| 【発明の名称】 |
プリント基板検査装置及びそれに用いるプローブ |
| 【発明者】 |
【氏名】西川 秀雄
|
| 【要約】 |
【課題】正確に基板検査を実施でき、かつ長寿命のプリント基板検査装置用プローブを提供する。
【解決手段】基端側が保持部材9に保持されたニードルピン3の先端をピン押し込み方向に相対移動させてプリント基板Pに当接させ、パターン検査を行わせるプリント基板検査用プローブ3において、ニードルピン30は、弾性部材からなり、その先端に押し込み方向の力が作用したとき、押し込み方向と直交する平面上の予め定めた方向にのみ撓むように構成されているものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基端側が保持部材に保持されたニードルピンの先端をピン押し込み方向に相対移動させてプリント基板面に当接させ、パターン検査を行わせるプリント基板検査用プローブにおいて、前記ニードルピンは、弾性部材からなり、その先端に前記押し込み方向の力が作用したとき、該押し込み方向と直交する平面上の予め定めた方向にのみ撓むように構成されていることを特徴とするプリント基板検査用プローブ。 【請求項2】 前記保持部材は絶縁材料から形成され、さらに、保持部材は保持部材に固定される電極棒と、該電極棒に脱着自在に装着されるソケットを備え、前記ニードルピンはソケットに固着されていることを特徴とする請求項1記載のプリント基板検査装置用プローブ。 【請求項3】 前記電極棒は基板に対する押し込み方向に対して傾斜した方向に延びていることを特徴とする請求項2記載のプリント基板検査装置用プローブ。 【請求項4】 前記ニードルピンの先端部を拘束する拘束部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプリント基板検査装置用プローブ。 【請求項5】 前記拘束部材は導電性材料から形成されており、拘束部材はニードルピンを拘束する拘束部を有し、ニードルピンが基板に接触していないときは拘束部がニードルピンを拘束し、基板に接触して撓んだ後はニードルピンが拘束部から離反し、さらに前記拘束部材と前記電極棒を電気的に接続する電線と、該電線に流れる電流を検出する電流計を備えることを特徴とする請求項4記載のプリント基板検査装置用プローブ。 【請求項6】 前記拘束部材の拘束部はニードルピンの通過する孔を有することを特徴とする請求項5記載のプリント基板検査装置用プローブ。 【請求項7】 前記ニードルピンは一定方向に湾曲して形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のプリント基板検査装置用プローブ。 【請求項8】 前記ニードルピンは真っ直ぐであり基板に対する押し込み方向に対して傾斜した方向に延びていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のプリント基板検査装置用プローブ。 【請求項9】 前記ニードルピンは先端部分が円錐形状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のプリント基板検査装置用プローブ。 【請求項10】 検査される基板を搬送する搬送テーブルと、複数のプローブを移動させる検査ユニットと、該検査ユニットに設けられた保持部材と、該保持部材に保持され基板に接触すると弾性的に撓むニードルピンとを備えることを特徴とするプリント基板検査装置。 【請求項11】 前記ニードルピンの先端部を拘束する拘束部材をさらに保持部材に設けたことを特徴とする請求項10記載のプリント基板検査装置。 【請求項12】 前記保持部材は絶縁材料から形成される保持部を有し、前記拘束部材は導電性材料から形成され、ニードルピンが基板に接触していないときは拘束部がニードルピンを拘束し、基板に接触して撓んだ後はニードルピンが拘束部から離反し、さらに前記拘束部材と前記電極棒とを接続する電線と、ニードルピンが基板に接触したことを判断するために前記電線に流れる電流を検出する電流計を備えることを特徴とする請求項11記載のプリント基板検査装置。 