| 【発明の名称】 |
ガスメータ外部機器の取付方法およびその取付具 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩川 恵
【氏名】安井 昌広
【氏名】友田 馨一
【氏名】松山 亨
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| 【要約】 |
【課題】ガスメータ1の設置場所の周囲の状況に応じて任意に外部機器2〜4を取付けることができるようにして、取付作業の作業効率を向上する。
【解決手段】ガスメータ1が予め定める第1〜第4取付位置P1〜P4毎に構成の異なる複数の取付具5〜8を準備して、ガスメータ1の第1〜第4取付位置の1つを選択し、この選択した取付位置に対応する取付具を用いて、外部機器2,3,4をガスメータ1に外付けで取付け、ガスメータ1の周囲に外部機器を取付けるためのスペースが制限されている状況であっても、前記取付具5〜8のいずれかを用いて容易に取付けることを可能とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガスメータに係止されるガスメータ係止部と、ガスメータに取付けられるべき外部機器が固定される機器固定部とを有し、ガスメータの予め定める複数の取付位置毎に構成が異なる複数の取付具を準備し、ガスメータの各取付位置のうちの1つを選択し、この選択した取付位置に対応する取付具を用いて、外部機器をガスメータに外付けで取付けることを特徴とするガスメータ外部機器の取付方法。 【請求項2】 前記ガスメータの予め定める複数の取付位置は、そのガスメータの下部ケースの正面側フランジの下部の一部を含む第1取付位置、ガスメータの上部ケースの正面壁から隆起し、計量カウンタを内蔵する計量表示部の一部を含む第2取付位置、ならびに下部ケースの正面側フランジおよび背面側およびフランジの各一側部の一部を含む第3取付位置に選ばれることを特徴とする請求項1記載のガスメータ外部機器の取付方法。 【請求項3】 ガスメータの下部ケースの正面側フランジの下部における正面側に設けられ、外部機器が固定される機器固定部を有する正面ブロックと、ガスメータの下部ケースの正面側フランジの下部における背後側に設けられる背後ブロックと、正面ブロックおよび背後ブロックを相互に連結する連結部材とを含むことを特徴とするガスメータ外部機器の取付具。 【請求項4】 正面ブロックの前記機器固定部に正面側から固定され、外部機器が固定される第2の機器固定部を有する取付補助具を含むことを特徴とする請求項3記載のガスメータ外部機器の取付具。 【請求項5】 ガスメータの上部ケースの正面壁から隆起し、計量カウンタを内蔵する計量表示部に正面側から着脱自在に装着される取付枠と、取付枠の一側部に設けられ、外部機器が固定される機器固定片とを含むことを特徴とするガスメータ外部機器の取付具。 【請求項6】 ガスメータの下部ケースに対向する一表面側に、前記下部ケースの正面側フランジおよび背面側フランジの各一側部に係止されるガスメータ係止部を有し、他表面側には外部機器が固定される機器固定部を有し、前記ガスメータ係止部には、下部ケースの正面側フランジおよび背面側フランジの各一側部に螺着される各複数のねじ部材の配置間隔に等しい間隔をあけて、前記ねじ部材の軸部が挿通する軸孔が形成されることを特徴とするガスメータ外部機器の取付具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、膜式ガスメータにガスメータ関連情報を通信するための通信機器などの外部機器を外付けで取付けるために好適に実施することができるガスメータ外部機器の取付方法およびその取付具に関する。 【0002】 【従来の技術】工場内の各建物および集合住宅の各家屋には、膜式ガスメータが設置され、これらのガスメータの設置場所は、前記建物および各家屋の構造によって異なり、一定の地域内に存在するすべてのガスメータを個別に検針して1カ月毎にガス使用量を確認するには、多くの労力および手間を要する。そのため、各ガスメータに関連する計量値、異常の有無および緊急遮断弁の開閉状態などの各種のガスメータ関連情報を電話回線を介して通信し、一定の地域に設置されている複数のガスメータを1箇所のガスメータ管理設備によって集中管理するネットワーク管理システムが採用されている。 【0003】このようなネットワーク管理システムにおいては、ガスメータからの関連情報を電話回線に送信し、かつ電話回線を介して管理設備から送信されてきた送信情報を受信するためのモデムを内蔵したNCU(ネットワークコントロールユニット)とも呼ばれる電話回線通信装置、ならびにこの電話回線通信装置およびガスメータ間の配線による接続が困難な場合、前記電話回線用通信装置およびガスメータにそれぞれ設けられ、無線でガスメータ関連情報を送受信するための無線装置が用いられる。 【0004】上記の電話回線用通信装置および無線装置の設置形態には、ガスメータの設置状況において次の3つの場合がある。第1の設置形態では、各家屋毎に個別に設けられるガスメータに電話回線用通信装置を取付け、この電話回線用通信装置とガスメータを通信線によって接続するとともに、電話回線用通信装置を電話回線に接続し、検針センターなどのガスメータ管理設備と各ガスメータとの間を電話回線を介して個別に接続してガスメータ関連情報を相互に送受信することができるように構成される。また第2の設置形態では、上記の第1の形態のように電話回線用通信装置とガスメータとを通信線によって接続することが困難な場合に、電話回線用通信装置およびガスメータにそれぞれ無線装置を取付け、電話回線用通信装置およびガスメータ間の通信を無線で行い、ガスメータの設置状況に拘わらず各家屋毎に電話回線を介してガスメータ関連情報を各ガスメータ毎に送受信することができるように構成されている。さらに第3の設置形態では、各家屋毎に設けられる複数のガスメータを、電話回線に接続される1つの親機無線装置によって管理するものであり、各ガスメータには親機無線装置に対して相互に通信可能な子機無線装置が個別に取付けられ、1つの親機無線装置と各子機無線装置との間を無線で通信し、各ガスメータ間で設備に電話回線によって接続される1つの親機無線装置によって包括的に管理することができるように構成されている。 【0005】このような第1〜第3の設置形態では、各ガスメータでは電話回線用通信装置が取付けられる場合によって、無線装置が取付けられる場合とがあり、このいずれの場合であってもガスメータの周囲の設置環境によって電話回線用通信装置および無線装置のガスメータに対する取付位置が制限される場合が多く、採用者は現場の状況に応じて、たとえば家屋の壁などのガスメータが均等の設置位置に検針に邪魔にならないように適宜設置位置を選択して取付けている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術では、電話回線通信装置および無線装置などの各種のガスメータ外部機器は、作業者が現場の状況に応じて適宜選択したガスメータ近傍の設置位置に取付けられているため、外部機器の設置に適した場所が見つからない場合が多く、外部機器の設置工事に極めて多くの手間と労力とを要し、外部機器の取付作業の作業効率が悪いという問題がある。 