| 【発明の名称】 |
電子秤 |
| 【発明者】 |
【氏名】田村 和彦
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| 【要約】 |
【課題】複数の計量部(秤)を備えた電子秤において、複数の計量部の同時使用を可能にする。
【解決手段】マルチスケールは、第1秤及び第2秤と、操作制御ボックスとを備えている。第1秤は、部品の重量を計量して単重を求める。第2秤は、部品の重量を計量して部品の数量を求める。操作制御ボックスは、第1秤及び第2秤に連結されるもので、操作表示ディスプレイ52を有している。操作制御ボックスは、オペレータの操作に基づき、操作表示ディスプレイ52に第1秤に関する表示をさせるのか、第2秤に関する表示をさせるのか、あるいは第1秤及び第2秤に関する表示を同時にさせるのかを切り替えることができる。また、操作制御ボックスは、第1秤及び第2秤に関する表示をさせるときには、操作表示ディスプレイ52を分割してその表示をさせる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】物品の重量を計量する第1計量部及び第2計量部と、表示画面を有し、前記第1計量部及び前記第2計量部に連結される操作部と、操作者の操作に基づき、前記表示画面に前記第1計量部に関する表示をさせるのか、前記表示画面に前記第2計量部に関する表示をさせるのか、あるいは前記表示画面に前記第1及び第2計量部に関する表示をさせるのかを切り替えることができ、前記第1及び第2計量部に関する表示をさせるときには前記表示画面を分割して表示をさせる制御部と、を備えた電子秤。 【請求項2】多数の物品の重量から前記物品の個数を求め、操作者にそれを表示する電子秤であって、前記物品の重量を計量し前記物品の単重を基に前記物品の個数を求める複数の計量計数部と、前記複数の計量計数部それぞれに関する表示を操作者に対して同時に行う表示部と、を備えた電子秤。 【請求項3】前記複数の計量計測部のうちどの計量計測部に関する表示を前記表示部に行わせるのかを切り替えることができる、請求項2に記載の電子秤。 【請求項4】前記表示部は、1つの表示画面を有し、その表示を前記複数の計量計数部のうち1つの計量計測部に関する表示から前記複数の計量計測部それぞれに関する同時表示へと切り替えるときに前記表示画面を分割する、請求項2又は3に記載の電子秤。 【請求項5】前記表示部に重ねて配置されるタッチパネルをさらに備え、前記タッチパネルに接触することにより、少なくとも一部の操作を行うことができる、請求項2から4のいずれかに記載の電子秤。 【請求項6】多数の物品の重量から前記物品の個数を求め、操作者にそれを表示する電子秤であって、前記物品の重量を計量し前記物品の単重を求める計量単重算出部と、前記物品の重量を計量し前記物品の単重を基に前記物品の個数を求める計量計数部と、前記計量単重算出部に関する表示と前記計量計数部に関する表示とを操作者に対して同時に行う表示部と、を備えた電子秤。 【請求項7】前記計量単重算出部に関する表示を前記表示部に行わせるのか、前記計量計測部に関する表示を前記表示部に行わせるのか、あるいは前記計量単重算出部及び前記計量計測部の両方に関する表示を前記表示部に行わせるのかを切り替えることができる、請求項6に記載の電子秤。 【請求項8】前記表示部は、1つの表示画面を有し、その表示を前記計量単重算出部あるいは前記計量計測部に関する表示から前記計量単重算出部及び前記計量計測部の両方に関する表示へと切り替えるときに前記表示画面を分割する、請求項6又は7に記載の電子秤。 【請求項9】前記表示部に重ねて配置されるタッチパネルをさらに備え、前記タッチパネルに接触することにより、少なくとも一部の操作を行うことができる、請求項6から8のいずれかに記載の電子秤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子秤、特に、複数の計量部を有する電子秤に関する。 【0002】 【従来の技術】多数の物品、例えば、ネジやボルト等の金属部品、樹脂製部品などの物品の個数を数える装置として、それらの重量及び単位重量(以下、単重という。)から個数を求める計数秤(電子秤)がある。