| 【発明の名称】 |
複合半導体集積回路装置、及びその接続試験方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】巽 健治
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| 【要約】 |
【課題】LSI内部に何ら付加的回路を必要とせず、したがって、既存のLSIチップを用いることが可能であるとともに、外部端子数(デバイスピン数)の増加も最小限に抑えて、テスト機能を飛躍的に向上させた複合半導体集積回路装置、並びに、その接続試験方法を提供する。
【解決手段】単一のパッケージ内に複数のLSIチップA,Bが設けられており、該複数のLSIチップA.Bの対応する入出力端子が、単一の共通外部端子(ロ)、(ニ)に共通接続されている複合半導体集積回路装置に於いて、上記複数のLSIチップA,Bの、それぞれ同一の電源電位が供給される各電源端子を、それぞれ、相互に独立の個別外部電源端子(チ)、(イ)に接続する構成とする。入出力端子と電源ライン、接地ラインとの間には、それぞれ、保護ダイオードが挿入されている。テストを行う側のLSIチップの個別外部電源端子に0Vを印加し、他方のLSIチップの個別外部電源端子はオープン状態として、電源側保護ダイオードの特性を測定することにより、共通外部端子の接続試験を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 単一のパッケージ内に複数の半導体集積回路が設けられて成り、該複数の半導体集積回路の対応する入力、出力、または入・出力端子が、単一の共通外部端子に共通接続されて成る複合半導体集積回路装置に於いて、上記複数の半導体集積回路の、それぞれ同一の電源電位が供給される各電源端子が、それぞれ、相互に独立の個別外部電源端子に接続されて成ることを特徴とする複合半導体集積回路装置。 【請求項2】 単一のパッケージ内に複数の半導体集積回路が設けられて成り、該複数の半導体集積回路の対応する入力、出力、または入・出力端子が、単一の共通外部端子に共通接続されて成る複合半導体集積回路装置に於いて、上記複数の半導体集積回路の、それぞれ同一の接地電位が供給される各接地端子が、それぞれ、相互に独立の個別外部接地端子に接続されて成ることを特徴とする複合半導体集積回路装置。 【請求項3】 上記入力、出力、または入・出力端子と電源ラインとの間、及び上記入力、出力または入・出力端子と接地ラインとの間に、それぞれ、保護ダイオードが挿入されて成ることを特徴とする、請求項1に記載の複合半導体集積回路装置。 【請求項4】 上記入力、出力、または入・出力端子と電源ラインとの間、及び上記入力、出力または入・出力端子と接地ラインとの間に、それぞれ、保護ダイオードが挿入されて成ることを特徴とする、請求項2に記載の複合半導体集積回路装置。 【請求項5】 請求項1または3に記載の複合半導体集積回路装置の接続試験方法であって、上記各半導体集積回路の上記入力、出力、または入・出力端子と、上記共通外部端子との間の接続・非接続を試験する接続試験方法に於いて、接続試験を行わない半導体集積回路の電源端子に接続される個別外部電源端子をオープン状態とし、接続試験を行う半導体集積回路の電源端子に接続される個別外部電源端子に第1の所定電位を印加するとともに、上記共通外部端子に第2の所定電位を印加して、該共通外部端子の電位を検出することによって、接続試験を行うことを特徴とする、複合半導体集積回路装置の接続試験方法。 【請求項6】 請求項2または4に記載の複合半導体集積回路装置の接続試験方法であって、上記各半導体集積回路の上記入力、出力、または入・出力端子と、上記共通外部端子との間の接続・非接続を試験する接続試験方法に於いて、接続試験を行わない半導体集積回路の接地端子に接続される個別外部接地端子をオープン状態とし、接続試験を行う半導体集積回路の接地端子に接続される個別外部接地端子に第1の所定電位を印加するとともに、上記共通外部端子に第2の所定電位を印加して、該共通外部端子の電位を検出することによって、接続試験を行うことを特徴とする、複合半導体集積回路装置の接続試験方法。 【請求項7】 上記第1の所定電位が接地電位であり、上記第2の所定電位が、所定レベルの正電位であることを特徴とする、請求項5に記載の複合半導体集積回路装置の接続試験方法。 【請求項8】 上記第1の所定電位が接地電位であり、上記第2の所定電位が、所定レベルの負電位であることを特徴とする、請求項6に記載の複合半導体集積回路装置の接続試験方法。 