| 【発明の名称】 |
ガスセンサ |
| 【発明者】 |
【氏名】宇野 克彦
【氏名】牧 正雄
【氏名】丹羽 孝
【氏名】鶴田 邦弘
【氏名】梅田 孝裕
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| 【要約】 |
【課題】ガスセンサの省電力化を図り特に電池駆動式での電池寿命の延長を図る。
【解決手段】薄膜法で得られる金属酸化物からなるガス検知部15と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段16と、前記ガス検出部から選られた出力を増幅する増幅手段17と、前記増幅手段17によって得られた出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比較手段18と、前記比較手段18によって得られた値を演算する演算手段19と、前記演算手段から得られた出力に応じて前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替える切替手段10と、前記演算手段の演算結果に基づいて警報を発する報知手段21でガスセンサを構成し、出力が低いときは低温側の動作温度でガス検知部15動作させ省電力化を図る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】金属酸化物からなるガス検知部と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガス検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得られた出力に応じて前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替える切替手段と、前記演算手段の演算結果に基づいて警報を発する報知手段を有するガスセンサ。 【請求項2】金属酸化物からなるガス検知部と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガス検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得られた出力が第一の設定値以下のとき低温側で動作し、出力が一定時間第一の設定値以上であるかもしくは出力の増加率が第一の設定増加率以上のとき高温側で動作するよう前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替える切替手段と、前記演算手段から得られた出力が一定時間第一の設定値以上もしくは出力の増加率が第一の設定増加率以上のとき第一の警報を発する報知手段と、前記加熱手段、演算手段、報知手段に電力を供給する電源手段を有するガスセンサ。 【請求項3】高温側での動作時に、演算手段から得られた出力が一定時間第二の設定値以上であるかもしくは出力の増加率が第二の設定増加率以上のとき第二の警報を発する請求項2記載のガスセンサ。 【請求項4】ガス検知部は、基板上に形成された加熱手段の上面に電気絶縁層を介して形成された酸素イオン導電性を有する固体電解質薄膜と前記個体電解質薄膜上に形成された一対の電極薄膜と、前記一対の電極薄膜の一方の電極上に設けられた酸化触媒層よりなる請求項2または3記載のガスセンサ。 【請求項5】加熱手段は間欠的に動作するとともに、演算手段から得られた出力が第一の設定値より低い時の動作間隔を第一の設定値より高い時の動作間隔よりも長くした請求項4記載のガスセンサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ガス燃焼機器からのガス洩れや、室内燃焼機器の不完全燃焼により発生する一酸化炭素を検知するガスセンサに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のガスセンサは種々の方式、形状のものがあるが、その一例として個体電解質を用いた平板形状のものが本発明に先立って提案されている。即ち図7に示すように板状の固体電解質1の両面に一対の白金電極2、3(図示せず)を形成し、両面を板状のガス選択透過体4、5で覆い、片方のガス選択透過体4の表面にヒータ6を形成するとともに、その上に酸化触媒層7を設置したものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一般にガスセンサは一酸化炭素、メタン、プロパン、水素などに選択的に感応し、ガス洩れ警報機や、CO警報機などの用途に用途に用いられている。したがって最終安全装置として高感度であること、応答が速いこと、信頼性が高いこと選択性が高いこと、さらに消費電力が低いことが要求される。 【0004】しかしながら図7に示す従来のガスセンサは個体電解質1ガス選択透過体4酸化触媒層は板状のチップを熱容量が大きいためセンサを動作温度に保持するためには常時ヒータ6に通電しておかなけらばならず、そのために商用電源が必要であった。