| 【発明の名称】 |
ガス警報器及びガス警報方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】高島 裕正
【氏名】大村 彰
【氏名】永田 敏
【氏名】中江 浩史
【氏名】本荘 妙子
【氏名】松本 晋一
【氏名】翁長 一夫
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| 【要約】 |
【課題】限られた電池容量でガスセンサを駆動させ且つ高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができるガス警報器及びガス警報方法を提供する。
【解決手段】センサ駆動回路13は、第1の周期を持つ第1パルスと第1の周期よりも長い第2の周期を持つ第2パルスとを有し且つ第1及び第2パルスの各々がハイレベルを保持するハイレベル期間とローレベルを保持するローレベル期間とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間を有すると共に第2パルスが第1パルスよりも大きいパルス駆動信号を生成し、パルス駆動信号によりガスセンサ1を駆動し、センサ検出回路9は、第1の周期毎にパルス駆動信号のローレベル期間においてセンサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出し、警報判定回路14は、検出された一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えたかどうかを判定し、LED21は、一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えた場合に一酸化炭素ガス濃度の異常を示す警報を報知する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電池の電源電圧により動作するガス警報器であって、ヒータ及びセンサ素子を有するガスセンサと、第1の周期を持つ第1パルスと第1の周期よりも長い第2の周期を持つ第2パルスとを有し且つ第1及び第2パルスの各々がハイレベルを保持するハイレベル期間とローレベルを保持するローレベル期間とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間を有すると共に第2パルスが第1パルスよりも大きいパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号により前記ガスセンサを駆動する駆動手段と、前記第1の周期毎に前記パルス駆動信号の前記ローレベル期間において前記センサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する検出手段と、この検出手段で検出された前記一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えたかどうかを判定する警報判定手段と、前記一酸化炭素ガス濃度が前記警報点を超えた場合に前記一酸化炭素ガス濃度の異常を示す警報を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするガス警報器。 【請求項2】 前記第2パルスのハイレベルのパルス幅は前記第1パルスのハイレベルのパルス幅よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のガス警報器。 【請求項3】 前記第2パルスのハイレベルの波高値は前記第1パルスのハイレベルの波高値よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のガス警報器。 【請求項4】 電池の電源電圧により動作するガス警報器であって、ヒータ及びセンサ素子を有するガスセンサと、所定周期を持つパルスを有し且つ該パルスがハイレベルを保持するハイレベル期間とローレベルを保持するローレベル期間とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間を有するパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号により前記ガスセンサを駆動する駆動手段と、前記所定周期毎に前記パルス駆動信号の前記ローレベル期間において前記センサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する検出手段と、この検出手段で検出された前記一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えたかどうかを判定する警報判定手段と、前記一酸化炭素ガス濃度が前記警報点を超えた場合に前記一酸化炭素ガス濃度の異常を示す警報を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするガス警報器。 