【請求項9】 請求項1または3に記載の複合半導体集積回路装置の接続試験方法であって、上記各半導体集積回路の上記入力、出力、または入・出力端子と、上記共通外部端子との間の接続・非接続、並びに、上記共通外部端子と他の外部端子との間の短絡の有・無を同時に試験する接続試験方法に於いて、接続・非接続の試験を行わない半導体集積回路の電源端子に接続される個別外部電源端子をオープン状態とし、接続・非接続の試験を行う半導体集積回路の電源端子に接続される個別外部電源端子に第1の所定電位を印加し、上記共通外部端子に第2の所定電位を印加するとともに、少なくとも、上記共通外部端子に隣接する外部端子に第3の所定電位を印加して、該共通外部端子の電位を検出することによって、接続試験を行うことを特徴とする、複合半導体集積回路装置の接続試験方法。 【請求項10】 請求項2または4に記載の複合半導体集積回路装置の接続試験方法であって、上記各半導体集積回路の上記入力、出力、または入・出力端子と、上記共通外部端子との間の接続・非接続、並びに、上記共通外部端子と他の外部端子との間の短絡の有・無を同時に試験する接続試験方法に於いて、接続・非接続の試験を行わない半導体集積回路の接地端子に接続される個別外部接地端子をオープン状態とし、接続・非接続の試験を行う半導体集積回路の接地端子に接続される個別外部接地端子に第1の所定電位を印加し、上記共通外部端子に第2の所定電位を印加するとともに、少なくとも、上記共通外部端子に隣接する外部端子に第3の所定電位を印加して、該共通外部端子の電位を検出することによって、接続試験を行うことを特徴とする、複合半導体集積回路装置の接続試験方法。 【請求項11】 上記第1の所定電位及び第3の所定電位が接地電位であり、上記第2の所定電位が、所定レベルの正電位であることを特徴とする、請求項9に記載の、複合半導体集積回路装置の接続試験方法。 【請求項12】 上記第1の所定電位及び第3の所定電位が接地電位であり、上記第2の所定電位が、所定レベルの負電位であることを特徴とする、請求項10に記載の、複合半導体集積回路装置の接続試験方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、1つのパッケージ内に複数の半導体集積回路(半導体チップ)をアセンブリして、複合機能の半導体デバイスとしての付加価値を創造する、スタックドパッケージやマルチチップモジュール等の複合半導体集積回路装置に於けるテスト機能の改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】マルチメディア時代を迎えて、携帯機器のディジタル化・高性能化・高機能化が急速に進展するとともに、機器システムは大規模になる反面、小型・軽量化への動きが激化している。これに対して、LSIのプロセス微細化による高集積化だけでは限界があり、スタックドパッケージや、マルチチップモジュール(マルチチップ実装)といった高密度実装技術の導入が必要になってきている。 【0003】図4は、パッケージ構造の一つであるスタックドパッケージの概念図である。このスタックドパッケージに於いては、上部LSIチップAと下部LSIチップBとを上下に配置している。具体的には、リードフレームのダイパッド部の上面及び下面に、それぞれ、LSIチップA及びLSIチップBをダイボンディングする構造、或いは、ダイパッド部にダイボンディングされたLSIチップAの上部に、更に、LSIチップBを積層載置する構造等がある。上部LSIチップA及び下部LSIチップBは、それぞれ、ワイヤーボンディングによって、それぞれのLSIチップのパッド(入力端子、出力端子、または入・出力端子)からスタックドパッケージのデバイスピン(外部端子)に接続されている。そして、この構造の全体は、エポキシ樹脂等のモールディングコンパウンドで封止されている。 【0004】このような構造のスタックドパッケージの場合、一般に、外部端子が共通化されているために、個々のLSIチップについて個別的にテストを行うことは非常に困難である。このため、従来技術としては、(1)個々のLSIの個別テスト用に、LSI内部に複雑な分離回路を組み込む方法、或いは、(2)個々のLSIチップの端子を、すべて、一対一対応の外部端子に接続する方法等が提案されている。 【0005】また、別の従来技術として、(3)各LSIチップの端子と外部端子間の接続・非接続のテストを、LSI内部に形成される保護ダイオードを利用して行う手法も考案されている。この手法で利用する保護ダイオードは、入力端子(パッド)或いは入・出力端子と、入力バッファ或いは入・出力バッファ間にあり、過電圧(過大正電圧、或いは過大負電圧)に対して、バッファを含む内部回路を保護するものであり、入力端子、或いは入・出力端子と、電源および接地ライン間に、それぞれ挿入されている。