この計数秤は、入力された、あるいはサンプリングにより求めた単重で多数の物品の計量値を除すことによって物品の個数を求め、それを操作者に表示するものである。このような計数秤は、例えば小部品(物品)の生産工場における出荷場や物流倉庫における物品のピッキングで物品の個数を数えるために使用されている。 【0003】このような計数秤の中には、単重を求めるために必要な計量精度を有する秤量(計量可能な重量の大きさ)の小さな計量部と、多数の物品を一度に計量できる大きな秤量の計量部とを併せ持ち、それぞれのデータを共有させているものがある。このように秤量や精度の異なる2つの計量部のデータを共有させることで、互いに独立した複数の計数秤でデータを受け渡す場合の手間が省け、単重の測定から計数作業までの一連の処理が1台の計数秤で行えるようになる。 【0004】また、1つの操作部に対して同等の秤量の計量部を複数設け、塗料等の配合のために複数の計量部を使って同時に計量を行ったり、複数の計量部で計数した個数を加算したりすることを可能にした電子秤も存在する。この電子秤は、各計量部のデータを共有させることで、配合の計算や計量値の加算が容易にできるようになるという利点を有している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、複数の計量部を備えた電子秤ではデータの共有が容易にでき、関連した作業や集計作業に便利なものとなっている。しかし、複数の計量部を備えた従来の電子秤は、1つの表示画面を有する操作部にそれぞれの計量部が連結された構成となっている。これにより1組の計量部及び操作部を備えた電子秤を複数併用する場合に較べてデータの共有や操作性の面で便利となっているが、一方では、表示画面に表示される内容をどの計量部に関する表示にするかを択一的に切り替えて使用せざるを得ない状態にある。すなわち、複数の計量部(第1計量部、第2計量部、…)を備えた従来の電子秤では、第1計量部を使用するときには表示画面に第1計量部に関する表示を行わせ、第2計量部を使用するときには表示画面に第2計量部に関する表示を行わせるようにして、それぞれの計量部に対する操作を行っている。したがって、表示を切り替えることによって複数の計量部のいずれをも使用することができるが、複数の計量部を同時に使用することはできない構成となっている。 【0006】本発明の課題は、複数の計量部を備えた電子秤において、複数の計量部の同時使用を可能にすることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る電子秤は、第1計量部及び第2計量部と、操作部と、制御部とを備えている。第1計量部は、物品の重量を計量する。第2計量部は、第1計量部とは別に、物品の重量を計量する。操作部は、第1計量部及び第2計量部に連結されるもので、表示画面を有している。制御部は、操作者の操作に基づき、表示画面に第1計量部に関する表示をさせるのか、表示画面に第2計量部に関する表示をさせるのか、あるいは表示画面に第1及び第2計量部に関する表示をさせるのかを切り替えることができる。そして、制御部は、第1及び第2計量部に関する表示をさせるときには、操作部の表示画面を分割してその表示をさせる。 【0008】本請求項の電子秤では、第1及び第2計量部によりそれぞれ物品の重量を計量することができ、それらの両計量部に関する表示を表示画面に分割表示させることで操作者に対して同時に示すことができる。すなわち、操作者は、第1計量部だけを使う場合には第1計量部に関する表示だけを表示画面に出して操作を行うことができ、第2計量部だけを使う場合には第2計量部に関する表示だけを表示画面に出して操作を行うことができ、両方の計量部を使う場合には両計量部に関する表示を表示画面に分割表示させて両計量部の操作を行うことができる。 【0009】これにより、第1及び第2計量部の同時使用が可能となり、1人に限らず2人の操作者による作業も可能となり、また塗料の配合のために複数の染料を同時に計量するようなことも可能となる。このように両計量部を表示を切り替えることなく同時に操作できるようになるため、作業効率が向上することが期待できる。請求項2に係る電子秤は、多数の物品の重量から物品の個数を求め、操作者にそれを表示する電子秤である。