【請求項5】 電池の電源電圧により動作しガス警報を行うガス警報方法であって、第1の周期を持つ第1パルスと第1の周期よりも長い第2の周期を持つ第2パルスとを有し且つ第1及び第2パルスの各々がハイレベルを保持するハイレベル期間とローレベルを保持するローレベル期間とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間を有すると共に第2パルスが第1パルスよりも大きいパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号によりガスセンサを駆動する駆動ステップと、前記第1の周期毎に前記パルス駆動信号の前記ローレベル期間において前記ガスセンサに有するセンサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する検出ステップと、検出された前記一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えたかどうかを判定する警報判定ステップと、前記一酸化炭素ガス濃度が前記警報点を超えた場合に前記一酸化炭素ガス濃度の異常を示す警報を報知する報知ステップと、を備えることを特徴とするガス警報方法。 【請求項6】 前記第2パルスのハイレベルのパルス幅は前記第1パルスのハイレベルのパルス幅よりも大きいことを特徴とする請求項5記載のガス警報方法。 【請求項7】 前記第2パルスのハイレベルの波高値は前記第1パルスのハイレベルの波高値よりも大きいことを特徴とする請求項5記載のガス警報方法。 【請求項8】 電池の電源電圧により動作し、ガス警報を行うガス警報方法であって、所定周期を持つパルスを有し且つ該パルスがハイレベルを保持するハイレベル期間とローレベルを保持するローレベル期間とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間を有するパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号によりガスセンサを駆動する駆動ステップと、前記所定周期毎に前記パルス駆動信号の前記ローレベル期間において前記ガスセンサに有するセンサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する検出ステップと、検出された前記一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えたかどうかを判定する警報判定ステップと、前記一酸化炭素ガス濃度が前記警報点を超えた場合に前記一酸化炭素ガス濃度の異常を示す警報を報知する報知ステップと、を備えることを特徴とするガス警報方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、不完全燃焼時の一酸化炭素(CO)ガスをガスセンサで検出し、ガス濃度が警報点以上となったときにガス濃度が異常である旨の警報を警報音、警報ランプ、外部出力等で報知する電池式のガス警報器及びガス警報方法に関し、特に、限られた電池容量でガスセンサを駆動させ且つ長期的に安定したセンサ感度を確保することができる電池式のガス警報器及びガス警報方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一酸化炭素ガス警報器用のガスセンサとしては、一般的に半導体式ガスセンサが用いられており、この半導体式ガスセンサにより一酸化炭素を選択的に検知するためには、センサ素子の温度を低温度、例えば100℃以下に保持する必要がある。 【0003】しかし、ガスセンサを低温度で長期間使用すると、大気中の温度変化等の影響により、センサ素子に水分が付着し、空気中のセンサ出力が変化する等の問題があり、一酸化炭素の濃度を精度良く検知することができない。このため、図14に示すように、ガスセンサを低温度(例えば100℃を15秒)と高温度(例えば400℃を5秒)とに周期的に交互に駆動し、ガスセンサを高温にしてガスセンサの表面をリフレッシュするヒートクリーニングを行う必要があった。 【0004】また、電池を電源として用い、この電池の電源電圧によりガスセンサを駆動する一酸化炭素ガス警報器が知られている。この電池式の一酸化炭素ガス警報器は、電池の電源電圧を受けてパルス駆動信号を生成し、このパルス駆動信号によりヒータ及びセンサ素子を有するガスセンサを所定周期で交互にオン/オフ駆動させ、ガスセンサのオフ駆動期間、すなわち、常温で一酸化炭素ガス濃度を検出している。従来のこの種のガス警報器としては、例えば、特開平10−38832号公報に記載されたガス検出方法及びその装置に開示されている。 【0005】この電池式の一酸化炭素ガス警報器では、通常限られた電池容量で且つ例えば3年間使用できる条件で、ガスセンサに対して定期的にヒートアップを行うことにより、ガスセンサをヒートクリーニングしている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池式の一酸化炭素ガス警報器にあっては、限られた電池容量で且つ例えば3年という長期間、電池をもたせるためには、定期的にヒートクリーニングに用いる電力は非常に限られる。 