| 【発明の名称】 |
電子回路の高温試験装置及び方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】深澤 佳人
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| 【要約】 |
【課題】試験対象の電子回路のみを所定の温度状態に保ち、試験対象以外の部品への熱の影響を最小限に抑えることができる高温試験装置及び方法を提供する【解決手段】 発熱を抑制するためのヒートシンクが装着されている電子回路の高温試験装置において、前記ヒートシンクの排気口側に当該排気風量を変化させる風量変更手段と、当該風量変更手段の動作を制御する制御部と、を具えるようにした。
【解決手段】発熱を抑制するためのヒートシンクが装着されている電子回路の高温試験装置において、前記ヒートシンクの排気口側に当該排気風量を変化させる風量変更手段と、当該風量変更手段の動作を制御する制御部と、を具えるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発熱を抑制するためのヒートシンクが装着されている電子回路の高温試験装置において、前記ヒートシンクの排気口側に当該排気風量を変化させる風量変更手段と、当該風量変更手段の動作を制御する制御部と、を具えることを特徴とする電子回路の高温試験装置。 【請求項2】 請求項1に記載の電子回路の高温試験装置において、試験対象の電子回路の温度を測定する温度センサを具えることを特徴とする電子回路の高温試験装置。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電子回路の高温試験装置において、前記風量変更手段が、前記ヒートシンクに着脱可能に構成されていることを特徴とする電子回路の高温試験装置。 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の電子回路の高温試験装置において、前記風量変更手段が複数の可動フィンで構成されていることを特徴とする電子回路の高温試験装置。 【請求項5】 発熱を抑制するためのヒートシンクが装着されている電子回路の高温試験方法において、前記ヒートシンクの排気風量を調整して前記電子回路のみの温度を上昇させて当該電子回路の高温試験を行うことを特徴とする電子回路の高温試験方法。 【請求項6】 前記ヒートシンクが当該ヒートシンクの排気口に可動フィンを具えており、前記排気口に対する可動フィンの角度を調整することによって前記電子回路の温度を調整することを特徴とする請求項5に記載の電子回路の高温試験方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路の高温試験を行うための装置及び方法に関し、特に、発熱抑制用のヒートシンクが装着されている電子回路の高温試験に好適に利用することのできる高温試験装置及び方法に関する。 【0002】 【従来の技術】電子機器の発熱部品(例えば、CPUやLSI等)は、近年の高速化、高集積化に伴って、その発熱量が増大している。このため、CPUやLSI等の半導体チップには、動作時の発熱による電子回路の破壊を防止するためにヒートシンクを個別に直接装着したものがある。 【0003】また、CPUやLSI等の半導体チップは、実用に供する前に、温度マージン試験、あるいは評価試験として一定の高温条件で電子回路の動作を確認する高温試験を行い、不良部品を製造前に除去して製品の信頼性の向上を図るようにしている。 【0004】ここで、電子回路を搭載した基板(例えばパッケージ、あるいは当該パッケージを複数搭載したモジュール)単位で高温試験を行う場合、従来は恒温槽やヒータを使用して、電子回路を搭載したパッケージ又はモジュール全体を加熱して、電子回路の周囲の温度を制御するようにしていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、恒温槽やヒータを用いた従来の高温試験では、電子回路を搭載した基板(パッケージ又はモジュール)全体が加熱されるので、電子回路の温度上昇と共に、基板上にある試験対象以外の部品の周囲温度も上昇させてしまう。このため、試験対象である発熱部品以外の部品が使用可能な温度範囲を越えた温度にさらされ、これらの部品が熱の影響を受けてしまうことがある。 【0006】また、恒温槽やヒータ等は大規模な温度制御装置であるため、設備投資と当該設備の維持費用が大きくなるという問題がある。また、試験を行いたい電子回路部分のみについて温度を上昇させて、その他の部品への熱の影響を最小限に抑えようとすると、新たな設備が必要となってくる。 【0007】本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、簡易な構成でLSI等の電子回路の高温試験の際に、試験が必要な電子回路部分のみの温度を所定の温度に保ち、その他の部品への熱の影響を最小限に抑えることができる高温試験装置及び方法を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、本発明の高温試験装置は、発熱を抑制するためのヒートシンクが装着されている電子回路の高温試験装置において、前記ヒートシンクの排気口側に当該排気風量を変化させる風量変更手段と、当該風量変更手段の動作を制御する制御部と、を具えることを特徴とする。 【0009】基板上に設けた電子回路にヒートシンクを載置して、発熱部品の熱を吸収し外部に放出することにより、電子回路の周囲温度の上昇を抑制することが通常行われている。本発明では、このヒートシンクの排気風量を変更する手段を設けて、ヒートシンクの排気風量を調整することにより、試験対象の電子回路のみの温度を好適に上げ下げすることができる。すなわち、試験対象の電子回路に設けたヒートシンクの冷却性能を制御することによって、当該電子回路のみの温度を変化させるようにしているため、その電子回路以外の部品に熱的なストレスを与えることがない。更に、従来のような恒温槽やヒータ等の大規模な高温試験設備を必要とせず、簡易な装置で高温試験を実施することができる。 【0010】また本発明の電子回路の高温試験装置は、試験対象の電子回路の温度を測定する温度センサを具えることを特徴とする。このように試験対象の電子回路に温度センサを設けて電子回路の温度を測定することにより、試験対象の電子回路のみの温度を高温試験に適した所定の温度状態に保つことができる。 