| 【発明の名称】 |
基板検査用センサおよび基板検査装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】神田 幸也
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| 【要約】 |
【課題】製造コストの上昇を招くことなく、かつボンディング端子を傷付けずにパッケージ基板に対して電気的検査を実行可能な基板検査用センサを提供する。
【解決手段】複数のボンディング端子形成面43a〜43cが階段状に形成されたキャビティ41を有するパッケージ基板40に対して所定の電気的検査を実行するための基板検査用センサ6であって、所定厚みの絶縁層17が底面に形成され、かつ少なくとも2つのボンディング端子形成面43a〜43cに絶縁層17を介して当接可能に構成された電極部14a〜14cを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のボンディング端子形成面が階段状に形成されたキャビティを有するパッケージ基板に対して所定の電気的検査を実行するための基板検査用センサであって、所定厚みの絶縁層が底面に形成され、かつ少なくとも2つの前記ボンディング端子形成面に前記絶縁層を介して当接可能に構成された電極部を備えていることを特徴とする基板検査用センサ。 【請求項2】 前記電極部は、前記各ボンディング端子形成面にそれぞれ当接可能な複数の電極を備えて構成され、当該各電極は、上下方向に対して各々独立して微動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の基板検査用センサ。 【請求項3】 前記電極の上端には、当該電極の上方への移動に応じて弾性変形する弾性素材が配設されていることを特徴とする請求項2記載の基板検査用センサ。 【請求項4】 前記複数の電極は、相互に絶縁されていることを特徴とする請求項2または3記載の基板検査用センサ。 【請求項5】 前記所定の電気的検査を実行する検査部と、前記各電極を前記検査部に接続する接続ケーブルとを備え、当該接続ケーブルは、前記弾性素材および前記電極によって挟み込まれることにより当該電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項3または4記載の基板検査用センサ。 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の基板検査用センサと、前記パッケージ基板の外部接続端子に接触可能に配設されて検査信号を出力または入力するプローブとを備え、前記基板検査用センサにおける前記電極部と、前記プローブが接触しているボンディング端子との間に前記検査信号を印加して、前記ボンディング端子形成面に形成されたボンディング端子および前記電極部間の静電容量を測定すると共に、その測定値に基づいて前記パッケージ基板に対して前記所定の電気的検査を行うことを特徴とする基板検査装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パッケージ基板に対して所定の電気的検査を実行するための基板検査用センサ、およびその基板検査用センサを備えた基板検査装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、半導体部品の高密度化に伴い、ベアチップの集積回路(以下、「IC」という)をパッケージ基板に搭載したマイクロコンピュータなどが用いられている。この種のパッケージ基板70は、図11,12に示すように、全体として平板状に形成され、その上面70aにおける中央部にキャビティ71が形成されている。また、キャビティ71内には、ICを実装するためのIC実装面72と、IC実装面72を取り囲むようにしてIC実装面72よりも高い位置に形成されたボンディング端子形成面73とが階段状に形成されている。この場合、ボンディング端子形成面73には、ICの接続端子をワイヤボンディングするためのボンディング端子44,44・・が非常に微細なピッチで列状に形成されている。さらに、キャビティ71の周囲には、図12に示す導体パターン46,46・・を介して各ボンディング端子44,44・・にそれぞれ接続された複数の外部接続端子45,45・・が列状に形成されている。 【0003】一方、この種のパッケージ基板70を検査するための基板検査装置として、図13に示す基板検査装置51が従来から知られている。