| 【発明の名称】 |
断線検出機能付きブリッジセンサ |
| 【発明者】 |
【氏名】林 雅則
【氏名】小西 保司
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| 【要約】 |
【課題】センサの特性を変化させることなく、センサの断線検出を可能にする。
【解決手段】電源端子T1、グランド端子T2および両出力端子T3,T4を有するブリッジ回路構成の抵抗Rs1〜Rs4により成るセンサ11に対して、電圧VDDの電源とセンサ11の電源端子T1との間に介設され、オンまたはオフに応じてそれぞれセンサ11を駆動または停止させるFET12と、このFET12のオフ時に基準電流としての定電流を電源端子T1からセンサ11に供給する電流発生部13と、センサ11に供給された定電流によりセンサ11の電源端子T1に発生する電圧と基準電圧との比較を行い、この比較結果に応じてセンサ11が断線しているか否かの検出を行う比較部14とを設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電源端子、グランド端子および両出力端子を有するブリッジ回路構成の抵抗により成るセンサと、電源と前記センサの電源端子との間に介設され、オンまたはオフに応じてそれぞれ前記センサを駆動または停止させるスイッチ手段と、前記スイッチ手段のオフ時に定電流を前記センサに供給する電流発生手段と、前記センサに供給された定電流により前記センサに発生する電圧と基準電圧との比較を行い、この比較結果に応じて前記センサが断線しているか否かの検出を行う比較手段とを備える断線検出機能付きブリッジセンサ。 【請求項2】 前記電流発生手段は、前記定電流を基準電流として前記センサおよび前記比較手段に個別に供給するカレントミラー回路により成り、前記比較手段は、前記基準電流を流して基準電圧を得る抵抗と、前記基準電流により前記センサに発生する電圧および前記基準電圧がそれぞれ非反転入力端子および反転入力端子に印加されるコンパレータとにより成る請求項1記載の断線検出機能付きブリッジセンサ。 【請求項3】 前記比較手段の抵抗は、正常状態にある前記センサ全体の抵抗より大きく且つほぼ同じ値になるように設定されている請求項2記載の断線検出機能付きブリッジセンサ。 【請求項4】 前記比較手段の抵抗は前記センサと同一構成になっている請求項2または3に記載の断線検出機能付きブリッジセンサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主にブリッジ回路構成の抵抗により成る圧力センサまたは加速度センサなどを有し機械的な量を電気信号に変換して取り出すトランスジューサ回路に関し、特に、断線検出機能付きブリッジセンサに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の断線検出機能付きブリッジセンサは種々提案されており、例えば特開平6−249730号公報には、センサチップ上にブリッジ状の抵抗体のセンサを形成し、このブリッジの互いに対向する一対の端部の一方を電源に接続し他方をグランドに接続し、そして上記ブリッジの他の一対の端部を出力として2つのアンプに入力し、各抵抗体のうち互いに対向する一対の抵抗体の各々に、その抵抗体の抵抗値より極めて大きい抵抗値の抵抗体を各々接続して成り、センサチップの抵抗体の断線を確実に検知可能にするセンサ用ブリッジ回路が開示されている。 【0003】なお、特開平3−209140号公報には、ダイヤフラムとは無関係の位置に4本の高抵抗を各ゲージ抵抗と並列に接続して成り、断線時に大きな出力を発生し、断線を知ることを可能とした圧力センサが開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記センサ用ブリッジ回路では、図4に示すように、センサを構成する各抵抗体のうち、互いに対向する一対の抵抗体の各々に抵抗体R1,R2が並列に接続されるので、センサのインピーダンスが変化してセンサの特性が変化し、センサのオフセット電圧や温度特性が悪くなる場合があった。 【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、センサの特性を変化させることなく、センサの断線検出が可能な断線検出機能付きブリッジセンサを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために請求項1記載の発明の断線検出機能付きブリッジセンサは、電源端子、グランド端子および両出力端子を有するブリッジ回路構成の抵抗により成るセンサと、電源と前記センサの電源端子との間に介設され、オンまたはオフに応じてそれぞれ前記センサを駆動または停止させるスイッチ手段と、前記スイッチ手段のオフ時に定電流を前記センサに供給する電流発生手段と、前記センサに供給された定電流により前記センサに発生する電圧と基準電圧との比較を行い、この比較結果に応じて前記センサが断線しているか否かの検出を行う比較手段とを備えるのである。 