【請求項13】 前記複数のニードルピンの各撓み方向は外方に一定であることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載のプリント基板検査装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板上の回路パターンの導通検査、絶縁検査等をするプリント基板検査装置及びそれに用いるプローブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】特開平6−186271号公報等に見られる如く、実装基板即ち多数の電子部品等を具備するプリント基板はインサーキットテスタを用いて、その基板の必要な測定点に適宜複数のプローブ(詳細にはスプリングプローブ)の先端を接触させて各部品の有無を電気的に検出し、或いは回路パターン各部の抵抗、その他の特性値を電気的に測定し得られた電気信号をマイコン等で判定して基板の良否の判別を行っている。 【0003】そして、特開平9−178771号公報においては、プローブ(詳細にはフライングプローブ)先端が側定点に接触する直前の所定位置まで高速度で移動し、所定位置を超えたら低速度にして、短時間で、所定荷重になるまでプローブを被検査板の所定位置へ押し込む技術が開示されている。さらに、特開平9−113536号公報においては、主プローブ、補助プローブより構成され主プローブはコイルスプリングを有しており常時基板方向へ付勢されていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記特開平9−178771号、特開平9−113536号公報においては、基板に形成された回路パターンにプローブ先端を押し込んだ際に回路パターンがプローブから受ける衝撃を減少させるため、結局の所、プローブ押し込みの速度を相当減速させる必要があり、トータルの押し込み時間(検査時間)が長くなる。さらにプローブ自体が斜め方向へ伸縮するため基板に凹凸があると本来測定しようとしていた回路パターンの所望箇所以外のところへプローブの先端がズレてしまい、必要な箇所の測定ができなくなってしまうおそれがある。また回路パターンへの押し込み時の衝撃がプローブにかかりプローブの折れ、摩耗が生じ易く、早期に交換せざるを得ないという問題がある。 【0005】本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、プローブを基板に対して押し込んだ際にニードルピンが予め定めた方向にのみ撓ませるようにすることにより、正確に基板検査を実施でき、かつ長寿命を有するプリント基板検査装置及びそれに用いるプローブを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の請求項1は、基端側が保持部材に保持されたニードルピンの先端をピン押し込み方向に相対移動させてプリント基板面に当接させ、パターン検査を行わせるプリント基板検査用プローブにおいて、前記ニードルピンは、弾性部材からなり、その先端に前記押し込み方向の力が作用したとき、該押し込み方向と直交する平面上の予め定めた方向にのみ撓む形状に構成されていることである。 【0007】この発明では、ニードルピンは、その先端に押し込み方向の力が作用したとき、押し込み方向と直交する平面上の予め定めた方向にのみ撓むので、安定して基板への押し込みができる。 【0008】また、前記保持部材は絶縁材料から形成され、さらに、保持部材は保持部材に固定される電極棒と、該電極棒に脱着自在に装着されるソケットを備え、前記ニードルピンはソケットに固着されている(請求項2)ので、電極棒は保持部材に固定され、ソケットは電極棒に脱着自在に装着され、ニードルピンの新旧交換が容易である。 【0009】また、前記電極棒は基板に対する押し込み方向に対して傾斜した方向に延びている(請求項3)ので、真っ直ぐなニードルピンを適用しても、一定方向に撓む。 【0010】また、前記ニードルピンの先端部を拘束する拘束部材をさらに備える(請求項4)ので、この場合、プローブを押し込んでニードルピンの先端が基板に接触するまで、ニードルピンの先端が拘束されているので振動することなく安定している。 【0011】また、前記拘束部材は導電性材料から形成されており、拘束部材はニードルピンを拘束する拘束部を有し、ニードルピンが基板に接触していないときは拘束部がニードルピンを拘束し、基板に接触して撓んだ後はニードルピンが拘束部から離反し、さらに前記拘束部材と前記電極棒を電気的に接続する電線と、該電線に流れる電流を検出する電流計を備える(請求項5)ので、ニードルピンが基板に接触するまでは拘束部で拘束されているので、ニードルピン、ソケット、電極棒、保持部材、電線、拘束部材は電気的に閉ループとなり、基板に接触して撓んだ後は拘束部から離反するのでニードルピン、ソケット、電極棒、保持部材、電線、拘束部材は電気的に開ループとなり電流計で検出される。 【0012】また、前記拘束部材の拘束部はニードルピンの通過する孔を有する(請求項6)ので、ニードルピンは拘束部としての孔で拘束される。 