【0007】例えば、2200mAhrの容量のリチウム電池を2本並列に用いて、ガスセンサの素子を400℃に加温するための電力量が130mA必要であるとした場合、電池の使用安全率、警報器としての回路消費電力及び万一の警報時の消費電力を考慮すると、約10分間に1秒程度の加熱が限界となる。 【0008】また、前述した条件で且つ通常の雰囲気中においては、図15の電池式ガス警報器の経時特性に示すように、経時的に安定したセンサ出力を得ることができる。なお、図15に示す経時特性では、温度を20℃、湿度を65%とし、図17に示すように、0.9Vを0.8秒、0Vを200秒とするパルスをガスセンサに長期間印加(センサ駆動条件)したときの一酸化炭素の警報点の経時的な変化を示している。また、ガスセンサを10個とし、図15中の右上のMAXとMINは10個のガスセンサでの警報点のバラツキを表している。 【0009】しかしながら、ガスセンサを高温高湿(例えば温度が50℃で湿度が95%)中に連続放置し且つガスセンサを前記センサ駆動条件で駆動した加速試験を行った場合には、図16に示すように、加速日数が増加するに従って、CO警報濃度が上昇する。すなわち、高湿中(例えば浴室内)で不完全燃焼検知を行う場合には、湿度によるガスセンサの感度劣化が大きく影響するという問題があった。なお、図16に示す例では、3つのガスセンサを試験対象とし、図16中の黒丸,黒三角,黒四角が3つのガスセンサに対応している。 【0010】そこで、本発明は、限られた電池容量でガスセンサを駆動させ且つ高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができるガス警報器及びガス警報方法を提供することを課題とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、以下の構成とした。請求項1の発明のガス警報器は、電池の電源電圧により動作するガス警報器であって、ヒータ及びセンサ素子を有するガスセンサと、第1の周期を持つ第1パルスと第1の周期よりも長い第2の周期を持つ第2パルスとを有し且つ第1及び第2パルスの各々がハイレベルを保持するハイレベル期間とローレベルを保持するローレベル期間とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間を有すると共に第2パルスが第1パルスよりも大きいパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号により前記ガスセンサを駆動する駆動手段と、前記第1の周期毎に前記パルス駆動信号の前記ローレベル期間において前記センサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する検出手段と、この検出手段で検出された前記一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えたかどうかを判定する警報判定手段と、前記一酸化炭素ガス濃度が前記警報点を超えた場合に前記一酸化炭素ガス濃度の異常を示す警報を報知する報知手段とを備えることを特徴とする。 【0012】請求項1の発明によれば、駆動手段がパルス駆動信号によりガスセンサを駆動するので、第1の周期毎に第1パルスのハイレベルによりガスセンサが定期的にヒートアップされてガスセンサをヒートクリーニングでき、また、第1の周期よりも長い第2の周期毎に第1パルスよりも大きい第2パルスのハイレベルにより通常のヒートクリーニングよりも長時間または高温のヒートクリーニングが実施される。このため、高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0013】また、検出手段が、第1の周期毎にパルス駆動信号のローレベル期間においてセンサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する。すなわち、常温で一酸化炭素を検出せずに、パルス駆動信号のローレベルによるガスセンサの温度(例えば約100℃)で一酸化炭素を検出するため、一酸化炭素と水素との弁別性を向上させ且つ高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0014】請求項2の発明は、請求項1記載のガス警報器において、前記第2パルスのハイレベルのパルス幅は前記第1パルスのハイレベルのパルス幅よりも大きいことを特徴とする。 【0015】請求項2の発明によれば、第2パルスのハイレベルのパルス幅が、第1パルスのハイレベルのパルス幅よりも大きいので、通常のヒートクリーニングよりも長時間ヒートクリーニングが実施されるため、高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0016】請求項3の発明は、請求項1記載のガス警報器において、前記第2パルスのハイレベルの波高値は前記第1パルスのハイレベルの波高値よりも大きいことを特徴とする。 