| 【発明の名称】 |
ICソケット |
| 【発明者】 |
【氏名】高畑 幸弘
【氏名】中泉 一雄
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| 【要約】 |
【課題】本発明の課題は、高周波測定における電流の変化により発生する電圧をより小さくし、より高い測定精度の高周波測定を可能とするICソケットを提供することである。
【解決手段】ハウジング5の上に接触子1の配列に沿って各接触子1の先端部6から最短距離にGND層2を設け、絶縁層12により、接触子1とGND層2とを絶縁する。そして、GND層2上にコンデンサ3を設置し、ICソケット10の複数の接触子1の内、電源ラインに接続する接触子1とGND層2との間にコンデンサ3を半田8によって接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】被測定デバイスであるICの各接続ピンに接触するように複数の接触子をハウジング上に配置したICソケットにおいて、前記各接触子の近傍のハウジング上に、該各接触子とGNDラインとの間にGND層を形成するGND部材を配置したことを特徴とするICソケット。 【請求項2】前記GND部材は、前記各接触子からの距離がそれぞれ最短になるように、該各接触子の配置に沿って平行に配置したことを特徴とする請求項1記載のICソケット。 【請求項3】前記GND部材の上端の高さは、前記各接触子の上端の高さと等しい高さに形成したことを特徴とする請求項1記載のICソケット。 【請求項4】前記GND部材は、前記各接触子からの距離がそれぞれ最短になるように、該GND部材と該各接触子との間に絶縁層を配置したことを特徴とする請求項1記載のICソケット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、IC(Integrated Circuit)テスト装置における被測定デバイス測定時に使用するICソケットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ICテスト装置においてICを測定する際に、プリント基板に実装されたICソケットが用いられている。図4は、従来のICソケットの構成例を示す図である。この図4において、従来のICソケット20は、プリント基板24に実装され、ハウジング25に固定された複数の接触子21により構成されている。 【0003】図5は、図4の接触子21の拡大図である。接触子21の先端部26は、被測定デバイスであるIC(図示省略)の接続ピンと接触し、接触子21の遠端部27は、図4に示すようにプリント基板24に設けられたスルーホール29に差し込まれてプリント基板24に接続され、プリント基板24を介してICテスト装置(図示省略)のピンに接続される。 【0004】一般に、高周波測定を行なう場合には、電流変動により発生する電圧がノイズとなり、このノイズを平滑し、除去するために電源ラインには、コンデンサが接続される。図6は、図4のプリント基板24の裏面を示す平面図である。この図6に示すように、従来は、プリント基板24のスルーホール29の近傍に、コンデンサ23を取り付け、図7に拡大して示すように、スルーホール29とコンデンサ23とをパターン30により接続することにより、電源ラインにコンデンサ23を接続していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のICソケット20において高周波測定時の電流の変化により発生する電圧は、接触子21の先端部26からコンデンサ23が接続される接続点までの間のインダクタンスL3に比例し、V=L3(di/dt)の式で表される。そのため、接触子21の先端部26からコンデンサ23が接続される接続点までの距離が長くなると、インダクタンスL3が大きくなり、発生する電圧V=L3(di/dt)の値も大きくなり、コンデンサ23の平滑能力でノイズを除去することができず、測定精度が悪くなるという問題があった。 【0006】図8は、従来のICソケット20を用いて測定した場合の被測定デバイスであるICの出力データと、電源電圧Vccに含まれるノイズ成分とのタイミングを示すタイミングチャートである。この図8において、例えば、被測定デバイスであるICの出力データは、周期T1、振幅V1で出力され、期間T2で“L”→“H”あるいは“H”→“L”に変化する。そのため、期間T2において電流の変化が生じ、ノイズ成分となる電圧V3が発生する。この期間T2における電流の変化により発生する電圧V3は、V3=L3(di/dt)であるため、例えば、接触子21の先端部26からコンデンサ23が接続される接続点までの間のインダクタンスL3が10[nH]であり、期間T2における電流の変化速度di/dtが100[mA]/1[nS]である場合には、電流の変化により発生する電圧V3は、V3=10[nH]×100[mA]/1[nS]=1[V]となる。