| 【発明の名称】 |
振動ジャイロ |
| 【発明者】 |
【氏名】柳沢 徹
【氏名】山本 泉
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| 【要約】 |
【課題】高精度で量産性の高い振動ジャイロを提供する。
【解決手段】ピーナッツ型振動体を用いることにより、高い駆動振動のQ値を実現し、駆動振動により変位しない検出部を用いる。また、ピーナッツ型振動体を用い、駆動及び検出双方の振動を同一平面内で行わせる構造をとる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発振用の電極を有する振動子と、角速度検出用の電極を有する検出部と、振動子の振動の節と検出部とを接続する接合部と、検出部を支持する支持部とを備えた振動ジャイロにおいて、振動子と接合部と検出部と支持部とが略一定の厚さの平面構造を為し、振動子は中心点に対して点対称の形状を有し、振動子は平面内で偶数個の変曲点を持つ曲線で構成され、駆動振動と検出振動は同一平面内にあることを特徴とする振動ジャイロ。 【請求項2】 請求項1に記載の振動ジャイロであって、全ての構成要素が圧電性単結晶により一体に形成されることを特徴とする振動ジャイロ。 【請求項3】 請求項1に記載の振動ジャイロであって、振動子は円弧のみを接続した構造である事を特徴とする振動ジャイロ。 【請求項4】 請求項1に記載の振動ジャイロであって、検出部は2つである事を特徴とする振動ジャイロ。 【請求項5】 請求項4に記載の振動ジャイロであって、検出は、2つの検出部からの信号の差動検出である事を特徴とする振動ジャイロ。 【請求項6】 請求項2に記載の振動ジャイロであって、加振及び検出の共振周波数の差を10000PPM以上としたことを特徴とする振動ジャイロ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、角速度を検出する振動ジャイロに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から機械式の回転ジャイロスコープが、飛行機や船舶の慣性航行装置として使われているが、装置が大きく、価格が高く、従って小型の電子機器や小型の輸送機械に組み込むことは困難である。 【0003】しかし近年、ジャイロスコープも小型化の研究が進み、圧電素子で振動体を励振し、振動体に設けた別の圧電素子で振動体が回転により受けるコリオリ力で起きる振動により発生する電圧を検出する振動ジャイロの実用化が進み、自動車のナビゲーションシステムやビデオカメラの手振れ検出装置等に使われている。 【0004】特に圧電性単結晶を用いた振動ジャイロは、構造が簡単で、調整もしやすく、また温度特性に優れ、有望視されている。以下に圧電性単結晶を使用した例として、水晶を用いた音叉型振動ジャイロの構造を図面を用いて説明する。図5は音叉型の振動ジャイロを示す斜視図である。 【0005】図5において、音叉J10は水晶を一体加工したものに、駆動検出電極を蒸着した構造を有している。すなわち音叉J10は、平行に配置された第1の足J11及び第2の足J12が、基部J15により結合された構造を持つものである。第1の足J11には、駆動電極J3及びJ4が蒸着されており、第2の足J12には、検出電極J6,J7及びJ8が蒸着されている。基部J15の底面は、支持に用いられる。ここで、足の伸びた方向をY’方向、2本の足の並ぶ方向をX方向、X及びY’方向に直交する方向をZ’方向とする。 【0006】作用について説明する。図6は、従来の音叉型水晶ジャイロの駆動検出方法を説明する為の、足の断面及び駆動検出回路の模式図である。図6において、左側に記す第1の足J11の断面には、駆動電極J1,J2,J3及びJ4の断面が配置され、右側に記す第2の足J12の断面には検出電極J5,J6,J7及びJ8の断面が配置されている。まず、第1の足J11が例えば第2の足J12に向かってX方向に屈曲すると、電極J2近傍がY’方向に伸び、電極J4近傍がY’方向に縮むが、この時水晶内部では圧電効果により電極J2近傍ではX方向に、また電極J4近傍では−X方向に電界が発生する。この時電界の向きを考慮すると電極J2及びJ4は同電位で、足の中央より例えば高い電位となる。X方向に見ると、足の中央付近に配置された電極J1及びJ3は、相対的に電極J2及びJ4より低い電位となるので、電極J2及びJ4と、電極J1及びJ3の間には、電位差が発生する。圧電効果は可逆的なので、電極J2及びJ4と、電極J1及びJ3の間に電位差を与えれば、水晶内部には、これに応じた電界が発生し、第1の足J11はX方向に屈曲することになる。