【0017】請求項3の発明によれば、第2パルスのハイレベルの波高値は第1パルスのハイレベルの波高値よりも大きいので、通常のヒートクリーニングよりも高温のヒートクリーニングが実施されるため、高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0018】請求項4の発明は、電池の電源電圧により動作するガス警報器であって、ヒータ及びセンサ素子を有するガスセンサと、所定周期を持つパルスを有し且つ該パルスがハイレベルを保持するハイレベル期間とローレベルを保持するローレベル期間とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間を有するパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号により前記ガスセンサを駆動する駆動手段と、前記所定周期毎に前記パルス駆動信号の前記ローレベル期間において前記センサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する検出手段と、この検出手段で検出された前記一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えたかどうかを判定する警報判定手段と、前記一酸化炭素ガス濃度が前記警報点を超えた場合に前記一酸化炭素ガス濃度の異常を示す警報を報知する報知手段とを備えることを特徴とする。 【0019】請求項4の発明によれば、駆動手段がパルス駆動信号によりガスセンサを駆動するので、所定周期毎にパルスのハイレベルによりガスセンサが定期的にヒートアップされてガスセンサをヒートクリーニングできる。また、検出手段が、所定周期毎にパルス駆動信号のローレベル期間においてセンサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する。すなわち、常温で一酸化炭素を検出せずに、パルス駆動信号のローレベルによるガスセンサの温度(例えば約100℃)で一酸化炭素を検出するため、一酸化炭素と水素との弁別性を向上させ且つ高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0020】請求項5の発明は、電池の電源電圧により動作しガス警報を行うガス警報方法であって、第1の周期を持つ第1パルスと第1の周期よりも長い第2の周期を持つ第2パルスとを有し且つ第1及び第2パルスの各々がハイレベルを保持するハイレベル期間とローレベルを保持するローレベル期間とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間を有すると共に第2パルスが第1パルスよりも大きいパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号によりガスセンサを駆動する駆動ステップと、前記第1の周期毎に前記パルス駆動信号の前記ローレベル期間において前記ガスセンサに有するセンサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する検出ステップと、検出された前記一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えたかどうかを判定する警報判定ステップと、前記一酸化炭素ガス濃度が前記警報点を超えた場合に前記一酸化炭素ガス濃度の異常を示す警報を報知する報知ステップとを備えることを特徴とする。 【0021】請求項6の発明は、請求項5記載のガス警報方法において、前記第2パルスのハイレベルのパルス幅は前記第1パルスのハイレベルのパルス幅よりも大きいことを特徴とする。 【0022】請求項7の発明は、請求項5記載のガス警報方法において、前記第2パルスのハイレベルの波高値は前記第1パルスのハイレベルの波高値よりも大きいことを特徴とする。 【0023】請求項8の発明は、電池の電源電圧により動作し、ガス警報を行うガス警報方法であって、所定周期を持つパルスを有し且つ該パルスがハイレベルを保持するハイレベル期間とローレベルを保持するローレベル期間とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間を有するパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号によりガスセンサを駆動する駆動ステップと、前記所定周期毎に前記パルス駆動信号の前記ローレベル期間において前記ガスセンサに有するセンサ素子の出力に基づき一酸化炭素ガス濃度を検出する検出ステップと、検出された前記一酸化炭素ガス濃度が警報点を超えたかどうかを判定する警報判定ステップと、前記一酸化炭素ガス濃度が前記警報点を超えた場合に前記一酸化炭素ガス濃度の異常を示す警報を報知する報知ステップとを備えることを特徴とする。