電源側の保護ダイオードは、ソース−ゲート間が接続されたPチャネルMOSトランジスタであり、入力(入・出力)端子の電圧が、(VDD+│Vthp│)より大きくなったときに、該保護ダイオードがオンとなって、入力、または入・出力端子が高電圧になるのを防止する。なお、上式に於いて、VDDは電源電圧であり、VthpはPチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧である。他方、接地(GND)側の保護ダイオードは、ソース−ゲート間が接続されたNチャネルMOSトランジスタであり、入力(入・出力)端子の電圧が、(−Vthn)より低くなったときに、該保護ダイオードがオンとなって、入力(入・出力)端子の電圧が低電圧になるのを防止する。なお、上式に於いて、VthnはNチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧である。また、出力端子と、CMOS構造の出力バッファ間にも、同様の保護ダイオードが等価的に存在することは、よく知られていることである。 【0006】従来のスタックドパッケージに於いても、図5に示すように、保護ダイオード特性を測定することで接続試験を行うことができる。以下、この保護ダイオードを利用したオープン/ショート試験について説明する。ここで、オープン試験とは、各LSIチップの端子(パッド)と、対応する外部端子間が非接続(オープン)となっていないかどうかを調べる試験のことであり、また、ショート試験とは、各外部端子間で短絡が生じていないかどうかを調べる試験のことである。 【0007】例えば、外部入出力端子(ハ)(入力、出力または入・出力端子)のオープン/ショート試験を行う場合は、該端子(ハ)に、試験装置によって−100μA程度の定電流(クランプ電位:−3V)を流し、該端子(ハ)以外の外部入出力端子(ロ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)には、0Vを与える。なお、外部電源端子(イ)には、所定の電源電位VDDを、また、外部接地端子(ト)には、接地電位GNDを与える。このとき、オープン/ショートの異常が無ければ、保護ダイオードとしてのNチャネルMOSトランジスタがオンとなり、この結果、外部入出力端子(ハ)の電位は、NチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧をVthnとすると、−Vthn、例えば、−0.6Vとなる。一方、外部入出力端子(ハ)が他の外部端子(ロ)、(ニ)等とショートしていれば、該端子(ハ)の電位は、0Vとなる。また、外部入出力端子(ハ)に、オープン異常(対応するパッドとの間が非接続)が生じていれば、該端子(ハ)の電位は、クランプ電位、すなわち、−3Vとなる。したがって、被テスト入出力端子に、試験装置より−100μA程度の定電流(クランプ電位:−3V)を流し、他の端子を0Vとして、被テスト端子の電位を測定することにより、接続試験を行うことができるものであり、そのときの測定電位が、−0.6Vであれば正常、また、0Vであればショート、更に、−3Vであればオープンであると判定できるものである。このようにして、各外部端子毎に、オープン/ショートの試験を行うことができるものである。 【0008】しかしながら、スタックドパッケージ等のパッケージの場合、複数のLSIチップを一つのパッケージに実装するため、同一の外部端子に複数のLSIチップのパッド(端子)が接続されている場合が存在する。このとき、図5に於ける端子(ヘ)のように、どちらのLSIにも接続されていない端子の場合、及び、どちらか一方のLSIにのみ接続されている端子(ハ)、端子(ホ)の場合は、保護ダイオード特性を利用した接続試験が可能で、それぞれの端子のオープン、ショート状態の検出は可能であった。しかしながら、端子(ロ)、端子(ニ)のように両方のLSIに接続されている端子の場合は、ショート状態の検出は可能であるが、オープン状態の検出については、両方とも接続されていない場合は検出可能であるが、どちらか一方のみが接続されておらず、他方は接続されている場合は、接続されている側のLSIの保護ダイオードの特性が測定可能であり、したがって、どちらか一方のみがオープンとなっている状態の検出が不可能であった。そこで、特開平6−331705号公報に示される技術に於いては、この問題点を解決するために、各LSIチップの内部にスイッチングトランジスタを設けて、個々のLSIを分離することで、オープン/ショート試験を可能としていた。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各従来技術(1)乃至(3)には、それぞれ、以下に示す問題点(解決課題)があった。 