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【発明の名称】 半導体テスト治工具
【発明者】 【氏名】田中 将裕

【要約】 【課題】部品点数を削減することにより安価に構成すると共に、高周波テストに対応できる半導体テスト治工具を提供する。

【解決手段】引き出し内線8が埋設された多層基板3にスルーホール3aをあけ、このスルーホール内に半田ボールと直接接触するコンタクトピン6を挿入し、更に多層基板3の裏面側にはコンタクトピン6の高さ方向のバラツキを吸収するシリコンゴム5を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 引き出し内線が埋設された多層基板と、この多層基板にあけられたスルーホールの内壁に接触して挿入されるコンタクトピンと、上記多層基板の下部に設けられると共に上記コンタクトピンの高さのバラツキを吸収する弾性材を備えたことを特徴とする半導体テスト治工具。
【請求項2】 コンタクトピンの片側を斜めに切り落として構成したことを特徴とする請求項1記載の半導体テスト治工具。
【請求項3】 コンタクトピンの形状を大径部分と小径部分とを有する2段構造で構成したことを特徴とする請求項1記載の半導体テスト治工具。
【請求項4】 引き出し内線が埋設された多層基板と、この多層基板にあけられたスルーホールに挿入されるばねとを備えたことを特徴とする半導体テスト治工具。
【請求項5】 ばねの形状を大径部分と小径部分とを有する2段構造で構成したことを特徴とする請求項4記載の半導体テスト治工具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体製造の最終選別工程に使用される半導体テスト治工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】BGA,CSPのような半田ボールを接触子とするデバイスは最終選別工程にて、ポゴピン方式、挟み込み方式、板ばね方式の各種コンタクタを使用し接触させている。図7はポゴピン方式による半導体テスト治工具を示す断面図であり、図において、11はデバイス、12はポゴピン、13はソケット、14は多層基板、15はケーブル、16はスルーホールである。
【0003】図8は板ばね方式による半導体テスト治工具を示す断面図であり、図において、17はデバイス、18は板ばね、19はソケット、20は多層基板、21はケーブル、22はスルーホールである。図9は挟み込み方式による半導体テスト治工具を示す断面図であり、図において、23はデバイス、24は挟み込み部材、25はソケット、26は多層基板、27はケーブル、28はスルーホールである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体テスト治工具は以上のように構成されているので、高周波でテストを行うデバイスの場合、コンタクトピンの線長がテストの質に大きく影響してくることになるが、上記挟み込み方式、板ばね方式は安価であるが、十分な弾性を持たせるため、線長を短くすることはできず、高速のテストは不可能である。又、ポゴピン方式は構造を変更することによって線長を短くすることは可能であるが、価格が高いためテストコストに大きく影響してしまう。更にこれらコンタクタを取りつけたソケットはコンタクトの取りつけ、保持機構のため部品点数も多く、ソケットコストを引き上げる要因となっている。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、多層基板内に設置したコンタクトピンを採用することにより、部品点数を削減し、安価に構成できるとともに、高周波テストに対応できる半導体テスト治工具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係る半導体テスト治工具は、引き出し内線が埋設された多層基板と、この多層基板にあけられたスルーホールの内壁に接触して挿入されるコンタクトピンと、多層基板の下部に設けられると共にコンタクトピンと接触端子(半田ボール)の高さのバラツキを吸収する弾性材とを備えたものである。
【0007】この発明の請求項2に係る半導体テスト治工具は、コンタクトピンの片側を斜めに切り落として構成したものである。
【0008】この発明の請求項3に係る半導体テスト治工具は、コンタクトピンの形状を大径部分と小径部分とを有する2段構造で構成したものである。
【0009】この発明の請求項4に係る半導体テスト治工具は、引き出し内線が埋設された多層基板と、この多層基板にあけられたスルーホールに挿入されるばねとを備えたものである。
