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【発明の名称】 温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置
【発明者】 【氏名】金澤 昭義

【要約】 【課題】温度センサを用いることなく、低温時にも高温時、走行中、走行停止中等のあらゆる環境下で過充電とはならない温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置を得る。

【解決手段】バッテリ電圧推定処理部22、残存容量算出処理部23がバッテリ5が放電中には、電流及び電圧に基づいて得られた近似直線と基準電流とからバッテリ5の電圧を推定し、推定電圧Vnと、基準温度での第1の満充電電圧Vsoと、放電終止電圧Veとからバッテリの残存容量を求める。また、充電指示処理部24がバッテリ5に回生電流がバッテリに充電されている間は、0℃で満充電容量となるときの満充電電圧Vspに、バッテリ5の電圧が到達したとき回生電流の充電を停止させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回生電流を流す負荷に接続されたバッテリの端子電圧を検出する電圧センサと前記バッテリにおける電流を検出する電流センサとを有し、前記バッテリが放電中には、前記電流及び電圧に基づいて得られた近似直線と基準電流とから前記バッテリの電圧を推定し、推定電圧と、基準温度での第1の満充電電圧と、放電終止電圧とから前記バッテリの残存容量を求めるバッテリの残存容量測定装置において、前記負荷の回生電流が前記バッテリに充電されている間は、前記バッテリの電圧が前記基準温度以下の所定温度で満充電容量となるときの第2の満充電電圧に到達したとき、前記回生電流の充電を停止させる充電指示処理部とを有することを特徴とする温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置。
【請求項2】 前記充電指示処理部は、前記充電を一定の間停止させ、該停止直後の一定時間内の複数の電圧の変化率を求め、この変化率が集束する点での電圧を前記充電停止直後のバッテリの平衡電圧を前記バッテリの現在の電圧として求める手段と、前記平衡電圧、前記第2の満充電電圧及び放電終止電圧に基づいて、現在の前記バッテリの充電可能容量を推定する手段とを有することを特徴とする温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置。
【請求項3】 前記第2の満充電電圧を、外部からの前記基準温度以下の所定温度で満充電容量となるときの前記第2の満充電電圧とは異なる第3の満充電電圧に更新する電圧更新処理部とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置。
【請求項4】 前記電圧更新処理部は、現在の年月に対応する年間の平均温度での満充電電圧に前記第2の満充電電圧を更新することを特徴とする請求項1、又は3記載の温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置。
【請求項5】 現在の位置、年月日、時刻の入力に伴って、前記位置の地域を引当て、該地域の前記年月日の時刻の温度に対応する前記基準温度以下の所定温度で満充電容量となるときの前記第2又は第3の満充電電圧を引当て、これを前記電圧更新処理部に送出する電圧データ引当処理部とを有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置。
【請求項6】 前記負荷は、オルタネータと、前記オルタネータに対して前記バッテリからの放電電力を所定電圧に変換して駆動又は前記オルタネータによる回生電力を前記一定電圧にして前記バッテリに充電させるコンバータとからなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温時にも高温時、走行中、走行停止中等のあらゆる環境下で過充電とはならない温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車はバッテリを用いた走行であるから残存容量は正確に予測することが重要である。
【0003】例えば、特開平7ー278351号公報のバッテリ残存容量装置においては、計算が容易なことから、バッテリコントローラはイグニッションオン直後のバッテリの残存容量SOCを、以下の式1に示すようにして求め、これを表示していた。