【0007】本発明の目的は、各ガスメータに上記の電話回線通信装置および無線装置などの各種のガスメータ外部機器を容易に設置することができるようにし、外部機器の取付作業の効率を向上することができるガスメータ外部機器の取付方法およびその取付具を提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、ガスメータに係止されるガスメータ係止部と、ガスメータに取付けられるべき外部機器が固定される機器固定部とを有し、ガスメータの予め定める複数の取付位置毎に構成が異なる複数の取付具を準備し、ガスメータの各取付位置のうちの1つを選択し、この選択した取付位置に対応する取付具を用いて、外部機器をガスメータに外付けで取付けることを特徴とするガスメータ外部機器の取付方法である。 【0009】本発明に従えば、ガスメータの設置状況、すなわちガスメータ近傍の建物などの設置場所の構造および検針者から検針値が見やすいかどうかなどの設置条件に応じて選択し、その選択した取付位置に対応する取付具によって外部機器がガスメータの前記選択した取付位置に取付られる。前記選択した取付位置に対応する取付具の機器固定部に、外部機器を取付けた後、この外部機器とともに取付具を前記選択した取付位置に取付るようにしてもよく、あるいは前記取付具だけをガスメータの前記選択した取付位置に予め取付けておき、その後に前記取付具に外部機器を取付けるようにしてもよい。 【0010】このようにして複数の取付具をガスメータの取付位置に応じて予め準備し、各ガスメータが取付けられている周囲の環境に応じて取付位置を選択し、各ガスメータに個別に外部機器を外付けで取付けることができるので、ガスメータの隣接構造物に対して外部機器を取付けるための工事を行う必要がなく、外部機器の設置工事の手間および労力を格段に少なくして、取付作業の効率を向上することができる。 【0011】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の構成において、前記ガスメータの予め定める複数の取付位置は、そのガスメータの下部ケースの正面側フランジの下部の一部を含む第1取付位置、ガスメータの上部ケースの正面壁から隆起し、計量カウンタを内蔵する計量表示部の一部を含む第2取付位置、ならびに下部ケースの正面側および背面側フランジの各一側部の一部を含む第3取付位置に選ばれることを特徴とする。 【0012】本発明に従えば、前記ガスメータの予め定める複数の取付位置として、第1〜第3取付位置が選択される。このような第1〜第3取付位置に対応する複数の取付具を予め準備することによって、ガスメータの設置環境に応じて第1〜第3取付位置のいずれか1つを選択して、その取付位置に対応する取付具を用いて外部機器を取付けることが可能である。 【0013】具体的には、ガスメータの設置環境が、そのガスメータに外部機器を取付けるにあたって、ガスメータの左右両側方および正面手前側がスペース的に制限されている場合には、第1取付位置を選択し、ガスメータの下方の空間に外部機器を設置することができる。またガスメータを正面から見てガスメータの下方および左右両側方に外部機器を配置することが不可能である場合には、第2取付位置を選択し、ガスメータの上部ケースの正面壁から隆起する計量表示部の下方の領域に外部機器を設置することができる。さらにガスメータの正面手前側、左右両側方および下方がスペース的に制限されている場合には、第3取付位置を選択し、ガスメータの右側方の領域に外部機器を設置することができる。 【0014】通常、ガスメータは建物などの構造物の壁面に背面が対向するようにして設置されており、しかも上部の左右両側にはガス供給源に連なるガス輸送管が接続される流入側管継手部とガス消費機器に連なるガス輸送管が接続される排出側管継手部とが設けられるため、ガスメータの上方および背後には外部機器を設置するための空間が存在しない場合が多い。仮にガスメータの背後に外部機器を設置し得る程度の空間が存在する場合であっても、そのガスメータの背面と建物または構造物などの壁面との間隔が周囲の空間に比べて小さく、外部機器および取付具をガスメータに取付けるにあたって作業性が悪い。したがって上記のようにガスメータの取付位置を第1〜第3取付位置に想定しておくことによって、取付が不可能な場合が生じる可能性はきわめて少なく、しかも各取付位置に対応する取付具の種類も少なくて済む。このようにして、外部機器を取付けようとする切換工事対象地域の世帯数または需要家数にほぼ相当する数の多数のガスメータに対して、効率よく外部機器の取付工事を行うことができる。 【0015】請求項3記載の本発明は、ガスメータの下部ケースの正面側フランジの下部における正面側に設けられ、外部機器が固定される機器固定部を有する正面ブロックと、ガスメータの下部ケースの正面側フランジの下部における背後側に設けられる背後ブロックと、正面ブロックおよび背後ブロックを相互に連結する連結部材とを含むことを特徴とするガスメータ外部機器の取付具である。 【0016】本発明に従えば、ガスメータの下部ケースの正面側フランジの下部には、その正面側に正面ブロックが設けられ、かつ背後側には背後ブロックが設けられ、これらの正面ブロックと背後ブロックとは連結部材によって相互に連結される。正面ブロックには機器固定部が設けられ、この機器固定部に外部機器が固定される。連結部材は、前記外部機器によって覆われる領域よりも内側で正面ブロックと背後具ブロックとを連結することが好ましく、こうすることによって、連結部材が外部に露出せず、外部から正面ブロックと背後ブロックとの連結状態を解除して、ガスメータから外部機器が容易に外されてしまうという不具合を防止することができる。 【0017】このような取付具を用いることによって、ガスメータの各ケースの正面側フランジの下部に外部機器を容易かつ確実に取付けることができるとともに、ガスメータ自体に構造上の変更を要せず、したがってガスメータに対して新たな加工を必要とせず、簡単な取付作業によってガスメータに外部機器を取付けることができ、取付時の作業効率を向上することができる。 【0018】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の構成において、正面ブロックの前記機器固定部に正面側から固定され、外部機器が固定される第2の機器固定部を有する取付補助具を含むことを特徴とする。 【0019】本発明に従えば、ガスメータの各ケースの正面側フランジの下部に連結部材によって正面ブロックと背後ブロックとが連結されて設けられ、この正面ブロックに取付補助具が正面側から固定される。この取付補助具は第2の機器固定部を有し、この第2の機器固定部を用いて外部機器を固定することができる。このような取付補助具を用いることによって、前記正面ブロックの機器固定部に直接取付けることが不可能であっても、その外部機器を前記第2の機器固定部を用いて固定することができる。これによってガスメータの下ケースの正面側フランジの下部に取付けることができる外部機器の種類を増加することができる。すなわち前記正面ブロックと背後ブロックとを連結部材によって連結しただけでは取付けることが不可能であった外部機器をも、前記取付補助具を用いて容易に取付けることができ、種類の異なる外部機器に対する取付作業の利便性を向上することができる。 【0020】請求項5記載の本発明は、ガスメータの上部ケースの正面壁から隆起し、計量カウンタを内蔵する計量表示部に正面側から着脱自在に装着される取付枠と、取付枠の一側部に設けられ、外部機器が固定される機器固定片とを含むことを特徴とするガスメータ外部機器の取付具である。 