボードテスト時の場合と、ATPGを用いるように定義したJTAGユーザ命令によるスキャンテスト時の場合の2つの動作についてそれぞれ説明する。
【0018】(1)JTAG必須命令等を用いたボードテスト時tckに同期してtmsよりTAPコントローラ160にJTAG命令を入力する。命令解読部170はJTAG必須命令を解読しセレクタ181〜183に0を出力する。セレクタ181は命令解読部170の出力が0であるのでTAPコントローラ160により供給されるゲーティッドクロック信号を選択する。セレクタ182は命令解読部170の出力が0であるのでTAPコントローラ160により供給されるデータ信号を選択する。セレクタ183は命令解読部170の出力が0であるのでTAPコントローラ160により供給されるデータ信号を選択する。クロック1にはセレクタ181により選択されたゲーティッドクロック信号が供給される。クロック2にはTAPコントローラ160より出力されるクロック信号が供給される。tckに同期して適切にtmsを入力することによりバウンダリスキャンセル300はシフト動作、キャプチャ動作、アップデート動作を行い、ボードテストに有効な命令が実行される。
【0019】(2)JTAGユーザ命令を用いたスキャンテスト時ここでは出力セル231の動作について述べる。
【0020】tckに同期してtmsよりTAPコントローラ160にJTAG命令を入力する。命令解読部170はユーザ命令SCANを解読しセレクタ181〜183に1を出力する。セレクタ181は命令解読部170の出力が1であるので入力端子151より入力されるスキャンクロック信号を選択する。セレクタ181により選択されたスキャンクロック信号はクロック1に供給される。セレクタ182は命令解読部170の出力が1であるので入力端子150より入力されるデータ信号を選択する。セレクタ182により選択されたデータ信号はバウンダリスキャンレジスタ113のシフトデータ入力となる。セレクタ183は命令解読部170の出力が1であるのでバウンダリスキャンレジスタ116のシフトデータ出力を選択し出力端子153に出力する。これにより入力端子150からバウンダリスキャンレジスタ113、112、111、114、115及び116を経由して出力端子153に至るスキャンチェーンが形成される。クロック2にはTAPコントローラ160により出力されるクロック信号が供給されるのでフリップフロップ回路311はスキャンテスト実施時には動作しない。スキャンシフト動作の場合にはセレクタ320はシフトデータ入力を選択し、フリップフロップ回路310はスキャンクロックに同期してセレクタ320の出力を保持し、保持したデータをシフトデータ出力として出力する。スキャンキャプチャ動作の場合にはセレクタ320がデータ入力を選択し、フリップフロップ回路310はスキャンクロックに同期してセレクタ320の出力を保持する。これによりフルスキャンテストが可能な集積回路ロジック部と出力用バウンダリスキャンセル231内部のフリップフロップ回路310間のテストはATPGを用いてスキャンテストパタンを生成しこのテストパタンを用いて実施することが可能となり、回路規模を増大させることなくこの部分の検出できる故障数を増加することが可能となる。
【0021】また、ここではセレクタ181の選択するスキャンクロック信号としてtckを用いて入力端子151より入力しているが別の入出力端子からスキャンクロック信号を入力してもよい。
【0022】また、ここではセレクタ182の選択する入力信号としてtdiを用いて入力端子150より入力しているが別の入出力端子から信号を入力してもよい。
【0023】また、ここではセレクタ183の選択する信号はtdoを用いて出力端子153より出力しているが別の入出力端子から信号を出力してもよい。
【0024】(実施の形態2)しかし、本発明の第一の実施の形態において出力用バウンダリスキャンセルの集積回路ロジック部側のテストはATPGを用いてスキャンテストを実施することが可能となったが、入力用バウンダリスキャンセルの集積回路ロジック部側のテストはATPGを用いてスキャンテストを実施することは不可能である。これを解決するのが実施の形態2である。
【0025】図6は、本発明の第二の実施の形態における集積回路のブロック図を示す。