【0004】
【数1】SOC=〔(Vn2-Ve2)〕/(Vs2-Ve2)〕×100%但し、Vn:バッテリの推定電圧Ve;放電終止電圧Vs;満充電電圧また、電気自動車のバッテリというのは、走行終了時に車庫等において、ある温度(例えば20℃)でフル充電(100%)されたときの満充電電圧である。
【0005】そして、電気自動車の走行中においては、バッテリからの放電電流及び端子電圧を電圧ー電流軸に所定数収集して平均化し、この平均化データが所定個、集まったときに、そのデータの相関係数rを求める。次に、この相関係数rが強い負の相関を示しているときに、最小二乗法により、そのデータの回帰直線(近似直線ともいう)を求め、この近似直線Y(Y=aX+b)と基準電流Ioとから現在のバッテリの推定電圧Vnを推定する。
【0006】次に、この推定電圧Vnを用いて上記の数1に示す式によって走行中における現在の残存容量SOCを求めて表示させていた。
【0007】すなわち、図11に示すように、充電完了後(フル充電)のおける動作開始(イグニションオン、走行開始)の残存容量は高温のときに100%表示となり、以後は走行距離に伴って減少する残存容量特性となる。
【0008】このような方式は、温度センサを用いなくとも残存容量が求められるので、放電が主体である電気自動車に搭載されるバッテリの残存容量の推定によく用いられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般にバッテリというのは低温時には、高温時と比べて容量が少ないという特徴をもっている。
【0010】例えば、図12に示すように、高温時(例えば夏)の残存容量特性に対して、低温時(例えば冬)には、満充電になっているのにも係わらすバッテリの電圧が低下して残存容量が低く表示される。
【0011】このため、低温時にはバッテリが満充電になっていないとして、再度充電を行うが、低温時には満充電になっても初期残存容量100%とすることがないので、充電を続けることになり、結果としてバッテリを劣化させてしまう場合がある。
【0012】このようなことから、例えば低温時に充電完了後に初期残存容量に対して100%にする補正をかける方式もある。
【0013】しかし、初期残存容量を100%補正する方式は、放電を主体とする電気自動車においては問題はないが、エンジン、オルタネータ等からなる複数の動力源を用いて走行するハイブリット車両では、走行時においてオルタネータの大電力の回生電力を充電しつつバッテリの容量を一定に保つものには、走行中におけるバッテリの温度も変化する。
【0014】このため、走行中においても温度によって満充電電圧が変化することになることになり、上記のような数1の式で残存容量(放電可能容量)を求めても、その残存容量(放電可能容量)は、実際の残存容量とは相違していることになるので、走行中においては、残存容量が少ないとして過充電にされ、結果としてハイブリット車両に用いられる高価なバッテリの寿命を短くさせてしまうという課題があった。
【0015】従来のような方式で残存容量を求める方式は、満充電電圧(満充電容量)は固定値であるから温度が低下して満充電電圧が低下していても、温度センサを用いるものではないので、残存容量が実際とは相違し、結果として過充電になり、ハイブリット車両等には不向きであるという課題があった。
【0016】本発明は以上の課題を解決するためになされたもので、温度センサを用いることなく、低温時にも高温時、走行中、走行停止中等のあらゆる環境下で過充電とはならない温度センサを用いない過充電防止機能付きバッテリの容量測定装置を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、回生電流を流す負荷に接続されたバッテリの端子電圧を検出する電圧センサとバッテリにおける電流を検出する電流センサとを有し、バッテリが放電中には、電流及び電圧に基づいて得られた近似直線と基準電流とからバッテリの電圧を推定し、推定電圧と、基準温度での第1の満充電電圧と、放電終止電圧とからバッテリの残存容量を求めるバッテリの残存容量測定装置において、充電指示処理部が負荷の回生電流がバッテリに充電されている間は、バッテリの電圧が基準温度以下の所定温度で満充電容量となるときの第2の満充電電圧に到達したとき回生電流の充電を停止させる。