【0010】すなわち、まず、従来技術(1)及び(3)では、何れも、LSI内部に、何らかのテスト用回路の追加が必要であり、チップサイズが大きくなってしまうという問題点に加えて、既存のLSIチップの組み合わせでマルチチップアセンブリによる、新しい機能のデバイスを創出する場合に於いて、テスト機能を飛躍的に改善した新規機能デバイスの創出は困難であった。 【0011】また、従来技術(2)の、全ての端子をパッケージに設ける手法では、既存のLSIをそのまま利用可能であるが、パッケージに設けるデバイスピン数が著しく増大してしまうという問題点があった。 【0012】本発明は、上記従来技術の問題点を解決すべく為されたものであり、LSI内部に何ら付加的回路を必要とせず、したがって、既存のLSIチップを用いることが可能であるとともに、外部端子数(デバイスピン数)の増加も最小限に抑えて、テスト機能を飛躍的に向上させた複合半導体集積回路装置、並びに、その接続試験方法を提供するものである。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明に係る複合半導体集積回路装置は、単一のパッケージ内に複数の半導体集積回路が設けられて成り、該複数の半導体集積回路の対応する入力、出力、または入・出力端子が、単一の共通外部端子に、共通接続されて成る複合半導体集積回路装置に於いて、上記複数の半導体集積回路の、それぞれ同一の電源電位が供給される各電源端子が、それぞれ、相互に独立の個別外部電源端子に接続されて成ることを特徴とするものである。 【0014】また、本発明に係る複合半導体集積回路装置は、上記の複合半導体集積回路装置に於いて、上記入力、出力、または入・出力端子と電源ラインとの間、及び上記入力、出力または入・出力端子と接地ラインとの間に、それぞれ、保護ダイオードが挿入されて成ることを特徴とするものである。 【0015】また、本発明に係る複合半導体集積回路装置の接続試験方法は、上記の複合半導体集積回路装置の接続試験方法であって、上記各半導体集積回路の上記入力、出力、または入・出力端子と、上記共通外部端子との間の接続・非接続を試験する接続試験方法に於いて、接続試験を行わない半導体集積回路の電源端子に接続される個別外部電源端子をオープン状態とし、接続試験を行う半導体集積回路の電源端子に接続される個別外部電源端子に第1の所定電位を印加するとともに、上記共通外部端子に第2の所定電位を印加して、該共通外部端子の電位を検出することによって、接続試験を行うことを特徴とするものである。 【0016】また、本発明に係る複合半導体集積回路装置の接続試験方法は、上記の複合半導体集積回路装置の接続試験方法に於いて、上記第1の所定電位が接地電位であり、上記第2の所定電位が、所定レベルの正電位であることを特徴とするものである。 【0017】更に、本発明に係る複合半導体集積回路装置の接続試験方法は、上記の複合半導体集積回路装置の接続試験方法であって、上記各半導体集積回路の上記入力、出力、または入・出力端子と、上記共通外部端子との間の接続・非接続、並びに、上記共通外部端子と他の外部端子との間の短絡の有・無を同時に試験する接続試験方法に於いて、接続・非接続の試験を行わない半導体集積回路の電源端子に接続される個別外部電源端子をオープン状態とし、接続・非接続の試験を行う半導体集積回路の電源端子に接続される個別外部電源端子に第1の所定電位を印加し、上記共通外部端子に第2の所定電位を印加するとともに、少なくとも、上記共通外部端子に隣接する外部端子に第3の所定電位を印加して、該共通外部端子の電位を検出することによって、接続試験を行うことを特徴とするものである。 【0018】また、本発明に係る複合半導体集積回路装置の接続試験方法は、上記の複合半導体集積回路装置の接続試験方法に於いて、上記第1の所定電位及び第3の所定電位が接地電位であり、上記第2の所定電位が、所定レベルの正電位であることを特徴とするものである。 【0019】また、本発明に係る他の複合半導体集積回路装置は、単一のパッケージ内に複数の半導体集積回路が設けられて成り、該複数の半導体集積回路の対応する入力、出力、または入・出力端子が、単一の共通外部端子に、共通接続されて成る複合半導体集積回路装置に於いて、上記複数の半導体集積回路の、それぞれ同一の接地電位が供給される各接地端子が、それぞれ、相互に独立の個別外部接地端子に接続されて成ることを特徴とするものである。 【0020】また、本発明に係る他の複合半導体集積回路装置は、上記他の複合半導体集積回路装置に於いて、上記入力、出力、または入・出力端子と電源ラインとの間、及び上記入力、出力または入・出力端子と接地ラインとの間に、それぞれ、保護ダイオードが挿入されて成ることを特徴とするものである。 