したがって電源コンセントを常時占有することになり、一般家庭では台所等のごく限られた場所に設置されるのが普通である。しかし、暖房機、給湯器等の室内燃焼機の燃焼不良による不幸な事故が相変わらずなくならない現状や、住宅の高気密高断熱化に伴うセントラル暖房の普及を考えると、CO警報機を普及させる必要がある。ただし、電気製品が溢れている家庭内において電源コンセントを占有することは非常に不便であり、設置性を改良することが望まれる。 【0005】このような課題を解決するために図8の構成の薄膜ガスセンサが提案されている(特開平11−83777号公報)。この薄膜ガスセンサは透孔8を形成した支持基板9の透孔8上面に熱絶縁層10を積層し,その上に薄膜によりヒータ11を形成し、その上にさらに電気絶縁層12、感知膜13、電極14を積層したものであり、この構成により熱容量を小さくしてパルス駆動を可能としており、その結果大幅な省電力化が可能となり電池駆動が可能となることが示されている。しかし、実際の警報機ではヒータ11の電源だけでなく回路での電力消費に加え、警報での消費電力が大きく、最終的に電池寿命がきたときに警報を鳴動させるだけの電池容量を保持しておく必要がある。したがって、センサの構成のみでなくいろいろな視点から省電力化を図る必要があった。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために本発明は、金属酸化物からなるガス検知部と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガス検出部から選られた出力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得られた出力に応じて前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替える切替手段と、前記演算手段の演算結果に基づいて警報を発する報知手段を有するようにガスセンサを構成している。 【0007】上記発明によれば、通常はガス検知部が動作可能な温度範囲の低温側に加熱手段を設定するので大幅な省電力化が可能である。低温側ではガス検知部は高温側に比べると感度や応答性が劣るが、出力値が設定値以上になると直ちに最も感度がよい高温側に加熱手段を設定し、正確な濃度検知によって警報で報知することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明は、金属酸化物からなるガス検知部と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガス検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得られた出力に応じて前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替える切替手段と、前記演算手段の演算結果に基づいて警報を発する報知手段を有するようにガスセンサを構成している。 【0009】そして、通常はガス検知部が動作可能な温度範囲の低温側に加熱手段を設定するので大幅な省電力化が可能である。出力値が設定値以上になると直ちに最も感度がよい高温側に加熱手段を設定し、正確な濃度検知によって警報で報知することができる。 【0010】また、金属酸化物からなるガス検知部と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガス検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得られた出力が第一の設定値以下のとき低温側で動作し、出力が一定時間第一の設定値以上であるかもしくは出力の増加率が第一の設定増加率以上のとき高温側で動作するよう前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替える切替手段と、前記演算手段から得られた出力が一定時間第一の設定値以上もしくは出力の増加率が第一の設定増加率以上のとき第一の警報を発する報知手段と、前記加熱手段、演算手段、報知手段に電力を供給する電源手段を有するようにガスセンサを構成している。 【0011】そして通常はガス検知部が動作可能な温度範囲の低温側に加熱手段を設定するので大幅な省電力化を図り、演算手段から選られた出力が一定時間第一の設定値以上になったときに感度の良い高温側に移行するとともに第一の警報を発するので、瞬間的に高濃度のガスが発生する場合は、短時間で通常の状態に戻るため高温側へ移行することも警報を発することもない。したがって無駄な電力消費を抑制することができる。また、出力の増加率が第一の設定増加率以上の場合は、急激に室内のガス濃度が上昇する危険な状態と判断して感度の良い高温側に移行するとともに第一の警報を発するので、速やかに危険状態を報知することができる。 【0012】また、高温側での動作時に、演算手段から得られた出力が一定時間第二の設定値以上であるかもしくは出力の増加率が第二の設定増加率以上のとき第二の警報を発するようにガスセンサを構成している。 