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【発明の名称】 半導体チップ検査用装置および半導体装置
【発明者】 【氏名】岡本 泰之

【要約】 【課題】高速での電気信号の入力および出力が可能でかつ配線遅延の生じない半導体チップ検査用装置を提供する。

【解決手段】半導体チップ検査用装置1は、接触用ピン12および13を有する。接触用ピン13の一方端はドライバ22に接続される。接触用ピン13の他方端は半導体チップから一定の距離だけ離れたリードピン103の第1の部分に当接可能である。接触用ピン12の一方端はコンパレータ23に接続される。接触用ピン12の他方端は半導体チップ105から一定の距離とほぼ同じ距離だけ離れたリードピン103の第2の部分に当接可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 データの入出力を行なう端子に接続された半導体チップを検査するための装置であって、検査用の電気信号を発生させるドライバに一方端が接続され、半導体チップから一定の距離だけ離れた端子の第1の部分に他方端が当接可能な第1の接触部材と、前記ドライバから与えられた電気信号に対応して半導体チップが出力する電気信号を受取るコンパレータに一方端が接続され、半導体チップから前記一定の距離とほぼ同じ距離だけ離れた端子の第2の部分に他方端が当接可能な第2の接触部材とを備えた、半導体チップ検査用装置。
【請求項2】 前記第1の接触部材と前記第2の接触部材とは離隔して設けられる、請求項1に記載の半導体チップ検査用装置。
【請求項3】 端子はボール状であり、前記第1と第2の接触部材はボール状の端子に接触する、請求項1または2に記載の半導体チップ検査用装置。
【請求項4】 データの入出力を行なう端子に接続された半導体チップを検査するための装置であって、検査用の電気信号を発生させるドライバに一方端が接続され、半導体チップから一定の距離だけ離れた端子の部分に導通部材を介して他方端が電気的に接続する第1の接触部材と、前記ドライバから与えられた電気信号に対応して半導体チップが出力する電気信号を受取るコンパレータに一方端が接続され、半導体チップから前記一定の距離とほぼ同じ距離だけ離れた端子の部分に導通部材を介して他方端が電気的に接続する第2の接触部材とを備えた、半導体チップ検査用装置。
【請求項5】 データ入出力用の第1の電極を含む半導体チップと、前記第1の電極に電気的に接続されて延在する第1のリード端子と、前記第1の電極に電気的に接続されて前記第1のリード端子と幅方向に一定の間隔をあけて同じ方向に延在する第2のリード端子とを備えた、半導体装置。
【請求項6】 前記半導体チップは、前記第1の電極とは別の第2の電極をさらに含み、その第2の電極に電気的に接続された第3のリード端子をさらに備え、前記第1のリード端子と前記第2のリード端子との間の間隔と前記第1のリード端子の幅と前記第2のリード端子の幅との合計は、前記第3のリード端子の幅にほぼ等しい、請求項5に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体チップ検査用装置および半導体装置に関し、特に、リード端子により情報の入出力を行なう半導体チップを検査する装置およびその半導体チップを用いた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の需要の増大に伴い、半導体装置の生産量が拡大している。この半導体装置は、電気信号の処理を行なうチップと、そのチップにデータの入出力を行なうリード端子とを有する。
【0003】半導体装置が製造されると、チップが正常に作動するかどうかの検査が行なわれる。図13は、従来の半導体チップ検査用装置の上面図である。図13を参照して、従来の半導体チップ検査用装置110は、フレーム111と接触用ピン114とを有する。フレーム111に複数本の接触用ピン114が取付けられる。
【0004】フレーム111内には半導体装置100が載置される。半導体装置100は、モールド部材101と、リード端子102および103と、半導体チップ105とを有する。半導体チップ105はモールド部材101に覆われている。半導体チップ105の表面には図13では示さない複数の電極が形成されている。この電極のそれぞれがリード端子102および103のそれぞれと電気的に接続されている。リード端子102はそれぞれ同じ方向に延びるように形成されている。また、リード端子103はそれぞれ同じ方向に延びるように形成されている。リード端子102の延びる方向とリード端子103の延びる方向とはほぼ直交する。それぞれのリード端子102および103は接触用ピン114に電気的に接続されている。
