| 【発明の名称】 |
全窒素濃度測定方法及びその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】久住 美代子
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| 【要約】 |
【課題】オゾンの酸化力及び光触媒の酸化還元力を利用して試料水中に含まれる窒素成分を効率的に測定する。
【解決手段】試料水を、反応カラム6において、保護管7内に格納された光源8による一定波長の光の下で、オゾン発生器10から供給されたオゾンガス及び、カラム6内壁面と保護管7外壁面に担持された光触媒と接触させて、液相中に含まれる窒素成分を硝酸性窒素に変換し、測定部12において測定された硝酸性窒素の濃度から前記試料水の全窒素濃度を算出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 試料水を一定波長の光の下でオゾンガス及び光触媒と接触させた後、この試料水の硝酸性窒素濃度の測定値から窒素濃度を算出することを特徴とする全窒素濃度測定方法。 【請求項2】 試料水とオゾンガスが供給され、内壁面に光触媒を担持させた反応カラムと、前記反応カラム内に設置され、一定波長の光を照射させる光源を格納し、外壁面に光触媒を担持させた保護管と、前記反応カラムから供給された液相の硝酸性窒素濃度を測定し、この値から全窒素濃度を算出する測定部とを具備することを特徴とする全窒素濃度測定装置。 【請求項3】 一定波長の光を照射させる光源を格納した保護管と、試料水とオゾンガス水溶液が供給され、かつ前記保護管からの光が透過され、内壁に光触媒を担持させた反応管と、前記反応管から供給された液相の硝酸性窒素濃度を測定し、この値から全窒素濃度を算出する測定部とを具備することを特徴とする全窒素濃度測定装置。 【請求項4】 前記反応管は、試料水と、光触媒を含有させたオゾンガス水溶液とが供給されることを特徴とする請求項3記載の全窒素濃度測定装置。 【請求項5】 試料水と、オゾン水溶液と、光触媒とが供給される反応容器と、前記反応容器が設置され、前記反応容器に一定波長の光を照射させながら、前記反応容器内の液相を攪拌する反応部と、前記液相の硝酸性窒素濃度を測定し、この値から全窒素濃度を算出する測定部とを具備することを特徴とする全窒素濃度測定装置。 【請求項6】 前記反応容器は、試料水とオゾン水溶液とが供給され、その内壁面に光触媒を担持させたことを特徴とする請求項5記載の全窒素濃度測定装置。 【請求項7】 前記保護管には、前記反応管が環装されることを特徴とする請求項3または4記載の全窒素濃度測定装置。 【請求項8】 前記一定波長の光は、310〜410nmとすることを特徴とする請求項2から7記載の全窒素濃度測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オゾンの酸化力と光触媒の酸化還元力を利用して、全窒素濃度を測定する方法及びその装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、地球環境を取り巻く様々な問題がクローズアップされてきているが、水処理に関しては富栄養化がもたらす水質汚濁に強い関心が寄せられている。これに伴い、水質汚濁防止法などの規制が行われている。特に、富栄養化をもたらす直接の原因物質は全窒素などの栄養塩類といわれており、それらの規制が重視されている。閉鎖性水域の水環境を改善するためには、当該湖沼などの水質(特に、窒素などの栄養塩類)を常時監視し把握することが必要となってくる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】現在広く用いられている全窒素の測定方法は、公定法の紫外線吸光光度法が使用される。この方法は、試料にアルカリ性溶液(ペルオキソ二硫化カリウム)を添加し、約120℃、30分加熱して窒素化合物を硝酸に変え、pH調整後、220nmの硝酸性窒素の吸光度を測定して全窒素濃度が求められる。 【0004】しかしながら、この方法を自動測定装置に採用するに際し、高温、高圧で酸化分解のための耐圧容器、加熱機構、酸化剤などが必要となる。そのため、操作が煩雑で測定に時間がかかったり、高価格などの問題が起きてくる。 【0005】また、化学発光法を用いた全窒素測定装置がある。