【0013】そして、瞬間的に高濃度のガスが発生する場合は、短時間で通常の状態に戻るので警報を発することはなく、無駄な電力消費を抑制することができる。また、出力の増加率が第二の設定増加率以上の場合は、出力が第二の設定値に達していなくても、急激に室内のガス濃度が上昇する非常に危険な状態と判断し、第二の警報を発するので、速やかに危険状態を報知することができる。 【0014】ガス検知部は、基板上に形成された加熱手段の上面に電気絶縁層を介して形成された酸素イオン導電性を有する固体電解質薄膜と前記個体電解質薄膜上に形成された一対の電極薄膜と、前記一対の電極薄膜の一方の電極上に設けられた酸化触媒層よりガスセンサを構成している。 【0015】そして、電気絶縁層、個体電解質、電極、酸化触媒層を厚膜もしくは薄膜で構成することにより、ガス検知部の小型化を図るとともに、熱容量を大幅に低減することができ、さらに上述の構成によって省電力化が可能となり、電池駆動を実現することができる。 【0016】また、加熱手段は間欠的に動作するとともに、演算手段から得られた出力が第一の設定値より低い時の動作間隔を第一の設定値より高い時の動作間隔より長くするようにガスセンサを構成している。 【0017】そして、加熱手段を間欠的に動作させことで大幅な省電力を図るとともに、通常の状態での動作間隔を長くすることによりさらに省電力化を図ることができる。 【0018】 【実施例】以下、本発明の実施例について図1ないし図7を用いて説明する。 【0019】(実施例1)図1は、本発明の実施例1におけるガスセンサのブロック図である。 【0020】図1において、15は金属酸化物よりなるガス検知部で、昇温することによってガス成分に感応するものであり、金属酸化物半導体や酸素イオン導電性を有する固体電解質構成されている。16は加熱手段であるヒータでガス検知部15がガス成分に感応することが可能な所定温度に加熱する。17は増幅手段でガス検知部15で得られた出力を所定の増幅率で増幅する。増幅された出力は比較手段18に送られ、あらかじめ設定された基準値(ゼロ点)と比較されガス濃度が決定される。19は演算手段で、比較手段18で選られた出力に対して種々の演算を行い、切替手段20、報知手段21、比較値設定手段22に、種々の情報を伝達する。比較値設定手段22は出力値のゼロ点を与えるもので、ガス漏れや一酸化炭素の発生がない通常状態での所定時間毎の出力値の相加平均をゼロ点として比較手段18に転送する。また、演算手段19で得られたガス検知部15の出力があらかじめ設定した値よりも大きい場合に報知手段21に情報を伝達し、警報を発する。また、演算手段19で得られたガス検知部15の出力があらかじめ設定した値よりも小さい場合は切替手段20を低温側にしてガス検知部15を動作可能温度の低温側設定で検知する。また、演算手段19で得られたガス検知部15の出力があらかじめ設定した値よりも大きい場合は切替手段20を高温側にしてガス検知部15動作可能温度の高温側設定で検知する。 【0021】図2はガス検知部15を固体電解質(8%イットリア安定化ジルコニア)とした場合の一酸化炭素濃度に対するガス検知部15温度と出力の関係を示したものである。以下の説明ではすべて対象ガスを一酸化炭素として説明する。(A)は一酸化炭素150ppm時、(B)は350ppm時、(C)は500ppm時の結果である。固体電解質は300℃付近から出力が得られ、500℃付近で出力が最大となりそれ以上の温度では逆に出力が低下する傾向を示す。500℃以上では固体電解質への一酸化炭素の吸着が悪くなるため特に低濃度の一酸化炭素に対しては出力が大きく低下する。したがって、一酸化炭素濃度レベルが低いときはガス検知部15が動作可能な温度範囲の低温側(300℃)程度の設定温度で検知し、一酸化炭素濃度レベルが高いときは感度が最も高い高温側(450℃)で検知することで、高濃度の一酸化炭素が発生したときに高感度に検出するとともに、消費電力を約2/3程度に低減することができる。 【0022】(実施例2)図3は本発明の実施例2のガスセンサの動作を示す概念図である。基本的な動作は実施例1と同じであるが、実施例2では演算手段19から得られた出力が第一の設定値である換気注意報レベル(VLA:150ppm相当)以下のとき低温側で動作し、出力が一定時間(tL1)換気注意報レベル以上であるか、もしくは出力の増加率(dV1/dt)が第一の設定増加率(dVL1/dt)以上のとき高温側で動作するようにヒータ16を切り替えると同時に第一の警報である換気注意報を鳴らすことによって危険状態を報知する。たとえば、曲線(a)のように室内の一酸化炭素濃度の増加率が比較的小さい場合は、一酸化炭素濃度が換気注意レベル(VLA)に達するまではガス検知部15は低温側(300℃)に設定され、換気注意レベル(VLA)に達したとき(ta1)、切替手段20によって高温側(450℃)に設定される。