| 【発明の名称】 |
電池余寿命測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松浦 良樹
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電池に発光体を接続して発光させ、その光線を、前記発光体に近接配設の受光素子により受光して、前記発光体の発光強度を抵抗値または電圧・電流値に変換し、設定しきい値と比較して前記電池の余寿命を測定する電池余寿命測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば長期保存乾電池の余寿命を測定する電池余寿命測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図11は、電池電圧測定回路例で、負荷71と並列に、高インピーダンスの電圧計73を挿入して、電池E75の電圧を読み取る。また図12の電池電圧測定回路例では、負荷71と並列に、抵抗器R7と抵抗器R8により構成の高抵抗分圧器を挿入し、その出力を内部基準電圧と比較する比較器またはAD変換器のCOM/AD77に導入し、出力を得て電池E75の電圧を測定する。 【0003】この時、乾電池の代表例として、マンガン電池を例にとると、連続通電による電池E75の時間に対する電圧変化は、図13となる。(参考資料:社団法人電池工業会発行「くらしと電池」)即ち、急激に電圧が低下する期間TA、緩やかに電圧が低下する期間TB、および電圧がやヽ速く低下する寿命終端期TCである。電池が使用に耐える期間はTA+TBである。乾電池は、間欠的に負荷に接続すると、接続直後の電圧の急落、開放後の電圧の部分回復を繰り返すが、こヽでは、防災用品の保存状態を考えて、この効果を無視する。長期保存乾電池は、表面の絶縁抵抗が負荷となって放電し劣化する。負荷を接続して使用を開始する時には、最初の過渡期を除いて、図13の特性曲線上のいずれかから新たな放電を開始する。そこで、負荷を伴う電圧測定により、Ebの値を得、同じ負荷を接続した時の使用限界をEcとすれば、Tc−Tbが余寿命となる。逆に、Ecを下回る電圧Edが得られたならば、Tc−Td≦0となり、既に想定の寿命時間を過ぎており、この電池E75を更に保存することを中止する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、図13の電圧変化曲線は、全体としては緩やかに降下するために、寿命設定限界値電圧Ecの設定が容易でない。即ち、Ebの点に設定すれば、期間Tc−Tbの寿命を捨てることになる。逆にEdの点に設定すれば、たとえ使用可能であっても、急激な電圧降下を生じ、機器に装着した時の機能低下を補う時間的余裕がない。 【0005】本発明は、寿命電圧の設定を容易に行い、その設定電圧に達する迄の時間(余寿命)を容易に測定できる装置を提供することを目的としている。この効果として、充分な余寿命を持つ電池の廃棄を留保して、環境汚染物質の発生を低減すると共に、省資源化を推進し、防災用品としての乾電池の適正管理をはかることができる。 【0006】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、本発明に係る電池余寿命測定装置は、被測定電池に発光体を接続して発光させ、その光線を近接配置の受光素子により受光して、前記発光体の発光強度を、抵抗値または電圧・電流値に変換し、設定しきい値と比較し、前記電池の余寿命を測定する。 【0007】 【作用】本発明によれば、電池の時間に対する消耗・劣化特性を表す、全体として緩やな下降電圧曲線に代えて、電池起電力→発光体光強度→抵抗/電圧/電流の変換を経た、電池の寿命到達時点より以前に急激に降下する電圧特性曲線を得て、より余寿命の推定が容易になる。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。複数の図に渡って同一記号を、使用しているが、同一部品または記号が適用出来る場合であって、図の説明の簡略化のためである。図1は、本発明の電池余寿命測定装置の回路例である。被測定乾電池EA03、EB05を2個組み合わせて使用する懐中電灯使用を想定し ている。従って、この実施例では、乾電池2個を組として余寿命を測定する。 【0009】乾電池EA03,EB05に発光体としての電球07を接続する。電球07は、この場合、懐中電灯の電球であって、実負荷である。防災用品としての乾電池の用途には、懐中電灯の他、携帯ラジオ、携帯無線機器が考えられるが、最も消費電力大の負荷は懐中電灯であり、懐中電灯使用を想定して乾電池を管理すれば、他目的使用に流用可能である。また、乾電池1個使用の懐中電灯は皆無ではないので、その場合は、乾電池EA03、EB05のいずれかを選択し、電球07は1.5V以下用に代えて、図1の測定回路を適用することが出来る。 【0010】図1に戻って、先ず感度調整をする。スイッチ13を「単独」、スイッチ17を「チェック」にする。次に、可変抵抗15を調整し、1.5V電源25の電圧を抵抗器R3、R4と共に分圧して、FET21のゲートに印加する。ゲートとソース間に挿入の容量Cは、入力時定数調整用である。FET21の出力を、アノードを1.5V電源25に接続のLED19のカソードに印加すると共に、次段FET29のゲートに入力する。