【0013】また、前記ニードルピンは一定方向に湾曲して形成されている(請求項7)ので、プローブを押し込んだ際にニードルピンの撓み方向が一定で安定している。 【0014】また、前記ニードルピンは真っ直ぐであり基板に対して傾斜した方向に延びている(請求項8)ので、ニードルピンの製作が容易である。 【0015】また、前記ニードルピンは先端部分が円錐形状である(請求項9)ので、この場合、プローブの押し込みの際にニードルピンの先端がXY方向へずれるのが防止できる。 【0016】上記目的を達成するため、本発明の請求項10は、検査される基板を搬送する搬送テーブルと、複数のプローブを移動させる検査ユニットと、該検査ユニットに設けられた保持部材と、該保持部材に保持され基板に接触すると弾性的に撓むニードルピンとを備えるプリント基板検査装置である。 【0017】この発明では、ニードルピンは、その先端に押し込み方向の力が作用したとき、押し込み方向と直交する平面上の予め定めた方向にのみ撓むものであり、安定して基板検査を実施できる。 【0018】また、前記ニードルピンの先端部を拘束する拘束部材をさらに保持部材に設けた(請求項11)ので、プローブを基板に押し込むまで、ニードルピンの先端が拘束部材に拘束されているので振動することなく安定している。 【0019】また、前記保持部材は絶縁材料から形成される保持部を有し、前記拘束部材は導電性材料から形成され、ニードルピンが基板に接触していないときは拘束部がニードルピンを拘束し、基板に接触して撓んだ後はニードルピンが拘束部から離反し、さらに前記拘束部材と前記電極棒とを接続する電線と、ニードルピンが基板に接触したことを判断するために前記電線に流れる電流を検出する電流計を備える(請求項12)ので、ニードルピンが基板に接触するまでは拘束部で拘束されているのでニードルピン、ソケット、電極棒、保持部材、電線、拘束部材は電気的に電気的に閉ループとなり、ニードルピンが基板に接触して撓んだ後は拘束部から離反するのでニードルピン、ソケット、電極棒、保持部材、電線、拘束部材は電気的に開ループとなり電流計で検出される。 【0020】また、前記複数のニードルピンの各撓み方向は外方に一定である(請求項13)ので、プローブの押し込まれても、ニードルピンの各撓み方向が一定であるので安定して基板検査を行うことができる。 【0021】 【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる基板検査装置の一実施形態を示す側断面図であり、後述する各図との方向関係を明確にするために、XYZ直角座標軸が示されている。 【0022】図1に示すように、この基板検査装置1では、装置手前側(−X側)に装置本体1に対して開閉扉11が開閉自在に取付けられており、この開閉扉11を開いて検査対象であるプリント基板などの基板Pを搬送テーブル2に載置可能となっている。プリント基板は、回路パターンがプリントされた裸基板が検査されるのであり、ICチップ、コンデンサ、抵抗等は実装されていない。また、基板Pの検査を行う検査部Tが設けられている。この検査部Tによって検査されて基板Pの良否判定が行われた後、検査済みの基板Pが開閉扉11を開放して搬出入部Iからオペレータによって搬出可能となっている。 【0023】なお、この実施形態では、基板Pの搬出入はオペレータによるマニュアル操作となっているが、搬出入部Iの左右方向(X方向)の一方側に外部装置から基板Pを受取り、搬出入部Iに検査前の基板Pを移載する基板搬入機構を設ける一方、他方側に搬出入部Iから検査済みの基板Pを受取り、外部装置に搬出する基板搬出機構を別途追加装備することで基板Pの自動搬送が可能となる。 【0024】この基板検査装置1では、搬送テーブル駆動機構6によって搬出入部Iと検査部Tとの間で基板Pを搬送するために、搬送テーブル2がX方向に往復動自在に設けられている。搬送テーブル駆動機構6はボールネジ62、駆動軸64、モータ63を備えている。ボールネジ62には、搬送テーブル2を固定したブラケット65が螺合されている。搬送テーブル2の移動量はモータ63の回転量に応じたものとなる。 【0025】検査部Tには、搬送テーブル駆動機構6の上部に検査ユニット4が設けられている。検査ユニット4は複数のプリント基板検査装置用プローブ(以下、単にプローブと称する。)3を備えている。各プローブ3はニードルピン30を備えている。複数のプローブ3はプローブ駆動機構43が制御装置で制御されて各々駆動される。