| 【発明の名称】 |
IC試験装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福邑 和雄
【氏名】渡辺 直良
|
| 【要約】 |
【課題】フリーランクロックを簡素な構成で発生させることができるIC試験装置を提供する。
【解決手段】標準用周期発生部11にフリーラン・スタート・ストップ制御部13を設け、この制御部13から出力されるフリーランクロック用ゲート信号とパターン発生器から送られて来るゲート信号のいずれが発生しても、これらのゲート信号を標準用周期発生部に取込み、そのゲート信号によって周期信号RATEを発生させると共に、この周期信号を各遅延発生部に供給する。各遅延発生部にはフリーランクロック発生を設定するレジスタと、このレジスタの設定状態により切替制御される切替回路MUXを設け、レジスタにフリーランクロック発生を設定した場合は、フリーランクロック用ゲート信号FCLKRUNを選択し、このフリーランクロック用ゲート信号により周期信号を取り込んで試験の開始前からフリーランクロックを発生させる構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被試験ICに与える試験パターン信号を生成するためのパターンデータを発生するパターン発生器と、このパターン発生器が出力するパターンデータに含まれるタイミングセット信号に従って周期信号を発生する標準用周期発生部と、上記パターン発生器が出力するパターンデータに含まれるタイミングセット信号に従って、上記周期信号を基準位相として、この基準位相から任意の位相を持つ遅延タイミング信号を発生する標準用遅延発生部とを具備して構成されるIC試験装置において、上記標準用周期発生部にフリーラン・スタート・ストップ制御部と、このフリーラン・スタート・ストップ制御部から出力されるフリーランクロック用ゲート信号とパターン発生器から送られて来るゲート信号の論理和を上記標準用周期発生部に入力し、上記標準用周期発生部に上記ゲート信号か或はフリーランクロック用ゲート信号の何れか一方が供給される間上記標準用周期発生部から上記周期信号を発生させて上記標準用周期発生部にフリーラン機能を付加すると共に、上記標準用遅延発生部にフリーランクロック発生を設定するレジスタを設け、このレジスタの設定状態により上記標準用周期発生部が出力する周期信号を取り込んで動作を開始するフリーランクロック機能を上記標準用遅延発生部に付加した構成としたことを特徴とするIC試験装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は例えば半導体集積回路素子(IC)を試験するIC試験装置に関し、特にタイミング発生器の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】図6にIC試験装置の概略構成を示す。図中TESはIC試験装置の全体を示す。IC試験装置TESは主制御器111と、パターン発生器112,タイミング発生器113,波形フォーマッタ114,論理比較器115,ドライバ116,アナログ比較器117,不良解析メモリ118,論理振幅基準電圧源121,比較基準電圧源122,デバイス電源123等により構成される。 【0003】主制御器111は一般にコンピュータシステムによって構成され、利用者が作成した試験プロクラムに従ってパターン発生器112とタイミング発生器113を制御し、パターン発生器112から試験パターンデータを発生させ、この試験パターンデータを波形フォーマッタ114で実波形を持つ試験パターン信号に変換し、この試験パターン信号を論理振幅基準電圧源121で設定した振幅値を持った波形に電圧増幅するドライバ116を通じて被試験IC119に印加し記憶させる。 【0004】被試験IC119から読み出した応答信号はアナログ比較器117で比較基準電圧源122から与えられる基準電圧と比較し、所定の論理レベル(H論理の電圧、L論理の電圧)を持っているか否かを判定し、所定の論理レベルを持っていると判定した信号は論理比較器115でパターン発生器112から出力される期待値と比較し、期待値と不一致が発生した場合は、その読み出したアドレスのメモリセルに不良があるものと判定し、不良発生ごとに不良解析メモリ118に不良アドレスを記憶し、試験終了時点で例えば不良セルの救済が可能か否かを判定する。 