| 【発明の名称】 |
ガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮下 信
【氏名】大隅 正則
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| 【要約】 |
【課題】ガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置の構成を簡単にする。
【解決手段】金属製で円筒状の第1の容器10と第2の容器11との間に円形状の絶縁スペーサ12を挟持し、絶縁スペーサ12で支持された電気機器13の部分放電により電磁波が発生したとき、絶縁スペーサ12から各容器10,11の外部に漏洩した電磁波を検出するようにしたガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置において、単一指向性を有するアンテナ15を主ビーム16の中心軸が各容器10,11の中心軸と直交するように絶縁スペーサ12に対向させて配置したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 金属製で円筒状の一対の容器間に円形状の絶縁スペーサを挟持し、上記絶縁スペーサで支持された電気機器の部分放電により電磁波が発生したとき、上記絶縁スペーサから上記各容器の外部に漏洩した上記電磁波をアンテナで検出するようにしたガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置において、上記アンテナは単一指向性を有し、主ビームの指向性の範囲内に上記各容器の中心部が入るように上記絶縁スペーサ近傍に対向するよう配置したことを特徴とするガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。 【請求項2】 アンテナの主ビームの利得の最大値をEmaxとし、受信した電磁波が出力される給電点と主ビームの中心軸とが直交する点から絶縁スペーサの外周面に引いた一対の接線が、指向性図のEmax/21/2 となる各半幅値の点を通過するように上記アンテナを配置したときに先端部に対向した上記絶縁スペーサの外周面と上記給電点との距離をX1 とし、上記アンテナの上記先端部と上記給電点との距離をX2 とし、上記アンテナの上記給電点と上記先端部に対向した上記絶縁スペーサの外周面との距離をX0 としたとき、X1 ≧X0 >X2となる位置に上記アンテナを配置したことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。 【請求項3】 アンテナは先端部が絶縁スペーサと対向し、上記先端部の反対側に配置された給電点から出力される円偏波方式のアンテナであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。 【請求項4】 アンテナは電界面と磁界面とを有する直線偏波方式で、上記電界面が各容器の中心軸に並行となるように配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。 【請求項5】 金属製で円筒状の一対の容器間に円形状の絶縁スペーサを挟持し、上記絶縁スペーサで支持された電気機器の部分放電により電磁波が発生したとき、上記絶縁スペーサから上記各容器の外部に漏洩した上記電磁波を検出するようにしたガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置において、電界面と磁界面とを有し単一指向性である直線偏波方式の第1のアンテナ及び第2のアンテナの各主ビームの指向性の範囲内に上記各容器の中心部が入るように配置して、上記第1のアンテナの上記電界面を各容器の中心軸にほぼ一致させ、上記第2のアンテナの上記磁界面を上記各容器の中心軸にほぼ一致させ、演算手段で上記第1のアンテナからの第1の検出信号と上記第2のアンテナからの第2の検出信号とを比較して、上記第1の検出信号が上記第2の検出信号より大きいとき、少なくとも上記各容器のいずれかの内部で部分放電が発生したと判定するようにしたことを特徴とするガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。 【請求項6】 金属製で円筒状の一対の容器間に円形状の絶縁スペーサを挟持し、上記絶縁スペーサで電気機器を支持してガス区分単位を構成すると共に、上記ガス区分単位内において上記電気機器の部分放電により電磁波が発生したとき、上記絶縁スペーサから上記各容器の外部に漏洩した上記電磁波をアンテナで検出するようにしたガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置において、上記アンテナは、単一指向性を有し、主ビームの指向性の範囲内に上記ガス区分単位が入るように配置されたことを特徴とするガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。 