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【発明の名称】 蛍光検出電気泳動用冷却板および蛍光検出電気泳動装置
【発明者】 【氏名】松本 浩幸

【氏名】伊藤 由紀子

【氏名】久田 素

【氏名】石田 雅之

【要約】 【課題】蛍光性試料で標識した試料が恒温でゲル内で電気泳動している様子を蛍光検出により高感度に行うことができる蛍光検出電気泳動装置等を提供する【解決手段】 励起光源13の上に蛍光検出電気泳動用冷却板11を載置し、蛍光検出電気泳動用冷却板11の上にゲル保持体21を載置して、ゲル22の上に電極12Aおよび12Bを互いに平行に所定距離を隔てて配置する。冷却材循環装置18を作動させ、蛍光検出電気泳動用冷却板11の内部に冷却材を循環させてゲル22を恒温に維持する。その後、電気泳動用電源17により電極12Aと電極12Bとの間に高電圧を印加して、蛍光性試料をゲル22内で電気泳動させる。励起光源13から出力され蛍光検出電気泳動用冷却板11およびゲル保持体21を透過した励起光をゲル22に照射することで蛍光性試料を励起し、この蛍光性試料から発生した蛍光を蛍光検出器15により撮像する。

【解決手段】励起光源13の上に蛍光検出電気泳動用冷却板11を載置し、蛍光検出電気泳動用冷却板11の上にゲル保持体21を載置して、ゲル22の上に電極12Aおよび12Bを互いに平行に所定距離を隔てて配置する。冷却材循環装置18を作動させ、蛍光検出電気泳動用冷却板11の内部に冷却材を循環させてゲル22を恒温に維持する。その後、電気泳動用電源17により電極12Aと電極12Bとの間に高電圧を印加して、蛍光性試料をゲル22内で電気泳動させる。励起光源13から出力され蛍光検出電気泳動用冷却板11およびゲル保持体21を透過した励起光をゲル22に照射することで蛍光性試料を励起し、この蛍光性試料から発生した蛍光を蛍光検出器15により撮像する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ゲル中で電気泳動する蛍光性試料に励起光を照射して前記蛍光性試料から発生する蛍光を検出する蛍光検出電気泳動装置において前記ゲルを冷却する蛍光検出電気泳動用冷却板であって、前記ゲルを載置する第1の面とは反対側の第2の面の側より入射した前記励起光を前記第1の面の側へ透過させる部材からなり、前記第1の面と前記第2の面との間の空間に冷却材を循環させて前記ゲルを冷却する冷却手段を有することを特徴とする蛍光検出電気泳動用冷却板。
【請求項2】 ゲル中で電気泳動する蛍光性試料に励起光を照射して前記蛍光性試料から発生する蛍光を検出する蛍光検出電気泳動装置であって、前記ゲルを載置する第1の面とは反対側の第2の面の側より入射した前記励起光を前記第1の面の側へ透過させる部材からなり、前記第1の面と前記第2の面との間の空間に冷却材を循環させて前記ゲルを冷却する冷却手段を有する蛍光検出電気泳動用冷却板と、前記ゲル中に電場を形成する1対の電極と、前記蛍光検出電気泳動用冷却板の前記第2の面の側に設けられ、前記蛍光検出電気泳動用冷却板へ前記励起光を照射する励起光源と、前記蛍光検出電気泳動用冷却板の前記第1の面の側に設けられ、前記ゲル中の蛍光性試料から発生した蛍光を撮像する蛍光検出器と、を備えることを特徴とする蛍光検出電気泳動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル中で電気泳動する蛍光性試料に励起光を照射して前記蛍光性試料から発生する蛍光を検出する蛍光検出電気泳動装置、および、この蛍光検出電気泳動装置においてゲルを冷却する蛍光検出電気泳動用冷却板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電荷を有する粒子を電解質溶液に浮遊させ、この電解質用溶液に電流を通ずると、荷電の極性と反対の方向に向かって粒子が移動する。この電気泳動現象は、1892年にPicton,H.とLinder,S.E.とによって観察されて以来、物質の分離・分析の手段として用いられるようになり、1837年にTiseliusが電気泳動装置を完成させてからは今日まで急速に応用が拡大されてきている。
