| 【発明の名称】 |
コネクタ導通検査具 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 隆之
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| 【要約】 |
【課題】端子に対する導通検査ピンと挿入検査ピンの位置精度を向上させる。
【解決手段】コネクタ7内の端子12に対する導通検査ピン3と、端子を係止する可撓係止ランス15に対する挿入検査ピン2と、挿入検査ピンのブロック部6の孔部8内で導通検査ピンとブロック部とを絶縁する絶縁スリーブ4,5と、ブロック部をスライド自在に係合させるピンガイドとを備え、絶縁スリーブ4,5がブロック部6の前後に一対分割して配置されている。ブロック部の長手方向中間部に、ピンガイドに対する磨耗カス逃がし用の切欠部を形成する。一対の絶縁スリーブ4,5の間に切欠部が位置する。導通検査ピン3の先端に、端子12の先端に対する円錐状の位置決め凹部25を形成した。挿入検査ピン2の先端に、係止ランス撓み空間22の前部開口21に対する湾曲状摺接部27を形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コネクタ内の端子に対する導通検査ピンと、該端子を係止する可撓係止ランスに対する挿入検査ピンと、該挿入検査ピンのブロック部の孔部内で該導通検査ピンと該ブロック部とを絶縁する絶縁スリーブと、該ブロック部をスライド自在に係合させるピンガイドとを備えたコネクタ導通検査具において、前記絶縁スリーブが前記ブロック部の前後に一対分割して配置されたことを特徴とするコネクタ導通検査具。 【請求項2】 コネクタ内の端子に対する導通検査ピンと、該端子を係止する可撓係止ランスに対する挿入検査ピンと、該挿入検査ピンのブロック部の孔部内で該導通検査ピンと該ブロック部とを絶縁する絶縁スリーブと、該ブロック部をスライド自在に係合させるピンガイドとを備えたコネクタ導通検査具において、前記ブロック部の長手方向中間部に、前記ピンガイドに対する磨耗カス逃がし用の切欠部が形成されたことを特徴とするコネクタ導通検査具。 【請求項3】 請求項1記載の一対の絶縁スリーブの間に前記切欠部が位置することを特徴とする請求項2記載のコネクタ導通検査具。 【請求項4】 前記導通検査ピンの先端に、前記端子の先端に対する円錐状の位置決め凹部が形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のコネクタ導通検査具。 【請求項5】 前記挿入検査ピンの先端に、前記コネクタの係止ランス撓み空間の前部開口に対する湾曲状摺接部が形成されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のコネクタ導通検査具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ内の端子の導通検査と不完全挿入検知とを同時に行うセットピンをスライド自在に有し、セットピン内で導通検査ピンと挿入検査ピンとを絶縁スリーブで絶縁させたコネクタ導通検査具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図9〜図10は特願平10−95940号に記載されたコネクタ導通検査具を示すものである。 【0003】このコネクタ導通検査具81は、図9の如く、コネクタ80をセットするための略門柱状のコネクタ保持部63と、コネクタ保持部63に対して進退可能な検査部64とを備えたものであり、検査部64は中空矩形状の本体ブロック65を有し、本体ブロック65のコネクタ嵌合室50内に、コネクタ80の各端子72(図10)に接触可能な円柱形の複数本の導通検査ピン66と、端子72の不完全挿入を検知するための板状の挿入検査ピン67とを一体に有している。 【0004】導通検査ピン66と挿入検査ピン67は金属で形成され、挿入検査ピン67は基部側に矩形状のブロック部51を一体に有している。導通検査ピン66と挿入検査ピン67とは絶縁性のスリーブ68で隔絶され、且つ圧入により固定されている。