この電子秤は、複数の計量計数部と、表示部とを備えている。計量計数部は、それぞれ、物品の重量を計量し、物品の単重を基に物品の個数を求める。表示部は、複数の計量計数部それぞれに関する表示を、操作者に対して同時に行う。 【0010】本請求項の電子秤では、複数の計量計数部それぞれに関する表示が表示部に為されるため、操作者は複数の計量計数部を同時に操作することが可能である。このため、複数人の操作者がそれぞれの計量計数部の操作を行ったり、1人の操作者が複数の計量計数部の操作を同時進行させたりすることで、作業効率を上げることができる。 【0011】また、表示部に複数の計量計数部より求めた物品の個数の加算値を示すようにすれば、1つの計量計数部だけでは計量できないような重量の場合にも物品の個数を求めることが可能になる。請求項3に係る電子秤は、請求項2に記載の電子秤であって、複数の計量計測部のうちどの計量計測部に関する表示を表示部に行わせるのかを切り替えることができる。 【0012】ここでは、複数の計量計測部のうち所定の1つに関する表示を表示部に行わせるようにすることもでき、また複数の計量計測部のうち所定の幾つかあるいは全てに関する表示を行わせるようにすることもできる。したがって、複数の計量計測部による作業の同時進行が可能になるとともに、所定の1つの計量計測部による作業だけを行うときにはその計量計測部に関する表示だけを表示部に見易く行わせればよい。 【0013】請求項4に係る電子秤は、請求項2又は3に記載の電子秤であって、表示部は1つの表示画面を有している。そして、表示部は、複数の計量計数部のうち1つの計量計測部に関する表示から複数の計量計測部それぞれに関する同時表示へとその表示を切り替えるときに、表示画面を分割する。ここでは、複数の計量計測部それぞれに関する表示を同時に行わせる際に表示画面を分割し、1つの計量計測部に関する表示だけを行う場合には表示画面を分割せずに表示画面全体を使って表示を行う。したがって、複数の計量計測部に関する表示を同時に行うときにはそれぞれの計量計測部に関する表示スペースが小さくなるため、必要最低限の内容だけを表示させる等、表示態様を工夫することが望ましい。 【0014】請求項5に係る電子秤は、請求項2から4のいずれかに記載の電子秤であって、タッチパネルをさらに備えている。タッチパネルは、表示部に重ねて配置される。また、この電子秤では、タッチパネルに接触することによって少なくとも一部の操作を行うことができるようにされている。請求項6に係る電子秤は、多数の物品の重量から物品の個数を求め、操作者にそれを表示する電子秤である。この電子秤は、計量単重算出部と、計量計数部と、表示部とを備えている。計量単重算出部は、物品の重量を計量し、物品の単重を求める。計量計数部は、物品の重量を計量し、物品の単重を基に物品の個数を求める。表示部は、計量単重算出部に関する表示と計量計数部に関する表示とを、操作者に対して同時に行う。 【0015】本請求項の電子秤では、計量単重算出部及び計量計数部それぞれに関する表示が表示部に同時に為されるため、操作者は計量単重算出部及び計量計数部を同時に操作することが可能である。このため、複数人の操作者が計量単重算出部及び計量計数部をそれぞれ操作したり、1人の操作者が計量単重算出部及び計量計数部の操作を同時進行させたりすることで、作業効率を上げることができるようになる。 【0016】請求項7に係る電子秤は、請求項6に記載の電子秤であって、計量単重算出部に関する表示を表示部に行わせるのか、計量計測部に関する表示を表示部に行わせるのか、あるいは計量単重算出部及び計量計測部の両方に関する表示を表示部に行わせるのかを切り替えることができる電子秤である。ここでは、計量単重算出部及び計量計測部の両方による作業の同時進行が可能になるとともに、どちらか1つによる作業だけを行うときにはそれに関する表示だけを表示部に見易く行わせることができる。 【0017】請求項8に係る電子秤は、請求項6又は7に記載の電子秤であって、表示部は1つの表示画面を有している。そして、表示部は、その表示を計量単重算出部あるいは計量計測部に関する表示から計量単重算出部及び計量計測部の両方に関する表示へと切り替えるときに、表示画面を分割する。