この基板検査装置51は、パッケージ基板70のボンディング端子44,44・・および外部接続端子45,45・・の間の導通状態を検査するための検査装置であって、検査対象のパッケージ基板70を載置する基板載置台2と、検査信号出力用のプローブ5,5・・と、静電容量測定用のセンサ部56とを備えている。 【0004】プローブ5,5・・は、パッケージ基板70の外部接続端子45,45・・に接触可能なように、図外のプローブ移動機構に取り付けられたプローブ固定部54に固定されている。センサ部56は、図10に示すように、平板状の電極61と、電極61の底面に貼付された絶縁フィルム62と、電極61および図外の制御装置を電気的に接続するケーブル63とを備えて構成されており、電極61の上面に立設された円柱状の取付部61aを介して図外のエアシリンダに取り付けられている。この場合、電極61は、パッケージ基板70のボンディング端子形成面73の外形とほぼ同じ大きさに形成されている。 【0005】この基板検査装置51を用いてパッケージ基板70を検査する際には、まず、上面70aを上向きにしてパッケージ基板70を基板載置台2に載置する。次に、プローブ移動機構を制御してプローブ固定部54を下動させ、図13に示すように、各外部接続端子45,45・・に各プローブ5,5・・をそれぞれ接触させると共に、エアシリンダを駆動してセンサ部56をキャビティ71内に嵌入する。この際には、電極61が絶縁フィルム62を介してボンディング端子形成面73に当接し、電極61の底面がボンディング端子44,44・・に対して絶縁フィルム62の厚み分だけ離間して配置される。 【0006】次いで、任意のプローブ5を介して外部接続端子45に検査信号としての交流電圧を出力すると共に、ボンディング端子44と電極61との間の静電容量を測定する。この後、測定した静電容量と、良品基板から吸収した検査用基準データとを比較することにより、ボンディング端子44および外部接続端子45間の導通状態を検査する。この際に、測定した静電容量が検査用基準データに対する所定範囲を外れて低容量値のときには、ボンディング端子44および外部接続端子45間が断線しているものと判別する。この検査処理をすべてのボンディング端子44,44・・および外部接続端子45,45・・間について実行することにより、パッケージ基板70の良否を判別する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の基板検査装置51には、以下の問題点がある。すなわち、従来の基板検査装置51では、例えば図8,9に示すように、ボンディング端子形成面43a〜43cが互いに異なる高さで階段状に形成されたキャビティ41を有するパッケージ基板40について検査するときには、電極61の底面をボンディング端子形成面43a〜43cのすべてに当接させることができないため、各ボンディング端子形成面43a〜43c上のボンディング端子44,44・・と電極61との間の静電容量を測定することができない。このため、従来の基板検査装置51には、ボンディング端子形成面が階段状に複数形成されたキャビティを有するパッケージ基板を検査することができないという問題点がある。 【0008】この場合、ボンディング端子形成面43a〜43cの外形と同じ大きさの電極61をそれぞれ有する3種類のセンサ部56,56,56を予め用意し、これらを交互にエアシリンダに取り付けて検査することもできる。この場合には、各ボンディング端子形成面43a〜43c上のボンディング端子44,44・・と各電極61との間の静電容量を順に測定することによって、その測定容量に基づいて導通状態を検査する。しかし、かかる場合には、センサ部56の交換に要する分だけ検査時間が長時間化するという問題が発生する。 【0009】一方、例えば、各ボンディング端子形成面43a〜43c上の各ボンディング端子44,44・・にそれぞれ接触するように数多くの接触型プローブを階段状に植設した検査治具とプローブ5,5・・とを用いてボンディング端子44および外部接続端子45間に検査信号を導通させることにより、その導通状態を検査することもできる。しかし、かかる場合には、ボンディング端子44に接触型プローブの接触痕が残るため、ICの実装の際に、接触痕に起因するワイヤボンディング不良が発生してしまうという問題がある。さらに、ボンディング端子44,44・・の形成ピッチに応じて数多くの接触型プローブを植設することが非常に困難であるため、検査治具の製造コストが上昇してしまうという問題点もある。 