すなわち、導通検査ピン66の外側に合成樹脂製の絶縁スリーブ68が圧入され、絶縁スリーブ68の外側に金属製のブロック部51が圧入されている。導通検査ピン66と絶縁スリーブ68と挿入検査ピン67とで一本のセットピン52が構成されている。絶縁スリーブ68は金属の丸棒から孔明けや外径の削り加工によって形成され、後端部にブロック部51に対する位置決め兼停止用の鍔部53を有している。 【0005】導通検査ピン66はコイルばね69(図10)でコネクタ保持部63側に弾性的に付勢されている。挿入検査ピン67のブロック部51は本体ブロック部65の孔部55(図10)に沿って進退自在に案内される。コネクタ保持部63はフレーム70にコイルばね56を介して固定され、本体ブロック部65はレバー71の回動操作でリンク(図示せず)を介してガイドシャフト57に沿ってフレーム70上をスライド自在である。 【0006】図9でコネクタ保持部63内に上方からコネクタ80を挿入し、レバー71を手前側に倒して本体ブロック部65をコネクタ80側に移動させる。図10の如くコネクタ80の前半部が本体ブロック部65内に挿入され、導通検査ピン66の先端が端子72の先端に当接する。端子側の電線73(図9)と導通検査ピン66側の電線74(図9)とはチェッカ(図示せず)に接続されており、チェッカのランプの点滅等で端子72の導通の有無が確認される。 【0007】また、図10の上側の端子721 のようにコネクタハウジング75の端子収容室76内に不完全挿入である場合には、コネクタハウジング75の可撓係止ランス77が撓み空間78側に撓んだ状態のままであるから、挿入検査ピン66の先端が可撓係止ランス77の先端に突き当たり、それ以上の導通検査ピン66の進入ができないから、端子721 と導通検査ピン66との接触が得られず、導通不良により、端子721 の不完全挿入が検知される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のコネクタ導通検査具81にあっては、例えば導通検査ピン66に対する挿入検査ピン67の振れが大きい場合に、挿入検査ピン67の先端が、コネクタハウジング75(図10)の係止ランス撓み空間78に続く前部開口58に対して位置ずれし、コネクタハウジング75の前端に突き当たってしまう不具合を生じ、それを防止すべく(挿入検査ピン67の振れを小さく抑えるべく)、ブロック部51と絶縁スリーブ68の全長を長くした場合には、導通検査ピン66への絶縁スリーブ68の圧入作業が難しくなると共に、絶縁スリーブ68の孔明け加工時のドリルの振れ等によって絶縁スリーブ68の肉厚差が大きくなり、局部的に絶縁スリーブ68の肉厚が薄くなって、導通検査ピン66と挿入検査ピン67との絶縁性が悪くなると共に、絶縁スリーブ68の孔部(内径部)59(図9)が偏心して、かえって挿入検査ピン67の位置精度が悪くなるという問題を生じた。 【0009】挿入検査ピン67と導通検査ピン66とは一体的に固定されているから、挿入検査ピン67の位置精度が悪い場合には、挿入検査ピン67がコネクタハウジング75のランス撓み空間78の前部開口58に挿入された際に、端子72に対する導通検査ピン66の位置が狂い、導通検査精度が悪くなるという問題があった。 【0010】また、図10の如く、セットピン52が後退した際に、挿入検査ピン67のブロック部51が本体ブロック65の孔部55の内面と摺接し、特にブロック部51の全長が長い場合には、摺動抵抗が大きくなって、セットピン52がスムーズに動かなくなったり、本体ブロック65の孔部55の内面が磨耗し、磨耗カスがブロック部51と孔部55の内面との間につまって、セットピン52のスムーズな動きができなくなったり、あるいはセットピン52が傾いて位置精度が悪くなり、端子72の導通検査精度や挿入検査精度が悪くなるという問題を生じた。 