【0026】集積回路600は、バウンダリスキャンレジスタ611〜616と、フルスキャンテストが実施可能となっている集積回路ロジック部630と、集積回路600内部と外部とを接続する入出力端子641〜646と、IEEE1149.1により定められる信号tdiの入力端子650と、IEEE1149.1により定められる信号tckの入力端子651と、IEEE1149.1により定められる信号tmsの入力端子652と、IEEE1149.1により定められる信号trstの入力端子654と、IEEE1149.1により定められる信号tdoの出力端子653と、TAPコントローラ660と、定義したJTAGユーザ命令を解読した場合は1を出力しそれ以外の命令を解読した場合は0を出力する命令解読部670と、命令解読部670から出力されるイネーブル信号が1の場合入力端子651から入力される信号を選択し命令解読部670から出力されるイネーブル信号が0の場合TAPコントローラ660から供給されるゲーティッドクロック信号を選択するセレクタ681と、命令解読部670から出力されるイネーブル信号が1の場合入力端子650から入力される信号を選択し命令解読部670から出力されるイネーブル信号が0の場合TAPコントローラ660から供給されるデータ信号を選択するセレクタ682と、命令解読部670から出力されるイネーブル信号が1の場合バウンダリスキャンレジスタ616から出力される信号を選択し命令解読部670から出力されるイネーブル信号が0の場合TAPコントローラ660から供給されるデータ信号を選択するセレクタ683と、命令解読部670から出力されるイネーブル信号が1の場合入力端子651から入力される信号を選択し命令解読部670から出力されるイネーブル信号が0の場合TAPコントローラ660から供給されるクロック信号を選択するセレクタ684とから構成され、セレクタ681により選択されたクロック信号1及びセレクタ684により選択されたクロック信号2はバウンダリスキャンレジスタ611〜616へ供給される。セレクタ682により選択されたデータ信号はバウンダリスキャンレジスタ613へ供給される。セレクタ683により選択されたデータ信号は出力端子653へ出力される。
【0027】バウンダリスキャンレジスタ611〜616は、図2に示すように、入出力端子210から入力される信号を信号入力とし集積回路ロジック部220に入力する信号を信号出力とするバウンダリスキャンセル230と、集積回路ロジック部220から出力される信号を信号入力とし入出力端子210に出力される信号を信号出力とするバウンダリスキャンセル231と、集積回路ロジック部220から出力される信号を信号入力とし入出力端子210の出力制御信号を信号出力とするバウンダリスキャンセル232とから構成され、バウンダリスキャンレジスタ200に入力されるシフトデータ入力信号はバウンダリスキャンセル230のシフトデータ入力として供給される。バウンダリスキャンセル232のシフトデータ出力はバウンダリスキャンレジスタ200のシフトデータ出力信号となる。セレクタ681の出力信号はクロック1としてバウンダリスキャンセル230〜232に供給される。セレクタ684の出力信号はクロック2としてバウンダリスキャンセル230〜232に供給される。
【0028】バウンダリスキャンセル230〜232は、図3に示すように、フリップフロップ回路310、311と、入力制御信号が1の場合シフトデータ入力を選択し入力制御信号が0の場合データ入力を選択するセレクタ320と、出力制御信号が1の場合フリップフロップ回路311の出力を選択し出力制御信号が0の場合データ入力を選択するセレクタ321とから構成される。セレクタ681の出力信号はクロック1としてフリップフロップ310に供給される。セレクタ684の出力信号はクロック2としてフリップフロップ311に供給される。
【0029】以上のように構成された本発明の第二の実施の形態による集積回路について、その動作を説明する。ここではATPGを用いるように定義したJTAGユーザ命令によるスキャンテスト時の場合の動作について説明する。
【0030】(1)JTAGユーザ命令を用いたスキャンテスト時ここでは入力セル230の動作について述べる。
【0031】tckに同期してtmsよりTAPコントローラ660にJTAG命令を入力する。命令解読部670はユーザ命令SCANを解読しセレクタ681〜684に1を出力する。セレクタ681は命令解読部670の出力が1であるので入力端子651より入力されるスキャンクロック信号を選択する。セレクタ681により選択されたスキャンクロック信号はクロック1に供給される。セレクタ684は命令解読部670の出力が1であるので入力端子651より入力されるスキャンクロック信号を選択する。セレクタ684により選択されたスキャンクロック信号はクロック2に供給される。セレクタ682は命令解読部670の出力が1であるので入力端子650より入力されるデータ信号を選択する。セレクタ682により選択されたデータ信号はバウンダリスキャンレジスタ613のシフトデータ入力となる。セレクタ683は命令解読部670の出力が1であるのでバウンダリスキャンレジスタ616のシフトデータ出力を選択し出力端子653に出力する。これにより入力端子650からバウンダリスキャンレジスタ613、612、611、614、615及び616を経由して出力端子653に至るスキャンチェーンが形成される。