これらのことから、例えば電極J1及びJ3の電位を参照として発振条件を超える増幅率でアンプJGを用いて増幅し、発振条件を満足する位相に移相回路JPで整えて電極J2及びJ4に戻すことにより、第1の足J11の屈曲に伴う機械的な戻り力と電気的な力の間でエネルギーの交換が起こり、第1の足J11をX方向に自励発振させることができる。音叉J10全体で見ると、第1の足J11及び第2の足J12の運動量をバランスさせる為、第1の足J11がX方向に動く時、第2の足J12は−X方向に動き、第1の足J11が−X方向に動く時、第2の足J12がX方向に動く動作となるが、これを、通常の音叉が1つの面内で振動を行うのを理想とする慣例から、面内屈曲振動と呼ぶが、第1の足J11,アンプJG及び移相回路JPで発生させる振動は面内屈曲振動と同じ動作であり、その周波数は、音叉J10の面内屈曲振動の共振周波数とほぼ一致する。この状態で音叉J10全体をY’軸の回りに角速度ωで回転させると、音叉J10の2つの足には、面内屈曲振動と直交するZ’方向にコリオリ力Fcが働く。コリオリ力Fcは以下の式で表すことができる。 FC=2・M・ω・Vここで、Mは第1の足J11又は第2の足J12の質量であり、Vは第1の足J11又は第2の足J12の速度である。このコリオリ力FCは、第1の足J11及び第2の足J12に、面内屈曲振動の動作方向であるX方向と直交する、Z’方向に変位する屈曲振動を励起する。以下これを面外屈曲振動と呼ぶ。また、コリオリ力は変位でなく、速度に比例する力なので、コリオリ力により発生する面外屈曲振動は、面内屈曲振動より90度位相が遅れて発生する。この面外屈曲振動により、例えば第2の足J12の電極J5及びJ8の近傍はY’方向に伸び縮みし、電極J6及びJ7の近傍は電極J5及びJ8の近傍と逆相で伸び縮みする。例えば、電極J5及びJ8の近傍がY’方向に伸びている時、第2の足J12の内部の電極J5及びJ8の近傍では、X方向に電界が発生し、この時電極J6及びJ7の近傍はY’方向に縮むので、第2の足12の内部の電極J6及びJ7の近傍では、−X方向に電界が発生する。すなわち電極J5の電位が電極J8の電位より高い時、電極J7の電位は電極J6の電位より高い状態となる。また、電極J5及びJ8の近傍がY’方向に縮んでいる時、第2の足J12の内部の電極J5及びJ8の近傍では、−X方向に電界が発生し、この時電極J6及びJ7の近傍はY’方向に伸びるので、第2の足12の内部の電極J6及びJ7の近傍では、X方向に電界が発生する。すなわち電極J5の電位が電極J8の電位より低い時、電極J7の電位は電極J6の電位より低い状態となる。面外屈曲振動により発生するこれら電極J5及びJ8と、電極J6及びJ7の間の電位差は、Z’方向に振れる第2の足J12の方向に従って変化する。見方を変えると、例えば電極J5が高電位の時電極J7も高電位であり、この時電極J6及び電極J8は低電位であり、電極J5が低電位の時電極J7も低電位であり、この時電極J6及び電極J8は高電位である。コリオリ力は、電極J5又は電極J7と、電極J6又は電極J8の間の電位差として現れる。 【0007】コリオリ出力の検出信号は、電極J5及び電極J7を一方の入力信号とし、電極J6及び電極J8を他方の入力信号とした、差動バッファJDを経て乗算回路JMに導かれ、面内屈曲振動の発振系の出力を、コリオリ力が90度遅れて発生するのを補正する目的で、アンプJGの出力を、移相回路JP2により90度移相し、コンパレータJCにより2値化した参照信号により乗算され、乗算により検波された結果は、更に積分回路JSにより平滑化され、正確な直流出力として検出できる。この直流出力はコリオリ力FCに比例し、コリオリ力FCは角速度ωに比例するので、この直流出力により角速度ωを知ることができる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の圧電性単結晶を用いた音叉型の振動ジャイロには以下のような課題がある。音叉型振動ジャイロでは棒状の振動体において、棒の延びた方向に垂直な2方向の屈曲振動を扱う事になるが、これら2方向の屈曲振動の共振周波数を数%以内の差に調整すると、棒状の物体の断面は、ほぼ正方形又は正多角形又は円になる。一方、圧電性単結晶の加工方法としては、形状が平面型であれば、研削などの機械加工に比べて形状の自由度や、特に精度においてエッチング加工の方が優れている。加工精度が性能を左右する振動ジャイロにおいてはエッチング加工が好ましいが、エッチング加工においては厚みがあると加工精度が向上しない。