| 【発明の名称】 |
電流測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】関 英男
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 信号線に被測定電流が流れたときに発生する磁界が作用するように磁気抵抗素子を設け、作用する磁界の強さに応じた磁気抵抗素子の抵抗の変化を測定回路によって測定するようにしたことを特徴とする電流測定装置。 【請求項2】 磁気抵抗素子が直列に接続された測定回路に定常電流を流したときの磁気抵抗素子における電圧降下分によって電流測定をなすようにしたことを特徴とする請求項1の記載による電流測定装置。 【請求項3】 一つの枝路に磁気抵抗素子が設けられ、信号線に被測定電流が流れていないときに平衡状態となる抵抗ブリッジ回路を用いて、信号線に被測定電流が流れたときの抵抗ブリッジ回路の不平衡出力電流によって電流測定をなすようにしたことを特徴とする請求項1の記載による電流測定装置。 【請求項4】 信号線に被測定電流が流れたときに発生する磁束を磁気抵抗素子の部分に集中させる磁性部材を設けたことを特徴とする請求項1の記載による電流測定装置。 【請求項5】 信号線に被測定電流が流れたときに発生する磁界が作用するように磁気抵抗素子を設けるとともに、信号線に被測定電流が流れたときの発生磁界が磁気抵抗素子に作用する向きとは逆向きの磁界が発生するように、その磁気抵抗素子5を中心としてその周囲に巻回されたコイルを設けて、そのコイルに信号線に被測定電流が流れたときの発生磁界を相殺させる電流を流したときの電流値を測定するようにした電流測定装置。 【請求項6】 一つの枝路に磁気抵抗素子が設けられ、信号線に被測定電流が流れていないときに平衡状態となる抵抗ブリッジ回路を用いて、信号線に被測定電流が流れたときの抵抗ブリッジ回路の不平衡電流が零になるようにコイルに電流を流すようにしたことを特徴とする請求項5の記載による電流測定装置。 【請求項7】 信号線に被測定電流が流れたときの発生磁束およびコイルの発生磁束をそれぞれ磁気抵抗素子の部分に集中させる磁性部材を設けたことを特徴とする請求項5の記載による電流測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、信号線を流れる電流を測定する電流測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、電気自動車のモータに流れる比較的大きな駆動電流(直流)を測定してモータ駆動のフィードバック制御を行わせるような場合、モータの駆動回路に直接電流測定用の抵抗を設けてその電圧降下分によって電流測定を行わせるようにしているが、モータの駆動電圧の低下をきたしたり、測定用抵抗で発熱を生じたりしている。 【0003】また、従来、モータ回路に直接測定用コイルを設けて、それに電流が流れたときの発生磁界によって電流測定を行わせるようにしているが、モータ駆動系のインピーダンスが大きくなって制御に悪影響を与えている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、電気自動車のモータに流れる比較的大きな駆動電流を、その電流が流れる回路中に測定用の抵抗やコイルを直接に設けて測定するのでは、その電流が流れる回路系統に影響を及ぼしたり、発熱を生じたりしてしまうことである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による電流測定装置は、電気自動車のモータに流れる比較的大きな駆動電流などを測定するに際して、電流が流れる回路系統に影響を及ぼしたり、発熱を生じたりすることがないようにするべく、信号線に被測定電流が流れたときに発生する磁界が作用するように磁気抵抗素子を信号線の近傍に設け、作用する磁界の強さに応じた磁気抵抗素子の抵抗の変化を測定回路によって測定するようにしている。 【0006】また、本発明による電流測定装置は、被測定電流の回路系統に何ら影響を及ぼすことなくその回路に流れる電流を間接的に測定できるようにするべく、信号線に被測定電流が流れたときに発生する磁界が作用するように磁気抵抗素子を設けるとともに、信号線に被測定電流が流れたときの発生磁界が磁気抵抗素子に作用する向きとは逆向きの磁界が発生するように、その磁気抵抗素子5を中心としてその周囲に巻回されたコイルを設けて、そのコイルに信号線に被測定電流が流れたときの発生磁界を相殺させる電流を流したときの電流値を測定するようにしている。 