【0018】例えば、電解液が0℃における満充電容量に相当する満充電電圧を第2の満充電電圧とすると、この第2の満充電電圧に充電中における電圧が到達したときに充電が停止させられる。
【0019】このため、ハイブリット車両等に適用すると、走行中におけるバッテリの温度が変化している状態で回生電流が充電されていても、第1の満充電電圧以下の第2の満充電電圧で充電が停止されるから過充電とはならない。
【0020】また、電圧更新処理部が現在の年月に対応する年間の平均温度での満充電電圧に第2の満充電電圧を更新する。
【0021】さらに、電圧データ引当処理部が現在の位置、年月日、時刻の入力に伴って、位置の地域を引当て、該地域の前記年月日の時刻の温度に対応する基準温度以下の所定温度で満充電容量となるときの第2又は第3の満充電電圧を引当て、これを電圧更新処理部に送出して更新させる。
【0022】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は本実施の形態1の温度センサを用いない過充電防止機能を有するバッテリの容量測定装置の概略構成図である。
【0023】図1に示すバッテリコントローラ1は、エンジン2、モータ3(オールタネータ)で駆動するハイブリット機構4に用いられるバッテリ5を基準温度(例えば20℃)で満充電電圧Vsoを用いて求めると共に、図2に示すように、充電を予め設定されているバッテリ5の一定温度(例えば0℃)における満充電電圧Vspになったときに充電停止することによって過充電を防止する。前述のモータ3とバッテリ5との充電、放電はコンバータ6によって行っている。
【0024】また、バッテリ5には電圧センサ11が並列接続されている。さらに、バッテリ5とコンバータ6との間に、リレー10が設けられている。このリレー10とバッテリ5との間には、電流センサ12が直列接続されている。
【0025】一方、バッテリコントローラ1は、電圧センサ11の検出電圧を所定の信号に波形整形する入力回路15と、リレー10をオン又はオフさせるためのリレー制御信号を増幅するバッファ16と、入力回路15からの複数の電圧Vi、電流Viから満充電電圧Vs(例えば20℃用)を用いて残存容量SOC求めると共に、充電を予め設定されているバッテリ5の一定温度(例えば0℃)における満充電電圧Vspになったときに充電停止させるバッテリの容量測定装置18(マイコン)とを備えている。
【0026】バッテリの容量測定装置18は、図1に示すように、入力回路15からの電圧V、電流Iをイグニッションオンに伴って一定時間毎にメモリ21に収集する収集処理部20と、バッテリ電圧推定処理部22と、残存容量算出処理部23と、充電指示処理部24とを備えている。
【0027】バッテリ電圧推定処理部22は、メモリ20に収集されたバッテリ5の複数の電圧V、電流とを平均化し、この平均化データが所定個、集まったときに、そのデータの相関係数rを求める。そして、この相関係数rが強い負の相関を示しているときに、最小二乗法により、そのデータの回帰直線(近似直線ともいう)を求め、この近似直線Y(Y=aX+b)と基準電流Ioとから現在のバッテリの推定電圧Vnを推定する。
【0028】残存容量算出処理部23は、バッテリ電圧推定処理部22で求められた推定電圧Vnと、予め設定されている基準温度(20℃)で満充電電圧Vsoと、予め設定されている放電終止電圧Veとを用いて、以下の数2に示す式によって現在の残存容量SOCを求める。
【0029】
【数2】SOC=〔(Vn2-Ve2)〕/(Vso2-Ve2)〕×100%但し、Vn:バッテリの推定電圧Ve;放電終止電圧Vso;温度20℃での満充電容量の満充電電圧この残存容量算出処理部23とバッテリ電圧推定処理部22とを総称して本実施の形態では容量推定処理部と称する。
【0030】充電指示処理部24は、残存容量SOCが不足しているとき、所定時間毎ti(100msec)にリレーオフ信号をバッファ16を介してリレー10に送出して充電を停止させ、この所定時間内に収集された電圧Viからコンバータ6の充電電圧42Vより低く、かつ他の電圧Viより最大値の電圧Vgを抽出する。
【0031】そして、所定時間tiの間のバッテリ5の電圧Viを読み、この電圧Vgから最も電圧が低い電圧(例えばV100)までの複数の電圧の関数の変化率ΔE′を求めた後に、この充電停止直後の電圧の変化率ΔE′が集束する点(例えば、集束時間thを1時間程度として求める)を求める。つまり、充電停止直後の分極の差電圧ΔEを除いてバッテリ5の実際の電圧Eを推定する。そして、この平衡電圧Eを用いて現在の充電可能容量を算出する。