この測定原理は、高温(600〜800℃)に保たれた反応カラム内へ試料を注入し、試料中の窒素化合物を酸化分解させて、一酸化窒素(NO)にする。このNOとオゾンが反応すると、その過程で光(波長590〜2500nm)が発光する。その光強度はNO濃度に比例するため、予め標準液で作成した検量線を用いて試料中の全窒素濃度を求めることができる。かかる方法も高温条件が必要であり、オゾンを用いるため、余剰オゾンの処理が必要となる。 【0006】本発明は、上記の事情に鑑み創作されたものであり、オゾンの酸化力及び光触媒の酸化還元力を利用して被処理水中に含まれる窒素成分を効率的に測定する排水処理方法及びその装置を新たに提供することを課題としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】そこで、前記課題の解決手段として、第1発明は、試料水を一定波長の光の下でオゾンガス及び光触媒と接触させた後、この試料水の硝酸性窒素濃度の測定値から窒素濃度を算出することを特徴としている。 【0008】すなわち、試料水中の窒素成分(有機物性窒素、アンモニア性窒素及び亜硝酸性窒素)をオゾンの酸化力と光触媒の酸化還元力により最終的に硝酸性窒素に変換させた後、この硝酸性窒素の濃度を全窒素濃度に換算させている。尚、硝酸性窒素の濃度は、既知の方法、例えば、イオンクロマトグラフ法や吸光度法で測定される。 【0009】前記光触媒は、後述の実施形態例において、二酸化チタン(TiO2)を用いているが、この他に、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)やニオブ酸カリウム(K4NbO17)等がある。 【0010】前記一定波長の光としては、近紫外(410〜300nm)または紫外領域(約400nm以下)が光触媒反応(酸化還元反応)を生起させるのに適切な領域としている。 【0011】後述の実施形態例に係る測定手段は、ブラックライト(波長は410nm未満)を用いているが、酸化チタンを基本材料とし、これに適当な金属や金属酸化物を添加すること、例えば、チタン酸ストロンチウムにルテニウムやクロムを添加することで可視光領域においても反応が可能になる。 【0012】第2発明は、試料水とオゾンガスが供給され、内壁面に光触媒を担持させた反応カラムと、前記反応カラム内に設置され、一定波長の光を照射させる光源を格納し、外壁面に光触媒を担持させた保護管と、前記反応カラムから供給された液相の硝酸性窒素濃度を測定し、この値から全窒素濃度を算出する測定部とを具備することを特徴としている。 【0013】かかる手段は、オゾン、光触媒、光源を使用するオゾン光触媒反応を用いた全窒素濃度測定装置において、反応部をバッチ式にしている。 【0014】第3発明は、一定波長の光を照射させる光源を格納した保護管と、試料水とオゾンガス水溶液が供給され、かつ前記保護管からの光が透過され、内壁に光触媒を担持させた反応管と、前記反応管から供給された液相の硝酸性窒素濃度を測定し、この値から全窒素濃度を算出する測定部とを具備することを特徴としている。 【0015】かかる手段は、オゾン、光触媒、光源を使用するオゾン光触媒反応を用いた全窒素濃度測定装置において、フローインジェクション法を採用している。また、ダブルプランジャーポンプを用いることにより、設備の簡素化を図っている。 【0016】さらに、第4発明として、前記反応管には、試料水と、光触媒を含有させたオゾンガス水溶液とが供給させること、第7発明として、前記保護管には、前記反応管を環装させることにより、光触媒反応の効率化を図っている。 【0017】第5発明は、試料水と、オゾン水溶液と、光触媒とが供給される反応容器と、前記反応容器が設置され、前記反応容器に一定波長の光を照射させながら、前記反応容器内の液相を攪拌する反応部と、前記液相の硝酸性窒素濃度を測定し、この値から全窒素濃度を算出する測定部とを具備することを特徴としている。 【0018】第6発明は、前記反応容器は、試料水とオゾン水溶液とが供給され、その内壁面に光触媒を担持させたことを特徴としている。 【0019】第5及び6発明に係る手段は、オゾン、光触媒、光源を使用するオゾン光触媒反応を用いた全窒素濃度測定装置において、バッチ式を採用している。 【0020】第8発明は、前記一定波長の光は、310〜410nmとすることを特徴としている。後述の実施形態においてブラックライトを用いているが、ブラックライト以外の波長310〜410nmの光を発する光源を用いていてもよい。 