【0011】本発明は、上記した点に鑑み、導通検査ピンと挿入検査ピンとの絶縁性を悪化させることなく、導通検査ピンや挿入検査ピンの振れを抑える等して、各ピンの位置精度を高めることができ、また、挿入検査ピンのブロック部の全長を長くした場合でも、ブロック部との摺動荷重を低く抑え、磨耗カスによるセットピンの動きの悪化や位置精度の悪化を防止することのできるコネクタ導通検査具を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、コネクタ内の端子に対する導通検査ピンと、該端子を係止する可撓係止ランスに対する挿入検査ピンと、該挿入検査ピンのブロック部の孔部内で該導通検査ピンと該ブロック部とを絶縁する絶縁スリーブと、該ブロック部をスライド自在に係合させるピンガイドとを備えたコネクタ導通検査具において、前記絶縁スリーブが前記ブロック部の前後に一対分割して配置されたことを第一の特徴とする(請求項1)。また、コネクタ内の端子に対する導通検査ピンと、該端子を係止する可撓係止ランスに対する挿入検査ピンと、該挿入検査ピンのブロック部の孔部内で該導通検査ピンと該ブロック部とを絶縁する絶縁スリーブと、該ブロック部をスライド自在に係合させるピンガイドとを備えたコネクタ導通検査具において、前記ブロック部の長手方向中間部に、前記ピンガイドに対する磨耗カス逃がし用の切欠部が形成されたことを第二の特徴とする(請求項2)。請求項1記載の一対の絶縁スリーブの間に請求項2記載の切欠部が位置することも有効である(請求項3)。また、前記導通検査ピンの先端に、前記端子の先端に対する円錐状の位置決め凹部が形成されたことも有効である(請求項4)。さらに、前記挿入検査ピンの先端に、前記コネクタの係止ランス撓み空間の前部開口に対する湾曲状摺接部が形成されたことも有効である(請求項5)。 【0013】 【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明に係るコネクタ導通検査具の一実施形態の要部を示すものである。コネクタ導通検査具のコネクタ保持部や検査部の駆動機構等は従来(図9)と同様であるので図示を省略する。 【0014】図1において、1はセットピン、7はコネクタを示す。セットピン1は、金属製の矩形状のブロック部6の前端に一体に突出形成された金属製の挿入検査ピン2と、ブロック部6を前後に貫通した孔部8に圧入された前後一対の合成樹脂製の絶縁スリーブ4,5と、一対の絶縁スリーブ4,5の内径部に圧入された金属製の導通検査ピン3とで構成されている。すなわち、絶縁スリーブ4,5をセットピン1の長手方向に分割して配置したことを特徴としている。 【0015】前側の絶縁スリーブ4は挿入検査ピン2のブロック部6の前端部側に配置され、後側の絶縁スリーブ5はブロック部6の後退部側に配置されている。後側の絶縁スリーブ5はブロック部6の後端に当接する鍔部9を一体に有している。鍔部9を除く各絶縁スリーブ4,5の長さは同一であり、それぞれブロック部6の長さの1/3程度の長さである。 【0016】各絶縁スリーブ4,5はPOM等の強靱なエンジニアリングプラスチックにより薄く形成されている。一例として各絶縁スリーブ4,5の長さは6mm程度、板厚は0.4mm程度に設定される。各絶縁スリーブ4,5と導通検査ピン3とブロック部6とは圧入により固定されている。導通検査ピン3の後端には後側の絶縁スリーブ5の鍔部9に当接する鍔部10が一体に形成されている。 【0017】絶縁スリーブ4,5を分割して短くしたことにより、絶縁スリーブ4,5の加工精度が上がり、肉厚差(板厚のばらつき)が極めて小さくなり、且つ内径及び外径の精度も高くなっている。そして、短い絶縁スリーブ4,5をブロック部6の前後に配置し、絶縁スリーブ4,5の間に環状の空間11をあけて導通検査ピン3を保持させることにより、導通検査ピン3が長くても、挿入検査ピン2に対して導通検査ピン3を振れなく位置精度良く配置し、且つブロック部6の孔部8に対する導通検査ピン3の心ずれをなくすことができると共に、従来の絶縁スリーブの偏肉に起因するブロック部6と導通検査ピン3との間の絶縁不良をなくすことができる。 【0018】図1の状態でコネクタ7には雄型の端子12が完全挿入され、コネクタ7はコネクタ導通検査具の検査部13(図6)に挿入されている。端子12は合成樹脂製のコネクタハウジング14の可撓係止ランス15によって係止されている。端子12は端子収容室16内に収容される胴部17と、胴部17の先端から検査部13(図6)コネクタ嵌合室18内に突出したピン状の電気接触部19とを有し、胴部17の後端側は電線20に圧着接続されている。