【0003】1960年代初めに、ガラス管の内部にアクリルアミドを重合させてゲルを作り、そのゲル内でタンパク質の電気泳動を行う手法が開発された。これはポリアクリルアミドゲル電気泳動を称される。現在では、ポリアクリルアミドゲルとアガロース(寒天の主成分)のゲルとが電気泳動の媒体として主に用いられている。このゲル中での電気泳動は、電解質溶液では問題であった対流の発生がゲルの内部では発生することがなく、外界からの振動の影響も受けにくい等、多くの利点がある。
【0004】一般の電気泳動が或る特定のpHにおける荷電状態の差を利用しているのに対して、1966年にVesterberg,0.とSvensson,H.とが合成両性電解質であるアンフォラインを開発してからは、それぞれの両性電解質が或る値のpHにおいて、その実効電荷がゼロになり、泳動しなくなる現象を利用した等電点電気泳動法が確立された。ここで、実効電荷がゼロとなるようなpHの値をその物質の等電点という。等電点電気泳動では、試料は、泳動用担体に形成されたpH勾配において、その等電点に等しい位置に濃縮されて静止する。このように、等電点電気泳動法は、試料が焦点的に濃縮されて分離されるので、非常に高い分解能を有する電気泳動法として、物質の分離・分析に知用されている。
【0005】ゲルを用いた電気泳動を行う際には専用の電気泳動装置が必要となる。通常、ゲルの両端が電極液に触れるよう、2枚のガラス板等に挟まれたゲルを電極液の入った泳動槽内に垂直に立て、泳動槽にある電極に通電することで電気泳動が行われる。
【0006】また、最近では、ゲルを水平にして電気泳動を行う水平型電気泳動装置が用いられている。この水平型電気泳動装置は、恒温水を循環させて温度を恒温に保つ冷却板を有しており、この冷却板上に載置したゲル内で電気泳動を行うことで、通電に因るゲルの温度上昇に基づく分離される試料のバンドの歪み(スマイリング)を防ぐことができる。特に高電圧を印加するゲル等電点電気泳動においては、ゲルを冷却する機能を有する水平型電気泳動装置が最も一般的に用いられている。
【0007】ゲル電気泳動において、ゲル内に分離された試料のバンドを検出する際には、通電を停止した後にゲルを電気泳動装置から除いて行っていた。このバンドを検出する方法として、ゲルを染色液に浸漬する方法、銀染色法および蛍光検出法等がある。
【0008】ゲルを染色液に浸漬することでゲル内に分離された試料のバンドを染色して検出する方法は、最も一般的に用いられている。染色に用いる色素としては、クーマシーブリリアントブルーR250が最も一般的である。しかし、この方法は検出感度が低いという問題点がある。これに対して、銀染色法は検出感度が高い。しかし、銀染色法は、操作が煩雑であり、爆発性の廃棄物が生じることから特別な処理が必要となる等も問題点がある。
【0009】蛍光検出法は、検出感度が高く、操作が煩雑ではない。蛍光検出法は、予め分析試料を蛍光性試料で標識しておき、分離された試料に励起光を照射して、これから発せられる蛍光を検出するものである。分析試料を蛍光性試料で標識するにあたっては、分析試料がタンパク質である場合、タンパク質のアミノ基と蛍光性試料とを化学的に結合させる方法が一般的である。例えば、アミノ基に結合させる蛍光性試料として、フルオレセインイソチオシアネート(fluorescein isothiocyanate, FITC)やテトラメチルローダミンイソチオシアネート(tetramethylrhodamine isothiocyanate, TRITC)等が知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら何れの検出法も、通電を停止した後にゲルを電気泳動装置から除いてバンドを検出するものである。特にゲル等電点電気泳動において、等電点に一旦収束した試料は、通電を停止した後に直ちに拡散を始めてしまうことから、ゲル内に分離された試料のバンドを正確に検出することができない。