従って断面形状が正方形等になる縦形振動ジャイロではエッチングによっても、それほど高精度加工ができず、性能を向上させる事ができない。 【0009】また、2脚音叉型振動ジャイロにおいては、棒状の振動体が駆動と検出をかねており、従って、検出部が振動している。理論上は駆動方向が検出方向に直交しているので、駆動振動の影響は検出振動に及ばないのであるが、実際の加工精度においては、この直交度が充分でなく、検出方向は駆動により予め振動しており、また、電極の静電容量により、検出電極は駆動振動を検出してしまう。これはコリオリ力が無いにもかかわらず出力が出ている事を意味し、S/Nが低下する。 【0010】[発明の目的]本発明の目的は、上記課題を解決しようとするもので、高精度加工が可能で、量産性が高く、検出精度の良い、振動ジャイロを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を解決するために、本発明の振動ジャイロは、下記の構成を採用する。 【0012】本発明の振動ジャイロは、発振用の電極を有する振動子と、角速度検出用の電極を有する検出部と、振動子振動の節と検出部とを接続する接合部と、検出部を支持する支持部からなる振動ジャイロにおいて、振動子と接合部と検出部と支持部とが略一定の厚さの平面構造を為し、振動子は中心点に対して点対称の形状を有し、振動子は平面内で偶数個の変曲点を持つ曲線で構成され、駆動振動と検出振動は同一平面内にあることを特徴とする。 【0013】全ての構成要素が圧電性単結晶により一体に形成されることを特徴とする。 【0014】振動子は円弧のみを接続した構造である事を特徴とする。 【0015】検出部は2つである事を特徴とする。 【0016】検出は、2つの検出部からの信号の差動検出である事を特徴とする。 【0017】加振及び検出の共振周波数の差を10000PPM以上としたことを特徴とする。 【0018】[作用]本発明による振動ジャイロは、ピーナッツ形状を採用し、振動の節を支持する事により、極めてQ値が高く雑音の少ない駆動振動を用い、また駆動振動によっては振動しない検出部を用いることにより、高いS/Nを実現する。また駆動及び検出振動を同一平面内で実現できる平面型の構造を採用した事により、非常に薄い平面構造を実現できる。これによりエッチング加工法による高精度加工が可能となり、加工誤差による性能低下を低減でき、精度の良い振動ジャイロを量産する事ができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の振動ジャイロを実施するための最良の形態による実施の形態を図面を基に説明する。図1から図4及び図7,図8は本発明の実施の形態である振動ジャイロであり、図1は以後ピーナッツ10と呼ぶ、ピーナッツ型の振動ジャイロの外観を示し、以後説明に用いる座標を示し、電極の一部を示す上面図であり、図2はピーナッツ型の振動ジャイロの外観を示し、座標を示し、電極の一部を示す下面図であり、図3はピーナッツ10の断面,回路ブロック及び配線模式図であり、図4は異方性結晶の切り出し方向の回転方向を示す座標系の斜視図であり、図7はピーナッツ型振動体の駆動振動を示す動作説明図であり、図8はピーナッツ型振動体の検出振動を示す動作説明図である。 【0020】[振動ジャイロの構造説明:図1,図2及び図4]本実施の形態においては、圧電性単結晶の中で、特に温度特性に優れた水晶を使用する。水晶は、Si02の単結晶で、常温では4つの結晶軸を持つ三方晶系に属する。結晶軸の1つはc軸と呼ばれ、結晶の頂点を通る結晶軸であり、残りの3つはa軸と呼ばれ、c軸に垂直な面内に互いに120度の角度を成す結晶軸である。ここでは、3つのa軸のいずれかをX軸とし、c軸をZ軸とし、X軸及びZ軸に直交する方向にY軸をとる。 【0021】図4に示すように、本実施の形態で使用する座標系は、上記X,Y,Z軸から、X軸の回りに、Z軸からY軸の方向にθ度回転させた座標軸Y’軸,Z’軸及びX軸を用いる。このとき回転角θは0〜10度とする。ここに示した回転角は、温度特性及び振動の安定度を指標に最適なものが選択される。ピーナッツ10は、一定の厚みを持つ2次元形状であるが、この厚み方向をZ’軸方向にして切り出す。こうして切り出されたピーナッツ10のピーナッツ形状はX−Y’面内に2次元形状で表現される。ここで以下の説明において、Z’軸方向を表裏方向とする。 【0022】図1は、ピーナッツ10を表から見た図であるが、図1に示すように、ピーナッツ10は振動子1,検出部2〜3,接合部4〜7,支持部9から構成される。