FET29のゲートは、12V電源27から抵抗器R5を通じてバイアスされている。FET29のドレインと12V電源27との間には、リレー31が接続してあり、時計33を制御する。可変抵抗15の調整位置を、時計33が停止と始動の境界の停止状態に設定する。この時LED19は点灯しない。 【0011】図1の回路で、感度調調整後、スイッチ13を「電灯」、電灯01のスイッチ09を閉じ、時計33を始動させ、停止する迄が乾電池EA03とEB05の組としての寿命となる。この場合、電灯01の電球07の発光をFET21のゲートと1.5V電源25間に、可変抵抗15と直列に接続したCdS11で受光する。その抵抗値は、電球07が正常に発光している時は抵抗器R3より小で、電球07の発光が極度に低下した時には、抵抗器R3より大となるような特性のCdS11を選ぶ。従って、電球07が正常点灯時は、FET21はON、 LED19は点灯、FET29はOFF、リレー31は非動作、時計33は動作となる。電球07の発光が極度に低下すると、FET21はOFF、LED19は消灯、FET29はON、リレー31は動作、時計33は停止する。 【0012】図1のFET21のゲートとソース間に、高インピーダンスの電圧計23を接続すると、乾電池EA03、EB05の組としての、時間に対する劣化経過を知ることができる。図2の特性「電灯寿命」41は、室内に4年間自然放置した単3マンガン乾電池について、図1の測定回路を使用した時の、電圧計23の指示経過例である。試験開始前の乾電池の無負荷電圧は、それぞれ1.578V、1.580V、電球07の定格は2.2V/0.47Aである。約50分経過時点から垂下特性が始まり、約70分で寿命となる。 【0013】電池の単独寿命を、抵抗を負荷として、同じ図1の回路を使用して測定することができる。次に、図2の特性「電灯寿命」41との比較をするために、その手順と結果を説明する。図1に於いて、被測定乾電池EC35を外した状態で、抵抗負荷である可変抵抗39の両端に、図示しないテスタを接続して、可変抵抗39の抵抗値を調整する。抵抗値は、電灯寿命試験の際、電球07に流れる電流とほゞ同一の電流が流れるような値とする。次に感度調整をする。即ち、スイッチ13を「単独」、スイッチ17を「チェック」とし、可変抵抗15を調整して、LED19が点灯から非点灯に、時計33が動作から停止となる境界の直前に設定する。スイッチ17を「測定」にすると、抵抗器R1と抵抗器R2とで構成する分圧器37の並列回路が抵抗器R4と並列に接続されるので、FET21のゲートとソース間の電圧は、しきい値を下回り、FET21はOFF、LED19は非点灯、FET29はON、時計33は停止状態となる。この状態で、乾電池EC35を挿入すると、FET21のゲートとソース間の電圧は、しきい値を上回り、FET21がON、LED19が点灯、FET29がOFF、時計33は始動する。時計33が停止する迄の時間が乾電池EC35の寿命である。この場合、抵抗器R1と抵抗器R2による乾電池EC35の電圧の分圧比は、図2の特性「電灯寿命」41がFET21の入力しきい値に達する時間とほゞ同時間に、乾電池EC35の電圧がFET21入力のしきい値に達するように設定する。 【0014】図1に於ける乾電池EC35の時間に対する消耗度を、電圧計23で測定すると、図2の特性「単独寿命」43が得られる。この場合、乾電池EC35は、特性「電灯寿命」41の被測定乾電池EA03、EB05と同一ロットの4年間室内自然放置の単3マンガン乾電池であって、試験前無負荷電圧1.578Vである。図1の負荷の可変抵抗39は3.44Ω、抵抗器R1は2kΩ、抵抗器R2を1kΩに設定した。図2の特性「単独寿命」43は、放電開始後、約3分間、急激な電圧降下を示し、その後はほゞ直線に近い緩やかな低下特性を示す。 【0015】図2の特性「電灯寿命」41と特性「単独寿命」43とを比較すると、特性「電灯寿命」41は、放電開始時の急激な電圧降下が小で、また、寿命末期の垂下特性が顕著である。放電開始時の電圧降下が小であることは、電池の寿命点測定に当たっての待ち時間が小であることを意味し、垂下特性が顕著であることは、電池の寿命時期の判定を容易にする。これらの原因の一つは、図1のCdS11の受光強度と抵抗値との関係にある。受光量が充分な場合は抵抗値変化が飽和し、受光が微弱の場合は、抵抗値が激しく変化するのが望ましい。本発明では、電球07の発光が顕著に低下し始める時、CdS11の抵抗値が抵抗器R3とほゞ等しくなるよう抵抗器R3の値を設定している。 【0016】図2の特性「電灯寿命」41の垂下特性が顕著である他の理由は、図1の負荷としての電球07の抵抗値が一定でないことである。即ち、PTC(正の温度係数)特性をもち、発光強度が大の時、従って温度が高い時に抵抗値が大で、発光強度が小の時は、温度が低く、抵抗値は小となる。図3は、新しい単3マンガン乾電池2個で図1の電灯01を構成した時の、電球07の抵抗値と、電球07に印加される電圧と電流との積、即ち供給電力の時間推移を示す。測定回路は図4に示すように、乾電池ED49と乾電池EE51の直列電源に電流計53と負荷としての電球07を直列に接続し、電球07と並列に電圧計55を接続している。図3の特性「抵抗値」45は2倍以上、特性「電力」47は5倍以上変化している。従って、図2で特性「単独寿命」43が固定負荷に対する特性を示すのに対し、特性「電灯寿命」41が変動負荷に対する特性を示しており、特性「電灯寿命」41では電池の消耗度が強調されて現れる。 