【0011】ところで、もし、ゲル電気泳動において、電気泳動中にゲル内で分離される試料の分離状態を観察することができれば、電場における試料の挙動等の知見を得る上で有用である。とくに、ゲル等電点電気泳動においては、試料が収束する過程を観察することができれば、ゲルに形成されたpH勾配中での試料の荷電情報等の貴重な情報を得る上で重要である。このように、予め蛍光性試料で標識した試料を用いてゲル電気泳動を行い、通電を停止することなく、また、ゲルを電気泳動装置から除くこともなく、ゲル内で分離される試料の分離状態を観察することができれば、極めて高感度に様々な情報を得ることができる。
【0012】予め蛍光性試料で標識した試料をゲル内で電気泳動させて観察する蛍光検出電気泳動装置は、例えば特開平7−151687号公報に開示されている。この公報に開示された蛍光検出電気泳動装置は、励起光を照射した側と同一の側で蛍光を検出するものである。この公報にはゲルの冷却については何ら記載されてはいない。また、特開平8−35949号公報に開示された電気泳動装置は、恒温で電気泳動を行うことができるが、蛍光検出を行うものではない。
【0013】本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、蛍光性試料で標識した試料が恒温でゲル内で電気泳動している様子を蛍光検出により高感度に行うことができる蛍光検出電気泳動装置、および、この蛍光検出電気泳動装置においてゲルを冷却する蛍光検出電気泳動用冷却板を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る蛍光検出電気泳動用冷却板は、ゲル中で電気泳動する蛍光性試料に励起光を照射して蛍光性試料から発生する蛍光を検出する蛍光検出電気泳動装置においてゲルを冷却する蛍光検出電気泳動用冷却板であって、ゲルを載置する第1の面とは反対側の第2の面の側より入射した励起光を第1の面の側へ透過させる部材からなり、第1の面と第2の面との間の空間に冷却材を循環させてゲルを冷却する冷却手段を有することを特徴とする。
【0015】本発明に係る蛍光検出電気泳動装置は、ゲル中で電気泳動する蛍光性試料に励起光を照射して蛍光性試料から発生する蛍光を検出する蛍光検出電気泳動装置であって、(1) ゲルを載置する第1の面とは反対側の第2の面の側より入射した励起光を第1の面の側へ透過させる部材からなり、第1の面と第2の面との間の空間に冷却材を循環させてゲルを冷却する冷却手段を有する蛍光検出電気泳動用冷却板と、(2) ゲル中に電場を形成する1対の電極と、(3) 蛍光検出電気泳動用冷却板の第2の面の側に設けられ、蛍光検出電気泳動用冷却板へ励起光を照射する励起光源と、(4) 蛍光検出電気泳動用冷却板の第1の面の側に設けられ、ゲル中の蛍光性試料から発生した蛍光を撮像する蛍光検出器と、を備えることを特徴とする。
【0016】この蛍光検出電気泳動用冷却板および蛍光検出電気泳動装置によれば、蛍光性試料で標識された試料を含ませたゲルが蛍光検出電気泳動用冷却板の第1の面の上に載置され、1対の電極がゲルの上に互いに所定距離を隔てて配置される。蛍光検出電気泳動用冷却板の内部に冷却材が循環されて、ゲルが恒温に維持される。その後、1対の電極の間に高電圧が印加されて、ゲル内で蛍光性試料が電気泳動する。このとき、蛍光検出電気泳動用冷却板の第2の面の側に配された励起光源から出力された励起光は、蛍光検出電気泳動用冷却板を透過してゲルに照射され、蛍光性試料から蛍光が発生する。この蛍光性試料から発生した蛍光は、蛍光検出電気泳動用冷却板の第1の面の側に配された蛍光検出器により撮像される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0018】図1は、本実施形態に係る蛍光検出電気泳動装置1の構成図である。この蛍光検出電気泳動装置1は、蛍光検出電気泳動用冷却板11、1対の電極12Aおよび12B、励起光源13、フィルタ14、蛍光検出器15、暗箱16、電気泳動用電源17、冷却材循環装置18ならびに解析部19を備える。
