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【発明の名称】 波形生成回路
【発明者】 【氏名】大石 正

【要約】 【課題】出力データとして生成される波形の種類を増やすと共に、波形の有効利用を図る。

【解決手段】本発明の波形生成回路はデータセレクタ(105)と、エッジセレクタ(107、109)とを含む。データセレクタ(105)は、ビット数が等しい2つのデータを入力データ(111,113)として入力し、入力された2つのデータの総ビット数(2N)を設定値(α)に基づいて2分する。エッジセレクタ(107)は、タイミングエッジ(117)に応答して、上記2分された総ビット数の一方である第1データ(115)に対応する波形を出力波形(119)として生成する。エッジセレクタ(109)は、タイミングエッジ(123)に応答して上記2分された総ビット数の他方である第2データ(121)に対応する波形を出力波形(125)として生成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のデータメモリの各々に格納されたNビットデータに応答して、前記各々のNビットデータによる総ビット数を不均一に振分ける手段と、前記不均一に振分けられた総ビット数のデータに基づいて波形を生成する手段と、を備える事を特徴とする波形生成回路。
【請求項2】 ビット数が等しい2つのデータを入力し、前記入力された2つのデータの総ビット数を設定値に基づいて2分する分割部と、第1エッジ信号に応答して、前記2分された総ビット数の一方のデータを第1波形として生成する第1波形部と、第2エッジ信号に応答して、前記2分された総ビット数の他方のデータを第2波形として生成する第2波形部とを備えることを特徴とする波形生成回路。
【請求項3】 前記総ビット数は、前記2分された総ビット数の各々が前記設定値に関して相対的となる様に2分されることを特徴とする請求項2記載の波形生成回路。
【請求項4】 前記設定値の絶対値は、前記ビット数以下の整数であることを特徴とする請求項2又は3記載の波形生成回路。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波形生成回路に関し、特に半導体集積回路のテスタ等に適用され、データメモリの格納情報を利用して複数種類の波形を生成する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路のテスタ等の分野では、テスト用の波形が必要とされる。この分野では複数種類のテスト用波形が生成されることが要求される。
【0003】図3は、公知技術としての波形生成回路を示すブロック構成図である。波形生成回路はパターンメモリ(データメモリ)201,203と、エッジセレクタ205,209とにより構成される。従来の回路構成では、各パターンメモリ(201,203)の各々に格納されるデータのデータ幅(Nビット)で表現可能な種類(2のN乗)の波形が生成される。
【0004】パターンメモリ201及び203は、Nビットのデータを格納する。エッジセレクタ205及び209は、Nビットのデータ幅を有するデータ202及び204を入力する。エッジセレクタ205、エッジセレクタ209は、タイミングエッジ207、タイミングエッジ211に応答して各エッジを選択し、2のN乗種類の波形を出力データ213、出力データ215として各々生成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記データ幅(Nビット)で表現可能な種類以上の波形を生成しようとする場合、例えば図3に示される波形合成回路219を更に設け、波形合成することで波形種類を増やすことができる。波形合成回路219はORゲート回路として機能し、出力波形213と出力波形215との論理和に基づいて出力波形217が生成される。この場合、出力波形215のバリエーションは出力波形217のバリエーションに含まれるため、出力波形217と出力波形215とを別々に利用できない。
【0006】例えば、集積回路における複数のピンに波形が供給される場合、多数ビットの波形の供給が求められるピンと、少数ビットの波形の供給で良いピンとがあることが、回路設計者側で予め認識されている場合がある。従って、多数ビットがエッジセレクタに入力され、多数ビットに対応する波形バリエーションが増える一方で、少数ビットに対応する波形も生成され、利用されることが望まれる。
