| 【発明の名称】 |
ジッタ信号発生器 |
| 【発明者】 |
【氏名】米倉 大
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| 【要約】 |
【課題】ジッタ信号波形の再現性が良くかつ回路構成の簡単なジッタ信号発生器を提供する。
【解決手段】クロック信号を発生するクロック発生部1と、クロック信号をカウントしてアドレス信号を発生するカウンタ2と、波形データをディジタル値として格納するメモリ3と、メモリ3内に格納された所定の波形データをアドレス信号に応答して読出し、アナログ値に変換して出力するDAコンバータ4と、クロック信号に同期して、鋸歯状波を出力する鋸歯状波発生部20と、アナログ値と鋸歯状波とを比較することによりパルス幅変調された方形波出力をジッタ信号として出力するコンパレータ30とを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 クロック信号を発生するクロック発生部と、前記クロック信号をカウントしてアドレス信号を発生するカウンタと、波形データをディジタル値として格納するメモリと、前記メモリ内に格納された所定の波形データを前記アドレス信号に応答して読出し、アナログ値に変換して出力するDAコンバータと、前記クロック信号に同期して、鋸歯状波を出力する鋸歯状波発生部と、前記アナログ値と前記鋸歯状波とを比較することによりパルス幅変調された方形波出力をジッタ信号として出力するコンパレータとを具備したことを特徴とするジッタ信号発生器。 【請求項2】 請求項1に記載のジッタ信号発生器において、前記メモリに複数の格納領域を設け、異なる波形データを前記複数の格納領域にそれぞれ格納することを特徴とするジッタ信号発生器。 【請求項3】 請求項2に記載のジッタ信号発生器において、前記カウンタは前記複数の格納領域を特定する前記アドレス信号を切替えて発生することを特徴とするジッタ信号発生器。 【請求項4】 請求項1に記載のジッタ信号発生器において、前記DAコンバータが前記メモリの所定の格納領域を読出すタイミングを可変させることを特徴とするジッタ信号発生器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はジッタ信号発生器に係り、特に画像データ読み取り時のジッタを計測するジッタメータの校正に使用されるジッタ信号を出力するジッタ信号発生器に関する。 【0002】 【従来の技術】CDやDVD(デジタルバーサタイルディスク)装置から読み出される画像データには発光もしくは受光器の位置調整の不具合からジッタが含まれることがある。このジッタを計測する装置としてジッタメータが知られている。ジッタメータを用いて画像データのジッタ量を正確に測定しようとする場合、ジッタメータその物を校正する必要がある。このためにジッタ量を任意の値に可変可能なジッタ信号発生器が用いられる。ジッタ信号は図6に示すように所定のデューティ比をもつ実線で示す方形波の立ち下がり部に時間軸方向にぶれΔを有する信号である。このぶれ(ジッタ)Δの量を可変させて所定のジッタ量を持ったジッタ信号を供給するのがジッタ信号発生器である。 【0003】図4は従来のジッタ信号発生器の概略構成を示す図である。ジッタ発生回路10と鋸歯状波発生回路20とコンパレータ30とから構成され、ジッタ信号発生回路10では所定周期を持つ正弦波又は疑似ノイズが出力される。また鋸歯状波発生回路20からは所定タイミングの鋸歯状波が出力され、これがコンパレータ30により比較されることにより出力端子50に図6に示すような所定のジッタ量Δをもったジッタ信号が出力される。コンパレータ30ではジッタ発生回路10からの正弦波又は疑似ノイズ波と鋸歯状波発生回路20からの鋸歯状波との振幅を比較し、正弦波又は疑似ノイズ波の振幅が鋸歯状波の振幅よりも高い場合に出力端子に出力が発生する。 【0004】図7は従来のジッタ発生回路の一例を示すブロック図で、疑似ノイズ波を発生させる回路を示している。クロック発生器11と、所定の段数(例えば20段)を持つシフトレジスタ12と、排他的論理和(EX−OR)回路13と、重み付加算器14と、フィルタ15とから構成される。クロック発生器11からのクロック信号はシフトレジスタ12のクロック入力端子(ck)に入力され、シフトレジスタ12の出力端子(Q)からの出力信号は排他的論理和回路13を介してシフトレジスタ12のデータ入力端子(D)にフィードバックされる。また、出力端子(Q)からの出力信号は重み付加算器14とフィルタ15とを介して出力端子16に出力される。