【0019】蛍光検出電気泳動用冷却板11は、ゲル22が付着したゲル保持体21を上面に載置し、励起光源13より出力され下面側より入射した励起光を上面側へ透過させる部材からなる。また、ゲル保持体21も、励起光を透過させる部材からなる。蛍光検出電気泳動用冷却板11は、上面と下面との間の空間に冷却材(例えば恒温水)を循環させ、ゲル22を冷却して恒温に維持する冷却手段を有する。
【0020】電極12Aおよび12Bそれぞれは、ゲル22中に電場を形成するものであり、棒状であって、ゲル22上に互いに平行に所定距離を隔てて配置される。励起光源13は、蛍光検出電気泳動用冷却板11の下面側に配され、ゲル22中を電気泳動する蛍光性試料を励起し得る波長(例えば紫外領域の或る波長)の励起光を上方に向けて出力する。
【0021】フィルタ14および蛍光検出器15は、蛍光検出電気泳動用冷却板11の上面側に配されている。フィルタ14は、ゲル22より到達した光のうち、励起光成分を遮断し、蛍光成分を透過させる。蛍光検出器15は、フィルタ14を透過した蛍光を撮像する。
【0022】暗箱16は、その内部に蛍光検出電気泳動用冷却板11、1対の電極12Aおよび12B、励起光源13、フィルタ14を有する。また、暗箱16は、蛍光を撮像する為に蛍光検出器15の撮像部を内部に有する。この暗箱16は、外乱光が蛍光検出器15に入らないようにする為のものである。
【0023】電気泳動用電源17は、ゲル22上に配置された電極12Aと電極12Bとの間に高電圧を印加するものである。冷却材循環装置18は、蛍光検出電気泳動用冷却板11の上面と下面との間の空間に冷却材を循環させるものである。解析部19は、蛍光検出器15により撮像された蛍光像を入力して、この蛍光像を解析し記憶する。
【0024】図2は、本実施形態に係る蛍光検出電気泳動用冷却板11の構成図である。この蛍光検出電気泳動用冷却板11は、箱構造部材111、天板部材112、冷却材入口113、冷却材出口114Aおよび冷却材出口114Bを有している。箱構造部材111の少なくとも底部および天板部材112それぞれは、励起光源13から出力される励起光の波長において透明であり、この励起光を下面側から上面側へ透過させる。箱構造部材111は例えば紫外線透過性のアクリル樹脂からなり、天板部材112は例えば石英ガラスからなる。また、蛍光検出電気泳動用冷却板11は、箱構造部材111の1側面に冷却材入口113、冷却材出口114Aおよび冷却材出口114Bが設けられており、冷却材循環装置18より冷却材入口113を経て供給された冷却材を、箱構造部材111と天板部材112との間の空間に入れて循環させ、冷却材出口114Aおよび冷却材出口114Bから排出する。
【0025】次に、本実施形態に係る蛍光検出電気泳動装置1の動作について説明する。ゲル保持体21の上面にゲル22を付着させ、予め蛍光性試料で標識した試料をゲル22に含ませる。励起光源13の上に蛍光検出電気泳動用冷却板11を載置し、この蛍光検出電気泳動用冷却板11の上にゲル保持体21を載置して、ゲル22の上に電極12Aおよび12Bそれぞれを互いに平行に所定距離を隔てて配置する。
【0026】冷却材循環装置18を作動させ、蛍光検出電気泳動用冷却板11の内部に冷却材を循環させてゲル22を恒温に維持する。その後、電気泳動用電源17により電極12Aと電極12Bとの間に高電圧を印加して、蛍光性試料で標識した試料をゲル22内で電気泳動させる。また、励起光源13から出力され蛍光検出電気泳動用冷却板11およびゲル保持体21を透過した励起光をゲル22に照射することで蛍光性試料を励起し、この蛍光性試料から発生した蛍光を蛍光検出器15により撮像し解析部19によりモニタし解析する。