振動子1は弾性と圧電性を持つ水晶からなり、形状がピーナッツ型であり、上下面及び側面に施された金属蒸着膜からなる電極を有している。ピーナッツ形状は、X−Y’平面内にある厚さtのリング形状をリングの動径方向かつZ’軸方向に平行な平面でZ’軸周りの回転方向に4分割した円弧状断片の形状を8個用い、同一平面内で、この円弧状断片を回転及び平行移動し、各々の切断面同士を、平面内での輪郭を見ると、変曲点を4つ持つ閉曲線が構成されるように接合する事により得られる。この時、接合時の各々の円弧状断片は、2個所で隣の円弧状断片と、切断面同士の矩形の輪郭が一致するように、切断面同士が接合している。本実施の形態においては、形状の単純化の為、円弧状断片を8個用いたが、平面内で点対称であり、複数の変曲点を持つ形状であれば、更に自由な形状も考えられる。基部9は弾性を持つ水晶からなり、X−Y’平面内にある厚さtの矩形である。検出部2,3は、X−Y’平面内にある厚さtの矩形である。検出部2及び3は基部9を挟み中心対称な形状を構成するように配置される。検出部2,3及び基部9は中心対称なピーナッツ形状に構成された振動子1の内部に配置され、これらは全体としてやはり中心対称な形状を構成する位置に配置され、振動子1に存在する4つの振動の節は厚さtの接合部4〜7を用いて検出部2,3に接続される。上記すべての部分は一体構造である。 【0023】図1及び図2には、電極の一例としてピーナッツ10に金属蒸着膜から成る電極を形成した様子を示した。図2はピーナッツ10を裏から見た様子を示している。以後、図1に示す面を表面,図2に示す面を裏面と呼ぶ。電極の形状は、予め形状をエッチングで作成したマスクを作成しておき、これをピーナッツ10の電極を生成する面に密着させて真空蒸着を施すことにより形成する。振動体1の表面の2つの括れた部分に、駆動電極DLU1,DLU2,DLU3,DRU1,DRU2及びDRU3を蒸着し、裏面の2つの括れた部分に、駆動電極DLD1,DLD2,DLD3,DRD1,DRD2及びDRD3を蒸着する。また、検出部2の表面には検出用電極S1,S2及びグランドGNDを蒸着し、検出部3の表面には検出用電極S3,S4及びグランドGNDを蒸着し、支持部9の表面には端子TS1,TS2,TS3,TS4及びTGを蒸着し、裏面には端子TD+,TD−を蒸着する。端子TD+及びTD−は半田付け等でピーナッツ10を外部に固定する機能を兼ねている。検出電極S1は端子TS1に連結しており、検出電極S2は端子TS2に連結しており、検出電極S3は端子TS3に連結しており、検出電極S4は端子TS4に連結しており、グランドGNDは端子TGに連結している。駆動電極DLU1,DLU3,DRU2は振動体上面に蒸着された導線WU1により連結され、駆動電極DLD2,DRD1,DRD3は振動体裏面に蒸着された導線WD1により連結され、導線WU1とWD1は側面を回る導線WB1により連結され、導線WD1は下面に形成された端子TD+に連結される。従って駆動電極DLU1,DLU3,DRU2,DLD2,DRD1及びDRD3は、電気的に端子TD+に連結される。駆動電極DLU2,DRU1,DRU3は振動体表面に蒸着された導線WU2により連結され、駆動電極DLD1,DLD3,DRD2は振動体裏面に蒸着された導線WD2により連結され、導線WU2とWD2は側面を回る導線WB2により連結され、導線WD2は裏面に形成された端子TD―に連結される。従って駆動電極DLU2,DRU1,DRU3,DLD1,DLD3及びDRD2は、電気的に端子TD―に連結される。 【0024】図3には図1及び図2に示したのと同じ振動体1の駆動電極DLU1,DLU2,DLU3,DLD1,DLD2,DLD3,DRU1,DRU2,DRU3,DRD1,DRD2,DRD3及び、検出部2の検出電極S1,S2,グランドGND,導線WD1を含む、Y’軸方向に垂直な、Y’方向の位置Aにおける断面SEC1〜SEC3を示し、検出部3の検出電極S3,S4,グランドGND,導線WD2を含む、Y’軸方向に垂直な、Y’方向の位置Bにおける断面SEC4を示し、各電極の接続関係及び駆動検出回路を示す。駆動検出回路は、駆動電極からの信号をアンプG及び移相回路Pを用いて駆動電極に返す自励発振回路で構成され、検出回路は、検出電極からの信号を検出する差動型バッファアンプD、アンプGの出力の位相を変化させる移相回路P2、位相検出回路の信号を2値化するコンパレータC、差動バッファアンプDの出力を移相回路P2の出力と乗算する乗算回路M、及び乗算結果を積分して直流化する積分回路Sで構成される。 