| 【発明の名称】 |
半導体基板上に形成された磁気センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】ローラン・シェジ
【氏名】パベル・ケジャック
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| 【要約】 |
【課題】電流消費が低く、極く弱い外部磁場を検出することができ、また直交する2つの方向に沿って磁場を検出することができる磁気センサを提供する。
【解決手段】CMOS技法によって、平行六面体の形状を有する半導体基板(1)上に作成された平面磁気センサである。この磁気センサは、励磁コイル(9)の外側輪郭(90)によって形成される矩形の2本の対角線を占めるギリシャ十字の形状をしたアモルファス強磁性コア(10)を含む。これにより、直列に、かつ差動配列で取り付けられた平坦な検出コイル(70、80、および71、81)を介して、外部磁場(Hext)の2つの直交成分(H1、H2)が測定される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半導体基板(1)上に作成されたほぼ平面の磁気センサであって、ほぼ平面であり、かつ前記基板(1)の大きな平面(2)上に作成された、少なくとも1つの磁気コア(10)と、少なくとも1つの励磁回路(9)と、基板(1)の前記大きな面(2)上に作成された少なくとも2つの平面検出コイル(70、80、71、81)で形成された少なくとも1つの検出回路とを含み、前記励磁回路が、ほぼ矩形の外形を有する単一の平面コイル(9)で形成されること、および前記1つまたは複数の磁気コア(10、101A、101B、102A、102B)が、前記平面励磁コイル(9)の外側輪郭(90)によって形成される幾何学的な矩形の2本の対角線に沿ってギリシャ十字形に配列された細長いコアであることを特徴とする磁気センサ。 【請求項2】 前記磁気コア(10)が単一のモノブロック・コアであり、前記対角線に沿って配列されたギリシャ十字の形状を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。 【請求項3】 検出回路が、モノブロック・ギリシャ十字の形状をした前記磁気コイル(10)の4つの自由端の位置にそれぞれ配置された4つの検出コイル(70、80、71、81)で形成されることを特徴とする請求項2に記載の磁気センサ。 【請求項4】 前記矩形(90)の対角線の一方の上にそれぞれ位置決めされた1つまたは複数の磁気コア(101、102)が全て、検出コイル(70、80、71、81)、および測定すべき外部磁場(Hext)の直交成分(H1;H2)の一方の測定とそれぞれ関係する電子測定回路(20、23、24)と関連づけられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の磁気センサ。 【請求項5】 同一の対角線(102)と関連づけられた検出コイル(70、80)が、直列に、かつ差動配列で取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の磁気センサ。 【請求項6】 交番する正負のパルスの連続で形成された励磁電流(18)を加工する電子制御回路(15、16)も含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の磁気センサ。 【請求項7】 前記励磁パルス(18)が比較的低いデューティ・サイクルを有することを特徴とする請求項6に記載の磁気センサ。 【請求項8】 前記デューティ・サイクルが1/8程度であることを特徴とする請求項7に記載の磁気センサ。 【請求項9】 前記関連づけられた電子回路(15、16、20、23、24)が、CMOS集積化技法によって、基板の前記大きな面(2)上に作成されることを特徴とする請求項4ないし8のいずれか一項に記載の磁気センサ。 【請求項10】 前記対角線のそれぞれと関連づけられた電子回路が、少なくとも、加えられたクロック・パルス(11)の周波数(f0)を分周する回路(2)と、励磁パルス(18)のための加工および整形回路(16)と、励磁周波数(f)の2倍周波数(2f)で制御された整流器回路(20)と、平滑化および増幅回路(23、24)とを含むことを特徴とする請求項4ないし9のいずれか一項に記載の磁気センサ。 【請求項11】 前記1つまたは複数の磁気コアが、アモルファス材料から形成されることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の磁気センサ。 