【0021】また、本発明に係る他の複合半導体集積回路装置の接続試験方法は、上記他の複合半導体集積回路装置の接続試験方法であって、上記各半導体集積回路の上記入力、出力、または入・出力端子と、上記共通外部端子との間の接続・非接続を試験する接続試験方法に於いて、接続試験を行わない半導体集積回路の接地端子に接続される個別外部接地端子をオープン状態とし、接続試験を行う半導体集積回路の接地端子に接続される個別外部接地端子に第1の所定電位を印加するとともに、上記共通外部端子に第2の所定電位を印加して、該共通外部端子の電位を検出することによって、接続試験を行うことを特徴とするものである。 【0022】また、本発明に係る他の複合半導体集積回路装置の接続試験方法は、上記他の複合半導体集積回路装置の接続試験方法に於いて、上記第1の所定電位が接地電位であり、上記第2の所定電位が、所定レベルの負電位であることを特徴とするものである。 【0023】更に、本発明に係る他の複合半導体集積回路装置の接続試験方法は、上記他の複合半導体集積回路装置の接続試験方法であって、上記各半導体集積回路の上記入力、出力、または入・出力端子と、上記共通外部端子との間の接続・非接続、並びに、上記共通外部端子と他の外部端子との間の短絡の有・無を同時に試験する接続試験方法に於いて、接続・非接続の試験を行わない半導体集積回路の接地端子に接続される個別外部接地端子をオープン状態とし、接続・非接続の試験を行う半導体集積回路の接地端子に接続される個別外部接地端子に第1の所定電位を印加し、上記共通外部端子に第2の所定電位を印加するとともに、少なくとも、上記共通外部端子に隣接する外部端子に第3の所定電位を印加して、該共通外部端子の電位を検出することによって、接続試験を行うことを特徴とするものである。 【0024】また、本発明に係る他の複合半導体集積回路装置の接続試験方法は、上記他の複合半導体集積回路装置の接続試験方法に於いて、上記第1の所定電位及び第3の所定電位が接地電位であり、上記第2の所定電位が、所定レベルの負電位であることを特徴とするものである。 【0025】かかる本発明の複合半導体集積回路装置、並びにその接続試験方法によれば、それぞれ同一の電源電位または接地電位が印加され、従来の複合半導体集積回路装置に於いては、共通外部端子として構成されていた外部電源端子または外部接地端子を、半導体集積回路毎に分離するという極めて簡単な構成で、各半導体集積回路内部に設けられている保護ダイオードを利用した、各半導体集積回路毎のオープン/ショート試験が可能となるものであり、何ら付加的回路を設けることを必要とせずに、且つ、外部端子数の増加も最小限に押さえて、テスト機能を飛躍的に改善することができるものである。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。 【0027】図1は、本発明の第1の実施形態であるスタックドパッケージ型複合半導体集積回路装置に於ける主要部の構成を示す構成図である。 【0028】図5に示した従来の複合半導体集積回路装置との相違点は、従来技術に於いては、共通外部電源端子(イ)として構成されていた外部電源端子を分離し、LSIチップAとLSIチップBとに対して、それぞれ個別に設けた構成としている点である。すなわち、LSIチップAの電源端子に接続された個別外部電源端子(チ)と、該端子(チ)とは別個・独立の端子として設けられLSIチップBの電源端子に接続された個別外部電源端子(イ)との、2個の外部電源端子を設ける構成としている点が特徴である。 【0029】かかる極めて簡単な構成により、各LSIチップ内部の保護ダイオードを利用した、各LSIチップ毎のオープン/ショート試験の実施が可能となるものである。 【0030】以下、その試験方法について詳細に説明する。 【0031】まず、LSIチップAについての試験を行う場合は、LSIチップAに接続されている個別外部電源端子(チ)に0Vを印加し、他方の試験を行わないLSIチップBに接続されている個別外部電源端子(イ)はオープン状態とする。また、共通外部接地端子(ト)に0Vを印加する。この状態で、外部入出力端子(入力、出力または入・出力端子)(ロ)から(ヘ)まで、1端子ずつ順次オープン/ショートの試験を行う。例えば、端子(ニ)の試験を行う場合は、被テスト端子である端子(ニ)以外の入出力端子、すなわち、端子(ロ)、(ハ)、(ホ)、及び(ヘ)に対しては、試験装置より0Vを与え、被テスト端子である端子(ニ)に対しては、100μA程度の定電流(クランプ電位:3V)を流して、該端子(ニ)の電位を測定する。なお、このとき、試験装置により、0Vを印加する端子は、ショートの可能性が最も高い隣接端子のみ((ハ)、(ホ))としてもよく、或いは、両側の2端子ずつとしてもよく、その選択は任意である。 