【0021】本発明に従えば、ガスメータの上部ケースの正面壁から隆起して形成される計量表示部に着脱可能に装着される取付枠を有し、この取付枠の一側部に機器固定片が設けられる。このような取付具によって、ガスメータの上方、左右両側方、下方および背後側に外部機器を設置する空間が存在しない場合であっても、ガスメータの正面側の空間に前記計量表示部を利用して外部機器を容易に設置することが可能となる。したがって外部機器のガスメータへの取付作業に手間を要せず、容易に外部機器を設置することができる。 【0022】またこの取付具の前記取付枠は、計量表示部に正面側から着脱可能に装着されるので、ガスメータが狭い空間に設置されている場合などにおいて、外部機器の電池の交換および設定値の変更およびリセット操作ならびに信号線の接続などの保守管理を行う際に、ガスメータから外部機器を取付具とともに容易に外すことが可能であり、利便性が向上される。 【0023】請求項6記載の本発明は、ガスメータの下部ケースに対向する一表面側に、前記下部ケースの正面側フランジおよび背面側フランジの各一側部に係止されるガスメータ係止部を有し、他表面側には外部機器が固定される機器固定部を有し、前記ガスメータ係止部には、下部ケースの正面側フランジおよび背面側フランジの各一側部に螺着される各複数のねじ部材の配置間隔に等しい間隔をあけて前記ねじ部材の軸部が挿通する軸孔が形成されることを特徴とするガスメータ外部機器の取付具である。 【0024】本発明に従えば、一表面側にはガスメータ係止部を有し、かつ他表面側には機器固定部を有する取付具を、ガスメータの各ケースの正面側フランジおよび背後側フランジの各一側部に螺着されている複数のねじ部材を用いて係止して取付けることができる。正面側および背後側の各フランジのねじ部材は、前記ガスメータ係止部に形成される軸孔を挿通し、元のガスメータの各フランジに螺着される。 【0025】このような取付具を用いることによって、ガスメータの上方、下方、正面側、背後側および他側方に外部機器を設置する空間が存在しない場合であっても、前記一側部に外部機器を容易に取付けることができる。前記一側部は、ガスメータを正面から見て右側および左側のいずれであってもよく、ガスメータの両側方のうち外部機器を取付けるための空間が存在する側の一側部に前記取付具を用いて外部機器を設置すればよい。このように本発明の取付具は、正面から見てガスメータの右側部および左側部のいずれにも取付けることが可能であるので、ガスメータの右側の側部および左側の側部のいずれか一方の側部に外部機器を設置することができ、外部機器の設置上の自由度が高く、取付作業の効率を向上することができる。 【0026】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態のガスメータ外部機器の取付方法およびその取付具を示す分解斜視図である。本実施の形態では、ガスメータ1は膜式ガスメータであり、この膜式ガスメータに各種の外部機器である子機無線装置2、第1電話回線通信装置3、および第2電話回線通信装置4を前記ガスメータ1に第1〜第4取付具5〜8を選択的に用いて取付ける場合について説明する。前記子機無線装置2は、複数の子機無線装置2と交信することができる図示しない多重親機無線装置と双方向に通信することが可能であり、この多重親機無線装置は第1電話回線を介してガスメータ管理設備に備えられるコンピュータなどの情報管理機器と通信することが可能である。また第1および第2第1電話回線通信装置3,4は、ガスメータ1からのガスメータ関連情報を電話回線に送信し、かつ電話回線を介してガスメータ管理設備が送信されてきた送信情報を受信するためのモデムを内蔵したNCU(ネットワークコントロールユニット)によって実現され、ガスメータ管理設備に設置される前記情報管理機器と電話回線を介して双方向に通信することが可能である。 【0027】前記ガスメータ1は、上部ケース9と下部ケース10とを有し、これらの上部ケース9および下部ケース10は、フランジ12,13を有し、これらのフランジ12,13はボルト11によって気密に接合される。上部ケース9は、ガス供給源に連なるガス輸送管14aが接続される入側管継手部15aと、ガス消費機器に連なるガス輸送管14bが接続される出側管継手部15bとを有し、正面壁16には、その表面から隆起する計量表示部17が形成される。この計量表示部17内には、計量カウンタ55が内蔵され、ガス使用量の積算値を表示することができるように構成されている。 【0028】また下部ケース10内には図示しない2つの計量膜が内蔵され、この計量膜の変位によって前記計量表示部17に内蔵される計量カウンタ55が駆動され、入側管継手部15aから流入しかつ出側管継手部15bから流出したガスの流量がガス使用量の積算値として表示される。下部ケース10には、上記の各計量膜が収容される計量膜収容空間を有する下部ケース本体21と、この下部ケース本体21の両側に形成される開口を塞ぐ2つの蓋体22,23を有する。下部ケース本体21の前記開口を外囲するフランジ部分24,25には、各蓋体22,23の周縁部が複数のビス26によって固定され、これらの蓋体22,23の各周縁部と各フランジ部分24,25とによって、正面側フランジ27と背面側フランジ28とが形成される。 【0029】このようなガスメータ1は、計測可能なガス流量の最大値である最大ガス計測流量に応じて複数の機種が存在する。すなわち、最大ガス計測流量が1m3/時、2m3/時、3m3/時、5m3/時、7m3/時、10m3/時、15m3/時、30m3/時、50m3/時、90m3/時、120m3/時にそれぞれ対応して、1号、2号、3号、5号、7号、10号、15号、30号、50号、90号、120号の各号数に対応して膜式ガスメータが分類されている。また1号〜7号は小形ガスメータと呼ばれ、10号および15号は中形ガスメータと呼ばれ、30号〜120号は大形ガスメータと呼ばれる。 【0030】各取付具5〜8は、ガスメータ1に係止されるガスメータ係止部と、前記子機無線装置2、第1電話回線通信装置3および第2電話回線通信装置4がそれぞれ固定される機器固定部とを有する。ガスメータ係止部は、各取付具5〜8をガスメータ1に係止して取付けるための構成を言い、機器固定部は上記の子機無線装置2、第1電話回線通信装置3および第2電話回線通信装置4をそれぞれ固定するための構成を言い、具体的には後述する。 【0031】ガスメータ1は、そのほとんどが建物または構造物の壁面36に近接して配置されるため、この壁面36とガスメータ1の背面との間には僅かな隙間ΔL1しか存在せず、各種の外部機器である前記子機無線装置2、第1電話回線通信装置3および第2電話回線通信装置4(以下、外部機器と記す場合がある)を設置することができない。そのため、ガスメータの予め定める複数の取付位置は、下部ケース10の正面側フランジ27の下部の少なくとも一部を含む第1取付位置P1、ガスメータ1の上部ケース10の正面壁16から隆起し、計量カウンタ(図示せず)を内蔵する計量表示部17の少なくとも一部を含む第2取付位置P2、および下部ケース10の正面側フランジ27および背面側フランジ28の正面から見て各右側部37a,38aおよび左側部37b,38bのうちいずれか一方の一側部としての各右側部37a,38aの少なくとも一部を含む第3取付位置P3に選ばれる。この第3取付位置P3については、本発明の実施の他の形態では、前記左側部37b,38bの少なくとも一部を含む領域に選ばれてもよい。 