【0021】 【発明の実施の形態】図7は、河川水から採取した試料水をオゾンガス及び光触媒(二酸化チタン)と接触させたときの液相中のアンモニア性窒素と硝酸性窒素の濃度変化を示した特性図である。 【0022】特性図は、試料水をオゾンガス及び光触媒と接触させると、液相中のアンモニア性窒素はオゾンの酸化力と光触媒の酸化還元力により最終的に硝酸性窒素に変換されることを示している。 【0023】河川や下水または廃水に含まれる窒素成分は、有機物性窒素、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素として存在している。 【0024】そこで、河川や下水または廃水のような試料水をオゾンガス及び光触媒と接触させれば、液相中に含まれる窒素成分を最終的に硝酸性窒素に変換させることができ、これをイオンクロマトグラフ法や吸光度法で測定すれば、試料水中の全窒素濃度を定量することが可能となる。 【0025】本発明に係る全窒素測定方法は、従来法と比べ、煩雑な操作を必要としない。 【0026】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 (第1形態)図1は、本形態に係る測定方法を実施するための装置の概要図である。 【0027】当該窒素濃度測定装置は、オゾン光触媒反応部と測定部とから構成された回分式の測定装置である。さらに、オゾン光触媒反応部は、試料水洗浄水供給部と、反応部とから構成される。 【0028】試料水洗浄水供給部は、濾過装置2と、定量ポンプ31,32と、切替バルブ4と、洗浄水タンク5とから構成される。濾過装置2は、定量ポンプ31の一次側経路に設置され、測定の障害となる試料水中に含まれる夾雑物を除去する。また、定量ポンプ31の二次側経路には、反応部を洗浄するための洗浄水を供給するためのバルブ41が設置される。洗浄水は、洗浄水タンク5に貯留されており、洗浄時に、定量ポンプ32によって反応部に供給される。 【0029】反応部は、反応カラム6と、光源(例えば、ブラックライト)8を格納した保護管7と、オゾン発生器10とから構成される。前記光源8を格納した保護管7は、反応カラム6内に設置されており、さらに、この反応カラム6内底部付近にはオゾン発生器10によって生成させたオゾンガスを均一に供給させるための散気管11が設置されている。また、反応カラム6内壁と保護管7外表面には、光触媒(本形態においては、二酸化チタン)がコーティングされている。光源8と接続されている安定器9は、光源8に一定波長の光(410nm未満)を照射させる機能を有している。 【0030】測定部12は、反応カラム6から供給された試料水の硝酸性窒素を既知の測定法(例えば、イオンクロマトグラフ法や吸光度法)によって測定する。 【0031】次に、本形態に係る測定装置における各工程について述べる。 【0032】測定工程において、切替バルブ4は測定側に設定される。試料水は、試料水取水経路1に設置された濾過装置22を介し、夾雑物や浮遊物などが取り除かれた後、定量ポンプによって反応カラム6に供給される。反応カラム6に供給された試料水は、同タンク6内に供給されたオゾンガスにより攪拌されながら、保護管7と接触する。このとき、試料水中の窒素成分(有機物性窒素、アンモニア性窒素及び亜硝酸性窒素)は、オゾンの酸化力によって硝酸性窒素へと酸化されると共に、反応カラム6壁面及び保護管7表面の近傍まで拡散されると、光源8の光により生起した光触媒反応によって硝酸性窒素へと酸化される。さらに、オゾンの酸化力若しくは光触媒反応(酸化還元反応)によって生成した活性酸素種、また、これにより生成した遊離基(例えば、ヒドロキシラジカル(OH-))によっても、試料中の窒素成分は硝酸性窒素へと酸化される。このように、試料水中の窒素成分は、全て硝酸性窒素へと変換される。この酸化処理された試料はポンプ移送によって測定部12に供給され、イオンクロマトグラフ法や吸光度法によって試料中の硝酸性窒素濃度が測定される。そして、この測定値は、演算によって全窒素濃度に換算される。 【0033】洗浄工程において、切替バルブ4は洗浄側に設定される。このとき、定量ポンプ32によって反応カラム6に供給される。洗浄開始時間及び洗浄時間は、任意に設定される。 (第2形態)本形態に係る窒素濃度測定方法は、フローインジェクション法(以下、FIA法とする)に基づいている。 