【0025】[振動ジャイロの動作・作用説明:図1〜図3,図7,図8]以下、図7を用いてピーナッツ型振動体の駆動振動を説明し、図8においてはピーナッツ型振動体の検出振動を説明し、最後に図1,図2及び図3を用いて、電気的にピーナッツ10を駆動し、ピーナッツ10の回転の結果である電圧出力から角速度を知る方法を説明する。 【0026】ピーナッツ型振動体は多数の固有振動モードを持つが、これらの中でピーナッツ形状の厚み方向に直交する平面内、即ちX−Y’平面内で完結する振動をピーナッツの10の面内振動と呼ぶこととする。本実施の形態で使用する固有振動モードは、ピーナッツ10の面内振動の中では低次の振動モードである。ピーナッツ形状の振動体が等方弾性体で構成されている場合は、面内振動モードは上記平面内で完結しており、厚み方向への変位は存在しない。 【0027】一方、本実施の形態において使用する水晶は異方性単結晶であり、方向により弾性率が異なり、この場合は僅かながら厚み方向への変位が存在する。この厚み方向への振動変位は支持特性の劣化をもたらすが、厚み方向をZ軸方向とせず、X軸の回りに、Z軸からY軸の方向にθ度回転させた座標軸Y’軸,Z’軸及びX軸を用い、厚み方向をZ’軸方向とする事で、厚み方向への振動変位を低減し、支持特性を向上する事ができる。このとき、この回転により駆動振動の共振周波数の温度特性も変化するので、回転角θは支持特性と温度特性を勘案して決定するが、この回転角θは0〜10度が最適である。 【0028】図7を用いて、ピーナッツ10の駆動振動モードを説明する。ピーナッツ10の低次振動モードの中で、振動体1が屈曲によりX方向に膨らみ,また縮む運動を繰り返す振動モードがある。図7はこの振動モードにおいて、振動体1がX方向に膨らんだ状態を実線で示すが、静止時の形状をこれと比較できるように破線で示している。振動体1はX方向に対称な形状をしており、紙面上、左右の部分が運動量バランスを取りながら各部分の弾性変形により曲線部分の形状、屈曲により、図7に示した膨らんだ状態とこれに呼応するへこんだ状態を繰り返す屈曲振動を行う。これを振動体1の第1の屈曲振動と呼ぶ。屈曲変形は振動体1の全部分に生じるが、左右の括れた部分にやや大きな変形が生じる。振動体1においては、形状がY’方向にも対称軸を持つが、振動体1の円弧状の部分の中心から、X−Y’平面内で、括れと反対の方向へY’方向と25度を為す方向へ引いた半直線と円弧の交点近傍は振動体1の振動の節であり、振動体1の円弧状の部分の中心から、括れと反対の方向へY’方向と−25度を為す方向へ引いた直線と円弧の交点近傍も振動体1の振動の節である。振動体1の円弧状部分はY’方向、即ち紙面上、上下に2個所あるので、振動体1の第1の屈曲振動の振動の節は合計4個存在する。振動体1の第1の屈曲振動の振動の振動の節は、屈曲中に殆ど平行移動を行わないが、X−Y’面内で僅かに回転運動を行う。ピーナッツ10においては、矩形で構成された検出部2及び3と振動体1の第1の屈曲振動の4つの振動の節を接合部4〜7を用いて対称性良く最短距離で接合する事により、第1の屈曲振動をスムースに行わせる事ができる。 【0029】実際の試作評価においてピーナッツ10の第1の屈曲振動は、支持部の支持方法に殆ど影響を受けない理想的な振動特性を持つ。かねてから一般に屈曲振動を行う振動体としては、2脚音叉の面内振動が最も優れた振動特性を持つとされてきた。2脚音叉においては、支持部の支持方法に殆ど影響を受けず、高いQ値を実現できるが、ピーナッツ10の第1の屈曲振動は、2脚音叉の面内振動に匹敵し得る数少ない振動の1つと見る事ができる。しかも、2脚音叉の振動部は片持ち梁構造であって、発振周波数が姿勢による重力加速度の影響を受け易く、また同様に振動ジャイロ全体の並進運動による加速度外乱の影響も受け易く、また片持ち梁の特徴として、振動部の屈曲変位が支持部近傍に極端に集中する為、例えば安定した振動を得る為に振幅を大きくすると、変位の集中する部分の変位が極めて大きくなり、この部分が非線型振動へ移行し、これに伴う周波数変動が発生し易いのに対し、ピーナッツ10の第1の屈曲振動は両持ちであり、重心支持なので、発振周波数は加速度外乱の景況を受け難く、屈曲変形が片持ち梁のように一部に集中しないので、振幅を大きくしても非線形振動へ移行して周波数が変化する程度は少ない。 【0030】図8を用いてピーナッツ10の検出振動モードを説明する。検出振動モードは振動体1の固有振動ではない。検出モードにおいて主に変位する部分は検出部2及び3である。矩形の検出部2及び3の片側は支持部に接合しており、その反対側は接合部4〜7によって振動体1に接合している。