【0005】図14は、図13中のXIV−XIV線に沿って見た断面と検査用回路とを示す図である。図14を参照して、半導体装置100は、モールド部材101と、チップ105と、電極106と、ボンディングワイヤ107と、リード端子103とを有する。チップ105の表面には複数の電極106が形成されている。電極106はボンディングワイヤ107によりリード端子103に電気的に接続されている。リード端子103は接触用ピン114と直接接触している。この接触用ピン114はリード125により検査用回路120に電気的に接続されている。
【0006】検査用回路120は、テスタ制御部121と、テスタ制御部121に電気的に接続されたドライバ122と、テスタ制御部121に電気的に接続されたコンパレータ123と、ドライバ122およびコンパレータ123に電気的に接続された接続配線124とを有する。
【0007】次に上述の半導体チップ検査装置の動作について説明する。半導体チップ105の検査を行う場合には、まず、テスタ制御部121が、ドライバ122に電気信号を与える。ドライバ122は、テスタ制御部121から電気信号を受けて、検査用の電気信号を発する。この電気信号は、所定値よりも電位が高い信号、または所定値よりも電位の小さい信号のいずれかである。この電気信号が接続配線124、リード125および接触用ピン114を介して半導体装置100内の半導体チップ105へ伝わる。この電気信号を受けて、半導体チップ105から電気信号が出力される。この電気信号も所定値より電位が高い信号または所定値よりも電位の低い信号のいずれかである。この電気信号が接触用ピン114、リード125および接続配線124を介してコンパレータ123へ伝わる。コンパレータ123では、半導体チップ105から送られた電気信号が予測される電位か否かを判断する。その結果をテスタ制御部121に伝える。コンパレータ123が受取った電気信号が予測された値である旨の情報がテスタ制御部121に伝えられると、テスタ制御部121は半導体チップ105に欠陥がないと判断する。コンパレータ123が受取った電気信号が予測される値ではない旨の情報がテスタ制御部121伝えられると、テスタ制御部121は半導体チップ105に欠陥があると判断する。
【0008】図15は、従来の別の半導体チップ検査用装置の断面図である。図15を参照して、半導体チップ検査用装置131は、フレーム141と接触用ピン142とを有する。フレーム141に接触用ピン142がそれぞれ固定されている。
【0009】フレーム141内にはボール状の端子を有する半導体装置200が位置決めされている。この半導体装置200は、モールド部材201と、端子202とを有する。モールド部材201内には半導体チップが設けられており、この半導体チップがそれぞれの端子202に電気的に接続されている。端子202は接触用端子142に電気的に接続されている。この接触用ピン142は図14で示す接続配線124にそれぞれ電気的に接続されている。このような半導体チップ検査用装置131でも、図13および図14で示した半導体チップ検査用装置110と同様の方法で半導体チップの検査を行なう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体チップの検査の高効率化に伴い、半導体チップの検査工程でも電気信号の入出力が高速化している。つまり、1つの信号を半導体チップ内に入力し、次の電気信号を半導体チップに入力するまでの時間は大幅に短縮されている。そのため、1つの電気信号を半導体チップに入力し、その電気信号に対応して半導体チップから出力された電気信号をコンパレータが受取るまでに次の電気信号がドライバから出力される場合がある。この場合、半導体チップ105から出力されてコンパレータ123が受取る電気信号と、ドライバ122が出力して半導体チップ105が受取る電気信号とが接続配線124上で衝突する。これにより、半導体チップ105に正確な情報を入力することができず、かつ半導体チップ105から出力された電気信号を正確に読出すことができないという問題がある。