【0032】図2は、ガスメータ1の第1取付位置P1に第1取付具5によって子機無線装置2が取付けられた状態を示す図であり、図2(1)はガスメータ1、子機無線装置2および第1取付具5を正面側から見た取付状態を示し、図2(2)はガスメータ1、子機無線装置2および第1取付具5を右側から見た取付状態を示す。 【0033】第1取付具5は、ガスメータ1の下部ケース10の正面側フランジ27の下部、すなわち上記の第1取付位置P1における正面側、図2(1)の紙面に垂直手前側および図2(2)の左側に設けられ、子機無線装置2が固定される機器固定部34aを有する正面ブロック41と、ガスメータ1の下部ケース10の正面側フランジ27の下部の第1取付位置P1における背後側、すなわち図2(1)の紙面に垂直奥行き側および図2(2)の右側に設けられる背後ブロック42と、各ブロック41,42を相互に連結する連結部材である複数(本実施の形態では2)のボルト44a,44bと、機器固定用ビス45とを含む。前記各ブロック41,42および各ビス44a,44bによって、ガスメータ係止部を構成する。 【0034】このように第1取付位置P1に子機無線装置2を取付ける場合には、前述の第1〜第4取付具5〜8のうちの第1取付具5を選択し、この第1取付具5によって子機無線装置2を第1取付位置P1に取付けることができるので、ガスメータ1の右側方、左側方および図2(1)の紙面に垂直手前側となる前方に子機無線装置2を取付けることができない場合であっても、ガスメータ1の近傍の建物またはその他の構造物に子機無線装置2を取付けるための場所を見つける必要がなく、ガスメータ1の周囲の状況から、子機無線装置2を取付けることが可能な位置が第1取付位置P1であること、および第1取付位置P1に取付けるためには第1取付具2を用いる必要があることをその場で判断し、容易かつ確実に取付けることができる。このようにガスメータ自体に構造上の変更を要せず、したがってガスメータに対して新たな加工を必要とせず、簡単な取付作業によってガスメータに外部機器を取付けることができ、取付時の作業効率を向上することができる。 【0035】図3は、ガスメータ1の第1取付位置P1に第2取付具6によって第1電話回線通信装置3が取付けられた状態を示す図であり、図3(1)はガスメータ1、第1電話回線通信装置3および第2取付具6を正面側から見た取付状態を示し、図3(2)はガスメータ1、第1電話回線通信装置3および第2取付具6を右側方から見た取付状態を示す。第2取付具6は、正面ブロック41に正面側、すなわち図3(1)の紙面に垂直手前側、および図3(2)の左側から固定され、外部機器である第1電話回線通信装置3が固定される大略的に板状の取付補助具47を含む。 【0036】この取付補助具47は、金属から成る薄板状の基板48と、基板48の図3(1)の左右方向である長手方向両端部近傍で第1電話回線通信装置3の両側部を押え付けて固定する左右一対の押え片49a,49bと、各押え片49a,49bおよび基板48を挿通して正面ブロック41に螺合する一対のビス50a,50bと、基板48の長手方向中央部の上部で第1電話回線通信装置3の上部に設けられるブラケット51を掛止めて支持する係合片52とを有する。前記正面ブロック41には、図2に示される第1取付具5の正面ブロック41の機器固定部34のように、正面ブロック41の長手方向に垂直に突出する部分が存在せず、大略的に一直線状に長手の部材として形成される。 【0037】このような第2取付具6において、ガスメータ1の下部ケース10の正面側フランジ27の下部に各ボルト44a,44bによって正面ブロック41と背後ブロック42とが連結されて設けられ、この正面ブロック41に取付補助具47が正面側から固定される。この取付補助具47は、第2の機器固定部である各押え片49a,49b、ビス50a,50b、および係合片52を有し、この第2の機器固定部を用いて第1電話回線通信装置3を固定することができる。 【0038】このような取付補助具47を用いることによって、前記第1取付具5の正面ブロック41の機器固定部34に直接取付けることが不可能な第1電話回線通信装置3を前記第2の機器固定部を用いて固定することができ、これによってガスメータ1の下部ケース10の正面側フランジ27の下部に取付けることができる外部機器の種類を増加することができ、種類の異なる外部機器に対する取付作業の利便性を向上することができる。 【0039】図4は、ガスメータ1の第2取付位置P2に第3取付具7によって子機無線装置2が取付けられた状態を示す図であり、図4(1)はガスメータ1、子機無線装置2および第3取付具7を正面側から見た取付状態を示し、図4(2)はガスメータ1、子機無線装置2および第3取付具7を右側から見た取付状態を示す。第3取付具7は、第2取付位置P2において、ガスメータ1の上部ケース9の正面壁16から図4(1)の紙面に垂直手前側および図4(2)の左側に隆起し、計量カウンタ55を内蔵する前述の計量表示部17に正面側から着脱可能に装着される取付枠56と、取付枠56の一側部57に設けられ、子機無線装置2が固定される機器固定片58とを有する。 【0040】このような第3取付具7によって、ガスメータ1の上方、左右両側方、下方および背後側に子機無線装置2を設置する空間が存在しない場合であっても、ガスメータ1の正面側の空間に前記計量表示部17を利用して子機無線装置2を設置することが可能であり、したがって子機無線装置2のガスメータ1への取付作業に手間を要せず、容易に外部機器を設置することができる。 【0041】またこの第3取付具の前記取付枠56は、計量表示部17に正面側から着脱可能に装着されるので、ガスメータ1が狭隘な空間に設置されている場合などにおいて、子機無線装置2の電池の交換および設定時の変更およびリセット操作ならびに信号線の接続などの保守管理を行う際に、ガスメータ1から子機無線装置2を第3取付具7とともに、容易に外すことが可能であり、利便性が向上される。 【0042】図5は、ガスメータ1と第2取付位置P2に第3取付具7によって第2電話回線通信装置4が取付けられた状態を示す図であり、図5(1)はガスメータ1、第2電話回線通信装置4および第3取付具7を正面側から見た取付状態を示し、図5(2)はガスメータ1、第2電話回線通信装置4および第3取付具7を右側から見た取付状態を示す。この第2電話回線通信装置4もまた、前述の図4に示した子機無線装置2と同様に、第3取付具7によって第2取付位置P2に容易に取付けることができ、このように異なる外部機器であっても同じ取付具7を用いることが可能である。 【0043】図6は、ガスメータ1の第3取付位置P3に第4取付具8によって子機無線装置2が取付けられた状態を示す図であり、図6(1)はガスメータ1、子機無線装置2および第4取付具8を正面側から見た取付状態を示し、図6(2)はガスメータ1、子機無線装置2および取付具8を右側から見た取付状態を示す。第4取付具8は、ガスメータ1の下部ケース10に対向する一表面61側に、前記下部ケース10の正面側フランジ27および背面側フランジ28の各一側部である各右側部37b,38bに固定されるガスメータ係止部62,63を有し、他表面64側には子機無線装置2が固定される機器固定部65を有する。ガスメータ係止部62,63には、下部ケース10の正面側フランジ27および背面側フランジ28の各右側部37b,38bに螺着される複数のねじ部材である各一対のビス66の配置間隔ΔL2に等しい間隔ΔL3をあけて各ビス66の軸部が挿通する各一対の軸孔67が形成される。 