支持部は、半田付け等により外部に固定されており、振動体1は自由に動ける状態なので、検出部2及び3は、片方支持、もう片方に重りのついた片持ち梁として振る舞う。ただし、検出部2及び3は、支持部を挟んでY’方向に対称な形状であり、共に振動体1と結合しているので、許される屈曲振動としては振動体1がX−Y’面内で回転し、これに伴い、検出部2及び3はX方向に見て、互いに反対方向に屈曲する振動となる。図8には、振動体1が表方向から見て右回りに回転し、これに伴い検出部2がX方向に屈曲し、検出部3が−X方向に屈曲した瞬間を実線で示し、変形を分かりやすくする為、振動体1が回転していない状態を破線で示している。これに呼応する、振動体1が左に回る変形との間を繰り返す振動を第2の屈曲振動と呼ぶ。 【0031】第2の屈曲振動は自己完結的な振動ではない。第2の屈曲振動では、ピーナッツ10は、支持部と接合された外部筐体と一体となって振動体を形成する。振動の安定の為には、少なくともピーナッツ10の10倍以上の質量を持つ筐体に接合することが望ましい。また第2の屈曲振動は支持の状態に大きく左右される。即ち支持部9とこの筐体との接合方法は物理的に安定な接合が望ましい。本実施の形態においては、半田付け等でピーナッツ10と金属製筐体を接合することにより、Q値1000程度の充分な振動特性を得ている。振動ジャイロにおいては、大きな振幅を与える必要のある駆動振動のQ値はドリフトなどを考慮すると、できる限り高い事が望ましいが、これに対して検出振動のQ値は300程度で充分である。その理由は、振動ジャイロは、検出側のQが低い間は感度は検出側のQ値が大きくなると共に大きくなるが、Qが300を上回る領域では感度の上昇は頭打ちになるからである。また検出側のQ値をあまり高くすると、駆動振動と検出振動の共振周波数を近づけた時に出力が速やかに減衰しなくなり、共振周波数を近づけられず、かえって感度を制限してしまうことになる。 【0032】次に、第1の屈曲振動及び第2の屈曲振動とコリオリ力の関係について説明する。図7に示す様に、第1の屈曲振動を行うピーナッツ10において、振動体1をX軸方向に見た対称軸で2分割した紙面上左半分の重心をGLとする。GLが−X方向に変位を行う場合、重心GLは−X方向に速度−VXを持つ。また、右半分の重心をGRとする。GRがX方向に変位を行う場合、重心GRはX方向に速度VXを持つ。この時ピーナッツ10をZ’の周りに角速度ωで回転すると、重心GLには、速度−VXに直交する方向にコリオリ力FCが働き、重心GRには、速度VXに直交する方向にコリオリ力−FCが働く。コリオリ力FCはY’方向に働き、コリオリ力−FCは−Y’方向に働くので、ピーナッツ10は、図8に示すような、全体としてZ’軸方向から見て右回りの回転を行う。従って第1の屈曲振動が発生しているピーナッツ10をZ’軸周りに角速度ωで回転すると、コリオリ力により第2の屈曲振動が発生することが分かる。ただし、コリオリ力は速度に比例する力なので、第1の屈曲振動により引き起こされる第2の屈曲振動の変位位相は、第1の屈曲振動の変位位相に対して90度遅れることに注意しなければならない。 【0033】ピーナッツ10の厚さtについて説明する。これまで説明した第1の屈曲振動及び第2の屈曲振動の固有周波数は、振動体1及び検出部2及び3のX−Y’面内の巾に関係する。一方、ピーナッツ10の振動には、ピーナッツ10のX−Y’面内振動に直交する方向の振動であるピーナッツ10の面外振動が存在する。ピーナッツ10の面外振動の周波数は、ピーナッツ10の厚さtによって異なる。ピーナッツ10の厚さtが振動体1や検出部2,3の巾と同程度と厚い場合は、エッチング加工の精度が上がらないだけでなく、第1の屈曲振動又は第2の屈曲振動の共振周波数の近傍にピーナッツ10では使用しないピーナッツ10の面外振動の固有周波数がスプリアスとして発生する危険がある。 【0034】ピーナッツ10は、エッチング加工法を用いて製造するが、エッチング加工法では、平面内での広がりの大きさに比して、厚さが薄いものほど相対精度が向上する特徴がある。従って振動ジャイロとして使用する第1の屈曲振動及び第2の屈曲振動が共にX−Y’平面内の振動であり、周波数が厚さに関係の無いピーナッツ10においては、厚さを薄くする事により、際限なく加工精度を向上し、性能を向上する事ができる。このことは、ピーナッツ10が振動ジャイロとして、従来の音叉型振動ジャイロに対して持つ利点の1つである。