ここでは、計量単重算出部及び計量計測部の両方に関する表示を同時に行わせる際に表示画面を分割し、どちらか1つに関する表示だけを行う場合には表示画面を分割せずに表示画面全体を使って表示を行う。したがって、計量単重算出部及び計量計測部の両方に関する表示を同時に行うときにはそれぞれに関する表示スペースが小さくなるため、必要最低限の内容だけを表示させる等、表示態様を工夫することが望ましい。 【0018】請求項9に係る電子秤は、請求項6から8のいずれかに記載の電子秤であって、タッチパネルをさらに備えている。タッチパネルは、表示部に重ねて配置される。、また、この電子秤では、タッチパネルに接触することにより、少なくとも一部の操作を行うことができる。 【0019】 【発明の実施の形態】[第1実施形態] <マルチスケールの構成>本発明の一実施形態であるマルチスケール(電子秤)を図1に示す。このマルチスケール1は、各種部品の生産現場や物流倉庫等において部品の計数作業に使われるものである。マルチスケール1は、図1に示すように、主として、第1秤(計量単重算出部)10と、第2秤(計量計数部)20と、操作制御ボックス50とから構成されている。但しこれは最小限の構成であり、周辺機器として、計数結果をラベルに印刷するラベルプリンタ、他のマルチスケールやコンピュータとネットワークを組むためのネットワークコントローラ、部品を包装するための包装機などを接続することが可能である。 【0020】第1秤10は、小秤量型の秤であり、部品の精度の高い単位重量(単重)の測定を行うために設けられている。この第1秤10は、ロードセルと、ロードセルの出力を重量値に変換しデジタル信号で出力する信号処理手段とを有している。第2秤20は、第1秤10よりも秤量の大きい秤であり、部品の計数を行うために設けられている。この第2秤20も、ロードセルと、ロードセルの出力を重量値に変換しデジタル信号で出力する信号処理手段とを有している。 【0021】操作制御ボックス50は、第1秤10及び第2秤20と接続され、これらの秤10,20から出力されるデジタル信号を受け、部品の単重を算出したり部品の数量を算出したりして、その結果をオペレータ(操作者)に示す。また、数百アイテムの部品の登録が可能な商品マスタファイルを有しており、オペレータからの操作を受けてアイテムを選択する。この操作制御ボックス50は、RAMやROMに記憶される部品の単重や重量データ、所定の演算式等に基づいて、部品の単重や数量を算出する。また、操作制御ボックス50の正面には、図2に示すように、数値入力等の所定のオペレータの操作を受け付ける操作キー51と、カラー液晶表示を行う操作表示ディスプレイ52とが設けられている。 【0022】操作キー51は、マルチスケール1のON/OFFを行うキーや数値を入力するためのテンキー等から成り、操作表示ディスプレイ52の右側に配置されている。操作表示ディスプレイ52は、秤10,20に関する種々の情報や操作メニューを表示する。この操作表示ディスプレイ52にはタッチパネルが重ねて配置されており、表示の一部をオペレータが指で触れることによって操作入力が可能である。 【0023】<操作表示ディスプレイの表示画面>操作表示ディスプレイ52の一表示画面を図3に示す。この表示画面は、オペレータが商品マスタファイルから部品「白キャップ」を呼び出して、部品「白キャップ」の計数作業を行っているときの画面である。この画面では、第2秤20において計量されている部品の重量が985gと表示され、部品「白キャップ」の単重データである5.37gに基づいて算出された部品の個数(数量)182個が表示されている。また、予め設定されている許容個数の上限値及び下限値、部品を収容している風袋の重量、日付及び時刻、使用している秤等の情報も同時に表示されている。 【0024】このように第2秤20で部品「白キャップ」の計数作業を行っているときに、同時に第1秤10で他の部品の単重を求める作業を行いたいときには、操作表示ディスプレイ52の「メニュー」に触れてメニュー画面(図示せず)を呼び出し分割同時表示を選択することができる。この選択が為されると、図4に示すように、ディスプレイ52の左半分に第1秤10に関する情報が表示され、ディスプレイ52の右半分に第2秤20に関する情報が表示される。