【0032】このとき、端子(ニ)にオープン(LSIチップA側)/ショートの異常が無ければ、保護ダイオードとしてのPチャネルMOSトランジスタ(電源側)がオンとなり、この結果、外部入出力端子(ニ)の電位は、PチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧をVthpとすると、│Vthp│、例えば、0.6Vとなる。一方、外部入出力端子(ニ)が他の外部端子(ハ)、(ホ)等とショートしていれば、該端子(ニ)の電位は、0Vとなる。また、外部入出力端子(ニ)に、オープン異常(対応するLSIチップAのパッドとの間が非接続)が生じていれば、該端子(ニ)の電位は、クランプ電位、すなわち、3Vとなる。したがって、被テスト入出力端子に、試験装置より100μA程度の定電流(クランプ電位:3V)を流し、他の端子を0Vとして、被テスト端子の電位を測定することにより、接続試験を行うことができるものであり、そのときの測定電位が、0.6Vであれば正常、また、0Vであればショート、更に、3Vであればオープンであると判定できるものである。なお、端子(ホ)と端子(ヘ)については、LSIチップAと接続されていないので、正常であれば、3Vが観測でき、オープン(正常)と判定できる。一方、端子(ホ)、(ヘ)の測定電位が3V以外の値であれば、接続が正常に行われていないと判断できる。 【0033】以上のようにして、電源端子(チ)に0Vを印加しているLSIチップAに対して、その電源側の保護ダイオード特性を測定することで、各外部端子毎に、そのオープン/ショートの試験を行うことができるものである。 【0034】このとき、上述の通り、LSIチップAの試験を行うときは、LSIチップBの個別外部電源端子(イ)はオープン状態となっているので、LSIチップB側の保護ダイオード特性は測定できない。このことにより、端子(ロ)、(ニ)のように、同一の外部端子に他方のLSIチップの端子が接続されている場合に於いても、LSIチップAのみに対する接続試験が可能になるものである。 【0035】次に、LSIチップBの個別外部電源端子(イ)に0Vを印加し、LSIチップAの個別外部電源端子(チ)はオープン状態にして、同様の接続試験を実施する。前述のLSIチップAに対する接続試験と同様に、図1の(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)の各端子に100μA程度の定電流(クランプ電位:3V)を流し、そのときの電位を測定すると、(ロ)、(ニ)、(ホ)の各端子については、正常の場合は、約0.6Vの保護ダイオード特性が観測され、LSIチップBと接続されていることが確認できる。また、隣接端子等とショートしていれば、0Vが観測され、正しく接続が行われていなければ、3Vが観測され、オープンと判定できる。また、(ハ)、(ヘ)の各端子については、LSIチップBとは接続されていないので、正常であれば3Vが観測され、オープン(正常)と判定できる。(ハ)、(ヘ)の各端子の測定値が3V以外の値であれば、接続が正常に行われていないと判断できる。 【0036】以上のようにして、電源端子に0Vを印加しているLSIチップBに対して、その電源側の保護ダイオード特性を測定することで、各外部端子毎に、そのオープン/ショートの試験を行うことができるものである。 【0037】このとき、上述の通り、LSIチップBの試験を行うときは、LSIチップAの個別外部電源端子(チ)はオープン状態となっているので、LSIチップA側の保護ダイオード特性は測定できない。このことにより、端子(ロ)、(ニ)のように、同一の外部端子に他方のLSIチップの端子が接続されている場合に於いても、LSIチップBのみに対する接続試験が可能になるものである。 【0038】上記LSIチップAに対する接続試験及びLSIチップBに対する接続試験の結果を統合して、1回目、2回目ともにダイオード特性が測定できた端子、1回目のみダイオード特性が測定できた端子、2回目のみダイオード特性が測定できた端子、1回目、2回目ともにダイオード特性が測定できなかった端子と、テスト結果を整理することで、各外部端子の接続状態を確認することができるものである。 【0039】上述の接続試験方法に於いては、試験を行う側のLSIチップの電源端子に接続される個別外部電源端子に接地電位を印加し、試験を行わない側のLSIチップの電源端子に接続される個別外部電源端子をオープン状態として、被テスト端子に定電流100μA(クランプ電位:3V)を供給して、試験を行う場合について説明したが、LSIを構成する素子との関係で可能であれば、以下に示す方法も可能である。 