| 【発明の名称】 |
リングレーザージャイロ及びその駆動方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】沼居 貴陽
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| 【要約】 |
【課題】リングレーザー型ジャイロを低電流で動作させる。
【解決手段】リング共振器内部においてレーザー光がある時間とどまるメモリー効果に注目し、駆動電流を低減する。8個のリングレーザー素子1,2,3,4,5,6,7,8にタイミングをずらして電流を流す。Ith=3mA、I1 =4mAである。素子1のリング共振器の側面で全反射が生じているときには、界面に沿って進行するエバネッセント光が存在する。発振波長が1.55μmの場合、エバネッセント光のしみ出し距離は0.074μmである。このしみ出し距離以内に素子2のリング共振器を構成する光導波路を配置することで、素子1のリング共振器の中を周回しているレーザー光を素子2に結合することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光学的に結合し、かつ電気的に独立した複数のリング共振器レーザーを含むリングレーザージャイロであって、前記複数のリング共振器レーザーに時系列に電流を注入することを特徴とするリングレーザージャイロ。 【請求項2】 前記複数のリング共振器レーザーは、光導波路の一部を互いに光のしみ出し距離以内に近接して配置することにより光学的に結合させていることを特徴とする請求項1記載のリングレーザージャイロ。 【請求項3】 前記複数のリング共振器レーザーは、互いに光導波路の少なくとも一部を共有することにより光学的に結合させていることを特徴とする請求項1記載のリングレーザージャイロ。 【請求項4】 光学的に結合し、かつ電気的に独立した複数のリング共振器レーザーを含むリングレーザージャイロの駆動方法であって、前記複数のリング共振器レーザーに時系列に電流を注入することを特徴とするリングレーザージャイロの駆動方法。 【請求項5】 前記複数のリング共振器レーザーのうち少なくとも一つ以上のリング共振器レーザーに発振しきい値以上の電流を注入することを特徴とする請求項4記載のリングレーザージャイロの駆動方法。 【請求項6】 前記複数のリング共振器レーザーにおいて、電流が注入されるリング共振器レーザーの順番が周回方向となることを特徴とする請求項4記載のリングレーザージャイロの駆動方法。 【請求項7】 前記複数のリング共振器レーザーのうち少なくとも一つ以上のリング共振器レーザーがレーザー発振している間に、前記レーザー発振しているリング共振器レーザーに隣接したリング共振器レーザーに電流を注入することを特徴とする請求項4記載のリングレーザージャイロの駆動方法。 【請求項8】 前記複数のリング共振器レーザーは、光導波路の一部を互いに光のしみ出し距離以内に近接して配置することにより光学的に結合させていることを特徴とする請求項4記載のリングレーザージャイロの駆動方法。 【請求項9】 前記複数のリング共振器レーザーは、互いに光導波路の少なくとも一部を共有することにより光学的に結合させていることを特徴とする請求項4記載のリングレーザージャイロの駆動方法。 【請求項10】 前記複数のリング共振器レーザーは、周回するように配置されていることを特徴とする請求項4記載のリングレーザージャイロの駆動方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、光学的に結合し、かつ電気的に独立した複数のリング共振器型レーザーを含むリングレーザージャイロ及びその駆動方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、移動する物体の角速度を検出するためのジャイロとしては、回転子や振動子をもつ機械的なジャイロや、光ジャイロが知られている。特に光ジャイロは、瞬間起動が可能でダイナミックレンジが広いため、ジャイロ技術分野に革新をもたらしつつある。光ジャイロには、リングレーザー型ジャイロ、光ファイバージャイロ、受動型リング共振器ジャイロなどがある。このうち、最も早く開発に着手されたのが、気体レーザーを用いたリングレーザー型ジャイロであり、すでに航空機などで実用化されている。