| 【発明の名称】 |
光式流向計 |
| 【発明者】 |
【氏名】海野 修司
【氏名】松下 守夫
【氏名】大塚 綾人
【氏名】齋藤 健一
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| 【要約】 |
【課題】電気的環境に左右されない計測が可能で、伝送手段が簡素になる光式流向計を提供する。
【解決手段】光ファイバ温度分布計測器12に接続された光ファイバ3に該光ファイバ3をコイル状に巻いた測温部を2箇所形成し、これら2箇所の測温部6,7を流動体2中に配置すると共に、流動体2を熱するヒータ8を2箇所の測温部6,7の中間に配置し、2箇所の測温部6,7の温度差から流動体2の流向を判定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光ファイバ温度分布計測器に接続された光ファイバに該光ファイバをコイル状に巻いた測温部を2箇所形成し、これら2箇所の測温部を流動体中に配置すると共に、流動体を熱するヒータを2箇所の測温部の中間に配置し、2箇所の測温部の温度差から流動体の流向を判定することを特徴とする光式流向計。 【請求項2】 中空筒体状のケースを設け、このケースの周方向に前記光ファイバを巻いて形成した測温部をケースの両端部に設け、このケースの中間部に前記ヒータを設けたことを特徴とする請求項1記載の光式流向計。 【請求項3】 平板状のケースを設け、このケースの平面に沿わせて前記光ファイバを巻いて形成した測温部をケースの両端部に設け、このケースの中間部に前記ヒータを設けたことを特徴とする請求項1記載の光式流向計。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、温度により流向を計測する流向計に係り、特に、電気的環境に左右されない計測が可能で、計測した情報の伝送手段が簡素になる光式流向計に関するものである。 【0002】 【従来の技術】河川の水門において、水流が本来の上流から下流に向かって流れているか、逆に本来の下流から上流に向かって流れているかを知る必要がある。 【0003】一般に液体や気体などの流動体について、その流向を計測する計測器(以下、流向計という)は種々開発されている。このうち、温度により流向を計測する流向計は、熱電対などによる2箇の温度計測部と流動体を熱するヒータとを有し、流動体中でヒータの両側における流動体の温度を計測し、この温度の高低により2箇の温度計測部のいずれが流動体の上流・下流にあるかを検知して流向を判定する方式のものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記した従来の流向計は、流向計内の温度計測部と、その情報を監視する装置との間に電気的信号を伝送する信号線が必要であり、このため雷などの周囲の電気的環境に左右されやすく、電磁ノイズによる誤動作の可能性がある。 【0005】また、複数の流向計を遠方で一括集中監視する場合、各流向計のデータを伝送するための多重伝送装置や無線伝送装置を使用しなければならないため、コストが高くなる。 【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、電気的環境に左右されない計測が可能で、伝送手段が簡素になる光式流向計を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、光ファイバ温度分布計測器に接続された光ファイバに該光ファイバをコイル状に巻いた測温部を2箇所形成し、これら2箇所の測温部を流動体中に配置すると共に、流動体を熱するヒータを2箇所の測温部の中間に配置し、2箇所の測温部の温度差から流動体の流向を判定するものである。 【0008】中空筒体状のケースを設け、このケースの周方向に前記光ファイバを巻いて形成した測温部をケースの両端部に設け、このケースの中間部に前記ヒータを設けてもよい。 【0009】平板状のケースを設け、このケースの平面に沿わせて前記光ファイバを巻いて形成した測温部をケースの両端部に設け、このケースの中間部に前記ヒータを設けてもよい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。 【0011】図1に示されるように、本発明に係る流向計1は、温度分布計測が可能な光ファイバ3と、流動体を熱するヒータ8とを有する。光ファイバ3は、光ファイバ温度分布計測器12に接続された1本の光ファイバ3の途中2箇所にコイル状に巻いた測温部6,7を形成したものである。ヒータ8は、2箇所の測温部6,7の温度差が顕著に現れるようにするためのもので、ヒータ用電源装置9及び太陽電池10に電源ケーブル11を介して接続されている。 【0012】この流向計は、円形断面を有する所定の長さの円柱状の金属ケース4を設け、この金属ケース4の相反する2端面の近傍に、金属ケース4の周方向に前記光ファイバ3を巻いて形成した光ファイバコイル巻き部5a,5bを収容したものである。