但し、単独でそれぞれの秤10,20に関する情報をディスプレイ52に表示させている場合に較べて表示面積が半分になるため、ある程度絞り込まれた情報のみが表示される。 【0025】この図4に示す画面が表示されると、1人あるいは2人のオペレータは、同時に両方の秤10,20を用いて両方の作業を行うことができる。すなわち、第1秤10において部品を積み増ししながら算出する単重の精度を上げて信頼性のある単重をアイテム(部品)毎に記憶させる作業を行いながら、第2秤20において所定の部品の計数作業を行うことができる。 【0026】また、両秤10,20に関する情報の分割同時表示の状態(図4)からどちらかの秤10,20に関する情報のみの表示に切り替えるときには、ディスプレイ52の表示「秤1」あるいは「秤2」を所定時間触れ続ければ、その表示がどちらかの秤10,20に関する全面表示に変更される。 <本マルチスケールの特徴>(1)本マルチスケール1では、第1秤10及び第2秤20に関する表示をディスプレイ52に分割表示させることで、オペレータに対して同時に示すことができる。すなわち、オペレータは、第1秤10だけを使う場合には第1秤10に関する表示だけをディスプレイ52に出して操作を行うことができ、第2秤20だけを使う場合には第2秤20に関する表示だけをディスプレイ52に出して操作を行うことができ、両方の秤10,20に関する情報を同時に見たい場合には両秤10,20に関する表示をディスプレイ52に分割表示させることができる。これにより、第1秤10及び第2秤20の同時使用が可能となり、1人に限らず2人のオペレータによる作業も可能となる。このため、本マルチスケール1を用いることによって、作業効率が向上することが期待できる。 【0027】(2)本マルチスケール1では、両秤10,20のうちどちらか1つに関する表示をディスプレイ52に行わせるようにすることもでき、また両秤10,20に関する表示を行わせるようにすることもできる。したがって、両秤10,20による作業の同時進行が可能になるとともに、どちらか1つを使った作業だけを行うときには、その秤に関する情報だけをディスプレイ52の全面を使って見易く表示させることができる。 【0028】(3)本マルチスケール1では、第1秤10で求めた単重を利用して第2秤20で部品の計数作業を行うことができる。このため、2台のスケール間で単重データをやりとりする必要がなくなっており、単重の測定から計数作業までの一連の作業処理をスムーズにすることができる。 【0029】(4)本マルチスケール1は、操作ボックス50が1つで操作表示ディスプレイ52も1つであるので、オペレータにとって操作し易いものとなっている。 [第2実施形態] <マルチスケールの構成>本発明の別の一実施形態であるマルチスケール(電子秤)を図5に示す。このマルチスケール2は、主として、第1秤(計量計数部)11と、第2秤(計量計数部)20と、操作制御ボックス50とから構成されている。 【0030】第1秤11及び第2秤20は、部品の計数を行うために設けられている同等の秤であり、同等の秤度を有している。これらの秤11,20は、それぞれ、ロードセルと、ロードセルの出力を重量値に変換しデジタル信号で出力する信号処理手段とを有している。操作制御ボックス50は、第1秤11及び第2秤20と接続され、これらの秤11,20から出力されるデジタル信号を受け、部品の数量を算出してオペレータ(操作者)に示す。また、数百アイテムの部品の登録が可能な商品マスタファイルを有しており、オペレータからの操作を受けてアイテムを選択する。この操作制御ボックス50は、RAMやROMに記憶される部品の単重や重量データ、所定の演算式等に基づいて、部品の単重や数量を算出する。また、操作制御ボックス50の正面には、図2に示すように、数値入力等の所定のオペレータの操作を受け付ける操作キー51と、カラー液晶表示を行う操作表示ディスプレイ52とが設けられている。 【0031】操作キー51は、マルチスケール2のON/OFFを行うキーや数値を入力するためのテンキー等から成り、操作表示ディスプレイ52の右側に配置されている。操作表示ディスプレイ52は、秤11,20に関する種々の情報や操作メニューを表示する。