そのため、電源電圧Vccは、1[V]ものノイズ成分である電圧V3により、期間T3において不安定となるため、測定結果である出力データに及ぼす影響も大きくなり、測定精度が悪くなるという問題があった。 【0007】本発明の課題は、上記問題を解決するために、高周波測定における電流の変化により発生する電圧をより小さくし、より高い測定精度の高周波測定を可能とするICソケットを提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、被測定デバイスであるICの各接続ピンに接触するように複数の接触子(例えば、接触子1)をハウジング(例えば、ハウジング5)上に配置したICソケットにおいて、前記各接触子の近傍のハウジング上に、該各接触子とGNDラインとの間にGND層を形成するGND部材(例えば、GND層2)を配置したことを特徴としている。 【0009】この請求項1記載の発明によれば、被測定デバイスであるICの各接続ピンに接触するように複数の接触子をハウジング上に配置したICソケットにおいて、前記各接触子の近傍のハウジング上に、該各接触子とGNDラインとの間にGND層を形成するGND部材を配置する。 【0010】したがって、GND部材上にコンデンサを取り付けることができ、各接触子の先端部から最短距離にコンデンサを接続することができる。そのため、接触子の先端部から、コンデンサが接続される接続点までの間のインダクタンスを小さくすることができ、高周波測定における電流の変化により発生する電圧をより小さくすることができる。その結果、電源電圧のノイズ成分をより小さくすることができるため、より高い測定精度の高周波測定が可能となる。 【0011】この場合、上記目的は、例えば、請求項2記載の発明のように、請求項1記載のICソケットにおいて、前記GND部材は、前記各接触子からの距離がそれぞれ最短になるように、該各接触子の配置に沿って平行に配置するようにしてもよい。 【0012】また、例えば、請求項3記載の発明のように、請求項1記載のICソケットにおいて、前記GND部材の上端の高さは、前記各接触子の上端の高さと等しい高さに形成してもよい。 【0013】さらに、例えば、請求項4記載の発明のように、請求項1記載のICソケットにおいて、前記GND部材は、前記各接触子からの距離がそれぞれ最短になるように、該GND部材と該各接触子との間に絶縁層(例えば、絶縁層12)を配置するようにしてもよい。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発明に係るICソケットの実施の形態を詳細に説明する。まず構成を説明する。 【0015】図1は、本発明を適用した一実施の形態としてのICソケット10の概略構成を示す外観図である。この図1において、ICソケット10は、プリント基板4上に実装され、接触子1、GND(Ground)層2、コンデンサ3、ハウジング5、金属板11、及び絶縁層12により構成される。 【0016】接触子1は、先端部6が被測定デバイスであるIC(図示省略)の接続ピンに接触するように配置され、プリント基板4上に設けられたハウジング5により固定される。また、接触子1の遠端部7(図2参照)は、プリント基板4に設けられたスルーホール9に差し込まれ、プリント基板4を通じてICテスト装置(図示省略)に接続される。 【0017】GND層2は、ハウジング5上に設けられ、GND線(図示省略)によりプリント基板4上のGNDライン(図示省略)に接続される。また、このGND層2は、各接触子1の先端部6に対して最短距離になるような位置に設けられ、このGND層2上にコンデンサ3及び金属板11を取り付けることが可能である。GND層2と接触子1との間には、絶縁層12が設けられ、GND層2と接触子1とは、この絶縁層12により絶縁される。 【0018】金属板11は、ICソケット10の有する複数の接触子1の内、GNDラインに接続する接触子1とGND層2とを短絡する。図1は、例えば、GNDラインに接続する2つの接触子1が金属板11によりそれぞれGND層2に短絡された場合を示す。 【0019】コンデンサ3は、ICソケット10の有する複数の接触子の内、電源ラインに接続する接触子1の先端部6から最短距離のGND層2上に実装される。図1は、例えば、電源ラインに接続する接触子1として、2つの接触子1にコンデンサ3を接続した場合を示している。図2に拡大して示すように、各コンデンサ3は、一端が接触子1に半田8によって接続され、もう一端がGND層2に半田8によって接続される。すなわち、接触子1の先端部6から接触子1とコンデンサ3とが接続される接続点までの距離は、非常に短い距離になる。 