小型で高精度なリングレーザー型ジャイロとして、半導体基板上に集積化された半導体リングレーザージャイロは、たとえば、特開平5−288556号公報に開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のリングレーザー型ジャイロは、回転方向の検出が出来なかった。このため、ディザをかけ、ディザの方向と信号との相関から回転方向を決定していた。また、リングレーザー型ジャイロでは、回転に伴い時計回りのレーザー光と反時計回りのレーザー光との発振周波数に差が生じ、この結果ビートが生じる。しかし、回転の角速度が小さいときは、発振周波数の差が小さく、媒質の非線形性のため、発振周波数が一方のモードに引き込まれるロックイン現象が生じていた。このロックイン現象を解除する目的も含めて、リングレーザー型ジャイロに前述のディザをかけることが行われている。また、光路長をLc 、光路が囲む面積をSc とすると、発振周波数の差は、Sc /Lc に比例するので、素子サイズを大きくすることで、ロックイン現象を起きにくくすることができる。しかし、素子サイズが大きくなると、それに比例して駆動電流が大きくなるという問題があった。 【0004】そこで、本発明は、ディザなどの機械的な機構がない状態で回転方向の検出が可能で、かつロックインの生じにくいリングレーザー型ジャイロと、このリングレーザー型ジャイロを低電流で動作させることのできる駆動方法を提供することを課題としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための本発明のリングレーザージャイロは、光学的に結合し、かつ電気的に独立した複数のリング共振器レーザーを含み、前記複数のリング共振器レーザーの光導波路がお互いに光のしみ出し距離以内に近接して配置されるか、あるいは前記複数のリング共振器レーザーの光導波路の少なくとも一部が共有されているリングレーザージャイロであって、前記複数のリング共振器レーザーに時系列に電流を注入するようにしている。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明のリングレーザージャイロの平面図である。1,2,3,4,5,6,7,8はそれぞれリングレーザーであり、それぞれの電極間は電気的に分離してある。 【0007】図2は、本発明のリングレーザージャイロの駆動方法を説明するための注入電流波形図である。各素子1,2,3,4,5,6,7,8には、時間差を設けて電流を注入する。 【0008】素子1に発振しきい電流Ith以上の電流I1 を流すと、レーザー発振が始まる。素子1がレーザー発振した後は、レーザー光は、素子1におけるリング共振器の中を周回状に伝搬する。そして、素子1に流す電流を下げた後でも、レーザー光は素子1のリング共振器内部にしばらくの間とどまる。このように素子1のリング共振器の中にレーザー光がとどまっている間に、素子2に発振しきい電流Ith以上の電流I1 を流すと、素子2でもレーザー発振が始まる。この際、素子1と素子2とが光学的に結合していることから、注入同期によって、素子2のレーザー光は、発振周波数、位相とも素子1と揃う。同様にして、素子1と素子2の中にレーザー光がとどまっている間に素子3に電流を注入する。すると、素子2と素子3とが光学的に結合していることから、注入同期によって、素子3のレーザー光は、発振周波数、位相とも素子1および素子2と揃う。この操作を素子4から素子8まで繰り返すことによって、素子1から素子8までの中を発振周波数、位相とも揃ったレーザー光を伝搬させることができる。 【0009】しかも、駆動電流の時間平均値は、I1 と小さい。レーザーの発振しきい値は電流密度で決まるため、もし、同時に素子1から8までを起動しようとすれば、素子1の発振しきい電流Ithの8倍の電流を流さなければならない。これに対して、本発明ではリング共振器内部においてレーザー光がある時間とどまるメモリー効果に注目し、駆動電流を低減したものである。素子1から素子8までに順次電流を注入場合でも、10-9秒以下で起動することが可能である。 【0010】さて、ここで複数のリング共振器レーザーの光学的な結合について説明する。例えば、素子1のリング共振器の側面で全反射が生じているときには、界面に沿って進行するエバネッセント光が存在する。発振波長が1.55μmの場合、エバネッセント光のしみ出し距離は0.074μmである。