【0040】(他の接続試験方法)試験を行う側のLSIチップの電源端子に接続される個別外部電源端子に所定の正電位Vp(例えば、0V<Vp≦VDD:電源電位)を印加し、試験を行わない側のLSIチップの電源端子に接続される個別外部電源端子をオープン状態として、被テスト端子に定電流100μA(クランプ電位:(3+Vp)V)を供給して、試験を行う。 【0041】以上で、本発明の第1の実施形態についての説明を終わる。 【0042】次に、本発明の第2の実施形態について説明する。 【0043】図2は、本発明の第2の実施形態であるスタックドパッケージ型複合半導体集積回路装置に於ける主要部の構成を示す構成図である。 【0044】図5に示した従来の複合半導体集積回路装置との相違点は、従来技術に於いては、共通外部接地端子(ト)として構成されていた外部接地端子を分離し、LSIチップAとLSIチップBとに対して、それぞれ個別に設けた構成としている点である。すなわち、LSIチップAの接地端子に接続された個別外部接地端子(リ)と、該端子(リ)とは別個・独立の端子として設けられLSIチップBの接地端子に接続された個別外部接地端子(ト)との、2個の外部接地端子を設ける構成としている点が特徴である。すなわち、上記第1の実施形態に於いては、外部電源端子を分離した構成としているが、この第2の実施形態に於いては、外部接地端子を分離する構成としているものである。かかる構成によっても、各LSIチップ内部の保護ダイオードを利用した、各LSIチップ毎のオープン/ショート試験の実施が可能となるものである。 【0045】以下、その試験方法について詳細に説明する。 【0046】まず、LSIチップAについての試験を行う場合は、LSIチップAに接続されている個別外部接地端子(リ)に0Vを印加し、他方の試験を行わないLSIチップBに接続されている個別外部接地端子(ト)はオープン状態とする。また、共通外部電源端子(イ)には所定の電源電位VDDを印加する。この状態で、外部入出力端子(入力、出力または入・出力端子)(ロ)から(ヘ)まで、1端子ずつ順次オープン/ショートの試験を行う。例えば、端子(ニ)の試験を行う場合は、被テスト端子である端子(ニ)以外の入出力端子、すなわち、端子(ロ)、(ハ)、(ホ)、及び(ヘ)に対しては、試験装置より0Vを与え、被テスト端子である端子(ニ)に対しては、−100μA程度の定電流(クランプ電位:−3V)を流して、該端子(ニ)の電位を測定する。なお、このとき、試験装置により、0Vを印加する端子は、ショートの可能性が最も高い隣接端子のみ((ハ)、(ホ))としてもよく、或いは、両側の2端子ずつとしてもよく、その選択は任意である。 【0047】このとき、端子(ニ)にオープン(LSIチップA側)/ショートの異常が無ければ、保護ダイオードとしてのNチャネルMOSトランジスタ(接地側)がオンとなり、この結果、外部入出力端子(ニ)の電位は、NチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧をVthnとすると、−Vthn、例えば、−0.6Vとなる。一方、外部入出力端子(ニ)が他の外部端子(ハ)、(ホ)等とショートしていれば、該端子(ニ)の電位は、0Vとなる。また、外部入出力端子(ニ)に、オープン異常(対応するLSIチップAのパッドとの間が非接続)が生じていれば、該端子(ニ)の電位は、クランプ電位、すなわち、−3Vとなる。したがって、被テスト入出力端子に、試験装置より−100μA程度の定電流(クランプ電位:−3V)を流し、他の端子を0Vとして、被テスト端子の電位を測定することにより、接続試験を行うことができるものであり、そのときの測定電位が、−0.6Vであれば正常、また、0Vであればショート、更に、−3Vであればオープンであると判定できるものである。なお、端子(ホ)と端子(ヘ)については、LSIチップAと接続されていないので、正常であれば、−3Vが観測でき、オープン(正常)と判定できる。一方、端子(ホ)、(ヘ)の測定電位が−3V以外の値であれば、接続が正常に行われていないと判断できる。 【0048】以上のようにして、接地端子(リ)に0Vを印加しているLSIチップAに対して、その接地側の保護ダイオード特性を測定することで、各外部端子毎に、そのオープン/ショートの試験を行うことができるものである。 【0049】このとき、上述の通り、LSIチップAの試験を行うときは、LSIチップBの個別外部接地端子(ト)はオープン状態となっているので、LSIチップB側の保護ダイオード特性は測定できない。このことにより、端子(ロ)、(ニ)のように、同一の外部端子に他方のLSIチップの端子が接続されている場合に於いても、LSIチップAのみに対する接続試験が可能になるものである。 