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明のガス警報器及びガス警報方法の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。 【0025】(第1の実施の形態)図1は第1の実施の形態の電池式のガス警報器の基本的な回路構成図である。図2は第1の実施の形態の電池式のガス警報器の具体的な回路構成図である。図3及び図4は第1の実施の形態の電池式のガス警報器におけるパルス駆動信号のタイミングチャートである。 【0026】図1に示すガス警報器は、電池を用いた一酸化炭素ガス警報器であり、ガスセンサ1、直流電圧(例えば5V)を有するリチウム電池等の電池5、中央処理装置(CPU)11、電池5の電源電圧をCPU11に供給する電源回路7を有して構成される。 【0027】ガスセンサ1は、例えば、半導体式ガスセンサからなり、ガスを検知するセンサ素子3とこのセンサ素子3を加熱するためのヒータ2を有する。CPU11は、電池電源検出回路12、センサ駆動回路13、警報判定回路14を有して構成される。 【0028】電池電源検出回路12は、電源回路7からの電池電源の電圧を検出し、検出された電池電圧が一定値以下になった場合には、電池異常信号を例えば警報回路18に出力する。 【0029】センサ駆動回路13は、電源回路7からの電池電源の電圧を受けて、図3に示すようなパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号によりガスセンサ1を駆動する。 【0030】パルス駆動信号は、第1の周期T1を持つ第1パルスPLS1と第1の周期T1よりも長い第2の周期T2を持つ第2パルスPLS2とを有し且つ第1パルスPLS1がハイレベルHIを保持するハイレベル期間(例えば1秒)とローレベルLOを保持するローレベル期間(例えば5秒)とローレベルLOよりも小さい零レベルOFFを保持する零レベル期間(例えば891秒)を有し、第2パルスPLS2がハイレベル期間(例えば2秒)とローレベル期間(例えば12秒)と零レベル期間を有する。 【0031】すなわち、第2パルスPLS2のハイレベル及びローレベルのパルス幅が、第1パルスPLS1のハイレベル及びローレベルのパルス幅よりも大きい。第2の周期T2は、例えば1日(86400秒)である。ハイレベルは、例えば0.9Vであり、ローレベルは例えば0.2Vである。このため、ガスセンサ1の温度が高温400℃と中温(例えば約100℃)と常温(例えば20℃)とに周期的に交互に変化するようになっている。 【0032】なお、図3に示すパルス駆動信号に代えて、図4に示すパルス駆動信号を用いても良い。図4に示すパルス駆動信号は、第1の周期T1を持つ第1パルスPLS1と第1の周期T1よりも長い第2の周期T2を持つ第2パルスPLS3とを有し且つ第1及び第3パルスPLS1,PLS3の各々がハイレベル期間(例えば1秒)とローレベル期間(例えば5秒)と零レベル期間(例えば891秒)とを有し、第3パルスPLS3のハイレベル及びローレベルの波高値V3,V4が、第1パルスPLS1のハイレベル及びローレベルの波高値V1,V2よりも大きい。 【0033】センサ駆動回路13は負荷抵抗RLを介してセンサ素子3に接続されている。センサ検出回路9は、第1の周期T1毎にパルス駆動信号のローレベル期間中の検知ポイント(図3または図4中の黒丸印P1,P2・・・)において、センサ素子3からのガスセンサ入力により、一酸化炭素のガス濃度を検出する。 【0034】警報判定回路14は、一酸化炭素ガス濃度が予め定められた警報点以上になったかどうかを判定し、一酸化炭素ガス濃度が予め定められた警報点以上になった場合には、警報信号を警報回路18に出力する。LED21は、点灯により一酸化炭素ガスのガス濃度の異常を示す警報を報知する。ブザー19は、一酸化炭素ガスのガス濃度の異常を示す警報を報知する。 【0035】図2に示す具体的なガス警報器において、基準クロック発生部33は、基準クロックを発生する水晶発振器32を有し、発生した基準クロックをCPU11に出力する。センサ駆動回路13は、基準クロックに基づいて図3または図4に示すパルス駆動信号を生成し、このパルス駆動信号を出力ポートO3及び抵抗R9を介してトランジスタTr5に出力してトランジスタTr5をオン/オフさせて、ヒータ2をパルス駆動する。 【0036】センサ素子3には検出抵抗R2,検出抵抗R3,検出抵抗R20が接続され、この検出抵抗R20とコンデンサC12とでセンサ検出回路9を構成する。また、CPU11は、検出抵抗駆動信号を出力ポートO1からトランジスタTr1に出力し、検出抵抗駆動信号を出力ポートO2からトランジスタTr2に出力し、トランジスタTr1,Tr2をそれぞれオン/オフさせる。 【0037】トランジスタTr1及びトランジスタTr2が共にオフのときには、ガスセンサ1に接続される検出抵抗は、R20のみであり、トランジスタTr1及びトランジスタTr2が共にオンのときには、ガスセンサ1に接続される検出抵抗は、R20とR2とR3との並列抵抗となる。 