【請求項7】 金属製で円筒状の一対の容器間に円形状の絶縁スペーサを挟持し、上記絶縁スペーサで電気機器を支持してガス区分単位を構成すると共に、上記ガス区分単位内において上記電気機器の部分放電により電磁波が発生したとき、上記絶縁スペーサから上記各容器の外部に漏洩した上記電磁波をアンテナで検出するようにしたガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置において、上記アンテナは単一指向性を有し、主ビームの指向性の範囲内に上記各容器の中心部が入るように、上記主ビームの中心軸の方向を決める照準手段を設けたことを特徴とするガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。 【請求項8】 照準手段はレーザー光を出力するレーザー発振器で、アンテナの主ビームの利得が最大値を示す上記主ビームの中心軸と、上記レーザー光の中心軸とが、所定の距離をあけて平行になるように配置されていることを特徴とする請求項7に記載のガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。 【請求項9】 レーザー光をレンズで広角にして、上記レーザー光の送出角度を主ビームの半値角と一致させたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。 【請求項10】 部分放電により電磁波が発生したことを検出したとき、音声で出力することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図16は、例えば特開平10−341520号公報に記載された従来のガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置を示す構成図である。図16において、金属製の円筒状の容器1,2に収納されて絶縁スペーサ3で支持され、高電圧が印加された導体等の電気機器4の部分放電により発生した数十MHzから数十GHzのマイクロ波の電磁波が、絶縁スペーサ3から容器1,2の外部に漏洩する。絶縁スペーサ3から漏洩した電磁波をマイクロ波用アンテナ5で受信する。そして、信号処理手段6により所定の帯域幅で信号処理し、判定手段7が信号レベル等から部分放電の有無を判定する。この場合、外部ノイズの電磁波がアンテナ5に受信されるのを防止するために、絶縁スペーサ3の外周をカバー8で遮蔽するとともに、アンテナ5及び信号処理手段6をカバー9で遮蔽することにより、受信感度の向上が図られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来のガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置は以上のように構成されているので、外来ノイズの電磁波を遮蔽するために絶縁スペーサ3,アンテナ5,信号処理手段6等をカバー8,9で遮蔽する必要があるため、構成が複雑になるという問題点があった。この発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、構成を簡単にすることができるガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置を提供することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明に係わるガス絶縁開閉装置の部分放電検出装置は、金属製で円筒状の一対の容器間に円形状の絶縁スペーサを挟持し、絶縁スペーサで支持された電気機器の部分放電により電磁波が発生したとき、絶縁スペーサから各容器の外部に漏洩した電磁波をアンテナで検出するようにしたガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置において、単一指向性を有するアンテナを主ビームの指向性の範囲内に各容器の中心部が入るように絶縁スペーサ近傍に対向させて配置したものである。また、アンテナの主ビームの利得の最大値をEmaxとし、受信した電磁波が出力される給電点と主ビームの中心軸とが直交する点から絶縁スペーサの外周面に引いた一対の接線が、指向性図のEmax/21/2 となる各半幅値の点を通過するようにアンテナを配置したときに先端部に対向した絶縁スペーサの外周面と給電点との距離をX1 とし、アンテナの先端部と給電点との距離をX2 とし、アンテナの給電点と先端部に対向した絶縁スペーサの外周面との距離をX0 としたとき、X1 ≧X0 >X2 となる位置にアンテナを配置したものである。 