【0010】この発明の請求項5に係る半導体テスト治工具は、ばねの形状を大径部分と小径部分とを有する2段構造で構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の実施形態を図について説明する。図1はこの発明の実施の形態1による半導体テスト治工具を示す断面図、図2は図1におけるA部拡大図である。図において、1はソケット外形、2はデバイス、3は多層基板、4はケーブル、5はシリコンゴムである。又、6はコンタクトピンであり、接触が繰り返し確実に行なえるように表面が金メッキ処理されている。7はコンタクトピン6と多層基板3との間に設けられた金メッキ、8は多層基板3内に埋め込まれた引き出し内線である。
【0012】本実施形態においては、配線の引き回しは多層基板3を使用し、この多層基板3には各層間へ配線を引き回す為にスルーホールと呼ばれる貫通穴があけられており、このスルーホール3aを使用し、デバイス2から多層基板3までの距離を短くするよう構成する。スルーホール3a内には半田ボールと直接接触するコンタクトピン6をその内壁に接触して挿入する。そしてこのコンタクトピン6に弾性をもたせる為、多層基板3の裏面には弾性材となるシリコンゴム5を敷き、コンタクトピン6の高さのバラツキ及び半田ボールの高さのバラツキを吸収するようにする。テスト信号はコンタクトピン6から直接多層基板3を通る為、最短の経路となり、高速テストが可能となる。又、コンタクトピン6は部品点数が1点となり、安価に製造が可能である。
【0013】実施の形態2.本実施形態においては、コンタクトピン6の形状を図3に示すように変更することによって、接触安定性を大きくするものである。即ち、コンタクトピン6の下部片側を斜めに切りおとして傾斜部6aを形成することにより、コンタクトピン6とスルーホール3aとの接触がより上方でなされることとなり、電気的導通路が短くなる。また、コンタクトピン6がスルーホール3aの壁に2ヶ所a,bの側面部で確実に接触するため、より安定した電気経路が得られる。更に、実施の形態1の場合と同様、部品点数も削減できる。
【0014】実施の形態3.上記実施形態におけるコンタクトピン6は、コンタクトピン自体に弾性がなく、シリコンゴム5が必要である。そこで図4に示すように、コンタクトピンとして、表面が金メッキ処理されたばね9を用いることによって、コンタクトと弾性との両方の機能を兼ねそなえたものとすることができる。即ち、ばね9はスルーホール3aの径よりも例えば+0.05mm大きな径とし、これをスルーホール3a内に圧入することにより、ばね9とスルーホール3aの内壁との接触を確実に行ない、安定した電気経路を確保することができる。これによりシリコンゴムは不必要となり、部品点数の削減となる。又、コンタクト部材がばねである為、接触点も多くなり、安定した電気経路が得られる。
【0015】実施の形態4.本実施形態においては、図5に示すように、コンタクトピン6の形状を大径部分6bと小径部分6cとを有する2段構造に形成したものである。そして大径部分6bを多層基板3とシリコンゴム5とで挟み込んで押さえ付けることにより、コンタクトピン6と多層基板3との接触性を向上させることができる。又、図6に示すように、ばね9の形状を同様に大径部6bと小径部6cの2段構造とすることもでき、上記と同様の効果を奏することができる。
【0016】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る半導体テスト治工具によれば、引き出し内線が埋設された多層基板と、この多層基板にあけられたスルーホールの内壁に接触して挿入されるコンタクトピンと、多層基板の下部に設けられると共にコンタクトピンと接触してその高さのバラツキを吸収する弾性材とを設けたので、高速テストが可能になると共に、部品点数が減るため安価に製造することができる。
【0017】この発明の請求項2に係る半導体テスト治工具によれば、コンタクトピンの片側を斜めに切り落として構成したので、接触安定性を向上させることができる。
【0018】この発明の請求項3に係る半導体テスト治工具によれば、コンタクトピンの形状を大径部分と小径部分とを有する2段構造で構成したので、コンタクトピンと多層基板との接触性を向上させることができる。
【0019】この発明の請求項4に係る半導体テスト治工具によれば、引き出し内線が埋設された多層基板と、この多層基板にあけられたスルーホールに挿入されるばねとを設けたので、部品点数を削減することができると共に安定した電気経路を得ることができる。
【0020】この発明の請求項5に係る半導体テスト治工具によれば、ばねの形状を大径部分と小径部分とを有する2段構造で構成したので、ばねと多層基板との接触性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成11年6月30日(1999.6.30)
【代理人】 【識別番号】100064676
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博 (外2名)
【公開番号】 特開2001−13208(P2001−13208A)
【公開日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【出願番号】 特願平11−185167