【0010】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、製造コストの上昇を招くことなく、かつボンディング端子を傷付けずにパッケージ基板に対して電気的検査を実行可能な基板検査用センサおよび基板検査装置を提供することを主目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請求項1記載の基板検査用センサは、複数のボンディング端子形成面が階段状に形成されたキャビティを有するパッケージ基板に対して所定の電気的検査を実行するための基板検査用センサであって、所定厚みの絶縁層が底面に形成され、かつ少なくとも2つのボンディング端子形成面に絶縁層を介して当接可能に構成された電極部を備えていることを特徴とする。 【0012】請求項2記載の基板検査用センサは、請求項1記載の基板検査用センサにおいて、電極部は、各ボンディング端子形成面にそれぞれ当接可能な複数の電極を備えて構成され、各電極は、上下方向に対して各々独立して微動可能に構成されていることを特徴とする。 【0013】請求項3記載の基板検査用センサは、請求項2記載の基板検査用センサにおいて、電極の上端には、電極の上方への移動に応じて弾性変形する弾性素材が配設されていることを特徴とする。 【0014】請求項4記載の基板検査用センサは、請求項2または3記載の基板検査用センサにおいて、複数の電極は、相互に絶縁されていることを特徴とする。 【0015】請求項5記載の基板検査用センサは、請求項3または4記載の基板検査用センサにおいて、所定の電気的検査を実行する検査部と、各電極を検査部に接続する接続ケーブルとを備え、接続ケーブルは、弾性素材および電極によって挟み込まれることにより電極に電気的に接続されていることを特徴とする。 【0016】請求項6記載の基板検査装置は、請求項1から5のいずれかに記載の基板検査用センサと、パッケージ基板の外部接続端子に接触可能に配設されて検査信号を出力または入力するプローブとを備え、基板検査用センサにおける電極部と、プローブが接触しているボンディング端子との間に検査信号を印加して、ボンディング端子形成面に形成されたボンディング端子および電極部間の静電容量を測定すると共に、その測定値に基づいてパッケージ基板に対して所定の電気的検査を行うことを特徴とする。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に係る基板検査用センサおよび基板検査装置の好適な発明の実施の形態について説明する。 【0018】最初に、基板検査装置1の構成について、各図を参照して説明する。 【0019】基板検査装置1は、図1に示すように、基板載置台2、移動機構3a、エアシリンダ3b、プローブ固定部4、センサ部6、および本発明における検査部を構成する制御装置7を備えている。この場合、移動機構3aには、図外のベース板が固定され、そのベース板に、プローブ固定部4およびエアシリンダ3bが連結固定されている。したがって、移動機構3aは、制御装置7の制御下でプローブ固定部4およびエアシリンダ3bを同時に上下動させ、エアシリンダ3bは、同じく制御装置7の制御下で、センサ部6を独立して上下動させる。また、プローブ固定部4の底面には、図7に示すように、複数のプローブ5,5・・が、センサ部6を取り囲むようにして、パッケージ基板40における外部接続端子45,45・・の形成位置に応じた位置に固定されている。 【0020】センサ部6は、本発明における基板検査用センサに相当し、図2,3に示すように、ケース11、ゴム板12、ベース部13、電極14a,14a・・、14b,14b・・,14c,14c・・、スペーサ15,15・・、および本発明における接続ケーブルに相当するケーブル16,16・・を備えている。ケース11は、図2に示すように、底面開口の箱状に形成されている。また、ケース11の上面には、図3に示すように、エアシリンダ3bに取り付けるための円柱状の取付部11aが立設されると共に、ケーブル16,16・・を挿通させるためのケーブル挿通用孔21a,21a・・,21b,21b・・,21c,21c・・が形成されている。 【0021】ゴム板12は、本発明における弾性素材に相当し、ベース部13を挿通可能なベース部挿通用孔12aが中央部に形成されると共に、ケーブル16,16・・を挿通可能なケーブル挿通用孔22a,22a・・,22b,22b・・,22c,22c・・が形成されている。