【0050】次に、LSIチップBの個別外部接地端子(ト)に0Vを印加し、LSIチップAの個別外部接地端子(リ)はオープン状態にして、同様の接続試験を実施する。前述のLSIチップAに対する接続試験と同様に、図1の(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)の各端子に−100μA程度の定電流(クランプ電位:−3V)を流し、そのときの電位を測定すると、(ロ)、(ニ)、(ホ)の各端子については、正常の場合は、約−0.6Vの保護ダイオード特性が観測され、LSIチップBと接続されていることが確認できる。また、隣接端子等とショートしていれば、0Vが観測され、正しく接続が行われていなければ、−3Vが観測され、オープンと判定できる。また、(ハ)、(ヘ)の各端子については、LSIチップBとは接続されていないので、正常であれば−3Vが観測され、オープン(正常)と判定できる。(ハ)、(ヘ)の各端子の測定値が−3V以外の値であれば、接続が正常に行われていないと判断できる。 【0051】以上のようにして、接地端子に0Vを印加しているLSIチップBに対して、その接地側の保護ダイオード特性を測定することで、各外部端子毎に、そのオープン/ショートの試験を行うことができるものである。 【0052】このとき、上述の通り、LSIチップBの試験を行うときは、LSIチップAの個別外部接地端子(リ)はオープン状態となっているので、LSIチップA側の保護ダイオード特性は測定できない。このことにより、端子(ロ)、(ニ)のように、同一の外部端子に他方のLSIチップの端子が接続されている場合に於いても、LSIチップBのみに対する接続試験が可能になるものである。 【0053】上記LSIチップAに対する接続試験及びLSIチップBに対する接続試験の結果を統合して、1回目、2回目ともにダイオード特性が測定できた端子、1回目のみダイオード特性が測定できた端子、2回目のみダイオード特性が測定できた端子、1回目、2回目ともにダイオード特性が測定できなかった端子と、テスト結果を整理することで、各外部端子の接続状態を確認することができるものである。 【0054】上述の接続試験方法に於いては、試験を行う側のLSIチップの接地端子に接続される個別外部接地端子に接地電位を印加し、試験を行わない側のLSIチップの接地端子に接続される個別外部接地端子をオープン状態として、被テスト端子に定電流−100μA(クランプ電位:−3V)を供給して、試験を行う場合について説明したが、LSIを構成する素子との関係で可能であれば、以下に示す方法も可能である。 【0055】(他の接続試験方法)試験を行う側のLSIチップの接地端子に接続される個別外部接地端子に、電源電位VDD以下の所定の電位Vnを印加し、試験を行わない側のLSIチップの接地端子に接続される個別外部接地端子をオープン状態として、被テスト端子に定電流−100μA(クランプ電位:(−3+Vn)V)を供給して、試験を行う。 【0056】以上で、本発明の第2の実施形態についての説明を終わる。 【0057】なお、図3に示すように、電源端子と接地端子の双方を分離する構成とすることもできる。 【0058】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の複合半導体集積回路装置、並びにその接続試験方法によれば、それぞれ同一の電源電位または接地電位が印加され、従来の複合半導体集積回路装置に於いては、共通外部端子として構成されていた外部電源端子または外部接地端子を、半導体集積回路毎に分離するという極めて簡単な構成で、各半導体集積回路内部に設けられている保護ダイオードを利用した、各半導体集積回路毎のオープン/ショート試験が可能となるものであり、各半導体集積回路内部に、何ら付加的回路を設けることを必要とせずに、したがって、既存の半導体集積回路を使用することを可能としつつ、更に、外部端子数の増加も最小限に押さえて、テスト機能を飛躍的に改善することができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月28日(1999.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103296 【弁理士】 【氏名又は名称】小池 隆彌
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| 【公開番号】 |
特開2001−13215(P2001−13215A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−181039 |
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