この操作表示ディスプレイ52にはタッチパネルが重ねて配置されており、表示の一部をオペレータが指で触れることによって操作入力が可能である。 【0032】<操作表示ディスプレイの表示画面>操作表示ディスプレイ52の一表示画面を図3に示す。この表示画面は、オペレータが商品マスタファイルから部品「白キャップ」を呼び出して、部品「白キャップ」の計数作業を行っているときの画面である。この画面では、第2秤20において計量されている部品の重量が985gと表示され、部品「白キャップ」の単重データである5.37gに基づいて算出された部品の個数(数量)182個が表示されている。また、予め設定されている許容個数の上限値及び下限値、部品を収容している風袋の重量、日付及び時刻、使用している秤等の情報も同時に表示されている。 【0033】このように第2秤20で部品「白キャップ」の計数作業を行っているときに、同時に第1秤11で他の部品、例えば部品「赤キャップ」の計数作業を行いたいときには、操作表示ディスプレイ52の「メニュー」に触れてメニュー画面(図示せず)を呼び出し分割同時表示を選択することができる。この選択が為されると、図6に示すように、ディスプレイ52の左半分に第1秤11に関する情報が表示され、ディスプレイ52の右半分に第2秤20に関する情報が表示される。但し、単独でそれぞれの秤11,20に関する情報をディスプレイ52に表示させている場合に較べて表示面積が半分になるため、ある程度絞り込まれた情報のみが表示される。 【0034】この図6に示す画面が表示されると、1人あるいは2人のオペレータは、同時に両方の秤11,20を用いて両方の作業を行うことができる。また、両秤11,20に関する情報の分割同時表示の状態(図6)からどちらかの秤11,20に関する情報のみの表示に切り替えるときには、ディスプレイ52の表示「秤1」あるいは「秤2」を所定時間触れ続ければ、その表示がどちらかの秤11,20に関する全面表示に変更される。 【0035】さらに、両秤11,20を使って同じ部品を計数して合計個数を求めたいような場合には、図7に示すような表示画面を選択することもできる。この図7の表示画面では、上部に合計個数が表示されるようになっており、その下方左側に第1秤11に関する情報が、その下方右側に第2秤20に関する情報が表示される。オペレータがこの表示画面を見ながら作業を行えば、各秤11,20での計数結果とともに両秤11,20に載っている部品「赤キャップ」の合計数量を把握することが可能となる。 【0036】<本マルチスケールの特徴>本マルチスケール2では、両秤11,20それぞれに関する表示がディスプレイ52に分割して為されるため、オペレータは両秤11,20を同時に操作することが可能である。また、ディスプレイ52に両秤11,20より求めた部品の個数の加算値を示すこともできるため(図7参照)、1つの秤だけでは計量できないような重量の場合にも部品の個数を求めることが可能である。 【0037】[第3実施形態] <マルチスケールの構成>本発明の別の一実施形態であるマルチスケール(電子秤)を図8に示す。このマルチスケール3は、主として、6つの秤(第1秤21〜第6秤26)と、操作制御ボックス50とから構成されている。 【0038】6つの秤21〜26は、部品の計数を行うために設けられている同等の秤であり、同等の秤度を有している。これらの秤21〜26は、それぞれ、ロードセルと、ロードセルの出力を重量値に変換しデジタル信号で出力する信号処理手段とを有している。操作制御ボックス50は、各秤21〜26と接続され、これらの秤21〜26から出力されるデジタル信号を受け、部品の数量を算出してオペレータ(操作者)に示す。また、数百アイテムの部品の登録が可能な商品マスタファイルを有しており、オペレータからの操作を受けてアイテムを選択する。この操作制御ボックス50は、RAMやROMに記憶される部品の単重や重量データ、所定の演算式等に基づいて、部品の単重や数量を算出する。また、操作制御ボックス50の正面には、図2に示すように、数値入力等の所定のオペレータの操作を受け付ける操作キー51と、カラー液晶表示を行う操作表示ディスプレイ52とが設けられている。 