ベース部13は、箱状に樹脂成形され、その4つの側面には、電極14a〜14cおよびスペーサ15,15・・を取り付けるためのシャフト13a,13aがそれぞれ配設されている。この場合、各シャフト13aには、スプリング18がそれぞれ装着されている。また、ベース部13の中央部には、ベース部13をケース11に固定するための固定用ボルトを挿通可能なボルト挿通用孔23が形成されている。 【0022】電極14a〜14cは、金属で平板状に形成されており、その底面には、所定の厚みの絶縁層17がそれぞれ形成されている。また、電極14a〜14cには、ベース部13のシャフト13a,13aを挿通可能なシャフト挿通用孔24,24・・が表裏連通するようにそれぞれ形成されている。この場合、シャフト挿通用孔24は、図5に示すように、シャフト13a,13aを挿通させた状態の電極14a〜14c(同図は、電極14bを示している)を上下方向に微動可能とするために、上下方向に長尺な小判形に形成されている。また、電極14a〜14cは、そのシャフト挿通用孔24の下縁部から絶縁層17までの各長さが、対向する各ボンディング端子形成面43a〜43cに当接可能な長さに形成され、かつその各横幅は、当接するボンディング端子形成面43a〜43cの長さとほぼ等しくなるようにそれぞれ形成されている。 【0023】スペーサ15は、平板状に樹脂成形され、図3に示すように、シャフト13a,13aを挿通可能なシャフト挿通用孔25,25・・が表裏連通するようにそれぞれ形成されている。また、ケーブル16,16・・は、ケース11のケーブル挿通用孔21a(または21b,21c)とゴム板12のケーブル挿通用孔22a(または22b,22c)に挿通させられて、その中央部分が電極14a(または14b,14c)に電気的に接続されると共に、その両端(一端のみでもよい)が互いに絶縁された状態で制御装置7にそれぞれ接続されている。例えば、ケーブル挿通用孔21a,22a,21a,22aに挿通させられたケーブル16は、ゴム板12と電極14aとで挟み込まれて電極14aに電気的に接続される。さらに、制御装置7は、移動機構3aおよびエアシリンダ3bの駆動制御、プローブ5を介しての検査信号の出力制御、各ケーブル16を介して入力される検査信号に基づいての各電極14a〜14cと各ボンディング端子44との間の静電容量測定、および測定した静電容量に基づいてのパッケージ基板40の良否判別処理などを実行する。 【0024】一方、検査対象のパッケージ基板40は、図8,9に示すように、全体として平板状に形成され、その上面40aにおける中央部にキャビティ41が形成されている。この場合、キャビティ41は、ICを実装するIC実装面42と、IC実装面42を取り囲むようにしてIC実装面42よりも僅かに高い位置に形成されたボンディング端子形成面43aと、ボンディング端子形成面43aを取り囲むようにして、さらに高い位置に形成されたボンディング端子形成面43bと、ボンディング端子形成面43bを取り囲むようにしてボンディング端子形成面43bよりもさらに高い位置でかつ上面40aよりも僅かに低い位置に形成されたボンディング端子形成面43cとが階段状に形成されている。この場合、ボンディング端子形成面43a〜43cには、ICの接続端子をワイヤボンディングするためのボンディング端子44,44・・が非常に微細なピッチで列状に形成されている。また、キャビティ41の周囲には、図9に示すように、導体パターン46,46・・を介してボンディング端子44,44・・に個別的に接続された外部接続端子45,45・・が例えば1.27mm程度のピッチで格子状に形成されている。 【0025】次に、センサ部6の製造方法について、各図を参照して説明する。 【0026】まず、ケース11の内側にゴム板12を嵌入し、ケース11のケーブル挿通用孔21a,21a・・〜21c,21c・・とゴム板12のケーブル挿通用孔22a,22a・・〜22c,22c・・とにケーブル16,16・・をそれぞれ挿通させる。この際には、図5に示すように、例えば、ケース11の上面側からケーブル挿通用孔21bに挿通させたケーブル16をケーブル挿通用孔22bを介してゴム板12の裏面側に引き出し、さらに、ゴム板12の裏面側から隣のケーブル挿通用孔22bに挿通させてケーブル挿通用孔21bを介してケース11の上面側に引き出す。次に、ベース部13の各シャフト13aにスプリング18をそれぞれ装着した後に、電極14a〜14cおよびスペーサ15を装着する。