| 【発明の名称】 |
基板検査装置及び基板検査方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】山岡 秀嗣
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| 【要約】 |
【課題】検査対象の基板への負担を減少させ、且つ、回り込み現象をキャンセルすることができる基板検査装置を提案する。
【解決手段】ICを含む基板に、該基板の第1の端子40aと第2の端子40bから正弦波信号を入力し、該基板の第3の端子40cで検出された検査出力信号に基づいて前記基板の良否を判定する基板検査装置。ICは整流素子により保護された内部端子を有し、前記第1の端子と第2の端子は夫々ICの所定の内部端子に接続されることにより、第1の端子と第2の端子に印加された正弦波信号は前記所定の内部端子の内部端子の整流素子により整流されて、高調波成分を付加される。この基板検査装置は、第3端子に近接させて第3の端子からの輻射波を検出するためのプローブ301を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板上若しくは基板中の回路パターンの不良を検査する基板検査装置であって、検査対象の回路パターンに接続されている任意の2つの第1の端子と第2の端子の間に、交流成分を含む検査信号を印加する手段と、前記回路パターンに接続されている第3の端子において発生する検査出力信号を検出するプローブとを具備し、前記検査出力信号に基づいて前記回路パターンの良否を検査する基板検査装置。 【請求項2】 前記プローブは、微分回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板検査装置。 【請求項3】 前記微分回路はコンデンサと抵抗とにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の基板検査装置。 【請求項4】 前記プローブは前記第3の端子に近接はするが非接触のプローブであり、前記プローブの出力に並列に保護抵抗が接続されていることにより、前記プローブの出力は微分波形となることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項5】 前記第1の端子と第2の端子は、電源線とアース線とに接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項6】 電源線につながる端子には前記検査信号の+側を入力することを特徴とする請求項5に記載の基板検査装置。 【請求項7】 アース線につながる端子には前記検査信号の−側を入力することを特徴とする請求項5に記載の基板検査装置。 【請求項8】 前記回路パターンはICパッケージ内の配線パターンを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項9】 前記回路パターンはチップキャリヤパッケージ内の配線パターンを含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項10】 前記回路パターンはICパッケージからチップキャリヤパッケージへのボンディングワイヤを含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項11】 前記基板は電子回路を搭載し、前記電子回路は複数の外部端子を含み、前記複数の外部端子には整流素子を含む保護回路が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項12】 前記検査信号は、高調波成分が少なく基本周波数成分を多く含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項13】 前記検査信号は、正弦波成分を含むことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項14】 前記基板の端子はボールグリッドアレー端子であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項15】 前記プローブは、一端が解放された中空円柱構造を有することを特徴とする請求項14に記載の基板検査装置。 【請求項16】 前記基板は複数の端子を有し、前記第1と第2の端子以外の複数の端子の各々にプローブを接続し、全てのプローブの出力を選択マトリクス回路に接続したことを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の基板検査装置。 【請求項17】 電子回路を含む基板を、該基板の第1の端子と第2の端子から交流成分を含む検査信号を入力し、該基板の第3の端子で検出された検査出力信号に基づいて前記基板の良否を判定する基板検査装置であって、前記電子回路は整流素子により保護された内部端子を有し、前記第1の端子と第2の端子は夫々前記電子回路の所定の内部端子に接続されることにより、第1の端子と第2の端子に印加された検査信号は前記所定の内部端子の内部端子の整流素子により整流され、前記基板検査装置は、前記第3端子に近接させて前記第3の端子からの輻射波を検出するためのプローブを有することを特徴とする基板検査装置。 