【0034】FIA法は、反応系に一定流量の試料の流れを形成させた後、この試料の流れの中に試薬を注入して化学反応を生起させ、この反応の生成物を系外の検出部において検出し、この値に基づき被測定物質を定量する方法である。 【0035】かかる手段は、試薬の注入から検出までの時間を正確に一定に保つことができるため、たとえ反応途中で検出しても精度、再現性とも優れ、かつ迅速に測定が可能な方法である。また、この方法は、回分式より迅速であるため、連続な測定に向いている。 【0036】図2は、本形態に係る測定方法を実施するための装置の概要図である。 【0037】当該窒素濃度測定装置は、オゾン光触媒反応部と測定部から構成される。 【0038】オゾン光触媒反応部は、さらに、試料水供給手段と、オゾン水供給手段と、空気供給手段と、混合手段(混合コイル15)と、反応部とから構成される。 【0039】試料水供給手段は、バルブ42の一次側の経路310に設置され、濾過装置2と定量ポンプ31とからなる。 【0040】オゾン水供給手段は、バルブ42の一次側の経路330に設置され、定量ポンプ33とオゾン水タンク34からなる。そして、このタンク34内の底部付近には、第1形態に係る反応カラム6と同様、オゾン発生器10によって生成させたオゾンガスを供給するための散気管11が設置されている。 【0041】空気供給手段は、空気を、試料水とオゾン水の攪拌子として、供給するためのもので、例えばコンプレッサが用いられる。同手段は、バルブ42の二次側の経路420に接続された経路140に設置される。コンプレッサの空気供給量は任意に設定できる。 【0042】尚、反応部に接続される前記経路420には、試料水とオゾン水と空気とを均一に攪拌させる混合コイル15が設置される。 【0043】反応部は、図2に示したように、光透過性の保護管7を光触媒反応配管13によってコイル状に巻き付けた構成となっている。光触媒反応配管13は、光透過性の配管の内壁に光触媒(例えば、二酸化チタン)がコーティングされることにより構成される。尚、本形態に係る保護管7には、光触媒はコーティングされていない。 【0044】次に、本形態に係る測定装置の作用について述べる。 【0045】試料水取水口1より取り入れた試料水は、濾過装置2によって夾雑物や浮遊物質などが取り除かれた後、バルブ15を介し、混合コイル15に連続供給される。また、オゾン水タンク34において調製されたオゾン水が定量ポンプ33によってバルブ15を介して試料水に注入される。さらに、バルブ15二次側経路420には、経路140を介し、空気供給手段(例えば、コンプレッサ)14から空気が定量的に注入される。そして、混合コイル15において、試料水とオゾン水と空気は均一に混合されながら、反応部に供給される。このとき、液相中のアンモニア性窒素、亜硝酸性窒素の一部は、オゾンの酸化力によって硝酸性窒素に変換されている。また、有機物性窒素も、一部は、オゾンの酸化力によってアンモニア性窒素を経て硝酸性窒素まで変換される。 【0046】反応部において、光源8によって一定波長の光が光触媒反応配管13に照射されると、同配管13内壁において光触媒反応(酸化還元反応)が生起する。すなわち、試料水中の窒素成分(有機物性窒素、アンモニア性窒素及び亜硝酸性窒素)は、前記配管13内壁面の近傍まで拡散されると、光触媒と酸化還元反応を起こし、前記窒素成分は硝酸性窒素へと酸化される。さらに、オゾンの酸化力若しくは光触媒反応(酸化還元反応)によって生成した活性酸素種、また、これにより生成した遊離基(例えば、ヒドロキシラジカル(OH-))によっても、液相の窒素成分は硝酸性窒素へと酸化される。このように、試料水中の窒素成分は、全て硝酸性窒素へと変換される。 【0047】酸化処理された試料水はポンプ移送によって測定部12に供給され、イオンクロマトグラフ法や吸光度法によって試料中の硝酸性窒素濃度が測定される。そして、この測定値は、演算によって全窒素濃度に換算される。 (第3形態)本形態に係る全窒素濃度測定方法は、第2形態に係るFIA法において、ダブルプランジャーポンプを用いて試料水とオゾン水を常時反応させることで連続測定を行なう方法である。 【0048】かかる手段は、急激な水質変動にも対応することができる。 【0049】図3は、本形態に係る測定方法を実施するための装置の概要図である。 【0050】当該窒素濃度測定装置は、オゾン光触媒反応部と測定部から構成される。 