【0005】ここで、タイミング発生器113はパターン発生器112から与えられるタイミング情報に従って被試験IC119に与える試験パターン信号の波形の立上がりのタイミング及び立下りのタイミングを規定するタイミングと、論理比較器115で論理比較のタイミングを規定するストローブパルスのタイミングを発生する。 【0006】これらの各タイミングは利用者が作成した試験プログラムに記載され、利用者が意図したタイミングで被試験IC119を動作させ、またその動作が正常か否かを試験できるように構成されている。ここで、タイミング発生器の概要を予め説明する。図7は一般的な標準用タイミング発生器の概略の構成を示す。タイミング発生器113は大きく分けると標準用周期発生部11と標準用遅延発生部12とによって構成される。 【0007】標準用周期発生部11はテスト周期を決定する周期信号RATEを発生し、各標準用遅延発生部12に周期信号RATEを供給する。標準用遅延発生部12は標準用周期発生部11から与えられる周期信号RATEを基準位相と定め、被試験ICの各端子に与える試験パターン信号の立上がりのタイミング及び立下りのタイミングをそれぞれ各個に決定する動作を実行する。 【0008】この発明の理解を容易にするために、予め標準用周期発生部11と標準用遅延発生部12の構成と動作の概要を説明する。図8は標準用周期発生部11の構成を示す。標準用周期発生部11は周期設定データメモリ11Aと、加算演算部11Bと、ダウンカウンタ11Cと、ゼロ検出器11Dとによって構成される。 【0009】TSはパターン発生器112から送られて来るタイミングセット信号を示す。このタイミングセット信号はゼロ検出器11Dが出力する周期信号RATEに同期して送り込まれ、周期設定データメモリ11Aの読出アドレスとして利用される。つまり、周期設定データメモリ11Aには、例えば16種類程度のタイミングデータが記憶されており、この16種類のタイミングデータがタイミングセット信号TSに従って各テスト周期ごとに読み出される。 【0010】ここで、D型フリップフロップDFF1-1 〜DFF1-6 ,及びDFF2-2 〜DFF2-5 ,DFF3-3 〜DFF3-5 ,DFF4-3 ,DFF4-7 ,DFF5-1 〜DFF5-6 はそれぞれゼロ検出器11Dが出力する周期信号RATEに同期してデータを順送りするためのパイプラインを構成するラッチ回路を示す。これら各ラッチ回路DFF1-1 〜DFF5-6 のクロック入力端子CKにはそれぞれに基準クロックREFCKが入力され、更にイネーブル端子ENにはゼロ検出回路11Dから帰還回路11Eとアンドゲート11Fを通じてイネーブル信号が、またクリア端子にはクリア信号CLRが与えられる。従って、周期信号RATEがH論理の状態で基準クロックREFCKの、例えば立上がりのタイミングに同期して各部のデータが順次、次段に送られパイプライン処理が実行される。またクリア信号CLRは試験開始時に入力されて全ての状態がリセットされる。 【0011】タイミングセット信号TSは6段のラッチ回路を通過して図9に示す標準遅延発生部12にタイミングセット信号TSRとして配送される。タイミングセット信号TSが6段のラッチ回路DFF1-1 〜DFF1-6 を通過する間に、標準用周期発生部11ではテスト周期を決定する周期信号RATEの発生処理が実行される。 【0012】つまり、タイミングセット信号TSは周期設定データメモリ11Aのアドレス入力端子ADに入力され、この周期設定データメモリ11Aから周期データを読み出す。周期設定データメモリ11Aには先にも説明したように、16種類程度の周期データが予め記憶されており、この16種類の周期データが各テスト周期ごとに読み出され、各テスト周期ごとに周期信号RATEが設定される。 【0013】周期信号RATEの周期の設定は、以下の如く行われる。周期設定データメモリ11Aからは周期信号RATEの周期を決定する周期データが読み出される。この周期データは基準クロックREFCKの整数倍の値を持つ整数データVDAT1 と、基準クロックREFCKの1周期より短い値を持つ端数データMDAT1 とから構成される。ここでは端数データMDAT1 の存在は、この発明に直接関係しないから端数データMDAT1 の値が0であるものとして説明する。 【0014】標準用周期発生部11の起動と停止はパターン発生器112から与えられるゲート信号GATEによって制御される。標準用周期発生部11の起動時の動作の一例を以下に説明する。