この際には、図4に示すように、電極14a、スペーサ15、電極14b、スペーサ15、電極14c、スペーサ15の順に装着する。 【0027】次いで、この状態のベース部13をケース11の内側に嵌入し、ボルト挿通用孔23に挿通させた固定用ボルトを締め付けてケース11に固定する。この際には、図5に示すように、例えば、ケーブル挿通用孔21b,21bおよびケーブル挿通用孔22b,22bに挿通させたケーブル16がゴム板12と電極14bとの間に挟まれ、電極14bに電気的に接続される。同様にして、ケーブル挿通用孔21a,21aおよびケーブル挿通用孔22a,22aに挿通させたケーブル16は、電極14aに接続され、ケーブル挿通用孔21c,21cおよびケーブル挿通用孔22c,22cに挿通させたケーブル16は、電極14cに接続される。これにより、図6に示すように、センサ部6が完成する。この場合、センサ部6が小型のため、ケーブル16と各電極14a〜14cとの半田付けは殆ど不可能であるが、この挟み込みによる接続方法によれば、極めて容易に両者を電気的に接続することができる。 【0028】次いで、基板検査装置1を用いたパッケージ基板40の検査方法について、各図を参照して説明する。 【0029】まず、検査対象のパッケージ基板40を基板載置台2上の所定位置に載置した後、制御装置7が、移動機構3aを駆動制御してプローブ固定部4を下動させ、外部接続端子45,45・・にプローブ5,5・・を接触させる。次に、制御装置7は、エアシリンダ3bを駆動制御することによってセンサ部6を下動させて、図7に示すように、キャビティ41に嵌入する。この際に、ボンディング端子形成面43a〜43cの高さ方向における形成位置が検査対象の各パッケージ基板40,40・・毎にばらついていたとしても、電極14a〜14cが各々独立して上下方向に微動する結果、そのばらつきおよび当接の際の衝撃が吸収される。また、電極14a〜14cがケース11に対して相対的に上方向に微動した際には、ゴム板12が、弾性変形することによって、電極14a〜14cを付勢してボンディング端子形成面43a〜43cにそれぞれ押し付ける。この結果、各電極14a〜14cは、ボンディング端子形成面43a〜43c上のボンディング端子44,44に対して絶縁層17の厚み分だけ離間して配置される。 【0030】次いで、任意のプローブ5を介して外部接続端子45に検査信号としての交流電圧を出力すると共に、検査対象のボンディング端子44と、そのボンディング端子44上に配置されている電極14a〜14cのいずれかとの間の静電容量を測定する。この際に、基板検査装置1ではセンサ部6の電極14a〜14cがスペーサ15,15・・によって相互に絶縁されているため、各ボンディング端子形成面43a〜43c毎に、最大で4つのボンディング端子44,44・・(基板検査装置1全体として16個)についての各静電容量を同時かつ別個に測定することができる。このため、検査時間を短縮することができる。この後、各ボンディング端子44と電極14a〜14cとの間の静電容量と、良品基板から吸収した基準データをそれぞれ比較することにより、ボンディング端子44および外部接続端子45間の導通状態を検査する。この際に、制御装置7は、測定した静電容量が基準データに対する所定範囲を外れて低容量値のときには、ボンディング端子44および外部接続端子45間が断線しているものと判別する。この検査処理をすべてのボンディング端子44,44・・および外部接続端子45,45・・間について実行することにより、パッケージ基板40の良否が判別される。 【0031】このように、基板検査装置1では、複数のボンディング端子形成面43a〜43cに同時に当接可能な電極14a〜14cを有するセンサ部6を用いてパッケージ基板40についての電気的検査を実行することにより、検査時間を極めて短縮することができる。また、すべてのボンディング端子44,44・・にそれぞれ対応させて数多くの接触型プローブを植設する検査治具と比較して、製造コストを抑えつつ、しかも接触痕を残さずに電気的検査を実行することができる。さらに、最も傷み易くかつ摩耗し易い電極14a〜14cを交換する場合、ケーブル16を交換することなく、その摩耗した電極14a〜14cのみを容易に交換でき、しかもセンサ部6全体を交換する必要がないため、交換コストおよびランニングコストを低減することもできる。 