【0011】また従来、特開平11−67399号公報や特開平2−27676号公報では、1つのリード端子に2つの接触用ピンが接触しデータの入出力を行なう半導体チップ検査用装置が開示されている。しかしながら、これらの装置では、1の接触用ピンとリード端子とが接触する部分と、他の接触用ピンとリード端子とが接触する部分とは、それぞれ、半導体チップから異なる距離に位置する。そのため電気信号の入出力において信号遅延が生じる。この信号遅延が生じると、所定の時間内に電気信号の入力および出力が行なわれなくなり、テスタ制御部が正確な信号の読出をできないという問題があった。
【0012】そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、半導体チップへ入力される電気信号と半導体チップから出力される電気信号との衝突を防止し、かつ信号遅延が生じない半導体チップ検査用装置および半導体装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の1つの局面に従った半導体チップ検査用装置は、データの入出力を行なう端子に接続された半導体チップを検査するための装置であって、第1の接触部材と、第2の接触部材とを備える。第1の接触部材の一方端は検査用の電気信号を発生させるドライバに接続される。半導体チップから一定の距離だけ離れた端子の第1の部分に第1の接触部材の他方端が当接可能である。第2の接触部材の一方端は、ドライバから与えられた電気信号に対応して半導体チップが出力する電気信号を受取るコンパレータに接続される。第2の接触部材の他方端は半導体チップから一定の距離とほぼ同じ距離だけ離れた端子の第2の部分に当接可能である。
【0014】このように構成された半導体チップ検査用装置においては、第1の接触部材はドライバと端子とに接続される。また、第2の接触部材はコンパレータと端子とに接続される。そのため、半導体チップから電気信号が出力されれば、この電気信号は端子を介して第1の接触部材と第2の接触部材に伝わる。第2の接触部材に伝えられた電気信号はコンパレータへ達する。第1の接触部材に伝えられた電気信号はドライバへ伝えられる。このとき、半導体チップから出力される信号よりも大きな信号強度を有する電気信号をドライバから出力する。ここで、信号強度が大きいとは、所定値からのずれが大きいことをいう。これにより、第1の接触部材上でドライバから出力された電気信号と半導体装置から出力された電気信号とが衝突しても、ドライバから出力される電気信号の信号強度が大きいため、ドライバから出力された電気信号は半導体装置から出力された電気信号の影響を受けない。その結果、電気信号が衝突しても正確な情報を半導体装置に与えることができ、かつ半導体装置から出力された電気信号を正確に読出すことができる。
【0015】また、第1の接触部材が当接する端子の第1の部分と、第2の接触部材が端子に接触する端子の第2の部分とは、それぞれ、半導体チップからほぼ同じ距離だけ離れている。そのため、半導体チップに電気信号を入力する際、または半導体チップから電気信号が出力される際に信号遅延が起こることなく、正確な電気信号の入力または出力を行なうことができる。
【0016】また好ましくは第1の接触部材と第2の接触部材とは離隔して設けられる。また端子はボール状であり、第1と第2の接触部材はボール状の端子に接触する。
【0017】この発明の別の局面に従った半導体チップ検査用装置は、データの入出力を行なう端子に接続された半導体チップを検査するための装置であって、第1の接触部材と、第2の接触部材とを備える。第1の接触部材の一方端は検査用の電気信号を発生させるドライバに接続される。第1の接触部材の他方端は、半導体チップから一定の距離だけ離れた端子の部分に導通部材を介して電気的に接続される。第2の接触部材の一方端は、ドライバから与えられた電気信号に対応して半導体チップが出力する電気信号を受取るコンパレータに接続される。第2の接触部材の他方端は、半導体チップから一定の距離とほぼ同じ距離だけ離れた端子の部分に導通部材を介して電気的に接続される。