従来の音叉型振動ジャイロでは、駆動に用いる振動部の面内振動と検出に用いる振動部の面外振動の共振周波数をほぼ一致させる為、ビームの厚みをビームの巾と同程度にしなければならず、厚い平面形状を余儀なくされ、エッチングを用いても高精度化できず、高性能化できなかったからである。ただし、ピーナッツ10の厚さを薄くするに際しては、高次の面外振動の固有周波数がスプリアスとして多数発生するので、第1の屈曲振動又は第2の屈曲振動の共振周波数の近傍にスプリアスが発生しない厚さを選ぶことに留意すべきである。 【0035】次に、実際の駆動検出方法について説明する。図3には、ピーナッツ10の2個所のZ’−X断面が示されている。一方は、図1及び図2に破線Aで示したピーナッツ10の中央部付近の振動体1が括れた部分で、振動体1の駆動部及び検出部2を含む断面であり、他方は、図1及び図2に破線Bで示したピーナッツ10の中央部付近の検出部3を含む断面である。紙面上部、紙面左から、破線Aの位置における、振動体1の断面SEC1及び駆動電極DLU1,DLU2,DLU3,DLD1,DLD2,DLD3の断面,そして検出部2の断面SEC2及び検出電極S1,S2,グランドGND,導線WD1の断面,そして振動体1の断面SEC3及び駆動電極DRU1,DRU2,DRU3,DRD1,DRD2,DRD3の断面が示され、その下に、破線Bの位置における、検出部3の断面SEC4及び検出電極S3,S4,グランドGND,導線WD2の断面が示されている。 【0036】まず、振動体1の左半分が例えば−X方向に膨らむと、振動体1の括れた部分は、左側がY’方向に延び、右側がY’方向に縮むが、この時水晶内部では圧電効果により電極DLU1及びDLD1近傍ではX方向に、また電極DLU3及びDLD3近傍では−X方向に電界が発生する。この時電界の向きを考慮すると電極DLU1,DLD1,DLU3及びDLD3は、X方向に見て中央にある電極DLU2及びDLD2より例えば高い電位となり、X方向に見て振動体1左断面SEC1の外側にある電極DLU1,DLD1,DLU3及びDLD3と、振動体1左断面SEC1の中心近くにある電極DLU2及びDLD2の間に電位差が発生する。 【0037】振動体1の右半分については、左半分とは対称な現象が発生し、例えば右半分がX方向に膨らむと、括れた部分は右側がY’方向に延び、左側がY’方向に縮むが、この時水晶内部では圧電効果により電極DRU1及びDRD1近傍では−X方向に、また電極DRU3及びDRD3近傍ではX方向に電界が発生する。この時電界の向きを考慮すると電極DRU1,DRD1,DRU3及びDRD3は、X方向に見て中央にある電極DRU2及びDRD2より例えば低い電位となり、X方向に見て振動体1右断面SEC3の外側にある電極DRU1,DRD1,DRU3及びDRD3と、振動体1右断面SEC3の中心近くにある電極DRU2及びDRD2の間に電位差が発生する。 【0038】一方、圧電効果は可逆的なので、電極電極DLU1,DLD1,DLU3又はDLD3を、電極DLU2又はDLD2より高電位にすると、水晶内部には、これに応じた電界が発生し、振動体1の左半分はX方向に屈曲し、振動体1の左半分は−X方向に膨らむことになる。振動体1の右半分については、左半分とは対称な現象が発生し、また、電極電極DRU1,DRD1,DRU3又はDRD3を、電極DRU2又はDRD2より低電位にすると、水晶内部には、これに応じた電界が発生し、振動体1の右半分はX方向に屈曲し、振動体1の右半分はX方向に膨らむことになる。 【0039】これらのことから、例えば電極DLU2,DLD2,DRU1,DRD1,DRU3及びDRD3を電気的に結合した端子TD+の電位を参照として発振条件を超える増幅率でアンプJGを用いて増幅し、発振条件を満足する位相に移相回路JPで整えて電極DRU2,DRD2,DLU1,DLD1,DLU3及びDLD3を電気的に結合した端子TD−に戻すことにより、振動体1の屈曲に伴う機械的な戻り力と電気的な力の間でエネルギーの交換が起こり、振動体1に第1の屈曲振動を自励発振させることができる。 【0040】この状態でピーナッツ10全体をZ’軸の回りに角速度ωで回転させると、ピーナッツ10の振動体1には、既に述べた様に第2の屈曲振動が発生する。この第2の屈曲振動により、検出部2及び3の電極S1及びS4の近傍はY’方向に伸び縮みし、電極S2及びS2及びS3の近傍は電極S1及びS4の近傍と逆相で伸び縮みする。 【0041】例えば、検出部2の電極S1の近傍がY’方向に伸びている時、電極S1の近傍ではX方向に電界が発生する為、電極 S1は検出部2の電極GNDより高電位となる。