このしみ出し距離以内に素子2のリング共振器を構成する光導波路を配置することで、素子1のリング共振器の中を周回しているレーザー光を素子2に結合することができる。 【0011】図3は、複数のリング共振器レーザーの光導波路が接続され、お互いに光導波路の一部を共有している本発明のリングレーザージャイロの平面図である。この配置は、光学的な結合を実現する上で好適である。 【0012】図4は、注入電流の大きさを説明するための注入電流波形図である。複数のリング共振器レーザーがどれもレーザー発振していないときは、レーザー発振させるためには、少なくとも一つの素子に発振しきい電流Ith以上の電流を流すことが必要である。もちろん、隣接した素子でもレーザー発振を実現するには、この隣接した素子にも発振しきい値以上の電流を流せばよい。しかし、1個の素子がレーザー発振してしまえば、光学的に結合した隣接した素子に発振しきい電流以下の電流I2 を流した場合でも、この隣接した素子はレーザー発振することができる。従って、全素子に対する駆動電流の時間平均値が低減される。 【0013】次に、レート方程式を参照して、レーザー発振について説明する。まず、光がレーザーに結合しない時を考える。レーザー光の光子数密度S、キャリア濃度nに関するレート方程式は、次式で与えられる。 【0014】 【数1】
【0015】 【数2】
ここで、G(n)はレーザー光に対する利得係数、βs は自然放出光結合係数、τr はキャリアの発光再結合寿命、τphはレーザー光に対する光子寿命、Iは電流、eは電気素量、Vは活性層の体積、τn はキャリア寿命である。 【0016】自然放出光結合係数βS は10-4から10-6のオーダーだから、式(1)においてβS の寄与を無視し、定常状態d/dt=0について考えると、次の関係が成り立つ。 【0017】 【数3】
また、発振しきい電流Ithは、次のようになる。 【0018】 【数4】
ただし、nthは発振しきいキャリア濃度であり、また非発光再結合の寄与が小さいとして、τr 〜τn とした。 【0019】いま、隣接した素子から、光子数密度Sinのレーザー光(ただし、光子数密度Sのレーザー光と偏波が同一で、波長もほぼ等しい)が結合したとすると、式(1)の右辺に項ηSin/τphが加わる。ただし、ηは結合効率である。この結果、光子数密度に関するレート方程式は、次のように書き換えられる。 【0020】 【数5】
やはり、βs の寄与を無視し、定常状態を考えると、【0021】 【数6】
となる。したがって、【0022】 【数7】
すなわち、【0023】 【数8】
の場合でもS>0となり、レーザー発振が始まる。このように、レーザーに外部から光が結合すると、光が結合しないときの発振しきい値Ithよりも小さい電流で発振が始まる。 【0024】また、1つの素子に電流I1 >Ithを流してレーザー発振させた後、図5の素子1のように電流IをI2 (<I1 )に下げてもよい。レーザー発振した後は、レーザー光は、リング共振器の中を周回状に伝搬する。とくに、素子の側面の反射率が大きければ、レーザー光はリング共振器外部には放出されにくくなり、この結果ずっとリング共振器内部にとどまる。すなわち、レーザー光に対する光子寿命τphは長くなり、電流Iを下げてもリング共振器内部でレーザー光を周回させておくことが可能となる。したがって、素子に注入する電流の時間に関する平均値を低減することができ、電源の負担を低減できると同時に、低消費電力化に寄与する。 【0025】以上のように、すべての複数のリング共振器レーザーがレーザー発振している状態で、リング共振器を含む面内の回転を受けると、リング共振器内をお互いに反対方向に周回するレーザー光が干渉して、ビートが生じる。このビート周波数を検出することで、回転の角速度がわかる。 【0026】次に回転方向の検知について説明する。図2に示すように、時間差を設けて素子1,2,3,4,5,6,7,8の順番で電流を注入する。半導体では、発熱の効果が無視できるときは、電流注入にともなう自由キャリアプラズマ効果によって、屈折率が減少する。一方、電流注入にともなってジュール熱による発熱が支配的なときは、屈折率が増加する。いずれの場合も、電流が大きいときは、電流が小さいときに比べて屈折率が変化する。いま、光導波路の等価屈折率を注入電流が3mAのときn0 、注入電流が4mAのときnp とする。図2では、注入電流が4mAとなる素子が時間とともに、時計回りの方向に変化している。このことは、屈折率np をもった領域が、時間とともに時計回りに周回していることになる。そして、周回速度υは、素子1個の一辺の長さをl、電流パルスの幅をtp とすると、【0027】 【数9】