つまり、ゲート信号GATEが試験開始と共にH論理に反転すると(図10B参照),初期状態ではダウンカウンタ11Cの内容はオールゼロの状態にあるため、ゼロ検出器11DはH論理を出力している。従って、アンドゲート11FはH論理を出力する。このH論理が各ラッチ回路DFF1-1〜DFF5-6 の全てのイネーブル端子ENに与えられる。この結果、各ラッチ回路DFF1-1 〜DFF5-6 はクロック端子CKに与えられる基準クロックREFCKの例えば立上がりのタイミングごとにデータをラッチし、そのラッチしたデータを早送りの状態で次段のラッチ回路に引き渡す動作を実行する。 【0015】図8に示す例ではダウンカウンタ11Cに周期データがロードされるまでにラッチ回路DFF1-1 と、周期設定データメモリ11Aと、ラッチ回路DFF2-2,DFF2-3 ,DFF2-4 の5段のパイプラインを通過するから図10AとBに示すようにゲート信号GATEがH論理に立上がったタイミングから基準クロックREFCKが6個入力されると、最初に周期設定データメモリ11Aから読み出された周期データがダウンカウンタ11Cにロードされる。 【0016】ダウンカウンタ11Cに周期設定データメモリ11Aから読み出された周期データがロードされると、ダウンカウンタ11Cの出力はロードされた値を出力するから、ゼロ検出器11Dの出力はL論理に立下り(図10C参照),アンドゲート11Fの出力もL論理に立下る(図10D参照),アンドゲート11Fの出力がL論理に立下ることにより、各ラッチ回路DFF1-1 〜DFF5-6 は非イネーブルの状態となり、各ラッチ回路DFF1-1 〜DFF5-6 のパイプライン動作は停止する。 【0017】ダウンカウンタ11Cに最初にロードされた周期データが、例えば図10Eに示すように「4」であったとすると、基準クロックREFCKがダウンカウンタ11Cに4+1個入力されると、その内容がオールゼロの状態に戻り、オールゼロの状態にホールドされる。ダウンカウンタ11Cの内容がオールゼロの状態に戻るとゼロ検出器11DがH論理を出力するため、このH論理が帰還回路11Eとアンドゲート11Fを通じて各ラッチ回路DFF1-1 〜DFF5-6 のイネーブル端子ENに入力される。この状態で基準クロックREFCKがH論理に立上がるとパイプラインが動作し、ラッチ回路DFF2-5 にラッチされていた次の周期の周期データがダウンカウンタ11Cにロードされる。図10Cに示す例では再度「4」がロードされた場合を示す。このようにして爾後は各テスト周期ごとに周期設定データメモリ11Aから読み出された周期データに従って周期信号RATEの周期が決定され、周期信号RATEが発生される。尚、周期設定データメモリ11Aに記憶した周期データの値は設定したい値がNとするとN−1の値を記憶させている。 【0018】試験の終了時にはゲート信号GATEがL論理に立下るため、アンドゲート11Fが閉じられ、周期信号RATEがイネーブル信号として帰還されない状態となるため、周期信号RATEの発生は停止する。次に標準用遅延発生部12の構成と動作の概略を図9を用いて説明する。標準用遅延発生部12は遅延設定データメモリ12Aと、加算処理部12Bと、ダウンカウンタ12Cと、ゼロ検出器12Dと、端数遅延部12Eとによって構成される。 【0019】標準用遅延発生部12にもラッチ回路DFF1-1 〜DFF1-5 から成るパイプラインが構成され、このパイプラインに周期信号RATEが供給され、このパイプラインを通じて周期信号RATEのH論理をダウンカウンタ12Cのロード指令端子LDに入力する。従って、各標準用遅延発生部12は標準用周期発生部11から周期信号RATEの供給を受けるとダウンカウンタ12Cに遅延設定データメモリ12Aから読み出される遅延データがロードされ、端数遅延部12Eから出力される遅延タイミング信号POUT の発生を開始し、周期信号RATEの供給が停止すると端数遅延部12Eから出力される遅延タイミング信号POUT の発生が停止される。 【0020】遅延設定データメモリ12Aのアドレス入力端子ADにはラッチ回路DFF2-1 を通じて標準周期発生部11から送り出されたタイミングセット信号TSRが入力され、このタイミングセット信号TSRによりアクセスされて遅延データが読み出される。遅延設定データメモリ12Aから読み出される遅延データも基準クロックREFCKの1周期に相当する整数データVDAT2 と、端数データMDAT2 とを有し、整数データVDAT2 はダウンカウンタ12Cにロードされて整数部分の遅延値を得る。 