【0007】本発明はセンサの断線を検出するために、スイッチ手段のオフ時に定電流をセンサに供給し、センサに供給された定電流によりセンサに発生する電圧と基準電圧との比較を行うので、センサのインピーダンスは変化しない。この結果、センサの特性を変化させることなく、センサの断線検出が可能になる。 【0008】なお、請求項1記載の断線検出機能付きブリッジセンサにおいて、前記電流発生手段は、前記定電流を基準電流として前記センサおよび前記比較手段に個別に供給するカレントミラー回路により成り、前記比較手段は、前記基準電流を流して基準電圧を得る抵抗と、前記基準電流により前記センサに発生する電圧および前記基準電圧がそれぞれ非反転入力端子および反転入力端子に印加されるコンパレータとにより成る構成でもよい(請求項2)。この構成によれば、センサの特性を変化させることなく、センサの断線検出が可能になる。 【0009】また、請求項2記載の断線検出機能付きブリッジセンサにおいて、前記比較手段の抵抗は、正常状態にある前記センサ全体の抵抗より大きく且つほぼ同じ値になるように設定されている構成でもよい(請求項3)。この構成によれば、センサの異常なインピーダンス上昇も検出可能になる。 【0010】さらに、請求項2または3に記載の断線検出機能付きブリッジセンサにおいて、前記比較手段の抵抗は前記センサと同一構成になっている構成でもよい(請求項4)。この構成によれば、周囲温度が変動しても安定なセンサの断線検出が可能になる。 【0011】 【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係る断線検出機能付きブリッジセンサを示す構成図で、この図を用いて以下に第1実施形態の説明を行う。 【0012】図1に示す断線検出機能付きブリッジセンサは、電源端子T1、グランド端子T2および両出力端子T3,T4を有するブリッジ回路構成の抵抗Rs1〜Rs4により成り、入力としての加速度や圧力などの物理量に応じたレベルの検出電圧を両出力端子T3,T4間に発生するセンサ11と、電圧VDDの電源とセンサ11の電源端子T1との間に介設され、オンまたはオフに応じてそれぞれセンサ11を駆動または停止させるFET12(スイッチ手段)と、このFET12のオフ時に基準電流としての定電流を電源端子T1からセンサ11に供給する電流発生部13と、センサ11に供給された定電流によりセンサ11の電源端子T1に発生する電圧と基準電圧との比較を行い、この比較結果に応じてセンサ11が断線しているか否かの検出を行う比較部14とにより構成されている。 【0013】ただし、センサ11のグランド端子T2はグランドGNDに接続されている。また、FET12は図外の制御部からゲートに供給される信号S1に応じてオン/オフし、本断線検出機能付きブリッジセンサを間欠的に駆動する構成になっている。近年、低消費電力化の要望に応じて間欠駆動にする場合がしばしばある。また、電流発生部13は上記制御部から供給される信号S2に応じて定電流をセンサ11に供給する構成になっている。さらに、比較部14は、例えば、センサ11に供給された基準電流によりセンサ11の電源端子T1に発生する電圧が基準電圧より高レベルになると出力レベルがHighになり、そうでなければLowになるコンパレータなどで構成される。つまり、電源端子T1に発生する電圧はコンパレータの非反転入力端子に印加し、基準電圧はコンパレータの反転入力端子に印加する。 【0014】次に、上記構成の比較部14に対して行われる設定について説明する。断線検出時、つまりFET12のオフ時、センサ11に供給された基準電流Iref によりセンサ11の電源端子T1に発生する電圧Vsig は、センサ11を構成する抵抗Rs1〜Rs4の合成抵抗をRsとしたとき、次式で与えられる。 【0015】Vsig =Rs×Irefここで、センサ11が断線状態(断線しかかりの状態を含む)になったとすれば、合成抵抗Rsの値が正常状態のそれよりも大きくなるので、上式から、断線状態のセンサ11の電源端子T1に発生する電圧Vsig は、正常状態のそれよりも高レベルになるのが分かる。 【0016】そこで、第1実施形態では、上記基準電圧(Vref )は、正常状態のセンサ11の電源端子T1に基準電流Iref を供給したとき、そのセンサ11の電源端子T1に発生する電圧Vsig と同レベルになるように設定される。これにより、センサ11の電源端子T1に発生する電圧Vsig が基準電圧Vref より高レベルになると、比較部14の出力レベルがHighになり、センサ11が断線しているとの検出結果が得られるのである。 【0017】次に、第1実施形態の特徴となる断線検出動作を説明する。