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【発明の名称】 チューブレスプリント基板検査機用治具
【発明者】 【氏名】南斎 高司

【要約】 【課題】プリント基板検査機用の治具の製作の低コスト化。

【解決手段】プローブからチューブを廃し、複数の板を組み合わせたベースを土台にして、そのベースに開口した穴をチューブの変わりにプランジャー12とスプリング13のガイドにする事により、従来と同じ動作をさせ、更に、使用点数の多いプローブの部品を減らす事で、プリント基板検査機用の治具のコスト低減化を可能とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】細長い棒状のプランジャーと、同じく細長い棒状の端子と、前記プランジャーと、端子の間に挟まれる形で配設された押しバネのスプリングのみで構成される、ガイド用のチューブ構造を持たないプローブを使用する事を特徴とするプリント基板検査機用治具。
【請求項2】薄い板状のガイド板と、そのガイド板を複数枚重ねて構成されるベース部分と、そのベース部分に開口された穴をガイドとして、請求項1に記載された前記プローブを配設した事を更に特徴とする請求項1に記載のプリント基板検査機用治具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板検査器の治具に関し、特にファインピッチと呼称される、集積度の高いプリント基板検査器の治具の製作の簡素化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプリント基板検査機用治具は、厚さ〜15mm程度のベース板に対して垂直に複数個のベース穴を開口し、その穴に垂直に差し込まれる複数個のプローブとで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、厚さ〜15mm程度のベース板に正確な径の穴を場合によっては2000個以上も開口する作業は大変手間がかかる作業であり、又、近年需要の増えつつあるファインピッチと呼称されるプローブ同士の間隔が0.5mm以下の治具の場合、プローブの外径寸法も0.5mm以下となる為、ベース板の穴あけのシビアな精度要求の他に、プローブ自体の構成部品である細長い筒状のスリーブ部分の内外径と、そのスリーブの筒内に軸方向に移動可能に配設される棒状のプランジャー部分の外径等の各構成部品の精度要求もシビアな物となる為に、この精度要求に対する部品数の多さが、従来の治具製作の上での大きなネックとなっていた。
【0004】本発明は、従来の上記実状に鑑みてなされたものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在する上記欠点を解消し、更に、従来のファインピッチプリント基板検査機用治具に比べて、構成部品数を減らし、より低コストで治具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記目的を解決する為に、本発明に係わるチューブレスプリント基板検査機用治具では、従来のプローブの主要構成部品であったチューブ形状のスリーブを使用せず、尚且つ、従来スリーブが挿入されていた、ベース板に開口された穴に、スリーブの役割を持たせる事で、構成部品点数を減らす事に成功している。
【0009】又、プローブ1本に対して1点の部品を減らす事は効果が少ない様に思えるが、通常1つの治具に対してプローブが数百〜数千本使用される為に、プローブの部品を減らす事は、結果的に数百〜数千個の部品を減らせる事となり、コスト面でのメリットは非常に大きい物となる。
【0010】
【実施例】次に本発明をその好ましい各実施例について図面を参照しながら具体的に説明する。
【0011】図1は、従来例の代表的な1例を示した実施例の側面図である。
【0012】図1を参照するに、従来の代表的な治具では、板状のベース2に垂直に開口した穴に圧入されたプローブ1と、そのプローブ1に接続された配線18で構成される。
【0013】しかしながら、この治具では、プローブ1を、ベース2に圧入すると言う構成の為、プローブの外径がφ0.3以下の物になると、圧入する穴の加工が非常にシビアになり、尚且つ、穴に圧入するプローブ1自体の外径精度もシビアになる事から、製作が非常に困難である。