このような回路構成により出力端子16からランダムな振幅を持つ疑似ノイズ波が得られる。 【0005】図5は複数のジッタ量を持つジッタ信号を得るための発生器の構成を示すもので、例えば、第1ジッタ発生回路10aでは疑似ノイズ波を、第2ジッタ発生回路10bでは正弦波といったように異なる波形を発生させ、これを選択回路40により切り替えて鋸歯状波発生回路20からの鋸歯状波と比較することにより異なるジッタ波形を持つジッタ信号を得ることができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このように従来のジッタ信号発生器はジッタ量のもとになる正弦波や疑似ノイズ波のジッタ波形をアナログ的にジッタ発生回路から発生させるため、このジッタ波形が温度の影響を受けやすく安定度が悪いという問題があった。またジッタ発生回路10から出力されるジッタ波と鋸歯状波発生回路20から発生される鋸歯状波とはコンパレータ30により比較されるのであるが、ジッタ発生回路10と鋸歯状波発生回路20の同期がずれると、比較される点が毎回異なるため短期間においてのジッタ値の再現性が悪くなるという問題がある。これはジッタ発生回路で発生されるジッタ波と鋸歯状波発生回路で発生される鋸歯状波とが共にアナログ波形であるためコンパレータでの比較点が変動しやすいことに原因する。 【0007】また図5に示すように複数のジッタ波形を持つジッタ信号を得ようとすると、複数のジッタ発生回路が必要となりジッタ信号発生器の構成が複雑となるという問題があった。本発明は上述した問題点を解消するためになされたもので、温度などの変動に対して再現性よく安定性の高いジッタ信号を発生することができるとともに、各種の波形のジッタ信号を簡単な回路構成により発生することのできるジッタ信号発生器を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明のジッタ信号発生器は、クロック信号を発生するクロック発生部と、前記クロック信号をカウントしてアドレス信号を発生するカウンタと、波形データをディジタル値として格納するメモリと、前記メモリ内に格納された所定の波形データを前記アドレス信号に応答して読出し、アナログ値に変換して出力するDAコンバータと、前記クロック信号に同期して、鋸歯状波を出力する鋸歯状波発生部と、前記アナログ値と前記鋸歯状波とを比較することによりパルス幅変調された方形波出力をジッタ信号として出力するコンパレータとを具備している。 【0009】また、本発明のジッタ信号発生器においては、前記メモリに複数の格納領域を設け、異なる波形データを前記複数の格納領域にそれぞれ格納することも出来る。さらに、本発明のジッタ信号発生器においては、前記カウンタは前記複数の格納領域を特定する前記アドレス信号を切替えて発生することが出来る。また、本発明のジッタ信号発生器においては、前記DAコンバータが前記メモリの所定の格納領域を読出すタイミングを可変させることが出来る。 【0010】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係るジッタ信号発生器の構成を示すブロック図である。本発明のジッタ信号発生器は所定のクロック周期でクロック信号を発生させるクロック発生部1と、このクロックをカウントしてアドレス信号を発生するカウンタ2と、波形データをディジタル値として格納したメモリ3と、このメモリ内3に格納された波形データをアドレス信号に応答して読出し、アナログ値に変換して出力するDAコンバータ4と、クロック発生部1のクロック信号に同期して鋸歯状波を出力する鋸歯状波発生部20と、DAコンバータ4と鋸歯状波発生部20との出力を比較することによりパルス幅変調された方形波をジッタ信号として出力端子50に出力するコンパレータ30と、から構成されている。 【0011】図2は図1に示す回路の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。クロック発生部1からは図2(A)に示すような所定のクロック周期を持ったクロック信号が出力される。カウンタ2はこのクロック信号をカウントしてカウント出力を発生させるが、予め定めた第1のカウント値から第2のカウント値までの値を連続的に出力する。このカウント出力はメモリ3のアドレス信号となる。従って、例えば、図3に示すように、メモリ3を「0」番地から「7F」番地までの格納領域31と、「80」番地から「FF」番地までの格納領域32の2つに分割しておき、格納領域31には、疑似ノイズ波形のデータをディジタル値として格納し、格納領域32には、正弦波のデータをディジタル値として格納しておき、カウンタ2のカウント出力が「80」〜「FF」までを出力するように設定しておけば、格納領域32から、正弦波のデータが取出されることになる。