【請求項18】 前記検査信号は、高調波成分が少なく基本周波数成分を多く含むことを特徴とする請求項17に記載の基板検査装置。 【請求項19】 前記検査信号は、正弦波成分を含むことを特徴とする請求項17に記載の基板検査装置。 【請求項20】 整流素子により保護された内部端子を有する電子回路を含む基板を検査するために、前記電子回路の所定の内部端子に接続された、前記基板の第1の端子と第2の端子から交流成分を含む検査信号を入力し、前記基板の第3の端子で検査出力信号を検出し、検出された検査出力信号に基づいて前記基板の良否を判定し、前記電子回路の整流素子は入力された検査信号を整流して前記第3の端子に出力することを特徴とする基板検査方法。 【請求項21】 整流素子を内部に有する電子回路を含む基板を非接触で検査するために、前記電子回路の所定の内部端子に接続された、前記基板の第1の端子と第2の端子から基本周波数成分を多く含む検査信号を入力し、前記基板の第3の端子で検査出力信号を検出し、検出された検査出力信号に基づいて前記基板の良否を判定する基板検査方法であって、前記検出工程において、前記第3端子に、前記第3の端子からの輻射波を検出するためのプローブを非接触で近接させることにより、前記第3の端子からの信号を微分することを特徴とする基板検査方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、検査信号を入力するための少なくとも2つのパッド(若しくは端子)を有した回路基板を検査する基板検査装置及び検査方法に関し、特に電子回路を実装された回路基板を検査する基板検査装置及び検査方法に関する。 【0002】 【従来の技術】昨今、回路基板の実装技術の進歩と共に、種々のパッケージが提案されている。 【0003】例えば所謂CSP(Chip-Size Package)は、第1図に示すように、ICチップの大きさに略等しいパッケージ10を有し、その上面には、ICチップ20を搭載するスペースと、その上面において前記搭載スペースの周りに設けられた上面パッド群30と、下面において設けられたパッド群であって、前記上面パッド群が所定の関係で結線されるように前もって配線された下面パッド群40とを有する。 【0004】このようなCSP10は、IC(特にVLSI)をICパッケージ毎交換する必要のある電子装置の回路基板にICを実装する場合に便利であるので近年多用されている。 【0005】実装に際しては、そのICチップ20をCSP10に搭載して、チップ上に設けられたパッド50とパッケージ上のパッド30とをワイヤボンディング技術により結線する。 【0006】このようにICチップを実装されたCSPの基板検査を行うには、通常パッケージ10のパッド30の数に等しいプローブピン70を有する検査治具60(第3図)をCSP10に近接させ、第2図に示すように、個々のプローブピン70をパッド40のそれぞれに接触させ、任意のピンから検査信号を印加して、他のピンから出力信号を拾って、その出力信号の振幅や周波数などから、ワイヤボンディング結線やパッケージ10内の結線の断線やショート等を検査するものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが第2図や第3図に示すような治具60をCSPに近接させて、複数のピンプローブをCSPに接触させると、CSP自体に大きな負担がかかり、場合によってはCSP自体が破損する懼れがある。 【0008】上記の接触式の検査方式に対して、例えば、米国特許第5254953号などのような非接触式では、たしかに検査対象である基板への負担は少ないが、逆に、非接触式であるが故に、出力信号のレベルが非常に小さく、高度の信号処理技術を必要とするものであった。また、非接触方式では、基板上の検査目的以外の部分からの輻射波を拾ってしまい(第4図を参照)、この拾った輻射波と本来の検査対象部分からの輻射波の区別が困難である。区別が困難であるが故に、断線がある部分を正常と判定し、断線がない部分を断線ありと誤判断することもあった。 【0009】尚、上記非接触式の検査方法に内在するところの、検査目的以外の部分からの輻射波を拾う現象を、本明細書では「回り込み」と呼ぶ。 【0010】この加重負担の問題と回り込みの問題は、CSPに限られず、電子回路が搭載されたあらゆる種類の回路基板ににも起こり得ることである。 【0011】 【課題を達成するための手段】本発明は、検査対象の基板に負担をかけず、且つ、回り込み現象にも耐性のある基板検査装置及び方法を提案するものである。 【0012】上記課題を達成するために、請求項1に記載の、基板上若しくは基板中の回路パターンの不良を検査する基板検査装置は、検査対象の回路パターンに接続されている任意の2つの第1の端子と第2の端子の間に、交流成分を含む検査信号を印加する手段と、前記回路パターンに接続されている第3の端子において発生する検査出力信号を検出するプローブとを具備し、前記検査出力信号に基づいて前記回路パターンの良否を検査することを特徴とする。 