【0044】このような第4取付具8は、ガスメータ1の下部ケース10の正面側フランジ27および背後側フランジ28の各一側部に螺着されている複数のビス66を用いて取付けることができる。正面側および背後側の各フランジ27,28のビス66は、前記ガスメータ係止部62,63に形成される軸孔67を挿通し、元のガスメータ1の各フランジ27,28に螺着される。 【0045】このような第4取付具8を用いることによって、ガスメータ1の上方、下方、正面側、背後側および他側方に子機無線装置2を設置する空間が存在しない場合であっても、前記一側部に子機無線装置2を容易に取付けることができる。前記一側部は、ガスメータ1を正面から見て右側および左側のいずれであってもよく、ガスメータ1の両側方のうち外部機器を取付けるための空間が存在する側の一側部に前記取付具8を用いて外部機器を設置すればよい。このように本実施の形態の第4取付具8は、ガスメータ1の右側部および左側部のいずれにも取付けることが可能であるので、ガスメータ1の右側の側部および左側の側部のいずれであっても外部機器を設置することができ、外部機器の設置上の自由度が高く、取付作業の効率を向上することができる。 【0046】図7は、ガスメータ1の第3取付位置P3に第4取付具8によって第2電話回線通信装置4が取付けられた状態を示す図であり、図7(1)はガスメータ1、第2電話回線通信装置4および第4取付具8を正面側から見た取付状態を示し、図7(2)はガスメータ1、第2電話回線通信装置4および第4取付具8を右側から見た取付状態を示す。ガスメータ1の第3取付位置P3には、前述したように第4取付具8が設けられる。この第4取付具8には、前記子機無線装置2に代えて第2電話回線通信装置4が取付けられる。この場合には、前記子機無線装置2を取付ける際に用いられる機器固定部65は不要となる。そのため、各ガスメータ係止部62,63が一体的に形成されている平坦状の支持板68の上端部69が機器固定部として用いられる。この上端部69には、第2電話回線通信装置4の上部に設けられるブラケット71がビス70によって固定される。 【0047】このように第4取付具8によってガスメータ1の第3取付位置P3に第2電話回線通信装置4を取付けることができるので、前述の子機無線装置2と同様に、容易かつ確実に第2電話回線通信装置4をガスメータ1に設置することができ、取付時の作業効率を向上することができる。またこの取付具8によれば、前記子機無線装置2を取付けるために用いた機器固定部65だけを取り除き、あるいは用いずに第2電話回線通信装置4を取付けることができるので、子機無線装置2と第2電話回線通信装置4とは形状が異なるにも拘わらず、取付具8に大きな構造上の変更を必要とせず、周囲の異なる外部機器を取付具8に容易に取付けることができる。 【0048】図8は、図1および図2に示される第1取付具5の具体的構成を示す拡大斜視図であり、図9は取付具5の正面ブロック41の正面図であり、図10は正面ブロック41の平面図であり、図11は正面ブロック41を図9の切断面線XI−XIから見た断面図である。前記正面ブロック41は、ガスメータ1の正面側フランジ27の下部に螺着された2本のビス26の頭部が嵌まり込む一対のボルト頭部嵌合孔73a,73bと、背後ブロック42に固定するための前記各ビス44a,44bが挿通する一対のビス孔79a,79bと、第1電話回線通信装置3を固定するための前記各ビス50a,50bが螺着される一対のねじ孔80a,80bとを有する。 【0049】各ボルト頭部嵌合孔73a,73bは、前述した最大計測流量の異なる予め定めるグループ、すなわち小形ガスメータに属する1号、2号、3号、5号、7号の各正面側フランジ27の下部(図1および図2参照)に螺着される前記ビス26の取付位置の変化に対応して、正面ブロック41の長手方向に延びる長孔とされ、その背後側には、前記正面側フランジ27の下部の一部が嵌まり込む凹溝75が長手方向両端間にわたって形成される。 【0050】前述の各ボルト26の取付位置の変化に対応するとは、正面側フランジ27の下部に螺着される各ビス26の間隔が、ガスメータ1の機種の相異によって僅かに相異するため、各ボルト頭部嵌合孔73a,73bは上記のように正面ブロック41の長手方向に延びる長孔とされ、1号、2号、3号、5号、7号の各ガスメータ1のいずれに正面ブロック41を装着した場合であっても、前記正面側フランジ27の下部に螺着されるビス26の頭部がすべて各ボルト頭部嵌合孔73a,73bに嵌まり込み、正面ブロック41の正面側フランジ27への当接面を面接触させて安定した状態で、前記背後ブロック42に各ボルト44a,44bを用いて固定することができる。 【0051】このような正面ブロック41は、その長手方向に長さL10を有し、この長さL10はたとえば150mmに選ばれる。また前記凹溝75は、正面ブロック41の長手方向に沿って長さL11を有し、この長さL11は、たとえば142mmに選ばれる。この凹溝75の前記正面側フランジ27の下部が嵌まり込む方向の深さD1は、たとえば7mmに選ばれる。また正面ブロック41の図11に示される断面において、正面ブロック41は高さH1を有し、この高さH1はたとえば26.5mmに選ばれ、また図11の左右方向である厚みはT1であり、この厚みT1はたとえば15mmに選ばれる。 【0052】このような正面ブロック41は、耐熱性、耐水性および耐薬品性が高く、かつ加工性の良好なABS樹脂から成る。この正面ブロック41が前記正面側フランジ27の下部に装着された状態において、図2(2)に示されるように、子機無線装置2をガスメータ1の下部ケース10の正面壁76に対して平行に設置するため、凹溝75の背後側、すなわち図10の上方に臨む当接面77は正面側表面78と平行に形成される。 【0053】図12は、第1取付具5の背後ブロック42の正面図であり、図13は背後ブロック42の平面図であり、図14は背後ブロック42を図12の切断面線XIV−XIVから見た断面図である。前記背後ブロック42は、前述したように正面側フランジ27を後方(図2(2)の右方)から覆うようにして配置され、図13の仮想線81で示されるように、前記正面ブロック41と対向させた状態でボルト44a,44bによって連結され、正面側フランジ27の下部に挟着状態で取付けることができるように構成される。 【0054】この背後ブロック42は、正面ブロック41に対向して配置した状態において、正面ブロック41の背面82に当接する略L字状の一対の当接面83a,83bが長手方向中央部でその長手方向に垂直な一平面84に関して左右対称に形成される。各当接面83a,83bは、一平面84に近接するにつれて正面ブロック41の背面82から離反する方向、すなわち図13の上方に傾斜して形成される。このような各当接面83a,83bによって、正面ブロック41と背後ブロック42とが各ボルト44a,44bによって連結されたとき、正面ブロック41の背面82に各当接面83a,83bのほぼ全面が当接するように締付けられ、この背後ブロック42は正面ブロック41に長手方向両端部間の中間部が近接する方向に弾性変形し、この弾性回復力によって外部からの衝撃力および振動などの作用によって各ボルト44a,44bが緩んでしまうという不具合を防止することができ、長期にわたって正面ブロック41および背後ブロック42を正面側フランジ27の下部74に確実に装着された状態を維持することができる。 