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【発明の名称】 温度計測器
【発明者】 【氏名】福原 達也

【要約】 【課題】複数個の測定チャンネルを備えた温度計測器において、外部発熱体による偏った温度分布になっても適切な端子温度に基づいた測定チャンネルの温度測定を行うようにする。

【解決手段】少なくとも複数個の測定チャンネルを配設した端子アッセンブリと、この端子アッセンブリの端子温度を測定する基準接点温度センサとを備えた温度計測器であって、基準接点温度センサは、前記端子アッセンブリの適宜位置に複数個適宜間隔をもって配設したことであり、又、複数個の基準接点温度センサは、外部発熱体の存在に応じて使い分けできるようにしたことであり、更に、基準接点温度センサは熱電対で構成したことである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】熱電対が接続される複数個の測定チャンネルを配設した端子アッセンブリと、該端子アッセンブリの端子温度を測定する基準接点温度センサとを備えた温度計測器であって、前記基準接点温度センサは、前記端子アッセンブリの適宜位置に複数個適宜間隔をもって配設したことを特徴とする温度計測器。
【請求項2】前記複数個の基準接点温度センサを、外部発熱体の存在に応じて使い分けることを特徴とする請求項1記載の温度計測器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度計測器に関するものであり、詳しくは熱電対が接続される複数個の測定チャンネルを配設した端子アッセンブリの基準接点温度センサによる基準接点温度補償の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術における熱電対を使用した温度計測器において、熱電対を配線する温度計測器の端子アッセンブリの基準接点温度補償を図るために、基準接点温度センサとして例えば、トランジスタセンサ、サーミスタ等を端子アッセンブリの任意の位置に配設したものが周知である。
【0003】図2は端子アッセンブリを示したものであり、20は端子アッセンブリである。端子アッセンブリ20は、複数の測定端子を整列状態に配列した複数の測定チャンネル1〜nを備え、この測定チャンネル1〜nの略中央位置に1個の基準接点補償用の温度センサを備えた構成になっている。
【0004】
【発明が解決するための課題】しかしながら、図3に示すように、上述した従来技術における端子アッセンブリに1個の基準接点温度センサを配設した構成においては、外部発熱体30が隣接する構造において、外部発熱体30からの熱の偏りで端子アッセンブリ20に設けてある各測定チャンネルの温度差が発生しても1個の基準接点温度センサでの温度測定データは正確なものでなくなり、測定チャンネル1〜nの温度測定の精度が低下するという問題がある。
【0005】従って、外部発熱体からの偏った発熱に影響される環境条件においても、温度計測器の全ての測定チャンネルにおいて正確な温度測定が行える構成に解決しなければならない課題を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明に係る温度計測器は次のような構成にすることである。
(1)熱電対が接続される複数個の測定チャンネルを配設した端子アッセンブリと、該端子アッセンブリの端子温度を測定する基準接点温度センサとを備えた温度計測器であって、前記基準接点温度センサは、前記端子アッセンブリの適宜位置に複数個適宜間隔をもって配設したことを特徴とする温度計測器。
(2)前記複数個の基準接点温度センサを外部発熱体の存在に応じて使い分けることを特徴とする(1)記載の温度計測器。
【0007】このように、熱電対が接続される複数個の測定チャンネルを配設した端子アッセンブリに複数個の基準接点温度センサを配設したことにより、外部発熱体から熱の影響を受けた場合は、熱の影響を受ける側の測定チャンネルと熱の影響を受けない測定チャンネル側とにグループ分けして、それぞれの基準接点温度センサを使用することにより適切な端子温度に基づく測定チャンネルの温度測定を行うことが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る温度計測器の実施の形態について図面を参照して説明する。尚、従来技術で説明したものと同じものには同一符号を付けて説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例を示す構成図である。図1において、40は温度計測器である。温度計測器40は、整列状態に配設した複数の測定端子からなる複数の測定チャンネル1〜x、(x+1)〜nを設けた端子アッセンブリ50と、この端子アッセンブリ50の図において左右位置に配設した2個の基準接点温度センサRJC(RJC:Reference Junction Compensation)ーA、RJCーBとから構成されている。複数の測定チャンネル1〜x、(x+1)〜nと基準接点温度センサRJCーA、RJCーBとの関係は、測定チャンネル1〜xのグループには基準接点温度センサRJCーBを、測定チャンネル(x+1)〜nのグループには基準接点温度センサRJCーAを配置して制御することが基本的な構造となっている。
【0010】一方、温度計測器40は制御を司る熱電対温度測定処理部60を備えており、外部発熱体である発熱アッセンブリ30からのアッセンブリ有無検出信号を受信する機能と、発熱アッセンブリ30の有無により基準接点温度センサRJCーA、RJCーBの使用形態を制御する機能を少なくとも備えている。
【0011】このような構成からなる温度計測器40における端子アッセンブリ50の端子温度を設定するためには、先ず熱電対温度測定処理部60において、発熱アッセンブリ30が存在していないと判断している時は、全ての測定チャンネル1〜nの端子温度は基準接点温度センサRJCーAから得られる測定温度データを使用して端子温度の基準接点補償値を算出する。
【0012】発熱アッセンブリ30が存在していると判断した場合には、測定チャンネル1〜xのグループの端子温度は基準接点温度センサRJCーBの測定温度データを使用し、測定チャンネル(x+1)〜nのグループの端子温度は基準接点温度センサRJCーAの測定温度データを使用して、端子温度の基準接点補償値を算出するようにする。
【0013】このように発熱アッセンブリ30が存在する時には、その発熱の影響を最も強く受ける側の測定チャンネル1〜xにはその近傍に設けてある基準接点温度センサRJCーBを使用することにより、端子アッセンブリ50全体に温度分布の偏りが発生して全体の測定チャンネル1〜nは正確な端子温度に基づいた温度測定をすることができるのである。
【0014】又、外部発熱体である発熱アッセンブリー30が温度計測器40と密接な関係にあり、予め発熱が影響するものであることがわかっているものである時には、予め発熱により偏った温度分布になることを測定しておき、発熱アッセンブリ30が存在するときには、その温度分布データに基づいて複数個の基準接点温度センサ、実施例においては2個の基準接点温度センサRJCーB、RJCーAそれぞれによる測定チャンネル1〜nのグループ分けを行うようにしておくと、更に正確な端子温度に基づく温度測定が可能になる。
【0015】
【発明の効果】上述説明した本発明によれば、次の効果が得られる。
【0016】請求項1及び請求項2の発明によれば、基準接点温度センサを端子アッセンブリの適宜位置に複数個適宜間隔をもって配設したことにより、外部発熱体からの熱の影響を受けて偏った温度分布になった場合でも、測定チャンネルを偏った温度分布に対応したグループ分けすることによって、正確な端子温度に基づく測定チャンネルの温度測定を行うことができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
【出願日】 平成11年9月13日(1999.9.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−83019(P2001−83019A)
【公開日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【出願番号】 特願平11−258964