同様にカウント出力が「0」〜「7F」までを出力するように設定しておけば、格納領域31から疑似ノイズ波形を取出すことが出来る。このようにメモリ3の格納領域を複数に分割し、それぞれの領域に異なる波形を格納させておき、カウンタ2のカウント出力が、所定の格納領域のアドレス信号となるように設定しておけば、種々のジッタ波形を1つのメモリから取り出すことが出来る。 【0012】図2(B)に示すステップ信号は、図3の格納領域32に格納されていた正弦波のデータを取出し、DAコンバータ4によりアナログ値に変換した波形図である。なお、メモリ3から読み出される波形データの読み出しタイミングを可変することにより読み出されるジッタ波形を変更することも出来る。例えば、正弦波のジッタ波形データを、1つ飛ばしで読み出せば、2倍の周波数のジッタ波形を取り出すことが出来る。 【0013】一方、クロック発生部1からのクロック信号(A)に同期して鋸歯状波発生部20は図2(C)に示すような鋸歯状波を発生させる。この鋸歯状波(C)とDAコンバータ4からのステップ信号(B)はコンパレータ30により比較される。仮にコンパレータ30をステップ信号(B)の振幅が鋸歯状波(C)の振幅よりも大きい場合に出力信号が得られるように設定しておくと、コンパレータ30の出力として図2(D)に示すような波形が得られる。この波形(D)はクロック信号(A)の立ち下がり部が所定のジッタ量でパルス幅変調された方形波として得られる。なお図2(C)においてはDAコンバータ4からのステップ信号(B)を点線で示している。 【0014】このように本発明においては、従来使用されていたジッタ発生回路をカウンタ2、メモリ3及びDAコンバータ4により置換した構成としている。このためコンパレータ30において比較される2つの信号は鋸歯状波と比較される間ジッタ波形の値がホールドされるため、温度などに対しての変動が小さく再現性、安定性が良くなる。また本発明においてはジッタ信号をディジタル的に発生させているためカウンタの設定や、メモリからDAコンバータへの読み出しのタイミングを自由に設定することができる。したがってクロック発生部1を複数用意することなく、メモリの格納領域を複数用意したり、メモリからの読み出しのタイミングを変えることにより複数のジッタ波形を簡単に得ることが出来る。これにより出力端子50からの種々のジッタ波形を持ったジッタ信号を得ることができる。なお図1に示す実施の形態ではカウンタとメモリとを用いてジッタ波形を得ているが、このカウンタとメモリとを統合してディジタルデータ発生手段により所定の波形に対応するデータを発生させるようにしてもよい。このように構成すればディジタルデータ発生手段を自由に設定することにより各種のジッタ波形を有するジッタ信号を簡単に得ることができる。 【0015】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明ではディジタル的な手段によってジッタ量のもととなるジッタ波形を発生させるようにしているため、コンパレータでの比較の際にジッタ波形がホールドされ、温度などの変化に対して変動が少なく再現性及び安定性が改善される。またメモリに格納されるデータの内容を変化させたり、DAコンバータへの読み出しのタイミングを切り替えることにより、同一の回路構成で複数の波形を持つジッタ信号を発生させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003595 【氏名又は名称】株式会社ケンウッド 【識別番号】398008217 【氏名又は名称】株式会社ケンウッドティー・エム・アイ
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| 【出願日】 |
平成11年6月29日(1999.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086368 【弁理士】 【氏名又は名称】萩原 誠
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| 【公開番号】 |
特開2001−13233(P2001−13233A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−183983 |
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