スキャンキャプチャ動作の場合にはセレクタ320がデータ入力を選択し、フリップフロップ回路310はスキャンクロックに同期してセレクタ320の出力を保持する。スキャンシフト動作の場合にはセレクタ320はシフトデータ入力を選択し、フリップフロップ回路310はスキャンクロックに同期してセレクタ320の出力を保持し、保持したデータをシフトデータ出力として出力する。フリップフロップ回路311はスキャンクロックに同期してフリップフロップ310の出力したデータを保持し、データ出力として出力する。これによりフルスキャンテストが可能な集積回路ロジック部と入力用バウンダリスキャンセル230内部のフリップフロップ回路311間のテストはATPGを用いてスキャンテストパタンを生成しこのテストパタンを用いて実施することが可能となり、回路規模を増大させることなくこの部分の検出できる故障数を増加することが可能となる。
【0032】また、ここではセレクタ681及びセレクタ684の選択するスキャンクロック信号としてtckを用いて入力端子651より入力しているが別の入出力端子からスキャンクロック信号を入力してもよい。
【0033】また、ここではセレクタ682の選択する入力信号としてtdiを用いて入力端子650より入力しているが別の入出力端子から信号を入力してもよい。
【0034】また、ここではセレクタ683の選択する信号はtdoを用いて出力端子653より出力しているが別の入出力端子から信号を出力してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明に係る集積回路は、故障検査を行うスキャンテストが実行可能なデータ処理実行手段と、前記データ処理実行手段への信号の入出力を行う入出力端子と、前記データ処理実行手段と前記各入出力端子との間にあって入出力信号の取り込み及び設定を行い各々がチェーン状に接続してデータをシリアル転送可能であるバウンダリスキャンレジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtck入力端子と、第1クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第2クロック信号として出力する第1選択手段とを備える。
【0036】この構成によればバウンダリスキャンレジスタに供給するクロック信号を切り替えることが可能となりバウンダリスキャンレジスタにスキャンクロックを供給することが可能となる。その結果フルスキャンテストが可能な集積回路ロジック部と出力用バウンダリスキャンセル内部のフリップフロップ回路間のテストはATPGを用いてスキャンテストパタンを生成しこのテストパタンを用いて実施することが可能となり、回路規模を増大させることなくこの部分の検出できる故障数を増加することが可能となる。
【0037】また、本発明に係る集積回路は、故障検査を行うスキャンテストが実行可能なデータ処理実行手段と、前記データ処理実行手段への信号の入出力を行う入出力端子と、前記データ処理実行手段と前記各入出力端子との間にあって入出力信号の取り込み及び設定を行い各々がチェーン状に接続してデータをシリアル転送可能であるバウンダリスキャンレジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタを用いてボードテストを実行するために必要な信号を入力するtck入力端子と、第1制御信号により第1クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第3クロック信号として出力する第1選択手段と、第2制御信号により第2クロック信号と前記tck入力端子より入力されるクロック信号とを切り替え前記バウンダリスキャンレジスタに第4クロック信号として出力する第2選択手段とを備える。
【0038】この構成によればバウンダリスキャンレジスタに供給するクロック信号を切り替えることが可能となりバウンダリスキャンレジスタにスキャンクロックを供給することが可能となる。その結果フルスキャンテストが可能な集積回路ロジック部と入力用バウンダリスキャンセル内部のフリップフロップ回路間のテストはATPGを用いてスキャンテストパタンを生成しこのテストパタンを用いて実施することが可能となり、回路規模を増大させることなくこの部分の検出できる故障数を増加することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成12年1月5日(2000.1.5)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−194422(P2001−194422A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−248(P2000−248)