【0038】また、抵抗R3の一端と大地との間には直列に接続された抵抗R10及びガスセンサ温度補正用のサーミスタTHが設けられ、CPU11は、サーミスタTHから入力ポートI1を介してサーミスタ入力を取り込み、このサーミスタ入力によりガスセンサ1の温度補正を行う。 【0039】また、抵抗R3の一端と大地との間には直列に接続された抵抗R11,ボリュームVR1及び抵抗R12が設けられ、ボリュームVR1から入力ポートI2を介して警報判定回路14に前記CO警報点が入力される。 【0040】抵抗R3の一端と大地との間には直列に接続された抵抗R13,ボリュームVR2及び抵抗R14が設けられ、ボリュームVR2からの電圧が入力ポートI3を介してCPU11に入力される。 【0041】警報回路18は、LED21、ブザーBZ、集積回路(IC4)を有し、ブザーBZはIC4により駆動する。CPU駆動回路31は、IC1を有し、CPU11を一定周期で駆動するための駆動信号を生成し、この駆動信号をCPU11に出力している。 【0042】次に、このように構成された第1の実施の形態のガス警報器の動作、すなわちガス警報方法を図1に示す回路構成図及び図5に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、浴室等の高温高湿中においてガス濃度の検出を行うものとする。 【0043】まず、電池5の電源電圧を受けて、センサ駆動回路13が図3または図4に示すような、第1の周期T1を持つ第1パルスPLS1と第2の周期T2を持つ第2パルスPLS2を有するパルス駆動信号を生成する(ステップS11)。 【0044】そして、センサ駆動回路13は、パルス駆動信号をガスセンサ1に有するヒータ2に印加すると(ステップS13)、第1の周期T1毎に第1パルスPLS1のハイレベルを持つHIパルスによりガスセンサ1をヒートアップする。すなわち、ガスセンサ1のヒートクリーニングを開始する(ステップS15)。 【0045】次に、センサ検出回路9は、第1の周期T1毎に、すなわち、通常のヒートクリーニング毎に、パルス駆動信号の第1パルスPLS1のローレベルを持つLOパルスにおける検知ポイント(図3または図4中の黒丸印P1,P2・・・)において、センサ素子3からのガスセンサ入力により、一酸化炭素のガス濃度を検出する(ステップS17)。 【0046】さらに、センサ駆動回路13は、第2の周期T2毎に第2パルスPLS2のハイレベルを持つHIパルスによりガスセンサ1をヒートアップする(ステップS19)。第2の周期T2毎にパルス駆動信号の第2パルスPLS2のローレベルを持つLOパルスにおける検知ポイント(図3のP3)において、センサ素子3からのガスセンサ入力により一酸化炭素のガス濃度を検出する(ステップS20)。 【0047】次に、警報判定回路14は、センサ検出回路9で検出された一酸化炭素ガス濃度が予め定められたCO警報点を超えているかどうかを判定し(ステップS21)、一酸化炭素のガス濃度がCO警報点を超えた場合には、警報判定回路14は、警報信号を警報回路18に出力するため、警報回路18は、ブザー19及びLED21により警報を行う(ステップS23)。 【0048】このように、第1の実施の形態のガス警報器及びガス警報方法によれば、第1の周期T1よりも長い第2の周期T2毎に、第1パルスPLS1のハイレベルのパルス幅よりも大きい第2パルスPLS2のハイレベルにより、通常のヒートクリーニングよりも長時間または高温のヒートクリーニングが実施される。このため、高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0049】また、図4に示すようなパルス駆動信号を用いても、第2パルスPLS2のハイレベルの波高値が第1パルスPLS1のハイレベルの波高値よりも大きいので、同様な効果が得られる。 【0050】さらに、常温で一酸化炭素を検出せずに、パルス駆動信号のローレベルによるガスセンサ1の温度(例えば100℃)で一酸化炭素を検出するため、一酸化炭素と水素との弁別性を向上させ且つ高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0051】図6は第1の実施の形態の電池式のガス警報器におけるガスセンサに対して高温高湿中で定期的にヒートアップを行った高温高湿加速試験結果を示す図である。そのときの加速条件としては、温度が50℃で湿度が95%でガスセンサ1を連続放置し、センサ駆動条件としては、図3または図4に示すようなタイミングでガスセンサ1を駆動する。 【0052】図6において、横軸は、加速日数を示し、縦軸はCO警報濃度を示している。図6中の黒丸、黒四角は試験対象となった2つのガスセンサを示している。図6から、加速日数が増加してもCO警報濃度がほとんど上昇していないことがわかる。すなわち、高湿中でも安定したセンサ感度を確保することができる。 【0053】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態のガス警報器及びガス警報方法を説明する。