【0051】オゾン光触媒反応部は、さらに、試料水オゾン水供給手段と、空気供給手段と、反応部とから構成される。 【0052】試料水オゾン水供給手段は、濾過装置2と、ダブルプランジャーポンプ16と、オゾン水タンク34とから構成される。そして、ダブルプランジャーポンプ16に一次側には、濾過装置2が設置された経路200と、オゾン水タンク34内で調製したオゾン水を供給する経路340とが、接続される。 【0053】オゾン水タンク34内の底部付近には、第2形態と同様に、オゾン発生器10によって生成させたオゾンガスを供給するための散気管11が設置されている。 【0054】空気供給手段は、第2形態と同様にコンプレッサが用いられ、ポンプ16の二次側の経路160に接続された経路141に設置される。コンプレッサの空気供給量は任意に設定できる。 【0055】尚、反応部に接続される前記経路160には、試料水とオゾン水の混合液と、空気とを均一に攪拌させる混合コイル15が設置される。 【0056】反応部は、第2形態と同じ構成となっているので、説明は第2形態に譲る。 【0057】次に、本形態に係る測定装置の作用について述べる。 【0058】試料水取水口1より取り入れた試料水は、濾過装置2によって夾雑物や浮遊物質などが取り除かれた後、ダブルプランジャーポンプ16によって混合コイル15に供給される。一方、オゾン水タンク34において調製されたオゾン水も、同ポンプ16によって混合コイル15に供給される。さらに、経路160には、経路141を介し、空気供給手段14から空気が定量的に注入される。 【0059】尚、前記ポンプ16を用いることにより、試料水とオゾン水が交互に供給され、液相中の被測定物質とオゾン分子は経路160内において徐々に混合しながら混合コイル15に供給されることから、本形態において、第2形態に用いたバルブ42は不要となる。 【0060】混合コイル15において、液相中のアンモニア性窒素、亜硝酸性窒素の一部は、オゾンの酸化力によって硝酸性窒素に変換されている。また、有機物性窒素も、一部は、オゾンの酸化力によってアンモニア性窒素を経て硝酸性窒素まで変換される。 【0061】反応部における作用は、第2形態と同じとなるから、詳細な説明は第2形態に譲る。 【0062】反応部において酸化処理された試料水はポンプ移送によって測定部12に供給され、イオンクロマトグラフ法や吸光度法によって試料中の硝酸性窒素濃度が測定される。そして、この測定値は、演算によって全窒素濃度に換算される。 (第4形態)本形態に係る全窒素濃度測定方法は、第3形態に係る測定方法において、オゾン水タンクに粉末の光触媒を添加させている。 【0063】粉末の光触媒は固定化触媒より、接触面積より大きくなる分、活性が大きい。したがって、水中の窒素分を硝酸性窒素に酸化するのに、粉末の光触媒の方が固定化触媒を用いるより速い。これにより、測定時間が短縮される。 【0064】図4は、本形態に係る測定方法を実施するための装置の概要図である。 【0065】当該窒素濃度測定装置は、オゾン光触媒反応部と測定部から構成される。 【0066】オゾン光触媒反応部は、さらに、試料水オゾン水供給手段と、空気供給手段と、反応部とから構成される。 【0067】試料水オゾン水供給手段は、濾過装置2と、ダブルプランジャーポンプ16と、オゾン水タンク34とから構成される。そして、ダブルプランジャーポンプ16に一次側には、濾過装置2が設置された経路200と、オゾン水タンク34内で調製したオゾン水を供給する経路340とが、接続される。 【0068】オゾン水タンク34には、第2,3形態と同様に、そのタンク内底部付近に、オゾン発生器10からのオゾンガスを供給するための散気管11が設置され、さらに、粉末の光触媒が添加される。 【0069】空気供給手段も、第2,3形態と同様に、コンプレッサが用いられ、ポンプ16の二次側の経路160に接続された経路141に設置される。コンプレッサの空気供給量は任意に設定できる。 【0070】尚、反応部に接続される前記経路160には、試料水とオゾン水の混合液と、空気とを均一に攪拌させる混合コイル15が設置される。 【0071】反応部は、第2形態に係る保護管7を光触媒反応配管17によってコイル状に巻き付けた構成となっている。ここで、光触媒反応配管13は、第2形態と同様、光源8からの照射光を透過させる材質の配管を用いているが、その内壁には、光触媒はコーティングされていない。 