【0032】また、充電指示処理部24は、ガッシングの検出に伴って、現在の充電電流以下にさせる充電電流値を段階的に指示する機能も有している。
【0033】例えば、42Vの定電圧で充電電流を10Aとしているときは、その定電流におけるガッシングの検知に伴って、5A、3A、2Aという充電電流にさせる電流値をコンバータ6の充電回路(図示せず)に指示する。
【0034】上記のように構成されたバッテリの容量測定装置の0℃での満充電到達時に充電を停止する理由を以下に説明する。
【0035】一般にバッテリというのは、図3に示すように、電解液の温度によって充電特性が異なる。例えば、温度が20℃の場合は満充電電圧Vsoが42Vで満充電容量100%となる。
【0036】また、温度が0℃の場合は満充電電圧が33.6Vのときに満充電容量に到達し、基準温度(20℃)から見た満充電容量では80%以上には成らない。
【0037】また、温度がー10℃の場合は満充電電圧が25.2Vのときに満充電容量に到達し、基準温度(20℃)から見た満充電容量では60%以上には成らない。
【0038】つまり、温度が低下していると、基準温度(20℃)から見た満充電容量では100%の残存容量とすることができない。このため、残存容量が低下しているとして従来は過充電になる場合があった。
【0039】特に、ハイブリット車両においては、走行中に大電力の回生電力を充電することになり、バッテリの温度が低下している場合は、残存容量が100%とはなることがなかったので、過充電の傾向が強かった。
【0040】しかし、本実施の形態では、充電指示処理部24においては、満充電電圧を従来のように基準温度で容量100%となる満充電電圧Vsoを使用しないで、O℃での満充電電圧Vsp(基準温度から見たときの0℃における満充電電圧)を使用している。
【0041】つまり、図4に示すように、ハイブリット車両が走行中であっても、充電中においてバッテリ5の電圧が例えば33.6Vに到達したときに充電が停止される。
【0042】また、バッテリ5の電解液の温度が20℃の場合には、走行中であってバッテリの電圧が例えば33.6Vに到達する充電が停止されることになる。
【0043】すなわち、バッテリの温度に関係なく、バッテリ5の電圧が0℃での満充電容量に相当する満充電電圧Vspに到達したときに充電が完了する従って、充電指示処理部24における現在の充電可能容量は、現在のバッテリ電圧V(平衡電圧E)と、満充電電圧Vspとは図6に示す関係にあることになり、満充電電圧Vsp(基準温度から見たときの0℃における満充電電圧)を使用できるので以下の数3に示すようにして推定されることになる。
【0044】
【数3】
充電可能容量=(Vsp2−E2)/(Vsp2−Ve2
Vsp;O℃での満充電容量の満充電電圧Ve;放電終止電圧E; 平衡電圧<実施の形態2>図7は実施の形態2のバッテリの容量測定装置の概略構成図である。本実施の形態2では図1の構成と同じ構成を備えているが本実施の形態2に係わる主要部のみを示す。実施の形態1においては、電解液の温度を0℃を最低の動作温度とし、この0℃における満充電電圧で充電を停止させている。しかし、実際の使用温度とかなり相違する場合がある。また、0℃における満充電電圧にしているので、残存容量は100%になることがない。
【0045】バッテリの寿命という観点からは問題がないが、バッテリを効率良く使用するとうい点では問題がある。つまり、バッテリの温度が実際に基準温度(20℃)であって、100%の充電容量(残存容量が100%)が可能であっても、例えば80%で満充電容量とされてしまう。このため、高価なバッテリを用いているメリットが無くなる。
【0046】そこで、本実施の形態2では以下の構成とすることで、できるだけ、100%に近づくようにしている。
【0047】図7に示すように、本実施の形態2のバッテリコントローラ30は、コントロールパネル等に設けられた充電停止用の満充電電圧設定部31(例えばディップスイッチ回路)の設定データを満充電電圧Vspとして受け取って本実施の形態2のバッテリの容量測定装置34に送出する機能を有するCANコントローラ33を備えている。
【0048】また、バッテリの容量測定装置34は、CANコントローラ33からの満充電電圧Vspを入力したとき、この満充電電圧Vspに現在の満充電電圧Vspを更新する電圧更新処理部32を備えている。