【0055】背後ブロック42の長手方向両端部には、各ボルト44a,44bが螺合するねじ孔85a,85bがそれぞれ形成され、各ねじ孔85a,85bの上方には、各当接面83a,83bから背面86側に最も近接して一対の第1退避面87a,87bと、各第1退避面87a,87bよりも前記一平面84寄りに配置される一対の第2退避面88a,88bとが形成される。 【0056】各第1退避面87a,87bは、正面ブロック41と背後ブロック42とが前述したように各ボルト44a,44bによって連結された状態で、正面ブロック41の背面82よりも背後側(図13の上方)に一定の間隔を有する一仮想平面89内に存在する。また各第2退避面88a,88bは、各第1退避面87a,87bを含む前記一仮想平面89よりも正面ブロック41の背面82寄りで前記一仮想平面89よりも小さい間隔を有するもう1つの一仮想平面90内に存在する。したがって各第1退避面87a,87bと各第2退避面88a,88bとの間には、それらに垂直な段差面91a,91bがそれぞれ介在される。 【0057】このような背後ブロック42のその長手方向の長さL12は、前述の正面ブロック41の長さL10と同一であり、長手方向両端部間の間隔L13もまた、前記正面ブロック41の間隔L11と同一に選ばれる。さらに図14に示される長手方向に垂直な断面において、同図の上下方向である高さH2が26.5mmに選ばれ、正面ブロック41の高さH1と同一である。また図14の左右方向である厚みT2は16mmに選ばれる。 【0058】前述したように正面ブロック41と背後ブロック42とが各ボルト44a,44bによって連結された状態においては、正面側フランジ27の下部が部分的に嵌まり込む嵌合空間92が形成される。この嵌合空間92は、各長手方向中間部における正面ブロック41の背面82と背後ブロック42の各当接面83a,83bが当接する領域よりも内側で、上記に連通する透孔93を介して下方に開放している。このような透孔93によって散水および雨水などが前記嵌合空間42内に溜まったままになり、この嵌合空間92に嵌まり込む正面側フランジ27の下部の腐食を促進するなどの不具合の発生を防止することができる。 【0059】また正面ブロック41および背後ブロック42の各長手方向両端部は相互に当接しているため、ガスメータ1への装着状態において両側方から嵌合空間92内に砂およびごみなどの異物が侵入することが防がれ、長期の間に汚れが滞積してガスメータの正面側フランジ27の下部に固着するなどして、汚損されるという不具合を防止することができる。このような背後ブロック42もまた、前述の正面ブロック41と同様に、ABS樹脂から成る。 【0060】図15は、図1に示される取付補助具47の具体的構成を示す分解斜視図であり、図16は取付補助具47の基板48を示す正面図である。前記取付補助具47は、大略的に平板状の基板48と、第1電話回線通信装置3を基板48上で押え付けて固定するための一対の押え片49a,49bと、各押え片49a,49bおよび基板48を挿通して正面ブロック41に螺着される一対のビス50a,50bと、基板48の上部中央に螺着され、第1電話回線通信装置3のブラケット51を固定する係合片52とを有する。 【0061】前記基板48は、ガスメータ1に取付けられた状態においてほぼ水平に延びる上枠部分96と、上枠部分96の長手方向両端部から下方に平行に延びる一対の縦枠部分97,98と、各縦枠部分97,98の各下端部に連なり、上枠部分96と平行に延びる下枠部分99とを有する。 【0062】前記係合片52はボルトによって実現され、外ねじが刻設される軸部101と、軸部101の軸線方向一端部に一体的に形成される頭部102とを有する。このような係合片52の軸部101は第1電話回線通信装置3のブラケット51を挿通し、基板48の上枠部分96の長手方向中央部に形成されるねじ孔103に螺着される。このような係合片52は、本発明の実施の他の形態において、ねじ孔103に代えて透孔を形成し、この透孔にかしめによって固定されるリベットによって実現されてもよい。このようなリベットを用いる場合においても、前記ボルトを同様に、第1電話回線通信装置3のブラケット51を掛止めることができる。 【0063】各縦枠部分97,98には、それらの長手方向に沿って平行に延びる一対の長孔104,105が形成される。各押え片49a,49bは、直円筒状の外周面106を有する横移動規制部107と、横移動規制部107の軸線方向一端部に連なり、横移動規制部107よりも大径の押え部108とを有する。横移動規制部107と押え部108とは同一軸線を成し、この軸線と同軸に各ねじ部材50a,50bの軸部が挿通する挿通孔109が形成される。このような押え片49a,49bは、ポリアセタール樹脂から成る。このポリアセタール樹脂は、耐硬性を有し、機械的強度が高いため、長期にわたって確実に第1電話回線通信装置3を押えた状態で保持することができる。 【0064】本発明の実施の他の形態として、各押え片49a,49bの横移動規制部107の外周面106を、その軸線に関して周方向に半径が変化する構成、たとえば挿通孔109の軸線で関して偏心した軸線を有する直円筒状とすることによって、第1電話回線通信装置3の両側部を外側方から同時に両側から当接する回転位置に位置し、各ねじ部材50a,50bを螺着して固定することによって、各押え片49a,49bの横移動規制部107の外周面106が両側から第1電話回線通信装置3の両側部に当接し、その第1電話回線通信装置3を正確に位置決めして保持することができる。第1電話回線通信装置3の横方向の幅が異なる場合には、各押え片49a,49bの回転位置を変化させることによって、各押え片49a,49bの各横移動規制部107の外周面間の間隔が変化し、大きさの異なる第1電話回線通信装置3であってもその両側部に各押え片49a,49bが横移動規制部107の外周面を当接させて正確に位置決めした状態で保持することができる。 【0065】図17は、図1、図4および図5に示される第3取付具7の拡大斜視図であり、図18は第3取付具7の具体的構成を示す図であり、図18(1)は第3取付具7の正面図であり、図18(2)は第3取付具7の平面図であり、図18(3)は第3取付具7の底面図であり、図18(4)は第3取付具7の右側面図であり、図18(5)は第3取付具7の背面図である。 【0066】図1、図4および図5をも参照して、第3取付具7は、前述したように、ガスメータ1の上部ケース9の正面壁16から隆起し、計量カウンタ55を内蔵する計量表示部17に正面側から矢符A1,A2方向に着脱可能に装着される取付枠56と、この取付枠56の一側部57に設けられ、外部機器である子機無線装置2および第2電話回線通信装置4のいずれか一方を選択的に固定することができる機器固定片58とを有する。 【0067】取付枠56は、ガスメータ1の計量表示部17の上面111から上方に突出する係止突起112(図1参照)が嵌まり込む抜止め片113が一体的に形成される上壁部114と、上壁部114の長手方向両端部にほぼ直角に屈曲して連なる2つの側壁部115,116と、前記上壁部114および各側壁部115,116の図4(1)および図5(1)の紙面に垂直手前側の前方の側縁部にほぼ直角に屈曲して連なる正面壁部117とを有する。 【0068】各側壁部115,116および正面壁部117の各下端部115a,116a,117aは、取付枠56が計量表示部17に装着された状態において、この計量表示部17の両側面および正面から下面に連なる3つの縁辺部分を覆うようにして、外方に凸に弯曲して形成される。