【0011】また本発明の電子回路の高温試験装置は、前記風量変更手段が、前記ヒートシンクに着脱可能に構成されていることを特徴とする。 【0012】また、本発明の電子回路の高温試験装置は、前記風量変更手段が複数の可動フィンで構成されていることを特徴とする。このように、風量変更手段が可動フィンを具えているので、当該可動フィンを開閉させることにより、ヒートシンクからの排気風量を好適に調整して、試験対象の電子回路の温度を所定の温度に保つことができる。 【0013】また、本発明の電子回路の高温試験方法は、発熱を抑制するためのヒートシンクが装着されている電子回路の高温試験方法において、前記ヒートシンクの排気風量を調整して前記電子回路のみの温度を上昇させて当該電子回路の高温試験を行うことを特徴とする。 【0014】また、本発明の電子回路の高温試験方法は、前記ヒートシンクが当該ヒートシンクの排気口に可動フィンを具えており、前記排気口に対する可動フィンの角度を調整することによって前記電子回路の温度を調整することを特徴とする。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面を参照して以下に説明する。図1及び図2は、本発明に係る実施形態の構成を示す図である。図1(a)は、本発明の高温試験装置の構成を示す正面図であり、図1(b)は、図1の矢印A方向からみた側面図である。また図2は、図1に示す高温試験装置の斜視図である。本実施形態は、LSI1を搭載した被試験ボード2と、LSI1の放熱用に被試験ボード2に装着したヒートシンク3と、ヒートシンク3の排気口側に設けられた風量調整機構4と、LSI1の温度を測定する温度センサ5と、当該温度センサ5と風量調整機構4とに接続されており、温度センサ5の検出した温度に応じて風量調整機構4の動作を制御する制御部6とで構成されている。尚、被試験ボード2及びヒートシンク3の装着状態についての詳細な部分は省略してある。また、試験対象となる電子回路によっては温度センサを標準装備するものがあり、この場合、新たに外付けの温度センサを設ける必要はない。 【0016】風量調整機構4は、複数枚の可動フィン4a(本実施例では8枚)と、当該可動フィン4aを駆動させるフィン駆動部4bとで構成されている。可動フィン4aは、LSI1の温度に応じて、以下に後述する条件によってその角度が変化するように設定されており、可動フィン4a全体で一斉に開閉可能になっている。尚、可動フィン4aはヒートシンク3の排気口を塞げる大きさであればよく、何枚設けられていてもよい。 【0017】次に、本実施形態の動作について説明する。試験対象の被試験ボード2に装着されたヒートシンク3の排気口側に風量調整機構4を取り付け、LSI1の前面中央部分には温度センサ5が配置されている。被試験ボード2に通電してLSI1を通常動作させて発熱させる。温度センサ5は、LSI1の温度をモニタし、制御部6は検出された温度に応じて風量調整機構4の可動フィン4aの開閉を行う。尚、制御部6にて温度センサ5の検出値を表示するようにすれば、高温試験を行う者に便宜となる。また、本実施形態では、温度センサ5をLSI1の前面に配置しているが、センサの位置は前面に限るものではなく、LSI1の中央部に配置するのが最も好ましい。 【0018】被試験ボード2が通常動作を開始する時点では、風量調整機構4の可動フィン4aを閉じて、ヒートシンク3の冷却機能が働かないようにして、LSI1の温度を上昇させる。 【0019】制御部6には、予め所定の温度を設定しておき、LSI1の温度が設定温度に近づくと、風量調整機構4の可動フィン4aを徐々に開くようにする。可動フィン4aが開くことによって、ヒートシンク3が放熱して、LSI1の温度上昇を抑制して、所定の温度に保つことができる。 【0020】一方、LSI1の温度が設定温度よりも低い場合には、制御部6が可動フィン4aを閉じて、ヒートシンク3の冷却機能を低下させ、LSI1の温度を上昇させる。このように、温度センサ5で検出した温度と設定温度とを比較して可動フィン4aを開閉することにより、試験対象であるLSI1の温度を一定に保持して、耐熱試験を行うことができる。また、ヒートシンク3は、上述したように通常LSI1等の電子回路のみを対象として設けられているので、本発明によれば、試験対象以外のその他の部品に熱の影響を与えることなく高温試験を実施することができる。更に、従来の恒温槽やヒータ等の大規模な設備を設けなることなく高温試験の実施が可能となる。 【0021】可動フィン4aは、例えば開閉する角度を制御して、可動フィン4aを少し開けることにより、LSI1の温度を徐々に下げるようにしたりできる。また逆に、温度をゆっくり下げていくことも可能である。 【0022】また、制御部6は温度センサ5の検出温度によって、可動フィン4aを自動的に制御するように構成しているが、試験を行う者が温度センサ5の温度に応じてマニュアルで制御するようにしてもよい。 【0023】尚、上述の高温試験装置は、電子回路パッケージ単位の高温試験のみならず、モジュール単位の場合でも実施可能であることはいうまでもない。 【0024】 【発明の効果】上述したように、本発明の高温試験装置及び方法によれば、CPU、LSI等の電子回路のみを所定の温度に保持することができるので、他の部品に熱的なストレスを与えることなく高温試験を実施することができる。更に、従来の恒温槽やヒータ等を用いることがないので、簡易な装置及び方法で容易に高温試験を実施することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月12日(2000.1.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096024 【弁理士】 【氏名又は名称】柏原 三枝子
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| 【公開番号】 |
特開2001−194414(P2001−194414A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−3504(P2000−3504) |
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