【請求項12】 前記対角線に沿って配置された細長いバー(101A、102A、101B、102B)が楕円形の形状を有することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の磁気センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特に集積回路上に作成されるほぼ平面の磁気センサに関する。この磁気センサは、フラックスゲート・タイプであり、通常は、例えば医療分野などで、きわめて低い値の磁場を平面中で検出するための磁力計に備え付けるためのものである。この場合、この磁力計は、このセンサが作成される基板中に関連する電子回路が一体化された状態で、CMOS技法を使用して作成されることが好ましい。 【0002】 【従来の技術】1997年にポーランドの「EuroSensor XI」会議において提出された、Swiss Federal Institute of Technology of Lausanne(Switzerland)のL.Chiesi、J.A.Flaganan、B.Jannosy、およびR.S.Poponic各位による出版物「Integrated Planar Fluxgate Sensor With Amorphous Metal Core」を現況技術として引用することができる。 【0003】この出版物には、シリコン基板上に一体化された平面磁気マイクロセンサが記載されており、これは従来技術の図として添付した図1に示してある。 【0004】図1から分かるように、この磁気センサ、すなわち「フラックスゲート」センサは、平行六面体形のプレートで形成されたシリコンマイクロ基板1、または「シリコン・チップ」にCMOS集積化技法によって作成されている。 【0005】このマイクロセンサは、平行六面体基板1の大きな上面2上に一体化される。この平行六面体基板は、測定すべき外部磁場Hextに対して、大きな面2が実際に外部磁場Hextと同一平面上となるように位置決めされる。 【0006】実際の磁気センサは、アモルファス金属材料の金属テープ、すなわちコア3を含み、テープ3の各末端にそれぞれ溶接された2本のアルミニウム・ワイヤ5、6によって伝達される励磁電流がそのテープを通って流れる。この励磁電流は周波数fの三角波形の交流であり、この交流が同じ周波数の磁場を発生させ、この磁場は、アモルファス強磁性コア3のテープの曲線B−H(磁束−磁場)の性質が非線形であるので、周期的に強磁性材料3を飽和させる。 【0007】このセンサは、直列に、かつ対向して、すなわち差動配列で取り付けられた、2つの同一平面上の検出コイル7および8を含み、これらはそれぞれアモルファス強磁性テープすなわちコア3の一端に配置され、これにより、そこでそれぞれ各末端の漏れ磁場を測定する。 【0008】アモルファス強磁性コア3の透磁率が非線形であるので、各コイル7または8によって検出される電圧は励磁周波数fの調波を含み、そのうちの偶数調波が測定すべき外部磁場Hextに比例するので、偶数調波のみに注目する。したがって、一般に検出は周波数2fについて実行される。 【0009】この既知のデバイスには、一方で、センサの相対位置を変更しなければ、直交する2つの方向に沿って外部磁場Hextを測定することができず、またもう一方で、感度が足りないという欠点がある。さらに、その出力電圧は、励磁電流の周波数に依存し、その電流消費も比較的高い。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、図1によるセンサと同様であるが、前述の欠点を有さず、特にその電流消費が低く、きわめて弱い強度の外部磁場Hextでも検出することができ、また直交する2つの方向に沿った磁場を検出することができるという点で、その性能が大幅に改善された磁気センサを提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、半導体基板上に作成されたほぼ平面の磁気センサに関し、このセンサは、ほぼ平面であり、かつ基板の大きな平面上に作成された、1つまたは複数の磁気コアと、少なくとも1つの励磁回路と、やはり基板のこの大きな面上に作成された少なくとも2つの平面検出コイルで形成された少なくとも1つの検出回路とを含み、この励磁回路が、ほぼ矩形の外形を有する単一の平面コイルで形成されること、およびこの1つまたは複数の磁気コアが、平面励磁コイルの外側輪郭によって区画される幾何学的な矩形の2本の対角線に沿ってギリシャ十字形に配列された細長い(long−limbed)コアであることを特徴とする。 【0012】好ましい実施態様によれば、磁気コイルはただ1つだけ存在し、モノブロックであり、前記対角線に沿って配列されたギリシャ十字の形状を有する。この場合には、検出回路が、モノブロック・ギリシャ十字の形状をした磁気コアの4つの自由端の位置にそれぞれ配置された4つの検出コイルで形成されると有利である。