【0014】図2aは、本発明で使用される治具の実施例を示した正面図、bは、図aをx−x’間で切断し、矢印の方向に見た断面図、図3、及び図4は、図2a、bに示した治具の構成部品を示した等角図、図5は、図2bのy部分を拡大した、部分断面図である【0015】図2a、b、及び図3、図4、図5を参照するに、この治具は、薄い板状のガイド板(A)3と、同じく薄い板状のガイド板(B)4と、その各ガイド板間に挟まれる形に配設され、ガイド板(A)3とガイド板(B)4の間に一定の間隔を設けるために存在する同じく板状のスペーサ7、更に、ガイド板(B)4隣には、複数枚の板状のスプリングガイド8が配設され、更にその隣には、薄い板状のガイド板(C)5と、同じく薄い板状のガイド板(D)6と、その各ガイド板間に挟まれる形に配設され、ガイド板(C)5とガイド板(D)6の間に一定の間隔を設けるために存在する同じく板状のスペーサ7と、各ガイド板(A)〜(D)、スペーサ7を一体に固定する連結カラー10と、各ガイド板(A)〜(D)、スペーサ7の位置関係をズレない様に位置決めする、ガイドピン9で構成される。
【0016】4枚のガイド板(A)〜(D)、バネガイド8には、それぞれ、プローブが配設される為の穴がそれぞれ同じ位置に開口されている。
【0017】各スペーサ7のプローブ1が配設される部分はくり貫かれた開口部11が設けられており、スペーサ7と、プローブ1は、接触しない様になっている。
【0018】図6aは本発明で使用されるプローブの断面図、bは、プローブの構成部品を示した側面図である。
【0019】図6を参照するに、プローブ1は、細長い棒状で、片端側に段差の設けられたプランジャー12と、同じく棒状の端子14と、プランジャー12の片端に設けられた段差部分17に圧入され、尚且つ、プランジャー12と端子14の間に挟まれる形に配設された、押しバネのスプリング13で構成されており、このプローブ1の構成部品は、全て導電性を持った材質で作られている。
【0020】実際にプローブを治具に設置する際には、図5の様に、ガイド板(A)3と、ガイド板(B)4に開口された穴に、プランジャー12が図5の上下方向に移動可能に配設され、更にプランジャー12の段差部分17には、スプリング13が圧入され、尚且つスプリング13は、スプリングガイド8に開口された穴に配設される。
【0021】又、スプリング13の外径は、プランジャー12、及び、ガイド板(A)、(B)に開口されたプランジャー12が配設される穴の径より大きくなっており、その事によって、スプリング13は、ガイド板(B)4より上方向へは抜け落ちない様になっており、それは同時に、スプリング13が圧入されたプランジャー12も、治具から抜け落ちない事を示す。
【0022】そして、端子14は、ガイド板(C)5、ガイド板(D)6に開口された穴に圧入、又は接着等により固定され、端子14の片端は、スプリング13に接触し、もう片端には、配線18が接続され、実際に使用する際には、プローブ1のプランジャー12部にプリント基板15の配線パターン16が押し付けられる事によって、プランジャー12が、図5の下方向へ移動し、スプリング13が押し縮められ、スプリング13に反発力が発生する事で、プランジャー12が、プリント基板15の配線パターン16に一定の力で押しつけられる事によって、プローブ1とプリント基板15の配線パターン16が電気的に接続され、尚且つ、配線18から電流を流す事によってプリント基板の各種検査を行う。
【0023】又、ガイド板(A)、(B)と、ガイド板(A)、(B)、間に挟まれたスペーサ7と、スプリングガイド8は、通常一体に固定され、又、ガイド板(C)、(D)と、ガイド板(C)、(D)間に挟まれたスペーサ7も、一体に固定されており、スプリングガイド8と、ガイド板(C)5の接合部分でそれぞれ2つに分割する事が出来るが、それぞれの固定方法はここでは特に指定しない。
【0024】プランジャー12が、摩耗等で交換が必用になった時には、前記の様に治具を分割する事で、プランジャー12と、スプリング13を図5の下方向へ引き抜く事が出来る為、交換は容易であり、これは治具の維持コストの削減に、大きく貢献する物である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、従来のプリント基板検査機用治具に比べ、治具製作の際、一番数を多く使用する、プローブの部品を減らす事で、コスト的に大きなメリットがあり、治具製作の際のコスト削減に大きく貢献するものである。
【出願人】 【識別番号】594057299
【氏名又は名称】南斎 高司
【出願日】 平成11年8月2日(1999.8.2)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−41977(P2001−41977A)
【公開日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【出願番号】 特願平11−250582