搬送テーブル2に載置された基板Pにプローブ3が位置付けられた後、プローブ3のニードルピン30が基板Pの回路パターンに接触させられる。 【0026】プローブ駆動機構43は、プローブ3を基板検査装置1に対してXYZ軸方向に駆動させるため、X軸、Y軸、Z軸個々にプローブ3のニードルピン駆動部(図示していない。)を備えており、基板Pの回路パターンに接触させ、検査を行った後、基板Pから離間させる。 【0027】図2は本発明にかかるプリント基板検査装置用プローブの構造を示す図である。プローブ3はプローブ駆動機構43に機械的に接続される「L」字形状の保持部材9、該保持部材9に固着されている電極棒7、該電極棒7に脱着自在に支持されるソケット5、該ソケット5に固着されるニードルピン30から構成されている。保持部材9は電気絶縁性材料から構成されている。しかしながら、ソケット5、電極棒7、ニードルピン30は導電性材料から構成されている。電極棒7は測定のため電線(図示していない)が接続されている。電極棒7は鉛直線Vとβ=15°の角度を有して保持部材9に固着されている。ニードルピン30は半田付け、或いはカシメ等によりソケット5に固着されている。 【0028】ニードルピン30は、例えば直径がφ150μmのSK鋼(工具鋼)より構成され、また、図2において明らかなように予め特定方向へ曲げられている。 【0029】詳述すると、鉛直線Vより右方(+X方向)へ曲げられた状態であり、自然長L=25mm、初期湾曲量ΔXは、基準位置より−X方向でΔX=1mmとなっている。 【0030】図3はプローブとして1対のニードルピンを用いた実施形態を示す図である。図3において、検査時において2本のプローブ3は基板Pの回路パターンの狭い領域の導電性ないし絶縁性等の検査を行う状態を示している。2本のプローブ3が近接されても、その保持部材9はニードルピン30が傾斜している電極棒7に固着されているので、ニードルピン30が互いに接触することはない。 【0031】図4はニードルピンの応力−歪特性を示す図であり、詳細には、長さ30mmのリン青銅で構成されたニードルピン30を用いた応力特性を示している。 【0032】図4におけるニードルピンの応力特性は、ニードルピンを長さ方向に押し込んで測定される。このニードルピンはこの実施形態のニードルピン30として適用可能である。ニードルピンの応力は歪み量(−Z方向への押し込み量)0ではほぼ0であり、歪み量0.3mm以上では殆ど変化せず略25gで一定となっている。ニードルピン30は半田付けもしくはカシメによりソケット5に固着されている。このようにニードルピン30は基板Pへの押し込みがなされても応力が極めて微少な靭性特性を有する導電性素材、例えばSK鋼、リン青銅、黄銅が使用されている。なお、導電性を有し弾性部材で同様な特性を有するものであれば、特に素材の種類を問わない。また接触抵抗値についても、歪み量0で10KΩ以上だが、歪み量0.5mm以上で約3Ω程度と一定になる。 【0033】ニードルピン30として前記図4に示す特性のリン青銅を用いた場合、応力特性より明らかなごとく、0.5mm以上の押し込み量になれば、応力が一定になることからニードルピン30を0.5mm以上押し込むようにプローブ3を下降させることが好ましい。一方、押し込み量が過剰になると、移動時間が長くかかることにより、結果として測定時間が長くなってしまう。 【0034】このため、測定時間を短くするためには、ニードルピン30の押し込み量を必要以上にしないことが好ましい。本実施形態においては、基板Pの回路パターンの高さが0.5mmであった場合、基板Pに押し込むニードルピン30のストロークは最大1.0mmで全ての領域の回路パターンを確実に検査できる。 【0035】図5、6は、ニードルピン先端形状の他の実施形態を示すものである。図5に示すものは、先端形状を円錐形状とし、先端の角度を60°としたものであり、図6に示すものは、先端形状を鉛直線Vから外方向上方へ切削した形状とし先端の角度を30°としたものである。図5に示す先端形状とすれば、検査点の間隔の広い回路パターンの領域を検査するのに効果がある。一方、図6に示す先端形状とすれば、図3に示すような検査点の間隔の狭い回路パターンの領域を検査するのに効果がある。例えば、直径150μmで図6に示すような半円錐形状の先端形状のニードルピン30とした場合、2本のニードルピン30の先端を略50μmの検査点まで接近させることができる。 【0036】予め+X方向に湾曲させられているニードルピン30は基板Pの回路パターンに押し込まれると同じ方向に撓む。このため、ニードルピン30が高速で接触しても過剰な応力が基板Pの回路パターンに加わることが防止され、正確な測定を行うことができる。 