1つまたは複数の磁気コアを形成する材料はアモルファスであることが好ましい。 【0013】概略図に関連する非限定的な2つの実施形態についての以下の説明において、本発明はより明確に理解され、本発明の利点およびその他の特徴は明らかになるであろう。 【0014】 【発明の実施の形態】図2では、図1に関連して前述した従来技術のセンサの基板と同様の平行六面体形の基板を、再度参照番号1で示してある。この基板は、その大きな上面2上にCMOS集積化によって作成された、磁気センサと関連づけられて完全な磁力計を形成する電子回路を含む。この集積電子回路は、この図には示していない。 【0015】このセンサは、基板1の面2上に作成された平面状の励磁コイル9を含み、このコイル9は、その外側巻線90によって形成される、ほぼ矩形の形状の外側輪郭を有する。励磁コイル9のその他の巻線91から94は、外側巻線90と同心円状になっており、形状はやはり矩形であり、図示のように次第に寸法が短くなる。 【0016】強磁性コア10は、通常は接着によって励磁コイル9上に作成され、このコアは、図1の従来技術のデバイスの場合と同様にアモルファス磁性材料で、通常は市販のアモルファス強磁性金属のテープで形成される。 【0017】ただし、本発明によれば、強磁性コア10はギリシャ十字の形状を有し、この形状は、励磁コイル9の外側巻線90によって形成される矩形、すなわちコイルによって形成される幾何学的な矩形の直交する2本の対角線と一致する。 【0018】したがって、外部磁場Hextの2つの直交成分H1およびH2を測定することができ、これら2つの成分はそれぞれコア10の2本の直交するブランチ101および102に沿って方向づけられる。この場合、成分H1はコア10のブランチ101によって測定され、成分H2はそれと直交するブランチ102によって測定される。 【0019】ここで、検出は、2つの同一平面上の検出コイル対、すなわち、基板1の面2の上、平面励磁コイル9の下に、やはりCMOS技法によって作成された、平面検出コイル70、80の第1の対であって、これら2つの検出コイルは、直列にかつ差動配列で取り付けられ、それぞれコア10のブランチ102の2つの自由端の一方の下に位置決めされ、したがって、この第1の対70、80は、外部磁場Hextの成分H2を検出する役割を有する第1の対と、2つのコイル70、80と同様の平面検出コイル71、81の第2の対であって、これら2つの検出コイルも、やはり直列にかつ差動配列で取り付けられ、それぞれコア10のもう一方のブランチ101の2つの自由端の一方の下に位置決めされ、この第2の対71、81は、外部磁場Hextの成分H1を検出する役割を有する第2の対とによって実行される。 【0020】図3は、励磁電流Iexcの方向とともに励磁コイル9を示す図であり、この励磁電流はさらに、交番する正負のパルスによって例えば1/8程度の低いデューティ・サイクルで形成される。この図は、その結果としてコア10の半ブランチ101A、101B、102A、および102Bそれぞれの中で発生する、励起磁場の方向を示している。 【0021】コア10の同一ブランチ101の各半ブランチ101A、101B中では、励磁電流Iexcによって生成される励起磁場Hexcは反対向きであることが分かる。 【0022】その結果として、コア10の各ブランチ101または102で、測定すべき外部磁場Hextから見るとコアの長さはブランチの全長と同等であり、励起磁場Hexcから見るとコアの長さはそのブランチの長さの半分と同等であるだけである。したがって、外部磁場から見ると、強磁性コアは、励起磁場から見た透磁率と同等の見かけの透磁率であるが、それよりも大きな透磁率を有する。これにより、最終的にセンサの感度が大幅に向上する。 【0023】図4は、コア10の2本のブランチの一方に適用した、すなわち測定すべき外部磁場Hextの2つの成分H1またはH2のうちの一方の測定に適用した、このセンサの動作原理を示す図である。 【0024】この図の左半分は、コアのブランチの1本、例えば101中の励起磁場Hexcの変動と、それに対応する励起磁束φexcの変動と、対応する2つの検出コイル71および81それぞれにおける誘導電圧Viの変動と、これら2つのコイルのアセンブリからの出力電圧Vsの変動とを時間tの関数として示す、4つの曲線の第1のシリーズIであり、この第1のシリーズIの曲線は、測定すべき外部磁場Hextがない状態で作成したものである。 【0025】同様に、この図の右半分は、同じ4つの曲線の第2のシリーズIIであるが、この場合には測定すべき外部磁場Hextが存在している。 【0026】曲線のシリーズIは、コアのブランチ101の半ブランチ101Aおよび101Bに関して、励起磁場、ならびに励起磁束φexcおよび誘導電圧Viが等しく、符号が反対であることを示している。