【0007】本発明の目的は、データメモリのデータ幅に依存せずに、出力波形の種類を増やすことが可能な波形生成回路を提供する事にある。又、本発明の他の目的は、2つの出力データのうち、一方から生成される波形の種類を増加すると共に、他方から生成される波形が上記一方の波形のバリエーションに含まれず、波形の有効利用を可能にする波形生成回路を提供する事にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に本発明の波形生成回路は、複数のデータメモリ(101,103)の各々に格納されたNビットデータ(111,113)に応答して、各々のNビットデータによる総ビット数(2N)を不均一に振分ける手段(105)と、不均一に振分けられた総ビット数のデータ(115,121)に基づいて波形を生成する手段(107,109)とを備える事を特徴とする。
【0009】又、本発明の他の観点において本発明の波形生成回路は分割部(105)と、第1波形部(107)及び第2波形部(109)とを含む。分割部(105)は、ビット数が等しい2つのデータを入力し、入力された2つのデータ(111,113)の総ビット数(2N)を設定値(α)に基づいて2分する。第1波形部(107)は、第1エッジ信号(117)に応答して上記2分された総ビット数の一方のデータ(115)を第1波形(119)として生成する。第2波形部(109)は、第2エッジ信号(123)に応答して上記2分された総ビット数の他方のデータ(121)を第2波形(125)として生成する。
【0010】この場合、上記設定値(α)の絶対値は、入力された2つのデータの各ビット数(N)以下の整数に設定される(|α|≦N)。又、上記総ビット数(2N)は、上記2分された総ビット数の各々が設定値(α)に関して相対的(N+α,N−α)となる様に2分される。
【0011】上記構成とすることにより、2つの出力データの一方の波形の種類を増やすと共に、他方の波形も利用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面と対応して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る波形生成回路を示すブロック構成図である。図1に示される様に波形生成回路はパターンメモリ101,103と、データセレクタ105と、エッジセレクタ107,109とにより構成される。
【0013】パターンメモリ(データメモリ)101,103の各々にはどの様な波形を生成すべきかを決めるデータが格納される。パターンメモリ101、103に格納されたデータは、固定長Nビットのデータ幅を有する。
【0014】データセレクタ105は、パターンメモリ101,103の各々に格納されたデータを入力データ111、113として入力する。データセレクタ105には、設定値として(α)が設定される。設定値αは、入力データ111,113のデータ幅(Nビット)以下の正数として設定される。或いは設定値αの絶対値は、入力データ111,113のデータ幅以下の整数値に設定される。
【0015】データセレクタ105は、入力データ111,113の総ビット数(2N)を、データメモリ(エッジセレクタ)の数だけ不均一に分割する。本実施の形態では、2分された総ビット数は、設定値αに関して相対的となる。即ち各入力データ幅Nは、設定値αに基づいて互いにデータ幅が離れ、N+αとN−αとになる。
【0016】エッジセレクタ107は、2分された一方のデータ(N+αビット)を示す第1データ115を入力する。タイミングエッジ117は、X本のエッジトリガを含む。エッジセレクタ107には、第1データ115に対応する波形が予め対応付けされており、タイミングエッジ117に含まれるエッジトリガを選択的に入力して波形の生成を行う。
【0017】エッジセレクタ107は、その出力段にRSフリップフロップ回路を含む。X本のエッジトリガが、RSフリップフロップ回路のセット端子及びリセット端子に選択的に入力される様に予め割当てられる事により、第1データ115に予め対応付けされた波形が生成される。
【0018】従って、第1データ115が(N+α)ビットである場合、エッジセレクタ107は、タイミングエッジ117に応答して2の(N+α)乗種類の出力波形(出力データ)119を生成できる。
【0019】同様に、エッジセレクタ109は、2分された他方のデータ(N−αビット)を示す第2データ121を入力する。タイミングエッジ123は、X本のエッジトリガを含む。エッジセレクタ109には、第2データ121に対応する波形が予め対応付けされており、タイミングエッジ123に含まれるエッジトリガを選択的に入力して波形の生成を行う。
【0020】エッジセレクタ109は、その出力段にRSフリップフロップ回路を含む。X本のエッジトリガが、RSフリップフロップ回路のセット端子及びリセット端子に選択的に入力される様に予め割当てられる事により、第2データ121に予め対応付けされた波形が生成される。