【0021】端数データMDAT2 は加算器ADD3において、標準周期発生部11から送られて来る端数データHDATAと加算され、その加算値が1整数値に達するごとに桁上げ信号CY2 を発生し、桁上げ信号CY2 を整数値に加算し、この桁上げ信号CY2 を発生した周期ではダウンカウンタ12Cで発生する整数部分の遅延時間を1整数時間分増加させる。 【0022】更に、加算器ADD3の加算結果はラッチ回路DFF4-4 ,DFF4-5 ,DFF4-6 ,DFF4-7 を通じて端数遅延部12Eの制御端子に入力され、端数遅延部12Eの遅延時間を端数値に対応した遅延時間に制御し、ダウンカウンタ12Cで付与した整数遅延時間に端数値の遅延時間を加えて、この遅延時間により、例えば試験パターン信号の立上がりのタイミングまたは立下りのタイミングを規定する。 【0023】図11に上述した標準周期発生部11と標準遅延発生部12の動作を説明するタイミングチャートを示す。図11Aは図8に示した標準用周期発生部11が発生する周期信号RATEを示す。図11に示す例では各テストサイルごとに周期データが64nsであった場合を示す。図11Bはパターン発生器112から波形フォーマッタ114に与えられる試験パターンデータ、図11Cは標準用遅延発生部12から出力される遅延タイミング信号POUT を示す。第1テストサイクルでは標準用遅延発生部12に設定された遅延データが16ns,第2テストサイクルでは遅延データが12ns,第3テストサイクルでは18nsであった場合を示す。 【0024】図11には基準クロックREFCKを表示していないが、基準クロックREFCKの1周期が8nsであったとすると、第1テストサイクルでは遅延データが16nsであるから、この場合には16/8=2であり、整数部の遅延時間で標準用遅延発生部12の遅延時間が決定される。第2テストサイクルでは遅延データが12nsの場合を示す。この場合には4nsの端数値が発生する。この端数値4nsは端数部12Eで発生させ、この端数値を整数部の8nsに加えて8+4ns=12nsとして出力される。第3テストサイクルでは遅延データ18nsの場合を示す。この場合には整数が2で端数値が2nsとなる。従って、整数部で16nsの整数遅延時間を与え、端数遅延部12Eでは端数値2nsを加えて出力する。 【0025】試験パターンデータは第2テストサイクルで“1”が指定されているから、周期信号RATEから12ns遅れて出力される遅延タイミング信号POUT によって図11Dに示すように試験パターン信号はH論理に立上げられる。次の第3テストサイクルでは試験パターンデータは“0”が指定されているから、次のテストサイクルで出力される遅延タイミング信号により試験パターン信号はL論理に立下げられる。 【0026】ところで被試験ICの中には内部にPLL(フェイズロックループ)を内蔵するデバイスが存在する。PLLを内蔵したデバイスを試験するには、このデバイスのクロック入力端子に安定した周波数を持つクロックを試験の開始前から与えてPLLを安定に動作させ、PLLが安定に動作を開始した時点で試験を開始し、試験中を通して継続してクロックを与える必要がある。このクロックを一般にフリーランクロックと称し、従来はこのフリーランクロック発生用のタイミング発生器を特別に設けてフリーランクロックを発生させている。 【0027】図12はその様子を示す。図中113Aは標準用タイミング発生器、113Bはフリーラン用タイミング発生器を示す。フリーラン用タイミング発生器113Bはフリーラン用周期発生部11′と、フリーラン用遅延発生部12′とを有し、更にフリーランスタート・ストップ制御部13が付加されて構成される。フリーラン用タイミング発生器113Bを設けた場合、被試験ICのどの端子がクロック入力端子であっても、そのクロック入力端子にフリーランクロックを入力できるように各遅延発生部12及び12′と波形フォーマッタ114の間にマルチプレクサMUXを接続している。 【0028】 【発明が解決しようとする課題】従来は標準用タイミング発生器113Aの他にフリーラン用タイミング発生器113Bを設けると共に、全てのチャンネルにマルチプレクサMUXを付設しているため、フリーランクロックを発生させるために付加する構成が大きくなる欠点がある。 【0029】この発明の目的は簡素な構成でフリーランクロックを発生させることができるIC試験装置を提供しようとするものである。 