また、曲線(b)のように室内の一酸化炭素濃度の増加率が大きい場合は、一定時間(tL1)経過後出力の増加率(dV1/dt)が第一の設定増加率(dVL1/dt)以上のとき、換気注意レベル(VLA)に達していなくてもその傾きから急激に室内のガス濃度が上昇する危険な状態と判断して感度の良い高温側に移行するとともに換気注意報を発して、速やかに危険状態を報知する。 【0023】さらに、曲線(c)のように急激に出力が増加し、一定時間(tL1)経過後出力が換気注意レベル(VLA)以下に低下する場合は、室内燃焼機の不完全燃焼による一酸化炭素の発生やガス洩れ以外の場合、たとえば、殺虫剤、ヘアスプレー、脱臭剤などがガスセンサの近くで使用された場合と判断し、ヒータ16が高温側へ移行することも換気注意報を発することもない。 【0024】図4はヒータ16が高温側に切り替わった場合のガスセンサの動作を示したものである。演算手段19から得られた出力が一定時間(tL2)以上第二の設定値である警報レベル(VLB:たとえば350ppm相当)以上であるか、もしくは出力の増加率(dV2/dt)が第二の設定増加率(dVL2/dt)以上のときに警報を鳴らすことによって危険状態を報知する。たとえば、曲線(a)のように室内の一酸化炭素濃度の増加率が比較的小さい場合は、一酸化炭素濃度が警報レベル(VLB)に達したとき(ta2)、警報によって危険を報知する。また、曲線(b)のように室内の一酸化炭素濃度の増加率が大きい場合は、一定時間(tL2)経過後出力の増加率(dV2/dt)が第二の設定増加率(dVL2/dt)以上のとき、出力が警報レベル(VLB)に達していなくてもその傾きから急激に室内のガス濃度が上昇する危険な状態と判断して警報を発して、速やかに危険状態を報知する。 【0025】さらに、曲線(c)のように急激に出力が増加し、一定時間(tL2)経過後出力が警報レベル(VLB)以下に低下する場合は、室内燃焼機の不完全燃焼による一酸化炭素の発生やガス洩れ以外の場合、たとえば、殺虫剤、ヘアスプレー、脱臭剤などが使用された場合と判断し、警報は発しない。したがって無駄な電力消費を抑制することができる。以上のように、一酸化炭素濃度の絶対値や傾きからガス洩れや一酸化炭素の発生を認識してガス検知部15の設定温度を変更したり報知手段21で換気注意報や警報を発して確実に危険を報知するとともに、ガス洩れや一酸化炭素発生以外の場合を判断して、設定温度の高温側への移行や、換気注意報、警報での報知を抑止するので無駄な電力消費を防止することができる。 【0026】(実施例3)図5は本発明の実施例3におけるガスセンサの構成を示したものである。 【0027】図5において23は基板で0.1mm以下のアルミナ板よりなる。24は基板上に厚膜印刷により形成されたヒータである。ヒータ24は白金にガラスや絶縁剤を混入して抵抗値を調整したペーストを印刷して形成している。ヒータ材料としてはこのほかにSiCやRuO2なども使用可能である。25はヒータ24上に形成された電気絶縁層で、Al2O3やSiO2のスパッタ膜よりなる。26はスパッタにより形成された固体電解質膜で8%イットリア安定化ジルコニアを用い、1〜数μmの厚みに形成されている。27は固体電解質膜上に設けられた一対の電極で、白金をエレクトロンビーム蒸着またはスパッタリングにより形成されている。一対の電極27、27'は同一面積を有し、電極間に一定の隙間を形成している。28は片方の電極27'上に裁置された触媒層で、Pt−Rhを厚膜印刷で形成している。29は電極27、27'に接合されたリード線で電極間で生じる起電力を取り出す。30はヒータ24に接続されたリード線でヒータ16により所定温度にガス検知部15を加熱する。 【0028】上記の構成によるガスセンサの作用を一酸化炭素を例に説明する。触媒層28を通過した一酸化炭素ガスは、触媒層28を通過する時に酸化され電極27'には到達しない。従って、電極27'上では式(1)で示される反応によって酸素がイオン化される。 【0029】1/2O2+2e-→O2- 式(1) 一方、触媒層28が無い方の電極27では式(1)で示される反応に加えて、一酸化炭素が到達してくるので式(2)で示される反応も起きている。 【0030】CO+O2-→CO2+2e- 式(2) そして、電極27、27'の表面での反応の差によって電極27、27'間に電位差が発生する。すなわち一酸化炭素の濃度に応じて電位差が変化し、一酸化炭素センサとして動作する。 【0031】このようにガスセンサを薄膜法を用いて形成しているのでガスセンサの小型化、および熱容量の低下により電池電源でも対応が可能となる。また、熱容量の低下によりガス検知部15の設定温度までの昇温が速やかに行われるので、ヒータの間欠駆動が可能になり、さらにガスセンサの省電力化を図ることができ、電池寿命を飛躍的に延ばすことができる。また、図5の構成に実施例1、2の構成を組み入れることにより、さらに省電力化を図ることができる。 【0032】図6はヒータ24の間欠駆動の実施例を示したものである。演算手段19からの出力が換気注意レベル(VLA)以下と判断したときに、ヒータ24の間欠駆動の時間間隔(th1)を換気注意レベル(VLA)以上と判断したときの時間間隔(th2)よりも長くしている。