【0013】回路パターンには整流回路による保護回路が含まれているので、検査対象である基板内のこの保護回路による整流作用によって、基板内において検査信号に高調波成分が付加される。従って、検査出力信号中の高周波成分の例えば振幅の大小によって、回り込みによって発生する信号から、回路内を通ってきた検査信号を弁別することができる。 【0014】第3の端子において検出された検査出力信号中の特に高い高周波成分を取り出すことにより、回り込みによる信号との弁別は更に容易となる。そこで、本発明の好適な一態様である請求項2に拠れば、前記プローブは微分回路を含婿とにより、検査信号から高調波成分のみを取り出す。 【0015】本発明の好適な一態様である請求項3に拠れば、前記微分回路はコンデンサと抵抗とにより構成されている。 【0016】本発明の好適な一態様である請求項4に拠れば、前記プローブは前記第3の端子に近接はするが非接触のプローブであり、前記プローブの出力に並列に保護抵抗が接続されていることにより、前記プローブの出力は微分波形となることを特徴とする。非接触プローブを用いることは、基板への負担減と、高調波成分の付加とを同時に成し遂げる。 【0017】通常検査対象となる基板はICなどの電子回路を含み、電子回路は2つの電源(例えばVCCとGND)を必要とする。電子回路の2つの電源は通常ダイオードによってバイパスされている。そこで、本発明の好適な一態様である請求項5に拠れば、前記第1の端子と第2の端子は、例えば電子回路の、電源線とアース線とに接続されている。 【0018】本発明の好適な一態様である請求項6に拠れば、電源線につながる端子には前記検査信号の+側を入力し、本発明の好適な一態様である請求項7に拠れば、アース線につながる端子には前記検査信号の−側を入力することを特徴とする。 【0019】回路パターンの不良は基板内部の配線不良、基板上の配線不良、基板上の電子回路内部の不良などがある。そこで、本発明の好適な一態様である請求項8に拠れば、前記回路パターンはICパッケージ内の配線パターンを含む。また、本発明の好適な一態様である請求項9に拠れば、前記回路パターンはチップキャリヤパッケージ内の配線パターンを含むことを特徴とする。また、本発明の好適な一態様である請求項10に拠れば、前記回路パターンはICパッケージからチップキャリヤパッケージへのボンディングワイヤを含むことを特徴とする。 【0020】本発明の好適な一態様である請求項11に拠れば、前記基板は電子回路を搭載し、前記電子回路は複数の外部端子を含み、前記複数の外部端子には整流素子を含む保護回路が設けられていることを特徴とする。 【0021】回り込み信号と、検査対象の回路パターンによって生成された信号とを弁別するためには、本発明の好適な一態様である請求項12のように、前記検査信号は、高調波成分が少なく基本周波数成分を多く含むことが好ましい。 【0022】例えば、本発明の好適な一態様である請求項13のように、前記検査信号は、正弦波成分を含むことが好ましい。 【0023】また、例えば、本発明の好適な一態様である請求項13によれば、前記基板の端子はボールグリッドアレー端子である。このBGA端子のためには、請求項15のように、前記プローブは一端が解放された中空円柱構造を有することが好ましい。 【0024】通常の基板は複数の端子を有する。このような基板を検査するときの検査効率を高めるために、本発明の好適な一態様である請求項16に拠れば、前記基板は複数の端子を有し、前記第1と第2の端子以外の複数の端子の各々にプローブを接続し、全てのプローブの出力を選択マトリクス回路に接続したことを特徴とする。 【0025】上記課題は、請求項17の、電子回路を含む基板を、該基板の第1の端子と第2の端子から交流成分を含む検査信号を入力し、該基板の第3の端子で検出された検査出力信号に基づいて前記基板の良否を判定する基板検査装置であって、前記電子回路は整流素子により保護された内部端子を有し、前記第1の端子と第2の端子は夫々前記電子回路の所定の内部端子に接続されることにより、第1の端子と第2の端子に印加された検査信号は前記所定の内部端子の内部端子の整流素子により整流され、前記基板検査装置は、前記第3端子に近接させて前記第3の端子からの輻射波を検出するためのプローブを有することを特徴とするような基板検査装置によっても達成される。 【0026】上記課題は基板検査方法に係る発明によっても達成される。 【0027】即ち、請求項20によれば、整流素子により保護された内部端子を有する電子回路を含む基板を検査するための方法は、前記電子回路の所定の内部端子に接続された、前記基板の第1の端子と第2の端子から交流成分を含む検査信号を入力し、前記基板の第3の端子で検査出力信号を検出し、検出された検査出力信号に基づいて前記基板の良否を判定し、前記電子回路の整流素子は入力された検査信号を整流して前記第3の端子に出力することを特徴とする。 