【0018】このように構成された半導体チップ検査用装置においては、第1の接触部材はドライバに接続され、かつ導通部材を介して端子に接続される。また、第2の接触部材はコンパレータに接続され、かつ導通部材を介して端子に接続される。そのため、半導体チップから電気信号が出力されれば、この電気信号は端子および導通部材を介して第1の接触部材と第2の接触部材に伝わる。第2の接触部材に伝えられた電気信号はコンパレータへ達する。第1の接触部材に伝えられた電気信号はドライバへ伝えられる。このとき、半導体チップから出力される信号よりも大きな信号強度を有する電気信号をドライバから出力する。これにより、第1の接触部材上でドライバから出力された電気信号と半導体装置から出力された電気信号とが衝突しても、ドライバから出力される電気信号の信号強度が大きいため、ドライバから出力された電気信号は半導体装置から出力された電気信号の影響を受けない。その結果、電気信号が衝突しても正確な情報を半導体装置に与えることができ、かつ半導体装置から出力された電気信号を正確に読出すことができる。
【0019】また、第1の接触部材の他方端が導通部材を介して電気的に接続される端子の部分と、第2の接触部材の他方端が導通部材を介して電気的に接続される端子の部分とは、それぞれ、半導体チップからほぼ同じ距離だけ離れている。そのため、半導体チップに電気信号を入力する際、または半導体チップから電気信号が出力される際に信号遅延が起こることなく、正確な電気信号の入力または出力を行なうことができる。
【0020】この発明に従った半導体装置は、半導体チップと、第1のリード端子と、第2のリード端子とを備える。半導体チップは、データ入出力用の第1の電極を含む。第1のリード端子は、第1の電極に電気的に接続されて延在する。第2のリード端子は、第1の電極に電気的に接続されて第1のリード端子と幅方向に一定の間隔をあけて同じ方向に延在する。
【0021】このように構成された半導体装置においては、半導体装置の第1の電極には、第1のリード端子と第2のリード端子とが電気的に接続される。そのため、第1のリード端子を半導体チップ検査装置のドライバと接続し、第2のリード端子をコンパレータと接続すれば、半導体チップから出力された電気信号は第1のリード端子と第2のリード端子とに伝わる。第2のリード端子に伝わった電気信号はコンパレータへ達する。第1のリード端子に伝わった電気信号はドライバへ伝えられる。このとき、半導体チップから出力される信号よりも大きな信号強度を有する電気信号をドライバから出力する。ドライバから電気信号が出力されて第1のリード端子上で半導体装置から出力された信号と衝突しても、ドライバから出力される電気信号の信号強度が大きいため、この衝突の影響を受けることなく正しい電気信号が半導体チップに与えられる。その結果、このような半導体装置では、検査の際にデータの衝突の影響を受けることがなく正確な電気信号が与えられ、確実に検査を行うことができる。
【0022】また好ましくは、半導体チップは第1の電極とは別の第2の電極をさらに含む。半導体装置は、第2の電極に電気的に接続された第3のリード端子をさらに備える。第1のリード端子と第2のリード端子との間の間隔と第1のリード端子の幅と第2のリード端子の幅との合計は第3のリード端子の幅にほぼ等しい。
【0023】この場合、第3のリード端子の幅と、第1および第2のリード端子の幅とそれらの間の間隔とがほぼ等しいため、第3のリード端子に接触する検査用のピンと同じピンで第1の端子と第2の端子とに接触することができる。その結果、特に新たな接触用のピンを設けることなく、この半導体装置の検査を行なうことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は、この発明の実施の形態1に従った半導体チップ検査用装置を示す図である。図1を参照して、半導体チップ検査用装置1は、ソケット部10とソケット部10に電気的に接続された検査用回路20とを有する。ソケット部10は、フレーム11と第1の接触部材として接触用ピン13と、第2の接触部材としての接触用ピン12と、接触用ピン14とを有する。接触用ピン12〜14はそれぞれフレーム11に固定されている。接触用ピン12および13は、それぞれ互いに離隔して設けられている。
【0026】フレーム11内には半導体装置100が位置決めされている。半導体装置100は、モールド部材101と、リード端子102および103と、半導体チップ105とを有する。半導体チップ105には、図1では示さないが複数個の電極が設けられており、それぞれの電極がリード端子102および103のそれぞれと電気的に接続される。リード端子102はそれぞれが同じ方向に延びるように形成されている。リード端子103はリード端子102の延びる方向とほぼ直交する方向に延びる。リード端子102は接触用ピン14のそれぞれと電気的に接続されている。リード端子103のそれぞれは、接触用ピン12および13のそれぞれと電気的に接続されている。1本のリード端子103に2本の接触用ピン12および13が接触している。
