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【発明の名称】 圧力検出回路
【発明者】 【氏名】小林 有二

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 抵抗値の変化が印加圧力のほぼマイナス1/2乗に比例する感圧抵抗センサからなる圧力検出回路であって、前記圧力検出回路は、少なくとも前記感圧抵抗センサを同一の圧力検出箇所に2個配設してなり、前記2個の感圧抵抗センサ1,2による検出値を積算せしめ、検出電圧V2がほぼ一次関数で変化するよう構成したことを特徴とする圧力検出回路。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗値の変化が印加圧力のほぼマイナス1/2乗に比例する感圧抵抗センサを用いた圧力検出回路にかかわり、特には、検出電圧がほぼ一次関数で変化するようして、圧力値の検出が容易にできるよう構成した圧力検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より感圧抵抗センサを用いた圧力検出回路が各種提案されている。また、これらの圧力検出回路により圧力値を検出する場合、一般的には、1個の感圧抵抗センサが用いられており、この1個の感圧抵抗センサによって検出された抵抗値の変化を直接データとして取り込み、演算処理回路等により補正処理を施して圧力値を求めるよう構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した検出回路で使用されていた感圧抵抗センサの特性を図4に示した。図示する如く、抵抗値の変化が印加圧力のほぼマイナス1/2乗に比例しており、次の式で近似される。
g=1/R=(1/R0 )×√F但し、 R : 感圧抵抗値g : コンダクタンス値R0 : 係数F : 印加圧力そして、負荷である印加圧力Fを段々大きくしていくと、印加圧力Fが大きくなるにしたがって、一定の圧力変化に対して感圧抵抗センサにより検出される抵抗値の変化が小さくなっていた。従って、印加圧力Fが大きな部分における検出精度は、印加圧力Fが小さな部分の検出精度に比べ必然的に悪かった。このため、印加圧力Fの大きな部分においても精度良く圧力値を検出するには、演算処理回路を用いた複雑な補正が必要となり、圧力検出回路が高価になるばかりか、補正演算処理に時間を要する難点があった。
【0004】そこで本発明の目的は、印加する圧力値を増加させた時の抵抗値の変化がたとえ小さくても、簡便な手段により圧力値を精度良く求めることが可能で、安価な圧力検出回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の観点では、本発明は、抵抗値の変化が印加圧力のほぼマイナス1/2乗に比例する感圧抵抗センサからなる圧力検出回路であって、前記圧力検出回路は、少なくとも前記感圧抵抗センサを同一の圧力検出箇所に2個配設してなり、前記2個の感圧抵抗センサ1,2による検出値を積算せしめ、検出電圧がほぼ一次関数で変化するよう構成したことを特徴とする圧力検出回路を提供する。
【0006】上記観点による圧力検出回路では、抵抗値の変化が印加圧力のほぼマイナス1/2乗に比例する感圧抵抗センサを同一の圧力検出箇所に2個配設し、2個の感圧抵抗センサによる検出値を積算することで、検出電圧をほぼ一次関数で変化させて圧力値の検出を容易にすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態によりさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0008】−実施形態−図1は、本発明の実施形態にかかる圧力検出回路の回路図、図2は、感圧抵抗センサの構成を示す説明図で、同図(a)は感圧抵抗センサを2個重ねた例、同図(b)は感圧抵抗センサを2個並列にした例を示す簡単な説明図である。図3は、本発明の実施形態にかかる圧力検出回路の特性図である。
【0009】図において、1,2はそれぞれ感圧抵抗センサであり、図2(a)に図示する如く、2個の感圧抵抗センサ1,2を接着材等により重ねて貼り合わせたり、図2(b)に図示する如く、2個の感圧抵抗センサ1,2を接着材等により並列に貼り合わせて構成されている。そして、圧力検出回路は、抵抗値がそれぞれRs1,Rs2で示される2個の感圧抵抗センサ1,2と、2個のOPアンプ3,4と、2個のトランジスタTr1,Tr2と、2個の固定抵抗器R1,R2およびダイオードDとから構成されている。具体的には、第一のOPアンプ3の+端子には、基準電圧V1が入力されており、OPアンプ3の出力端子にはトランジスタTr1のベースが接続され、トランジスタTr1には感圧抵抗センサ1がエミッタ抵抗として接続されている。また、感圧抵抗センサ1の両端には、OPアンプ3の制御により基準電圧V1と同じ電圧が印加される。また、トランジスタTr1のコレクタには、電源電圧VDより固定抵抗器R1とダイオードDの直列回路が接続されている。そして、このように接続された固定抵抗器R1、ダイオードD、トランジスタTr1、感圧抵抗センサ1とは第1の電圧増幅回路を構成している。さらに、トランジスタTr1のコレクタには、トランジスタTr2のベースが接続され、トランジスタTr2には、電源電圧VDより感圧抵抗センサ2がエミッタ抵抗として接続されている。また、トランジスタTr2のコレクタは、固定抵抗器R2を通して接地されている。そして、このように接続された感圧抵抗センサ2、トランジスタTr2、固定抵抗器R2とは第2の電圧増幅回路を構成している。なお、トランジスタTr2のコレクタは、第2のOPアンプ4の+端子に接続されており、インピーダンス変換されて検出電圧V2が出力される。
【0010】このように構成された圧力検出回路では、第1の電圧増幅回路と第2の電圧増幅回路の増幅率の掛け算により増幅度が決定され検出電圧V2が出力される。ここで、第1の電圧増幅回路の増幅率は、R1/Rs1であり、第2の電圧増幅回路の増幅率は、R2/Rs2で表される。従って、この圧力検出回路における検出電圧V2は、次の計算式(1)により近似的に表される。
V2=V1×(R1/Rs1)×(R2/Rs2) (1)
また、感圧抵抗センサ1,2の圧力に対する特性は、それぞれ次式(2),(3)により近似される。
1/Rs1=(1/Rs10 )×√F (2)
1/Rs2=(1/Rs20 )×√F (3)
但し、Rs10,Rs20 は係数である。そして、上記(1),(2),(3)式より、検出電圧V2は、次の一次関数式で近似的に表される。
V2=V1×(R1/Rs10 )×(R2/Rs20 )×Fまた、実測データによれば、2個の感圧抵抗センサ1,2を用いてなる圧力検出回路による検出電圧V2は、図3に図示する如く、圧力変化に対してほぼ一次関数で変化するようになった。この結果、検出電圧V2から圧力変化の検出が容易に行えるようになった。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、抵抗値の変化が印加圧力のほぼマイナス1/2乗に比例する感圧抵抗センサを同一の圧力検出箇所に2個配設し、2個の感圧抵抗センサによる検出値を積算せしめ、検出電圧をほぼ一次関数で変化させる簡便な手段で、圧力値の検出を容易に行うことができた。また、回路構成が簡単で安価な圧力検出回路が得られる。等その実用上の効果は大きなものがある。
【出願人】 【識別番号】000003414
【氏名又は名称】東京特殊電線株式会社
【出願日】 平成11年10月28日(1999.10.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−124644(P2001−124644A)
【公開日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【出願番号】 特願平11−306480