【0005】また、アンテナは先端部が絶縁スペーサと対向し、先端部の反対側に配置された給電点から出力される円偏波方式のコーンスパイラル形としたものである。また、アンテナは電界面と磁界面とを有する直線偏波方式で、電界面が各容器の中心軸にほぼ一致するように配置されたものである。また、金属製で円筒状の一対の容器間に円形状の絶縁スペーサを挟持し、絶縁スペーサで支持された電気機器の部分放電により電磁波が発生したとき、絶縁スペーサから各容器の外部に漏洩した電磁波を検出するようにしたガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置において、電界面と磁界面とを有し単一指向性である直線偏波方式の第1のアンテナ及び第2のアンテナの各主ビームの指向性の範囲内に各容器の中心部が入るように配置して、第1のアンテナの電界面を各容器の中心軸にほぼ一致させ、第2のアンテナの磁界面を各容器の中心軸にほぼ一致させ、演算手段で第1のアンテナからの第1の検出信号と第2のアンテナからの第2の検出信号とを比較して、第1の検出信号が第2の検出信号より大きいとき、少なくとも各容器のいずれかの内部で部分放電が発生したと判定するようにしたものである。 【0006】また、金属製で円筒状の一対の容器間に円形状の絶縁スペーサを挟持し、絶縁スペーサで電気機器を支持してガス区分単位を構成すると共に、ガス区分単位内において電気機器の部分放電により電磁波が発生したとき、絶縁スペーサから各容器の外部に漏洩した電磁波をアンテナで検出するようにしたガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置において、アンテナは、単一指向性を有し、主ビームの指向性の範囲内にガス区分単位が入るように配置されたものである。また、金属製で円筒状の一対の容器間に円形状の絶縁スペーサを挟持し、絶縁スペーサで電気機器を支持してガス区分単位を構成すると共に、ガス区分単位内において電気機器の部分放電により電磁波が発生したとき、絶縁スペーサから各容器の外部に漏洩した電磁波をアンテナで検出するようにしたガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置において、アンテナは単一指向性を有し、主ビームの指向性の範囲内に各容器の中心部が入るように、主ビームの中心軸の方向を決める照準手段を設けたものである。また、照準手段はレーザー光を出力するレーザー発振器で、アンテナの主ビームの利得が最大値を示す主ビームの中心軸と、レーザー光の中心軸とが、所定の距離をあけて平行になるように配置されているものである。また、レーザー光をレンズで広角にして、レーザー光の送出角度を主ビームの半値角と一致させたものである。さらに、部分放電により電磁波が発生したことを検出したとき、音声で出力するものである。 【0007】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、実施の形態1のガス絶縁開閉機器の部分放電検出装置を示す構成図、図2はコーンスパイラル形アンテナを示す斜視図である。図1及び図2において、10,11は絶縁ガスが封入された金属製の容器で、円筒状に形成されている。12は各容器10,11間に挟持された円形状の絶縁スペーサ、13は各容器10,11内に収納された導体等の電気機器で、絶縁スペーサ12により支持されている。14はブッシングで、電気機器13と外部機器(図示せず)との接続をする。15は単一指向性を有するコーンスパイラル形アンテナで、後述の主ビーム16の中心軸が各容器10,11の中心軸と直交するように先端部15aが絶縁スペーサ12に対向させて配置されている。単一指向性を有するアンテナ15は、先端部15aと出力部になる給電点15bとが対向するように形成されている。そして、各方向をx、y、zの直交座標としたとき、z軸が中心軸である。 【0008】図3はアンテナ15の指向性を示した説明図である。アンテナ15は中心軸のz軸方向にのみ強い指向性を有するので、z−x平面ではz軸を中心にして最も高い利得となる主ビーム16が存在する。主ビーム16の利得の最大値をEmaxとしたときEmax/21/2 の点が半幅値である。そして、直交座標の基点と各半幅値の点とを結んだ一対の線で挟まれた角度θを半値角という。なお、単一指向性を有する円偏波方式及び直線偏波方式のアンテナは、アンテナ15と同様に主ビーム16、半幅値及び半値角θが定義されている。17は増幅手段で、アンテナ15が受信した電磁波をフイルタを通して所定の周波数帯域に弁別して増幅する。18は信号処理手段で、増幅された信号を検波処理してパルス信号を出力する。19はオシロスコープ等の出力手段である。