【0007】 【実施例】図1および図2は、本発明による電流測定装置における電流検出部の基本的な構成を示している。 【0008】ここでは、半導体基板3上に配線された被測定電流Iが流れる信号線1上をまたぐように絶縁層4を介して磁気抵抗素子(MR素子またはGMR素子)5を薄膜形成することによってIC製造技術によって微細加工化されている。そして、その磁気抵抗素子5の両端にはリード線2が接続されている。6は、磁気抵抗素子5の保護膜である。 【0009】磁気抵抗素子5は、その面方向に磁力線が作用するように磁界をわずかに印加することによって抵抗値が大きく変化する特性をもっている。図4は、磁気抵抗素子5の印加磁界に対する抵抗変化率の特性を示している。そして、磁気抵抗素子5は熱に強く、その印加磁界による抵抗変化の特性は熱的影響を受けることがなく安定している。 【0010】このように構成された電流検出部にあって、信号線1に被測定電流Iが流れると、信号線1のまわりに図3に示すような磁界Hが発生する。その発生磁界Hの強さはその被測定電流Iの大きさに比例し、その磁気抵抗素子5の面方向に作用する磁力線によってその抵抗値が比例的に変化することになる。 【0011】したがって、信号線1に被測定電流Iが流れたときに作用する磁界の強さに応じた磁気抵抗素子5における抵抗の変化を検出することによって、被測定電流Iを間接的に測定することができるようになる。 【0012】その際、信号線1に被測定電流Iを流したときの発生磁界Hの強さが信号線1からの距離に逆比例するので、IC製造技術による微細加工によって磁気抵抗素子5における磁電変換の感度を充分に高めることができるようになる。 【0013】図5は、磁気抵抗素子5における抵抗の変化を検出して被測定電流Iを測定するための具体的な測定回路を示している。 【0014】ここでは、一つの枝路に磁気抵抗素子5が、他の三つの枝路には基準抵抗Rs1,Rs2,Rs3がそれぞれ設けられ、信号線1に電流が流れていないときに平衡状態となる抵抗ブリッジ回路7を用いて、信号線1に被測定電流Iが流れて磁気抵抗素子5の抵抗値が変化したときの抵抗ブリッジ回路7の不平衡出力電流Idを増幅回路8によって増幅し、その増幅した電流を測定用コイル9に流したときに発生する磁界の強さによって電流測定をなすようにしている。具体的には、一般の電流計と同様に、測定用コイル9に流したときに発生する磁界によってメータの指針を振らせるようにすればよい。その際、抵抗ブリッジ回路7の不平衡出力電流Idを電流測定用の抵抗に流して、その電圧降下分によって電流測定を行わせるようにしてもよい。 【0015】また、特に図示しないが、抵抗ブリッジ回路を用いるようなことなく、磁気抵抗素子5が直列に接続された測定回路に定常電流を流したときの磁気抵抗素子5における電圧降下分を検出することによって、被測定電流Iの測定を間接的になすようにすることも可能である。 【0016】また、図6は、本発明による電流測定装置における電流検出部の他の構成例を示している。 【0017】ここでは、特に、信号線1に被測定電流Iが流れたときに発生する磁界Hの磁束を磁気抵抗素子5の部分に集中させる透磁率の高い磁性部材10を設けるようにしている。 【0018】その磁性部材10としては、所定距離LのギャップGを介して両端をつき合せるようにしたループ状に形成して、そのギャップGの部分に磁気抵抗素子5を磁気的に結合することによって磁気閉回路を形成するようにしている。そして、そのループ内を信号線1が通るように、その磁性部材10を配設するようにしている。 【0019】図7は、その磁性部材10のギャップG部分における磁気抵抗素子5の結合状態の詳細を示している。ここでは、電気的に磁気抵抗素子5の抵抗変化分のみをとり出すことができるように、磁気抵抗素子5と磁性部材10との間に微小な間隔(例えば0.1μm程度)によるSiO2などによる絶縁層11を設けるようにしている。そして、絶縁層11の部分における磁気抵抗分を極力抑えるべく、磁性部材10に対する磁気抵抗素子5の沿面長lを長くとって、両者間に充分な磁束が通るようにしている。 【0020】したがって、このような構成によれば、磁性部材10によって信号線1に被測定電流Iが流れたときに発生する磁界Hの磁束が磁気抵抗素子5の部分に集中して、磁気抵抗素子5の部分以外で起磁力が消費されることが有効に抑制され、信号線1に流れる被測定電流Iの変化に高感度に応答できるようになる。 