トップ :: G 物理学 :: G01 測定;試験




【発明の名称】 半導体チップにおける内部抵抗の検出方法
【発明者】 【氏名】杉田 雅一

【要約】 【課題】半導体チップ1のボンディングパッド2とグランドとの間の内部抵抗を、前記ボンディングパッド2に接触したプローブ3にて電流を印加し、電圧計5にて測定した電圧から演算して検出する場合に、その検出精度を向上する。

【解決手段】前記半導体チップ1におけるボンディングパッド2に、電流を印加用のプローブ3と、電圧測定用のプローブ6とを互いに接触することをなく接触する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】半導体チップにおける一つのボンディングパッドに、定電流回路を接続した第1プローブを接触して、一定の電流を印加し、この状態で、前記一つのボンディングパッドに、電圧計を接続した第2プローブを、前記第1プローブに接触することなく接触して電圧を測定することを特徴とする半導体チップにおける内部抵抗の検出方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップにおいて、その各ボンディングパッドとグラントとの間における内部抵抗を検出する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体チップにおける内部抵抗は可成り小さいので、この内部抵抗を測定するに際しては、ボンディングパッドとグランドとの間に一定の電流Iを印加して、このときのボンディングパッドにおける電圧Vを測定し、この測定電圧Vから内部抵抗Rを演算によって検出するようにしている。
【0003】この場合、従来は、図1に示すように、半導体チップ1における各ボンディングパッド2のうち一つのボンディングパッド2に、プローブ3を接触し、このプローブ3に、定電流回路4を接続して、一定の電流を印加すると共に、電圧計5を接続して、電圧を測定するという手段を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プローブ2を、半導体チップにおけるボンディングパッド1aに対して接触して通電する場合、その接触は点接触であることにより、可成り大きい抵抗(これを接触抵抗と称する)が存在するから、前記従来のように、この定電流回路3を接続したプーロブ2に、電圧計4を接続するという方法では、この電圧計4にて測定した電圧Vは、内部抵抗Rに前記プローブ2における接触抵抗R0を加えた合計と、前記電流Iとの積になり、V=I(R+R0)の式から内部抵抗Rを演算しなければならず、換言すると、電圧計にて測定した電圧Vにおける一つの因子に、前記プローブ2における接触抵抗R0が入ることになり、しかも、この接触抵抗R0は、プローブのボンディングパッドに対する押圧力及びボンディングパッドにおける表面の状態等によって変化するから、前記した従来における内部抵抗の検出方法では検出の精度が低いという問題があった。
【0005】本発明は、この問題を解消することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成するため本発明は、「半導体チップにおける一つのボンディングパッドに、定電流回路を接続した第1プローブを接触して、一定の電流を印加し、この状態で、前記一つのボンディングパッドに、電圧計を接続した第2プローブを、前記第1プローブに接触することなく接触して電圧を測定する。」という方法を採用した。
【0007】
【発明の作用・効果】電圧計はハイインピーダンスで、当該電圧計における抵抗は、プローブの接触抵抗及び半導体チップの内部抵抗よりも遥かに大きいことにより、半導体チップにおける一つのボンディングパッドに電流印加用の第1プローブに接触することなく接触した第2プローブにて、電流が流れることがないから、前記電圧計に対して、半導体チップにおけるボンディングパッドに接触する第1プローブ及び第2プローブが抵抗になることを回避できる。
【0008】従って、電圧計にて測定した電圧は、これに従来のようにプローブの接触抵抗が入ることがなく、電流と内部抵抗との積になるから、内部抵抗を高い精度で検出できるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図2の図面に基づいて説明する。
【0010】この図において、符号1は、半導体チップを示し、その上面には、金属線をワイヤボンディングするためのボンディングパッド2の複数個が適宜ピッチの間隔で設けられている。
【0011】そして、前記半導体チップ1における各ボンディングパッド2のうち一つのボンディングパッド2に、定電流回路4を接続した第1プローブ3を接触することにより、一定の電流を印加する。
【0012】この状態で、前記一つのボンディングパッド2に、電圧計5を接続した第2プローブ6を、前記第1プローブ3に接触することなく接触することによって電圧を測定する。
【0013】なお、前記半導体チップ1における各ボンディングパッド2の大きさは、一般的に言って一辺が100〜110ミクロンの正方形である一方、これに接触するプローブは、その先端の直径を25ミクロン以下にすることができるから、一つのボンディングパッド2に対して、二つのプローブ3,6を互いに接触することなく同時に接触することができる。
【0014】ところで、前記電圧計5はハイインピーダンスで、当該電圧計5における抵抗は、プローブの接触抵抗及び半導体チップ1の内部抵抗よりも遥かに大きいから、半導体チップ1における一つのボンディングパッド2に対して、電流印加用の第1プローブ3と、電圧測定用の第2プローブ6とを互いに接触することなく接触することにより、第2プローブ6に電流が流れることを回避でき、ひいては、前記電圧計5に対して、半導体チップ1におけるボンディングパッド2に接触する第1プローブ4及び第2プローブ5が抵抗になることを回避できるから、電圧計5にて測定した電圧Vは、これに従来のようにプローブの接触抵抗が入ることがなく、電流Iと内部抵抗Rとの積、つまり、V=I×Rになるから、この式から内部抵抗Rを演算にて高い精度で検出できるのである。
【出願人】 【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
【出願日】 平成11年7月30日(1999.7.30)
【代理人】 【識別番号】100079131
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 暁夫 (外2名)
【公開番号】 特開2001−41999(P2001−41999A)
【公開日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【出願番号】 特願平11−216182