【0037】また、ニードルピン30を高速で接触を行わせることができるので、基板Pに近づけるための高速移動と接触させるための低速移動という複数の移動速度でプローブ3を駆動させる必要がない。ニードルピン30を高速で接触させることができるので、移動時間、検査時間を合理的に減少させることができる。 【0038】さらに、ニードルピン30はコイルスプリングなしで基板Pの回路パターンに接触させることができる。従来のコイルスプリングを備えたプローブでは、基板Pの回路パターンに接触させる前にプローブがコイルスプリングの不要な力を受けている。このため、従来のコイルスプリングを備えたプローブでは、スプリングの付勢力を受けた状態で接触を行っていた。しかしながら、本実施形態におけるニードルピン30はコイルスプリングを備えていないので、基板Pの回路パターンに接触させる前にはスプリングの付勢力を受けていない。このため、本実施形態におけるニードルピン30を使用すると、スプリングの付勢力を受けていないので、衝撃の少ない接触で正確に基板Pの検査を行うことができる。 【0039】さらに、プローブ3の全てのニードルピン30は予め定められた一定の方向に撓ませられている。このため、基板検査装置1におけるプローブ3の全てのニードルピン30は接近して隣り合わせることができる。 【0040】図7、8にプローブのその他の実施形態を示す。図7に示すニードルピン30a自体は、前記ニードルピン30とは異なり自然状態で真っ直ぐなものであり、プローブ3のZ方向への押し込みにおいて+X方向にのみ撓むように傾斜して電極棒7が保持部材9に取り付けられたものであり、このニードルピン30はX方向(+X方向)にのみ撓みように撓み方向が特定されるものである。 【0041】次いで、図8に示す実施形態について説明する。図8におけるニードルピン30bは中央部がX方向(+X方向)への湾曲部を有し、先端部分は曲がりがなく、Z軸方向に真っ直ぐである。この場合、前記ニードルピン30の場合と同様のソケット5を用いることができ、保持部材9に対しても同様にして取り付けることが可能であり、上記実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。なお、図7、図8に示すニードルピンも先の実施形態で示すニードルピン30と同様に靭性特性を有する材料が用いられている。 【0042】図9はニードルピン先端部の支持に関する実施形態を示す図であり、同図に基づいて説明する。この実施形態においては、プローブ3は駆動機構に接続されている略「L」字形状の保持部材9、該保持部材9に固着されている電極棒7、該電極棒7に脱着自在に支持されるソケット5、該ソケット5に固着されるニードルピン30、保持部材9に固着される拘束部材100、電極棒7から拘束部材100を電気的に接続する電線103、電線103の経路に設けられ電気的接続の開閉状態を検出するための電流計104から構成されている。 【0043】プローブ3は保持部材9、該保持部材9に固着されている電極棒7、該電極棒7に脱着自在に支持されるソケット5、該ソケット5に固着されるニードルピン30から構成され、図2に示されているプローブ3の構成と同じである。そして、この実施形態におけるプローブ3においては、さらに拘束部材100、電線103、電流検出器104を備えている。さらに、拘束部材100は導電性材料より構成され、保持部材9に螺子11で固定されている。拘束部材100の下部水平部101には孔102が形成されている。この孔102は図10に示されているように略三角形状であり、その中をニードルピン30が通過している。 【0044】ニードルピン30が基板Pに接触していない状態では、ニードルピン30が拘束部材100の孔102の左端壁に拘束されているので、拘束部材100は、ニードルピン30、ソケット5、電極棒7、電線103、拘束部材100を囲む電気回路を閉とする。一方、ニードルピン30が押し込まれて基板Pに接触すると、ニードルピン30が+X方向に撓み、拘束部材100の孔102の内壁から離れ、結果として電気回路を開とし、開信号を発生する。基板検査装置1の制御装置または計測装置が上記信号を受け取ることでニードルピン30の鉛直方向(Z軸方向)の高さを検出することができる。 【0045】ニードルピン30が押し込まれて基板Pに接触すると、ニードルピン30が+X方向に撓み電線103を介して電流計104が前述した電気回路の開を検出する。このように構成すると、磨耗、折れ等のため古いニードルピン30を新しいニードルピン30に交換するとき、ニードルピン30の基板Pへの接触が電流計104で検出できるので、ニードルピン先端におけるZ軸方向の高さ調整を容易に行うことができる。 