【0030】 【課題を解決するための手段】この発明では標準用周期発生部11と、標準用遅延発生部12にわずかな構成を付加することにより、標準用周期発生部11と標準用遅延発生部12にフリーラン発生機能を付与し、被試験ICのどの端子がクロック入力端子に割り当てられても、クロック入力端子に割り当てられた標準用遅延発生部をフリーラン発生用に設定することにより、フリーランクロックを発生させることができる構成としたものである。 【0031】 【発明の実施の形態】図1にこの発明によるIC試験装置に用いるタイミング発生部の概要を示す。113Cはこの発明によるフリーラン機能付タイミング発生部を示す。この発明によるフリーラン機能付タイミング発生部113Cはフリーラン機能付周期発生部11″と、被試験ICの端子の数に対応した数のフリーラン機能付遅延発生部12″とによって構成される。各フリーラン機能付遅延発生部12″の出力側には従来通り、波形フォーマッタ114とその後段にドライバ116が接続され、ドライバ116の出力が特に図示しないが被試験ICの各端子に接続される。 【0032】図2にこの発明によるフリーラン機能付周期発生部11″の構成を、また図3にこの発明によるフリーラン機能付遅延発生部12″の構成を示す。先ず、図2に示すフリーラン機能付周期発生部11″の構成を説明する。この発明によるフリーラン機能付周期発生部11″は図8で説明した標準用周期発生部11の前段側にフリーラン・スタート・ストップ制御部13を設け、このフリーラン・スタート・ストップ制御部13によりフリーランクロック用ゲート信号FCLKRUNを発生させる構成とした点と、パターン発生器112から送られて来るゲート信号GATEをそのままフリーラン機能付遅延発生部12″に転送する構成にした点と、ゲート信号GATEとフリーランクロック用ゲート信号FCLKRUNのいずれかがH論理に立上がっても、これを標準用周期発生部11に入力し、ゲート信号GATEとフリーランクロック用ゲート信号FCLKRUNの何れかがH論理に立上がっても標準用周期発生部11が周期信号RATEの発生を開始させるオアゲートORを設けた構成とした点を特徴とするものである。フリーラン・スタート・ストップ制御部13は、この例ではS−RフリップフロップSRFFと、数個のラッチ回路DFF6-1 ,DFF6-2 ,DFF6-3 と、1個のアンドゲートANDとによって構成した場合を示す。 【0033】図3に示すフリーラン機能付遅延発生部12″の特徴とする構成は、フリーランクロックの発生を設定するレジスタREGを設けた点と、このレジスタREGの設定状態に応じて図2に示したフリーラン機能付周期発生部11″から出力される周期信号RATEをゲート制御して標準用遅延発生部12に入力するか、または図2に示したゲート信号GATEによって周期信号RATEをゲート制御して標準用遅延発生部12に入力するアンドゲートANDを設けた点と、レジスタREGにフリーラン発生を設定するとタイミングセットデータTSを固定値TS1 に固定するゲート回路Gを設けた構成とした点である。 【0034】レジスタREGにL論理を設定した場合は、アンドゲートANDはゲート信号GATEによって開閉制御される。つまり図4に示す通常モードで動作する。これに対し、レジスタREGにH論理を設定した場合は、アンドゲートANDは図5に示すフリーラン設定モードで動作する。つまり、アンドゲートANDは図2に示したフリーラン・スタート・ストップ制御部13が発生するフリーランクロック用ゲート信号FCLKRUNがH論理に立上がるのと同時に標準用周期発生部11は周期発生動作を開始し、発生した周期信号RATEを通過させ標準用遅延発生部12に周期信号RATEの供給を開始し、標準用遅延発生部12は動作を開始する。 【0035】従って、レジスタREGにL論理を設定したフリーラン機能付遅延発生部12″は通常の試験パターン信号の発生用遅延発生部として動作し、レジスタREGにH論理を設定したフリーラン機能付遅延発生部12″はフリーランクロック発生源として動作する。ここで通常のICを試験する場合のフリーラン機能付周期発生部11″とフリーラン機能付遅延発生部12″の動作を説明する。通常のICを試験する場合にはパターン発生器112から図4Aに示すゲート信号GATEが入力され、このゲート信号GATEの入力により標準用周期発生部11が周期信号RATEの発生を開始し、この周期信号RATEを図1及び図3に示した各フリーラン機能付遅延発生部12″に送り込む。