20は絶縁スペーサ12から外部に放射された電磁波の電界方向を示す矢印である。 【0009】次に動作について説明する。図1から図3において、容器10,11に収納された電気機器13で部分放電が発生すると、微小変位電流により数十MHzから数十GHzのマイクロ波の電磁波が発生する。電磁波は容器10,11内を伝搬して絶縁スペーサ12から外部に漏洩する。漏洩して外部に放射された電磁波を部分放電信号としてアンテナ15が受信する。増幅手段17は部分放電信号を所定の周波数帯域に弁別すると共に増幅して出力する。次に、信号処理手段18で検波処理した後に、A/D変換によりパルスを成形化して出力する。最後に、出力手段19から例えば図4に示すように、電気機器13に印加された電圧波形21と、部分放電の電磁波形22とを対比させて出力される。この出力手段19に表示された各波形21,22から部分放電の有無を判断する。 【0010】以上のように、単一指向性を有するアンテナ15を主ビーム16の中心軸(z軸)が各容器10,11の中心軸とほぼ直交するように絶縁スペーサ12と対向させて配置したことにより、アンテナ15が主ビーム16の中心軸(z軸)の方向にのみ強い指向性を有するので、主ビーム16以外の方向からの外来ノイズの電磁波を受けても受信利得が小さくなるため、各容器10,11内での部分放電を精度よく検出することができる。なお、実施の形態1において、オシロスコープ等の出力手段19で出力されたデータにより人が判断するものについて説明したが、設定値を設定した演算手段が判断するようにしても同様の効果を期待することができる。 【0011】実施の形態2.図5は実施の形態2の要部を示す平面図、図6は図5のVI−VI線の断面図である。図5及び図6において、10〜13,15,16は実施の形態1のものと同様のものである。なお、アンテナ15は主ビーム16の中心軸がほぼ直交する給電点15bから絶縁スペーサ12の外周面に引いた一対の接線が、各半幅値の点を通過するように配置されている。さらに、アンテナ15の給電点15bと主ビーム16の中心軸とがほぼ直交する点から絶縁スペーサ12の外周面に引いた接線が、アンテナ15の指向性図のEmax/21/2 となる各半幅値の点を通過するようにアンテナ15を配置する。このとき、アンテナ15の先端部15aに対向した絶縁スペーサ12の外周面と給電点15bとの距離をX1 とし、アンテナ15の先端部15aと給電点15bとの距離をX2 とし、アンテナ15の給電点15bと先端部15aに対向した絶縁スペーサ12の外周面との距離をX0としたとき、X1 ≧X0 >X2 となる位置にアンテナ15が配置されている。 【0012】次に動作について説明する。図5及び図6において、アンテナ15に向かって外来ノイズが放射された場合について図7で説明する。図7において、アンテナ15に放射される外来ノイズとして3方向の電磁波23a,23b,23cが想定される。まず、電磁波23aは容器10,11を挟んでアンテナ15の反対側から半値角θ内に放射されたものである。この場合、電磁波23aは金属製の容器10,11の表面で反射されるので、容器10,11がシールドの役割を果たすため、外来ノイズの影響を軽減させる。次に、電磁波23bは半値角θの範囲外からアンテナ15へ入射されたものである。この場合、アンテナ15の電磁波23bに対する利得は最大利得Emaxの1/21/2 以下となる。 【0013】さらに、電磁波23cは容器10,11の表面で反射してアンテナ15に向かって放射されるものである。この場合、電磁波23cが容器10,11の表面へ放射する角度によって、アンテナ15の半値角θ内へ入射されるものと、入射されないものとが生じる。そのため、電磁波23cがアンテナ15へ入射される量が少なくなるので、外来ノイズの影響を軽減させる。ここで、距離X0 と、距離X1 との関係がX0 >X1 になると、外来ノイズの電磁波23a,23bが半値角θ内に入射される。以上のように、アンテナ15の給電点15bと主ビーム16の中心軸とが直交する点から絶縁スペーサ12の外周面に引いた一対の接線が、指向性図の各半幅値の点を通過するようにアンテナ15を配置する。そして、アンテナ15の先端部15aに対向した絶縁スペーサ12の外周面と給電点15bとの距離をX1 とし、アンテナ15の先端部15aと給電点15bとの距離をX2 とし、アンテナ15の給電点15bと先端部15aに対向した絶縁スペーサ12の外周面との距離をX0 としたとき、X1 ≧X0 >X2 となる位置にアンテナ15を配置する。このように、アンテナ15を配置することにより外来ノイズの電磁波23a,23b,23cがアンテナ15へ入射されるのを軽減できるので、容器10,11内の部分放電を精度よく検出することができる。