【0027】検査用回路20は、テスタ制御部21と、検査用の電気信号を発生させるドライバ22と、半導体チップが出力した電気信号を受取るコンパレータ23と、接続配線24および25とを有する。テスタ制御部21はドライバ22に電気的に接続されている。テスタ制御部21はコンパレータ23に電気的に接続されている。接続配線24はドライバ22とリード26とに接続されている。リード26は接触用ピン13に接続されている。そのため、接触用ピン13の一方端はドライバ22に接続され、接触用ピン13の他方端はリード端子103に接続されている。
【0028】接続配線25はコンパレータ23に接続される。接続配線25は、また、リード27を介して接触用ピン12に接続される。そのため、接触用ピン12の一方端はコンパレータ23に接続され、他方端はリード端子103に接続される。
【0029】接触用ピン13がリード端子103に接触する部分と半導体チップ105との間の距離と、接触用ピン12がリード端子103と接触する部分と半導体チップ105との間の距離はほぼ等しい。
【0030】図2は、図1中のII−II線に沿って見た断面を示す図である。図2を参照して、半導体装置100は、フレーム11上に載置される。半導体装置100のモールド部材101がフレーム11と接触している。モールド部材101は半導体チップ105を取囲む。半導体チップ105の表面はデータの入出力を行なうための電極106が設けられている。電極106はボンディングワイヤ107によりリード端子103と電気的に接続されている。リード端子103はフレーム11と接触する。リード端子103には接触用ピン13が当接している。接触用ピン13はフレーム11内を貫通してリード26に電気的に接続されている。
【0031】次に、図1および2で示す半導体チップ検査用装置の動作について説明する。図3〜図6は、図1で示す半導体チップ検査用装置の動作を説明するための図である。図3を参照して、まず、半導体チップを検査する際には、半導体装置100のリード端子102および103を接触用ピン12、13および14に接触させる。次に、テスタ制御部21が、ドライバ22へ電気信号を送る。この電気信号を受けて、ドライバ22はたとえば、所定値(2.0V)よりも高い電圧(3.0V)の信号を矢印22aで示す方向へ出力する。接続配線24へ送られた信号はリード26、接触用ピン13を介して半導体装置100内の半導体チップ105に伝わる。
【0032】図4を参照して、電気信号が入力されたチップ105は、リード端子103にたとえば所定値(2.0V)よりも低い電圧(1.8V)の信号を矢印105aで示す方向のリード端子103へ与える。
【0033】図5を参照して、リード端子103へ与えられた信号は、接触用ピン12および13へ伝わり、リード26および27を介してそれぞれが接続配線24および25へ伝わる。テスタ制御部21がドライバ22に対して信号を送る。この信号を受けてドライバ22はたとえば所定値(2.0V)よりも高い電圧(3.0V)の信号を矢印22bで示す方向へ送る。
【0034】図6を参照して、接続配線25へ伝えられた信号は矢印105aで示す方向に伝達されコンパレータ23で読取られる。この信号の電圧が所定値かどうかをコンパレータ23が判断する。その判断の結果をテスタ制御部21へ送る。その結果をもとに、テスタ制御部21が、半導体チップ105に欠陥があるかどうかを判断する。また、図5中の矢印22bで示す方向に移動する信号と矢印105aで示す方向に移動する信号とが接続配線24上で衝突する。しかし、矢印22bで示す方向に移動する信号の信号強度が矢印105aで示す方向に移動する信号よりも大きいため、矢印22bで示す方向に移動する信号が矢印105aで示す方向に移動する信号の影響を受けることがない。その結果、ドライバ22から出力された信号はリード26を介して矢印22bで示す方向へ伝えられ接続配線13およびリード端子103を介して半導体チップ105へ伝わる。このようにして、電気信号の入力および出力が行なわれる。