【0027】図3は、本実施形態に係る蛍光検出電気泳動用冷却板11上に載置されたゲル22における温度分布を示すグラフである。冷却材循環装置18における冷却材の温度を22℃に設定し、1対の電極12Aおよび12Bのうちの陰極からの距離を横軸とし、各点におけるゲルの表面温度を測定した結果を示す。このグラフから判るように、ゲル22上の位置によらず温度22℃で略一定である。
【0028】図4は、本実施形態に係る蛍光検出電気泳動装置1の蛍光検出器15により撮像される蛍光像の1例を説明する模式図である。この図では、互いに同一の等電点位置に収束するが収束速度が互いに異なる2種類の試料について示している。図中の左側の蛍光像Aは、既に等電点位置に収束した試料から発生した蛍光の像である、このように、電極13Aと電極13Bとの間に電圧を印加したまま蛍光像を撮像することで、既に収束した試料が拡散することなく、シャープな蛍光像が得られる。また、図中の左側の蛍光像B1およびB2は、電極13Aおよび電極13Bそれぞれの近傍から、蛍光像Aと同一の等電点位置へ向かって収束しつつある途中の試料から発生した蛍光の像である。
【0029】このように、本実施形態に係る蛍光検出電気泳動装置1を用いれば、冷却材を循環させてゲル温度を恒温に保つ蛍光検出電気泳動用冷却板11上で、予め蛍光性試料で標識した試料をゲル22内で電気泳動させることで、スマイリングを防止することができる。また、電気泳動用電源17による通電を停止することなく、且つ、ゲル22を蛍光検出電気泳動装置1から除くこともなく、ゲル22内で分離される試料の分離状態を観察することができる。したがって、この蛍光検出電気泳動装置1を用いることで、ゲル22内で電気泳動する試料について様々な情報を極めて高感度に得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明によれば、蛍光性試料で標識された試料を含ませたゲルが蛍光検出電気泳動用冷却板の第1の面の上に載置され、1対の電極がゲルの上に互いに所定距離を隔てて配置される。蛍光検出電気泳動用冷却板の内部に冷却材が循環されて、ゲルが恒温に維持される。その後、1対の電極の間に高電圧が印加されて、ゲル内で蛍光性試料が電気泳動する。このとき、蛍光検出電気泳動用冷却板の第2の面の側に配された励起光源から出力された励起光は、蛍光検出電気泳動用冷却板を透過してゲルに照射され、蛍光性試料から蛍光が発生する。この蛍光性試料から発生した蛍光は、蛍光検出電気泳動用冷却板の第1の面の側に配された蛍光検出器により撮像される。
【0031】このように、本発明によれば、冷却材を循環させてゲル温度を恒温に保つ蛍光検出電気泳動用冷却板上で、蛍光性試料で標識した試料をゲル内で電気泳動させることで、スマイリングを防止することができる。また、一対の電極への通電を停止することなく、且つ、ゲルを蛍光検出電気泳動装置から除くこともなく、ゲル内で分離される試料の分離状態を観察することができる。したがって、この蛍光検出電気泳動装置を用いることで、ゲル内で電気泳動する試料について様々な情報を極めて高感度に得ることができる。
【出願人】 【識別番号】595047385
【氏名又は名称】株式会社分子バイオホトニクス研究所
【出願日】 平成12年1月12日(2000.1.12)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外2名)
【公開番号】 特開2001−194338(P2001−194338A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−3788(P2000−3788)