直列かつ差動式に取り付けた2つの検出コイル71および81の出力で検知する出力電圧Vsは、外部磁場Hextがないときにはゼロとなる。 【0027】逆に、曲線のシリーズIIによれば、外部磁場Hextがあると、曲線Hexc(t)が上方に偏位し、これにより2つの誘導電圧Viの間の対称性がなくなり、その結果として、交番する正負のパルスの連続で形成される、ゼロでない出力電圧Vsが生じる。次いで、センサのコア10のブランチの1本、例えばブランチ101に関連づけられた電子回路の概略的な機能ブロック図である図5に関連して分かるように、これらのパルスを整流し、平滑化して、直流の測定電圧を得る。 【0028】図5から分かるように、周波数f0および供給パルス11を有する外部パルス・クロックClkを使用する。 【0029】これらのパルス11は、いくつかの交番する周期信号を供給する、すなわち例えば125Khzに等しい周波数fの2つの第1の移相周期信号を第1の出力13から供給し、周波数2fの2つの第2のπ移相周期信号を第2の出力14から供給し、周波数2fの2つの第3のπ移相周期信号を第3の出力15から供給する、分周器回路12に印加される。 【0030】第1の2つの信号は、例えば1/8など比較的低いディーティ・サイクルを有する交流励磁電流18をその出力17から励磁コイル9に提供する加工(elaboration)および整形回路16に印加される。電流18のディーティ・サイクルは、第1の2つの信号の移相によって決定される。回路16は、パルスの幅がこれらの第1の2つの信号の一時的な移相に等しくなるようになされることが好ましい。 【0031】2つの検出コイル71、81のアセンブリの出力では、パルス化された周期的な誘導信号19が生じ、これは、整流器20の出力22で整流済みの信号21が得られるように接続140によって周波数2fで制御された整流器回路20に印加される。励磁周波数fの偶数調波の同期検出が行われることに留意されたい。 【0032】次いで、この整流済みの信号21は、低域フィルタ23中で平滑化され、整流済みの信号21の誘導パルスの持続時間の間は本質的にアクティブとなるように、接続150によって周波数2fで制御される。次いで、平滑化された信号を増幅器24中で増幅し、最終的にセンサの出力Sで直流の測定電圧25を得る。 【0033】言うまでもなく、本発明は、上述の好ましい実施形態の例に限定されない。 【0034】したがって、例えば、図6は、アモルファス強磁性コアが、前述のように全体が一体化されたギリシャ十字として形成されるのではなく、図示のように、前述の場合と同様に励磁コイル9によって形成される矩形の2本の対角線に沿って配列された、別個の直線状半ブランチ101A、101B、102A、102Bとして4つのコア・エレメントで形成される、センサの代替実施形態を示している。 【0035】この場合には、4つの検出コイル70、71、80、81はやはり4つのコア・エレメント101A、101B、102A、102Bの外側の自由端の下にそれぞれ配置されることが分かるが、これら4つのコア・エレメントの内側の自由端の下にそれぞれ位置決めされたその他の4つの検出コイル73、72、82、83もあることが分かる。 【0036】最後に、図7は、各直線状コア・エレメント、例えばバー101を、やはり細長いが、平行六面体形ではなく楕円形のエレメントで置き換えると有利であることがあることを示す図である(これも既知である)。両方の場合について磁力線(magnetic flux force line)26が明白に示すように、楕円形のバーの場合の方が、均一性のはるかに高いこれらの磁力線を観察することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591077058 【氏名又は名称】アスラブ・エス アー 【氏名又は名称原語表記】ASULAB SOCIETA ANONYME
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| 【出願日】 |
平成12年5月12日(2000.5.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064621 【弁理士】 【氏名又は名称】山川 政樹
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| 【公開番号】 |
特開2001−13231(P2001−13231A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−140524(P2000−140524) |
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