【0035】このように構成された半導体チップ検査用装置では、まず、図3〜図6で示したように、半導体チップ105から出力された電気信号がコンパレータ23に伝わるまでにドライバ22から半導体チップ15へ入力しても、ドライバ22から出力された電気信号が半導体チップ105から出力された電気信号の影響を受けることなく半導体チップ105へ入力することができる。その結果、ドライバ22が1つの電気信号を半導体チップに入力してから次の電気信号をドライバ22が半導体チップ105に入力するまでの時間を短くすることができる。その結果、高速での検査が可能でかつ検査の際の誤動作が少なくなる。
【0036】また、接触用ピン13とリード端子103とが接触する部分と半導体チップ105との距離と、接触用ピン12がリード端子103と接触する部分と半導体チップ105との距離がほぼ等しいため、ドライバ22から半導体チップ105へ電気信号が伝わるまでの時間と、半導体チップ105から出力された電気信号がコンパレータ23に伝わるまでの時間とがほぼ等しい。その結果、信号遅延を防止することができ、コンパレータ23において正確な電気信号の読出が可能となる。
【0037】さらに、この発明に従えば、ドライバ22からリード端子103へ繋がるまでの回路とコンパレータ23からリード端子103へ繋がるまでの回路が別々であるため、正確なキャリブレーション(電気信号の補正)を行なうことができる。
【0038】(実施の形態2)図7は、この発明の実施の形態2に従った半導体チップ検査用装置の断面図である。図7を参照して、この発明の実施の形態2に従った半導体チップ検査用装置31は、フレーム41と、第1の接触部材としての接触用ピン42と、第2の接触部材としての接触用ピン43とを備える。接触用ピン42および43はそれぞれフレーム41に固定される。
【0039】半導体装置200は、モールド部材201と、モールド部材内に設けられた半導体チップと、半導体チップに接続されたボール状の端子202を有する。
【0040】接触用ピン43の一方端は図1で示すドライバ22に電気的に接続される。接触用ピン42の他方端はボール状の端子202に当接している。接触用ピン42の一方端は図1で示すコンパレータ23に電気的に接続される。接触用ピン42の他方端はボール状の端子202に当接している。接触用ピン42と端子202とが接触する部分と半導体チップまでの距離と、接触用ピン43と端子202とが接触する部分と半導体チップまでとの距離はほぼ等しい。
【0041】このように構成された半導体チップ検査用装置31でも、ボール状の端子202に接触する接触用ピン42および43が、それぞれコンパレータ23およびドライバ22のそれぞれに接続されているため、図1で示す半導体チップ検査用装置1と同様の効果がある。
【0042】(実施の形態3)図8は、この発明の実施の形態3に従った半導体チップ検査用装置の断面図である。図8を参照して、この発明の実施の形態3に従った半導体チップ検査用装置61は、フレーム71と、移動部材72と、ばね73と、接触用ピン82および83と、導通部材84とを有する。フレーム71上に半導体装置100が載置されている。また、フレーム71上に2つのばね73の一方端が固定されている。ばね73の他方端は移動部材72に固定されている。フレーム71を貫通するように第1の接触部材としての接触用ピン82と、第2の接触部材としての接触用ピン83とが固定されている。接触用ピン82の一方端は図1で示すドライバ22に電気的に接続される。接触用ピン82の他方端は導通部材84を介して半導体装置100のリード端子103に接続される。接触用ピン83の一方端は図1で示すコンパレータ23に電気的に接続される。接触用ピン83の他方端は導通部材84を介して半導体装置100のリード端子103に電気的に接続される。接触用ピン82が導通部材84を介してリード端子103に接触する部分から半導体チップ105までの距離と、接触用ピン83が導通部材84を介してリード端子103に接触する部分から半導体チップ105までの距離とは等しい。導通部材84は「T」字状であり、その一方端が接触用ピン82および83に接触し、他方端がリード端子103に接触する。
【0043】図9は、図8で示す移動部材72の動作を説明するための図である。図9を参照して、移動部材72に矢印72aで示す方向から力が加わると、ばね73が縮む。これにより、移動部材72の下方向へ移動する。導通部材84がリード端子103から離隔する方向へ移動する。このように、導通部材84をリード端子103から離した状態とすることにより、フレーム71上に載置された半導体装置100を移動させることができる。