【0049】すなわち、実施の形態1においては、バッテリ5の温度を0℃とし、この0℃に相当する満充電電圧を設定したが、0℃より、5℃又はー5℃等の場合が都合がよいときがある。このため、充電停止用の満充電電圧設定部31で設定された満充電電圧VspをCANコントローラ33で受けとって変更できるようにし、充電指示処理部24がこの変更された満充電電圧Vspになったときに充電を停止する。
【0050】<実施の形態3>図8は実施の形態3のバッテリの容量測定装置の概略構成図である。C 実施の形態1においては、例えば日本等の一年間の温度データを記憶しておき、走行時に、本実の年月を検出して満充電電圧を更新する。
【0051】図8に示すように本実施の形態3のバッテリの容量測定装置35は、年月日を知らせるカレンダー36と、過去数年間の1年間の春、夏、秋、冬、雨期の平均データに基づく温度の満充電電圧Vsp(Vspa、Vspb、Vspc、Vspd、Vspe)を記憶したメモリ37と、カレンダ36から知らせられた年月日に対応する季節の満充電電圧Vspに、現在の満充電電圧を更新する。電圧更新処理部38とを備えている。
【0052】すなわち、本実施の形態3においては、図9に示すように、春、夏、秋、冬、雨期の平均データに基づく温度の満充電電圧Vsp(Vspa、Vspb、Vspc、Vspd、Vspe)になったときに充電を停止することによって、季節に応じてバッテリの温度が変化しても、できるだけ100%の容量になるようにしている。
【0053】<実施の形態4>図10は実施の形態4のバッテリの容量測定装置の概略構成図である。本実施の形態3では図1の構成と同じ構成を備えているが本実施の形態4に係わる主要部のみを示す。本実施の形態4は過去の地域毎の一日の温度の満充電電圧で充電を停止する。
【0054】このバッテリの容量測定装置40は、地域データ引当処理部41と、メモリ42とを備えている。この地域データ引当処理部41は、CANコントローラ33を介して、GPSを搭載したカーナビシステム43からの車両の位置(緯度、経度)、年月日、時刻等を入力して、メモリ42に記憶されているその地域の一日のその時刻における温度に対応する満充電電圧Vspを読み、電圧更新処理部38によってこの満充電電圧に更新させる。
【0055】メモリ42には、例えば、過去数年間の平均をとった、1年間の一日の時間単位の温度が県(地域)毎に記憶され、この温度と満充電電圧Vsnとが対応させらたデータを有している。このデータは実際は、温度と時刻と年月日と地域とからなる関数にされている。
【0056】すなわち、ナビゲーションシステム43からの位置によって現在、車両がいる地域を地域データ引当処理部41がメモリ42のデータから把握し、年月日及び時刻からその地域の当日の時刻に対応する温度の満充電電圧を引当て、この満充電電圧に到達したときに充電を停止させる。
【0057】このため、車両(ハイブリット車両、電気自動車、高電圧車両)がどこにいても、できるだけ満充電容量(100%)になるような満充電電圧で充電を停止させることができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、走行中におけるバッテリの温度が変化している状態で回生電流が充電されていても、第1の満充電電圧以下の第2の満充電電圧で充電が停止されるから過充電とは絶対にならない。
【0059】すなわち、温度センサを用いなくとも、低温時にも高温時、走行中、走行停止中等のあらゆる環境下で絶対に過充電とはならないという効果が得られている。
【0060】また、現在の位置、年月日、時刻の入力に伴って、この位置の地域の過去の年月日、時刻の温度でも満充電電圧に、バッテリの温度が到達したときに充電を停止する。すなわち、その地域のその時刻での温度に基づく満充電電圧で充電を停止させるから、この満充電電圧で充電を停止しても過充電とならない可能な限りの充電容量に近づけることができるという効果が得られている。
【出願人】 【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
【出願日】 平成11年6月28日(1999.6.28)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
【公開番号】 特開2001−13226(P2001−13226A)
【公開日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【出願番号】 特願平11−182351