【0072】尚、反応部の二次側には、酸化処理された試料水中に含まれる光触媒18を分離除去するための濾過装置19が設置される。 【0073】次に、本形態に係る測定装置の作用について述べる。 【0074】試料水取水口1より取り入れた試料水は、濾過装置2によって夾雑物や浮遊物質などが取り除かれた後、ダブルプランジャーポンプ16によって混合コイル15に供給される。一方、オゾン水タンク34において調製された粉末光触媒18含有オゾン水も、同ポンプ16によって混合コイル15に供給される。さらに、経路160には、経路141を介し、空気供給手段14から空気が定量的に注入される。 【0075】本形態においても、前記ポンプ16を用いることにより、試料水とオゾン水が交互に供給され、液相中の被測定物質とオゾン分子は経路160内において徐々に混合しながら混合コイル15に供給されることから、第2形態に用いたバルブ42は不要となる。 【0076】混合コイル15において、液相中のアンモニア性窒素、亜硝酸性窒素の一部は、オゾンの酸化力によって硝酸性窒素に変換されている。また、有機物性窒素も、一部は、オゾンの酸化力によってアンモニア性窒素を経て硝酸性窒素まで変換される。 【0077】反応部において、光源8によって一定波長の光が光触媒反応配管17に照射されると、同配管17内液相において光触媒反応(酸化還元反応)が生起する。すなわち、試料水中の窒素成分(有機物性窒素、アンモニア性窒素及び亜硝酸性窒素)は、液相中の光触媒18と接触すると酸化還元反応を起こし、前記窒素成分は硝酸性窒素へと酸化される。さらに、同液相中に含まれたオゾンの酸化力若しくは光触媒反応(酸化還元反応)によって生成した活性酸素種、また、これにより生成した遊離基(例えば、ヒドロキシラジカル(OH-))によっても、窒素成分は硝酸性窒素へと酸化される。このように、試料水中の窒素成分は、全て硝酸性窒素へと変換される。 【0078】反応部において酸化処理された試料水は、ポンプ移送により濾過装置19に供給されて光触媒18が除去された後、測定部12において、イオンクロマトグラフ法や吸光度法により、試料中の硝酸性窒素濃度が測定される。そして、この測定値は、演算によって全窒素濃度に換算される。 (第5形態)本形態に係る全窒素濃度測定方法は、回分式を採用している。本手段は、携帯用、実験室用に利用できる。 【0079】図5は、本形態に係る測定方法を実施するための装置の概要図である。 【0080】当該窒素濃度測定装置は、試薬試料混合部と、オゾン光触媒反応部と測定部とからなる。 【0081】試薬試料混合部は、粉末光触媒(例えば、二酸化チタン)18と攪拌子23とが反応容器23に投入されることにより構成される。攪拌子23はマグネチックスターラー24よって回転させるので、磁性体のものを用いる。また、反応容器23内壁は、鏡面加工を施してもよい。照射光と光触媒18の接触回数の増加により光触媒反応が維持され、被測定物質を効率よく酸化させることができるからである。 【0082】オゾン光触媒反応部は、光源8(例えば、ブラックライト)と、安定器9と、マグネチックスターラー24とから構成される。 【0083】次に、本形態に係る測定装置の作用について述べる。 【0084】試料水20とオゾン水21とが投入された反応容器23を、スターラー24に設置する。そして、スターラー24を作動させて攪拌子23を回転させ、安定器9によって光源8を点灯させる。攪拌子23の回転速度は任意に調整する。 【0085】このとき、容器23内の液相において、光触媒反応(酸化還元反応)が生起する。すなわち、液相中の窒素成分(有機物性窒素、アンモニア性窒素及び亜硝酸性窒素)が光触媒と接触すると、前記窒素成分は硝酸性窒素へと酸化される。さらに、オゾンの酸化力若しくは光触媒反応(酸化還元反応)によって生成した活性酸素種、また、これにより生成した遊離基(例えば、ヒドロキシラジカル(OH-))によっても、窒素成分は硝酸性窒素へと酸化される。このように、試料水中の窒素成分は、全て硝酸性窒素へと変換される。 【0086】酸化処理された試料水は測定部12に供給され、イオンクロマトグラフ法や吸光度法によって試料中の硝酸性窒素濃度が測定される。そして、この測定値は、演算によって全窒素濃度に換算される。 (第6形態)本形態に係る全窒素濃度測定方法は、第5形態と同様に、回分式を採用している。