光ファイバ温度分布計測器12に近い光ファイバコイル巻き部5aが近端側測温部6を構成し、光ファイバ温度分布計測器12から遠い光ファイバコイル巻き部5bが遠端側測温部7を構成する。光ファイバ温度分布計測器12で光ファイバ3に沿った温度分布を計測することにより、各測温部6,7の温度を計測することができる。金属ケース4の中間部には、ヒータ8が収容されている。ヒータ8には、ヒータ用電源装置9及び太陽電池10から電力を供給して、常時、ヒータ8が熱を発するようにする。 【0013】図1に示されるように、円柱状を呈する本発明の流向計を被計測流動体2中に設置する。このとき、近端側測温部6のある端面と遠端側測温部7のある端面とがそれぞれ被計測流動体2に発生する流れの方向に対して垂直となるよう配置する。金属ケース4の長手方向は、流れの方向に沿うことになる。 【0014】被計測流動体2にA側からB側への流れが発生した場合、流れの上流に位置する近端側測温部6は被計測流動体2の自然な温度に近い温度となり、流れの下流に位置する遠端側測温部7はヒータ8で熱せられた被計測流動体2の温度に近い温度となる。このため、近端側測温部6の温度よりも遠端側測温部7の温度が高いことになる。従って、両測温部6,7で温度を計測すれば、その温度差から被計測流動体2の流向がA側からB側であることを判定することができる。 【0015】図2に示されるように、被計測流動体2にB側からA側への流れが発生した場合、流れの上流に位置する遠端側測温部7は被計測流動体2の自然な温度に近い温度となり、流れの下流に位置する近端側測温部6はヒータ8で熱せられた被計測流動体2の温度に近い温度となる。このため、遠端側測温部7の温度よりも近端側測温部6の温度が高いことになる。従って、両測温部6,7で温度を計測すれば、その温度差から被計測流動体2の流向がB側からA側であることを判定することができる。 【0016】次に、本発明の他の実施形態を説明する。 【0017】図3に示した流向計は、金属ケース4を中空円筒状に形成し、この金属ケース4の周方向に光ファイバ3を巻いて形成した光ファイバコイル巻き部5a,5bを金属ケース4の両端部に収容したものである。ヒータ8は、円環状に形成されて金属ケース4の中間部に収容されている。 【0018】図3に示されるように、中空円筒状を呈する流向計を被計測流動体2中に設置すると、金属ケース4の中空部分を被計測流動体2が通過することができる。従って、被計測流動体2の流れに対する流向計の抵抗が小さくなり、流向計の設置が容易となる。 【0019】図4に示した流向計は、金属ケース4を平板状に形成し、この金属ケース4の平面に沿わせて光ファイバ3を巻いて形成した光ファイバコイル巻き部5a,5bを金属ケース4の両端部に収容したものである。ヒータ8は、平板状に形成されて金属ケース4の中間部に収容されている。 【0020】図4に示されるように、平板状を呈する流向計を被計測流動体2中に設置すると、被計測流動体2の流れに対する流向計の抵抗が小さく、しかも被計測流動体に伴って流れてくる固体(河川のゴミなど)による影響を受けにくくなり、流向計の設置や保守が容易となる。 【0021】以上説明した図1〜図4の流向計は、本発明の実施の形態としての具体例を示すものであり、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。 【0022】 【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮する。 【0023】(1)温度計測に光ファイバを使用しているので、電磁ノイズによる誤動作がなく、信頼性の高い流向計が実現される。 【0024】(2)1本の光ファイバで複数箇所の温度計測情報を得ることができるので、複数の流向計を遠方で一括集中監視する場合にも伝送装置が必要なくなり、コストが低くなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000173577 【氏名又は名称】財団法人河川情報センター 【識別番号】599008126 【氏名又は名称】電設コンサルタンツ株式会社 【識別番号】000005120 【氏名又は名称】日立電線株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月12日(2000.1.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068021 【弁理士】 【氏名又は名称】絹谷 信雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−194381(P2001−194381A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−6350(P2000−6350) |
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