可撓係止ランス15はその突起部15aが胴部17の前端側の孔部に係合している。 【0019】セットピン1の挿入検査ピン2の先端部側はコネクタハウジング14の前部開口21から係止ランス撓み空間22内に進入し、導通検査ピン3の先端部は端子12の電気接触部19の先端に当接している。導通検査ピン3の後端はプローブピン23(図6)の前端に接し、プローブピン23のリード線24と端子側の電線20とを接続したチェッカ(図示せず)の表示により、導通の有無が検出される。 【0020】導通検査ピン3の先端部には円錐形の位置決め凹部25が形成され、この位置決め凹部25によって電気接触部19の先端が確実に捕らえられる。円錐形の位置決め凹部25の傾斜角は電気接触部19の先端の傾斜角と同等ないしはそれ以上に設定されている。電気接触部19が円柱形でなく幅狭の板状である場合でも、電気接触部19の先端の上下又は左右の傾斜角のうちの大きい方の角度に対して同等ないしそれ以上に円錐形の位置決め凹部25の傾斜角が設定される。このように、あらゆる形状の電気接触部19に対応可能である。 【0021】図2はコネクタハウジング14内に端子12が不完全挿入である場合を示すものであり、可撓係止ランス15は端子12の底面で押されて係止ランス撓み空間22内に撓んでおり、検査時に挿入検査ピン2の先端が可撓係止ランス15の先端に突き当たって、導通検査ピン3の先端と端子12の電気接触部19の先端とに隙間Sが生じ、それにより、挿通検査がNG(不良)となる。これによって端子12の異常すなわち不完全挿入が検知される。 【0022】図3〜図5はセットピン1に組付方法を順に示すものであり、先ず図3の如く、円柱状の導通検査ピン3に前端から円筒状の第一(後側)の絶縁スリーブ5を押込み治具を用いて圧入する。圧入代は径で0.1mm程度である。図4の如く後側の絶縁スリーブ5は導通検査ピン3の後端側の鍔部10に突き当たって停止する。 【0023】次いで図4で導通検査ピン3を挿入検査ピン2のブロック部6の孔部8に挿入しつつ、後側の絶縁スリーブ5を孔部8に圧入する。圧入作業は例えば導通ピン3の後端をハンマで軽く叩いて行う。孔部8はブロック部6の長手方向に貫通している。ブロック部6は矩形柱状に形成され、前端の一側部から板状の挿入検査ピン2が突設され、後端側には、セットピン1の前進位置を規制するストッパ26としての段部が幅広部27の前端に形成されている。 【0024】図5の如く導通検査ピン3はブロック部6を貫通して前端部側がブロック部6の前端から前方に突出する。円筒状の第二(前側)の絶縁スリーブ4が導通検査ピン3に沿って孔部8内に圧入される。前側の絶縁スリーブ4の前端4aはブロック部6の前端6aと同一面に位置する。導通検査ピン3の前端部は挿入検査ピン2と平行に位置する。 【0025】これにより、図1の如く前後一対の絶縁スリーブ4,5でブロック部6に導通検査ピン3が位置精度良く、且つ安定に固定される。導通検査ピン3が長い場合であっても、一対の絶縁スリーブ4,5により、長手方向の前後二箇所で支持されることで、振れが確実に防止され、且つ姿勢が安定し、真直度が良好に保たれる。 【0026】図1,図5の如く挿入検査ピン2の先端はアール状(湾曲状)に面取加工されており、この湾曲状摺接部27によって、コネクタハウジング14の係止ランス撓み空間22の前部開口21に挿入検査ピン2が突き当たりや引っ掛かりなくスムーズに挿入される。挿入検査ピン2の先端側は中間部及び基部側よりもやや薄肉に形成され、且つこの薄肉部28(図5)は傾斜状の段部(傾斜面)29を経て中間部に繋がっており、これによっても、挿入検査ピン2の引っ掛かりのないスムーズな挿入が可能となっている。 【0027】図6はコネクタ導通検査具の検査部13を示すものであり、複数本のセットピン1が合成樹脂製ないしは金属製のピンガイド31のガイド孔32に挿入案内されて前後方向スライド自在に係合している。各セットピン1は図4のストッパ26で前進位置が規定されている。導通検査ピン3の後端にプローブピン23のスライド部33が当接し、スライド部33は内部のコイルばね(図示せず)で前方に付勢されている。