これらの下端部115a,116a,117aによって、計量表示部17に装着された取付具7が上方へ変位して容易に計量表示部から離脱してしまうことが防がれる。 【0069】前記上壁部114において、抜止め片113には計量表示部17の係止突起112が嵌まり込む係合孔121が上壁部114の長手方向に平行に延びて形成される。前記正面壁部117には、計量表示部17の計量カウンタによる積算ガス使用量の表示領域を前方に向けて露出するように開口122が形成される。各側壁部115,116のうち一方の側壁部116には、正面壁部117寄りに、上下方向に延びる切欠き123が形成され、背後側開口部124寄りには、前記機器固定片58が設けられる。 【0070】この機器固定片58には、上下方向に3つのねじ孔144a,144b,144cが形成され、前述の図4に示されるように上下2つのねじ孔144a,144bを用いて子機無線装置2を取付けることができ、また最下位のねじ孔144cを用いて第2電話回線通信装置4を取付けることができる。このような機器固定片58は、前記一方の側壁部116に垂直を成して一体的に形成される。 【0071】またこの機器固定片58の上端部125は、前記切欠き123の最も上壁部114寄りの上縁126よりも上方に形成される。このような構成によって、一方の側壁部116、矢符B1で示される内方および矢符B2で示される外方に前記上端部125および上縁126を結ぶ仮想線127で示す基端部を角変位中心として内外へ湾曲する際の剛性を向上することができる。 【0072】さらに詳しく述べると、前述したように機器固定片58に子機無線装置2または第2電話回線通信装置4が取付けられたとき、その重量によって下向きに荷重Wが作用し、この荷重Wによって仮想線127で示される基端部付近を角変位中心として側壁部116の可動部分116aが矢符B1で示す内側に角変位する。このとき、切欠き123の上縁126よりも機器固定片58の上端部125が上壁部114寄りの上方に位置を違えて形成されるので、機器固定片58に荷重Wが作用したとき、仮想線127よりも上方の領域が上端部125から上縁126に向かって、すなわち正面壁部117から開口部120に向かって上壁部114に近接する方向に傾斜し、この仮想線127から上壁部114間の斜線を付した大略的に三角形の上方の領域128によって、切欠き123と機器取付片58の基端部との間の大略的に台形状の湾曲部分116aをいわば片持ち梁構造とし、基端部の連結長さL30を切欠き123の延びる方向に対して垂直な長さよりも大きくし、これによって曲げ強度を向上することができる。 【0073】このような第3取付具7によって、ガスメータ1の計量表示部17に子機無線装置2または第2電話回線通信装置4を容易に、しかも着脱可能に取付けることができる。このような取付具7によって前記子機無線装置2または第2電話回線通信装置4が取付けられた状態では、その子機無線装置2または第2電話回線通信装置4はガスメータ1の下部ケース10の正面壁76の前方に近接して配置されるので、ガスメータ1の周囲、すなわち上方、下方、右側方および左側方に前記子機無線装置2または第2電話回線通信装置4を配置することができる空間が存在しない場合であっても、子機無線装置2または第2電話回線通信装置4をガスメータ1に容易に装着することができ、取付作業の効率を向上することができる。 【0074】図19は、図1、図6および図7に示される第4取付具8の拡大斜視図であり、図20は第4取付具8の具体的構成を示す図であり、図20(1)は第4取付具8の正面図であり、図20(2)は第4取付具8の左側面図であり、図20(3)は第4取付具8の背面図であり、図20(4)は図20(1)の切断面線A−Aから見た第4取付具8の断面図である。この第4取付具8は、前述したように、支持板68の一表面61に一対のガスメータ係止部62,63が突出して一体的に設けられ、他表面64にはその上端部69の一側部寄りに機器固定部65が前記他表面64から突出して設けられる。 【0075】各ガスメータ係止部62,63には、ガスメータ1の正面側フランジ27および背面側フランジ28に予め螺着されるビス66の軸部が挿通する各一対の軸孔67がそれぞれ形成される。これらの軸孔67を挿通して各ビス66を螺着することによって、新たなビスを用いることなしにガスメータ1に第4取付具8を取付けることができる。 【0076】支持板68の下端部131には、支持板68に対して直角に屈曲する支持片132が一体的に形成される。このような支持片132によって、第2電話回線通信装置4の下端部を図6(1)および図6(2)に示されるように支持して、第2電話回線通信装置4の上部の右側の一側部寄りで上方に突出する取付片133を機器固定部65上に配置し、取付片133に形成された軸孔134と機器固定部65に形成されたねじ孔135とが一致するように正確に位置決めし、ビス136を各軸孔134を介して各ねじ孔135に容易に螺着することができる。 【0077】またこの第4取付具8は、偏平な前記支持板68の一表面61から垂直に立上がり、上記の支持片132を含む周壁141が一体的に形成される。この周壁141は、図20(1)における上方に凸に湾曲した上湾曲部142と下方に凸に湾曲した下湾曲部143とを有し、支持板68の前記上湾曲部142によって囲まれる領域にはねじ孔144が形成され、また支持板68の前記下湾曲部143によって囲まれた領域にはねじ孔145が形成される。この支持板68にはさらに、前記下湾曲部143によって囲まれる領域に形成されたねじ孔145よりも上方に、もう1つのねじ孔146が形成される。周壁141内には、第2電話回線通信装置4を嵌め込み、各ねじ孔144〜146を用いてビスなどのねじ部材を螺着し、第2電話回線通信装置4を第4取付具8に固定してガスメータ1に設けることが可能である。このように第4取付具8は、前記機器固定部65を用いて子機無線装置2を取付けることができ、また周壁241および各ねじ孔144〜146を用いて第2電話回線通信装置4を取付けることができ、このように子機無線装置2および第2電話回線通信装置4をガスメータ1に取付けるための取付具として共用することができる。 【0078】このような取付具8によって、子機無線装置2または第2電話回線通信装置4を容易かつ正確にガスメータ1の一側部に取付けることができるので、ガスメータ1の他方側の側方、正面領域および下方に前記子機無線装置2および第2電話回線通信装置4を設置するための領域が存在しない場合であっても、この取付具8を用いて容易かつ迅速に子機無線装置2および第2電話回線通信装置4をガスメータ1に取付けることができ、取付作業の作業効率を向上することができる。 【0079】図21は、本発明の実施のさらに他の形態の第3取付具7aを示す斜視図であり、図22は図21に示される第3取付具7aの断面図である。なお、前述の実施の各形態と対応する部分には同一の参照符を付す。本実施の形態の第3取付具7aは、図17〜図18に示される前述の実施の形態における第3取付具7に、ガスメータ1の正面上部に設けられる異常表示ランプ207(図1をも参照)の点灯時または点滅時の光を導く表示誘導体220が一体的に設けられる。 【0080】ガスメータ1は、物体が当接して異常が発生したものと誤検出したり、損傷してしうことを防止し、人の通行の邪魔になるのを防止し、さらに建物の美観を損なうことを防止するために、目の位置よりも上方の比較的高い場所や隠蔽された場所に設置されている。