【0039】操作キー51は、マルチスケール3のON/OFFを行うキーや数値を入力するためのテンキー等から成り、操作表示ディスプレイ52の右側に配置されている。操作表示ディスプレイ52は、秤21〜26に関する種々の情報や操作メニューを表示する。この操作表示ディスプレイ52にはタッチパネルが重ねて配置されており、表示の一部をオペレータが指で触れることによって操作入力が可能である。 【0040】<操作表示ディスプレイの表示画面>操作表示ディスプレイ52の一表示画面を図3に示す。この表示画面は、オペレータが商品マスタファイルから部品「白キャップ」を呼び出して、部品「白キャップ」の計数作業を行っているときの画面である。この画面では、第2秤22において計量されている部品の重量が985gと表示され、部品「白キャップ」の単重データである5.37gに基づいて算出された部品の個数(数量)182個が表示されている。また、予め設定されている許容個数の上限値及び下限値、部品を収容している風袋の重量、日付及び時刻、使用している秤等の情報も同時に表示されている。 【0041】このように第2秤22で部品「白キャップ」の計数作業を行っているときに、同時に他の5つの秤21,23〜26で他の部品の計数作業を行いたいときには、操作表示ディスプレイ52の「メニュー」に触れてメニュー画面(図示せず)を呼び出し分割同時表示を選択することができる。この選択が為されると、図9に示すように、ディスプレイ52の左上側に第2秤22に関する情報が表示され、その表示を囲むように秤21,23〜26に関する情報がそれぞれ表示される。但し、各秤21〜26に振り分けることのできる表示面積が小さくなるため、ある程度絞り込まれた情報のみが表示される。 【0042】この図9に示す画面が表示されると、1人あるいは複数人のオペレータは、同時に複数の秤21〜26を用いてそれぞれ作業を行うことができる。また、図9に示すような表示状態からいずれかの秤21〜26に関する情報のみの表示に切り替えるときには、ディスプレイ52の表示のうち秤の番号を示す部分を所定時間触れ続ければよい。 【0043】さらに本マルチスケール3では、図示しないが、所定の2つあるいは3つの秤に関する情報をディスプレイ52に同時に分割表示させたり、いずれかの秤により単重を求める作業をさせたりすることも可能である。 <本マルチスケールの特徴>本マルチスケール3では、複数の秤21〜26それぞれに関する情報をディスプレイ52に分割して同時に表示させることができるため、オペレータは複数の秤21〜26を同時に操作することが可能である。 【0044】特に本マルチスケール3では、図9に示すような各秤21〜26の情報の同時表示が可能となっているため、複数の秤21〜26を使って複数の染料を同時に計量し塗料の配合に利用するという使い方の場合に作業効率が向上する。 [他の実施形態]操作制御ボックス50の前面に操作表示ディスプレイ52とは別個に設けられている操作キー51をなくし、操作表示ディスプレイ52を大きくして、操作キー51を操作表示ディスプレイ52内に含ませるようにすることもできる。この場合には、大きな操作表示ディスプレイとなるので、表示のアレンジ、特に複数の秤に関する情報を同時表示させるときのアレンジが容易となり、オペレータに使い易い操作ボックスにすることができる。 【0045】 【発明の効果】本発明では、各計量部に関する表示を表示画面に分割表示させることができるため、表示を切り替えることなく各計量部を同時に使用することが可能となり、作業効率が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000147833 【氏名又は名称】株式会社イシダ
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| 【出願日】 |
平成11年6月29日(1999.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−12999(P2001−12999A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−183810 |
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