なお、実施の形態1及び実施の形態2において、単一指向性を有するアンテナ15として円偏波方式のコーンスパイラル形アンテナを適用した例について説明したが、単一指向性を有するものであれば円偏波方式及び直線偏波方式のいずれのものを使用しても同様の効果を期待することができる。 【0014】実施の形態3.図8は実施の形態3の要部を示す斜視図である。図8において、10〜13,20は実施の形態1のものと同様のものである。24は単一指向性を有するリッジガイド形アンテナで、電界面が各容器10,11の中心軸に一致し、各容器10,11の中心軸が磁界面と直交するように配置されている。図8の図示のようにアンテナ24の各方向をx、y、zの直交座標としたとき、x軸とz軸とを含む面が電界面(E plane)であり、y軸とz軸とを含む面が磁界面(Hplane)である。電界面が放射される電磁波の電界方向と同一方向であるときに最も効率よく受信することができる。図9は図8のアンテナ24の配置と比較するための説明図である。図9において、10〜13,20は実施の形態1のものと同様のものである。25はアンテナ24と同様のリッジガイド形アンテナで、磁界面が各容器10,11の中心軸に一致し、各容器10,11の中心軸が電界面とほぼ直交するように配置されている。 【0015】図8及び図9の構成において、電気機器13に高電圧を印加して部分放電を発生させると、図10(a)に示すように電気機器13に印加された電圧波形26に対して、図8の構成では部分放電による電流波形27aが検出され、図9の構成では図10(b)に示す電流波形27bが検出された。以上のように、アンテナ25の磁界面が各容器10,11の中心軸と一致するようにアンテナ25を配置すると、部分放電により発生した電磁波の検出感度が小さくなる。これに対して、アンテナ24の電界面が各容器10,11の中心軸と一致するようにアンテナ24を配置することにより、矢印20に示すように各容器10,11内で放射された電磁波の電界方向とアンテナ24の電界面とが一致するので、放射された電磁波を効率よく受信することができる。 【0016】実施の形態4.図11は実施の形態4の構成を示す斜視図である。図11において、10〜13,20は実施の形態1のものと同様のものである。28は直線偏波方式の第1のアンテナで、実施の形態3の図8に示したアンテナ24と同様に配置されている。29は直線偏波方式の第2のアンテナで、実施の形態3の図9に示したアンテナ25と同様に配置されている。30は第1の増幅手段で、第1のアンテナ28が受信した電磁波をフィルタを通して所定の周波数帯域に弁別して増幅する。31は第1の信号処理手段で、増幅された信号を検波処理して第1の検出信号31aを出力する。32は第2の増幅手段で、第2のアンテナ29が受信した電磁波をフィルタを通して所定の周波数帯域に弁別して増幅する。33は第2の信号処理手段で、増幅された信号を検波処理して第2の検出信号33aを出力する。 【0017】34は演算手段で、各アンテナ28,29が受信して各増幅手段30,32を介して各信号処理手段31,33から出力された各検出信号31a,33aを比較して、第1の検出信号31aが第2の検出信号33aより大きいとき、少なくともいずれかの容器10,11内で部分放電が発生したと判定する。以上のように、第1のアンテナ28の電界面が絶縁スペーサ12から放射される電磁波の電界方向と一致するように、第1のアンテナ28の電界面を各容器10,11の中心軸にほぼ一致させて、第2のアンテナ29の磁界面を各容器10,11の中心軸にほぼ一致させ、第1のアンテナ28からの第1の検出信号31aが第2のアンテナ29からの第2の検出信号33aより大きいとき、演算手段34が少なくともいずれかの容器10,11の内部で部分放電が発生したと判定するので、部分放電を精度よく検出することができる。 【0018】実施の形態5.図12は実施の形態5の要部を示す斜視図である。図12において、10〜13は実施の形態1のものと同様のものである。35〜37はそれぞれガス区分されたU相、V相及びW相母線で、それぞれ各容器10,11、絶縁スペーサ12及び電気機器13で構成されている。38はガス区分された一括母線で、各相母線35〜37の導出部(図示せず)が収納されている。39はブッシングで、各母線35〜37の各電気機器13と外部機器(図示せず)とを接続する。40は電界面が各容器10,11の中心軸とほぼ一致するように配置された単一指向性を有するアンテナで、主ビーム41内に一つのガス区分単位である例えば一括母線38が入るように配置されている。以上のように、アンテナ40の主ビーム41内にガス区分単位が入るようにアンテナ40を配置することにより、外来ノイズの電磁波の影響を低減できるので、ガス区分単位で部分放電の発生を精度よく検出することができる。 【0019】実施の形態6.図13は実施の形態6を示す構成図である。 図13において、10〜15,17〜20は実施の形態1のものと同様のものである。