当該測定方法は、粉末光触媒を用いないで、第5形態に係る反応容器の内壁面に光触媒をコーティングさせている。本手段は、携帯用に利用でき、また光触媒が固定化されているので、新たに交換する必要がない。 【0087】図6は、本形態に係る測定方法を実施するための装置の概要図である。 【0088】当該窒素濃度測定装置は、試薬試料混合部と、オゾン光触媒反応部と測定部とからなる。 【0089】試薬試料混合部は、攪拌子23が光触媒固定反応容器25に投入されることにより構成される。光触媒固定反応容器25の内壁面は、光触媒(例えば、二酸化チタン)がコーティングされている。この光触媒の固定は、既知の方法で行なわれる。攪拌子23はマグネチックスターラー24よって回転させるので、磁性体のものを用いる。 【0090】尚、攪拌子23は、その表面に鏡面加工を施してもよい。照射光と、反応容器25内壁に固定された光触媒との接触回数の増加により、光触媒反応が維持され、被測定物質を効率よく酸化させることができるからである。 【0091】オゾン光触媒反応部は、第5形態と同様に、光源8(例えば、ブラックライト)と、安定器9と、マグネチックスターラー24とから構成される。 【0092】次に、本形態に係る測定装置の作用について述べる。 【0093】試料水20とオゾン水21とが投入された反応容器25を、スターラー24に設置する。そして、スターラー24を作動させて攪拌子23を回転させ、安定器9によって光源8を点灯させる。攪拌子23の回転速度は任意に調整する。 【0094】このとき、反応容器23内の液相において、光触媒反応(酸化還元反応)が生起する。すなわち、試料水中の窒素成分(有機物性窒素、アンモニア性窒素及び亜硝酸性窒素)は、反応容器23の内壁面の近傍まで拡散されると、光触媒と酸化還元反応を起こし、前記窒素成分は硝酸性窒素へと酸化される。さらに、オゾンの酸化力若しくは光触媒反応(酸化還元反応)によって生成した活性酸素種、また、これにより生成した遊離基(例えば、ヒドロキシラジカル(OH-))によっても、液相の窒素成分は硝酸性窒素へと酸化される。このように、試料水中の窒素成分は、全て硝酸性窒素へと変換される。 【0095】酸化処理された試料水は測定部12に供給され、イオンクロマトグラフ法や吸光度法によって試料中の硝酸性窒素濃度が測定される。そして、この測定値は、演算によって全窒素濃度に換算される。 【0096】 【発明の効果】本発明に係る全窒素濃度測定方法及びその装置によれば、オゾンと、光触媒(例えば、二酸化チタン)と、光源(例えば、ブラックライト)とを組み合わせたオゾン光触媒接触法によって、効率的に試料水中の全窒素を酸化分解することができ、従来法よりも簡易的かつ迅速な測定が可能となる。 【0097】また、オゾンを用いることで、オゾンと光触媒反応によって生じる活性酸素種とから生成する遊離基(例えば、ヒドロキシラジカル(OH-))によって被測定試料中の有害物質が分解除去されると同時に、液相中の残留オゾンが光触媒反応によって完全に分解される。そのため、残留オゾンを処理するための除外設備などを付帯する必要がなくなる。 【0098】さらに、本形態に係る全窒素濃度測定方法は、オゾンと、光触媒と、光源とを構成要素としているため、従来法に係る装置よりもコンパクトな設計が可能となる。そして、光触媒の形態(粉末、固定)を変えることにより、目的に合った測定装置(バッチ式、連続測定など)を構成することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006105 【氏名又は名称】株式会社明電舎
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| 【出願日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062199 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 富士弥 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194357(P2001−194357A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−1219(P2000−1219) |
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