【0046】また、ニードルピン30は図10に示されているように基板Pの回路パターンに接触するまで、孔102の左端部で拘束されているので最長の状態を保っている。このため、ニードルピン30は移動中にも振動することなく、安定しているので、結果として、確実な接触及び正確な測定が可能になる。 【0047】以上、本発明に従って説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に記載するごとく、変更することが可能である。 【0048】上記実施形態においては、ニードルピン3の基端部が半田付け、或いはカシメ等によりソケット5に固着され、ソケット5は電極棒7に脱着自在に支持され、電極棒7が保持部材9に支持されているものであり、ソケット5、電極棒7、保持部材9によりニードルピン3の保持部材を構成したが、保持部材9にて直接ニードルピン3を保持する構成としてもよく、またニードルピン3の基端部が半田付け、或いはカシメ等によりソケット5に固着され、ソケット5を保持部材9で支持する構成としてもよい。 【0049】上記実施形態においては、静止している基板Pに対してプローブ3がXY方向に移動させて、ニードルピン30をZ軸方向基板Pに押し込んだものを例示したが、プローブ3をXY方向に移動させ、基板P側をZ方向に移動させ接触させニードルピン30に接触させる構成としてもよい。また、ニードルピン30をZ軸方向への押し込みではなく、XまたはY軸方向への押し込みで基板Pに接触させる構成とすることも可能である。 【0050】 【発明の効果】以上、詳述したごとく、本発明の請求項1によれば、プローブを基板に対して相対的に押し込んだ際、ニードルピンは予め定めた方向にのみ撓むので、ニードルピンの先端が回路パターンにおける測定位置からずれないため、正確に測定し検査することができ、かつ基板に傷を付けることがない。さらにプローブを高速で移動させることができ、かつ検査基板に対し押し込むことができるため基板の検査時間を短縮させることができる。さらにニードルピンの撓み方向が常に一定のため、ニードルピン自体の長寿命化、交換時期の延長化を図ることができる。 【0051】請求項2によれば、ニードルピンの新旧交代を容易に行うことができる。 【0052】請求項3によれば、複数以上のニードルピンを互いに接近して配置させることができ、回路パターンの狭い領域の検査を行うことができる。 【0053】請求項4によれば、ニードルピンが移動中に振動することが防止でき、ニードルピンの先端が回路パターンにおける測定点からずれないので正確な検査を行うことができる。 【0054】請求項5によれば、プローブの構造を簡単にできて、かつ、ニードルピンが基板に接触したことを正確に検出することが防止できる。 【0055】請求項6によれば、ニードルピンは孔で拘束され、移動中に振動することが防止できる。 【0056】請求項7によれば、プローブを基板に押し込んだ際にニードルピンの撓み方向が安定する。 【0057】請求項8によれば、ニードルピンを容易に製作することができる。 【0058】請求項9によれば、基板の回路パターンの小さい領域の検査を行うことができる。 【0059】請求項10によれば、基板の回路パターンの検査を容易に行うことができる。 【0060】請求項11によれば、基板検査装置においてプローブの押し込み方向におけるレベル調整を容易に行うことができる。 【0061】請求項12によれば、基板検査装置において、ニードルピンの交換時のレベル調整を容易に実行できる。 【0062】請求項13によれば、基板検査装置において複数のニードルピンが互いに接触して干渉することが防止できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】392019709 【氏名又は名称】日本電産リード株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年5月25日(2000.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−41979(P2001−41979A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月16日(2001.2.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−154146(P2000−154146) |
|