42はレーザー光42aを出力する半導体レーザー発振器からなる照準手段で、図2及び図3に示すアンテナ15の主ビーム16の利得が最大値Emaxを示すZ軸方向の主ビーム16の中心軸とレーザー光42aの中心軸とが所定の距離をあけて平行になるように配置されている。なお、レーザー光42aの中心軸はアンテナ15の指向性の範囲内に配置するのが望ましい。次に動作について説明する。図2,図3及び図13において、部分放電を検出する際には照準手段42のレーザー光42aを絶縁スペーサ12に照射して、視覚により照準位置を確認する。この状態でアンテナ15が絶縁スペーサ12に対向して、主ビーム16の指向性の範囲内に容器10,11の中心部が入っていることが確認される。 【0020】もし、部分放電により発生した数十MHzから数十GHzのマイクロ波の電磁波が絶縁スペーサ12から放射されていると、電磁波を部分放電信号としてアンテナ15が受信する。増幅手段17は部分放電信号を所定の周波数帯域に弁別すると共に増幅して出力する。次に、信号処理手段18で検波した後に、A/D変換によりパルスを成形して出力する。最後に、出力手段19から例えば図4に示すように、電気機器13に印加された電圧波形21と、部分放電の電磁波形22とを対比させて出力する。この出力手段19に表示された各波形21,22から部分放電の有無を判断する。 【0021】以上のように、アンテナ15の主ビーム16の指向性の範囲内に容器10,11の中心部が入るように、主ビーム16の中心軸の方向を決める照準手段42を設けたことにより、電磁波の発生個所から離れた測定地点からでも、アンテナ15の主ビーム16の利得が最大値Emaxを示すZ軸方向を電磁波の発生部位に対向させることができるので、部分放電の検出精度を向上させることができる。また、照準手段42をレーザー光42aを出力するレーザー発振器として、アンテナ15の主ビーム16の利得が最大値を示す主ビーム16の中心軸と、レーザー光42aの中心軸とが、所定の距離をあけて平行になるように配置したので、レーザー光42aを目視確認することにより主ビーム16の照射範囲を容易に決定することができる。実施の形態6において、照準手段42は半導体レーザー発振器を使用したものについて説明したが、一対のスリットを対向させたもの等、周知のものを使用しても同様の効果を期待することができる。 【0022】実施の形態7.図14は実施の形態7を示す構成図である。図14において、10〜15,17〜20は実施の形態1のものと同様のものである。43は半導体レーザー発振器からなる照準手段で、レーザー光43aの送出角度が図2及び図3に示すアンテナ15の主ビーム16の半値角θと一致するようにレンズ44を介して広角にされている。なお、照準手段43はアンテナ15の主ビーム16の利得が最大値Emaxを示すZ軸の方向の主ビーム16の中心軸とレーザー光43aの中心軸とが所定の距離を明けて平行になるように配置されている。そして、レーザー光43aの照射範囲と主ビーム16の指向性の半値角θの範囲とが重なるようにする。45はブッシング14に接続された接続線で、高電圧が印加されている。 【0023】次に動作について説明する。図2,図3及び図14において、部分放電を検出する際には、高電圧が印加されている接続線45を避けるように照準手段43のレーザー光43aを絶縁スペーサ12に向けて照射する。これにより、アンテナ15の指向性の範囲内に絶縁スペーサ12が入っていることを視覚で確認できる。ここで、部分放電により発生した電磁波を部分放電信号としてアンテナ15が受信すると、増幅手段17で増幅して信号処理手段18でパルス成形して出力する。そして、最後に出力手段19から図4に示すように、電気機器13に印加された電圧波形21と、部分放電の電磁波形22とを対比させて出力する。この出力手段19に表示された各波形21,22から部分放電の有無を判断する。以上のように、照射手段43から出力されるレーザー光43aの照射される角度をレンズ44を介して広角にし、アンテナ15の主ビーム16の半値角θとレーザー光43aの照射される範囲とが重なるようにしたことにより、高電圧が印加された接続線45で部分放電が発生していても、レーザー光43aで目視確認して接続線45を避けることができるので、容器10,11内の部分放電を誤判断することなく精度よく検出することができる。 【0024】実施の形態8.図15は実施の形態8を示す構成図である。図15において、10〜15、17〜20は実施の形態1のものと同様のものである。46は信号処理手段18から出力されたパルス信号が入力されるフィルタで、可聴音帯域の周波数の音声信号成分のみを通過させる。47は増幅器で、フィルタ46から出力された音声信号成分を増幅する。48はスピーカ等の音声出力手段で、増幅器47から出力された音声信号を音声として出力する。