【0021】また、磁性部材10のギャップG部分に磁気抵抗素子5を磁気的に結合するに際して、磁気抵抗素子5の感度をより上げるために、図8に示すように、磁気抵抗素子5を複数回くり返して蛇行させるようにしている。この場合、磁気抵抗素子5におけるギャップGをまたがる部分の幅W1が磁性部材10にのり上げている部分の幅W2(磁性部材10に対する沿面長lとなる)よりも狭くなるようにして、磁束が集中しているギャップGにまたがる部分の磁気抵抗が大きくなるようにしている。 【0022】また、図9は、本発明による電流測定装置の他の実施例を示している。 【0023】ここでは、かつ信号線1に被測定電流Iが流れたときの発生磁界Hが磁気抵抗素子5に作用する向きとは逆向きの磁界が発生するように、その磁気抵抗素子5を中心としてその周囲に巻回されたコイル12を設けて、そのコイル12に信号線1に被測定電流Iが流れたときの発生磁界Hを相殺させる電流Isを流したときの電流値を測定することによって被測定電流Iを求めるようにしている。 【0024】具体的には、例えば、図10に示すように、一つの枝路に磁気抵抗素子5が、他の三つの枝路には基準抵抗Rs1,Rs2,Rs3がそれぞれ設けられ、信号線1に被測定電流Iが流れていないときに平衡状態となる抵抗ブリッジ回路7を用いて、信号線1に被測定電流Iが流れたときの抵抗ブリッジ回路7の不平衡電流が零になるように、すなわち検流計13の指針が零になるように、コイル12に電流Isを流すようにする。 【0025】また、ここでは、図6の場合と同様に、信号線1に被測定電流Iが流れたときに発生する磁界Hの磁束を磁気抵抗素子5の部分に集中させる透磁率の高い磁性部材10を設けるようにしたうえで、そのギャップGの部分に磁気抵抗素子5が磁気的に結合されている一辺を巻回するようにコイル12を配設するようにしている。 【0026】しかして、ループ状の磁性部材10内を通るように信号線1を配するとともに、そのギャップGの部分に磁気抵抗素子5が磁気的に結合されている一辺を巻回するようにコイル12を配設することによって、信号線1に被測定電流Iを流したときおよびコイル12に電流を流したときの各発生磁界による磁束を磁気抵抗素子5の部分に集中させることができ、被測定電流Iの測定を精度良く行わせることができるようになる。 【0027】図11および図12は、図9に示す電流測定装置を、複数の半導体基板3を用いて微細加工したときの具体的な構成例を示している。 【0028】 【効果】以上、本発明による電流測定装置にあっては、信号線に被測定電流が流れたときに発生する磁界が作用するように磁気抵抗素子を信号線の近傍に設け、作用する磁界の強さに応じた磁気抵抗素子の抵抗の変化を測定回路によって測定するようにしたもので、被測定電流が流れる回路系統に何ら影響を与えることなく、その回路に流れる被測定電流を間接的に測定することができるという利点を有している。 【0029】また、本発明による電流測定装置は、信号線に被測定電流が流れたときに発生する磁界が作用するように磁気抵抗素子を設けるとともに、信号線に被測定電流が流れたときの発生磁界が磁気抵抗素子に作用する向きとは逆向きの磁界が発生するように、その磁気抵抗素子5を中心としてその周囲に巻回されたコイルを設けて、そのコイルに信号線に被測定電流が流れたときの発生磁界を相殺させる電流を流したときの電流値を測定することによって被測定電流を求めるようにしたもので、被測定電流が流れる回路系統に何ら影響を与えることなく、その回路に流れる被測定電流を間接的に測定することができるという利点を有している。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月13日(2000.1.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077746 【弁理士】 【氏名又は名称】鳥井 清
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| 【公開番号】 |
特開2001−194391(P2001−194391A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−40284(P2000−40284) |
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