【0032】なお、本発明は、上記した本発明の実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、3つのボンディング端子形成面43a〜43cが形成されたキャビティ41を有するパッケージ基板40について検査可能なセンサ部6の例について説明したが、検査対象のパッケージ基板4におけるボンディング端子形成面の数はこれに限定されず、2面または4面以上のボンディング端子形成面を有するパッケージ基板に対して検査可能に構成することができる。この場合には、ボンディング端子形成面数に応じた数の電極14を配設すればよい。 【0033】また、本発明の実施の形態では、1つのボンディング端子形成面に対して4つの電極14を配設し、ボンディング端子形成面上のすべてのボンディング端子44,44に対して静電容量を同時に測定可能に構成した例について説明したが、例えば、1つのボンディング端子形成面に対して1つの電極14を配設し、その電極14を有するセンサ部を90°ずつ回転させて、そのボンディング端子形成面上のすべてのボンディング端子44,44について静電容量を順次測定可能に構成することもできる。さらに、例えば、各ボンディング端子形成面43a〜43cにそれぞれ当接する角筒状の電極を用いて構成することもできるし、底面がボンディング端子形成面43a〜43cの形成位置に応じて階段状に一体形成された電極を用いて構成することもできる。 【0034】 【発明の効果】以上のように、請求項1記載の基板検査用センサによれば、絶縁層を介して少なくとも2つのボンディング端子形成面に当接可能に構成された電極部を備えたことにより、各ボンディング端子形成面毎に順に検査を行う場合と比較して検査時間を短縮することができると共に、各ボンディング端子に接触させる接触型プローブを数多く有する検査治具を用いて検査する場合と比較して、製造コストを低減でき、しかもボンディング端子の傷付きを防止しつつ電気的検査を実行することができる。 【0035】また、請求項2記載の基板検査用センサによれば、電極部の各電極が、各ボンディング端子形成面にそれぞれ当接し、かつ上下方向に対して各々独立して微動可能に構成されていることにより、ボンディング端子形成面の高さ方向における形成位置にばらつきがある場合でも、各電極が各々独立して上下方向に微動してそのばらつきを吸収するため、各ボンディング端子との間の静電容量を正確に測定することができる結果、パッケージ基板に対して正確に検査することができる。 【0036】さらに、請求項3記載の基板検査用センサによれば、各電極の上端に弾性素材を配設したことにより、各電極が弾性素材によってボンディング端子形成面側に付勢されて押し付けられるため、電極の底面とボンディング端子とが絶縁層の厚み分だけ正確に離間させられる結果、ボンディング端子との間の静電容量を正確に測定することができる。 【0037】また、請求項4記載の基板検査用センサによれば、各電極を互いに絶縁したことにより、複数のボンディング端子との間の静電容量を電極の数分同時に測定することができるため、検査時間をさらに短縮することができる。 【0038】また、請求項5記載の基板検査用センサによれば、接続ケーブルを弾性素材および電極によって挟み込んで電極に電気的に接続したことにより、半田付けなどによる接続方法と比較して、極めて確実かつ容易に両者を電気的に接続することができる。 【0039】さらに、請求項6記載の基板検査装置によれば、2つ以上のボンディング端子形成面に当接可能に構成された電極部を有する基板検査用センサを備えたことにより、製造コストを低減でき、しかも、ボンディング端子の傷付きを防止しつつ、極めて短時間で所定の電気的検査を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000227180 【氏名又は名称】日置電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月2日(1999.7.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104787 【弁理士】 【氏名又は名称】酒井 伸司
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| 【公開番号】 |
特開2001−13191(P2001−13191A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−188332 |
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