例えば、電源端子T1とグランド端子T2との間に経路を残す断線状態、つまり抵抗Rs1,Rs4または抵抗Rs2,Rs3が正常で、他の2つの抵抗の少なくとも1つが断線しているハーフブリッジ状態になると、センサ11の合成抵抗が2×Rsになるため、電圧Vsig は、(2×Rs)×Iref となり基準電圧Vref より高くなる。これにより、比較部14の出力レベルがHighになり、センサ11が断線しているとの検出結果が得られる。 【0018】また、電源端子T1とグランド端子T2との間に経路を残さない断線状態(以下、単に完全断線状態)になると、センサ11の合成抵抗が無限大(∞)になるため、電圧Vsig は、∞×Iref となって電流発生部13の電源電圧とほぼ同レベルまで昇圧し、基準電圧Vref より高くなる。これにより、比較部14の出力レベルがHighになり、センサ11が断線しているとの検出結果が得られる。 【0019】一方、センサ11が正常状態にある場合には、電圧Vsig は基準電圧Vref と同レベルになる。これにより、比較部14の出力レベルがLowになり、センサ11が断線していないとの検出結果が得られる。 【0020】以上により、またセンサ11のインピーダンスが変化しないことにより、センサの特性を変化させることなく、センサの断線検出が可能になる。 【0021】図2は本発明の第2実施形態に係る断線検出機能付きブリッジセンサを示す構成図で、この図を用いて以下に第2実施形態の説明を行う。 【0022】図2に示す断線検出機能付きブリッジセンサは、センサ11およびFET12を第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として、電流発生部23および比較部24を備えている。 【0023】電流発生部23は、FET12のオフ時に、センサ11および比較部24の後述する抵抗R24に基準電流Iref を個別に供給するものである。電流発生部23は、図2の例では、定電流源230と、この定電流源230、抵抗R24およびセンサ11とともにカレントミラー回路を構成するFET231〜233とにより構成され、FET232,233の各ゲート端子がFET231にカレントミラー接続されている。なお、この構成に限らず、FET12のオフ時に、電源端子T1からセンサ11に基準電流Iref を供給する定電流源と、高電位側の一端から抵抗R24に基準電流Iref を供給する別の定電流源とにより成る構成でもよいのは言うまでもない。 【0024】比較部24は、基準電流Iref を流して基準電圧Vref を得る抵抗R24と、基準電流Iref によりセンサ11の電源端子T1に発生する電圧Vsig および基準電圧Vref がそれぞれ非反転入力端子および反転入力端子に印加されるコンパレータ241とにより構成されている。 【0025】ここで、比較部24は、基準電圧Vref が次式を満足するように設定される。 【0026】Rs×Iref <Vref <2×Rs×Irefつまり、比較部24の抵抗R24は次式を満足する値に設定される。 【0027】Rs<R24<2×Rs特に、R24>Rsを満足し、且つセンサ11の合成抵抗Rsとほぼ等しくなる値に抵抗R24の値を設定すれば、センサ11の異常なインピーダンス上昇も検出可能になる。 【0028】次に、第2実施形態の断線検出動作を説明する。例えば、センサ11がハーフブリッジ状態になると、センサ11の合成抵抗が2×Rsになるため、電圧Vsig は、(2×Rs)×Iref となり基準電圧Vref より高くなる。これにより、比較部24の出力レベルがHighになり、センサ11が断線しているとの検出結果が得られる。 【0029】また、センサ11が完全断線状態になると、センサ11の合成抵抗が無限大になるため、電圧Vsig は電源の電圧VDDとほぼ同レベルまで昇圧し、基準電圧Vref より高くなる。これにより、比較部24の出力レベルがHighになり、センサ11が断線しているとの検出結果が得られる。 【0030】一方、センサ11が正常状態にある場合には、電圧Vsig は基準電圧Vref より低レベルになる。これにより、比較部24の出力レベルがLowになり、センサ11が断線していないとの検出結果が得られる。 【0031】以上により、またセンサ11のインピーダンスが変化しないことにより、センサの特性を変化させることなく、センサの断線検出が可能になる。 【0032】図3は本発明の第3実施形態に係る断線検出機能付きブリッジセンサを示す構成図で、この図を用いて以下に第3実施形態の説明を行う。 【0033】図3に示す断線検出機能付きブリッジセンサは、センサ11、FET12および電流発生部23を第2実施形態と同様に備えているほか、第2実施形態との相違点として比較部34を備えている。 