で与えられる。 【0028】さて、上記のように等価屈折率np をもつ領域が時計回りに移動しているとする。このとき、リング共振器に固定した系から、等価屈折率np をもつ領域の中の光の速度υL を観測すると、相対性理論から次式のようになる。 【0029】 【数10】
ここで、cは真空中の光速である。この結果、時計回りの光の共振周波数f1 と反時計回りの光の共振周波数f2 には、次の差Δfn が生じる。 【0030】 【数11】
ここで、mは等価的に直線運動する辺の数であり、図1では20である。また、Lc は全共振器長、λ0 は光共振器の等価屈折率がn0 のときの真空中における発振波長である。 【0031】この結果、ビート周波数Δfn をもつビート光が半導体レーザー内部で発生し、半導体レーザー内部でのトータルの光強度がビート周波数Δfで変動する。これに応じて、活性層におけるキャリア濃度がビート周波数で変動し、半導体レーザーに一定の電流を流しておくと、端子電圧がビート周波数で変化する。こうして、この素子が静止している状態でも、素子の電気端子からビート信号が観測される。 【0032】次に、この素子が時計回りに角速度Ωで回転した場合を考える。このとき、時計回りの光の周波数f1Rと反時計回りの光の周波数f2Rは、それぞれ次のようになる。 【0033】 【数12】
【0034】 【数13】
ここで、Sc はリング共振器の光路が囲む面積、Lc はリング共振器の光路の長さである。この結果、素子の電気端子から次のビート信号が得られる。ただし、二次の微小項は無視した。 【0035】 【数14】
この結果から、電子の周回方向と素子の回転方向が等しい場合、ビート周波数が静止時よりも大きくなることがわかる。一方、電子の周回方向と素子の回転方向が反対の場合、ビート周波数は【0036】 【数15】
のように、静止時よりも小さくなる。このように、静止時におけるビート周波数からの増減によって、回転方向を検知することが可能となる。 【0037】 【実施例】(第1の実施例)図1は本発明の特徴を最もよく表す図面であり、本発明のリングレーザージャイロの上面図である。同図において、1,2,3,4,5,6,7,8はリングレーザージャイロを構成する個別のリング共振器レーザー(素子)である。また、図2は、素子1,2,3,4,5,6,7,8に注入する電流のタイミングチャートである。 【0038】本発明の半導体リングレーザージャイロの作製工程を説明する。まず、有機金属気相成長法を用いて、n−InP基板(厚み350μm)の上にInPバッファー層(厚み0.05μm)、1.3μm組成のアンドープInGaAsP光ガイド層(厚み0.15μm)、1.55μm組成のアンドープInGaAsP活性層(厚み0.1μm)、1.3μm組成のアンドープInGaAsP光ガイド層(厚み0.15μm)、p−InPクラッド層(厚み2μm)、1.4μm組成のp−InGaAsPキャップ層(厚み0.3μm)を成長する。結晶成長後、p−InPキャップ層の上にアノード材料としてCr/Auを蒸着によって形成する。そして、スピンコーターを用いて、アノード材料の上にフォトレジストとしてAZ−1350(ヘキスト製)を膜厚が1μmとなるように塗布する。プリベークを80℃で30分行った後、ウェハーにマスクをかけて露光する。また、ストライプの幅は5μm、電極1辺の長さは、100μmである。このあと、ウェハーをリアクティブ・イオンエッチング装置に導入し、フォトレジストをエッチングマスクとして、アノード材料のCr/Auをドライエッチングする。エッチングに用いたガスは、Auに対してAr、Crに対してCF4 である。次に、塩素ガスを用いて、光導波路の高さが3.2μmとなるように半導体層をエッチングする。そして、フォトレジストを剥離した後、アノードを水素雰囲気中でアニールし、オーミック接触を実現する。次に、n−InP基板にカソードとして、AuGe/Ni/Auを蒸着する。最後に水素雰囲気中でアニールし、オーミック接触をとる。 【0039】次に、図2を用いて、リングレーザージャイロの動作を説明する。この実施例では、8個の素子に対して、図2のようなタイミングで各素子1,2,3,4,5,6,7,8に電流を流す。このとき、Ith=3mA、I1 =4mAである。また、真空中の発振波長λ0 は1.55μmである。 【0040】次に、静止時のビート周波数を考える。個別の素子の一辺の長さl=25μm、変調周期tp =25msとすると、式(9)から、υは【0041】 【数16】