したがって、通常、外部から異常表示ランプ207を眺めても、計量表示部17によって視界が遮断されて、視認することができないけれども、本実施例の表示誘導体220を有する第3取付具7aを設けることによって、前記異常表示ランプ207から発せられた光を計量表示部17よりも前方に導いて容易かつ明瞭に認識することができる。 【0081】前記表示誘導体220は、アクリル樹脂などの透光性を有する材料から成る導光部材245と、この導光部材245を挟持する2つのカバー片243,244とを有し、ビスによって各カバー片243,244が相互に固定される。 【0082】各カバー片243,244の一端部には、周方向に延びる凹溝253が形成され、この凹溝53には、環状の当節片255の内向き突部256が嵌り込む。この当接片255は、ゴムなどの可撓性および弾発性を有する材料から成り、その軸線方向一端部257は各カバー片243,244の端面から軸線方向に間隔をあけて突出しており、前記異常表示ランプ207を外囲してガスメータ本体1の一表面205に弾発的に当接している。このような当接片255を設けることによって、異常表示ランプ207から発せられる光の経路内にほこりなどの空中浮遊物が侵入して、光の輝度が低下してしまうことを防止することができるとともに、各ガスメータ1毎の機差、具体的には計量表示部17の一表面205からの突出量の機種毎の差を許容することができるので、各カバー片243,244をガスメータの機種毎に異なる寸法で製造する必要がなくなり、生産性を向上することができる。 【0083】前記導光部材245は、一端部260から他端部261にわたってほぼ直角に円弧状に屈曲して形成され、前記一端部260の端面263は異常表示ランプ207に対向して配置される。この端面263は前記各カバー片243,244の端面とほぼ同一平面を成す。また前記他端部261には、その内面において接線に垂直な仮想平面に対して角度θ1を成す第1反射面264と、角度θ2を成す第2反射面265とが形成される。前記角度θ1は、たとえば67.5°に選ばれ、また角度θ2は45°に選ばれる。これらの第1および第2反射面264,265は、アルミ箔などであるシート状の反射部材269を接着することによって形成される。 【0084】前記ガスメータ1が地震あるいは過大流量となって異常を検出すると、異常表ランプ207がその異常の種類に応じた点滅周期で点滅しあるいは点灯すると、その光は導光部材245の一端部260から入射され、第1反射面264および第2反射面265によって反射される。導光部材45の他端部61には、四角錐台状の先端部分273が形成され、この先端部分273の正面および下方から第1および第2反射面264,265によって反射された異常表示ランプ7からの光を良好に視認することができる。このような第3取付具7aを図17、図18に示される第3取付具7に代えて用いるようにしてもよい。 【0085】 【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によれば、複数の取付具をガスメータの取付位置に応じて予め準備し、各ガスメータが取付けられている周囲の環境に応じて取付位置を選択し、各ガスメータに個別に外部機器を外付けで取付けることができるので、ガスメータの隣接構造物に対して外部機器を取付けるための工事を行う必要がなく、外部機器の設置工事の手間および労力を格段に少なくして、取付作業の効率を向上することができる。 【0086】請求項2記載の本発明によれば、前記ガスメータの予め定める複数の取付位置として、第1〜第3取付位置が選択される。このような第1〜第3取付位置に対応する複数の取付具を予め準備することによって、ガスメータの設置環境に応じて第1〜第3取付位置のいずれか1つを選択して、その取付位置に対応する取付具を用いて外部機器を取付けることが可能である。 【0087】請求項3記載の本発明によれば、ガスメータの各ケースの正面側フランジの下部に外部機器を容易かつ確実に取付けることができるとともに、ガスメータ自体に構造上の変更を要せず、したがってガスメータに対して新たな加工を必要とせず、簡単な取付作業によってガスメータに外部機器を取付けることができ、取付時の作業効率を向上することができる。 【0088】請求項4記載の本発明によれば、取付補助具を用いることによって、前記正面ブロックの機器固定部に直接取付けることが不可能であっても、その外部機器を前記第2の機器固定部を用いて固定することができる。これによってガスメータの下ケースの正面側フランジの下部に取付けることができる外部機器の種類を増加することができる。すなわち前記正面ブロックと背後ブロックとを連結部材によって連結しただけでは取付けることが不可能であった外部機器をも、前記取付補助具を用いて容易に取付けることができ、種類の異なる外部機器に対する取付作業の利便性を向上することができる。 【0089】請求項5記載の本発明によれば、ガスメータの上方、左右両側方、下方および背後側に外部機器を設置する空間が存在しない場合であっても、ガスメータの正面側の空間に前記計量表示部を利用して外部機器を容易に設置することが可能となる。したがって外部機器のガスメータへの取付作業に手間を要せず、容易に外部機器を設置することができる。 【0090】またこの取付具の前記取付枠は、計量表示部に正面側から着脱可能に装着されるので、ガスメータが狭い空間に設置されている場合などにおいて、外部機器の電池の交換および設定値の変更およびリセット操作ならびに信号線の接続などの保守管理を行う際に、ガスメータから外部機器を取付具とともに容易に外すことが可能であり、利便性が向上される。 【0091】請求項6記載の本発明によれば、ガスメータの上方、下方、正面側、背後側および他側方に外部機器を設置する空間が存在しない場合であっても、前記一側部に外部機器を容易に取付けることができる。前記一側部は、ガスメータを正面から見て右側および左側のいずれであってもよく、ガスメータの両側方のうち外部機器を取付けるための空間が存在する側の一側部に前記取付具を用いて外部機器を設置すればよい。このように正面から見てガスメータの右側部および左側部のいずれにも取付けることが可能であるので、ガスメータの右側の側部および左側の側部のいずれか一方の側部に外部機器を設置することができ、外部機器の設置上の自由度が高く、取付作業の効率を向上することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社 【識別番号】000142425 【氏名又は名称】株式会社金門製作所
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| 【出願日】 |
平成11年9月14日(1999.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075557 【弁理士】 【氏名又は名称】西教 圭一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−82993(P2001−82993A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−260960 |
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