【0034】この比較部34は、センサ11と同一構成で同様の温度特性を持ち、基準電流Iref を流して基準電圧Vref を得るブリッジ抵抗R34と、基準電流Iref によりセンサ11の電源端子T1に発生する電圧Vsig および基準電圧Vref がそれぞれ非反転入力端子および反転入力端子に印加されるコンパレータ341とにより構成されている。このコンパレータ341は、センサ11に供給された基準電流によりセンサ11の電源端子T1に発生する電圧が基準電圧より高レベルになると出力レベルがHighになり、そうでなければLowになる。また、ブリッジ抵抗R34を構成する抵抗R341〜R344は、それぞれセンサ11の抵抗Rs1〜Rs4と同じ抵抗値に設定されている。 【0035】次に、第3実施形態の断線検出動作を説明する。例えば、センサ11がハーフブリッジ状態になると、センサ11の合成抵抗が2×Rsになるため、電圧Vsig は、(2×Rs)×Iref となり基準電圧Vref より高くなる。これにより、比較部34の出力レベルがHighになり、センサ11が断線しているとの検出結果が得られる。 【0036】また、センサ11が完全断線状態になると、センサ11の合成抵抗が無限大になるため、電圧Vsig は電源の電圧VDDとほぼ同レベルまで昇圧し、基準電圧Vref より高くなる。これにより、比較部34の出力レベルがHighになり、センサ11が断線しているとの検出結果が得られる。 【0037】一方、センサ11が正常状態にある場合には、電圧Vsig は基準電圧Vref と同レベルになる。これにより、比較部24の出力レベルがLowになり、センサ11が断線していないとの検出結果が得られる。 【0038】以上により、またセンサ11のインピーダンスが変化しないことにより、センサの特性を変化させることなく、センサの断線検出が可能になる。 【0039】また、一般に、圧力センサ11は拡散抵抗などで構成されると出力特性が温度依存性の特性となり、ブリッジ抵抗の温度依存性によって、センサ11に流れ込む電流が温度変動に伴って増減することになる。このことは上記断線検出にとって誤検出の原因となるが、第3実施形態では、センサ11と同様の温度特性を持つブリッジ抵抗R34を備えるので、コンパレータ341の反転入力端子の入力電圧がその非反転入力端子の入力電圧に対して安定し、周囲温度が変動しても安定なセンサの断線検出が可能になる。 【0040】 【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば、電源端子、グランド端子および両出力端子を有するブリッジ回路構成の抵抗により成るセンサと、電源と前記センサの電源端子との間に介設され、オンまたはオフに応じてそれぞれ前記センサを駆動または停止させるスイッチ手段と、前記スイッチ手段のオフ時に定電流を前記センサに供給する電流発生手段と、前記センサに供給された定電流により前記センサに発生する電圧と基準電圧との比較を行い、この比較結果に応じて前記センサが断線しているか否かの検出を行う比較手段とを備えるので、センサの特性を変化させることなく、センサの断線検出が可能になる。 【0041】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の断線検出機能付きブリッジセンサにおいて、前記電流発生手段は、前記定電流を基準電流として前記センサおよび前記比較手段に個別に供給するカレントミラー回路により成り、前記比較手段は、前記基準電流を流して基準電圧を得る抵抗と、前記基準電流により前記センサに発生する電圧および前記基準電圧がそれぞれ非反転入力端子および反転入力端子に印加されるコンパレータとにより成るので、センサの特性を変化させることなく、センサの断線検出が可能になる。 【0042】請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の断線検出機能付きブリッジセンサにおいて、前記比較手段の抵抗は、正常状態にある前記センサ全体の抵抗より大きく且つほぼ同じ値になるように設定されているので、センサの異常なインピーダンス上昇も検出可能になる。 【0043】請求項4記載の発明によれば、請求項2または3に記載の断線検出機能付きブリッジセンサにおいて、前記比較手段の抵抗は前記センサと同一構成になっているので、周囲温度が変動しても安定なセンサの断線検出が可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月27日(1999.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−91385(P2001−91385A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−272351 |
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