実際には出力が換気注意レベル(VLA)以下である状態がガスセンサの使用時間の大部分を占めると考えられるので、間欠駆動の時間間隔を長くすることにより、さらに省電力化を図り、電池寿命を延ばすことができる。 【0033】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属酸化物からなるガス検知部と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガス検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得られた出力に応じて前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替える切替手段と、前記演算手段の演算結果に基づいて警報を発する報知手段を有するようにガスセンサを構成しているので、通常はガス検知部が動作可能な温度範囲の低温側に加熱手段を設定することにより大幅な省電力化が可能である。出力値が設定値以上になると直ちに最も感度がよい高温側に加熱手段を設定し、正確な濃度検知によって警報で報知することができる。 【0034】また、金属酸化物からなるガス検知部と、前記ガス検知部を所定の温度に加熱する加熱手段と、前記ガス検知部から得られた出力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段によって得られた出力をあらかじめ設定された設定値と比較する比較手段と、前記比較手段によって得られた値を演算する演算手段と、前記演算手段から得られた出力が第一の設定値以下のとき低温側で動作し、出力が一定時間第一の設定値以上であるかもしくは出力の増加率が第一の設定増加率以上のとき高温側で動作するよう前記加熱手段を少なくとも二段階の動作温度に切り替える切替手段と、前記演算手段から得られた出力が一定時間第一の設定値以上もしくは出力の増加率が第一の設定増加率以上のとき第一の警報を発する報知手段と、前記加熱手段、演算手段、報知手段に電力を供給する電源手段を有するようにガスセンサを構成しているので、通常はガス検知部が動作可能な温度範囲の低温側に加熱手段を設定するので大幅な省電力化を図られるのに加え、一定時間第一の設定値以上になったときに高温側に移行するとともに第一の警報を発するので、室内燃焼機の不完全燃焼による一酸化炭素の発生やガス洩れ以外の場合、たとえば、殺虫剤、ヘアスプレー、脱臭剤などに感知した場合は短時間で通常の状態に戻るため高温側へ移行することも警報を発することもない。したがって無駄な電力消費を抑制することができる。また、出力の増加率が第一の設定増加率以上の場合は、急激に室内のガス濃度が上昇する危険な状態と判断し第一の警報を発するので、速やかに危険状態を報知することができる。 【0035】また、高温側での動作時に、演算手段から得られた出力が一定時間第二の設定値以上であるかもしくは出力の増加率が第二の設定増加率以上のとき第二の警報を発するようにガスセンサを構成しているので、殺虫剤、ヘアスプレー、脱臭剤などを警報機の近くで大量に使用され、第二の設定値を超えた場合などは短時間で通常の状態に戻るので警報を発することはなく、無駄な電力消費を抑制することができる。また、出力の増加率が第二の設定増加率以上の場合は、出力が第二の設定値に達していなくても、急激に室内のガス濃度が上昇する非常に危険な状態と判断し、第二の警報を発するので、速やかに危険状態を報知することができる。 【0036】また、ガス検知部は、基板上に形成された加熱手段の上面に電気絶縁層を介して形成された酸素イオン導電性を有する固体電解質薄膜と前記個体電解質薄膜上に形成された一対の電極薄膜と、前記一対の電極薄膜の一方の電極上に設けられた酸化触媒層よりガスセンサを構成しているので、電気絶縁層、個体電解質、電極、酸化触媒層を厚膜もしくは薄膜で構成することにより、ガス検知部の小型化を図るとともに、熱容量を大幅に低減することができ、さらに上述の構成によって省電力化が可能となり、電池駆動を実現することができる。 【0037】また、加熱手段は間欠的に動作するとともに、演算手段から得られた出力が第一の設定値より低い時の動作間隔を第一の設定値より高い時の動作間隔より長くするようにガスセンサを構成しているので、加熱手段を間欠的に動作させことで大幅な省電力を図るとともに、通常の状態での動作間隔を長くすることによりさらに省電力化を図り電池寿命を延ばすことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月17日(2000.1.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194329(P2001−194329A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−7397(P2000−7397) |
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