【0028】また、請求項21の方法によれば、整流素子を内部に有する電子回路を含む基板を検査する方法は、前記電子回路の所定の内部端子に接続された、前記基板の第1の端子と第2の端子から基本周波数成分を多く含む検査信号を入力し、前記基板の第3の端子で検査出力信号を検出し、検出された検査出力信号に基づいて前記基板の良否を判定する基板検査方法であって、前記検出工程において、前記第3端子に、前記第3の端子からの輻射波を検出するためのプローブを非接触で近接させることにより、前記第3の端子からの信号を微分することを特徴とする。 【0029】 【発明の実施の形態】以下添付図面を参照しながら本発明を適用した基板検査システムを説明する。この基板検査システムはボールグリッドアレー(所謂BGA)のCSPを用いた回路基板を検査対象とする。 【0030】〈原理〉本実施形態の検査装置は、検査対象のICやLSI回路の入出力端子に設けられた保護回路が通常ダイオードなどの整流素子を有していることを利用する。 【0031】第5図は、通常のICやLSI回路の入出力端子における保護回路の構成を説明するものである。 【0032】ICやLSI回路は通常プロセスの相違に係わらず、第5図のような構成の保護回路を有する。即ち、VCC(100)とGND(101)の電源線の間には保護ダイオード102が逆方向に挿入されている。また、入力信号線110や出力信号線120には、同じく、第6図や第7図に示されてように保護ダイオード111,112と121と122とが設けられている。 【0033】これらの整流ダイオードは、入力の検査信号を整流する。即ち、整流ダイオードは、検査信号の逆バイアス成分をカットするので、カットされた部分に高調波信号が付加されることになる。本検査システムは、この高調波は成分を利用する。 【0034】本検査システムは、検査対象の基板を検査するために、検査信号入力系200と検査信号ピックアップ系300とを有する。 【0035】検査信号入力系200は、第8図に示すように、検査信号発生器201と、保護抵抗202と、2つの電源線の夫々の電源端子に接触させる2つのプローブピンとを有する。この2つのプローブピンから対応する端子に検査信号を入力する。 【0036】一方、検査信号ピックアップ系300は、上記電源端子以外の端子に近接させる非接触式のプローブ等を有する。このプローブを検査対象の端子に近接させて、このプローブにおいて出力信号を拾うものである。この被接触式プローブ以降が、第9図のように、本検査装置の検査信号ピックアップ系300を構成する。 【0037】第8図は検査信号入力系200の構成を説明する。同図において、入力系200は信号源201と電流制限回路202とを有する。検査信号は、交流成分を有すればよく、その周波数、振幅、波形を実質的に問わない。電流制限回路202は、本例では抵抗を用いている。入力系200はプローブピン203,204とを有し、第8図に示すように、プローブピン203には検査信号の+側が、プローブピン204には検査信号の−側が流れる。 【0038】一方、ピックアップ系は、第9図に示すように、電極301と、電極301が拾った信号を増幅する増幅器302と、増幅された信号の低周波成分をカットオフするHPF303と、そのフィルタ信号をCRT上に映し出すオシロスコープ304と、フィルタされた信号をA/D変換するA/D変換器305と、出力のデジタル信号を内蔵のメモリに取り込むコンピュータ306とからなる。 【0039】電極301は例えば平板状の形状を有し、基板側に近接することはあっても、そのパッドに接触することはない。 【0040】第6図に示すように、検査信号の+信号をパッド40aに印加し、−信号をパッド40bに印加し、また、第7図に示すように、電極301を検査対象のパッド40cに近接させると、第8図のような回路網が成立する。即ち、第8図に於いて、プローブ203はパッド40aに接触し、プローブ204はパッド40bに接触する。また、電極301はパッド40cに非接触で近接する。検査信号はプローブ203から入力し、CSPパッケージ内を流れてダイオード102と、ダイオード111と112とで構成するブリッジとに入力する。容易にわかるように、ダイオード102と、ダイオード111と112とで構成するブリッジとは半波整流回路を構成する。 【0041】この半波整流回路は、入力される検査信号が第9図の曲線400のような例えば正弦波であれば、ダイオード102と、ダイオード111と112とにより、この正弦波信号400を半波整流して、信号401に変形する。この信号はICパッケージ内を抜けてCSP10のパッド40cに現れる。この信号は、パッド40cから輻射波を発して、この輻射波は電極301によって受信される。ところで、電極301はパッド40cと共にコンデンサを構成し、この容量成分はピックアップ系の抵抗と共に微分回路を構成するようになるから、曲線402のような波形の信号を電極301は検出する。電極301が検出した信号はHPF302により高周波成分を検出されるので、その高周波成分は第9図のようなパルス状の信号403へと変形される。 【0042】高周波信号403はパルス性の信号なので、そのピーク値の検出は容易である。また、信号403のパルス間の時間幅は、検査信号400の半周期の時間幅に相当する。 