図7は第2の実施の形態の電池式のガス警報器の基本的な回路構成図である。図8は第2の実施の形態の電池式のガス警報器におけるパルス駆動信号のタイミングチャートである。 【0054】第2の実施の形態のガス警報器は、センサ駆動回路13aの構成が異なる点を除いて、第1の実施の形態のガス警報器と同一構成である。センサ駆動回路13aは、図8に示すように、第1の周期T1を持つ第1パルスPLS1を有し且つ該第1パルスPLS1がハイレベルを保持するハイレベル期間(例えば1秒)とローレベルを保持するローレベル期間(例えば5秒)とローレベルよりも小さい零レベルを保持する零レベル期間(例えば891秒)を有するパルス駆動信号を生成し、該パルス駆動信号によりガスセンサ1を駆動する。 【0055】また、センサ検出回路9は、第1の周期T1毎にパルス駆動信号のローレベル期間中の検知ポイント(図8中の黒丸印P1,P2,P3・・・)において、センサ素子3からのガスセンサ入力により、一酸化炭素のガス濃度を検出する。 【0056】なお、図7に示すガス警報器のその他の構成は、図1に示すガス警報器と同一構成であり、同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。 【0057】次に、このように構成された第2の実施の形態のガス警報器の動作、すなわちガス警報方法を図7に示す回路構成図及び図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、浴室等の高温高湿中においてガス濃度の検出を行うものとする。 【0058】まず、センサ駆動回路13aが図8に示すような、第1の周期T1を持つ第1パルスPLS1を有するパルス駆動信号を生成する(ステップS31)。そして、センサ駆動回路13aは、パルス駆動信号をガスセンサ1に有するヒータ2に印加すると(ステップS33)、第1の周期T1毎に第1パルスPLS1のハイレベルを持つHIパルスによりガスセンサ1をヒートアップする。すなわち、ガスセンサ1のヒートクリーニングを開始する(ステップS35)。 【0059】次に、センサ検出回路9は、第1の周期T1毎に、すなわち、ヒートクリーニング毎に、パルス駆動信号の第1パルスPLS1のローレベルを持つLOパルスにおける検知ポイント(図8中の黒丸印P1,P2,P3・・・)において、センサ素子3からのガスセンサ入力により、一酸化炭素のガス濃度を検出する(ステップS37)。 【0060】次に、警報判定回路14は、センサ検出回路9で検出された一酸化炭素ガス濃度が予め定められたCO警報点を超えているかどうかを判定し(ステップS39)、一酸化炭素のガス濃度がCO警報点を超えた場合には、警報判定回路14は、警報信号を警報回路18に出力するため、警報回路18は、ブザー19及びLED21により警報を行う(ステップS41)。 【0061】このように、第2の実施の形態のガス警報器及びガス警報方法によれば、常温で一酸化炭素を検出せずに、パルス駆動信号のローレベルによるガスセンサ1の温度(例えば100℃)で一酸化炭素を検出するため、一酸化炭素と水素との弁別性を向上させ且つ高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0062】図9は第2の実施の形態の電池式のガス警報器におけるガスセンサに対して高温高湿中で定期的にヒートアップを行った高温高湿加速試験結果を示す図である。そのときの加速条件としては、温度が50℃で湿度が95%でガスセンサ1を連続放置し、センサ駆動条件としては、図8に示すようなタイミングでガスセンサ1を駆動する。 【0063】図9において、横軸は、加速日数を示し、縦軸はCO警報濃度を示している。図9中の黒丸、黒四角は試験対象となった2つのガスセンサを示している。図9から、加速日数が増加してもCO警報濃度がほとんど上昇していないことがわかる。すなわち、高温高湿中でも安定したセンサ感度を確保することができる。 【0064】なお、図9に示す試験結果と図6に示す試験結果とを比較すると、図6に示す試験結果の方が良いことがわかる。これは、図3または図4に示すパルス駆動信号は、図8に示すパルス駆動信号に対して、さらに第2パルスが含まれており、この第2パルスにより長期間または高温のヒートクリーニングが行われるからである。 【0065】図11はヒータHI/LO時間に対する一酸化炭素濃度劣化特性を示す図である。ここで、ヒータHI時間とは、図8のハイレベル期間に対応し、ヒータLO時間はローレベル期間に対応する。図11(a)は、温度50℃、湿度95%での高温高湿連続耐久試験後のヒータHI/LO時間と一酸化炭素警報濃度変動量との関係を示し、図11(b)は、温度40℃、湿度90%と温度0℃とを42サイクル行った温度サイクル耐久試験後のヒータHI/LO時間と一酸化炭素警報濃度変動量との関係を示している。一酸化炭素濃度の初期値は100ppmであり、図11では、その後の変動量を示している。 