プローブピン23の後端にはリード線24が接続されている。各セットピン1は独立して進退可能で、各セットピン1ごとに端子12(図1)の導通検査と不完全挿入検査とを実施可能であり、且つ各セットピン1ごとに交換可能である。 【0028】ピンガイド31は金属製のガイドブロック34内に固定され、プローブピン23は合成樹脂製のピンブロック35に固定されている。ピンガイド34とピンブロック35とはボルト(図示せず)で締付固定されている。ガイドブロック34は前側にコネクタ嵌合室18を有し、コネクタ嵌合室18の底壁36にピンガイド31の前端が位置し、コネクタ嵌合室36内に挿入検知ピン2と導通検知ピン3とが突出している。 【0029】図7〜図8は、本発明に係るコネクタ導通検査具の他の実施形態の要部を示すものである。前記実施形態と同一の部分には同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。 【0030】図7の如く、このコネクタ導通検査具においては、セットピン38のブロック部39の長手方向中間部を切欠して、ピンガイド31に対する摺動抵抗を低減させると共に、ブロック部39とピンガイド31との摺動に伴う磨耗カスを切欠部40内に逃がすことで、ブロック部39とピンガイド31との間への磨耗カスのつまりを防止している。 【0031】図8にも示す如く、切欠部40は、前側の絶縁スリーブ4と後側の絶縁スリーブ5との間において、ブロック部39の三面(例えば左右及び下側)を連続して切り欠いて形成されている。ブロック部39の前側部分391 と後側部分392とは板状の連結部41で繋がっている。連結部41は板状の挿入検査ピン2の延長上に位置している。連結部41は挿入検査ピン2と同一幅で挿入検査ピン2よりもやや厚く形成されているが、挿入検査ピン2と同一厚さに形成してもよい。 【0032】図7の如く切欠部40が連結部41よりも下側に位置した場合には、磨耗カスが自重で切欠部40内に落下し、連結部41とブロック部39との間への磨耗カスのつまりが確実に防止される。図7を横断面図と見た場合(連結部41が側方に位置した場合)でも、切欠部40が上下方向に貫通して切欠されているから、磨耗カスが連結部41に沿って自然落下して切欠部40内に逃がされる。 【0033】前記実施形態の図1においては前後一対の絶縁スリーブ4,5の間は環状の空間11(図1)となっていたが、本実施形態においては、図8の如くこの環状の空間11(図1)から導通検査ピン3の径方向にブロック部39を切欠して、環状の空間11(図1)を切欠部40に一体化させている。前側の絶縁スリーブ4の後端が切欠部40の前端40aと同一面に位置し、後側の絶縁スリーブ5の前端が切欠部40の後端40bと同一面に位置している。 【0034】切欠部40を設けても、一対の絶縁スリーブ4,5による導通検査ピン3の固定力は前記実施形態と何ら変わることがない(弱くなることがない)。すなわち、導通検査ピン3と絶縁スリーブ4,5とブロック部39との接触面積は前記実施形態と同一であり、三者4,5,39の固定強度が弱まることがない。切欠部40はブロック部39の長手方向の中央に位置し、切欠部40の長さはブロック部39の長さの1/3程度である。 【0035】切欠部40を設けたことでブロック部39に対する摺動面積が小さくなるから、セットピン38とブロック部39の孔部42,43(図8)の内面との摺動抵抗(摺動荷重)が減少し、導通検査ピン3及びブロック部39が長い場合でもセットピン38の動きがスムーズ化すると共に、ブロック部39とピンガイド31(図6)との磨耗カスが切欠部40内に溜まることで、ブロック部39とピンガイド31の孔部32(図6)内面との間のつまりが防止され、セットピン38のスムーズな動きが確保され、且つ磨耗カスのつまりに起因するセットピン38の傾きが防止され、挿入検査ピン2及び導通検査ピン3の位置精度が確保され、端子12(図1)の導通検査精度や挿入検査精度が良好に保たれる。 【0036】また、切欠部40によってセットピン38が軽量化し、セットピン38の後退動作や特にプローブピン23(図6)のコイルばねの力を利用したセットピン38の復元動作(前進)がスムーズ化する。