【0021】従って、第2データ121が(N−α)ビットである場合、エッジセレクタ109は、タイミングエッジ123に応答して2の(N−α)乗種類の出力波形(出力データ)125を生成できる。この出力波形125は出力波形119のバリエーションに含まれない。
【0022】本実施の形態に係る波形生成回路の動作を示す。具体例として、入力ビット数N=3、設定値α=1の場合を示す。例えば、パターンメモリ101から3ビットデータとして“110”がデータセレクタ105に入力される。一方パターンメモリ103から3ビットデータとして“010”がデータセレクタ105に入力される。
【0023】データセレクタ105は、パターンメモリ101及び103から入力された3ビットデータをマージし、総ビット数(3+3ビット)のデータ“110010”を4ビットの第1データ115(“1100”)と2ビットの第2データ121(“10”)とに2分する。
【0024】尚、本実施の形態において、2つの入力データ“110”と“010”は、単に“110+010”の様に上位3ビットと下位3ビットとしてマージされるが、マージする方法は本発明を限定しない。例えば“1(0)1(1)0(0)”の様に2つの入力データを1ビット毎に交互にマージしても良い。又、本実施の形態において、総ビット数のデータ“110010”は、単に上位4ビット“1100”と下位2ビット“10”に分割されるが、総ビット数を不均一に2分する際のビット桁の取り方は本発明を限定しない。
【0025】図2は、エッジセレクタ107の動作を示す図である。図2(A)は、タイミングエッジ117がエッジセレクタ107に入力される様子が示される。このタイミングエッジ117において、4本のエッジトリガが時間T1、T2、T3及びT4に発生される。エッジセレクタ107は、タイミングエッジ117に応答して、第1データ115“1100”に予め対応付けられた波形を生成する。
【0026】図2(B)は、エッジセレクタ107の波形生成のタイミングを示す図である。4ビットの第1データ115が入力された場合、エッジセレクタ107が生成できる波形のバリエーションは16種類(0000〜1111)である。
【0027】上述された様に、エッジセレクタ107の出力段にはRSフリップフロップ回路が設けられており、4ビットデータの組合わせと、波形のバリエーションとが図2(B)に示される様に予め対応づけられている。本具体例では、第1データ115“1100”にはその右側に示される波形が予め対応付けられる。
【0028】即ち、エッジセレクタ107は、第1データ115“1100”に対応する波形を生成する為に、時間T2のエッジトリガをRSフリップフロップ回路のセット端子に入力し、時間T3のエッジトリガをリセット端子に入力する。更に、時間T4のエッジトリガをセット端子に入力する。以上により、第1データ115“1100”に予め対応づけされた波形が生成される。
【0029】同様に、エッジセレクタ109はタイミングエッジ123に応答して第2データ121“10”に予め対応付けられた出力波形125を生成する。エッジセレクタ109には、2ビットデータの組合わせと、波形のバリエーションとが予め対応付けられている。この場合、エッジセレクタ109は、第2データ121“10”に対応付けされた波形が生成される様に、その出力段に設けられたRSフリップフロップ回路のリセット端子及びセット端子の各々にタイミングエッジ123含まれるエッジトリガを選択的に入力する。
【0030】尚、本発明において設定値αは予め設定しても良いし、リアルタイムで変更しても良い。リアルタイムで変更する場合、出力データ(119、125)をモニタ等で監視しながら、制御部(図示せず)により入力データ(111、113)とのタイミングを考慮してデータセレクタ105の設定値を変更する。
【0031】又、本実施形態においてエッジセレクタ107(109)の出力段にはRSフリップフロップ回路が適用されるが本発明を限定するものではなく、複数ビットのデータに予め対応付けられた波形(図2(B)参照)が生成される様にエッジトリガを選択的に入力する回路であれば良い。
【0032】
【発明の効果】本発明による波形生成回路は、入力データの総ビット数を不均一に振分けるデータセレクタを複数のデータメモリとこれらの各々に対応するエッジセレクタとの間に設ける。従って、生成される波形の種類を増やしつつ、波形の有効活用が可能となる。
【出願人】 【識別番号】000117744
【氏名又は名称】安藤電気株式会社
【出願日】 平成11年6月29日(1999.6.29)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外8名)
【公開番号】 特開2001−13222(P2001−13222A)
【公開日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【出願番号】 特願平11−184350