この時電極S2の近傍はY’方向に縮むので、電極S2の近傍では、−X方向に電界が発生する為、電極 S2は検出部2の電極GNDより高電位となる。一方、検出部3の電極S4の近傍がY’方向に伸びている時、電極S4の近傍ではX方向に電界が発生する為、電極 S4は検出部2の電極GNDより低電位となる。この時電極S3の近傍はY’方向に縮むので、電極S3の近傍では、−X方向に電界が発生する為、電極 S3は検出部3の電極GNDより低電位となる。従ってコリオリ力は、電極S1及びS2を電気的に結合したものと、電極S3及びS4を電気的に結合したものの間の、グランド電極GNDの電位を挟んで対称な電位差として現れる。 【0042】コリオリ力の検出信号は、電極S1の端子TS1及び電極S2端子TS2を電気的に結合したものを一方の入力信号とし、電極S3の端子TS3及び電極S4の端子TS4を電気的に結合したものを他方の入力信号とした、グランド電極GNDの電位にに対して対称に動作する差動バッファDを経て乗算回路Mに導かれ、面内屈曲振動の発振系の出力を、コリオリ力が90度遅れて発生するのを補正する目的で、アンプGの出力を、移相回路P2により90度移相し、コンパレータCにより2値化した参照信号により乗算され、乗算により検波された結果は、更に積分回路Sにより平滑化され、正確な直流出力として検出できる。この直流出力はコリオリ力に比例し、コリオリ力は角速度ωに比例するので、この直流出力により角速度ωを知ることができる。 【0043】ここで、コリオリ力の検出が、支持部の中心から対称な位置に配置された検出部2及び検出部3からの2つの出力の差動検出であることは、非常に重要な意味を持つ。一般に振動ジャイロは振動に弱いと表現されるように、並進加速度と角速度の区別が付けられない構成の物が多い。ピーナッツ10においては、コリオリ力により第2の屈曲振動が発生している時の検出部2と検出部3のX方向への変位は反対であり、端子TS1及びTS2の出力とTS3及びTS4の出力とでは逆の出力が発生する。一方ピーナッツ10に並進加速度が働き、振動子1の質量が検出部2及び3を変形させた場合は、検出部2と検出部3のX方向への変位は同じであり、端子TS1及びTS2の出力とTS3及びTS4の出力とでは同じ出力が発生する。本実施の形態の構成では、これら2つの出力の差をとる事により、並進加速度の影響を打ち消しているので、並進加速度や振動の影響を受けにくい。 【0044】次にピーナッツ10の第1の屈曲振動と第2の屈曲振動の共振について具体的な数値を用いて説明する。エッチングで高精度に製作されたピーナッツ10は、駆動モードである第1の屈曲振動のQ値は10万以上になり、また検出モードとなる第2の屈曲振動のQ値は1000程度ある。共振周波数を10kHzで設計すると、検出側のQ値は充分高いので、第1の屈曲振動と第2の屈曲振動の共振周波数を一致させる共振型で設計を行うと、コリオリ力により発生した第2の屈曲振動の時間的減衰が緩やかになり、角速度ωの変化に対する検出出力の時間応答性が極めて悪くなり、実用的でない。これに対して第1の屈曲振動と第2の屈曲振動の共振周波数を離した設計では2つの共振周波数の差に対して指数関数的に時間応答が改善されるが、本実施の形態においては、第1の屈曲振動と第2の屈曲振動の共振周波数の差を10000PPM程度とすることにより、100Hz以上の応答性を得ている。 【0045】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明による振動ジャイロは、Q値の高い圧電性単結晶を用い、ピーナッツ型の構成を採り、振動体1の振動の節を支持する事により、振動体1の極めてQ値が高く雑音の少ない駆動振動を用い、駆動振動によっては振動しない検出部を用いることにより、高いS/Nを実現する。また、ピーナッツ型の構造の特徴として、駆動及び検出振動を同一平面内で実現できる為、非常に薄い平面構造を実現できる。これによりエッチング加工法による高精度加工が可能となり、加工誤差による性能低下を低減でき、精度の良い振動ジャイロを量産する事ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001960 【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−194148(P2001−194148A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−1168(P2000−1168) |
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