さらに、切欠部40の前端40a及び後端40bを目視することで、絶縁スリーブ4,5の圧入状態を簡単に確認することができる。 【0037】なお、図8においてブロック部39の前側部分391 と後側部分392 とを繋ぐ連結部41がなくても、前側部分391 と後側部分392 とが導通検査ピン3で連結されているから、セットピンとして使用可能である。また、ブロック部39が短いものであれば、絶縁スリーブ4,5は前後に分割しなくともよく、切欠部40内に絶縁スリーブの中間部を露出させておいても構わない。但し、ブロック部39が短いものであれば、切欠部40の必要性は薄い。 【0038】 【発明の効果】以上の如くに、請求項1記載の発明によれば、導通検査ピンが長い場合でも、前後一対の短めの絶縁スリーブを用いることで、従来に較べて絶縁スリーブの加工上の孔明け距離が短くなり、ブロック部の孔部への組付距離も短くなるから、絶縁スリーブの偏肉や内径部と外径部の心ずれや内径部の肥大化が防止されて、導通検査ピンの振れがなくなり、端子に対する導通検査ピンの位置精度が向上し、導通検査精度が向上すると共に、従来の絶縁スリーブの偏肉(一部薄肉化)に起因する挿入検査ピンのブロック部と導通検査ピンとの間の絶縁性の悪化が防止され、絶縁性が良好に保たれる。 【0039】また、請求項2記載の発明によれば、挿入検査ピンのブロック部とピンガイドとの摺動によって生じる磨耗カスが切欠部内に逃がされることで、ブロック部とピンガイドとの間への磨耗カスのつまりが防止され、ブロック部すなわち挿入検査ピンの移動が常にスムーズに行われて、挿入検査及び導通検査が確実に行われると共に、磨耗カスによる磨耗の促進が防止されて、耐久性が向上し、さらに、磨耗カスのつまりによる挿入検査ピン及び導通検査ピンの振れが防止され、挿入検査ピン及び導通検査ピンの位置精度すなわち導通検査精度及び挿入検査精度が長期に渡って確保される。また、ブロック部の中間部に切欠部を設けることで、ピンガイドに対するブロック部の摺動面積が減少して摺動抵抗が低減されるから、ブロック部すなわち挿入検査ピンの移動が常にスムーズに行われて、挿入検査及び導通検査が確実に行われる。また、ブロック部が前側部分と後側部分とでピンガイドに支持されるから、請求項1記載の導通検査ピンと前後一対の絶縁スリーブとの関係と同様に、ピンガイドに対する挿入検査ピン及び導通検査ピンの振れが極めて小さく抑えられ、検査精度が向上する。 【0040】また、請求項3記載の発明によれば、一対の絶縁スリーブの間で不要なブロック部の中間部を切欠したことで、ブロック部が軽量化され、挿入検査ピンの動きがスムーズ化すると共に、切欠部を目視することで絶縁スリーブの組付状態を容易に確認することができる。 【0041】また、請求項4記載の発明によれば、端子に対する導通検査ピンの位置が上下左右の四方向の何れかに若干ずれた場合でも、導通検査ピンの先端の円錐状の位置決め凹部が端子の先端を確実に捕らえ(拾って)、端子のアライメントを吸収して、端子の位置を導通検査ピンに合わせて矯正し、導通検査ピンの中心に端子を確実に接触させるから、導通検査を確実に行うことができ、導通検査精度が向上する。また、請求項5記載の発明によれば、コネクタの前部開口に対する挿入検査ピンの位置が若干ずれた場合でも、挿入検査ピンの先端の湾曲状摺接部が前部開口の端縁にスムーズに摺接するから、挿入検査ピンが引っ掛かりなくスムーズに前部開口内に挿入され、可撓係止ランスの撓みの有無すなわち端子の不完全挿入の有無が確実に検査される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月30日(1999.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060690 【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−13194(P2001−13194A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−185485 |
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