【0044】このように構成された半導体チップ検査用装置61でも、図1で示す半導体チップ検査用装置1と同様の効果がある。
【0045】(実施の形態4)図10は、この発明の実施の形態4に従った半導体装置の上面図である。図10を参照して、半導体装置80はモールド部材81と、リード端子82〜87を有する。モールド部材81内に半導体チップが封止されている。半導体チップはそれぞれのリード端子82〜87と電気的に接続されている。
【0046】リード端子82〜84は、それぞれ同じ方向に互いに距離を隔てて延びるように形成されている。また、リード端子85〜87はそれぞれ互いに距離を隔てて同じ方向に延びるように形成されている。リード端子82〜84の延びる方向とリード端子85〜87の延びる方向とはほぼ直交する。
【0047】図11は図10中の点線XIで囲んだ部分の透視図である。図11を参照して、モールド部材81内に半導体チップ88が位置決めされている。半導体チップ88は、電気信号(データ)の入出力を行なうための電極89を複数個有する。1つの電極(第2の電極)89は、ボンディングワイヤ90により第3のリード端子としてのリード端子85と電気的に接続されている。別の電極(第1の電極)89はボンディングワイヤ91および92により、それぞれ第1のリード端子としてのリード端子87と、第2のリード端子としてのリード端子86に電気的に接続されている。リード端子85の幅は、リード端子86および87の幅とリード端子86および87間の幅との合計値にほぼ等しい。
【0048】図12は、図10および図11で示す半導体装置を検査する装置を示す図である。図10で示す半導体装置を検査する場合には、フレーム11と接触用ピン12、13および14を有する半導体チップ検査用装置を用意する。このフレーム11は図1で示すフレーム11と同様のものである。また、接触用ピン12〜14は、図1で示す接触用ピン12〜14と同じものである。接触用ピン12はリード端子86と、図1で示すコンパレータ23とに電気的に接続される。接触用ピン13はリード端子87と、図1で示すドライバ22とに電気的に接続される。接触用ピン14はリード端子82および85に電気的に接続される。
【0049】接触用ピン12および13は、相対的に幅が狭いリード端子86および87に接続され、接触用ピン14は、相対的に幅が広いリード端子82および83に電気的に接続される。半導体装置80を検査する場合には、図3〜図6で示す工程と同様の工程に従って電気信号の入出力を行なう。
【0050】このように構成された半導体装置80においては、データ入力用の回路とデータ出力用の回路とが半導体チップ88の電極89近傍まで分けられている。つまり、半導体装置の半導体チップ88へ入力される電気信号は、ドライバから出力され、この電気信号は接続配線24、接触用ピン13、リード端子87およびボンディングワイヤ92を介して電極89へ入力される。また、半導体チップ88から出力される電気信号はボンディングワイヤ91、リード端子86、接続配線25を介してコンパレータ23に伝わる。つまり、リード端子86および87とボンディングワイヤ91および92も2つの経路に分かれているため、さらに信号衝突が生じにくくなる。その結果、高速での検査を行なった場合でも信号衝突が発生せず正確な検査を行なうことができる。
【0051】今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0052】
【発明の効果】請求項1から4に記載の発明に従えば、半導体チップへ入力される電気信号と半導体チップから出力される電気信号との衝突を防止し、かつ信号遅延が生じない半導体チップ検査用装置を提供できる。
【0053】請求項5および6に記載の発明に従えば、半導体チップへ入力される電気信号と半導体チップから出力される電気信号との衝突を防止し、かつ信号遅延が生じない半導体装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成12年1月11日(2000.1.11)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎 (外4名)
【公開番号】 特開2001−194416(P2001−194416A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−2395(P2000−2395)