【0066】図11(a),図11(b)からもわかるように、HI時間を0.8秒とし、LO時間を設けずに零レベル(OFF)を設けた場合には、一酸化炭素警報濃度変動量は、250ppmとなり、この変動量は、日ガス検検定規定の最大値となっている。変動量は、150ppm(検定レベル)以下であることが好ましい。また、LO時間で一酸化炭素を検出すると、150ppm以下となる。LO時間をさらに大きくすると、一酸化炭素警報濃度変動量がさらに小さくなることがわかる。すなわち、LO時間で一酸化炭素を検出することにより、高湿中でも安定したセンサ感度を確保できることができる。 【0067】図12はヒータLO時間に対する水素警報濃度特性を示す図である。図12中において、黒四角はHI時間を1.5秒とし、黒丸はHI時間を2秒とし、黒三角はHI時間を2.5秒とし、黒ひし形はHI時間を3秒とした場合における水素警報濃度特性を示す。また、図12では、一酸化炭素濃度が100ppm設定時における水素警報濃度を示している。 【0068】図12からもわかるように、水素警報濃度は、HI時間と関係が小さく、LO時間を延長させて検出することで相対感度が向上する。すなわち、一酸化炭素と水素との弁別性を向上させることができる。なお、LO時間が2秒以上であれば、水素警報濃度が検定レベル(500ppm)を超えるから、日ガス検検定規定を満たすことができる。 【0069】図13はヒータHI/LO時間に対する電池寿命特性を示す図である。図13において、横軸はヒータHI/LO時間を示し、縦軸は電池寿命年数を示す。黒丸は、リチウム電池4本の場合を示し、○はリチウム電池8本の場合を示す。水素警報濃度特性、及び湿度特性を考慮し、且つ電池の寿命を3年以上とすると、図13に示すように、HI時間/LO時間が制限される。 【0070】なお、本発明は、前述した実施の形態のガス警報器に限定されるものではなく、このほか、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能であるのは勿論である。 【0071】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1の周期よりも長い第2の周期毎に第1パルスよりも大きい第2パルスのハイレベルにより通常のヒートクリーニングよりも長時間または高温のヒートクリーニングが実施されるため、高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。また、常温で一酸化炭素を検出せずに、パルス駆動信号のローレベルによるガスセンサの温度で一酸化炭素を検出するため、一酸化炭素と水素との弁別性を向上させ且つ高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保できる。 【0072】請求項2の発明によれば、第2パルスのハイレベルのパルス幅が、第1パルスのハイレベルのパルス幅よりも大きいので、通常のヒートクリーニングよりも長時間ヒートクリーニングが実施されるため、高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0073】請求項3の発明によれば、第2パルスのハイレベルの波高値は第1パルスのハイレベルの波高値よりも大きいので、通常のヒートクリーニングよりも高温のヒートクリーニングが実施されるため、高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0074】請求項4の発明によれば、常温で一酸化炭素を検出せずに、パルス駆動信号のローレベルによるガスセンサの温度で一酸化炭素を検出するため、一酸化炭素と水素との弁別性を向上させ且つ高湿中等の過酷な環境条件下でも長期的に安定したセンサ感度を確保することができる。 【0075】請求項5の発明によれば、請求項1の発明の効果と同様な効果が得られる。請求項6の発明によれば、請求項2の発明の効果と同様な効果が得られる。請求項7の発明によれば、請求項3の発明の効果と同様な効果が得られる。請求項8の発明によれば、請求項4の発明の効果と同様な効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社 【識別番号】000220262 【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社 【識別番号】593210961 【氏名又は名称】エフアイエス株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月13日(2000.1.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194331(P2001−194331A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−4899(P2000−4899) |
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