【0017】次に、電池の余寿命を推定する方法について説明する。先ず、以上述べた一連の手順に従って、新しい電池の組について図2に準じた「電灯寿命」を得る。その曲線を図形化して図5に特性「電灯寿命」56として示す。T0を寿命点、その時の電圧をE0とする。余寿命推定には、図1の回路を簡略した図6の回路を使用することができる。図1の単独寿命測定関連部分、電圧計23、FET29以降は省略できる。感度調整は済んでいるものとする。即ち図5のE0点を判別する可変抵抗15の値(機械的摺動子位置)は分っており、最初、可変抵抗15の値をその値に設定する。次に、電灯01に乾電池EA03と乾電池EB05とを挿入し、スイッチ09をONとして、電球07を点灯する。乾電池EA03と乾電池EB05が組として寿命終端に達していなければ、LED19は点灯する。次に、可変抵抗15の値を増加させて、LED19が点灯から消灯に切り替わる値(摺動子位置)を求める。図6のFET29のゲートとソース間の電圧(入力電圧)Vを、図5のしきい値電圧E0からΔE上昇させて、特性「電灯寿命」56上TM時点対応のEM点で、LED19が消灯すると、余寿命はT0−TMとなる。 【0018】図6に於いて、1.5V電源25の電圧を安定化すれば、同種類の電池について、また同一電球07について、図5の特性「電灯寿命」56とE0値を基準値化することができる。図7は、図6の可変抵抗15を回転型とし、つまみ59の回転位置に余寿命目盛57を付した例である。「0」は、図5の「T0」点を、左に廻し図6のLED19が消灯した時のつまみ59の位置が、図5の「TM」点を表し、余寿命を直読することができる。 【0019】図2の特性「電灯寿命」41の終端に、特性「単独寿命」43の終端を一致させる、図1の負荷の可変抵抗39と分圧器37の抵抗器R1と抵抗器R2との値が分かれば、特性「単独寿命」43を基準値化し、個々の電池の、電灯使用時の余寿命を予測することができる。図9は、図1の単独寿命測定関連部分を簡略化した回路図である。図1の可変抵抗15を固定化して、抵抗器R6に、抵抗器R1と抵抗器R2を可変抵抗65に置換してある。但し、1.5V電源25は安定化し、抵抗器R6は図1のスイッチ13が「チェック」時の感度調整値に設定してある。電圧計23とFET29以降は省略できる。図8は、図2の特性「単独寿命」43を図形化「単独寿命」61として示している。最初、図9のFET21のゲートとソース間の電圧Vのしきい値が、図8の寿命終端T0時点で電圧V0となるよう、可変抵抗65の値(機械的摺動子位置)を確認・設定する。次に、被測定乾電池EC35を回路に挿入した時、LED19が点灯すること、即ち乾電池EC35の余寿命があることを確認する。この状態で、可変抵抗65の値(機械的摺動子位置)をFET21の入力電圧Vを絞る方向に調整し、LED19が点灯から消灯に変わる値(機械的摺動子位置)を求める。この際、数分の安定時間を要することは、既述の通りである。この動作を更に図8で説明すると、FET21入力しきい値をV0からΔV上昇させV1に設定したことになり、その時の特性「単独寿命」61上の時間軸はT1となる。即ち、乾電池EC35の余寿命は、T0−T1と予想される。この時、図10に示すように可変抵抗65の、つまみ69の位置に、余寿命目盛67を付せば、余寿命を直読できる。 【0020】図9の単独寿命測定回路で、電灯寿命測定時の電球負荷に対応する電流が負荷の可変抵抗39に流れるように、可変抵抗39を乾電池EC35の寿命時期に応じて、変化設定するのが望ましい。その際は、図8の特性「単独寿命」61を図5の特性「電灯寿命」56に近い形に補正し、図10の余寿命目盛67も補正する必要がある。負荷の可変抵抗39を固定化したまヽの時は、負荷を寿命時点に対応して変化させた場合の「単独寿命」特性をシュミュレーションし、図8の特性「単独寿命」61を補正し、図10の余寿命目盛67も補正する。但し、負荷を実際に変化させない場合は、既に説明した本発明の作用により、変化させた場合と較べて検出感度は低い。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、電池の時間に対する劣化特性を、寿命終端付近に広範囲な垂下特性を持つように変換することができ、寿命点推定が容易になり、また寿命特性曲線を確定することが容易になる。従って簡便な余寿命測定装置を実現し、防災用品としての電池の管理が容易となり、不用意な廃棄による環境汚染を低減し、省資源化をはかることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594070852 【氏名又は名称】有限会社松浦電子デバイス
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| 【出願日】 |
平成11年6月29日(1999.6.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−13227(P2001−13227A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−219071 |
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