次に動作について説明する。図2,図3及び図15において、アンテナ15により部分放電を検出すると、実施の形態1と同様に増幅手段17で増幅されて信号処理手段18でパルス信号に変換される。そして、フィルタ46を通過した音声信号成分は増幅器47で増幅されて音声出力手段48から音声として出力される。以上のように、部分放電により電磁波が発生したことをアンテナ15が検出したとき、音声出力手段48から音声として出力するので、聴覚により部分放電の有無を確認することができる。このため、オシロスコープ等の出力手段に比べて軽量化を図ることができる。 【0025】 【発明の効果】この発明によれば、単一指向性を有するアンテナを主ビームの中心軸が各容器の中心軸とほぼ直交するように絶縁スペーサと対向させて配置したことにより、アンテナが主ビームの中心軸の方向にのみ強い指向性を有するので、主ビーム以外の方向から外来ノイズの電磁波を受けても受信利得が小さくなるため、各容器内での部分放電を精度よく検出することができる。また、アンテナの給電点と主ビームの中心軸とが直交する点から絶縁スペーサの外周面に引いた一対の接線が、指向性図の各半幅値の点を通過するようにアンテナを配置し、アンテナの先端部に対向した絶縁スペーサの外周面と給電点との距離をX1 とし、アンテナの先端部と給電点との距離をX2 とし、アンテナの給電点と先端部に対向した絶縁スペーサの外周面との距離をX0 としたとき、X1≧X0 >X2 となる位置にアンテナを配置することにより、外来ノイズの電磁波がアンテナへ入射されるのを軽減できるので、容器内の部分放電を精度よく検出することができる。 【0026】また、コーンスパイラル形アンテナの先端部を絶縁スペーサと対向させ、先端部の反対側に配置された給電点から出力されるようにしたことにより、容器内の部分放電を精度よく検出することができる。また、電界面と磁界面とを有する直線偏波方式のアンテナの電界面が各容器の中心軸にほぼ一致するように配置したことにより、容器内の部分放電を精度よく検出することができる。また、第1のアンテナの電界面が絶縁スペーサから放射される電磁波の電界方向と一致するように、第1のアンテナの電界面を各容器の中心軸にほぼ一致させて、第2のアンテナの磁界面を各容器の中心軸にほぼ一致させ、第1のアンテナからの第1の検出信号が第2のアンテナからの第2の検出信号より大きいとき、演算手段が少なくともいずれかの容器の内部で部分放電が発生したと判定するので、部分放電を精度よく検出することができる。また、アンテナの主ビーム内にガス区分単位が入るようにアンテナを配置することにより、外来ノイズの電磁波の影響を低減できるので、ガス区分単位で部分放電の発生を精度よく検出することができる。 【0027】また、アンテナの主ビームの指向性の範囲内に容器の中心部が入るように、主ビームの中心軸の方向を決める照準手段を設けたことにより、電磁波の発生個所から離れた測定地点からでも、アンテナの主ビームの利得が最大値Emaxを示すZ軸方向を電磁波の発生部位に対向させることができるので、部分放電の検出精度を向上させることができる。また、照準手段をレーザー光を出力するレーザー発振器として、アンテナの主ビームの利得が最大値を示す主ビームの中心軸と、レーザー光の中心軸とが、所定の距離をあけて平行になるように配置したので、レーザー光を目視確認することにより主ビームの照射範囲を容易に決定することができる。また、照射手段から出力されるレーザー光の照射される角度をレンズを介して広角にし、アンテナの主ビームの半値角θとレーザー光の照射される範囲とが重なるようにしたことにより、高電圧が印加された接続線で部分放電が発生していても、レーザー光で目視確認して接続線を避けることができるので、容器外の部分放電を誤判断することなく精度よく検出することができる。さらに、部分放電により電磁波が発生したことをアンテナが検出したとき、音声出力手段から音声として出力するので、聴覚により部分放電の有無を確認することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月25日(2000.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073759 【弁理士】 【氏名又は名称】大岩 増雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−194411(P2001−194411A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−154168(P2000−154168) |
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