【0043】もしも、第8図のA点で断線があれば、出力信号403には、検査信号400の基本周波数成分も高調波成分も減少するので、出力信号403を検査することにより、CSP内の断線IC内の断線などを確実に検出することができる。 【0044】保護抵抗310の抵抗値510Ω、電極301による容量を50fF、検査信号400の印加電圧を200Hz、4VPP、オフセット1Vとすると、約6KHzの高周波数の信号403が確認された。 【0045】ここで、検査信号400の回り込み現象について考察する。検査信号400はパッド400から入力されるが、この入力信号400は回り込み現象によって、例えば、回路内の点Bにおいて検出される。この回り込み信号を電極301が拾ってしまい、断線がAにおいて存在しているにもかかわらず、断線無しと誤検出される懼れがある。しかしながら、前述したように、本システムでは、断線がない場合には、検査信号の基本周波数よりもかなり高い周波数成分が検出されることがわかっているから、基本周波数成分に近い回り込み信号を拾ったからといって、断線無しと誤判定することはない。 【0046】〈実際の検査システム〉第6図,第7図の検査装置はCSPの端子が少数の場合に有効であったが、実際にはCSPの端子若しくはパッド数は多数である。この場合には、検査の効率化を達成するには、複数の電極を用いることが好ましい。しかし、一回に測定するパッドは1つで十分であり、増幅器やフィルタなどは1セットで済むので、代わりに、切換装置が必要となる。 【0047】第10図は、複数の電極を用意した場合における、その切換装置の構成を示したものである。複数の電極301a,301b,…の夫々に対して保護抵抗310a,310b,…を設け、更に、スイッチ311a,301b,…を接続する。各スイッチは2接点(接点Aと接点B)スイッチであり、検査対象の電極のスイッチのみを接点Aとし、その他のスイッチは全て接点B側に設定する。このスイッチの設定はコンピュータ306によって行われる。 【0048】第11図は、複数の電極301を設けた治具1000の斜視図である。図面で情報からの輻射波を電極が受信するものとする。治具1000の裏面において、個々の電極からはリード線1001,…が配線されている。治具1000に設けられたリード線1001の各々には保護抵抗310が設けられている。 【0049】電極の構造は種々可能であるが、パッドの表面形状に合わせるのが好ましい。例えば、上記実施形態ではBGAを用いているので、電極はBGAの形状に合わせて第12図,第13図のように略円柱形若しくは半球形にするのがよい。 【0050】〈変形例〉変形1上記実施形態の検査システムでは、非接触式のプローブを用いていた。これは、このようなプローブを用いることにより、プローブによって形成される容量により微分回路が構成されて、より大きな振幅の高い高周波成分が形成されるからである。高周波成分を形成させる理由は、出力信号中において、回り込みによる基本周波数成分から弁別するためである。従って、保護回路のダイオードによる整流作用によって、入力検査信号の基本周波数とは異なる高調波成分が形成されるならば、そのような保護回路を有する半導体回路我見沙汰意匠である場合には、敢えて非接触プローブを用いて微分信号を形成しなくとも、十分に弁別を行うことができる。 【0051】変形2また、プローブ301を接触型としてもく、その場合には、プローブ内に微分回路を設ける。 【0052】変形3上記実施形態では、CSPパッケージやパッドがBGAであるものに本発明を適用していたが、本発明はそれらに適用されるだけではなく、およそいかなるタイプのパッケージや形状の基板に適用可能である。また、パッドもBGAに限られず、平板状であってもよい。 【0053】変形例4また、電極301は非接触センサとして機能するが、回り込み信号をこの電極が拾うのを防止するために、電極の周りに、本出願人による特願平8−104148号に従ったシールドを設けると効果的である。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板検査装置及び検査方法により、回り込み現象をキャンセルことができて精度の高い基板検査を行うことができる。 【0055】またさらに、非接触式のプローブを用いることにより、回り込み現象のキャンセルと検査対象への負荷の減少とを同時に達成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594157142 【氏名又は名称】オー・エイチ・ティー株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101306 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 幸雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−194406(P2001−194406A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−1564(P2000−1564) |
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