【0020】ハウジング5は、プリント基板4上に設けられ、接触子1の配列に沿って各接触子1に接しており、接触子1を固定するとともに、上面にGND層2及び絶縁層12が取り付けられる。なお、ハウジング5は、電気的に絶縁特性を有する部材により形成される。 【0021】次に動作を説明する。図3は、図1のICソケット10を用いて被測定デバイスであるICの高周波測定を行なった際の出力データと、電源電圧Vccに含まれるノイズ成分とのタイミングを示すタイミングチャートである。図3において、出力データは、周期T1、振幅V1の高周波信号であり、期間T2で“L”→“H”または、“H”→“L”に変化する。そのため、期間T2において、接触子1を流れる電流が変化し、この電流の変化により電圧V2が発生する。この電圧V2は、接触子1の先端部6から接触子1とコンデンサ3とが接続される接続点までの間のインダクタンスL2に比例し、V2=L2(di/dt)で表される。 【0022】図2に示すように、コンデンサ3は、接触子1の先端部6から最短距離に接続されるため、接触子1の先端部6からコンデンサ3が接続される接続点までの間のインダクタンスL2は、非常に小さい値となる。例えば、L2が1[nH]であり、電流の変化速度di/dtが100[mA]/1[nS]である場合には、V2=1[nH]×100[mA]/1[nS]=0.1[V]となる。すなわち、接触子1の先端部6からコンデンサ3が接続される接続点までの間のインダクタンスL2の値が小さいため、電流の変化により発生する電圧V2の値も非常に小さくなる。 【0023】電源電圧Vccの期間T3に現れるノイズ成分である電圧V2の値が小さくなるため、電源電圧Vccがより安定した状態において測定を行なうことができる。その結果、ノイズの影響が少ない、より高い精度の測定結果を得ることができる。 【0024】以上のように、ハウジング5の上に接触子1の配列に沿って各接触子1の先端部6から最短距離にGND層2を設け、絶縁層12により、接触子1とGND層2とを絶縁する。そして、GND層2上にコンデンサ3を設置し、ICソケット10の複数の接触子1の内、電源ラインに接続する接触子1とGND層2との間にコンデンサ3を半田8によって接続する。 【0025】したがって、プリント基板4にコンデンサ3を取り付けた場合に比べて、接触子1の先端部6からコンデンサ3が接続される接続点までの距離が短くなるため、電流の変化により、接触子1において発生する電圧V2に影響を与えるインダクタンスL2がより小さい値となり、電流の変化により発生する電圧V2の値もより小さくなる。すなわち、電源電圧Vccに含まれるノイズ成分となる電圧V2の値が小さくなるため、電源電圧Vccは、より安定した状態になり、精度の高い測定を行なうことができる。 【0026】なお、上記実施の形態において、どの接触子1にコンデンサ3を接続するかは、被測定デバイスであるICの電源ラインに接続される接続ピンに応じて設定し、どの接触子1を金属板11によりGND層2と短絡するかは、被測定デバイスであるICのGNDラインに接続される接続ピンに応じて設定すれば良く、コンデンサ3あるいは金属板11を取り付ける接触子1の位置、数等は、特に限定されるものではない。例えば、GNDラインに接続する接触子1の数、あるいはコンデンサ3を接続する接触子1の数が多い場合には、金属板11あるいはコンデンサ3を更に増加して取り付けることも可能である。 【0027】 【発明の効果】請求項1〜4記載の発明によれば、GND部材上にコンデンサを取り付けることができ、各接触子の先端部から最短距離にコンデンサを接続することができる。そのため、接触子の先端部から、コンデンサが接続される接続点までの間のインダクタンスを小さくすることができ、高周波測定における電流の変化により発生する電圧をより小さくすることができる。その結果、電源電圧のノイズ成分をより小さくすることができるため、より高い測定精度の高周波測定が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000117744 【氏名又は名称】安藤電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月29日(1999.7.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−42001(P2001−42001A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月16日(2001.2.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−215550 |
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