となる。また、Lc =20l、Sc =13l2 、真空中の発振波長λ0 =1.55μm、半導体の屈折率n0 =3.5であり、このとき静止時のビート周波数Δfn は、式(11)から【0042】 【数17】
である。 【0043】さらに、図1の半導体リングレーザージャイロが、カメラの手ぶれや自動車の振動程度の毎秒30度の速度で時計回りに回転を受けると、時計回りのレーザー光の発振周波数f1 は38.4Hzだけ増加する。一方、反時計回りのレーザー光発振周波数f2 は38.4Hzだけ減少する。この結果、式(14)のように、半導体リングレーザージャイロが静止しているときに比べて、ビート周波数は76.8Hzだけ増加する。一方、半導体リングレーザージャイロが毎秒30度の速度で反時計回りに回転を受けると、式(15)のように、半導体リングレーザージャイロが静止しているときに比べて、ビート周波数は76.8Hzだけ減少する。このようにビート周波数の増減によって、回転方向を検知することができる。しかも、ビート周波数の変化量の絶対値が回転速度と1対1に対応しているので、回転速度も測定することができる。すなわち、本発明によって、回転速度と回転方向を同時に検知することができる。なお、このビート周波数は、半導体リングレーザーに一定の電流を流しておくと、端子電圧の変化から観測される。 【0044】ここでは半導体材料として、InGaAsP系のものを用いたが、GaAs系、ZnSe系、InGaN系、Al−GaN系などどのような材料系であってもかまわない。また、光導波路も、光路が囲む形状が、図1のように四角形だけでなく、六角形や三角形、あるいは円などどのような形状でもよい。さらに、個別のリング共振器レーザー(素子)の数も本実施例のように8個に限らず、複数であれば何でもよい。 【0045】(第2の実施例)図3は本発明の第2の実施例の特徴を最もよく表す図面であり、本発明のリングレーザージャイロの上面図である。同図において、1,2,3,4,5,6,7,8はリングレーザージャイロを構成する個別のリング共振器レーザー(素子)である。また、図4は、素子1,2,3,4,5,6,7,8に注入する電流のタイミングチャートである。 【0046】この実施例では、図3のように各素子が隣接した素子と光導波路の一部を共有している。このため、隣接した素子間での光の結合効率を大きくすることができる。したがって、ある素子がレーザー発振している場合、注入同期の効率が大きくなるので、隣接した素子への注入電流を低減することができる。この結果、図4のように素子1にIth=3mAよりも大きいI1 =4mAを流した後、他の素子にはI2 =2.75mA<Ithの電流を流すだけで、素子でレーザー発振を実現することができる。また、真空中の発振波長λ0 は第1の実施例と同じ1.55μmである。また、ビート周波数についても、第1の実施例と同じである。 【0047】図4は、素子1についても一旦電流I1 =4mA>Ithを流してレーザー発振させた後、電流をI2 =2.75mA<Ithまで低減した例である。レーザー光が光共振器の中を周回している間に電流を変化させるのであれば、Ith以下の電流でもレーザー発振を維持することができる。そして、駆動電流の時間平均値は、図4よりもさらに小さくなる。 【0048】 【発明の効果】以上説明した本発明によれば、リングレーザージャイロにおいて、低電流駆動が可能で、ディザをかけなくても回転方向の検知ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065385 【弁理士】 【氏名又は名称】山下 穣平
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| 【公開番号】 |
特開2001−194160(P2001−194160A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−6894(P2000−6894) |
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