各フリーラン機能付遅延発生部12″では周期信号RATEの供給を受けて通常の試験パターン発生用のタイミング信号を生成し、波形フォーマッタ114において各種の試験パターン信号を生成させる。 【0036】試験終了時にはゲート信号GATEがL論理に立下がり、これによりフリーラン機能付周期発生部11″は周期信号RATEの発生を停止し、これによりフリーラン機能付遅延発生部12″の動作も停止する。これに対し、フリーランクロックを発生させる必要があるICを試験する場合には、フリーランクロックを発生させる必要があるフリーラン機能付遅延発生部12″のレジスタREGにH論理を設定し、その他のフリーラン機能付遅延発生部12″のレジスタREGにはL論理を設定する。 【0037】パターン発生器112は試験パターンデータを発生させるタイミングより前にフリーラン機能付周期発生部11″に設けたフリーラン・スタート・ストップ制御部13に基準クロックREFCKに同期して発生するフリーランスタート信号STRT FCLKを入力する。これによりフリーラン・スタート・ストップ制御部13はフリーランクロック用ゲート信号FCLKRUNを発生し、このフリーランクロック用ゲート信号FCLKRUNをオアゲートORを通じて標準用周期発生部11に入力する。 【0038】標準用周期発生部11にフリーランクロック用ゲート信号FCLKRUNが入力されることにより、標準用周期発生部11は図5Aに示すように周期信号RATEの発生を開始する。周期信号RATEの発生が開始されると、この周期信号RATEが各フリーラン機能付遅延発生部12″に供給される。この場合、フリーランクロックを発生させる必要があるフリーラン機能付遅延発生部12″ではアンドゲートANDがレジスタREGに設定したH論理により開の状態に制御されているから、フリーラン機能付周期発生部11″が周期信号RATEを出力し始めるのと同時にフリーランに設定されたフリーラン機能付遅延発生部12″には周期信号RATEの供給が開始され、その標準用遅延発生部12はゲート信号GATEの立上がりを待たずに動作を開始する。 【0039】従って、フリーランクロックを発生させる必要があるフリーラン機能付遅延発生部12″では試験開始前から周期信号RATEが供給され動作を開始する。この動作はレジスタREGに設定したH論理によりゲートGが閉じられてタイミングセット信号TSが固定値TS1 に固定されるから、この固定値TS1 により遅延設定データメモリ12A(図9参照)は、例えば特定のアドレスがアクセスされ、この特定のアドレスからフリーランクロック用の遅延データを読み出す。この遅延データは遅延設定データメモリ12Aの特定のアドレスからフリーランクロックの立上がりのタイミングと立下りのタイミングとして読み出され、図9に示した端数遅延部12Eから一定周期のフリーランクロックが出力される。 【0040】レジスタREGにL論理を設定した他のフリーラン機能付遅延発生部12″では、レジスタREGにL論理が設定されているから切替回路MUXはゲート信号GATEを選択し、このゲート信号GATEを標準用遅延発生部12に入力するから、これらの各標準用遅延発生部12では図5Eに示すように、試験開始と同時に周期信号RATEの供給が開始され、試験期間中だけ遅延タイミング信号POUT を出力する。 【0041】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によればわずかな素子を付加するだけで標準用周期発生部11と標準用遅延発生部12をフリーラン機能付周期発生部11″とフリーラン機能付遅延発生部12″に改造することができ、これにより各遅延発生部と波形フォーマッタ114との間にマルチプレクサMUXを接続しなくて済むため、フリーランクロック発生機能付のIC試験装置の構成を簡素化することができる利点が得られる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390005175 【氏名又は名称】株式会社アドバンテスト
|
| 【出願日】 |
平成11年7月2日(1999.7.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066153 【弁理士】 【氏名又は名称】草野 卓 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−13221(P2001−13221A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−188599 |
|